JPS6388214A

JPS6388214A - 強制空冷式バ−チカルエンジン

Info

Publication number: JPS6388214A
Application number: JP23542186A
Authority: JP
Inventors: Yoshiharu Isaka; 義治井坂; Kiyohiko Oguri; 清彦小栗
Original assignee: Yamaha Motor Co Ltd
Current assignee: Yamaha Motor Co Ltd
Priority date: 1986-10-01
Filing date: 1986-10-01
Publication date: 1988-04-19
Anticipated expiration: 2012-02-12
Also published as: JP2580133B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明は、クランク軸を垂直に配置し、該クランク軸上
端部に結着された冷却ファンて発生する冷却風にてシリ
ンダ部を強制冷却するようにした強制空冷式バーチカル
エンジンの改良に関する。

（従来の技術）この種強制空冷式バーチカルエンジンは芝刈機や草刈機
等の作業機の駆９ｊＪ源として使用されるが、その全高
を低く抑えて作業機の安定性を高く保つ必要から、吸・
排気弁の配置をサイドバルブ式に代えてオーバーヘット
バルブ式（オーバーへットカムシャフト式を含む）とす
ることが提案されている（特開昭５９−７０８３８号、
同６１−５３４２２号公報参照）。

又、この種強制空冷式バーチカルエンジンにあっては、
垂直に配置されるクランク軸の上端部に冷却ファンを取
付け、該冷却ファンで発生する冷却風を下方へ導いてシ
リンダ及びシリンダヘッドを強制冷却することか行なわ
れる。

（発明か解決しようとする問題点）しかしながら、従来の強制空冷式バーチカルエンジンに
あっては、シリンダヘッドに形成される排気通路が吸気
通路よりも上方に配置されていたため、高温の排気ガス
か流れるために吸気通路部周辺より高温となる排気通路
部周辺が冷却風によって先ず最初に冷却されず、該排気
通路部周辺は吸気通路部周辺を冷却して既に温度の上が
った冷却風によって冷却されるに過ぎず、その冷却効果
か低く、シリンダヘッド全体としての冷却効率が悪くな
ってノッキグ等の異常燃焼を起こし、出力低下を招く虞
れかあった。

本発明は上記従来の問題に鑑みてなされたもので、その
目的とする処は２冷却効率の向上を図って高い性能特性
を安定して維持することができる強制空冷式バーチカル
エンジンを提供するにある。

（問題点を解決するための手段）上記目的を達成すべく本発明は、クランク軸を垂直に配
置し、該クランク軸の上端部に結着された冷却ファンで
発生する冷却風を下方へ導いてシリンダ及びシリンダヘ
ッドを冷却する強制空冷式バーチカルエンジンにおいて
、排気弁を燃焼室の一側に偏位させ、前記シリンダヘッ
ドに形成される排気通路を吸気通路よりも上方へ位置せ
しめるとともに、該排気通路を上記排気弁を偏位させた
側に形成した。

（作用）而して、高温の排気ガスが流れるために吸気通路部周辺
より高温となる排気通路部周辺が先ず最初に冷却風によ
って効果的に冷却されるため、シリンダヘッド全体の冷
却効率が高くなり、この結果、ノッキング等の異常燃焼
が防がれて当該強制空冷式バーチカルエンジンの性能特
性が高＜ｍ持される。又、排気通路を排気弁の偏位側に
形成したため、該排気通路と燃焼室とのラップ長が短縮
され、排気通路を流れる排気ガスによる燃焼室の加熱が
抑制され、上記効果が更に高められる。

（実施例）以下に本発明の一実施例を添付図面に基づいて説明する
。

第１図は本発明に係る強制空冷式バーチカルエンジンの
縦断側面図、第２図は同エンジンの横断平面図（第１図
のｎ−ｎｔ！断面［２１）、第３図はシリンダヘッドカ
バーを取外した状態における第１図の矢視Ａ方向の図、
第４図は第１図のＩＴ−ＩＶ線断面図である。

