JPS638665Y2

JPS638665Y2 -

Info

Publication number: JPS638665Y2
Application number: JP1982199148U
Authority: JP
Priority date: 1982-12-29
Filing date: 1982-12-29
Publication date: 1988-03-15
Also published as: JPS59105208U

Description

【考案の詳細な説明】この考案は、物品搬送装置に係わり、更に詳し
くは、ロープウエイ等の帯状体（ロープ）に吊り
下げ金具を介して物品を搬送する際、上記帯状体
を駆動用帯状体に設けた金具を圧接させて移送す
る搬送装置に関するものである。

従来、ロープウエイのロープに、吊り具を引掛
けて物品を搬送する装置では、ロープと吊り具の
滑りを利用し、ロープが回動していても、吊り具
や物品を外部のストツパーで止めて物品を溜め、
ある量をまとめてからストツパーを開放して流せ
る様な利点がある。しかし、逆に吊り金具とロー
プとの滑りが発生する為、ロープウエイの起動、
停止時に吊り具が滑る事や、更に物品を定速度で
搬送する事が非常にむずかしいという問題があつ
た。

この考案は、係る従来の問題点に着目して案出
されたもので、その目的とするところは、帯状体
に任意の勾配をもたせても、帯状体と吊り金具と
の滑りが起らず、しかも物品を常に定速度で確実
に搬送できる物品搬送装置を提供するものであ
る。

この考案は上記目的を達成するため、回転駆動
される帯状体の移動方向と平行に、無端状の駆動
用帯状体を備えたガイド装置を配設し、このガイ
ド装置の駆動用帯状体に、所定の間隔を隔てて前
記帯状体に摺動可能に摺接する複数の金具を設
け、前記帯状体に吊り金具を介して物品を搬送す
るようにした物品搬送装置において、前記駆動用
帯状体の両側に、回転駆動される帯状体に一定の
張力を付与しながら摺接する回転可能な矢車を配
設したことにより、帯状体に一定の張力を付与さ
せて、一定の速度を保ちながら一定の間隔で物品
を確実に搬送することが出来るようにしたことを
要旨とするものである。

以下添付図面に基いて、この考案の実施例を説
明する。

第１図及び第２図において、１は吊り金具２を
引つ掛けて物品Ｗを搬送するロープ等を無端状に
した帯状体であつて、この帯状体１の側部には、
帯状体１の移動方向と平行に該帯状体１を駆動す
るガイド装置３が設置されている。

このガイド装置３は、帯状体１の移動方向と平
行にステー４を介して所定の長さのチヤンネル部
材５が配設され、このチヤンネル部材５の両端部
には、前記帯状体１をガイドする矢車６ａ，６ｂ
がボス７及び軸８を介して回転自在に取り付けら
れている。

前記矢車６ａ，６ｂの間のステー４には、所定
の間隔を隔てて、かつ帯状体１側に向かつて二本
のアーム（軸受）９ａ，９ｂが植設され、このア
ーム９ａ，９ｂの先端にはスプロケツト１０ａ，
１０ｂが回転自在に架装されている。そして、こ
のスプロケツト１０ａ，１０ｂと、アーム９ａ，
９ｂ間のステー４に設けられたテンシヨン調整機
構Ｖのアイドルラー１０Ｃとにエンドレス状に形
成されたチエーン等の駆動用帯状体１１が掛け回
わされている。

前記アーム９ａに取り付けられたスプロケツト
１０ａの回転軸１２には、駆動スプロケツト１３
が取り付けられ、この駆動スプロケツト１３と、
前記ステー４上に設置されたギヤードモータ１４
の出力軸１５に装着されたスプロケツト１３ａと
にチエーン１６が掛け回されて、上記駆動用帯状
体１１を回転駆動するように構成されている。

前記駆動用帯状体１１には、第３図及び第４図
に示すように前記帯状体１に圧接するアタツチメ
ントを備えた金具１７が所定の間隔で複数個取り
付けられ、この金具１７の先端には、帯状体１の
外周面に摺接する断面半円弧状の吊り金具１７ａ
が一体的に取り付けられている。

また前記テンシヨン調整機構Ｖは、ステー４の
側面に取り付けられたチヤンネル部材１８に、先
端に前記アイドルラー１０Ｃを回転自在に枢支し
たアーム１９の基端部が揺動自在に枢支され、ま
た中央部には、チヤンネル部材１８に取り付ける
金具２０及びスプリング等の弾性部材２１を介し
て常時、駆動用帯状体１１を上方に引き上げるよ
うに構成している。

次に作用について説明する。

先ず、無端状に張られた帯状体１に、例えば第
５図に示すような吊り金具２に物品Ｗが吊られて
搬送されている状態で、帯状体１と同一方向に、
ギヤードモータ１４を介して駆動用帯状体１１を
回転することにより、金具１７により、吊り金具
２を搬送することが出来る。

金具１７が吊り金具２に当接すると、帯状体１
は停止しても、ギヤードモータ１４が回転してい
る限り、吊り金具２が帯状体１上を滑り、金具１
７で定速度で搬送する。

なお、第２図は水平な状態を示しているが、片
側のステー４を上下方向に移動し、帯状体１を任
意の勾配に設定出来る。

また、第５図の吊り金具２は、実施例を示した
までで、吊り金具２としては他にクリツプ等を使
用することも可能である。

また、帯状体１のかわりに丸棒やパイプを下り
勾配に設置し、その上を吊り金具２が滑り、又は
ローラを取付けて転がし、搬送する一部にこの考
案の装置を設置し、水平搬送や立上り搬送等に応
用する事も出来るものである。

この考案は、上記のように駆動用帯状体の両側
に、回転駆動される帯状体に一定の張力を付与し
ながら摺接する回転可能な矢車を配設したため、
以下のような優れた効果を奏するものである。

帯状体の経路を任意の勾配にしても、帯状体
は常に一定の張力で張られた状態で回転駆動す
るので、物品の搬送を確実に行うことが出来
る。

例え帯状体の速度にバラツキが生じても、矢
車により、常に一定の張力が保たれているので
物品を定速度で確実に搬送することが出来る。

帯状体が停止しても駆動用帯状体により物品
を所定の間隔で所定位置まで搬送することが可
能である。

帯状体に摺接する駆動用帯状体を、所定の間
隔で配設し、かつ駆動用帯状体の両側に、帯状
体に一定の張力を付与する矢車を配設すること
により、搬送する物品の速度を任意に設定する
ことが可能である。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案に係る物品搬送装置の平面
図、第２図は第１図の正面図、第３図は第２図の
Ａ部における拡大図、第４図は第２図のＢ部にお
ける拡大図、第５図は第３図の−線に沿う断
面図である。１……帯状体、２……吊り金具、３……ガイド
装置、１１……駆動用帯状体、１７……金具、Ｗ
……物品。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

回転駆動される帯状体の移動方向と平行に、無
端状の駆動用帯状体を備えたガイド装置を配設
し、このガイド装置の駆動用帯状体に、所定の間
隔を隔てて前記帯状体に摺動可能に摺接する複数
の金具を設け、前記帯状体に吊り金具を介して物
品を搬送するようにした物品搬送装置において、
前記駆動用帯状体の両側に、回転駆動される帯状
体に一定の張力を付与しながら摺接する回転可能
な矢車を配設したことを特徴とする物品搬送装
置。