JPS6384556A - 抗凝血性医用材料 - Google Patents

抗凝血性医用材料

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JPS6384556A
JPS6384556A JP61232832A JP23283286A JPS6384556A JP S6384556 A JPS6384556 A JP S6384556A JP 61232832 A JP61232832 A JP 61232832A JP 23283286 A JP23283286 A JP 23283286A JP S6384556 A JPS6384556 A JP S6384556A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、抗凝血性医用材料に関するものである。
(従来の技術) 従来から9人工臓器9人工血管、カテーテル。
輸血装置環、直接血液に接触して使用される医用器材の
材料として、抗凝血性の材料が求められている。このよ
うな材料を得るためにすでに種々の提案がなされ、一部
実用にも供されている。例えば、フッ素樹脂やシリコー
ン樹脂等の疎水性表面のポリマー(外科治療 29巻、
585頁、 1973年)、カルボキシセルロース、ク
ロルスルホン化ポリエチレン等の負電荷を存するポリマ
ー〔マクロモレキュラー・ケミストリー(Marcro
mol。
Chem、) 179巻、1)21頁、 1978年〕
、ポリー2−ヒドロキシエチルメタクリレート等の親水
性のポリマー〔ネイチャー(Nature)  185
巻。
1)7頁、 1960年)、!1)水性のポリウレタン
と疎水性のポリジメチルシロキサンのコポリマーのよう
なミクロドメイン構造を有するポリマー(人工臓器、1
0巻、1066頁、 1981年)等、材質そのものの
特性を利用したものが知られている。
しかし、これらの材料においては、抗凝血性が不充分で
あったり、あるいは材質の表面構造がミクロドメイン化
等のように複雑であるため、製造が困難であったりして
いた。これら欠点を改良する試みとして、血液凝固阻害
剤であるヘパリンを固定化した材料〔トランスアクショ
ンズ・アメリカン・ソサイアテイー・アーティフィシャ
ル・インターナル・オルガンズ(Trans、 Ame
r、 Soc。
Artif、 Int、 Organs) 21巻、4
36頁、 1975年〕。
線溶活性物質であるウロキナーゼ、ストレプトキナーゼ
を固定化した材料(特開昭54−26394号公報)等
が提案されている。
(発明が解決しようとする問題点) しかし、これらの薬剤は生体高分子であることから、安
定性に乏しく、充分満足できるものではなかった。しか
も、優れた抗凝血性の材料を得るためには、大量の薬剤
を付着する必要があり、そのため、出血過多を生ずる恐
れがある等、完全に満足できるものではなく、改良が望
まれていた。
(問題点を解決するための手段) 本発明者らは、このような問題点を解決するために鋭意
検討の結果、抗凝血性材料にジアデノシン四リン酸が利
用できることを見い出し2本発明を完成した。
すなわち2本発明は2種々の形状を有する構造物からな
る医用材料において、該構造物にジアデノシン四リン酸
が固定化されていることを特徴とする抗凝血性医用材料
を要旨とするものである。
本発明における医用材料とは、綿1紙、布2不織布、織
物1編物等の繊維集合体、パイプ、チューブ、フィルム
、モノフィラメント、スポンジ。
粉末、マイクロカプセル等種々の形状を有する構造物及
びこれらの構造物を複合した構造物からなる公知の材料
をいう。それらの構造物を構成する素材としては1例え
ば、セルロース、再生セルロース、セルロースアセテー
ト等のセルロース誘導体、絹、コラーゲン、カゼイン、
ゼラチン等の蛋白質、ポリエステル、ポリアミド、ポリ
ウレタン。
ポリアクリロニトリル、ポリアクリルアミド、ポリアク
