JPS6389217A - 旋削ブロ−チ加工方法 - Google Patents

旋削ブロ−チ加工方法

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JPS6389217A
JPS6389217A JP23255986A JP23255986A JPS6389217A JP S6389217 A JPS6389217 A JP S6389217A JP 23255986 A JP23255986 A JP 23255986A JP 23255986 A JP23255986 A JP 23255986A JP S6389217 A JPS6389217 A JP S6389217A
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JP
Japan
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cutting
workpiece
machining
tool
broach
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JP23255986A
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Araato Kurausu
クラウス アラート
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Nippei Toyama Corp
Original Assignee
Nippei Toyama Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、例えばエンジン用クランクシャフトにおける
ジー4−一ナル部およびビン部等の軸物加工に適した新
規な旋削ブローチ加工方法に関する。
(従来の技術) 一般に、この種のクランクシャフトWは第4図に示すよ
うに、複数箇所のジャーナル部J、、J2、J3、J4
、J5およびこれろと偏心した複数箇所のビン部P 1
 、P 2 、P 3、P 4を有している。このクラ
ンクシャフトWは、例えば予め第4図中−点鎖線で示す
ような余肉を残した形状に型打鍛造酸形成は精造した後
に、同図実線で示す形状の製品に切削加工される。
従来、この種の切削加工には、例えばクランクシャフト
旋盤、或はクランクシャフトフライス盤(一般にビンミ
ラーと呼ばれる)が用いられていた。
(発明が解決すべき問題点) 従来のクランクシャフト旋盤においては、1つの加工箇
所に対し、それぞれ対向位置に工具がセツトされ、この
両工具の送りを同期させて切削するバランスカット方式
が通常である。このため工具配置が非常に複雑となり、
しかもそれらには、工具くい込み防止用のバックラッシ
ュ除去機構等を必要としていた。さらに、各工具の径方
向への同期送り装置を必要としてお号、複雑な機構とな
っていた。
また、各工具は切削開始から終了までワークに対し放射
方向に、つまり最短距離で送り込まれるため、工具に対
し衝撃が大きく、しかも−刀あたりの切削開始から終了
までの切削時間が長いため、工具の長時間切削による工
具摩耗や発熱が激しく、必然と工具寿命を低下させ、か
つ加工精度の維持も難しかった。
さらに、切削終了時にはワーク搬出の為に工具の引き戻
しが必要で加工効率も悪く、がつ旋削加工による連続切
削のために切粉も長くなり、よって切粉はけが悪いなど
多くの欠点を有していた。
一方、環状のフライス工具からなるクランクシャフトフ
ライス盤においでは、上記旋盤よりも刃具の剛性が大き
くとれるが、フライス工具の円盤の全周に刃具な配置す
るために、装置全体が大型化する傾向にあり、大きな設
置スペースを要していた。
また、内刃のフライス盤にあっては、まずワークを環状
プライス工具に挿通する作業を必要とし、極めて作業性
が悪く、ざらに刃具のセツティングが複雑で、−月毎の
取付寸法精度も正確さを要し、このため段取り替え作業
が非常に煩雑になるなどの欠点があった。
また、機械の構成上フライス盤の回転主軸は左右2個し
かとれないため、多くとも2箇所の同時加工しかできず
、例えばジャーナル部など3箇所以上の同時加工が不可
能であり、1ワークあたりの加工に長い時間を要してい
た。
さらに、フライス加工では、工具内周や外周に設けた複
数の刃によってワーク周面な多角形状にそぎ取るような
