JPS6378810A - 自動車の窓ガラス用周縁モ−ル - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、自動車に開設される前部の窓と、この窓に嵌
込まれる窓ガラスとの間に出来る間隙を被い隠すと共に
、窓ガラスに当った雨水をガラスの縁に沿って誘水する
誘導溝を備えてなる自動車の窓ガラス用周縁モールに関
する。

［従来の技術］ 自動車の窓ガラスを収めたとき出来る装着部との空隙を
埋める周縁モールについては例えば実公昭５８−４９８
４７号公報等で知られるところとなっている。

この周縁モールは公報に開示されるように帯板状をなす
主体（装飾部）″と、この主体の下面から垂下される脚
部とで略断面丁字形に形成され、脚部の両側面から係止
片（リップ）を各延設して使用に当っては装着部の上縁
部とガラスの周縁との間に主体を被わせるように渡し、
且つ両者の間に出来る空隙を通して脚部を装着部に突き
入れ窓ガラスを固着するため充填しておく接着剤中にこ
の脚端を埋入して一体に固着しその取付けを行うものと
なっている。

この従来の周縁モールは窓とこの窓に嵌込まれる窓ガラ
スとの間の空隙を埋める点では一応の効果を奏するもの
となっているが、フロントガラスの周縁モールとしては
誘導溝を備えていないので不充分なものとなっている。

従来この誘導溝付き周縁モールについては上述公報のモ
ールの様に合成樹脂による一体成形型式のものはなく一
般的に第３図に示した構造のもの力（使用されている。

即ち、図示する従来の雨水誘導溝（レインガータ）付き
周縁モールは金属帯板を屈曲成形し、−側部に誘導溝１
ａを有したモール主体１と、このモール主体を窓の装着
部２の起上り壁部３に掛止める掛止め具４と、同じく主
体１を窓ガラス５に掛止めるクリップ６とから構成され
ており、ガラス５を装着するに先立って上記掛止め具４
を接着剤７を使って装着部２の起上り壁部３に貼り付け
、その一方モール主体１には内懐の両縁屈曲部１ｂ、ｌ
ｃにクリップ６の頭部６ａの両縁部を掛止めて下端に爪
６Ｃを有した係止脚６ｂを下向きに突き出させ、前記窓
ガラス５を接着剤８を使って装着部２に固定する際、こ
のクリップ６を装着せしめたモール主体ｌを窓ガラスの
周縁に沿って押付け、その装着を行うものとしていた。

このモール主体ｌを押付けるに当って主体の上縁部には
シール部材９．９を介在させて摺り合せを回避するよう
にしていた。そして、上記押込みにより先ずクリップ６
の係止１１６ｂを窓ガラス５の縁に掛止め、併せて主体
の一方の屈曲部１ｃを起上り壁３に貼り付けた掛止め具
４の爪４ａに掛止めることによってモール主体の固定を
図っていた。

この従来の誘導溝付き周縁モールは上記説明において明
らかなようにモール主体を装着するのに複数の別体の部
品を要することに加え、これら部品を個々に貼付けたり
、組合せる必要があり、組立作業上手間を要し生産性の
上から。

またコストの面からその改善が強く望まれていた。

［発明が解決しようとする問題点１ 本発明は、上述従来の周縁モールにおける問題点に鑑み
、これを改善すべく研究開発されたもので、特に本発明
は従来の複数の部品の組合せによる作業性の悪さを改善
し、併せて製造コストを改善し、製造性に優れた信頼性
の高い周縁モールを提供せんとするものである。

［問題点を解決するための手段］ 本発明の主たる特徴は雨水誘導溝を備えたモール主体に
窓周縁部とこの装着部に嵌め込まれる窓ガラス縁部との
間に出来る空隙に挿入して窓ガラスを固着するため充填
される接着剤中に埋入し、固着せしめる止付けの手段を
一体に備えて部品数を最小限にすると共に、上記止付け
の手段を装着部と窓ガラスの空隙に突き入れるだけの作
業で堅固に装着できるようにした周縁モールを提供する
ことにある。