リル酸エステル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ
塩化ビニル、シリコーン、ポリビニルアルコール、ポリ
ヒドロキシエチルメタクリレート、ポリビニルピロリド
ン、ポリカーボネート。
ポリアルキルシロキサン、スルホン化ポリスチレン等の
合成高分子ならびにこれらの共重合体、ガラス、アスベ
スト雲母、活性炭、ポリフォスフアゼン等の無機物質等
があげられる。
本発明に用いられるジアデノシン四リン酸(以下AP4
Aと略記する。)としては、ジアデノシン−5’、 5
”−P’、 P’−テトラホスフェート又はこのものの
塩があげられる。このAp4A又はその塩には、血栓形
成を防ぐ作用はまったく知られていない。このAp4A
は、アデノシン−5′−二リン酸(以下ADPと略記す
る。)の二量体構造を有しており、アデノシン−5′−
リン酸モルホリゾートとアデノシン−5′−三リン酸(
以下ATPと略記する。)との反応により化学合成され
た例が報告されている〔レイス、モファット(Reis
s。
Moffatt)ジャーナル・オーガニック・ケミスト
リー(J、 Org、 CheII+、) 30巻、3
381頁、 1965年〕。また、AI)4Aの酵素法
による合成法としては2例えば、アミノアシル−tRN
A合成酵素を用いた方法が報告されている〔ジャクボッ
スキ−(Jakubowski)アクタ・ビオキミ力・
ボロ二カ(Acta Biochimica Po1o
nica)  30巻、50頁。
1983年〕。
本発明において、上記の製造法によってもAp4Aを得
ることができるが、高純度のAp4Aを得るためには、
ADPをATPに変換する酵素の存在下に、アミノアシ
ル−t RNA合成酵素の触媒作用により、ATPとア
ミノ酸とを反応させてAp4Aを製造するのが望ましい
。特に、アデノシン−5′−一リン酸(以下A M P
と略記する。)をADPに変換する酵素と、ADPをA
TPに変換する酵素の存在下で行うことが好ましい。
また、アミノアシル−t RNA合成酵素としては、A
p4Aを合成する能力を存するものであればいかなるも
のでもよいが、エシェリキア・コリ由来のリジル−1R
NA合成酵素、ヒスチジルーtRNA合成酵素、フェニ
ルアラニル−t RNA合成酵素、酵母由来のリジル−
tRNA合成酵素。
フェニルアラニル−tRNA合成酵素、フザリウム由来
のフェニルアラニル−tRNA合成酵素。
バチルス・ステアロサーモフィルス等の耐熱性細菌由来
のロイシル−t RN A合成酵素、羊肝細胞由来のフ
ェニルアラニル−t RNA合成酵素等が具体例として
あげることができる。
また、アミノ酸としては1例えば、チロシン。
アラニン、ロイシン、イソロイシン、フェニルアラニン
、メチオニン、リジン、セリン、バリン。
アスパラギン、アスパラギン酸、グリシン、グルタミン
、グルタミン酸、システィン、トレオニン。
トリプトファン、ヒスチジン、プロリン、アルギニン等
のα−アミノ酸があげられ、L体、D体のいずれでもよ
い。
このとき、アミノアシル−tRNA合成酵素は。
アミノ酸に特異性のあるものが用いられ1例えば。
ロイシンに特異性のあるものとしては、ロイシル−tR
NA合成酵素が用いられる。
さらに、AMPをADPに変換する酵素としては3例え
ば、アデニル酸キナーゼが使用され、この際、AMPへ
のリン酸供与体としては、ATPが使用される。また、
ADPをATPに変換する酵素としては、酢酸キナーゼ
、カルバミン酸キナーゼ、クレアチンキナーゼ、3−ホ
スホグリセリン酸キナーゼ、ピルビン酸キナーゼ、ポリ
リン酸キナーゼ等、多くのものが使用できるが、酵素の
入手の容易さ等を勘案すると、酢酸キナーゼを使用する
のが最も有利であり、この際、リン酸供与体としては、
アセチルリン酸が使用される。アセチルリン酸は、アン
モニウム塩、カリウム・リチウム塩、ナトリウム塩等の
塩として使用することができるが、入手のしやすさから
