JP3352849B2 - 香料組成物又は香料添加製品、匂い特性を授与し、これを改善し、増大させるか又は変性させる方法、及び環式ジエステル - Google Patents

香料組成物又は香料添加製品、匂い特性を授与し、これを改善し、増大させるか又は変性させる方法、及び環式ジエステル

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、香料産業に関し、より
いっそう詳述すれば、活性芳香成分として次式:
【0002】
【化5】
【0003】[式中、Zはカルボキシル基に対して、オ
ルト、メタ又はパラ位に存することができ、基R1は飽
和又は不飽和で、線状又は分枝状のC−原子数1〜4の
アルキル基を表わし、 a. 点線はシクロヘキサン基を表わし、かつZは
【0004】
【化6】
【0005】の基を表わし、ここでR2は飽和又は不飽
和で、線状又は分枝状のC−原子数1〜4のアルキル基
である;か又は b. 点線はシクロヘキサン又はベンゼン基を表わし、
かつZは式:
【0006】
【化7】
【0007】(式中、R2は飽和又は不飽和で、線状又
は分枝状のC−原子数1〜4のアルキル基である)の基
を表わす]で示される化合物を含有する香料組成物又は
香料添加製品に関する。
【0008】さらに、本発明は、芳香成分として上記の
式(I)の化合物を含有する、香水又はコロン、石ケ
ン、浴用又はシャワー用ゲル、シャンプー又は他のヘア
ケア製品、化粧調製物、ボディデオドラント、空気清浄
剤、洗剤、織物柔軟剤又は家庭用製品を提供する。
【0009】また、本発明は、香料組成物又は香料添加
製品に匂い特性を授与し、これを改善し、改善させるか
又は変性させる方法に関し、この方法は上記組成物又は
製品に香り有効量の上記式(I)の化合物を添加するこ
とから成る。
【0010】本発明の他の対象は、エチル 4−(プロ
パノイルオキシメチル)−1−シクロヘキサンカルボキ
シレート及びエチル 4−(プロパノイルオキシメチ
ル)−1−ベンゾエートから成る群から選ばれた新規化
合物である。
【0011】
【従来の技術】上記式(I)の化合物の中には、よく知
られているいくつかの化学物質がある。これらは、例え
ば、次式:
【0012】
【化8】
【0013】[式中、R1及びR2は同一であり、飽和し
た低級アルキル基を表わす]の化合物の場合であり、こ
の化合物は一般的な用途のポリマーのブロックを形成し
ている。
【0014】これらの化合物の幾つかは長いこと知られ
てきたが、我々の知る限りでは、香料産業、例えば香料
組成物又は香料添加製品を製造する点における潜在的な
有用性は何ら開示されておらず、これが香料成分として
潜在的に興味あるものであろうということは何ら示唆さ
れていなかった。
【0015】
【本発明が解決しようとする課題】前記に記載したよう
な課題が課された。
【0016】
【課題を解決するための手段】ところで化合物(I)は
驚く程有用であり、貴重な優雅(light)かつエー
テル性の特性であるフローラル、フルーティの特徴を有
し、それにもかかわらず良好な付着性を伴うことのでき
る、珍しい香りノートを有することが確認された。その
上、最良の実施例においては、それらのフルーティな匂
いは極めて自然なものであり、又、保存されたか又は結
晶化された果実型のものではなく、又、ラクトン性のも
のでもなく、このためこれらの化合物は特に価値あるも
のとなる。
【0017】実際に、香料製造技術において、優雅、エ
ーテル性であり、かつ同時に付着性でフルーティのノー
トに対する真の需要がある。これらの特徴を有する既知
の化合物の中で、フルクトン(Fructone(登録
商標)、エチル 2−メチル−1,3−ジオキソラン−
2−アセテート;入手先:インターナショナル フレー
バー アンド フレグランシーズ(Internati
onal Flavors and Fragranc
es))のみが幾分かの付着性を有するように思われ
る。一方、フルーティかつ付着性であることが知られて
いる唯一のノートは食物型(alimentary)の
ものであり、即ち新鮮な果物から発出されるエーテル性
のフルーティな香りのものというよりは、むしろ結晶化
したか又はとろ火で煮た果実の香りを想い起こさせるも
のである。これらは、例えば、フルーティラクトンの、
エチルメチルフェニルグリシデートの、あるいはキイチ
ゴケトンのものである。本分野で知られているエーテル
様のフルーティノートは、例えば、ヘキシル、ヘプチル
及びオクチルアセテート、アリル又はエチルカプロエー