即ち、これを詳述すると、本発明周縁モールは窓ガラス
の縁部と窓の装着部間に渡って両者の間隙を被い隠す帯
板状をなす主体と、この主体の下面の略中央部から垂下
し、窓ガラスを固定する接着剤中に突き入れられる脚部
と、脚部の脚端から窓ガラス側に向けて折り返状に延設
され窓ガラスの縁部下面に係止される第１の係止片と、
同じく脚端から装着部の起上り壁部側に向けて延設され
る第２の係止片とを一体に備えると共に、上記主体の窓
ガラスの縁部にか−る一側縁部を肉厚にしてこの縁部起
上り面に長さの全長に亘って雨水誘導溝を設けてなるこ
とを特徴とした自動車の窓ガラス用周縁モールを提供す
ることにある。

以下、本発明の周縁モールを図示する実施例につき詳述
し、その特徴とするところを明らかにする。

［実施例］ 図面第１図は本発明に係る窓ガラス用周縁モールの斜視
図で、第２図は使用状態を説明する断面図である。

ここに示した周縁モール１０はポリ塩化ビニル等軟質の
熱可塑性の合成樹脂を材料に押出成形によって一体成形
されており、所要の幅員を有した帯板状のモール主体１
１と、この主体の下面略中央部から垂下する脚部１２と
、脚部の下端から脚部の一側面に沿って上記主体の下面
に向けて折り返す如く延設される第１の係止片１３と、
同じく脚部下端から延設され、第１の係止片とは逆の方
向に向けて突き出すようにした第２の係止片１４を有し
てなる。

主体１１は後述する様に窓ガラス１５と窓開口縁部の装
着部１６との空隙１７を被い隠すもので、窓ガラス１５
にか−る一側縁部１１ａは肉薄に形成してその起上り端
面に長さの全長に亘って雨水誘導溝１８を形成しており
、ここでは雨水誘導溝１８を形成する一方の縁１８ａを
側方に突出させて第２図に示す如く窓ガラス１５に対向
させ、また他方の縁ｔａｂを小さく下方に突き出させて
窓ガラス１５の面に圧接するようにしである。そして、
装着部１８側にか−る縁部１１ｂは肉薄にして弾力的に
ボディの表面に当接するようにしである。

脚部１２は主体の下面からほぼ垂直に延設し、脚端を窓
ガラス１５の厚さを越えて下に突き出す長さに形成して
、この窓ガラスに面した一側面に第１の係止片１３を受
は入れる凹部１９を備えている。

第１の係止片１３は脚部１２の脚端から屈折を自由にし
た肉薄のヒンジ部２０を介して延設され、はぼ脚部の一
側面に沿って折り返す如く設けられている。そして、自
由な先端部には段部２１を設は窓ガラス１５の縁部をこ
の段部に掛止められるようにしである。尚、この係止片
１３は常時は脚部１２の一側面から離れた状態にあって
前記四部１８の外に位置する。

一方、第２の係止片１４は脚部１２の脚端からほぼ直角
に突き出すように設けられ、その先端を装着部１６の起
上り壁部ｌｅａに突き当てられるようにしである。

本発明周縁モールは上述の如く構成されるもので、その
使用は自動車の前面窓の開口部に沿って設けられる装着
部１６に窓ガラス１５を嵌め入れ、窓ガラスと装着部の
張出し部との間に介在させる接着剤２２でその固定を図
ったのち、この接着剤が固化する前に本発明周縁モール
ｌＯの脚部１２を空隙１７を通して差し入れ、その脚端
部を接着剤２２中に埋入させることで装着される。

これを更に詳述すると、周縁モールの脚部１２が空隙１
７に差込まれると、第１の係止片１３が窓ガラス１５の
縁部で一旦凹部１８に押込まれる。そして、脚端の通過
と共にこの窓ガラス１５の縁の下縁に抜けることでその
段部２１を掛止めることになる。一方、この第１の係止
片１３の係合に併せ、第２の係止片１４は先端を起上り
壁部ｌｅａに摺り付けるようにして下降し、この壁部と
脚部１２との間隔を撓みによって調節しながら常時脚部
１２を窓ガラス側に押し出し、上記第１の係止片１３の
保合を確保することになる。