断続切削が行われ、加工形試は多角形になり、必ず研削
などの仕上げ加工を必要とした。しかも、工具の回転に
より、全ての刃がワークに何度も断続接触するため、工
具にかかる衝撃が大きく、その工具温度も上り、工具寿
命の低いものであった。
また、非常に強い力でワークから切粉をそぎ取るために
、ワークに対しても振動やビビリが発生し易く、さらに
切削力によるたわみ防止のために、ワークを補助的に支
承する少なくとも2箇所のレスト装置が不可欠であった
。また、逃げ部加工や溝加工を必要とする場合に、それ
の刃によって素材から最終の逃げ部加工まで連続して加
工する必要があり、その工具にかかる負荷が極端に大き
いために、ビン部やジャーナル部に形成される逃げ部の
ような加工には適さないものであった。
さらに、ワークと工具の各回転制御と、工具の切込み制
御の最低3軸の複雑な送り制御を必要とし、倣い制御や
NC制御などの複雑な切削運動機構を用いるなど、非常
に高価になっていた。しかも、NCによる位置決めv4
度がそのまま加工精度に影響し、かつ工具のセツティン
グ等に非常に厳密さを要し、ワークや工具の交換等の作
業性が悪いなど数々の問題点を有しでいた。
本発明は、新たなブローチ加工方法によって上述した従
来加工法の数々の問題点をことごとく解決しようとする
ものである。
(問題点を解決するための手段) 本発明は、同期回転駆動される一対の主軸装置によって
ワークを高速回転させながら、ブローチ工具をワークの
回転軸線に対し直交する方向に直線送り移動させること
により、荒切削から仕上げ切削までを一挙に行えるよう
にし、従来の旋盤やフライス盤による加工に比べ、切削
がスムーズで工具への衝撃も少なく、かつ熱発生も少な
く、したがって工具寿命を長らえることができ、また複
雑な切削運動機構が要らず安価であり、ブローチ工具の
直線切削送り動作で荒切削から仕上げ切削まで一挙に加
工でき、しかも3箇所以上の同時複数加工も可能で、加
工時間を大幅に短縮できるとともに、切粉はけも良く、
工具やワーク交換などの段取り替え作業などの容易性お
よび加工精度を向上させようとするものである。
特に仕上げ切削においては、最大切込み点の切削が必ず
第二層目の切削で行われるように設定することにより、
ブローチによる断続切削でありながら衝撃の少ない非常
になめらかな切削が行え、かつ切削抵抗が小さくその変
動も少なくすることにより高精度な仕上りを得ようとす
るものである。
すなわち、本発明は、たがいに同期回転駆動される一対
の主軸装置7°、8によってワークWを高速回転させな
がら、荒切削用から仕上げ切削用までの複数個のブロー
チ刃14を列設したブローチ工具15を、ワークWの回
転軸線りに対し直交する方向に直線送り移動させること
により、ワーク周面の荒切削から仕上げ切削までを一挙
に行なう旋削ブローチ加工方法である。特に仕上げ切削
においては、ブローチ刃14がワークWの表面に初めて
接触する切削開始点Aから、ワークWの回転中心Oより
最短距離に位置する最大切込み点Bまで移動する(第9
図から第11図)間に、ワークWの回転量が2π−zA
OBを超えるようにするために、仕上げ切削直前のワー
クWの半径をR(、。
0、ワークWの回転数をN+’rpm+、−刃あたりの
ブローチ刃14の切込み量をり、rnlTl、、そして
ブローの関係式を満足するような切削条件とした旋削ブ
ローチ加工方法である。
(実施例) 以下、本発明の加工方法を実施するための旋削ブローチ
盤を図面に基づいて説明する。
第1図は旋削ブローチ盤1の正面図、第2図は第1図中
X−X矢視断面図、第3図はブローチ工具を示す斜視図
、第4図はワークとしてのクランクシャフトを示す図、
第5図は第4図中ビン部における余肉部分を示す拡大断
面図、第6図ないし第8図は本発明の切削条件の範囲外
となる切削状態を示し、ワークの回転量とブローチ工具
の移動量との関係を示す図、第9図ないし第12図は本
発明の切削条件の範囲内となる切削状態の一例を示し、
ワークの回転量とブローチ工具の移動量との関係を示す
図、第13図は本発明の切削条件の範囲内の場合(ア)
と、範囲外となる限界の場合(イ)と、明らかに範囲外
である場合(つ)のそれぞれの切込み状態を表すグラフ
、第14図はブローチ工具の送り速度を3種類に設定し
た場合の切削後のワークの各位相に対する半径の変化を
表すグラフである。
旋削ブローチ!1は1、基台2と左右一対の支持台3.
