JPS638054B2 - - Google Patents

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JPS638054B2
JPS638054B2 JP58059784A JP5978483A JPS638054B2 JP S638054 B2 JPS638054 B2 JP S638054B2 JP 58059784 A JP58059784 A JP 58059784A JP 5978483 A JP5978483 A JP 5978483A JP S638054 B2 JPS638054 B2 JP S638054B2
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JP
Japan
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group
fluorine
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och
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JP58059784A
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Haruo Okamoto
Katsuya Sawada
Mikio Endo
Hiroyuki Koide
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Shin Etsu Chemical Co Ltd
Original Assignee
Shin Etsu Chemical Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPS638054B2 publication Critical patent/JPS638054B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】
本発明は光フアイバー用石英母材の製造方法、
特には水、OH基を含有しない光フアイバー用無
水石英系母材の製造方法に関するものである。 合成石英、特には光フアイバー用として使用さ
れる合成石英の製造については、四塩化けい素
(SiCl4)と四塩化ゲルマニウム(GeCl4)、三塩化
ほう素(BCl3)、オキシ塩化リン(POCl3)など
のドープ剤との混合ガスを火炎加水分解させ、こ
れで発生したシリカを耐熱性基体上に多孔質シリ
カ焼結体として堆積させ、ついてこれを加熱溶融
して合成石英とする方法が汎用されているが、こ
の方法で得られる多孔質シリカ焼結体は多量の水
や水酸基(OH基)を含んでいるため、これをヘ
リウムなどの不活性雰囲気下で加熱溶融して得ら
れる石英が、30〜150ppmのOH基を含むものと
なり、これから作られる光フアイバーが光通信の
波長領域で大きな伝送損失を示すものになるとい
う不利があつた。 そのため、この方法で得られた多孔質シリカ焼
結体についてはその加熱溶融によるガラス化に先
立つてハロゲン化剤を用いてこのOH基をハロゲ
ン原子に置換する、いわゆる脱水処理工程を行な
うことが公知とされており、これについては塩素
ガス、塩化チオニル(SOCl2)、塩化スルフリル
(SO2Cl2)などを用いて800〜1000℃の高温で処
理する方法が実用化されている。しかし、この方
法にはこれらのハロゲン化剤がいずれも反応性と
毒性をもつものであり、この処理に高温が必要と
されるという不利があるほか、この処理を行なう
とこれを加熱溶融して得られる光フアイバー用石
英母材が多量の塩素原子または塩素化合物を含有
するものとなるため、これから得られる光フアイ
バーがこの溶存塩素にもとづく泡を含むものとな
るし、これはまたこゝに溶存する塩素によつて可
視領域である0.6〜1.1μmの波長帯での光吸収損失
が大きくなるという不利があり、さらには放射線
に対する耐性が低下するという欠点が生じる。 なお、このハロゲン化剤については、これを臭