ニナトリウム塩を用いることが好ましい。
このように、アデニル酸キナーゼと酢酸キナーゼを使用
するに際して、各酵素のリン酸供与体としては、ATP
とアセチルリン酸を使用することになるが、リン酸供与
体としてのATPは、最終変換物であるATPを循環使
用することができるので、結局リン酸供与体としてはア
セチルリン酸だけを供給すればよいことになる。
本発明において、Ap4Aと医用材料とを固定化させる
には9種々の方法で行うことができる。
例えば、構造物がカルボキシル基、アミノ基、クロロホ
ルミル基、クロルトリアジニル基、アどド基、ジアゾニ
ウム基の塩、エポキシ基、ホルミル基、酸無水物基、ブ
ロモアセチル基、イソシアナート基、イミノカーボネー
ト基等の共有結合を形成しうる反応性官能基、あるいは
アミノ基、アンモニウム基、カルボキシル基、カルボキ
シレート基、スルホキシル基、スルホネート基、ホスホ
ニウム基、スルホニウム基等のイオン交換基を有する場
合は、Ap4Aを含む溶液にて構造物を処理することに
より、Ap4Aを構造物に共有結合させるか、あるいは
イオン結合させることができる。
また、構造物が共有結合を形成しうる官能基及びイオン
交換基を有しない場合は、予め構造物にそれらの基を高
分子反応により導入した後、AP4Aをその構造物に結
合させることができる。
種々の構造物にAI)4Aを結合させる例を以下に列記
する。
(1)Iti、コラーゲン、カゼイン、ゼラチン等の蛋
白質は、共有結合を形成しうる官能基でもあり。
かつイオン交換基でもあるアミノ基及びカルボキシル基
を有するもので、蛋白質を素材とする構造物の場合には
、前処理をしなくてもAI)4Aを共有結合させるか、
あるいはイオン結合させることができる。共有結合させ
る場合は、ジシクロヘキシルカルボジイミド、1−シク
ロへキシル−3−(2−モル承り二ノエチル)−カルボ
ジイミド−メトーP−トルエンスルホネート等の脱水縮
合剤を用いるのが好ましい。
(2)l、再生セルロース、セルロースアセテート等の
セルロースあるいはセルロース誘導体。
あるいはポリビニルアルコールを素材とする構造物の場
合は、それらの構造物をグルグルアルデヒド、ジアルデ
ヒドでんぷん等のポリアルデヒドにより処理して構造物
にホルミル基を導入し、しかる後ホルミル基が導入され
た構造物をAp4Aにより処理することにより、AI)
4Aを共有結合させることができる。ポリアルデヒドの
代わりに。
ブロムシアンによりイミノカーボネート基、ブロモアセ
チルプロミドによりブロモアセチル基、無水マレイン酸
共重合体等のポリ無水マレイン酸によす酸無水物基、ト
ルエンジイソシアナートへキサメチレンジイソシアナー
ト等のポリイソシアナートによりイソシアナート基、エ
チレングリコール、テトラメチレングリコール、グリセ
リン等のポリグルシジルSM 4体によりエポキシ基、
塩化シアヌルによりクロルトリアジニル基を構造物に導
入することができるので、これらの共有結合を形成しう
る官能基を用いてAp4Aを結合させることもできる。
ホルミル基、イミノカーボネート基、ブロモアセチル基
、酸無水物基、イソシアナート基、エポキシ基、クロル
トリアジニル基が導入された構造物は、ポリエチレンイ
ミン等のポリアミンにより処理することによりアミノ化
される。
イオン交換基であるアミノ基を有する構造物には。
AP4Aをイオン結合させることができる。
(3)ポリアミドやポリエステルのように、末端カルボ
キシル基を有する高分子物質を素材とする構造物の場合
は、それらの構造物を脱水縮合剤存在下にポリエチレン
イミンで処理し、引き続き無水マレイン酸共重合体で処
理することにより、構造物に酸無水物基が導入される。
酸無水物基が導入された構造物は、AP4Aにより処理
することにより、Ap4Aを共有結合させることができ
る。
ポリエチレンイミンにより処理して得られたアミノ化構
造物、あるいはそのアミノ化構造物を臭化エチル、エチ