ト及びエチルブチレートのような極めて揮発性のエステ
ルのものである。本発明は、これらに対する有利な代替
物を提供する。
【0018】実際に、本発明の化学物質は既知の従前の
化合物と異なって、上述の特性の結果として極めて有利
に使用することができ、最良の結果はジエチル 1,4
−シクロヘキサンジカルボキシレートで表わされ、その
使用が本発明において特に好ましいということが観察さ
れた。この化合物はフローラルな香りを発揮し、このフ
ルーティな性質は梨及びイチゴの香りを想い起こさせ、
極めてエーテル様なものであり、僅かにパイナップル様
のボトムノートを有する。これは極めて自然な新鮮な果
実ノートであり、保存された果実のものではなく、又、
ラクトン性でもなく、さらにこの種の香りにとって驚く
べき付着性である。この特性は香りストリップ上におい
て、及び以下の実施例に示されるような上記のカルボキ
シレートを含む洗剤及び織物柔軟組成物で処理された織
物における香りの持続性のいずれにおいても示される。
【0019】本発明により好適に使用される他の化合物
は、エチル 4−(プロパノイルオキシメチル)−1−
シクロヘキサンカルボキシレートであり、これは上記し
た本発明の化合物のフルーティな芳香に類似した、僅か
にウッディな特徴を有するフルーティな香りを発揮す
る。
【0020】化合物(I)はすべてフルーティなノート
を有するが、前記した特性は化合物ごとにかなり変化し
うるものであり、同一の化合物の異性体の間でさえ変化
しうることが観察された。このため、ジエチル 1,3
−シクロヘキサンジカルボキシレートは上述の1,4−
異性体の香りと似た香りを有するにもかかわらず、ジエ
チル 1,2−シクロヘキサンジカルボキシレートは明
らかに区別されるフルーティのノート、僅かに脂肪質で
あり、ぶどう酒のかす(lees)及びイナゴマメの香
りを想い出させるノートを発する。これらの2個の化合
物のうち最初の化合物を本発明により使用することも好
適である。なぜならば、ジメチル 1,2−シクロヘキ
サンジカルボキシレートはマルメロ(quince)の
香りを想い起こさせるフルーティで、エーテル性であ
り、かつ僅かにミントの香りを発揮するのに対し、ジメ
チル 1,3−シクロヘキサンジカルボキシレートは特
に優雅な(light)フルーティの香りを保持するか
らである。これら2個の後者の化合物の香りは、実際
に、料理されたリンゴを想い起させるフルーティな性質
を有するジメチル 1,4−シクロヘキサンジカルボキ
シレートの香りとは対照的である。
【0021】これらの構造の結果として、飽和した環を
有する化合物(I)は、次式:
【0022】
【化9】
【0023】[式中、基R1及びZは式(I)に示され
る意味を有する]の2個の立体異性体の形を推測しう
る。また、2個の立体異性体は、異なる匂い特性を示
し、それゆえ、これらの混合物の香りとは異なることが
観察された。例えば、ジエチル シス−1,4−シクロ
ヘキサンジカルボキシレートは、そのトランス−配位の
異性体よりも、身体に関して一層付着性であって強力な
香りを有しており、この点でジエチル 1,4−シクロ
ヘキサンジカルボキシレートの典型的な特徴が最もよく
表われる。しかしながら、一般の態様において、立体異
性体及びそれらの混合物は有用な香料成分である。
【0024】シス−配置の異性体、及びこれらを圧倒的
な量で含有する混合物は、本発明によれば好適である。
【0025】化合物(I)、及びそれらのシス−並びに
トランス−配位の異性体は、ファイン並びにテクニカル
な香料製造業において同等の利点をもって使用され得
る。これらは種々の香料組成物、基剤及び濃縮物、並び
に香水及びコロンを調製する際に有用であり、これらは
極めて自然なフルーティな香り特性を前記の物質に授与
する。石ケン、浴用及びシャワー用ゲル、シャンプー、
ヘアケアクリーム及びローション、化粧調製物又はボデ
ィデオドラント、又は毛髪フレッシュナーのような種々
の消費物品に芳香を付与するための使用も、又有利であ
る。
【0026】その上、これらは洗剤及び織物柔軟剤、並
びに家庭用製品に芳香を授与するためにも適切である。
【0027】本発明による化合物が上記の種々の製品に
添加される割合は、広範の値で変化する。化合物(I)
が現在の香料用の共成分、溶剤又はアジュバントと混合
して使用されるときは常に、前記の値は芳香が授与され
る製品の性質、所望の芳香効果並びに或る成分中の共成
分の性質に依存する。本発明による化合物がそれ自体