素化剤、フツ素化剤とする方法もあるが、この臭
素化剤は塩素化剤よりも脱水能力が低く、同一処
理条件下では塩素化剤を用いた場合にくらべて光
フアイバー用母材中の残留OH基が一桁程度多く
なるという報告があり、フツ素化剤についてはこ
れを用いると石英母材自体がフツ素によつて分解
されてしまうおそれがあるほか、その後の加熱溶
融によつて得られる光フアイバー用母材の屈折率
がこゝに溶存するフツ素によつて低下してしまう
という不利を与えるものであることが知られてい
る。 また、この脱水処理工程をより完全に行なわせ
るためには、多孔質シリカ焼結体をかさ密度の低
いものとすればよいのであるが、この場合には多
孔質シリカ焼結体がぜい弱でこわれ易いものにな
るし、光フアイバー用母材製作の生産性も低下す
るので、これは工業的には有利なものではなく、
この脱水処理における雰囲気中のハロゲン化剤の
濃度を高くするという方法も脱水処理能力の向上
はあるが残存するハロゲン濃度が高くなるので有
効な手段ではない。 なお、上記したハロゲン原子などの溶存によつ
てもたらされる不利は始発材料として使用する
SiCl4,GeCl4,BCl3などに含まれている塩素原
子にも起因するので、これには例えばこれらの原
料物質を塩素原子を含有しないエステル化合物、
例えばSi(OCH34,Ge(OCH34,B(OCH33
どとするという方法も提案されているが、この場
合にはハロゲン化剤を使用しない脱水処理工程が
ないので処理が問題になるという不利があつた。 本発明はこのような不利を解決した光フアイバ
ー用石英母材の製造方法に関するものであり、こ
れは一般式RnSiX4-o(こゝにRは水素原子または
メチル基、エチル基、プロピル基、ビニル基から
選ばれる基、Xはハロゲン原子またはメトキシ
基、エトキシ基、プロポキシ基から選ばれる基、
nは0〜4)で示されるけい素化合物と、一般式
GeX4,BX3(Xは前記に同じ)、POCl3,PH3
ら選ばれるドープ剤および一般式CaHbFcYd
(こゝにYは塩素原子または臭素原子、2a+2=
b+c+d、a1、c1、b0、d0)
で示される含フツ素化合物とをフツ素原子濃度が
1〜15重量%の範囲で混合し、これらを酸水素炎
バーナー中で燃焼させ、これによつて発生するシ
リカを耐熱性基体上に堆積させて多孔質シリカ焼
結体を形成させたのち、これを加熱溶融して透明
ガラス化することを特徴とするものである。 これを説明すると、本発明者らはけい素化合物
を始発材料とする光フアイバー用石英母材の製造
方法について種々検討した結果、このけい素化合
物とドープ剤との混合ガスにさらにフツ素原子濃
度が1〜15重量%の範囲のフツ化炭化水素を添加
し、この混合ガスを酸水素炎中で燃焼させたとこ
ろ、こゝに発生するシリカがOH基を全く含有し
ないものになるということを見出し、これについ
てさらに研究を進め、このけい素化合物として前
記したRoSiX4-oで示されるシラン化合物を、ま
たドープ剤としてはGeX4,BaX3,Pocl3,PH3
から選ばれるものを使用すると共に、このフツ素
化合物として特に前記したCaHbFcYdで示される
含フツ素化合物を使用すれば、このフツ素の電気
陰性度が塩素や臭素のそれにくらべて大きいので
少量の添加でも高い脱水能力を発揮すること、ま
たこの少量の添加はシリカ質に対する分解作用も
問題にならず、さらに光フアイバー用母材中での
フツ素の存在もそれが微量であれば屈折率の低下
もほとんど問題にならないといらことを確認して
本完成を完成させた。 本発明の方法で使用される始発材料としてのけ
い素化合物は前記したように一般式RoSiX4-o
示されるものとされ、これにはSiH4,H2SiCl2
HSiCl3,SiCl4,SiF4,CH3SiCl3,(CH32SiCl2
Si(CH34,Si(OCH34,CH3Si(OCH33,HSi
(OCH33,Si(OC2H54,CH3Si(OC2H53などが
例示される。しかし、これについては安価で入手
が容易であり、危検性も少なく、揮発性に富み、
排ガス処理も容易であるということから、工業的
