JPS6390853A - 半導体装置 - Google Patents

半導体装置

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JPS6390853A
JPS6390853A JP23608986A JP23608986A JPS6390853A JP S6390853 A JPS6390853 A JP S6390853A JP 23608986 A JP23608986 A JP 23608986A JP 23608986 A JP23608986 A JP 23608986A JP S6390853 A JPS6390853 A JP S6390853A
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substrate
region
gate electrode
drain region
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JP23608986A
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English (en)
Inventor
Ryuichi Izawa
井沢 龍一
Eiji Takeda
英次 武田
Yasuo Igura
井倉 康雄
Akiyoshi Hamada
濱田 明美
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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  • Insulated Gate Type Field-Effect Transistor (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、MOS (メタルオキサイドセミコンダクタ
(Metal 0xide Sem1conducto
r))  トランジスタを有する半導体装置に係り、特
にソース・ドレイン耐圧の向上およびドレイン近傍で発
生したホットキャリアによる特性変動を抑制するのに好
適な半導体装置に関する。
〔従来の技術〕 従来のMOSトランジスタでは、電源電圧を5■に保ち
つつ微細化を図るために、ドレイン近傍のチャネル領域
の電界を緩和する種々の工夫がなされている。
例えば、アイ・イー・イー・イー トランザクション 
エレクトロン デバイスイズ(IEEETrans、 
Electron Devices)イー0デイー(E
D)−27巻、ナンバー8.第1359〜1367頁(
1980年8月)に示されるライトリ−・ドープト・ド
レイン(Lightly−Doped−Drain :
以下LDDと記す。)構造のMOSトランジスタが提案
されている。
第2図は、上記文献に示された従来のLDD型MOSト
ランジスタの一例の断面図である。図において、1はS
i(シリコン)基板、2は素子分離用酸化膜、3はゲー
ト電極、4はSiC2から成るゲート酸化膜、5はゲー
ト電極被覆絶縁膜、6はゲート電極側壁スペーサ、7は
低濃度ソース・ドレイン領域、8は高感度ソース・ドレ
イン領域、9は低濃度ソース・ドレイン領域7の不純物
濃度のピークの基板表面からの深さを示す一点鎖線であ
る。すなわち、LDD構造では、MOSトランジスタの
ソース・ドレイン領域のうち、少なくともドレイン領域
を、高濃度の不純物ドープ領域と。
該高濃度不純物ドープ領域に隣接し、チャネル領域側(
ゲート電極側)に形成された高濃度不純物ドープ領域と
同一導電型の低濃度の不純物ドープ領域とから構成する
ことを特徴とする。
このLDD型MOSトランジスタを製造するには、Si
基板1上にゲート酸化膜4を介してゲート電極3を形成
し、まず、ゲート電極3およびゲート電極被覆絶縁膜5
をマスクとしてSi基板1の表面領域に該Si基板1と
反対導電型の不純物をドープしてゲート電極3の両側に
低濃度ソース・ドレイン領域7を形成し、次に、ゲート
電極3およびゲート電極被覆絶縁膜5の側壁に絶縁膜か
ら成る側壁スペーサ6を形成した後、この側壁スペーサ
6とゲート電極3およびゲート電極被覆絶縁膜5をマス
クとしてSi基板1中に先程と同じ導電型の不純物をド
ープして高濃度ソース・ドレイン領域8を形成する。
LDD型MOSトランジスタにおける低濃度トレイン領
域は、ドレイン領域端部近傍の電界を緩和し、アバラン
シェ降伏、および電界からエネルギーを得て高エネルギ
ー状態になったキャリア、すなわちホットキャリアの発
生を抑制する効果がある。
ところが、低濃度ドレイン領域の不純物濃度を低くして
いくと、逆に、アバランシェ降伏にょるドレイン耐圧の
低下およびホットキャリアの発生による伝達コンダクタ
ンスの低下、しきい値電圧の変動等の特性劣化が顕著と
なり、素子の信頼性が低下する。特に、ストレス時間の
初期(高電圧印加の初期)に大きな劣化が表われる。こ
れは、LDD型MOSトランジスタの側壁スペーサに注
入されたホットキャリアに起因すると言われている。す
なわち、側壁スペーサに注入、捕獲されたホットキャリ
アが低濃度ドレイン領域をピンチオフさせ、伝達コンダ
クタンスの低下を引き起こす。
この問題に対して、側壁スペーサ直下の不純物濃度を高
くすることにより、捕獲キャリアの影響をシールドする
構造が、昭和60年春の応用物理学会で提案された。こ
の構造をPLDD (プロファイルド・エル・ディー・
ディー(ProfiledLDD))構造と呼んでいる
しかし、このPLDD構造では、根本的に、アバランシ
ェ降伏、およびホットキャリア発生の抑制を行っていな
い。むしろ逆に、低濃度ドレイン領域の不純物濃度が高
くなったことにより、該低濃度ドレイン領域での電界緩