で、又は香料製造業で通常使用される溶剤の溶液として
組成物及び香料添加製品に添加できることは言うまでも
ないことである。
【0028】例示すると、それが添加される組成物の重
量に対して、1〜5重量%の、又はさらに10重量%或
いはそれ以上の化合物(I)の濃度を例示することがで
きる。それにも拘わらず、化合物(I)が前述の種々の
消費製品に芳香を付与するために使用されるときは、か
なり低い濃度も全く適当でありうる。
【0029】式(I)の化合物は市販の製品であるか、
又は商業的に入手しうる出発物質から慣用の反応により
容易に製造できる。
【0030】このことは、事実、それらがオリジナルか
つ経済的に興味のある香料組成物であり、それらの工業
的合成が簡単かつ安価であるのと同様に、本発明による
それらの利用の他の利点である。
【0031】多くの公知の方法をそれらの製造のために
使用しうる。例えば、1,2−、1,3−及び1,4−
シクロヘキサンジカルボン酸は商業的に入手しうる化合
物であるので(例えば、アルドリッチ(Aldric
h)より)、化合物(Ia)はプロトン性の酸又は酸性
イオン交換樹脂の存在下で、適切なアルコールによりこ
れらの酸を簡単にエステル化することにより製造でき
る。これらは、全く慣用な反応であり、そのための条件
は、他のこれに関連する詳細な事項を保証しなくても、
熟練した化学者により容易に最適化し得る。
【0032】また、ジメチルジエステルからの同一の基
1及びR2を有する化合物(Ia)は以下の反応式にお
いて示される慣用の反応により、ベンゼンから誘導で
き、これらはすべて商業的に入手しうる(BASF又は
HUELS):
【0033】
【化10】
【0034】上記で表わされる反応は、以下に詳細に記
載する通常の条件下で実施される。所望のエステルは、
一般にはシス−及びトランス−配置の異性体を含む混合
物の形態で得られる。所望により、後者は一方の異性体
のみが可溶性である適当な溶剤中で結晶化することによ
り上記混合物から分離できる。
【0035】また、これらのジエステルのシス及びトラ
ンス異性体は相応のシクロヘキサンジカルボン酸のシス
及びトランス異性体のエステル化により製造できる。例
えば、1,2−シクロヘキサンジカルボン酸及び1,4
−シクロヘキサンジカルボン酸の場合には、これらの異
性体は市販の製品である。
【0036】基R1及びR2が異なるものである化合物
(Ia)は、既知の方法により上記の対称ジエステルの
トランスエステル化により製造できる[例えば、モリ
(K.Mori)等、Synth.1973,790を
参照]。これらのトランスエステル化反応の物質は、相
応する非対称ジエステルと出発物質の対称ジエステルと
の混合物であり、これらの2個の化合物は次いで気相ク
ロマトグラフィーにより分離される。
【0037】他の化合物(I)は、また、以下の反応式
に示される慣用の反応方法により製造される:
【0038】
【化11】
【0039】この反応式中で出発物質として使用される
メチルホルミルベンゾエートは市販の製品であるか、又
は、商業的に入手しうる(例えば、Aldrichか
ら)2−、3−又は4−カルボキシベンズアルデヒドの
エステル化により容易に製造できる。
【0040】
【化12】
【0041】この反応式における出発物質のジ酸は、ホ
モフタル酸の場合のように市販の製品であるか、又はこ
れらは上記の商業的に入手しうるカルボキシベンズアル
デヒドの慣用の酸化により製造できる(例えば、亜塩素
酸ナトリウムによる、J.March,Advance
d Organic Chemistry,第3版,p
629,1985を参照)。
【0042】I−ジエステル(Ia)の一般的製法 A. 水素添加 相応するフェニル−ジメチルカルボキシレート(Flu
ka,100g,0.51モル)及び5%のRh/C
(2g,Engelhard)を含むメタノール溶液
(50ml)をオートクレーブ中で160℃の温度及び
2×107Paの水素圧で水素添加した。濾過及び濃縮
後、粗製生成物を蒸留すると(95℃/30Pa)、相
応するジメチルシクロヘキサンジカルボキシレートを本
質的に100%の収率で生じる。
【0043】B. ケン化 上記A項で製造されたジカルボキシレート(25g,
0.125モル)、NaOH(11g,0.275モ
ル)を含む水溶液(300ml)を5時間還流加熱し、
次いで冷却し、酸性化した。沈澱を濾過し、水で洗い、
乾燥すると、出発物質のジエステルに相当するシクロヘ
キサンジカルボン酸が、シス/トランスの異性体の混合
物として得られる。
