JPS6387941A - 追熟剤 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は追熟剤に関するものである。詳しくは収穫後あ
るいは貯蔵後の青果物を通熱にするための追熟剤に係る
ものである。

従来技術 青果物は一般に消費者の手に渡る迄の貯蔵、流通に要す
るＢ数を配慮して、収穫されているが、特に大ｑに消費
されるバナナ、みかんなどのＩ！を果物は収穫後追熟装
置（エチレンガス処理装置）による通熱化が行われてい
る。一方、１ｑ果物は、その種類の増加とともに生産量
も年々増大し、従来から行われてきた貯蔵、流通におけ
る追熟システムでは間に合わなくなってきて、例えば追
熟装置では従来の画一的な方式ではなく、もっときめ細
かな、手っ取り早い方式を考えなくては対処し得なくな
ってきている。

他方、近年、食生活の進歩から青果物に対する消費者の
要求は、新鮮で、食べごろに熟したものを求める傾向が
強くなってきている。

このような現状から、青果物は、貯蔵、流通段階を通し
て、何時いかなる場所でも簡易に追熟でき、且つ青果物
個々の鮮度、熟度の揃ったもので、日持らするものを提
供する方法が重要な課題となって、その解決法が強く後
作用および水分の蒸散を絶えず行っているが、同時にフ
ライマクテリツク（Ｃ１ｉｍａｃｔｅｒｉｃ）と名付け
られる青果物に特有な呼吸も行っており、その際自己発
生するエチレンガスが青果物の成熟促進ホルモンとして
１．°温度を促進させるといわれている。

収穫後あるいは貯蔵後の青果物は、大抵このようなりラ
イマクテリブク現象を利用して追熟し、通熱にしている
。この場合！温でそのまま放置追熟させても良いが、積
極的には密閉庫内にボンベからエチレンガスを直接導入
して追熟させる方法がよく採られている。萌各の常温で
そのまま放置、成熟させる場合、常温のうちでも比較的
温度の高い方（温度１５〜４０℃程度）が追熟は促進さ
れるが、それでは通熱後の熟度の進行も早くなり、結局
青果物の腐敗をまねき、日持ちを悪くすることになる。

また青果物個々の熟度のバラツキも大きい。エチレンを
積極的に導入する後者の方法は供給エチレンガス濃度の
コントロール、追熟促進期間および青果物の熟度の均一
性などを適確に行う必要から、どうしても大型の専用装
置となり、問題がいろいろと残されている。

また、上述の問題を改良する方法として、合成ゼオライ
トなど吸着剤にエチレンガスを圧入し、何時いかなる場
所でも簡易にエチレンガスを発生させる方法（特公昭４
９−１０２８６３）もあるが、この方法はエチレンガス
の発生を促進させる水が必要であり、そこで高湿度雰囲
気下であればよいが、低湿度下ではエチレンガスの発生
が緩慢で、追熟効果も劣るという欠点がある。

以上の問題を要約すると、青果物をエチレンガスで追熟
処理する場合、３〜ＩＯ℃と比較的低温下で退塾にさせ
る最も手頃な方法が求められていることになる。云いか
えれば３〜ｌＯ℃程度の低温において、青果物の追熟に
必要なエチレンｍを随時発生させる、取扱い便利な追熟
剤なるものが強く望まれている。

発明の構成 本発明者は、この様な現状に鑑みて、鋭意研究を重ねた
結果、キャリヤーとエチレン発生剤に、さらにエチレン
発生を促進させる所謂エチレン発生調製剤を含まけた組
成物が、青果物の追熟処理において、特に３〜１０℃の
低温下でも、初期段階におけるエチレンガス発生が速や
かに行われ、且つコンスタントに必要量発生し得ること
を見い出し、本発明を完成するに致った。

即ち、本発明は、キャリヤー、エチレン発生剤およびエ
チレン発生調製剤からなることを特徴とする追熟剤に係
るものである。

本発明の追熟剤は、収穫後あるいは貯蔵後の未熟成青果
物を低温状態での１ｏｔａなどの情況下で、エチレンを
速やかに且つコンスタントに放出し、青果物を短時間に
退塾とし、適熟期間を延長させる効果を発揮する。

本発明で使用するキャリヤーは普通吸着剤又は担体とし
て使用されているものと同様で良く、活性炭、ゼオライ
ト、ベントナイト、リン酸カルシウム系アパタイト、白
土、ケイ酸、ケイ酸カルシウム、活性アルミナ、炭酸カ
ルシウム、クレーなどが例示される。

プロパン−１−カルボン酸）などが挙げられる。

本発明では、３〜ｌＯ℃の低温下におけるエチレン発生
剤の分解を促進させ、エチレンの発生を速やかに且つフ
ンスタンドに行うためにエチレン発生調製剤を使用する
。エチレン発生調製剤の具体例としては、水酸化ナトリ
ウム、水酸化カルシウム、水酸化カリウムなどの水酸化
物、過酸化水素、過酸化カリウムなどの過酸化物が例示
される。