にはSiCl4,CH3SiCl3などを選択することがよい
が、目的とする光フアイバー母材を塩素原子を含
まないものとするということからはCH3Si
(OCH33,Si(OCH34などを選択することがよ
い。 また、このけい素化合物に混合されるドープ剤
としては前記した一般式GeX4,BX3で示される
化合物、またはPOCl3,PH3が使用されるが、こ
れについてはGeCl4,BCl3,POCl3のいずれか、
またはこれらの組み合わせとすればよい。しか
し、これも目的とする光フアイバー用母材を塩素
原子を含まないものとするという場合にはGe
(OCH34,Ge(OC2H54,Ge(OC3H7−n)4,B
(OCH33,B(OC2H53,B(OC3H7−n)など
で例示されるアルコキシ化合物とすることがよ
く、これについては比較的沸点が低いということ
からGe(OCH34,Ge(OC2H54,B(OCH33
B(OC2H53とすることがよい。 他方、本発明の方法において使用される含フツ
素化合物は前記したCaHbFcYdで示される化合物
とされるが、これについては常温常圧下で安定で
あり、高温下では脱水能力をもつ活性種を生じる
ものであること、また沸点が比較的低く取扱いが
容易でかつ入手も容易であるということから、
CF4〔沸点(以下同じ)−128℃〕、CHF3〔−82.0
℃〕、CF3Cl〔−81.4℃〕、CF3Br〔−57.8℃〕、
CFCl3〔23・8℃〕、CF2Cl2〔−29.8℃〕、CHF2Cl
〔−40.8℃〕、C2F6〔−78.2℃〕、C2F5Cl〔−38.7
℃〕、CFCl2−CF2Cl〔47.6℃〕、CF2Cl−CF2Cl〔3.6
℃〕、C3F8〔−36.7℃〕などとすればよく、これら
の中では1分子中におけるフツ素原子の含有率の
高いものとすることがよいので、CF4,CHF3
CF3Cl,CF3Br,C2F6,C2F5Cl,C3F8などが好
ましいものとされる。また、このフツ素化剤の添
加量はこれを添加しないときに得られる多孔質シ
リカ焼結体に含有されるOH基を完全に脱離でき
る最低量とすることがよいので、〔F/(F+Si
+Ge+P+B)〕×100で定義されるフツ素原子濃
度が1〜15重量%となる範囲とすればよいが、こ
れはこゝに使用するけい素化合物、ドープ剤の種
類、量、フツ素化合物の種類さらにはこの反応条
件などによつて適宜に定めればよく、例えばこの
フツ素化剤としてCHF3を使用する場合にはこれ
をけい素化合物のけい素原子1モルに対し0.033
モルとし、CF4を使用するときにはこれを0.028モ
ルとすればよい。なお、このフツ素化剤について
は、上記のほかフツ素ガス、フツ化水素、4フツ
化水素などの使用も考えられるけれども、これら
はその反応性や毒性が強く、かつはそれらが石英
製のバーナーなどを侵蝕するという不利があるの
で、好ましいものではない。 本発明の方法は上記したけい素化合物、ドープ
剤および含フツ素化合物をガス状で混合してこれ
らを酸水素炎バーナーに輸送し、この火炎中での
燃焼に伴なう加水分解反応または熱酸化反応によ
つてシリカを発生させ、これを耐熱性基体上に堆
積させて多孔質シリカ焼結体とするのであるが、
このけい素化合物が不燃性のものであるときは酸
素ガスに、それが可燃性のものであるときは不活
性キヤリヤーガス、例えばアルゴンなどに担持さ
せて酸水素炎で反応させればよい。なお、ここに
用いる耐熱性基体は特にこれを限定する必要はな
いが、これは同一の方法で製造した石英製の棒状
体とすることがよく、これによればこゝに堆積さ
れた多孔質シリカ焼結体をこの基体と共に加熱溶
融することができるという有利性が与えられる。 このようにして得られた多孔質シリカ焼結体は
ついでこれを加熱溶融して透明ガラス化するので
あるが、これは多孔質シリカ焼結体を加熱炉に入
れ、真空下またはヘリウム、アルゴン、窒素など
の不活性ガス雰囲気下で、そのガラス化温度であ
る1400℃以上に加熱して溶融すればよく、これに
よれば多孔質シリカ焼結体が含フツ素化合物の存
在下で作られたものであり、したがつてOH基を
全く含まないものとされていることから、この加
