JPS6385282A - ロ−タリコンプレツサの潤滑装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 （産業上の利用分野） 本発明は、ニアコンディショナあるいは冷蔵庫等の冷凍
システムに用いるロータリコンプレッサの潤滑装置に係
り、特に横型ロータリコンプレッサの潤滑装置の改良に
関する。

（従来の技術） 一般に、ロータリコンプレッサの潤滑装置としては、縦
型コンプレッサの場合は、シャフトの回転による遠心力
ポンプ式のものが知られているが、この方式の潤滑装置
は、横型コンプレッサには不向きであり、横型コンプレ
ッサ独自の潤滑装置を開発する必要がある。

従来、横型コンプレッサの潤滑装置としては、ブレード
の往復動を（り用した強制給油方式のもの、あるいはロ
ーラ上下面からのシリンダ内ガスリ−りによる差圧力式
給油方式のものが一般に知られている。

（廠明が解決しようとする問題点） ところで、従来の横型コンプレッサの川沿装置において
、強制給油方式のものは、充分な給油量が得られるが、
構造が複雑でコスト高となるという問題があり、また差
圧力式給油方式のものは、構造は↓ヒ較的簡弔であるが
、充分な給油量が得られないという問題がある。

本発明はかかる現況に鑑みなされたもので、こうぞうが
簡単でしかも充分な給油量が得られるロークリコンプレ
ッサの潤滑装置を提供することを０的とする。

〔発明の構成〕

（問題点を解決するための手段） 本発明は、ローラを回転駆動するシャフトを回転自在に
支持する軸受の摺動面に油溝を設け、この油溝の一端側
を、コンプレッサケース内の油溜にパイプを介して接続
するとともに、油溝の他端側を、ブレード溝のブレード
摺動面に設けたブレード油溝またはスプリング室に接続
し、コンプレッサケース内とシリンダ内との圧力差を利
用して給油を行なうようにしたごとを特徴とする。

（作　用） 本発明に係るロータリコンプレッサの潤滑装置において
は、コンプレッサケース内の油溜が、パイプ、軸受の油
溝、ブレード油溝またはスプリング室、およびブレード
溝とブレードとの間の間隙をそれぞれ介してシリンダ内
に接続されている。

このため、コンプレッサの起動によりローラが回転する
と、コンプレッサケース内がシリンダ内に比較して高圧
となり、この圧力差により油溜内の油が前記潤滑経路を
通って最終的にシリンダ内に供給され、その後シリンダ
から吐出されて油溜に反される。そしてこれにより、ブ
レードを含めた全可動部への充分な給油が簡１１ｔな構
造で可能となる。

（実施例） 以下本発明の一実施例を図面を参照して説明する。

第１図および第２図において、符号１は密閉容器状をな
す横型コンプレッサのケースであり、このケース１内に
は、筒状のシャフト２を回転駆動するモータ３、および
シャフト２の回転により内部でローラ４が偏心回転する
シリンダ５等が組付けられ、ケース１の底部には、潤滑
油６を貯留する油溜７が形成されている。

前記シリンダ５は、第１図および第２図に示すように中
心部にシリンダ室５ａを有する円板状に形成されており
、シリンダ室５ａの軸方向両端側は、前記シャフト２を
回転自在に支持するサブベアリング８およびメインベア
リング９により閉止されている。

このシリンダ５の周方向一箇所には、第１図および第２
図に示すように径方向のブレード溝１０が設けられてお
り、このブレード溝１０内には、前記ローラ４の偏心回
転により径方向に往復動するブレード１１が配置され、
このブレード１１は、スプリング室１２内に配したスプ
リング１３により常時中心側に押圧付勢されて内端がロ
ーラ４：；接触している。

前記シャフト２のモータ３側の内部には、第１図に示す
ように栓１４が圧入されており、またシャフト２のサブ
ベアリング８側の端部は、サブベアリング８に装着した
キャップ１５により実質的１こ閉１１−されている。そ
してこのキャップ１５には、下端が油溜７の潤滑油６内
に没入するパイプ１６の上端が接続されている。

前記各ベアリング８，９のシャフト２との摺動面には、
第１図に示すように軸方向に油溝８ａ。

９ａがそれぞれ設けられており、各油溝８ａ。

９ａの一端は、前記キャップ１５内部と直接あるいはシ
ャフト２内およびシャフト２に設けた給油孔１７を介し
間接的に接続されている。また各油溝８ａ、９ａの他端
部は、第１図および第２図に示すように前記ブレード溝
１０の内面にブレード１１を介し対向して２個設けられ
たブレード油溝１８に、各ベアリング８．９に設けた孔
８ｂ。