和能力が低下する。
なお、LDD型MOSトランジスタの側壁スペーサは、
例えば、特開昭57−106169号公報に記載されて
いるように、半導体基板中にゲート絶縁膜を介してゲー
ト電極が形成されたウェハ全面に例えばSiO,膜をC
VD (ケミカル ヴエイパーデポジション(Chem
ical Vapour Depositjon) :
化学気相成長)法によって堆積し、次に、この5in2
膜を異方性エツチングしてゲート電極の側壁にのみ残す
ことにより形成する。
ところで従来、側壁スペーサの膜構造についてはあまり
議論されてこなかった。しかし、CVD法によって堆積
した5102膜は、熱酸化によって形成したSin、膜
に比べて1−ラップ密度が大きく。
ホットキャリアが捕獲され易いという問題がある。
特に、前述のとと<、LDDJW造における側壁スペー
サ部へのホットキャリアの注入が明らかにされ始めてお
り、側壁スペーサに捕獲されるホットキャリアに起因す
る素子の信頼性の低下が顕著な問題になってきている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
従来のLDD型MOSトランジスタでは、低濃度ドレイ
ン領域の不純物濃度を厳密に制御しないと、アバランシ
ェ降伏によるドレイン耐圧の低下およびホットキャリア
による伝達コンダクタンスの低下、しきい値電圧の変動
等が顕著となり、素子の信頼性が低下する問題があった
また、上記PLDD構造では、側壁スペーサ直下の低濃
度ドレイン領域の不純物濃度が高くなったことにより、
実質的には低濃度トレイン領域の抵抗が減少する。その
結果、低濃度ドレイン領域での電界緩和が小さくなる問
題がある。また、基板表面近傍の不純物濃度が高くなっ
た結果、トランジスタの動作時の電流路が基板表面に引
き上げられる。電流路が基板表面近傍に位置し、かつ基
板表面近傍での電界が強くなると、アバランシェ降伏の
発生点が基板表面近傍に位置することになる。これによ
り、ドレイン端近傍における側壁スペーサおよびゲート
酸化膜へのホットキャリアの注入が多くなり、逆に、上
述したホットキャリアに起因する新たな問題が発生する
さらに、従来技術では、側壁スペーサの膜質および膜構
造の点について配慮がされておらず、ドレイン近傍で発
生し、該側壁スペーサに注入されたホットキャリアは捕
獲され易い問題があった。
特に、トラップ準位の生成には、注入された正孔の捕獲
が強く関与しているという報告があり、従来は、正孔の
捕獲を低;賊し得る側壁スペーサ士音造は提案されてい
ない。
本発明の目的は、低;ロ度ドレイン領域の基板表面近傍
の不純物濃度を亮くすることなく、LDD固有の側壁ス
ペーサに注入されたホラ1−キャリアに起因する特性劣
化を抑制することができ、また、併せて、アバランシェ
降伏の耐圧向上も図ることができるMOSトランジスタ
を提供することにある。
これに加えて、本発明の別の目的は、ホットキャリアが
捕獲されにくい側壁スペーサを有するMOSトランジス
タを提供することにある。
〔問題点を解決するための手段〕
上記目的を達成するために、本発明は1次のような特徴
を有する。
まず、本発明の第1の手段は、半導体基板中にゲート絶
縁1漠を介して設けたゲート電極と、上記ゲート電極の
側壁に設けた絶縁膜から成る側壁スペーサと、上記ゲー
ト電極の両側の上記半導体基板中に設けたソース・トレ
イン領域を少なくとも有する半導体装置において、上記
ソース・ドレイン領域のうち少なくともドレイン領域と
、上記ゲート電極との間の」1記半導体基板中にソース
・トレイン領域と同一導電型の低濃度不純物トープ領域
を有し、かつ動作時に電流が流れる、上記低濃度不純物
ドープ領域と上記ソース・ドレイン領域のうち少なくと
もドレイン領域との接合部が、上記半導体基板の表面か
ら離れた深部に形成されていることを特徴とする。
この第1の手段の中の一つの態様としては、上記低濃度
不純物ドープ領域の不純物a度のピークが上記半導体基
板の上記深部近傍にある構造も含まれる。
また、第1の手段の別の態様としては、上記ソース・ド
レイン領域は、必ずしも低濃度および高濃度不純物ドー
プ領域から構成される必要はなく、低濃度不純物ドープ
領域と、該低濃度不純物ドープ領域に形成された穴内に
埋め込まれた例えば金属シリサイド等の低抵抗層とによ
ってソース・ドレイン領域を構成する構造も含まれる。
本発明の第2の手段は、半導体基板上にゲート絶縁膜を
介して設けたゲート電極と、上記ゲート電極の側壁に設
けた絶縁膜から成る側壁スペーサと、ゲート電極の両側
の上記半導体基板中に設けたソース・ドレイン領域を少
なくとも有する半導体装置において、上記側壁スペーサ
にドナー型不純物がドープしてあることを特徴とする。
さらに、本発明の第3の手段は、半導体基板上にゲート
絶縁膜を介して設けたゲート電極と、上記ゲート電極の
側壁に設けた絶縁膜から成る側壁スペーサと、ゲート電
極の両側の上記半導体基板中に設けたソース・ドレイン
領域を少なくとも有する半導体装置において、上記側壁
スペーサが。
中空領域を有するブリッジ型絶縁膜から成ることを特徴
とする。
〔作用〕
本発明の上記第1の手段によると、ソース・ドレイン領
域のうち少なくともドレイン領域と、ゲート電極との間
の半導体基板中に低濃度不純物ドープ領域を有するLD
D型MOSトランジスタにおいて、動作時に電流が流れ
る、上記低濃度不純物ドープ領域と上記ソース・ドレイ
ン領域のうち少なくともドレイン領域との接合部を、上
記半導体基板の表面から離れた深部に形成することによ
り、側壁スペーサ直下の電流路が基板の深部に位置する
ようになる。さらに、電位の高い高濃度ドレイン領域が
基板の深部に位置するため、横方向電界強度の最大点も
基板深部に位置するようになるという作用も生じる。