熱溶融処理によつてOH基を含まない透明な光フ
アイバー用石英系母材を容易に得ることができる
という有利性が与えられる。 つぎに本発明の方法を添付の図面にもとづいて
説明するが、第1図、第2図はいずれも本発明の
方法による多孔質シリカ焼結体の成長方法の一例
を示す縦断面要図、第3図はこの方法に使用され
る酸水素炎バーナーの斜視図、第4図は多孔質シ
リカ焼結体を溶融し、透明ガラス化するための加
熱炉の縦断面要図を示したものである。そして、
この第1図、第2図はいずれも反応器1の中に回
転と同時に一定速度で引上げられるようにした耐
熱性基体2を設置し、これにけい素化合物、ドー
プ剤および含フツ素化合物をその中央部から、ま
たその周囲から水素ガスと酸素ガスを供給するよ
うにしたバーナー3,4からの酸水素火炎を照射
し、これによつて発生するシリカをこの基体2の
上に堆積させて多孔質シリカ焼結体を得る方法が
示されているが、第1図ではこの2つのバーナー
3,4が相互に干渉するようにしてその比屈折率
分布がグレーデツト・インデツクス型を示す光フ
アイバー用石英ガラス母材を得る方法が示されて
おり、第2図にはこの2つのバーナー3,4が相
互に干渉しないようにしてその比屈接率分布がス
テツプ・インデツクス型となる光フアイバー用石
英ガラス母材を得る場合が示されている。なお、
このバーナー3はコア形成用、バーナー4はクラ
ツド層形成用とされるものであるが、これらのバ
ーナーはいずれも第3図に示したように同心多重
環構造とされ、その中心部7にけい素化合物、ド
ープ剤および含フツ素化合物を含むキヤリヤーガ
スが送られ、その第2層8にはアルゴンガスと酸
素ガスとの混合ガス、第3層の9には水素ガス、
第4層の10には酸素ガスが送られ、原料ガスが
酸水素炎の中心部になるようにして基体2に照射
されるのであるが、この含フツ素化合物は原料ガ
スに混合しても他のラインガスに混合してもよ
い。なお、このバーナーは第3図のような同心4
重環構造に限られるものではなく、この構造は任
意とされる。 この方法で得られた多孔質シリカ焼結体はつい
で第4図に示した加熱炉11で加熱溶融し透明ガ
ラス化するのであるが、これには多孔質シリカ焼
結体5,6を炭素製るつぼに入れたのち、炉内を
排気口13からの排気で真空としてから加熱器1
4で加熱するか、ガス導入口15からヘリウムな
どの不活性ガスを導入したのち加熱し、1400〜
1600℃で溶融すればよく、これによつて多孔質シ
リカ焼結体はるつぼ12の中で透明ガラス化され
て光フアイバー用石英系母材とされる。なお、
こゝに使用する不活性ガスとしてはヘリウムのほ
かにアルゴン、窒素なども例示されるが、シリカ
ガラス中でのガス透過率が大きく、透明ガラス化
し易いという点からヘリウムが最も好ましいもの
とされる。 これを要するに、本発明の方法はけい素化合物
とドープ剤とからなる原料ガスから多孔質シリカ
焼結体を作るに当つて、この原料ガスに含フツ素
化合物を添加し、これによつて多孔質シリカ焼結
体をOH基を含まないものとするというものであ
り、したがつてこれによればハロゲン化剤の存在
下での高温処理による脱水処理工程が全く不要に
なるという有利性が与えられるのであるが、これ
はまたけい素化合物およびドープ剤をハロゲン原
子を含まないものとすればOH基と共に塩素、臭
素などのハロゲン原子を含まない光フアイバー用
石英系母材を容易に得ることができるという有利
性が与えられる。 つぎに本発明方法の実施例をあげる。 実施例1、比較例1〜2 第1図に示したバーナー配置とした反応装置を
使用し、バーナー3,4に第1表に示したガス
〔含フツ素化合物の%はフツ素原子濃度を示す
(以下同じ)〕を供給し、この酸水素炎を石英製基
体2に照射して10時間の反応を行なわせて多孔質
シリカ焼結体を作り、ついでこれを第4図に示し
た加熱炉11中の炭素るつぼ12の内に吊り下
げ、ヘリウムガス雰囲気下(大気圧)に1450℃で
1時間加熱処理して透明ガラス母材とした。 つぎに、この透明ガラス母材中のOH基含有量
を2.78μmのOH基の赤外吸収によつてしらべると
共に、塩素含有量をX線マイクロアナライザーで