９ｂを介してそれぞれ接続されている。モして油溜７内
の潤滑油６は、ローラ４の回転に伴い生じるケース１と
シリンダ室５ａとの内圧差によりブレード油溝１８まで
導かれるとともに、ブレード１１℃１０とブレード１１
との間の間隙を通ってシリンダ室５ａ内に導かれ、その
後圧縮ガスとともにシリンダ５から吐出されて油溜７に
戻されるようになっている。

なお第１図において、符号１９はシリンダ室５ａに連通
ずる吸入管、２０はケース１に接続された吐出管、２１
はメインベアリング９とモータ３との間に介装されたス
ラストリングであり、このスラストリング２１は、モー
タ３のロータをスラストするとともに、この部分からの
油漏れを防ＩＩ、シている。

次に作用について説明する。

モータ３を起動してシャフト２を回転駆動すると、ロー
ラ４がシリンダ寅りａ内で偏心回路するとともに、ブレ
ード１１が往復動し、吸入管１９からシリンダ室５ａ内
に吸込まれたガスが、シリンダ５内で圧縮された後ケー
ス１内に吐出される。

そしてこの高圧ガスは、吐出管２０を介して外部に排出
される。

このように、ケース１内はシリンダ５からの吐出ガスに
より高圧となるが、シリンダ５内は、ケース１の内圧に
比較して低圧に維持される。このため、ブレード油溝１
８内のガスは、ブレード溝１０とブレード１１との間の
間隙を介してシリンダ室５ａ内にリークし、ブレード油
溝１８内が低圧となる。すると、油溜７内の潤滑油６が
、バイブ１６、キャップ１５、各ベアリング８，９の油
溝８ａ、９ａｓおよび孔８ｂ、９ｂを順次介してブレー
ド油溝１８内に導かれ、されにブレード溝１０とブレー
ド１１との間の間隙を通ってシリンダ室５ａ内に供給さ
れる。そしてその後、圧縮ガスとともにシリンダ５内か
ら吐出されて油溜７に戻される。

しかして、特別な動力を用いることなく、ブレード１１
を含めた全可動部の給油が可能となる。

しかも、ブレード１１とブレード溝１０との間のクリア
ランスおよびブレード１１両端面とベアリング８．９と
の間のクリアランスは、ローラ４両端面とベアリング８
．９とのクリアランスより大きくしても性能低下は少な
いので、充分なりリアランスを確保することにより、性
能低下を伴うことなく充分な給油が可能となる。

なお前記実施例では、各ベアリング８，９の油溝８ａ、
９ａ内の油をブレード油溝１８に導くようにしたものを
示したが、シャフト側に油溝を設けてもよく、さらには
ブレード油溝１８を省略し、前記各油溝８ａ、９ａ内の
油をスプリング室１２内に導くようにしてもよい。ただ
しこの場合、各ベアリング８．９を延長してスプリング
室１２を密閉構造とする必要がある。

また前記実施例では、油溜７内の潤滑油６をバイブ１６
を介し一旦キャップ１５内に導き、その後各ベアリング
８，９の油溝８ａ、９ａに導くようにしたものについて
説明したが、バイブ１６を直接各ベアリング８，９の油
溝８ａ、９ａに接続してキャップ１５および栓１４を省
略するようにしてもよい。

〔発明の効果〕

以上説明したように本発明は、ブレード部分のシリンダ
内へのリークを利用して給油を行なうようにしているの
で、簡単な構造ですべての可動部に充分給油することが
できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す部分断面図、第２図は
第１図の■−■線断面図である。 １・・・ケース、２・・・シャフト、３・・・モータ、
５・・・シリンダ、６・・・潤滑油、７・・・油溜、８
・・・サブベアリング、８ａ、９ａ−・・油溝、８ｂ、
９ｂ・・・孔、９・・・メインベアリング、１０・・・
ブレード溝、１１・・・ブレード、１２・・・スプリン
グ室、１３・・・スプリング、１６・・・バイブ。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 密閉容器状のコンプレッサケースと、このコンプレッサ
   ケース内に配したモータにより回転駆動されるシャフト
   と、このシャフトの回転によりシリンダ内で偏心回転す
   るローラと、このローラの偏心回転によりシリンダに設
   けたブレード溝内を径方向に往復動するブレードと、前
   記ブレードを常時ローラ側に押圧付勢するスプリングと
   、前記シリンダに隣接して設けられ前記シャフトを回転
   自在に支持する軸受とを具備するロータリコンプレッサ
   において、前記軸受又はシャフトの摺動面に油溝を設け
   、この油溝の一端側を、前記コンプレッサケース内の油
   溜に接続するとともに、油溝の他端側を、前記ブレード
   溝に接続し、コンプレッサケース内とシリンダ内との圧
   力差を利用して給油を行なうようにしたことを特徴とす
   るロータリコンプレッサの潤滑装置。