レンブロムヒドリン等により4級塩化したものには、A
p4Aをイオン結合させることができる。
(4)カルボキシル基、アミノ基、クロロホルミル基、
クロロトリアジニル基、アジド基、ジアゾニウム基、エ
ポキシ基、ホルミル基、酸無水物基。
ブロモアセチル基、インシアナート基、イミノカーボネ
ート基等の共有結合を形成しうる反応性官能基、あるい
はアミノ基、アンモニウム基、カルボキシル基、カルボ
キシレート基、スルホキシル基、スルホネート基、ホス
ホニウム基、スルホニウム基等のイオン交換基を有する
場合は、AI)4Aを含む溶液にて構造物を処理するこ
とにより。
Ap4Aを構造物に共有結合させるか、あるいはイオン
結合させることができる。
また2本発明の抗凝血性医用材料は2次のようにして構
造物にAp4Aを吸着させることによっても製造するこ
とができる。
すなわち、構造物を湿潤しうるか、あるいは溶解しうる
溶媒に膨潤し、あるいは溶解し、かつAp4Aを溶解し
うる溶媒にAp4Aを溶解し、この溶液により構造物を
処理することにより、構造物にAり4Aを吸着させた抗
凝血性医用材料を製造することができる。この場合、溶
媒としては。
例えば、水あるいはメタノール、エタノール、アセトン
、ジオキサン、テトラヒドロフラン等の一般有機溶媒が
用いられるが、必要ならばこれらは2種以上混合して用
いても差し支えない。さらに。
酸、アルカリ、塩等を添加し、構造物の湿潤性。
膨潤性、溶解性、あるいはAI)4Aの溶解性等を調節
することができる。吸着させる場合も、数種類のAP4
Aを溶解した混合溶液にして構造物を処理することがで
きる。処理温度は、溶媒の融点以上で、かつ溶媒の沸点
以下であればよいが、0〜100℃の範囲が特に望まし
い。また、処理に際しては、構造物表面を更新しながら
行うことが望ましい。
また2本発明の抗凝血性医用材料は、スポンジ等のゲル
の微細な格子の中にAp4Aを包み込んだり、ポリマー
のゾルにAp4Aを加えて混合した後、マイクロカプセ
ル、フィルム、板、チューブ等の構造物に成形加工する
混入法によっても製造することができる。
また2本発明においては、AP4Aと共に線溶活性酵素
又は血液凝固系阻害因子を構造物に結合するか、吸着す
るか、混入するかすることができる。ここに用いられる
線溶活性酵素とは、フィブリンの溶解に寄与する酵素を
いい9例えば、プラスミン、ブリノラーゼ、ウロキナー
ゼ、ストレプトキナーゼ等があげられる。血液凝固系阻
害因子とは、フィブリンの凝固に関与する因子を阻害す
る物質をいい1例えば、ヘパリン等があげられる。
(実施例) 次に2本発明を実施例により具体的に説明する。
なお、抗血栓性の評価は、 RoT、 Lee及びP、
 D。
Wh i teによって提案された方法(Am、 J、
 Med、 Sci、+145巻、495頁、 191
8年)に基づいて行うか。
あるいは以下のように変法として行った。
すなわち、材料を小片にして、内径10mmの試験管内
に入れ、これにヒトクエン酸血1mj2を加え、試験管
を1分毎に傾けて、血液の凝固時間を測定した。また、
材料がチューブ形状の場合には。
Chandlerの回転チューブ法(A、 B、 Ch
andler。
Laboratory Investigation+
  7巻、1)0真、 1958年)により、ヒトクエ
ン酸血をチューブ内に注入し、Ca”を添加した後の血
栓形成時間を用いて血栓形成時間を測定することにより
行った。
実施例1 内径3mm、外径5 amのナイロン6チューブの内部
に、3N塩酸を100 m It /minの速度で1
0分間循環した後、イオン交換水で塩酸を置換洗浄した
。この塩酸処理後、チューブ内を50m1/winの速
度で10%ポリエチレンイミン水溶液100mlとメタ
ノール500mlとからなる混合液で30℃で1時間循
環した。
次に、ジシクロへキシルカルボジイミドの5wt%メタ
ノール溶液200m!を添加して、引き続き50m1.