このように、電流路が基板深部に位置すると、半導体基
板とゲート絶縁膜の界面(例えば5i−5i○2の界面
)近傍および側壁スペーサに捕獲されたキャリアの影響
を受けにくくなるという効果が生まれる。つまり、捕獲
キャリアにより低濃度不純物ドープ領域の表面近傍はピ
ンチオフするが、電流路が該ピンチオフ領域の下部にあ
れば、捕獲キャリアの影響は受けなくなる。従って、側
壁スペーサに捕獲されたキャリアに起因すると思われる
LDD固有の伝達コンダクタンスの劣化を抑えることが
できる。
また、電流路が基板深部に位置し、横方向電界強度の最
大点が基板深部に位置すると、アバランシェ降伏の発生
点が基板深部になる。この結果。
上記5i−8i○2界面および側壁スペーサへのホット
キャリア注入も抑えることができるので、−層ホットキ
ャリアによる特性劣化を生じにくくさせる。
さらに、低濃度不純物ドープ領域の不純物濃度のピーク
を基板深部に設定することにより、電流路を基板深部に
位置させることもできる。
また、本発明の第2の手段によると、側壁スペーサを構
成するSin、膜等の絶縁膜に、例えばリンや砒素等の
ドナー型不純物をドープすることにより、これらの不純
物はドナーの役割を果し、注入された正孔と再結合する
ように動作する。それによって、正孔は絶縁膜トラップ
に捕獲されにくくなる。また、例えばリンは、もともと
Sio2膜に存在するトラップにも弱く結合する。これ
により、CVD法により形成されたSio2膜中に存在
するトラップをリンにより遮蔽する効果も生まれる。
また、本発明の上記第3の手段によると、側壁スペーサ
をブリッジ型側壁スペーサ、すなわち中空の構造にする
ことにより、ゲート絶縁膜およびブリッジ型側壁スペー
サに注入されたキャリアは直ちに中空構造の空気中に脱
出することになる。
従って、側壁スペーサへのホットキャリアの捕獲効果は
無視することができるようになる。
〔実施例〕
実施例 1 第1図は、本発明の第1の実施例のLDD型MOSトラ
ンジスタの断面図である。図において。
1はp (n)型Si基板、2は素子分離用酸化膜、3
はゲート電極、4はゲート酸化膜、5はゲート電極被覆
絶縁IFJ、6はゲート電極3の側壁に形成された側壁
スペーサ、7はn (p)型低濃度ソース・ドレイン領
域、8はn (p)型高港度ソース・ドレイン領域、9
は低感度ソース・ドレイン領域7の不純物濃度のピーク
の基板表面からの深さを示す一点鎖線、10は低濃度ソ
ース・ドレイン領域7の形成されたSi基板1に形成し
た溝、11は溝10の側壁に形成された側゛壁酸化膜、
−12は溝10を形成するために、素子分離用酸化膜2
上に形成された絶縁膜で、該絶縁膜12と側壁スペーサ
6をマスクとするエツチングにより溝10が形成される
本実施例の第1の特徴は、第2図に示した従来のLDD
型MO8)−ランリスタでは、高濃度ソース・ドレイン
領域8が、Si基板1の表面に形成しであるのに対して
、高濃度ソース・ドレイン領域8がSi基板1の深部に
形成してあり、動作時に電流が流れる、低濃度ソース・
ドレイン領域7と、高濃度ソース・ドレイン領域8との
接合部がSi基板1の深部に形成しである点である。こ
れにより、側壁スペーサ6の直下の電流路がSi基板1
の深部に位置するようになるので、ドレイン端近傍で発
生し、Si基板1と、ゲート酸化膜(Sio2膜)の界
面近傍および側壁スペーサに捕獲されたホットキャリア
の影響を受けにくくなり、伝達コンダクタンスの劣化を
抑えることができる。
また、電流路がSi基板1の深部に位置し、かつ横方向
電界強度の最大点もSi基板1の深部に位置することに
より、アバランシェ降伏の発生点がSi基板1の深部に
なるので、上記5i−8in、界面および側壁スペーサ
へのホットキャリア注入も抑えることができ、−mホッ
トキャリアによる特性劣化を生じにくくさせる。
本実施例の第2の特徴は、従来のLDD型MOSトラン
ジスタでは、低濃度ソース・ドレイン領域7の深さ方向
の不純物濃度ピークが、第2図の一点鎖線9で示したよ
うに、Si基板1の表面近傍にあるのに対して、第1図
の一点鎖線9で示すように、Si基板1の表面から離れ
た深部に設定されていることである。従って、Si基板
1深部の不純物濃度のピーク部分で電気抵抗が低くなる
ので、この構成によっても、電流路がSi基板1の深部
に形成される。
本実施例の第3の特徴は、低濃度ソース・ドレイン領域
7に溝10を掘り、溝10の直下のSi基板1に高濃度
ソース・ドレイン領域8を形成し、かつ溝10の側壁に
側壁酸化膜11を設けた点である。
この側壁酸化膜11は、溝】0内にソース・ドレイン電
極(図示せず)が形成される際の該ソース・ドレイン電
極と、低濃度ソース・ドレイン領域7との接触バリアと
して作用し、1九により電流路をSi基板1の深部に位
tiさせる。
本実施例のLDD型MOSトランジスタでは。
低濃度ソース・ドレイン領域7における抵抗の低い部分
は、不純物濃度ピークである一点鎖線9で示した位置で
あるから、電流路はこの位置に沿うことになり、しかも
、高濃度ソース・ドレイン電極8がSi基板1の深部に
形成されているため、電流路は高濃度ソース・ドレイン
電極8に引き寄せられる形でSi基板1の深部に位置す
ることになる。なお、側壁酸化膜11は、低感度ソース
・ドレイン領域7と高濃度ソース・ドレイン領域8との
接合部をSi基板1の深部に位置させる効果がある。従
って、この側壁酸化膜11により電流路がSi基板1の
深部に形成されることがより確実になる。
本実施例の製造方法は、まず、p (n)型Si基板1
上に薄いゲート酸化膜4を形成し、その上にゲート電極
3を形成する。次いで、ゲート電極3およびその上に形
成した被覆絶縁膜5をマスクとして、−点鎖線9で示し
た位置に不純物濃度のピークがくるように、高エネルギ