本発明追熟剤においては、キャリヤーに対するエチレン
発生剤の割合は特に限定されず、要求されるエチレンｍ
を一定時間放出可能であればよい。

また、本発明追熟剤においては、エチレン発生剤＋００
重ｆｆｉ部に対し、エチレン発生調製剤ｌＯ〜５０重量
部程度、好ましくは２０〜４０重量部程度使用する。

エチレン発生調製剤１０重量部未満では、低温でのエチ
レン発生量が不充分となり、一方５０重量部を上回る場
合は、エチレン発生剤の分解が瞬時におこり、持続性が
わるくなる。エチレン発生剤はキャリヤーあるいはキャ
リヤーにあらかじめエチレン発生調製剤を含浸させたも
のに含浸させてもよい。水、アルコール等の溶剤に溶解
後キャリヤーに含浸させ、そのまま使用しても良い。ま
た溶剤のみを除去して使用しても良い。

本発明の追熟剤は粒状、タブレット状等の成形体、粉体
などの任意の形態で使用される。また本発明の追熟剤は
上記各種形態のものを通気性のある袋状の包装材料中に
封入して使用することもできるし、紙やプラスチックス
フィルムに充填してもよい。

発明の効果 本発明の追熟剤は、３〜１０℃の低温下において、速や
かに且つコンスタントにエチレンガスを発生させ、低温
貯蔵後の青果物を３〜１０℃の低温下で退塾とさせるこ
とができるものであり、流通において何時いかなる場所
でも簡易に使用できる。本発明の追熟剤は常温において
も使用できることはいうまでもない。また本発明の追熟
剤は青果物の追熟以外に、花沓類の開花時期を促進させ
ることができる。

実−奥一桝 次に実施例を示して、本発明を更に詳しく説明する。

実施例　Ｉ 平均粒子径３ＪＩｊＩφの水酸アパタイトビード１００
重量部に水酸化カルシウムの飽和水溶液１００重量部を
添加混合後乾燥する。乾燥済のビード１００重両部に対
して濃度２％のエテホン（２−クロルエチルポスホン酸
）水溶液５０重量部を含浸させた追熟剤４ｇを紙袋にパ
ック後１ｇのガラス容器中に密封し、５℃、１０℃およ
び１５℃におけるエチレン放出量の経時変化を求めた結
果を第１表に示す。さらに同追熟剤を使用して、以下の
方法により大分共産キウィフルーツの追熟効果を調べた
。収穫直後のキウィフルーツ（品種；ヘイワード）ＩＯ
＆ｇと上記の追熟剤４７を入れた紙袋１パツクとをポリ
エチレン袋中に１０℃で密封放置し、キウィフルーツの
硬度、糖度の経時変化を調べた。第２表にその結果を示
す。

比較例　ｌ 平均粒子径３ｎφの水酸アパタイトビード１００重量部
に濃度０．０５％の水酸化カルシウム水溶液１００重量
部を添加混合後、乾燥する。乾燥剤のビード１００重量
部に濃度２％の２−クロルエチルホスホン酸水溶液５０
重量部を含浸させた追熟剤４ｇを紙袋にパック後、Ｉｆ
ｆのガラス容器中に密封し、５℃、１０℃および１５℃
におけるエチレン放出量の経時変化を求めた結果を第１
表に示す。

実施例　２ エチレン発生調製剤として濃度０．１５％の水酸化ナト
リウム水溶液を使用する以外は、実施例」と同様の方法
でＲ製した追熟剤について、５℃、１０℃および１５℃
におけるエチレン放出量の経時変化を求めた結果を第１
表に示す。

比較例　２ 平均粒子径３１１１φの水酸アパタイトビード１００重
量部に濃度２％の２−クロルエチルホスホン酸水溶液５
０重量部を含浸させた追熟剤４ｇを紙袋に入れたものを
、１１２のガラス容器中に密封し、５℃１０℃および１
５℃におけるエチレン放出量の経時変化を求めた結果を
第１表に示す。

比較例　３ 平均粒子径３Ｍ１１φのカオリンクレービード１００重
量部にエチルアルコールを５０重量部含浸させたものに
ついて実施例１と同じ方法で大分共産キウィフルーツの
追熟効果を調べた結果を第２表に示す。

比較例　４ 追熟剤を使用しない以外は実施例と同じ方法で大分共産
キウィフルーツ※ｌ　測定方法；ＩＥＪＩＩ式ガス検知
管にて測定第２表 ※ｌ　　測定方法：ショアー硬度計（Ｃ−Ｔｙｐｅ）で
測定※２　　測定方法：ブリックス糖度計で測定以上の
結果より、エチレン発生調製剤を含む本発明追熟剤が３
〜１０℃の低温から常温までのいかなる温度においても
コンスタントにエチレンを発生することが判る。

以上

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. （１）キャリヤー、エチレン発生剤およびエチレン発生
   調製剤からなることを特徴とする追熟剤。
2. （２）エチレン発生剤がエテホン、メチオニン誘導体で
   ある特許請求の範囲第一項記載の追熟剤。
3. （３）エチレン発生調製剤が水酸化物、過酸化物である
   特許請求の範囲第一項記載の追熟剤。