図示の強制空冷式バーチカルエンジンｌは、そのシリン
ダ２か水平に、クランク軸３が垂直に配置され、クラン
ク軸３の上端部には冷却ファン４かナツト５にて結着さ
れており、該冷却ファン４は導風カバー６にて被われて
いる。尚、第１図中、７はリコイルスタータ、８は燃料
タンク、９はキャップであり、キャップ９には複数の吸
入孔９ａ・・・が穿設されている。

又、前記シリンダ２内にはピストンｌＯが摺動自在に嵌
装されており、該ピストン１０はコンロッド１１を介し
て前記クランク軸３に連結されている。又、シリンダ２
の端部にはシリンダヘッド１２か結着されており、該シ
リンダヘッド１２はシリンダへットカバー１３にて被わ
れている。

尚、シリンダ２内にはピストンｌＯとシリンダヘッド１
２にて区画される燃焼室Ｓが形成されている。そして、
シリンダヘッド１２のシリンダ２内に臨む端面には、第
１図及び第４図に示す如く、排気ポート１４が１方に、
吸気ボート１５が下方にそれぞれ開口しており、これら
排気ポート１５はシリンダヘッド１２に摺動自在に挿通
する排気弁１６、吸気弁１７にてそれぞれ開閉され、こ
れら排気弁１６及び吸気弁１７はスプリング１８゜１９
にて閉じ側に付勢されている。尚、吸・排気ボート１５
．１４及び吸・排気弁１７．１６は、第４図に示す如く
、燃焼室Ｓの一側（第４１ｆＡ中。

右側）に偏位して設けられている。又、これら排気弁１
６．吸気弁１７はその各々の頂部か揺動自在なロッカー
アーム２０．２１の各一端部に当接しており１各ロッカ
ーアーム２０．２１の他端部はシリンダ２及びシリンダ
ヘッド１２に摺動自在に挿通するブツシュロッド２２，
２３　（第２図乃至第４図参照）の各一端部に当接して
いる。そして、ブツシュロッド２２の他端部は、第２図
に示す如く、クランクケース２４内に回転自在に配され
るカム２５に当接係合しており、図示しないが、他方の
ブッシュロッド２３他端部も同様に不図示のカムに当接
係合している。尚、上記カム２５を設けるカム軸（図示
せず）には、第２図に示す如く、ギヤ２６か同軸的に結
着されており、該ギヤ２６はクランク軸３の中間部に結
着されたギヤ２７に噛合している。

更に、前記シリンダヘッド１２には、第４図に示す如く
、前記排気ボート１４に連続する排気通路２８か第４図
中、右方に向けて上り勾配（排気弁１６方向に下り勾配
）をなして前記排気弁１６の偏位側に形成され、同様に
吸気ボート１５に連続する吸気通路２９か同図中、左方
に向けて上り勾配（吸気弁１７方向に下り勾配）をなし
て吸気弁１７の反偏位側に形成されており、排気通路２
８が吸気通路２９の上方に位置している。尚、図中、３
０は点火プラグである。

ところで、上記シリンダヘッド１２の一側方（第２図中
、上方）には気化器３１か吸気通路２９に連通すべく接
続されており、この気化器３１にはエアクリーナ３２か
接続されている。他方、シリンダヘッド１２の他側方（
第２図中、下方）にはマフラー３３が配置されており、
該マフラー３３と前記排気通路２８とは排気管３４にて
接続されている。尚、第２図中、３５は上記マフラー３
３を被うプロテクターである。

次に本強制空冷式バーチカルエンジン１の作用を説明す
る。

当該バーチカルエンジンｌの作動中において、クランク
軸３が回転駆動されると、これの上端部に結着された冷
却ファン４か一体に回転し、この冷却ファン４はキャッ
プ９に穿設した複数の吸入孔９ａ・・・から大気を吸引
し、ここで冷却風を発生させてこの冷却風を下方へ導い
てシリンダ２及びシリンダヘッド１２を冷却する。然る
に、前述の如くシリンダへラド１２には排気通路２８の
方か吸気通路２９よりも北方に形成されているため、高
温の排気ガスが流れるために吸気通路２９部周辺より高
温となる排気通路２８部周辺が先ず最初に冷却風によっ
て効果的に冷却され、その後、吸気通路２９部周辺か冷
却される。この結果、シリンダヘッド１２全体の冷却効
率か高くなり、ノッキング等の異常燃焼の発生が防がれ
て当該強制空冷式バーチカルエンジン１の性能特性が常
に高く維持される。