4と中央傾斜部5とからなる機枠6、上記支持台3.4
に配設された一対の主軸装置7.8、この各主軸装置7
.8にそれぞれ対応する一対の回転駆動装置9.10、
上記基台2上の中央部の傾斜部5に配設された案内台1
1、この案内台11上に摺動自在に設けられた慴動台1
2、この摺動台12を往復直線送り駆動する送り駆動装
置13および上記摺動台12上に取付けられ複数のブロ
ーチ刃14を一体に設けたブローチ工具15により構成
されている。
上記機枠6の基台2上には、左右両側位置にたがいに離
間して一対の支持台3.4が立設され、この両支持台3
.4上にはそ、れぞれ主軸台16.17が水平方向すな
わち第1図中左右方向に図示しない送り装置により、個
々に摺動可能に載置されている。そして、この各主軸台
16.17上に上記一対の主軸装置7.8がそれぞれ一
体的に支持されている。
この一対の主軸装置7.8は、同一の水平軸線(回転軸
線L)上に相対向したスピンドル7 a ssaをそれ
ぞれ回転自在に装着し、この各スピンドル7at8aの
先端にはワークとしてのクランクシャフトWの両端を支
承するスライド式可動チャック等からなる支承部材18
.19がそれぞれ一体的に取付けられている。この支承
部材18.19は、上記クランクシャフトWの把持位置
を変更することにより、上記スピンドル7a、8aの回
転軸線りと同心的或は偏心的に着脱自在に把持可能な構
造となっており、したがって−台の機械でクランクシャ
フトWのジャーナル部とビン部とを全て加工可能となっ
ている。そして、上記主軸台16.17と一体の各主軸
装置7.8は支持台3.4上を左右に摺動移動されて両
支承部材18.19によるクランクシャフトWの把持位
置すなわち支承間隔を適宜調整可能となっている。
また、上記各主軸装置7.8にそれぞれ対応して駆動モ
ータ20.21および伝動ベルト22.23からなる一
対の回転駆動装置9.10が、上記各主軸台16.17
上に一体的に取付けられている。一方の回転駆動装置9
は、駆動モータ20により伝動ベルト22ft介して一
方の主軸装置7のスピンドル7aを回転駆動し、他方の
回転駆動装置10も同様に駆動モータ21により伝動ベ
ルト23を介して他方の主軸装置8のスピンドル8aを
回転駆動するものであり、かつ両回転駆動装置9.10
は、例えば駆動モータ20.21の回転角制御あるいは
パルス回転速度制御などにより常に電気的に同期回転駆
動されるようになっている。
また、上記基台2上の中央部すなわち上記両支持台3.
4間に位置して上記傾斜部5が配設されている。この傾
斜部5は、第2図で示すようにスピンドル7a、8aの
回転軸線りに対し直交する方向においてその傾斜取付面
5aを前方へ向かって下方へ傾斜している。また傾斜取
付面5aには案内台11が固設されている。
この案内台11上には、略中央部の上下端位置に、相対
向するブラケット24.25がそれぞれ取付けられ、こ
のブラケット24.25には、ねじ杆26がその両端部
を回動自在に支持されている。このねじ杆26は、その
上端部において減速装置27等を介して、上記案内台1
1に取付けられた送り駆動用モータ28に連結されてい
る。そして、この送り駆動用モータ28、上記減速装置
27、ねじ杆26および後述する摺動台12のナツト部
29によって上記送り駆動装置13が構成されている。
摺動台12は、上記案内台11上に形成された案内面3
0および■溝状の案内面31に沿って前後に、すなわち
上記傾斜方向に摺動移動自在に支持されている。この摺
動台12の底部には、上記ねじ杆26に螺合したナツト
部29が一体に固定され、上記ねじ杆26の回転に追従
して上記傾斜方向に往復移動されるようになっている。
また、この摺動台12の両端面には上記取付面5aの全
面を被覆する伸縮自在の防塵カバー32.38の一方が
それぞれ取付けられ、他方のそれぞれは機枠6側に固定
されている〜。また、との摺動台12の上面部には、プ
ローチ工具取付部12aが形成され、ブローチ工具15
の基部をボルト等により所定の位置に固着している。ま
た、各極大きさの位置決めブロック34等を用いること
により、例えば複数のブローチ工具15を適宜所定の位
置間隔に素早くセツティングできるようになっている。
上記ブローチ工具15は、第3図に示すようにその上面
に例えば複数の切削刃からなるブローチ刃14を長さ方
向に複数列設しており、例えば上方から下方へ向けて荒
切削用から仕上げ切削用へと刃の形状、寸法或は刃ピッ
チを徐々に変化させて配列している。そして、このブロ
ーチ刃14の刃先は、上記スピンドル7a、8aの回転
軸線りよりも下方へ離れ、このスピンドル7a、8d間