【0044】C. エステル化 上記B項で製造された酸(5g,29ミリモル)、濃厚
2SO4(2ml)及び相応するROHアルコール(R
=C原子数1〜4のアルキル;50ml)の溶液を5時
間還流し、次いで濃縮した。生成物をエーテル中で希釈
し、5%のNaOH及び塩水で洗った。バルブ−トゥー
−バルブ蒸留を行うと、相応するジカルボキシレートが
得られた。
【0045】D. トランスエステル化 上記のA項又はC項で得られたシクロヘキサンジカルボ
キシレート、相応するROHアルコール及び触媒量のK
CN及びNa2CO3の混合物を還流加熱した。通常の処
理の後に、反応生成物を蒸留した。非対称のジカルボキ
シレート及び対称の同族体は、次いで気相クロマトグラ
フィーにより分離される。このようにして、例えば、ジ
メチル 1,4−シクロヘキサンジカルボキシレート及
びプロパノールを使用するとき、最終物質としてジプロ
ピル 1,4−シクロヘキサンジカルボキシレート及び
メチルプロピル 1,4−シクロヘキサンジカルボキシ
レートが得られる。
【0046】このようにして、次の化合物(Ia)が製
造された: a. ジメチル 1,2−シクロヘキサンジカルボキシ
レート 方法Aに従い1,2−ジメチルフタレート(Fluk
a)から製造した。
【0047】得られた生成物は、シス異性体80%とト
ランス異性体20%を含有していた。
【0048】純度:98% 沸点:95℃/30Pa NMR(13C):シス異性体:42.7(d);42.
7(d);26.3(t);23.8(t);23.8
(t);26.3(t)δppm トランス異性体:44.9(d);44.9(d);2
9.0(t);25.3(t);25.3(t);2
9.0(t)δppm b. ジメチル 1,3−シクロヘキサンジカルボキシ
レート 1,3−ジメチルイソフタレート(Fluka)の水素
添加により製造した。
【0049】シス/トランス比: 63:37 沸点:102℃/15Pa NMR(13C):シス異性体:42.5(d);31.
2(t);42.5(d);28.5(t);24.9
(t);28.5(t)δppm トランス異性体:39.1(d);29.5(t);3
9.1(d);28.0(t);22.2(t);2
8.0(t)δppm c. ジメチル 1,4−シクロヘキサンジカルボキシ
レート 商業的に入手した製品(Huels;シス/トランス混
合物 2:1) NMR(13C):シス異性体:40.7(d);26.
1(t);26.1(t);40.7(d);26.1
(t);26.1(t)δppm トランス異性体:42.4(d);28.1(t);2
8.1(t);42.4(d);28.1(t);2
8.1(t)δppm d. ジエチル 1,2−シクロヘキサンジカルボキシ
レート 1,2−シクロヘキサンジカルボン酸(シス/トランス
86:14)をエタノールによりエステル化すること
によって製造した。
【0050】シス/トランス比: 86:14 純度:99% 沸点:110℃/102Pa NMR(13C):シス異性体:42.7(d);42.
7(d);26.3(t);23.8(t);23.8
(t);26.3(t)δppm トランス異性体:44.9(d);44.9(d);2
9.0(t);25.3(t);25.3(t);2
3.0(t)δppm e. ジエチル 1,3−シクロヘキサンジカルボキシ
レート 1,3−シクロヘキサンジカルボン酸のエステル化によ
り製造した(シス/トランス 54:46)。
【0051】シス/トランス比: 54:46 純度:99% 沸点:100℃/50Pa NMR(13C):シス異性体:42.7(d);31.
1(t);42.7(d);28.4(t);24.9
(t);28.4(t)δppm トランス異性体:39.1(d);29.3(t);3
9.1(d);27.9(t);22.1(t);2
7.9(t)δppm f. ジエチル 1,4−シクロヘキサンジカルボキシ
レート ジメチル 1,4−シクロヘキサンジカルボキシレート
のトランスエステル化により製造した。次いで、反応生
成物を気相分取クロマトグラフィー(3.5mカルボワ
ックス15%,He 30m/分)を行うと、ジエチル
1,4−シクロヘキサンジカルボキシレート及びメチ
ルエチル 1,4−シクロヘキサンジカルボキシレート
が得られる。
【0052】ジエチル 1,4−シクロヘキサンジカル
ボキシレート: シス/トランス比: 15:4 純度:99% 沸点:90℃/10Pa NMR(13C):シス異性体:40.8(d);26.
