JPS638981Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ・ 考案の技術分野 この考案は、デスク型情報処理装置における筐
体デスク、デスクトツプ型情報処理装置設置用の
デスク等、情報処理装置の操作に使用されるデス
クの構造に関するものである。

・ 技術の背景 情報処理装置の広汎な普及により、各種情報処
理装置が中小の事業所にも導入され、個人用の端
末装置が多数設置されるに伴い、情報処理装置の
設置スペースの低減や情報処理装置の操作とその
他の事務処理とを並行して行う際における作業性
の向上が強く要請されている。

・ 従来技術と問題点 従来は、オフイスコンピユータやワードプロセ
ツサ等の情報処理装置を導入する場合には、当該
装置専用の操作デスクを設置するのが普通であつ
た。ところが各種情報処理装置や端末装置ごとに
専用のデスクを設けると広大な設置スペースが必
要となつて事務所空間の有効利用の点で好ましく
ない。そこで、情報処理装置のキーボードを本体
から切り離してこのキーボードをデスク上で簡単
に移動させることができるようにしたり、キーボ
ードを引出し式に収納できるようにして情報処理
装置の操作デスクを通常の事務デスクとしても使
用することができるようにすることが行われてい
る。ところがこのような手段では、事務処理中に
たびたびキーボードを移動させたり収納したりす
る手数が必要で煩雑であるばかりでなく、キーボ
ード操作中にメモをとつたり伝票をめくつたりす
る際にキーボードに触れて装置を誤操作させるお
それがあり、情報処理装置を使用しながら行われ
るいわゆる対話型の事務処理時における作業性が
必ずしも満足すべきものではなく、また、伝票等
に基づいて入力処理を行う際における操作性や視
認性も好ましくないという欠点があつた。

・ 考案の目的 本考案は、上記従来手段の問題点を解決するこ
とを目的としてなされたもので、情報処理装置の
操作とその他の事務処理とを並行して行う際にお
いても作業性を悪化させることがない操作デスク
を提供することにより、情報処理装置や端末装置
の設置による事務所空間の増大を避けると共に、
情報処理装置を使用しながら行われる各種の事務
処理をより円滑に遂行することができるようにす
ることを目的としてなされたものである。

・ 考案の構成 上記目的を達成する本考案の操作デスクは、デ
スク面の少なくとも手前側が透明板によつて構成
されてこの透明板の直下に前面が開放された所定
空間を有する棚部が形成されており、情報処理装
置のキーボードがこの棚部の底面に設置されて該
棚部の空間内でこのキーボードを操作可能とした
ことを特徴とするものである。

・ 考案の実施例 第１図ないし第４図は本考案の実施例を示した
もので、第１図および第２図はデスクトツプ型の
情報処理装置が設置される本考案の操作デスク
を、第３図および第４図はデスク型の情報処理装
置における本考案の操作デスクを示したものであ
る。

第１図および第２図に示す第１実施例におい
て、１は情報処理装置の本体部分が収納されたデ
イスプレイ装置であり、２は本体から切り離して
設けられたキーボードである。３は本考案のデス
クで、デスク３はそのデスク面が透明板４によつ
て構成されており、デスクのそで５の部分を除い
たデスクの手前側の透明板４の直下に前面６が開
放された棚部７が形成されており、キーボード２
はこの棚部７の底板８上に載置されている。棚部
７は、その前面６からオペレータが透明板４の下
に手を挿入してキーボード２を操作するのに充分
な空間９を有している。デイスプレイ装置１は、
デスクの背部寄りに設置されており、デスク面の
手前側はオペレータが各種の事務処理を行う為の
スペースとして解放されている。

第３図および第４図は、情報処理装置の本体装
置や補助記憶装置等をデスク型の筐体内に収納し
た情報処理装置の筐体デスク１０に本考案を実施
したものを示したものである。この第２実施例の
ものでは、デスクの手前側に形成した棚部７ａの
底板がキーボード２ａとなつており、このキーボ
ード２ａとデスク面を形成する透明板４との間に
キーボードを操作するに必要な空間９が形成され
ている。この空間９は、前面６および右側面１１
が解放されており、キーボード２ａはその背面お
よび左側面においてデスク本体１０に固定されて
いる。

図示第２実施例のデスク型情報処理装置は、デ
イスプレイ画面１２がデスク面の下方に斜め上方
を向けて設置されてオペレータは透明板４を通し
てデイスプレイ画面１２を見る構造となつてお
り、デイスプレイ装置がデスク面上に設置されて
いないので、筐体上面のデスク面全体がオペレー
タの事務処理用スペースとして解放されている。

なお、上記実施例のものでは、デスク面全体が
透明板４によつて構成されているが、第１実施例
のものではデスク面の手前側のみを、第２実施例
のものでは、デスク面の手前側とデイスプレイ画
面１２の設置部分とを透明板で構成してもよいこ
とはもちろんである。

以上のように情報処理装置の操作デスクを構成
してやれば、オペレータはキーボード２，２ａ上
の空間９を手を挿入してキーボード２，２ａをい
つでも操作することができ、また、デスク面の手
前側は常時事務処理用のスペースとして解放され
ており、更に透明板４を通してキーボード２，２
ａを容易に見ることができるから、情報処理装置
の操作とそれ以外の事務処理とを並行して交互に
行なうことが容易に可能となり、作業の変更ごと
にキーボードを移動させたり書類を片付けたりす
る必要がなく、伝票等に基づいて入力処理を行う
際には当該伝票キーボード２，２ａ近くのデスク
面上に置くことができるから、情報処理装置を利
用した各種の事務処理、特に対話型の事務処理を
極めて円滑に行うことができるようになり、情報
処理装置を使用しないときにもそのままの状態で
一般の事務処理を行うことができるようになる。

・ 考案の効果 以上のように本考案の操作デスクは、情報処理
装置操作用のキーボードが常時オペレータの操作
可能な位置に設置されており、しかもデスク上面
は一般の事務処理用のスペースとしてオペレータ
に解放されているから、情報処理装置の操作とそ
れ以外の事務処理とが交互に並行して行われても
作業の切替えを円滑に行うことができていずれの
作業時にもその作業性が損われることがなく、特
に対話型の事務処理を極めて円滑に行うことがで
きるようになる。また、伝票に基づいて入力操作
を行うときなどには当該伝票キーボードに近い見
易い箇所に置くことができ、情報処理装置の操作
デスクとしても一般の事務処理用デスクとしても
使用することができるから、情報処理装置の設置
によつて事務所空間の増大を招くこともない。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の実施例を示すもので、第１図は第
１実施例の側面図、第２図はその正面図、第３図
は第２実施例を模式的に示した側面図、第４図は
第２実施例の斜視図である。 図中、１はデイスプレイ装置、２，２ａはキー
ボード、３はデスク、４は透明板、６は棚部の前
面、７，７ａは棚部、８は棚部の底板、９は棚部
の空間、１０は筐体デスク、１２はデイスプレイ
画面である。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) デスク面の少なくとも手前側が透明板によつ
   て構成されてこの透明板の直下に前面が開放さ
   れた所定空間を有する棚部が形成されており、
   情報処理装置のキーボードがこの棚部の底面に
   設置されて該棚部の空間内でこのキーボードを
   操作可能とした、情報処理装置の操作デスク。 (2) デイスプレイ画面がデスク面の下方に上方に
   向けて設置されている情報処理装置における実
   用新案登録請求の範囲第１項記載の操作デス
   ク。