に支承されたクランクシャフトWのジャーナル部J1〜
J5或はビン部21〜P4の加工部分に衝合できる高さ
に設定されている。
例えば、最初の複数のブローチ刃14aは第4図におけ
るクランクシャフトWの側壁部(a)(a)の切削用、
続いて複合刃でなる中間部の複数のブローチ刃14bは
ビン部(或はジャーナル部)の表面およびカウンターバ
ランスの両サイド(b)の荒切削用、続いてブローチ刃
14.はビン部(或はジャーナル部)の逃げ(c)(c
)の荒切削用、統いてブローチ刃14dはビン部(或は
ジャーナル部)の両サイド(d)(d)の仕上げ切削用
、続いてブローチ刃14eはビン部(或はジャーナル部
)の表面(e)の仕上げ切削用、最後にブローチ刃14
tはビン部(或はジャーナル部)の逃げ(f)D)の仕
上げ切削用にセツティングされている。すなわちブロー
チ刃14a、14b、14cは荒切削用、ブローチ刃1
4d、 14=、 14r は仕上げ切削用となってい
る。
また、各ブローチ刃14の間にはそれぞれ切粉案内溝3
6が両側へ開放するように穿設されており、これにより
切粉は各ブローチ刃14による切削と同時に切粉案内溝
36からブローチ工具15の両側下方へスムーズに案内
落下されるようになっている。さらに、最初のブローチ
刃14.よりも先端側には、素材形状が悪く取りしるが
異常に多いときの安全用の刃37が設けられ、切削開始
前にクランクシャフトWのビン部(或はジャーナル部)
の素材面に触れて、異常な切込みによってこれ以降のブ
ローチ刃14が損傷するのを確実に防止する作用をなし
ている。
また、上記傾斜部5の取付面5aから下方延長上におい
て切粉受け35が設けられ、摺動台12から防塵カバー
32.33および取付面5aに治って自然落下してくる
切粉な全て回収できる位置に配設されている。
以上の構成による旋削ブローチ盤を用いて、第4図で示
すようなりランクシャフトWのビン部P1、P4を旋削
ブローチ加工する場合の動作な説明する。
この場合、加工するビン数に応じ、ここでは2台のブロ
ーチ工具15が摺動台12上に各ビン部PL、P4位置
に合わせて位置決めし固着されている。加工開始状態で
は、第1図および第2図で示すように刃物台11は、摺
動台8とともに案内台11の最下位置に停止されている
。そして、クランクシャフトWのビン加工の場合、支承
部材18.19内の可動チャックをビン部の偏心方向と
反対方向にシフトさせることにより、ビン部P1、P4
の軸心と支承部材18.19の回転軸線りとを一致させ
た状態でスピンドル7a、8aの間に確実に把持固定す
る。
この状態から、両回転駆動装置9.10によって両スピ
ンドル7a、8aが同期回転駆動されると、クランクシ
ャフトWはビン部Pd、Paの軸心な中心に第2図中反
時計方向に高速回転される。
そして、送り駆動用モータ28が作動されてねじ杆26
が回転されると、ナツト部29を介してt88台12は
案内台11に沿って傾斜状に上昇送りされる。すなわち
、との摺動台12と一体の上記2台の刃物台15が送り
駆動され、この刃物台15のブローチ工具14は回転し
ているクランクシャフトWのカウンターバランス部と各
ビン部P1、P4の周面を一度に同時に旋削ブローチ加
工する。
クランクシャフトWの回転駆動とブローチ工具15の送
り駆動は、図示しないNG装置によって制御されており
、荒切削から仕上げ切削までを1度のブローチ工具15
の前進送り動作で全て完了し、2箇所のビン部P1、P
4を第4図実線で示す形状に仕上げる。
このような旋削ブローチ加工によると、ワークWに対し
各ブローチ刃14の1回ずつの通過により切粉は刃数に
応じて細かく切断されるため、切粉による切削熱の除去
が素早く行われ、ワークおよび工具に熱伝達をおこさせ
ず、したがって熱変形が少なく精度の高い加工が可能と
なる。一方、切粉は防塵カバー32.33を伝って自然
落下され下方の切粉受け35に全て回収される。
また、ブローチ工具15は、案内台11に案内された摺
動台12に固定されているため、切削抵抗による変形も
少なく、この点からも極めて精度の高い加工が可能であ
る。ざらに摺動台12を下方から上方へ切削送りする場
合には、摺動台12の自重と切削抵抗の方向はナツト部
29のバックラッシュを抑える方向に共に作用し、送り
駆動装置13のバックラッシュによる移動誤差やビビリ
振動を生じることなく、剛性の高い切削加工が可能であ
る。
次に、ジャーナル部の加工では、摺動台12上にジャー
ナル51〜J5と対応する位置間隔に5台のブローチ工
具15がセットされる。そして、加工を必要とするクラ
ンクシャフトWが両生軸装置7.8間に搬入されると、
両生軸台16.17が左右に移動され両支承部材18.