1(t);26.1(t);40.8(d);26.1
(t);26.1(t)δppm トランス異性体:42.6(d);28.1(t);2
8.1(t);42.6(d);28.1(t);2
8.1(t)δppm メチルエチル 1,4−シクロヘキサンジカルボキシレ
ート: シス/トランス比: 3:1 純度:98% 沸点:90℃/10Pa NMR(13C):シス異性体:40.7(d);26
(t);26(t);40.7(d);26(t);2
6(t)δppm トランス異性体:42.4(d);28.1(t);2
8.1(t);42.5(d);28.1(t);2
8.1(t)δppm 香り:フローラル、フルーティ g. ジメチル トランス−1,4−シクロヘキサンジ
カルボキシレート及びジメチル シス−1,4−シクロ
ヘキサンジカルボキシレート 母液を結晶から分離するために、ジメチル 1,4−シ
クロヘキサンジカルボキシレート(入手先:Huel
s;シス/トランス比 2:1;半固体/半液体の生成
物)を濾過した。結晶(14.5g)を30〜50°の
石油エーテル45ml及び7mlの第三ブチルメチルエ
ーテルの混合物中にとり、加熱−結晶化した。こうして
得られた結晶(9.2g)は、ジメチル トランス−
1,4−シクロヘキサンジカルボキシレート(純度:9
8%)を含有し、以下の分析特性を有していた: 融点:68.1℃ NMR(1H,360MHz):3.67(s,6
H);2.28(m,2H);2.05(m,4H);
1.45(m,4H)δppm NMR(13C,90MHz):175.9(2s);5
1.6(2q);42.4(2d);28.1(4t)
δppm MS:169(11),168(30),141(3
5),140(94),109(32),108(4
6),82(10),81(100),80(25),
79(22),67(15),59(20),55(1
0) 上述の濾過の後に得られた母液(92.0g)に、30
〜50°の石油エーテル22mlを添加し、この混合物
を冷凍庫に置いた。こうして得られた結晶(72.9
g)を15cmのビグローカラム(108℃/3×10
2Pa)上で蒸留すると、以下の分析特性を有するジメ
チル シス−1,4−シクロヘキサンジカルボキシレー
ト(純度:96%;シス/トランス 75:25の混合
物)37.08gが得られた: NMR(1H,360MHz):3.68(s,6
H);2.48(m,2H);1.90(m,4H);
1.68(m,4H)δppm NMR(13C,90MHz):175.4(2s);5
1.6(2q);40.7(2d);26.1(4t)
δppm h. ジエチル シス−1,4−シクロヘキサンジカル
ボキシレート及びジエチル トランス−1,4−シクロ
ヘキサンジカルボキシレート これらの2個の化合物は、上記したジメチル シス−及
びトランス−1,4−シクロヘキサンジカルボキシレー
トを穏和な条件下で[例えば、R.Imwinkelr
iedら、Org.Synth.65,230(198
7)を参照]トランスエステル化して製造することがで
きる。
【0053】また、これらの化合物はシス−及びトラン
ス−1,4−シクロヘキサンジカルボン酸、これらはい
ずれも商業的に入手しうる(例えば、Aldrich及
びBader)、から製造でき、又は、上記したジメチ
ル ジカルボキシレートから容易に製造できる(エタノ
ール中のNaOHによるケン化)。この後者の方法によ
り、以下のようにしてそれらが製造された: シス配置の異性体 水分離器を備えたフラスコに、シス−1,4−シクロヘ
キサンジカルボン酸(純度87%;シス/トランス 9
3:7)4.17g、エタノール3.35g、イソプロ
ピルエーテル3.71g及びp−トルエンスルホン酸
0.10gを充填し、この混合物を還流加熱した。約9
時間反応させた後、この混合物をデカンターに注ぎ、N
aHCO3で飽和した溶液10ml、10mlのH2Oで
2回、NaClで飽和した溶液5mlで1回洗った。N
2SO4上で乾燥させ、濾過、濃縮し、生成物を8cm
のビグローカラム上で蒸留して、以下の分析特性を有す
る液体生成物を得た: 純度:93% 沸点:110℃/1.5×102Pa NMR(1H,360MHz):4.14(q,J=8
Hz,4H);2.45(m,2H);1.90(m,
4H);1.68(m,4H);1.26(t,J=8
Hz,6H)δppm NMR(13C,90MHz):175.0(2s);6
0.2(2t);40.8(2t);20.1(4
t);14.3(2q)δppm MS:228(M+,1),183(29),182
(16),155(29),154(79),109
(48),108(72),82(10),81(10
0),80(42),79(20),67(20),2
9(9) トランス配位の異性体 前述の化合物に類似した方法で製造したが、トランス−