しらべたところ、これについては第1表に併記し
たとおりの結果が得られ、この透明ガラス母材に
ついての比屈接率分布をしらべたところ、これは
第5図に示したようなグレーデツド・インデンク
型(以下GIと略記する)を示した。 また比較のために上例においてフツ素化剤とし
てのCHF3を添加せず、反応時間を5時間とした
ほかは上例と同じ条件で多孔質シリカ焼結体を作
り、これを加熱溶融して透明ガラス母材としたと
ころ、このものは第1表に併記したようにその
OH基含有量が30ppm、塩素含有量が100ppmと
なつた(比較例1)。 なお、この比較例1で得られた多孔質シリカ焼
結体を、その加熱溶融に先立つて加熱炉11中で
SOCl2を分圧で10mmHg含むヘリウムガス雰囲気
中において800℃で2時間脱水処理を行ないつい
で上例と同じ条件で加熱溶融して透明ガラス化し
たところ、この場合には第1表に併記したように
OH基含有量は0.4ppmまで低下したが、この場合
には塩素含有量が200〜500ppmに増加した(比較
例2)。 また、上記した実施例1、比較例1および2で
得られた透明ガラス母材を紡糸して光フアイバー
を作つたところ、この比較例2の透明ガラス母材
から得られた光フアイバーのみに顕著な発泡現象
がみられ、これは特にその外周部に多く見えるこ
とから、これは塩素濃度に関連があることが確認
された。
【表】
【表】 実施例 2 第2図に示したようなバーナー配置とした反応
装置を使用し、このバーナー3,4に第2表に示
したガスを供給し、この酸水素炎を石英製基体2
に照射して5時間の反応を行なわせて多孔質シリ
カ焼結体を作り、ついでこれを実施例1と同じ条
件で溶融して透明ガラス母材としてから、この
OH基量、塩素量を測定したところ、これは第2
表に併記したとおりの結果を示し、この比屈接率
分布をしらべたところ、これは第6図に示したた
ようなステツプ・インデツクス型(以下SIと略記
する)を示した。 実施例 3 第1図に示したようなバーナー配置とした反応
装置を使用し、このバーナー3,4に第2表に示
したように塩素原子を含有しないけい素化合物、
ドープ剤およびCHF3からなる反応ガスを供給
し、この酸水素炎を石英製基体2に照射して10時
間反応させて多孔質シリカ焼結体を作り、これを
実施例と同じ条件で溶融して透明ガラス母材とし
たところ、このものはOH基含量、塩素含量が共
に0となり、これはその比屈接率分布がGIを示
した。 実施例 4 実施例2の方法において、けい素化合物および
ドープ剤を第2表に示したような塩素ガスを含ま
ないものとし、含フツ素化合物をCHF3とし、こ
れらのガス量、反応時間を第2表に示したように
して同様に処理したところ、比屈折率分布がSIで
OH基量、塩素量がいずれも0である透明ガラス
母材が得られた。
【表】
【表】 実施例 5 第1図に示したようなバーナー配置とした反応
装置を使用し、このバーナー3,4に第3表に示
したような塩素原子を含有しないけい素化合物と
ドープ剤およびCF4を酸素、水素ガスと共に供給
し、この酸水素炎を石英製基体2に照射して5時
間反応させ、こゝに得られた多孔質シリカ焼結体
を実施例1と同じ条件で溶融して透明ガラス母材
としたところ、第3表に併記したとおりの結果が
得られ、この母材から作られた光フアイバーには
発泡現象が見られず、また塩素の存在による吸収
損失も全くなかつた。 実施例 6 第2図に示したバーナー配置とした反応装置を
使用し、このバーナー3,4に第3表に示したよ
うな塩素原子を含有しないけい素化合物、ドープ
剤およびCHF3を酸素、水素と共に供給し、この
酸水素炎を石英製基体2に照射して5時間反応さ
せ、こゝに得られた多孔質シリカ焼結体を実施例
1と同じ条件で溶融して透明ガラス母材としたと
ころ、第3表に併記したとおりの結果が得られ、
この母材から作つた光フアイバーには発泡現象が
なく、また塩素の存在による吸収損失もなかつ
た。
【表】
【表】 実施例 7 実施例1においてそのフツ素化剤としての
CHF3、また実施例3におけるフツ素化剤として
のCF4のけい素化合物に対する添加量を変化さ