19によってクランクシャフトWをチャッキングする。
この場合、加工するジャーナル部J1〜J5の軸心がス
ピンドル7a、8aの回転軸線りと合致するようにチャ
ッキングされる。したがって、回転駆動装置9.10に
よってクランクシャフトWはジャーナルJ□〜J5の軸
心な中心、とじて回転される。
この状態で前記ビン部加工時と同様、送り駆動装置13
によって摺動台12が5台のプローチ工具15f!:搭
載して傾斜状に上昇移動され、5個のジャーナル部J1
〜J5は荒加工から仕上げ加工までを一挙に同時にブロ
ーチ加工される。さらに他のビン部P2+P3の加工の
場合も同様である。
なお、上記実施例ではブローチ工具15の摺動台12へ
の装着方法をボルト締めとしたが、スプリング或は圧力
流体による自動クランプ装着とすることもでき、この場
合ブローチ工具15の取付は取外しがワンタッチででき
、しかも強力に把持できる。
次に、第6図ないし第12図により、本発明のブローチ
加工方法による切削条件について説明する。
ワークWの回転方向を矢印n、ブローチ工具14の移動
方向を矢印■とすると、各ブローチ刃14はワークWに
対し一直線上の移動軌跡Qを描いてワ9り周面に接触し
、切削を行った後ワーク周面から離れていく。
この移動軌跡Q上で、刃先が最初にワーク周面に接触す
る点、すなわち切削開始点をA1ワークWの回転中心O
から移動軌跡Qへの垂線との交点、すなわち切削後の目
標半径(最小半径)となる最大切込み点をB、そしてブ
ローチ刃14がワーク周面から離れる点すなわち切削終
了点をCとすると、眞は切削前のワークWの半径Rで、
σ1は切削後のワークWの最小半径Rhとなり、OCは
切削後のワークWの最大半径RCである。また、切込み
量りはFt−Rhとなる。
荒切削の場合は、ブローチ刃14がA点から0点まで移
動する間に少なくともワークWを−周り切削していれば
よいが、この場合C点では切込みがOであるためRc:
Rとなり殆ど切れていないことになる。また、ワークW
上の上記切削開始点Aに対応した切削開始点Eと切削終
了点Gが一致し、このちょうど180°反対側が最大切
込み点Fでその半径がRoであるため、この場合R,−
Rb″rhになり真円度が悪く、切粉の厚みもF点f最
犬でありその値はhに鳴しく、シたがって切削抵抗が大
きくなる。
しかし、仕上げ切削の場合は比較的高精度な仕上げ面が
要求され真円に近い形状に仕上げなければならない、し
かも、切粉の厚さをできるだけ小さくして切削抵抗を抑
え、さらに切削抵抗の変動の少ないなめらかな切削を得
るために、F点での切込み時には切粉厚六をhより小さ
くして、少なくとも第二層目の切削に入っていることが
必須である。
第7図のように、ワークW上の切削開始点EとワークW
上の最大切込み点Fが一致する場合には、ブローチ刃1
4がA点から0点まで移動する間にワークWが2π−1
A OBの角度回転していると、 とになる。
すなわち、B点での切削時、すでに第1同口の切削がな
されているためには、ブローチ刃14がA点からB点ま
で移動する間(時間)にワークWが2π−ZAOBfe
:超えた角度を回転していればよいことになる。
ことに、仕上げ切削直前のワークWの半径をR1mm1
、ワークWの回転数をN’(r15ml、−刀あたりの
ブローチ刃14の切込みif ’l: h +lT1m
+ 、そしてブローチ工具15の送り速度を■、。/m
1n)とした時、ブローチ刃14がA点からB点まで移
動する時間t1<m1nlは、 ■ となる。
また、ワークWが2π−AOBを回転する時間t2+m
lr+1は・ 2πN となる。
したがって、ブローチ刃14がA点からB点へ到達する
前に、ワークWが2π−LAOB以上回転する条件(t
z>tz)となるには以下の関係式が成立する。
したがって、この[1]式li:満足させることが本発
明の仕上げ切削における切削条件となる。
この切削条件を満足する一例として、第9図ないし第1
2図にその切削状態を示す。
第9図のようにA点から切削開始したブローチ刃14は
、B点に移動するまでの間に第10図のようにD点にて
、−周りしてきたヴ−りW上のE点と再会している。こ
