JPS638840Y2 - - Google Patents

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JPS638840Y2
JPS638840Y2 JP1983064959U JP6495983U JPS638840Y2 JP S638840 Y2 JPS638840 Y2 JP S638840Y2 JP 1983064959 U JP1983064959 U JP 1983064959U JP 6495983 U JP6495983 U JP 6495983U JP S638840 Y2 JPS638840 Y2 JP S638840Y2
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JP
Japan
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pressure
float chamber
fuel
valve
carburetor
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JP1983064959U
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English (en)
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JPS59168563U (ja
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【考案の詳細な説明】 (イ) 産業上の利用分野 本考案は、主として自動車等の車両に搭載して
使用される過給機付エンジンに関するものであ
る。
(ロ) 従来技術 この種の過給機付エンジンに関する先行技術と
して、特開昭55−164741号に示されるように気化
器の上流にターボ過給機を設けておき、このター
ボ過給機で加圧した給気を前記気化器を通してエ
ンジン本体に供給し得るようにしたものがある。
そして、このものは、過給圧による押戻し作用に
よつて前記気化器のメインノズルから噴出すべき
燃料の量が減少してしまうという不都合をなくす
ために、過給圧を過給圧案内径路を介して前記フ
ロート室内にも導くなどの対策を講じている。と
ころが,単にこれだけのものでは,例えば,フル
スロツトル走行あるいはそれに近い状態から,急
にスロツトルバルブを閉じて減速態勢に入つたよ
うな場合に前記気化器部分で不都合が生じ易い。
すなわち、過給機をフル稼動させている状態でス
ロツトルバルブを急に閉じると、第1図に示すよ
うに、インテークマニホルド内の圧力はそれに対
応して減少する(破線a参照)が、前記スロツト
ルバルブよりも上流側、例えば、サージタンク内
の圧力は一時的に相当高い値にまで上昇する(実
線b参照)ことになり、前記フロート室内にも急
激な圧力上昇が生じる。そのため、気化器のシー
ル性に問題が生じて耐久性が悪化したり、メイン
ノズルから燃料が押出されて混合気が過濃となり
触媒過熱や運転性の悪化、あるいは、未燃ガスの
排出による大気汚染等の不都合を招き易い。
なお、かかる不都合を解消するための一方策と
しては、ブローオフバルブを高精度化してその開
弁設定圧を低い値に移行させることが考えられ
る。すなわち、通常のブローオフバルブは、ウエ
ストゲートバルブの故障等によつて過給圧が異常
に高くなつた場合に開成して、過給機から吐出さ
れる給気の一部を前記過給機の吸込側あるいは大
気に開放し得るようにしたリリーフバルブ的なも
のであり、開弁設定圧のばらつも大きい簡略な構
成をなしている。そのため、かかるブローオフバ
ルブの開弁設定圧を、前述した急減速時の過給圧
上昇を阻止できる程度の低い値に定めると、不必
要な時期にブローオフバルブが開くことがあり、
適正な常用過給圧Pを維持することがむずかしく
なる。したがつて、このような方式により前述し
た不都合を解消するためには、過給圧を正確に検
知して精妙に作動する高級なブローオフバルブが
必要となる。しかしながら、ブローオフバルブの
高級化を図るためには使用する閉弁用スプリング
の長大化等が不可欠となる。よつて、ブローオフ
バルブの高価格化ならびに大形化を招いてしまう
という問題がある。また、以上のような不具合に
対処する他の方策として、例えば、特開昭57−
56649号公報に示されるように、前記過給圧案内
経路に絞りを設けたものもある。しかして、この
ものは急減速により吸気系路内の圧力が急上昇し
ても、その圧力変動が遅延してフロート室に伝達
されるので、メインノズルから燃料が一時的に押
出されて混合気が過濃になる不具合を解消するこ
とができる。ところが、単にこれだけのもので
は、減速状態が継続して吸気系路内の圧力が低下
した場合に、フロート室内の圧力変化が遅延し、
フロート室内の圧力が吸気系路内の圧力よりも高