/1Winの流速で6時間循環した。チューブ内より処
理液を流し出した後、メタノールを循環して洗浄した。
チューブを減圧乾燥することにより、ポリエチレンイミ
ン処理ナイロンチューブを得た。
上記のポリエチレンイミン処理ナイロンチューブに、A
p4Aアンモニウム塩(シグマ社製)50■及び1−(
3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイ
ミド塩酸塩200mgを5 m lのイオン交換水に溶
かした溶液を、30℃で50m1/sinの速度で6時
間循環して処理した。処理後のチューブを水洗し、減圧
乾燥した。
このようにして得たAp4A結合ナイロンチューブを、
 Chandler法で血栓形成時間を測定したところ
、40分であった。
比較のため5同一内径の未処理ナイロン6デユープ及び
医用シリコーンチューブの血栓形成時間を測定したとこ
ろ、それぞれ10分及び20分であった。
実施例2 内径31−1外径41重のポリエチレンテレフタレート
チューブの内部に、4−t%の水酸化ナトリウム水溶液
を90℃で1時間循環した。水酸化ナトリウ溶液を取り
出した後、0.IN塩酸を同様90℃で1時間循環した
。水洗後、実施例1と同様にして、10%ポリエチレン
イミンとジシクロへキシルカルボジイミド処理より、ポ
リエチレンイミン処理したポリエチレンテレフタレート
チューブを得た。このチューブを実施例1と同様にして
AI)4A結合チューブを得た。
次いで、 Chandlerの回転チューブ法に従って
血栓形成時間を求めた。
その結果、血栓形成時間は45分以上であった。
実施例3 バチルス・ステアロサーモフィルスより調製したロイシ
ル−t RN A合成酵素及びバチルス・ステアロサー
モフィルス由来の酢酸キナーゼとアデニル酸キナーゼ(
生化学工業社製)を用いて、バッチ法でAp4Aの合成
を行った。
このとき、ATP12.7mM、  ロイシン10mM
、塩化マグネシウム6水和物20mM、 ピコホスファ
ターゼ(ベーリンガーマンハイム社製)2ユニツト/ 
m R、酢酸キナーゼ30ユニツト/m1゜アデニル酸
キナーゼ46ユニツト/ m l 、 ロイシル−tR
NA合成酵素0.25ユニツト/ m 1 、 ヘペス
緩街’l(1(pH7,5)  100 mMからなる
反応溶液に、アセチルリン酸を反応スタート時に1β当
り14mmoj!添加し、40℃で2時間反応させた2
L16当り4.6mmo/を追加し、2時間反応させた
後、さらに1)当り4.5mmol加えた後、5時間反
応させた。
得られた反応生成物を、カスタムバックカートリ・ンジ
Cps−300人(ウォーターズ社!!りカラムを用い
て高速液体クロマトグラフィーで分離し。
5mM(収率約80%)のAI)4Aを得た。リン核磁
気共鳴スペクトルで分析したところ、得られたAp4A
中にはジアデノシンー三リンフ1.AMP、ADPは検
出されなかった。
このようにして得たAp4A20■を用いて。
実施例1と同様にしてポリエチレンイミン処理ナイロン
6チューブにAp4Aを結合した。このチューブは、 
Chandler法で血栓形成時間を測定したところ、
45分以上であった。
実施例4 バチルス・ステアロサーモフィルス由来の酢酸キナーゼ
とアデニル酸キナーゼ(生化学工業社製)。
ロイシル−tRNA合成酵素及びピロホスファターゼ(
ベーリンガーマンハイム社m> を、それぞれCN−B
r−活性化セファロース4B(ファルマシア社製)に固
定化した。固定化酢酸キナーゼ300ユニツト、固定化
アデニル酸キナーゼ400ユニツト、固定化ロイシル−
tRNA合成酵素10ユニット及び固定化ピロホスファ
ターゼ20ユニツトを1つのカラム(カラム容i15 
m (1)に充填した。
次に、10mMの塩化マグネシウムを含む100mMヘ
ペス緩衝液(pH7,0)に、溶解した10mMのAT
P、5mMのアセチルリン酸、10μMのロイシンから
なる原料を、固定化酵素充填カラムの上端から1mj!