のときワークWは、切削開始から2π−α回転している
。この点より第二層目の切削が開始され、第11図のよ
うにブローチ刃14がB点にきたときには、ワークWは
切削開始から3π−β回転し、この点ではh−h、の切
込み厚さく設定切込み量から第1両目の切込み厚さを引
いた値)で切削される。
図にも表われているように、再切削開始点H近傍で切粉
厚さは最大となるため、最大でもh2の厚さであってh
よりは薄くなる。そして第12図のようにブロー刃14
が切削終了点C点にきたときには、ワークWは切削開始
から4π−γ回転し、約二周りの切削がなされてワーク
W周面より離れる。
ワークWの切削終了点tGとすると、非真円量は0GR
bで、前述の第8図のような切削条件に比べ仕上り状態
もかなり真円に近くなっており、切粉厚さは最大でもH
点のh2と薄く、それだけ切削抵抗が減少し、衝撃も少
なく非常になめらかな切削を行っている。すなわち、こ
れが仕上げ切削として望ましい例である。
次に、実際の切削条件をもとに、ワークWの回転量に伴
う切削状態を以下に示′す(第13図)。
ワークWの回転数Nは予めブローチ工具15とワークW
に適した切削速度によって決定される。
ここに、 R=20(mlTl) N”1000+r−m+ h=0.15LmIT+。
と設定した場合、■を変数として上記[1]式にあては
めると、 ■<2490(fflIT171IIIn)となる。
そこで、■を、上記[11式を満足する■1=1000
 (mm/ml□と、上記[1]式の範囲の境界の値と
なるV2= 2490 +mn+/m+n+と、明らか
に上記[1]式の範囲外の値となるV 3 = 400
0 tmm/mt n+の3種類に設定し、それぞれの
場合の切込み状態を第13図において比較してみる。
実線(ア)がV=V1のとき、−点鎖線(イ)がV=■
2のとき、二点銀°線(つ)がv=v3のときを示す。
(ア)では、切削開始から約2πの点H1で再切削が開
始され、その後の約4.9πの点F1(B点での切削)
で最大切込み量となり、約5.9πの点a、(C点にお
ける切削完了)で切削終了している。すなわち、再切削
は図中斜線で示す部分を示し、最大切込み点F1は明ら
かに再切削つまり第二両目以降の切削で行われている。
切粉厚さはほぼ81点で最大値h2となり、このh2は
h=0゜15 +m1Tl+に対し、h2=0.09L
ITllTl、と薄くなっていることがわかる。
さらに、切粉厚さの変化が緩やかであり、特に切削開始
点Eと終了点G、が顕著である。このことにより、両端
支持されて高速に回転されるワークWに切削力による衝
撃を与えることなく、極めてスムーズな加工が行える。
(イ)では、切削開始から約2πの点H2で再切削が開
始され、との82点と最大切込み点F2とが一致し、約
2.9πの点G2で切削終了している。よって、82点
で・切粉厚さは最大となり、その値は切込み量りと等し
い。
(つ)では、切削開始から約1.2πの点F3で最大切
込みがなされ、その後の約2πの点H3で再切削が開始
され、約2.2だの点G3で切削終了している。この場
合も、最大切込み点F3で切粉厚さは最大となり、その
値はhと等しい。
よって、(ア)の場合は(イ)(つ)に比べ非常になめ
らかな切削線図を描き、切り始め、切り終りともゆるや
かなカーブを示し、切粉厚さも全体的に薄く、切削抵抗
もかなり低減されていることが明確である。
一方、切削終了点G1、G2、G3では、それぞれの仕
上げ径のうちの最大半径位置となり、この点における縦
軸方向の長さUl、u2、u3が各切削条件における非
真円量Uをそのまま表わしている。
(ア)においては、u1=0.006mm、(イ)にお
いてはu2=0.036mm、(つ)においてはu3−
Q、094mmと、明らかに(ア)の場合は(イ)(つ
)の場合に比べ、非真円量が小さく、したがって真円度
が高くなっている。
さらに、R=203ml、l、、N=1000+rpm
+、h=0.15.、、、、、lとして、■を■1=1
000.mm/m+nl、V 2 = 2490 +m
m7m+m+、V4= 500+mm/mln+と3種