第２図はこの周縁モール１０の装着完了状態を示してお
り、第１の係止片１３の保合が完了すると、自動的にモ
ール主体１１の両側縁部１１ａ　、　１１ｂが窓ガラス
上面と装着部１６の縁上面にそれぞれ圧接し、空隙１７
を密閉し、併せて主体１１の起上り端面に沿って設けた
雨水誘導溝１８を窓ガラスの面に沿って臨ませることに
なる。

そして、本発明の周縁モールは接着剤２２の固化により
窓ガラス１５と共にこれに埋入させた脚部１２を固着し
て取付けられることになる。

尚、図中２３は接着剤２２の流出を防止するため窓ガラ
スの縁部下面に沿って設けたダムラバーである。

［発明の効果］ 本発明は、上記実施例につき説明したように周縁モール
ｌＯの主体１１に雨水誘導溝１８を一体に設けたことか
ら、該周縁モール装着部ＩＢと窓ガラス１５の間の空隙
１７に装着する作業を通して同時に窓ガラス周縁部に沿
って雨水誘導溝を付設することができるものであり、前
述従来の方法に比較して作業上遥かに有利であると共に
、従来は複数の部品の組合せからなっていたため作業性
の悪さに加えて部品管理の上でも厄介であったが、本発
明は周縁モール単体からなるため管理の面でも頗る有利
なものとなっている。

そして、更に本発明周縁モールは装着に当ってその脚部
１２を窓ガラスと装着部の空隙１７に単に差し入れるだ
けで、その後は第１の係止片１３が窓ガラスの縁に係合
し、且つこの保合を第２の係止片１４が確保する構造と
なっていることから確実な装着が果せ極めて信頼度の高
い製品を提供できると共に、上記第１の係止片１３の保
合と第２の係止片の脚部１２を窓ガラス側への押出しに
よって常に窓ガラスの周縁部を基準とした装着位置が確
保されるものとなっていることから均一な装着状態が得
られ美麗な仕上りが得られる利点がある。

尚、主体１１に設けられる雨水誘導溝１８は個々の設計
に基づき、その幅、深さを自由に設計することができる
もので、一つの形状に限定されるものではない。また、
強度面で必要がある場合は主体の肉厚部分に長さ方向に
沿って金属帯板等補強芯材を埋設することを妨げるもの
ではない、勿論、本発明周縁モールは押出成形により連
続して製造される長尺物であるから窓ガラスの周縁の長
さに合せて任意切断し使用されることは言うまでもない
。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の一実施例を示したもので、第１図は斜視
図、第２図は使用状態を説明する断面図であり、第３図
は従来例の使用状態の断面図である。 ｌＯ・・・周縁モール、　１１・・・主体、１２・・・
脚部、１３・・・第１の係止片、１４・・・第２の係止
片、１５・・・窓ガラス、１６・・・装着部、　ｌｅａ
・・・起上り壁部、１７・・・空隙、１８・・・雨水誘
導溝。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 窓の開口縁部に沿って設けられる装着部に窓ガラスの縁
   部を嵌め入れ、この装着部の張出し縁部と窓ガラス下面
   とを接着剤で固着するに当って上記装着部の起上り壁部
   と窓ガラス周縁部との間に介挿して両者の間隙を埋める
   周縁モールにして、上記窓ガラスの縁部と窓の装着部間
   に渡って上記間隙を被う帯板状の主体と、主体の下面略
   中央部から垂下し前記接着剤中に突き入れられる脚部と
   、脚部の脚端から窓ガラス側に向けて折り返し状に延設
   され窓ガラスの縁部下面に係止される第１の係止片と、
   同じく脚端から装着部の起上り壁部側に向けて延設され
   る第２の係止片とを一体に備えてなる一方、上記主体は
   窓ガラスの縁部にかゝる一側縁部を肉厚にして該縁部起
   上り端面に長さの全長に亘って雨水誘導溝を一体に設け
   たことを特徴とする合成樹脂製の自動車の窓ガラス用周
   縁モール。