ーのイオン打ち込みにより、n (p)型不鈍物を基板
1の表面領域にドープし、低濃度ソース・ドレイン領域
7を形成する。続いて、公知の方法によりゲートな極3
および被覆絶縁膜5の側壁に形成した側壁スペーサ6と
、素子分離用酸化膜2の上に形成した絶a IFJ 1
2をマスクとするエツチングにより自己整合的に溝10
を掘るにの後、溝10内(溝10の側面および底面)に
薄い酸化膜を形成し、続いて、再び側壁スペーサ6およ
び絶縁膜12をマスクとして。
自己整合的に溝10の直下のSi基板1の領域(低濃度
ソース・ドレイン領域7内)にn (p)型の不純物を
高濃度にドープして、高濃度ソース・トレイン領域8を
形成する。その後、高濃度ソース・ドレイン領域8との
電極コンタクトを形成するために、溝10の底面の酸化
膜を異方性エツチングし。
溝10の側面のみに側壁酸化膜11を残す。この後、図
示はしないが、公知の方法を利用して高濃度ソース・ド
レイン領域8上にソース・ドレイン電極を形成する。
なお、上記の製造方法の例では、溝10を形成するのに
、側壁スペーサ6と、素子分離用酸化膜2上に形成した
絶縁膜12をマスクとするエツチングにより形成したが
、絶縁膜12を形成しないで、側壁スペーサ6と、素子
分離用酸化膜2とをマスクとするエツチングにより形成
してもよい。しかし。
絶縁膜12をマスクとしてエツチングした方が、素子分
離用酸化膜2の膜厚が減少せず、素子分離特性の劣化を
避けることができるので、望ましい。
実施例 2 第3図は、本発明の第2の実施例のLDD型M○Sトラ
ンジスタの断面図である。なお、以下のすべての図面に
おいて、第1図と同一符号を付しであるものは、同一の
部材を示す。
本実施例は、第1図の実施例の深い低濃度ソース・ドレ
イン領域の代りに、第2図に示した従来のLDD構造と
同様の浅い低濃度ソース・ドレイン領域7を形成した実
施例である。従って、本実施例の低濃度ドレイン領域7
の不純物濃度のピークは、−点鎖線9で示すように、S
i基板1の表面近傍にあるため、電流路は第1図の実施
例に比べて基板1の表面近傍に引き寄せられるが、高1
度ソース・ドレイン領域8はSi基板1の深部に形成さ
れ、かつ電流の流れる。低感度ソース・ドレイン領域7
と、高濃度ソース・ドレイン領域8との接合部がSi基
板1の深部に形成されているので、本実施例においても
低濃度ソース・ドレイン領域7における電流路はSi基
板1の深部に位置することになり、第1の実施例と同様
の効果を有する。
実施例 3 第4図は、本発明の第3の実施例のLDD型MOSトラ
ンジスタの断面図である。本実施例は、第3図の実施例
と比べて高1度ソース・ドレイン領域8が浅い位置に形
成してあり、低濃度ソース・ドレイン領域7と重なり合
う部分を有する実施例である。このような構造にするこ
とにより、低應度ソース・ドレイン領域7と、高濃度ソ
ース・ドレイン領域8とが確実に接続されるので、該接
続部分の抵抗が大きくなる問題点を防止できる効果があ
る。
実施例 4 第5図は、本発明の第4の実施例のLDD型MOSトラ
ンジスタの断面図である。本実施例は、第1図の実施例
のように、深い低濃度ソース・ドレイン領域7を形成し
、かつ高濃度ソース・トレイン領域8を第1図の実施例
よりも深く形成した場合の実施例である。本実施例によ
れば、高濃度ソース・ドレイン領域8の電気抵抗を低く
することができる。また、高濃度ソース・トレイン領域
8の深さ方向の不純物濃度勾配を緩やかに設定すること
ができ、かつ、この不純物濃度の緩やかな層がSi基板
1の深部に位置する結果、81基板1内のpn接合部に
おける不純物8度を低い値に設定できる。この結果、高
1度ソース・ドレイン領域8における接合耐圧を向上で
きる。
実施例 5 第6図は、本発明の第5の実施例のLDr)型M○Sト
ランジスタの断面図である。本実施例は、高濃度ソース
・ドレイン領域を、低濃度ソース・ドレイン領域7のS
i基板1に形成した溝10内に形成した場合の実施例で
ある。すなわち、本実施例の高濃度ソース・ドレイン領
域80は、例えば、溝10内にCVD法により多結晶S
i層を埋め込み、n (p)型不純物を高濃度にドープ
することにより形成した。この構造では、電流が流れる
低濃度ドレイン領域7と高濃度ドレイン領域80との接
合部は、Si基板1の深部に位置したままで、高濃度ソ
ース・ドレイン領域80の厚さを厚くすることができる
6また、高濃度ソース・ドレイン領域80を低抵抗にす
ることができる。さらに1本構造にすると、高濃度ソー
ス・ドレイン領域80の上面をSi基板1の表面に位置
させることができ、Si基板1の表面を平坦にできるの
で、段差が生じず、またソース・ドレイン電極の引き出
し等が容易になるという効果がある。
なお、高濃度ソース・ドレイン領域80を上記のように
CVD法によって形成した多結晶Si層で構成する代わ
りに、エピタキシャル法によって形成した単結晶Si層
によって形成し、高濃度に不純物をドープして形成して
もよい。
実施例 6 第7図は1本発明の第6の実施例のLDD型M○Sトラ
ンジスタの断面図である。本実施例は。
第6図における高濃度ソース・ドレイン領域80の下面
に例えばCVD法により形成された金属のシリサイド等
から成る低抵抗層13を設けた場合の実施例である。低
抵抗層13は、高濃度ソース・ドレイン領域80の不純
物が低濃度ソース・ドレイン領域7にしみ出すのを抑え
る働きをする。低抵抗層13は、例えば金属のシリサイ
ド等を用いてCV D法により形成することができる。
実施例 7 第8図は、本発明の第7の実施例のLDD型MOSトラ
ンジスタの断面図である。本実施例は、第4図の実施例
の高濃度ソース・ドレイン領域8の上面を、第6図の実
施例を応用してSi基板1の表面位置まで積み上げた場
合の実施例である。