類に設定した場合、切削後の各ワークWにおいて、最小
半径Rbを0としてワークW外周の各位相における半径
の変化を表わすグラフを第14図で示す。
このグラフにおいて、半径の変化は、ワークWの外周の
最大切込み点Fを中心とし、切削終了点Gにおける非真
円量u1、u2、u4をそれぞれ最大値とした左右対称
形の曲線として表われている。
実線(太$1)(1)は■=■1のとき、−点鎖線(オ
)はv=v2のとき、実線(細線)(力)は■=■4の
ときを示す。
したがって、(オ)のように上記[11式の範囲の境界
にある切削条件ではu2=0.036(m制 と非真円
量は大きく、仕上げ形状としてはあまり適切ではない。
ζ工)(力)のように上記[1,]式を満足する切削条
件では、それぞれu1=0.006(lTllTl、、
u4=0.002+mm+  と非真円量Uはかなり減
少しており、仕上げ形状としての精度を得ている。
特に(力)のように■を遅くすればするほど極めて真円
に近い仕上げ面を得ることができ、仕上げ加工の切削条
件としては最適なものとなる。
以上のように、上記[1]式を満足する切削条件のもと
に仕上げ切削を行うことにより、切粉厚さを減少させ、
切削抵抗を小さくしてなめらかな切削を可能となり、ま
た真円度も高く、仕上げ精度が向上される。さらに、そ
の切削条件内においてブローチ工具の送り速度■を遅く
するか、或はワークWの回転数を高めることにより、−
m真円度も高まり、高精度な仕上げ面が得られるもので
ある。
また、ジャーナル部J1〜J5の加工では計5箇所以上
の同時加工が行われるため、切削時にワークWにかかる
切削力が大きく、たわみ等を防ぐために荒切削において
も切削抵抗をできるだけ軽減することが要求される。
この意味でも、仕上げ切削だけに限らず荒切削において
も上記[1]式を満足させ、切粉厚さを減少させて、な
めらかな切削を行うことが好ましい。
なお、ブローチ工具15の送り速度Vのみを変数とする
に限らず、ワークW或はブローチ工具15に応じてワー
クWの回転数N、切込み量りも上記[11式を満足する
範囲内で種々選択することが可能である。
さらに、加工対象はクランクシャフトに限らず、他の回
転軸物切削にも用いることができ、同一の機械で複数種
の旋削ブローチ加工に適応でき、極めて汎用性の高いも
のである。
(発明の効果) 本発明の旋削ブローチ加工方法よれば、以下のような顕
著な効果がある。
(1)プローチェ真上に取付けられるブローチ刃の刃の
高さおよび形状さらに刃ピッチ等を徐々に変化させるよ
うに設定することにより、荒切削から仕上げ切削までを
一工程で一挙に完了でき、従来の旋盤やフライス盤など
のように工具の径方向への切込み送りなどの複・雑な切
削運動機構が不要である。
(2)複数台の刃物台を剛性の高い摺動台に適宜設置す
ることにより、−度に複数箇所の同時加工を可能とし、
加工時間および加工工程数を極度に短縮できるため加工
能率が非常に向上される。
(3)ブローチ加工のためブローチ刃はワーク周面に一
刀一回の接触で終りかつ一刀あたりの接触時間も短かく
、刃数に応じて切粉は細かく切断され、しかもこの切粉
によって放熱が促進されワークおよびブローチ工具への
熱伝達が防止され、工具舒命も長く、常に精度の高い加
工が可能となる。
(4)複数種類のブローチ刃によって素材から最終加工
ま′T%順序よく切削できるため、最鰺的な溝加工や逃
げ部加工などの際にワークに対し切削力による衝撃負荷
がかからず、複雑な表面形試の加工が可能である。
(5)切削開始時から終了時までの切削抵抗の変動が少
ないことと、ワークを高速に回転させることにより、外
力に逆らう回転モーメント(ジャイロ偶力)が発生する
ことによって、複数箇所の同時加工を行ってもワークに
たわみを生じることなく、円滑な加工が可能となり、ワ
ークを支持するレスト装置等も要らず、加工時間が非常
に短縮される。
(6)特に、仕上げ切削において、切粉厚さの最大値は
、−刀あたりのブローチ刃の切込み量より減少し、薄い
切粉となめらかな切削により、仕上げ面が高精度となり