又、本実施例においては、前述の如く、排気通路２８を
排気弁１６の偏位側に、且つ外方へ向かってと向きに（
排気弁１６側に下向きに）形成したため、これの長さ交
（第４図参照）を短かくすることかてきるとともに、燃
焼室Ｓと排気通路２８とのラップ長を短縮することがで
き、該排気通路２８を通過する排気ガスによってシリン
ダヘッド１２及び燃焼室Ｓか加熱される時間が短かくな
り、燃焼室Ｓの加熱が抑制されることによって°　も当
該強制空冷式バーチカルエンジンｌの性鮨特性が高く維
持される。

更に、本実施例においては、排気通路２８をブツシュロ
ッド２２，２３側に設けたため、排気通路２８を流れる
排気ガスか有する熱はブツシュロッド２２．２３周辺の
熱容量が高く、比較的低温の厚肉部ａ（第４図参照）側
にも可成りの量か伝導し、この結果、排気通路２８部周
辺の温度か下がり、少ない冷却風社でも高い冷却効果か
得られる他、シリンダヘッド１２部の温度分布の平均化
か図れて該シリンダヘッド１２部の熱歪の発生が抑制さ
れ、その耐久性向上が図られる。

尚、以上の実施例においては、カム軸をクランクケース
内に配置する型式の強制空冷式バーチカルエンジンにつ
いて述べたが１本発明はカム軸をシリンダへラドカバー
内のロッカーアーム室内に配置する所謂オーバーへラド
カムシャフト（ＯＨＣ）型式の強制空冷式バーチカルエ
ンジンに対しても同様に適用することかできる。

（発明の効果）以上の説明で明らかな如く本発明によれば、クランク軸
を垂直に配近し、該クランク軸の上端部に結着された冷
却ファンで発生する冷却風を下方へ導いてシリンダ及び
シリンダヘッドを冷却する強制空冷式バーチカルエンジ
ンにおいて、排気弁を燃焼室の一側に偏位させ、前記シ
リンダヘッドに形成される排気通路を吸気通路よりも１
方へ配置するとともに、該排気通路を上記排気弁を偏位
させた側に形成したため、高温の排気ガスによって加熱
される排気通路部周辺か先ず最初に冷却風によって効果
的に冷却され、シリンダヘッド全体の冷却効率が高めら
れるとともに、燃焼室の加熱が抑制されてノッキング等
の異常燃焼の発生が防がれ、当該強制空冷式バーチカル
エンジンの性能特性が常に高く維持されるという効果か
得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る強制空冷式バーチカルエンジンの
縦断側面図、第２図は同エンジンの横断平面図（第１図
の■−■線断面図）、第３図はシリンダヘッドカバーを
取外した状態における第１図の矢視Ａ方向の図、第４図
は第１図のｆｆ−１’Ｖ線断面図である。ｌ・・・強制空冷式バーチカルエンジン、２−・・シリ
ンダ、３・・・クランク軸、４・・・冷却ファン、１２
−・・シリンダヘッド、１６・・・排気弁、２２．２３
・・・プッシュロッド、２８・・・排気通路、２９・・
・吸気通路、Ｓ・・・燃焼室。特許出願人　　ヤマハ発動機株式会社代理人　鍵理士　　　　山　下　亮　−第２図第３図第４図

Claims

【特許請求の範囲】

（１）クランク軸を垂直に配置し、該クランク軸の上端
部に結着された冷却ファンで発生する冷却風を下方へ導
いてシリンダ及びシリンダヘッドを冷却する強制空冷式
バーチカルエンジンにおいて、排気弁を燃焼室の一側に
偏位させ、前記シリンダヘッドに形成される排気通路を
吸気通路よりも上方へ位置せしめるとともに、該排気通
路を上記排気弁を偏位させた側に形成したことを特徴と
する強制空冷式バーチカルエンジン。
（２）前記排気通路は、吸・排気弁用プッシュロッド側
に配置され、且つ排気弁方向に下り勾配をなして形成さ
れていることを特徴とする特許請求の範囲第１項記載の
強制空冷式バーチカルエンジン。