すなわち、第4図の実施例における溝10内をn(p)
型不純物がドープされた多結晶もしくは単結晶Si層で
埋め込んだ構造であり、本実施例の高濃度ソース・ドレ
イン領域800は、Si基板1に不純物をドープして形
成された領域と、Si基板1の溝10を埋め込み、不純
物がドープされたSi層から成っている。このような構
造にすることにより、低濃度ソース・ドレイン領域7と
高濃度ソース・ドレイン領域800との接合部をSi基
板1の深部に位置させた状態で、Si基板1の表面を平
坦にでき、ソース・ドレイン電極(図示せず。)の形成
が容易である。
実施例 8 第9図は、本発明の第8の実施例のLDD型M○Sトラ
ンジスタの断面図である。本実施例では、低濃度ソース
・ドレイン領域7を二段に不純物ドープすることにより
形成する。すなわち、まず、第3図の実施例と同様に、
 p (n)型Si基板1の表面領域に、n (p)型
不純物をドープして浅い低濃度ソース・ドレイン領域を
形成した後、深い溝10を形成し、次いで、溝10の側
面および底面からn (p)型の不純物を低J、1度に
ドープして図示のような低濃度ソース・トレイン領域7
を形成する。次に、溝10の直下の81基板1にn (
p)型の不純物を高濃度にドープして高濃度ソース・ド
レイン領域を形成し、さらに、溝10内にCVD法によ
り多結晶Si層を埋め込み、同一導電型の不純物を高濃
度にドープして高濃度ソース・ドレイン領域800を形
成する。すなわち1本実施例では、低濃度ソース・ドレ
イン領域7と、高濃度ソース・ドレイン領域800との
接合部をSi基板1の深部に位置させる目的で、低濃度
ソース・ドレイン領域7を深さ方向に伸ばした構造とな
っている。
本構造によると、低濃度ソース・ドレイン領域7内の電
流路が、Si基板1の深部に位置するという効果の他に
、該電流路の長さが長くなったことによる電界緩和の効
果も有する。
実施例 9 第10図は、本発明の第9の実施例のLDD型MOSト
ランジスタの断面図である。本実施例では、浅い低濃度
ソース・ドレイン領域7を形成した後、該低濃度ソース
・ドレイン領域7のS1基板1の表面に溝10を形成し
、次いで、該溝10の直下のSi基板1に低濃度ソース
・ドレイン領域7と同−導電型の不純物を高濃度にドー
プして高濃度ソース・ドレイン領域8を形成する。次に
、溝10内を、CVD法により金属のシリサイド等から
成る低抵抗層13で埋め込む(第7図の実施例を参照。
)。
この低抵抗層13は、高濃度ソース・ドレイン領域とし
て働く。本実施例では、Si基板1の深部まで均一な濃
度分布の高濃度ソース・ドレイン領域を形成できるので
、Si基板1内に不純物をドープして形成した不純物濃
度勾配を有する高濃度ソース・ドレイン領域8のみを形
成した場合と比べて、電流路をSi基板の深部に位置さ
せることができる。また、高濃度ソース・ドレイン領域
として働く低抵抗層13を設けたことにより、高濃度ソ
ース・ドレイン領域8にドープされた不純物が低濃度不
純物ドープ領域7に与える影響が少ないという利点を有
する。さらに、この構造によれば、高濃度ソース・ドレ
イン領域8が電界緩和層の働きをし、高濃度ソース・ド
レイン領域13とSi基板1との間の接合耐圧の改善に
寄与する。
実施例 10 第11図は、本発明の第10の実施例のLDD型M○S
トランジスタの断面図である6本実施例は、第1図の実
施例と同様の、Si基板1の深部に不純物濃度のピーク
値を持つ低濃度ソース・ドレイン領域7と、第10図の
実施例と同様の、高濃度ソース・ドレイン領域として働
く低抵抗層13を設けた場合の実施例である。本実施例
では、Si基板1への不純物ドープによる高濃度ソース
・ドレイン領域を有さない。
本実施例の第1の特徴は、高濃度ソース・ドレイン領域
をSi基板1に形成した溝10内に埋め込んだ金属のシ
リサイド等から成る低抵抗層13によって形成したこと
により、Si基板1に不純物をドープして高濃度ソース
・ドレイン領域を形成する場合と比べて、高濃度ソース
・ドレイン領域の拡散による横方向の不純物の広がりを
抑えることができる点にある。このため、実効的な低濃
度ソース・ドレイン領域7の領域が長くなる。
また、本実施例の第2の特徴は、高濃度ソース・ドレイ
ン領域(低抵抗層13)の深さを低濃度ソース・ドレイ
ン領域7の不純物濃度ピーク位置9とほぼ等しくした点
にある。このことにより、低濃度ソース・ドレイン領域
7の深部を流れる電流路がその位置を保った状態で、電
流が高濃度ソース・ドレイン領域(低抵抗層13)に流
れることができる。
実施例 11 第12図は、本発明の第11の実施例のLDD型M○S
トランジスタの断面図である。本実施例は、高濃度ソー
ス・ドレイン領域8を、低濃度ソース・ドレイン領域7
の直下に形成し、さらに、低濃度および高濃度ソース・
ドレイン領域7,8のチャネル側に、該低濃度および高
濃度ソース・ドレイン領域7.8とは反対の導電型(す
なわち、Si基板1と同一導電型)の、ポケット型不純
物ドープ領域14を設けた構造になっている。このポケ
ット型不純物ドープ領域14は、Si基板1より高1度
であり、従って、低濃度および高:濃度ソース・ドレイ
ン領域7,8がら空乏層が拡がるのを抑える効果がある
。特に、高濃度ソース・ドレイン領域がSi基板1の深
部に位置する場合は、Si基板1の深部の不純物濃度が
低いことに伴って空乏層の拡がりはより大きくなるが、
本実施例では、ポケット型不純物ドープ領域14により
、この問題の発生を抑える効果を有する。
上記の実施例3〜11の実施例においても、電流が流れ
る低濃度ソース・ドレイン領域と高濃度ソース・ドレイ
ン領域との接合部が、Si基板1の深部に形成されてい
るので、第1の実施例の場合と同様に、ホットキャリア
による特性劣化の抑制効果を有する。なお、ホットキャ