せ、その他の条件は実施例1および3と同様にし
て透明ガラス母材を作つたところ、この場合にお
けるフツ素原子濃度〔F/F+Si+Ge+P+B
×100〕と母材中のOH基含有量との相関につい
て第7図に示したとおりの結果が得られた。 実施例 8 実施例1におけるフツ素化剤としてのCHF3
CF3Cl,C2F5Cl,CF3Brとし、この添加量を第4
表に示したものとしたほか、実施例1と同じ条件
で多孔質シリカ焼結体を作り、ついで溶融して透
明ガラス母材としたところ、第4表に併記したと
おりの結果が得られた。 なお、第4表中におけるフツ素化剤として
CHF3を使用した部分は実施例1の結果を再掲し
たものである。
【表】
【表】 実施例 9 実施例3におけるフツ素化剤としてのCHF3
代りにCF4,C2F6,C3F3、を使用し、その添加量
を第5表に示したものとしたほかは実施例3と同
じ条件で多孔質シリカ焼結体を作り、ついで溶融
して透明ガラス母材としたところ、第5表に併記
したとおりの結果が得られた。 なお、第5表中におけるフツ素化剤として
CHF3を使用した部分は実施例3の結果を再掲し
たものである。
【表】 【図面の簡単な説明】
第1図、第2図は本発明における多孔質シリカ
焼結体を作るための反応装置を示す縦断面要図、
第3図はそのバーナーの斜視図、第4図は多孔質
シリカ焼結体を溶融ガラス化するための加熱炉の
縦断面要図、第5図、第6は本発明方法で得られ
た石英ガラス母材の比屈折率差分布図を示したも
のであり、第7図はガラス形成原料ガス中のフツ
素化剤のフツ素原子濃度と透明ガラス母材中の
OH基との相関を示したグラフである。 1……反応装置、2……基体、3,4……バー
ナー、5,6……多孔質シリカ焼結体、7,8,
9,10……ガス供給口、11……加熱炉、12
……炭素るつぼ、14……加熱器。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一般式RoSiX4-o(こゝにRは水素原子または
    メチル基、エチル基、プロピル基、ビニル基から
    選ばれる基、Xはハロゲン原子またはメトキシ
    基、エトキシ基、プロポキシ基から選ばれる基、
    プロポキシ基から選ばれる基、nは0〜4)で示
    されるけい素化合物と、一般式GeX4、BX3(Xは
    前記に同じ)、POCl3,PH3で示されるドープ剤
    および一般式CaHbFcYd(こゝにYは塩素原子ま
    たは臭素原子、2a+2=b+c+d、a≧1、
    c≧1、b≧0、d≧0)で示されるフツ素原子
    濃度が1〜15重量%の範囲である含フツ素化合物
    とを混合し、これらを酸水素炎バーナー中で燃焼
    させ、これによつて発生するシリカを耐熱性基体
    に堆積させて多孔質シリカ焼結体を形成させたの
    ち加熱溶融して透明ガラス化することを特徴とす
    る水酸基を含有しない光フアイバー用石英母材の
    製造方法。 2 けい素原子が四塩化けい素、メチルトリクロ
    ロシランである特許請求の範囲第1項記載の水酸
    基を含有しない光フアイバー用石英母材の製造方
    法。 3 含フツ素化合物がCF4,CHF3,CF3Cl,
    CF3Br,C2F6,C2F5Cl,C3F8から選ばれる特許
    請求の範囲第1項記載の水酸基を含有しない光フ
    アイバー用石英母材の製造方法。 4 けい素化合物がSi(OCH34,CH3Si
    (OCH33から選ばれ、ドープ剤がGe(OCH34
    Ge(OC2H54,B(OCH33、B(OC2H53,PH3
    から選ばれたものである特許請求の範囲第1項記
    載の水酸基を含有しない光フアイバー用石英母材
    の製造方法。 5 含フツ素化合物がCF4,CHF3,C2F6,C3F8
    から選ばれる特許請求の範囲第4項記載の水酸基
    を含有しない光フアイバー用石英母材の製造方
    法。
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