/hrの流速で供給し、カラムの下端から反応生成物を
連続的に抜き取った。
得られた反応生成物を実施例3ど同じ方法により分離し
、4mM(収率約80%)のAp4Aを得た。
一方、70%ジメチルシランー30%ヒドロキシプロビ
ルメチルシランコボリマーとメチルトリアセトキシシラ
ンを100:5(重量比)の割合でジオキサン5倍容量
に混合して得た溶液に、ナイロン66製タフタをジオキ
サンで洗浄した後。
浸漬した0次いで、30分間風乾した後、100℃で1
0分間加熱してシリコーンコートされたナイロンタフタ
を得た。このタフタを5wt%ブロムシアン溶液(pH
1))に浸漬し、pHを1)に保ちながら5分間攪拌し
た。0.1Mの重炭酸ソーダで洗浄することにより、ブ
ロムシアン活性化フッタを得た。
次いで、5−t%のへキサメチレンジアミン水溶液に、
上記のようにして得た活性化タフタを浸漬し、5時間振
盪攪拌した後、イオン交換水で洗浄した。
上記のようにして得たタックに、5−t%のジシクロへ
キシルカルボジイミドのメタノール溶液を加え、30分
後にメタノール溶液を除き、さらに上記で得た1wt%
Ap4A水溶液をタックに加え。
浸漬し、4℃で1夜振!攪拌した後、イオン交換水で洗
浄した。
得られたタフタを小片に切断し、試験管に入れ。
ヒトクエン酸血を用いて、血液凝固時間をLeeとWh
iteの方法で測定した結果、80分であった。
なお、比較のため、Ap4Aを含まない液で同様のタフ
タを浸漬したものでは、凝固時間は20分であった。
実施例5 実施例1で得られたポリエチレンイミン処理ナイロンチ
ューブを、臭化エチルを3wt%含有する含水エタノー
ル溶液(エタノール:水=l:1重量比)によりチュー
ブ内を満たして、3日間放置した後、処理水を流し出し
、エタノールで洗浄した。次に、0.05N水酸化ナト
リウムによりチューブ内を満たして、2時間室温で放置
した後、イオン交換水で洗浄した。
上記のようにして得た4級化処理ナイロンチューブに、
実施例3で得た5wt%のAp4Aと、ウロキナーゼ(
ミドリ十字社製)500単位/ m 1を含む溶液を循
環した。室温で5時間処理した後。
水洗して、Ap4Aとウロキナーゼを共に固定化したナ
イロンチューブを得た。
得られたチューブを長さ10cmに切り、一方をクリッ
プで閉じ、ヒトクエン酸血1m&を加え。
LeeとWh i teの方法に従って血液凝固時間を
測定したところ、90分であった。
実施例6 ポリヒドロキシエチルメタアクリレートを0.1M炭酸
ソーダ中に浸し、IN水酸化ナトリウムでp Hを1)
に調製しながら、7wt%のブロムシアン水溶液を加え
、4℃で2時間反応させた。反応後、ポリマーを濾別し
、0.INの重炭酸ソーダで洗浄後、水洗し、活性化ポ
リマーを得た。これに5wt%のヘキサメチレンジアミ
ン水溶液を加え。
4℃で5時間反応させた。水洗後、5−t%の1−シク
ロヘキシル−3−(2−モルホリニノエチル)−カルボ
ジイミド−メト−P−トルエンスルホネ−トと、5wt
%のAp4Aアンモニウム塩水溶液を加え、10℃で3
時間反応させた。反応後2ポリマーを濾別した後、水洗
し、Ap4A固定化ポリマーを得た。
得られたポリマーを試験管に入れ、 LeeとWhit
eの方法に準じて血液凝固時間を測定したところ。
87分であった。
(発明の効果) 本発明の抗凝血性医用材料は、生体高分子を使用しない
ため、非常に安定であり、しかも優れた抗血栓性を有し
、また、その効果が長時間持続する特徴を有するので、
血液接触医療材料1例えば。
人工血管、カテーテル、人工弁9人工心臓2人工肺2人
工腎臓、血管縫合糸等として有用である。
さらに1本発明の抗凝血性医用材料は、それを製造する
操作が非常に筒便であり、かつ原料も安価であるので、
コスト的にも極めて有利なものである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)種々の形状を有する構造物からなる医用材料にお
    いて、該構造物にジアデノシン四リン酸が固定化されて
    いることを特徴とする抗凝血性医用材料。
JP61232832A 1986-09-29 1986-09-29 抗凝血性医用材料 Expired - Lifetime JPH0744951B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP61232832A JPH0744951B2 (ja) 1986-09-29 1986-09-29 抗凝血性医用材料

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP61232832A JPH0744951B2 (ja) 1986-09-29 1986-09-29 抗凝血性医用材料

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO1989004321A1 (en) * 1987-11-05 1989-05-18 The Worcester Foundation For Experimental Biology Diadenosine 5', 5'''-p1, p4-tetraphosphate and analogs thereof as antithrombotic agents
WO2008150807A3 (en) * 2007-05-31 2010-02-25 Adenopaint, Llc Anti-no-reflow guide wire for vascular international procedures

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