くなる運転領域が生じる。そのため、減速継続時
に不要な燃料が供給されるという不具合がある。
(ハ) 目的 本考案は、このような事情に着目してなされた
もので、急減速時に過給機の下流に設けた気化器
のフロート室内の圧力が急激に上昇して、該気化
器の耐久性を損ねたりメインノズルから燃料が不
必要に漏出するという不都合と、減速が比較的長
引いた際にフロート室の圧力降下が遅延して不要
な燃料がメインノズルから漏洩するという不具合
を簡単な構成により確実に防止することができる
ようにした過給機付エンジンを提供することを目
的とする。
(ニ) 構成 本考案は、かかる目的を達成するために、過給
機から吐出される給気の圧力を気化器のフロート
室に導くための過給圧案内径路に、前記圧力が前
記フロート室に伝達されるのを遅延させる絞りを
設けるとともに、前記フロート室から吸気系路方
向への流通のみを許容する逆止弁を前記絞りに対
して並列に設けたことを特徴とするものである。
(ホ) 実施例 以下、本考案の一実施例を第2図を参照して説
明する。
第2図は本考案に係る過給機付エンジンのシス
テム説明図であり、図中1はエンジン本体、2は
気化器、3はこの気化器2のスロツトルバルブ4
はメインノズル、5はこのメインノズル4に連通
するフロート室であり、このフロート室5は、フ
エーエルポンプ6を有した燃料通路7を介して燃
料タンク8に接続されている。また、9は前記気
化器2の上流に設けられ吸気系路の一部をなすサ
ージタンク、10はこのサージタンク9の上流に
設けた排気ターボ過給機11のコンプレツサ部、
12は同過給機11のタービン部、13は前記コ
ンプレツサ部10の上流に設けたエアクリーナで
ある。また、14は前記サージタンク9と前記フ
ロート室5とを連通させる過給圧案内径路、15
はこの過給圧案内径路14から分岐させた分岐径
路であり、この分岐径路15は前記燃料通路7の
途中に介設したレギユレータ16のダイヤフラム
室16aに連通させてある。レギユレータ16
は、前記ダイヤフラム室16aと前記燃料通路7
の一部をなす燃料室16bとをダイヤフラム16
cによつて区画し、このダイヤフラム16cに保
持させた弁体16dで前記燃料室16bと前記燃
料タンク8とを連通させる燃料リターン管路17
を開閉し得るように構成したものである。
そして、前記過給圧案内径路14における前記
分岐径路15を接続した部分よりも上流側に逆止
弁18aと絞り18bとを並列に設けた圧力遅延
手段18を介設している。この逆止弁18aは、
第2図に示すように、フロート室5から吸気系路
をなすサージタンク9方向への空気の流通のみを
許容するように配置されている。
次いで、この実施例の作動を説明する。まずス
ロツトルバルブ3が開かれてエンジン回転数が高
くなると、排気ターボ過給機11のコンプレツサ
部10から吐出される給気の圧力、つまり過給圧
が高くなる。そして、その過給圧が過給圧案内路
14を介してフロート室5にも導びかれ該フロー
ト室5内の圧力も高くなる。また、同時に、その
過給圧が分岐径路15を通してレギユレータ16
のダイヤフラム室16aに作用し、ダイヤフラム
16cが押し下げられて弁体16dが燃料リター
ン管路17の開口端を閉塞することになり、前記
フロート室5へ圧送される燃料の圧力が高められ
る。したがつて、給気の圧力が高くなつてもメイ
ンノズル4から噴出する燃料の量が不足すること
がなく、空燃比が適正な値に保たれる。このよう
にしてフルスロツトル走行を続けている状態から
急にスロツトルバルブ3を閉じて減速態勢に入つ
た場合には、サージタンク9内の圧力が第1図に
実線bで示すように一時的に急上昇する。その際
前記サージタンク9内の給気の一部が過給圧案内
径路14を通してフロート室5内に流入しようと
するが、前記圧力遅延手段18の絞り18bによ
りその流れが制限されるためフロート室5内の圧
力は緩慢に上昇しようとする。そのうちに、前記
サージタンク9内の圧力が急減するため、該サー
ジタンク9から前記フロート室5に向かう給気の
流れはなくなる。そのため、サージタンク9内の
圧力が一時的に急上昇しても、フロート室5内の
圧力がそれに伴つて急変することがない。したが
つて、急減速を行なつても、フロート室5内の圧
力が急激に上昇してメインノズル4から燃料が漏
出するというような不都合が生じない。
また、減速が比較的長引いてサージタンク9内
の圧力が降下する過程においては、該サージタン
ク9内の圧力とフロート室5内の圧力との差によ
つて逆止弁18aが開成する。そのため、フロー
ト室5内の圧力は、サージタンク9内の圧力に速
やかに追従して降下する。したがつて、減速継続
中にフロート室5内の圧力降下が遅れてメインノ
ズル4から不要な燃料が漏洩するという不具合は
生じない。
(ヘ) 効果 本考案は、以上のような構成であるから、フル
スロツトル走行あるいはそれに近い状態から急に
スロツトルバルブを閉じて減速を行なつた際に過