リアは主にドレイン近傍で発生するので、上記第1〜第
11の実施例においては、ソース・ドレインのうちトレ
イン側のみで、電流が流れる低幾度領域と高濃度領域と
の接合部がSi基板1の深部に設定されていれば、本発
明による効果が得られる。従って、電流が流れる低濃度
ドレイン領域と高濃度ドレイン領域との接合部のみを基
板の深部に形成してもよい。
実施例 12 第13図は、本発明の第12の実施例のLDD型MOS
トランジスタの断面図である。図において、1はp (
n)型Si基板、3はゲート電極、4はゲート酸化膜、
60はゲート電極3の側壁に形成されたSin、膜から
成る側壁スペーサ、7はn (p)型低濃度ソース・ド
レイン領域、8はn (p)型高濃度ソース・ドレイン
領域である。低濃度ソース・ドレイン領域7は、ゲート
電極3をマスクとして不純物をドープすることにより自
己整合に形成され、また、高濃度ソース・ドレイン領域
8は。
ゲート電極3および側壁スペーサ60をマスクとして不
純物をドープすることにより自己整合に形成される。
ここで、側壁スペーサ60は、従来、不純物を混入しな
いSiO□等から成る絶縁膜によりCVD法によって形
成していた。これに対して、本実施例は、LDD構造の
側壁スペーサ60に例えばリン(P)等のドナー型不純
物がドープしてあることを特徴とする。従って、本実施
例によれば、側壁スペーサ60中のリンが、注入された
ホットホールに対して電子を供給する働きをする。この
結果、トラップ準位形成の引き金となるホットホールが
Sio2膜中で捕獲される前に、供給された電子によっ
て消滅するため、側壁スペーサ60へのホットキャリア
の注入、捕獲による特性劣化を抑制することができる。
また、リンは、CVD法により形成した酸化膜中のトラ
ップと弱く結合するので、トラップを遮蔽する効果も生
まれる。
なお、側壁スペーサ60にドープする不純物としては、
ドナーとなる元素であればよく、リン以外には砒素(A
 s )などを用いることができる。また、NMO5,
PMO8のどちらに対しても、ドナー型不純物を側壁ス
ペーサ60にドープする。
実施例 13 第14図は、本発明の第13の実施例のLDD型M○S
トランジスタの断面図である。図において、5はゲート
電極3上に形成されたゲート電(罎被覆絶縁膜、15は
ブリッジ型側壁スペーサ、16はブリッ・ジ型側壁スペ
ーサ15の中空領域である。すなわち、本実施例は、第
13図の側壁スペーサをブリッジ型に形成した場合の実
施例である。本実施例によるブリッジ型側壁スペーサ1
5と、ゲート酸化膜4との間には、中空領域16が存在
する。従って、本実施例によれば、低濃度ソース・ドレ
イン領域7で発生し、ゲート酸化膜4へ注入されたホッ
トキャリアは、ゲート酸化膜4をつき抜けて中空領域1
6へ飛び出す。この結果、本来は、中空領域16の代わ
りに存在する側壁スペーサの絶縁膜によって捕獲される
はずのホットキャリアが捕獲されないことになる。従っ
て、本実施例によれば、ホットキャリアの注入に起因す
る特性劣化が抑制できる効果がある。
次に、本実施例のLDD型MOSトランジスタの製造方
法を第14図および第15図を用いて説明する。
まず、p (n)型Si基板1上に形成したゲート酸化
膜4上にゲート電極3およびゲート電極被覆絶縁膜5を
形成した後、該ゲート電極3およびゲート電極被覆絶縁
膜5をマスクとしてn (p)型不純物をドープして、
自己整合にn (p)型低濃度ソース・ドレイン領域7
を形成する。
次に、ブリッジ型側壁スペーサを形成するが、まず、ウ
ェハ全面にSi、N4膜等の絶縁膜(後で形成するブリ
ッジ型側壁スペーサを構成する絶縁膜とエツチング選択
性のある絶縁膜)をLPGVD(ロープレッシャーシー
 ヴイ ディー(LowPressure CV D 
) :低圧CVD)法を用いて堆積する。続いて、該S
i、N4膜を異方性エツチングし、ゲート電極3の側壁
に、後で形成すべき中空領域16の形状に対応させて該
Si、N4膜を残す(第15図のSi、N4膜160)
 。
次に、ゲート電極被覆絶縁膜5、ゲート電極3およびS
i、N4膜160上に、CVD法により絶縁膜(Sin
2膜)15′を堆積する。
次に、この状態で、n (p)型不純物を高濃度にドー
プして、自己整合的にn (p)型高濃度ソース・ドレ
イン領域8を形成する。
次に、ゲート電極3の側壁に残ったSi、N4膜160
をエツチング除去して中空領域16を形成するために、
素子分離用酸化膜(図示せず。)上に形成された絶縁膜
15′の一部を、ホトマスクを用いてエツチングし、第
15図に示すように、ブリッジ型側壁スペーサ15を形
成する。この結果、ゲート電極3の側壁に形成されたS
i、N4膜160が露出するので、ウェットエツチング
により該Si、N、膜160をブリッジ型側壁スペーサ
15によって覆われ゛た部分まで除去刷ることができ、
従って、ブリッジ型側壁スペーサ15の下部に中空領域
16を形成できる。
実施例 14 第16図は、本発明の第14の実施例のMOSトランジ
スタの断面図である。本実施例は、第13図の実施例に
示すLDD構造の代りに、GLDD (グレイディト 
エル・ディー・ディー(Graded L DD))構
造に適用した場合の実施例である。図において、17は
緩傾斜型ソース・ドレイン領域である。
まず、ゲート電極3をマスクとして自己整合的に、緩傾
斜型ソース・ドレイン領域17を形成し、続いて、第1
3図の実施例のように、ゲート化4@3の側壁にリンあ
るいは砒素をドープした側壁スペーサ60を形成する。
次に、側壁スペーサ60およびゲート電極3をマスクと
して不純物をドープし、高濃度ソース・ドレイン領域8
を自己整合的に形成する。
本実施例によれば、緩傾斜型ソース・ドレイン領域17
で発生し、側壁スペーサ60に注入されるホットキャリ