1,4−シクロヘキサンジカルボン酸(純度98%)か
ら製造した。結晶状の固体が得られ、これは30〜50
°の石油エーテルから再結晶することができる。
【0054】融点:43.4℃ 純度:94% NMR(1H,360MHz):4.30(q,J=8
Hz,4H);2.26(m,2H);2.05(m,
4H);1.46(m,4H);1.25(t,J=8
Hz,6H)δppm NMR(13C,90MHz):175.5(2s);6
0.2(2t);42.6(2d);;28.1(4
t);14.2(2q)δppm MS:228(M+,1),183(8),182(2
1),155(52),154(100),109(4
1),108(39),81(80),79(20),
78(14),67(12) 上記した方法で製造された他の化合物には、ジイソプロ
ピル 1,2−及び1,3−シクロヘキサンジカルボキ
シレート(シス/トランス比 81:19、それぞれ5
3:47)、ジプロプル 1,2−、1,3−及び1,
4−シクロヘキサンジカルボキシレート(シス/トラン
ス 86:14;53:47;4:3)、ジブチル
1,4−シクロヘキサンジカルボキシレート(シス/ト
ランス 3:1)、メチルプロピル 1,4−シクロヘ
キサンジカルボキシレート(シス/トランス 13:
4)及びメチルブチル 1,4−シクロヘキサンジカル
ボキシレート(シス/トランス 90:10)が含まれ
る。
【0055】これらのすべての化合物は、フローラル、
フルーティ型の香りを有する。
【0056】II. 本発明の他のジエステルを製造す
るための一般的方法 A. 反応式IIに従う。
【0057】この反応式において示されているエステル
化、ケン化又は水素添加反応の条件は、Iの項において
すでに記述したのと類似のものであった。
【0058】アルコキシドを製造するための工程d)
は、以下のように実施された:工程c)で得られた化合
物をピリジンとトルエンの混合物中に溶解させ、次い
で、約40℃でこれに相応するアシルクロリドを滴加し
た。冷却後に、この混合物を氷に注ぎ、エーテル中に入
れ、有機相を洗い、HCl、NaHCO3及び塩水で中
性にした。次いで、生成物を蒸留により精製した。
【0059】このようにして、以下の化合物を製造し
た: i. エチル 4−(プロパノイルオキシメチル)ベン
ゾエート(純度99%) NMR(1H,360MHz):1.17(t,J=
8,3H);1.39(t,J=7,3H);2.41
(q,J=8,2H);4.38(q,J=7,2
H);7.41(d,J=8,2H);8.02(d,
J=8,2H)δppm MS:236(M+,26),191(48),180
(74),163(46),107(100),57
(63),29(41) 香り:フルーティ、キイチゴ、僅かにアニス様 j. エチル 4−(アセトキシメチル)ベンゾエート
(純度99%) NMR(1H,360MHz):1.39(t,J=
7,3H);2.12(s,3H);4.38(q,J
=7,2H);5.16(s,2H);7.41(d,
J=8,2H);8.02(d,J=8,2H)δpp
m MS:222(M+,22),180(71),177
(68),107(100),89(39),43(5
3) 香り:フルーティ、草様 k. メチル 4−(アセトキシメチル)ベンゾエート
(純度99%) NMR(1H,360MHz):2.12(s,3
H);3.92(s,3H);5.15(s,2H);
7.4(d,J=8,2H);8.02(d,J=8,
2H)δppm MS:208(M+,27),177(36),166
(92),133(42),107(100),89
(47),43(83) 香り:僅かにフルーティ、キイチゴ l. メチル 4−(プロパノイルオキシメチル)−1
−シクロヘキサンカルボキシレート(シス/トランス
67:13,純度90%) NMR(1H,360MHz):1.13(t,J=
7,3H);2.32(q,J=7,2H);3.68
(s,3H);3.93(d,J=7,2H)δppm MS:(シス)228(M+,0),197(2),1
22(78),94(100),57(75),29
(29) (トランス)228(M+,0),197(4),15
4(28),122(72),94(100),57
(82),29(26) 香り:フルーティ m. エチル 4−(プロパノイルオキシメチル)−1
−シクロヘキサンカルボキシレート(シス/トランス
33:7,純度98%) NMR(1H,360MHz):1.13(t,J=
8,3H);1.26(t,J=7,3H);2.41
(q,J=8,2H);3.95(d,J=7,2
H);4.14(q,J=7,2H)δppm MS:(シス)242(M+,0),213(1),1
68(16),141(32),122(67),94