給機の下流に設けた気化器のフロート室内の圧力
が急激に上昇するという不都合をなくすことがで
きる。そのため、フロート室内の過大な圧力上昇
によつて、気化器の耐久性が損われたり、メイン
ノズルから燃料が不必要に漏出するという問題を
確実に解消することができる。
しかも、逆止弁の働きによりフロート室内の圧
力を吸気系路に圧力低下に速やかに追従させ得る
ようにしているので、減速が長引いて吸気系路内
の圧力が急速に低下した場合でも、フロート室の
圧力遅延によつて不要な燃料がメインノズルから
吸気系路に供給されるという不具合の発生を有効
に防止することができる。
したがつて、絞りと逆止弁という簡単な組合わ
せによつて、減速時に生じる可能性のある前述し
た2種類の燃料漏洩を共に防止することができる
という効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は過給圧の変化特性を説明するための説
明図、第2図は本考案の一実施例を示すシステム
説明図である。 2……気化器、3……スロツトルバルブ、4…
…メインノズル、5……フロート室、11……過
給機(排気ターボ過給機)、14……過給圧案内
径路、18a……逆止弁、18b……絞り。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 気化器の上流に過給機を配設するとともに、そ
    の過給機から吐出される給気の圧力を吸気系路か
    ら分岐させた過給圧案内経路を介して前記気化器
    のフロート室に導くようにしたエンジンにおい
    て、前記過給圧案内経路に、前記圧力が前記フロ
    ート室に伝達されるのを遅延させる絞りを設ける
    とともに、前記フロート室から吸気系路方向への
    流通のみを許容する逆止弁を前記絞りに対して並
    列に設けたことを特徴とする過給機付エンジン。
JP6495983U 1983-04-27 1983-04-27 過給機付エンジン Granted JPS59168563U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6495983U JPS59168563U (ja) 1983-04-27 1983-04-27 過給機付エンジン

Applications Claiming Priority (1)

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JP6495983U JPS59168563U (ja) 1983-04-27 1983-04-27 過給機付エンジン

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Publication Number Publication Date
JPS59168563U JPS59168563U (ja) 1984-11-12
JPS638840Y2 true JPS638840Y2 (ja) 1988-03-16

Family

ID=30195152

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6495983U Granted JPS59168563U (ja) 1983-04-27 1983-04-27 過給機付エンジン

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JP (1) JPS59168563U (ja)

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4312178Y1 (ja) * 1965-03-10 1968-05-25
JPS5756649A (en) * 1980-09-18 1982-04-05 Yamaha Motor Co Ltd Float chamber ventilating apparatus for carburettor of engine with turbo-supercharger

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4312178Y1 (ja) * 1965-03-10 1968-05-25
JPS5756649A (en) * 1980-09-18 1982-04-05 Yamaha Motor Co Ltd Float chamber ventilating apparatus for carburettor of engine with turbo-supercharger

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JPS59168563U (ja) 1984-11-12

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