アが捕獲されるのを抑制する。
実施例 15 第17図は、本発明の第15の実施例のMOSトランジ
スタの断面図である。第16図のGLDD構造の実施例
では、ゲート電極をマスクとする不純物ドープにより緩
傾斜型ソース・ドレイン領域17を形成したが、本実施
例は、緩傾斜型ソース・トレイン領域17を、リンある
いは砒素をドープした側壁スペーサ60をマスクにして
不純物をドープすることにより自己整合的に形成したD
DD (ダブルディフユーズド ドレイン: Doub
le DiffusedDrain)構造に適用した場
合の実施例である。本構造では、高濃度ソース・ドレイ
ン領域8も側壁スペーサ60をマスクとする不純物ドー
プによって形成する。
本実施例によっても、側壁スペーサ60にリンあるいは
砒素がドープされているので、側壁スペーサ60におけ
るポットキャリアの捕獲を抑制することができる。
実施例 16 第18図は1本発明の第16の実施例のMOSトランジ
スタの断面図である。本実施例は、リンあるいは砒素を
ドープした側壁スペーサ60をマスクにして、高濃度ソ
ース・ドレイン領域8をオフセット型に、すなわちゲー
ト電極3と重ならないように形成したSD(シングル 
ドレイン(SingleDrain))構造に適用した
場合の実施例である。オフセット型のSD溝構造したこ
とにより、ドレイン領域端で発生したホットキャリアは
、側壁スペーサ60に注入され易くなるが、側壁スペー
サ中60にリンあるいは砒素がドープしであるため、ホ
ットキャリアが捕獲されにくく、従って、ホットキャリ
アの注入による特性劣化を抑制できる。
実施例 17 第19図は、本発明の第17の実施例のLDD型MOS
トランジスタの断面図である。本実施例は。
第18図の実施例の場合より、さらにオフセット構造に
した。すなわち高濃度ソース・ドレイン領域8をゲート
電極3から離して形成した場合である。
このため、チャネル部には、高濃度ソース・ドレイン領
域8と同一導電型の不純物をドープして埋め込みチャネ
ル層18を形成し、伝達コンダクタンスの低下を抑えて
いる。本実施例によっても、側壁スペーサ60にリンあ
るいは砒素がドープしであるため、ホットキャリアが側
壁スペーサ60に捕獲されにくい効果がある。
実施例 18 第20図は、本発明の第18の実施例のMOSトランジ
スタの断面図である。本実施例は、第14図に示したブ
リッジ型側壁スペーサ15を有する実施例において、ド
レイン構造をLDD構造から、第16図に示したGLD
D型の構造にした場合の実施例である。
実施例 19 第21図は、本発明の第19の実施例のMOSトランジ
スタの断面図である。本実施例は、第17図に示した実
施例と同様に、第14図の実施例におけるドレイン構造
の代りに、DDD型の構造にした場合の実施例である。
実施例 20 第22図は1本発明の第20の実施例のMOSトランジ
スタの断面図である。本実施例は、第14図に示した実
施例において、ドレイン構造を第18図に示したSD溝
構造した場合の実施例である。
実施例 21 第23図は、本発明の第21の実施例のMOSトランジ
スタの断面図である。本実施例は、第14図に示した実
施例において、第19図に示した実施例と同様に、SD
稙造(第22図)をさらにオフセット構造にし、かつ埋
め込みチャネル層18を設けた場合の実施例である。
なお、第20図から第23図に示した実施例】8〜21
では、第14図に示した実施例の場合と同様の効果が得
られる。
実施例 22 第24図は、本発明の第22の実施例のLDD型MOS
トランジスタの断面図である。本実施例は、第14図の
実施例に示したゲート電極被覆絶縁膜5を除いた場合の
実施例である6本構造によっても、第14図の実施例の
場合と同様の効果が得られる。
実施例 23 第25図は、本発明の第23の実施例のLDD型MOS
トランジスタの断面図である。本実施例は。
第1図に示した実施例のように、動作時に電流が流れ込
む低濃度ソース・ドレイン領域7と高濃度ソース・ドレ
イン領域8との接合部をSi基板1の深部に形成し、か
つ側壁スペーサ6の代わりに、第14図に示した実施例
のように、中空領域16を有するブリッジ型側壁スペー
サ15を形成した場合の実施例である。
本実施例によれば、側壁スペーサ15の直下において、
動作時に電流路がSi基板1の深部に形成されるので、
ゲート酸化膜4あるいは側壁スペーサ15に捕獲された
キャリアの影響を受けにくく、かつアバランシェ降伏の
発生点もSi基板1の深部になるので、ゲート酸化膜4
あるいは側壁スペーサ15へのホットキャリアの注入も
抑えることができる。また、高濃度ソース・ドレイン領
域がSi基板1の深部に位置するため、横方向電界強度
の最大点も基板深部に位置する。
加えて、本実施例の側壁スペーサは、ブリッジ型側壁ス
ペーサ15で構成され、中空領域16を有するので、ゲ
ート酸化膜4へ注入されたホットキャリアは、ゲート酸
化膜4をつき抜けて中空領域16へ飛び出し、ホットキ
ャリアが捕獲されない。従って、本実施例では、ホット
キャリアに起因する特性劣化を極めて効果的に抑制でき
る効果がある。
ところで、第1図、第3〜第12図の実施例の側壁スペ
ーサ6、並びに第14図、第20〜25図に示したブリ
ッジ型側壁スペーサ15にリンあるいは砒素等のドナー
型不純物をドープしてもよい。このような構造にすると
、低濃度ソース・トレイン領域および高濃度ソース・ト
レイン領域の接合部をSi基板1の深部に形成したこと
により側壁スペーサに注入されたホットキャリアの悪影
響を回避する効果、あるいは側壁スペーサをブリッジ型
側壁スペーサにし、中空領域16を設けたことによる側
壁スペーサへのホットキャリアの捕獲防止効果に加えて
、側壁スペーサ6あるいは15中にドープされたリンあ