(100),57(65),29(42) (トランス)242(M+,0),168(28),1
22(60),95(93),94(100),57
(74),29(35) 香り:上記のとおり n. エチル 4−(アセトキシメチル)−1−シクロ
ヘキサンカルボキシレート(シス/トランス 75:2
5,純度98%) NMR(1H,360MHz):1.26(t,J=
7,3H);2.04(s,3H);3.93(d,J
=7,2H);4.14(q,J=7,2H)δppm MS:(シス)228(M+,0),168(14),
141(37),122(71),94(100),8
1(34),43(71),29(15) (トランス)228(M+,0),183(6),16
8(20),122(63),95(100),81
(36),43(67),29(13) 香り:フルーティ、酸 o. メチル 4−(アセトキシメチル)−1−シクロ
ヘキサンカルボキシレート(シス/トランス 4:1,
純度98%) NMR(1H,360MHz):2.05(s,3
H);3.68(s,3H);3.92(d,J=7,
2H)δppm MS:(シス)214(M+,0),154(10),
141(20),122(69),94(94),43
(100) (トランス)214(M+,0),183(5),15
4(20),122(63),81(52),43(9
5) 香り:フルーティ、強力 B. 反応式IIIに従う この反応式中で示される反応は、上記の反応と類似の条
件で実施された。
【0060】これらの中で、以下の化合物が製造され
た: p. メチル 2−(メトキシカルボニルメチル)ベン
ゾエート(純度95%) NMR(1H,360MHz):3.7(s,3H);
3.87(s,3H);4.0(s,2H);7.22
(d,J=8,1H);7.35(t,J=8,1
H);7.47(t,J=8,1H);8.0(d,J
=8,1H)δppm MS:208(M+,2),176(88),148
(100),133(94),119(31),91
(65) 香り:フルーティ q. プロピル 2−(プロポキシカルボニルメチル)
ベンゾエート(純度93%) NMR(1H,360MHz):0.90(t,J=
7,3H);1.03(t,J=7,3H);1.62
(q,J=7,2H);1.78(q,J=7,2
H);4.01(s,2H);4.05(t,J=7,
2H);4.23(t,J=7,2H)δppm MS:264(M+,1),204(36),162
(100),135(99),118(34),43
(23) 香り:フルーティ、フェノール性、キイチゴ r. メチル 2−(メトキシカルボニル)−1−シク
ロヘキサンアセテート(シス/トランス 1:1、純度
94%) NMR(1H,360MHz):3.66(s,3
H);3.67(s,3H)δppm MS:214(M+,0),183(24),154
(55),141(70), 114(54),9
5(48),81(100) 香り:フルーティ、フローラル s. エチル 2−(エトキシカルボニル)−1−シク
ロヘキサンアセテート(純度94%) NMR(1H,360MHz):1.24(t,J=
7,3H);1.25(t,J=7,3H);4.13
(q,J=7,2H);4.14(q,J=7,2H)
δppm MS:242(M+,0),197(64),168
(67),155(82),128(68),95(6
8),81(100),29(62) 香り:フルーティ、僅かにミント様 本発明は、以下において次の実施例により一層詳細に記
述される。
【0061】
【実施例】
例 1 香料組成物 以下の成分を混合して、基剤香料組成物を製造した: 成 分 重量部 合成アンバーグリース 100 ベルガモット精油 100 イラリア(Iralia)(登録商標)1) 100 ムスク ケトン 80 50%* 絶対オークモス 250 クリスタルモス 50 パチョリ精油 70 オレンジ精油 40 ブルボンベチベル(Bourbon vetyver) 精油 80 ワルディア(Wardia)(登録商標)2) 80 合 計 950 * ジプロピレングリコール(DIPG)中 1) メチルイオノン;入手先:Firmenich
SA,ジュネーヴ,スイス 2) ローズ型組成物;入手先:Firmenich
SA,ジュネーヴ,スイス このビャクダン(Chypre)型の基剤組成物に、5
0重量部のジエチル1,4−シクロヘキサンジカルボキ
シレートを添加して新規な組成物Aを得、50重量部の
フルクトン(Fructone(登録商標))を添加し
て組成物Bを得、50重量部のウンデカラクトンを添加
して組成物Cを得た。後者は、ローカス(Rocha
s)による香料フェム(Femme(登録商標))の香
りを想い出させるビャクダン型の香りを発揮する。これ
は、食物特性を有する、極めて強力かつ圧倒的なラクト
ンのノートを保持していた。組成物Bはフルーティでエ