、切削抵抗も小さくなる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の旋削ブローチ加工方法を用いた旋削ブ
ローチ盤の正面図、第2図は第1図中X −X矢視断面
図、第3図はブローチ工具を示す斜視図、第4図はワー
クとしてのクランクシャフトな示す図、第5図は第4図
中ビン部における余肉部分を示す拡大断面図、第6図な
いし第8図は本発明の切削条件の範囲外となる切削状態
を示し、ワークの回転量とブローチ工具の移動量との関
係を示す図、第9図ないし第12図は本発明の切削条件
の範囲内となる切削状態の一例を示し、ワークの回転量
とブローチ工具の移動量との関係を示す図、第13図は
本発明の切削条件の範囲内の場合(ア)と、範囲の境界
の場合(イ)と、明らかに範囲外である場合(つ)のそ
れぞれの切込み状態を表すグラフ、第14図はブローチ
工具の送り速度を3種類に設定した場合のワーク周面の
各位相に対する半径の変化を表すグラフである。 1・・・旋削ブローチ盤、7.8・・・主軸装置、14
・・・ブローチ刃、15・・・ブローチ工具、L・・・
回転軸線、W・・・ワークとしてのクランクシャフト。 特許出願人 株式会社日平トヤマ 第1図 第2図 山       J2       J3   ・  
 J4       J5第4図 第5図 第9図       第10図 第11図        第12図 レーー2ル□−A ワーフ1立、相 第14図

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)たがいに同期回転駆動される一対の主軸装置によ
    つてワークを高速回転させながら、荒切削用から仕上げ
    切削用までの複数個のブローチ刃を列設したブローチ工
    具をワークの回転軸線に対し直交する方向に直線送り移
    動させることにより、ワーク周面の荒切削から仕上げ切
    削までを行ない、かつ仕上げ切削においては、仕上げ切
    削直前のワークの半径をR_(_m_m_)、ワークの
    回転数をN_(_r_p_m_)、一刃あたりのブロー
    チ刃の切込み量をh_(_m_m_)、そしてブローチ
    工具の送り速度をV_(_m_m_/_m_i_n_)
    としたとき、 √[R^2−(R−h)^2]/V>2π−cos^−
    ^1[(R−h)/R]/2πNの関係式を満足するよ
    うな切削条件としたことを特徴とする旋削ブローチ加工
    方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5305506A (en) * 1991-11-08 1994-04-26 Sid Forman (Proprietary) Limited Formation of an element for an article of jewellery
US6736575B2 (en) * 2000-12-19 2004-05-18 The Crankshaft Machine Group, A Division Of Avis Industrial Corp. Linear broach machining system
CN115007938A (zh) * 2022-06-27 2022-09-06 杭州电子科技大学 一种多模式分段拉削工艺

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5305506A (en) * 1991-11-08 1994-04-26 Sid Forman (Proprietary) Limited Formation of an element for an article of jewellery
US6736575B2 (en) * 2000-12-19 2004-05-18 The Crankshaft Machine Group, A Division Of Avis Industrial Corp. Linear broach machining system
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