るいは砒素等のドナー型不純物によってもホットキャリ
アの捕獲現象が抑制されるので、より一層ホットキャリ
アによる特性劣化の抑制ができる。
以上本発明の実施例について説明したが、本発明は、上
記実施例に限定されないことはもちろんである。また、
本発明は、NMOS、PMO3どちらに対しても適用で
きる。さらに、上記実施例を種々組み合わせることが可
能であり、本発明の思想の範囲内で様々な変形、改良が
あり得ることは、いうまでもない。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明によれば、側壁スペーサに
注入、捕獲されたホットキャリアの影響、あるいは側壁
スペーサに注入されたホットキャリアが捕獲される現象
を抑制できるので、側壁スペーサへのホットキャリアの
注入による伝達コンダクタンスの劣化、しきい電圧の変
動等のMOSトランジスタの特性劣化を抑制できる。こ
の結果、高信頼性のデバイスが実現でき、素子の寿命は
2倍程向上する。
さらに、電流が流れる低濃度不純物ドープ領域と高濃度
不純物ドープ領域との接合部を基板深部に設ける構成で
は、横方向電界強度の最大点が基板深部に位置するため
、アバランシェ降伏の発生点も基板深部に位置するよう
になり、ゲート絶縁膜へのホットキャリアの注入が抑制
でき、この点においてもホットキャリアによる特性劣化
に対する高信頼性を達成できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1の実施例のLDD型MOSトラン
ジスタの断面図、第2図は従来のLDD型MOSトラン
ジスタの断面図、第3図〜第14図は本発明の第2〜1
3の実施例のMOSトランジスタの断面図、第15図は
第14図の構造を製造する過程で表われる部分構造図、
第16図〜第25図は本発明の第14〜23の実施例の
MOSトランジスタの断面図である。 1・・・p (n)型Si基板 2・・・素子分離用酸化膜 3・・・ゲート電極 4・・・ゲート酸化膜 5・・・ゲート電極被覆絶縁膜 6.60・・・側壁スペーサ 7・・・n (p)型低濃度ソース・ドレイン領域8.
80.800− n  (p )型高濃度ソース、ドレ
イン領域 9・・・低濃度ソース・ドレイン領域の不純物濃度ピー
クの基板表面からの位置 10・・・溝 11・・・側壁酸化膜 12・・・絶縁膜 13・・・低抵抗層 14・・・ポケット型不純物ドープ領域15・・・ブリ
ッジ型側壁スペーサ 16・・・中空領域 17・・・緩傾斜型ソース・ドレイン領域18・・・埋
め込みチャネル層 代理人弁理士  中 村 純之助 25図 夛6郭 61輿j望スヘ’−W 8.80 寂(p)♂L山〕乳襞ソース とロン願Jへ
゛27図 128図 卆9関 才10シi チ11 図 矛12図 64則ちチ又へ0−7 矛」3図 才14図 如 才18真 を19閥 60  :i!’l仝Iス八6−t? へ8−L灼込Jす午りン1し、書 才23図 矛24図 令         伽 Cq 獅

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、半導体基板上にゲート絶縁膜を介して設けたゲート
    電極と、上記ゲート電極の側壁に設けた絶縁膜から成る
    側壁スペーサと、上記ゲート電極の両側の上記半導体基
    板中に設けたソース、ドレイン領域を少なくとも有する
    半導体装置において、上記ソース、ドレイン領域のうち
    少なくともドレイン領域と、上記ゲート電極との間の上
    記半導体基板中に低濃度不純物ドープ領域を有し、かつ
    動作時に電流が流れる、上記低濃度不純物ドープ領域と
    上記ソース、ドレイン領域のうち少なくともドレイン領
    域との接合部が、上記半導体基板の表面から離れた深部
    に形成されていることを特徴とする半導体装置。 2、上記低濃度不純物ドープ領域の内部、あるいはその
    下面に上記ソース、ドレイン領域が設けてあることを特
    徴とする特許請求の範囲第1項記載の半導体装置。 3、上記低濃度不純物ドープ領域の不純物濃度のピーク
    が上記半導体基板の上記深部近傍にあることを特徴とす
    る特許請求の範囲第1項または第2項記載の半導体装置
    。 4、上記ソース、ドレイン領域が、上記低濃度不純物ド
    ープ領域に形成された穴内に埋め込められ、かつ高濃度
    に不純物がドープされた半導体層によって形成されてい
    ることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の半導体
    装置。 5、上記ソース、ドレイン領域が、上記低濃度不純物ド
    ープ領域に形成された穴内に埋め込められた低抵抗層に
    よって形成されていることを特徴とする特許請求の範囲
    第1項記載の半導体装置。 6、半導体基板上にゲート絶縁膜を介して設けたゲート
    電極と、上記ゲート電極の側壁に設けた絶縁膜から成る
    側壁スペーサと、ゲート電極の両側の上記半導体基板中
    に設けたソース、ドレイン領域を少なくとも有する半導
    体装置において、上記側壁スペーサにドナー型不純物が
    ドープしてあることを特徴とする半導体装置。 7、半導体基板上にゲート絶縁膜を介して設けたゲート
    電極と、上記ゲート電極の側壁に設けた絶縁膜から成る
    側壁スペーサと、ゲート電極の両側の上記半導体基板中
    に設けたソース、ドレイン領域を少なくとも有する半導
    体装置において、上記側壁スペーサが、中空領域を有す
    るブリッジ型絶縁膜から成ることを特徴とする半導体装
    置。
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