レガントなノートを発揮したが、このフルーティな特性
はこの組成物に浸した香りストリップの香りからは3時
間後には完全に消失した。
【0062】新規組成物Aは組成物Bのそれよりは一層
優雅な香りを有し、組成物Cのものよりも弱いフルーテ
ィ−食物様の香りの有していた。さらに、そのフルーテ
ィ、キイチゴ、梨の特性は一日中持続した。これらの香
り効果は、エチル 1,4−シクロヘキサンジカルボキ
シレートをその純粋なシス配置の異性体と置き代えた時
には、一層著しいものであった。
【0063】例 2 香料組成物 以下の成分を使用して基剤香料組成物を製造した: 成 分 重量部 酢酸ベンジル 75 酢酸フェニルエチル 75 ベルガモット精油 50 シトロネロール 185 ゲラニオール 200 リナロール 60 パチョリ精油 25 フェネチロール 260 絶対ローズ 20 ブルガリアバラ精油 10 合 計 960 この白色バラ型基剤組成物に、40重量部のジエチル
1,4−シクロヘキサンジカルボキシレート(組成物
A)及び40重量部のフルクトン(Fructone
(登録商標))(組成物B)を添加した。こうして得ら
れた新規な組成物Aは、組成物Bよりもずっと自然で、
フルーティ、エーテル性の香りを獲得しており、後者は
一層ぶどう酒のかす、アルコール性及び発酵性の特徴を
有していた。加えて、組成物Bのフルーティなノート
は、3時間で完全に消失したが、組成物Aは一日中フル
ーティ−エーテル性の特徴を保持していた。
【0064】例 3 リネンにおける持続性試験 それぞれ0.1重量%のジエチル 1,4−シクロヘキ
サンジカルボキシレート(試料A)、フルクトン(Fr
uctone(登録商標))(試料B)、ヘキシルアセ
テート(試料C)及びアリルカプロエート(試料D)を
添加して、芳香化されていない洗剤粉末から芳香化され
た洗剤試料を調製した。
【0065】4個の別個の洗濯機において、これらの4
個の洗剤試料を使用して4個のスタンダードの織物バッ
チを洗濯した。この後、これら4個の織物バッチは、洗
濯機から出した直後、及び乾燥後の両方において、専門
の調香師のパネルによるブラインド試験で評価した。調
香師は、0から10に増大するスケール内で構成された
強度の値を付与することにより、経時的に織物から発揮
されるフルーティノートの強度を判定することが求めら
れた。
【0066】このブラインド評価の結果は、以下の表に
まとめられている:
【0067】
【表1】
【0068】これらの結果は、明らかに、本発明の化合
物を含有している洗剤試料Aで洗濯された織物のみが4
時間後にも依然としてフルーティの香りを発揮し、この
香りはその後2〜3時間持続したのに対して、他のすべ
ての織物はすでに香りを消失していたことを示してい
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C11B 9/00 A61K 7/46

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有用な香料成分としてジエチル 1,4
    −シクロヘキサンジカルボキシレートを含有する香料組
    成物又は香料添加製品。
  2. 【請求項2】 ジエチル 1,4−シクロヘキサン−ジ
    カルボキシレートがシス異性体の形またはシス異性体の
    主要量を含有する混合物の形で存在する、請求項の香
    料組成物又は香料添加製品。
  3. 【請求項3】 芳香成分としてジエチル 1,4−シク
    ロヘキサンジカルボキシレートを含有する、香水又はコ
    ロン、石ケン、浴用又はシャワー用ゲル、シャンプー又
    は他のヘアケア製品、化粧調製物、ボディデオドラン
    ト、空気清浄剤、洗剤、織物柔軟剤又は家庭用品。
  4. 【請求項4】 芳香組成物又は香料添加製品に匂い特性
    を授与し、これを改善し、増大させるか、又は変性させ
    る方法において、これら組成物又は製品に香り有効量の
    ジエチル 1,4−シクロヘキサンジカルボキシレート
    を添加することを特徴とする、芳香組成物又は香料添加
    製品に匂い特性を授与し、これを改善し、増大させる
    か、又は変性させる方法。
  5. 【請求項5】 ジエチル 1,4−シクロヘキサンジカ
    ルボキシレートがシス異性体の形またはシス異性体の主
    要量を含有する混合物の形で存在する、請求項4の方
    法。
JP16659095A 1994-07-01 1995-06-30 香料組成物又は香料添加製品、匂い特性を授与し、これを改善し、増大させるか又は変性させる方法、及び環式ジエステル Expired - Lifetime JP3352849B2 (ja)

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