JPS6376845A - 防振磁性材料およびその製造方法 - Google Patents

防振磁性材料およびその製造方法

Info

Publication number
JPS6376845A
JPS6376845A JP61220935A JP22093586A JPS6376845A JP S6376845 A JPS6376845 A JP S6376845A JP 61220935 A JP61220935 A JP 61220935A JP 22093586 A JP22093586 A JP 22093586A JP S6376845 A JPS6376845 A JP S6376845A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vibration
graphite
sintering
magnetic
magnetic material
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP61220935A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0419294B2 (ja
Inventor
Tsutomu Iikawa
勤 飯川
Takehiko Sato
武彦 佐藤
Takeaki Sakai
酒井 武明
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
Priority to JP61220935A priority Critical patent/JPS6376845A/ja
Publication of JPS6376845A publication Critical patent/JPS6376845A/ja
Publication of JPH0419294B2 publication Critical patent/JPH0419294B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の概要〕 本発明は各種装置の騒音を低減するため、音源となる機
構部品にSi −Fe合金および黒鉛とから成る焼結防
振磁性材料を用いることにより磁場中でも高い磁気特性
と固有減衰能(S D C)を発揮せしめ装置全体の騒
音を有効に防止せんとするものである。
〔産業上の利用分野〕
本発明は、軟磁性特性を有するSi −Fe合金と黒鉛
とから成る焼結防振磁性材料およびその製造方法に関す
る。
〔従来技術および発明が解決しようとする問題点〕近年
、種々の機械・装置の著るしい普及・高速化に伴いこれ
らの装置等のよる振動・騒音が問題化されている。この
対策として、音が漏れ広がらないようにするたの遮音対
策とか、更に積極的に騒音源で音の発生を未然に防ぐ防
振あるいは制振対策が行なわれている。この後者の目的
のため、防振合金に関する研究開発が進められつつある
ところで、防振・防音効果を奏する81構(tIi衰能
の機構)については以下の四種に大別され、これらの機
構に基づき実用化が図られつつある。
■ 強磁性型であり、強磁歪効果を利用する(例: F
e −15Cr −3A1、サイレンタロイ);■ 双
晶型であり、熱弾性型マルテンサイトにおける変態双晶
境界、または母相とマルテンサイト相との境界の移動に
関連する静履歴(例:50Mn−47Cu −3A L
インフラミ5−))i■ 転位型であり、転位が不純物
原子による固着点から離脱するために生じる静履歴(例
:MgO,8Zr)H ■ 複合型であり、母相と第二相との間の界面での粘性
流動(または塑性硫動)など(例:Fe−C−3i、黒
鉛鋳鉄); しかしながら、上記4種のものは全く磁性を有しないか
(上記■双晶型■転位型)、あるいは磁性を有してし″
でも磁場中では磁性を失うもの(0強磁性型)、あるい
は軟磁性が疑問視されるもの(■複合型)である。
しかるに、例えばワイヤドツトプリンタのアーマチャの
如き磁気回路内で磁性を有しかつ防振・防音効果を有す
る部品に応用できる材料は未だ存しない。
C問題点を解決するための手段〕 本発明は上記の問題点を解決するための防振磁性材料を
提供するものであり、軟磁性特性を有するSi −Fe
合金85〜99%および黒鉛1〜15%とから成るもの
である。すなわち、本発明は上記■の機構に基づき1〜
6.5%5i−Fcのマトリックス部において高い軟質
磁気特性を確保し、1〜15%添加した黒鉛(グラファ
イト)をマトリックスの結晶粒界に析出させ、このグラ
ファイト相とマトリックスとの界面での粒弾性効果を利
用して防振性を得んとする。
本発明はまた、このような防振磁性材料の製造方法を提
供するものであり、このため85〜99%の軟磁性特性
を有するSt −Fe合金粉に1〜15%の黒鉛粉を添
加し、混合し、圧縮成形し、ついで焼結することを含ん
でなるものである。
以下、本発明を実施例等に基づいて詳細に説明する。ま
ず、本発明の磁性材料の原料としては、軟磁性特性を有
するSi  Fe合金粉並びに黒鉛粉末を用いる。5i
−Fe合金は1〜6.5%(%は、本明細書中、全て重
量%である)のSiを含む合金である。また、本発明に
おいて黒鉛の量が1〜15%であるのは以下の理由によ
る。黒鉛1%未満の場合、グラファイトが5i−Fe中
に固溶し、粒界にグラファイト相がほとんど存在しなく
なるため、グラファイト相とマトリックスとの界面での
粘弾性効果が期待できないからである。また黒鉛が15
%を越えると後記のように防振効果は向上するが磁気特
性が落ちてしまい、飼料自体の機械的特性が劣化してし
まう。従って磁気特性を維持しつつ防振効果(減衰能で
表示)を得るために上記範囲を採用する。
本発明の焼結防振磁性材料は、粉末冶金法の原理に従っ
て製造できる。すなわち、1〜15%の黒鉛粉末をSt
 −Fe合金粉末に添加混合し、1050〜1140℃
の温度範囲で1〜24時間焼結する。焼結の場合は、粉
末同じを均一に混合するのでグラファイトが均一分散し
た組織を得ることが可能であり、この点が焼結の場合の
有利な点となる。この場合、水素雰囲気下で焼結するの
が好ましい。尚、焼結温度ではFe−3i合金がγ相に
なるので、添加したゲラフィトはFe−3i中に固溶し
てしまう。また、焼結の際、徐熱、徐冷を行うが、その
速度は100°C/h以下で徐熱を行い、100℃/h
以下で徐冷を行う。このような徐冷はゲラフィトを均一
に粒界に析出させるためである。
以下、本発明を更に実施例により説明するが、本発明は
これに限定されるものではない。
〔実施例〕
一200メツシュのFe−3%Si合金粉(不可避不純
物として、C,Mn  、P、S、Cu  、Ni 。
Cr、Moを含む。それらの合計は0.18%である。
)に1〜15%の10μmの大きさの黒鉛粉を添加し、
■型混合機を用いて4時間混合した。各種黒鉛含量粉末
(1%、3%、5%、7.5%、10%。
12.5%、15%)を6トン/dの圧力でプレス成形
した。次いで1020“ 、 1060° 、1100
”  、および1140℃でかつ1時間、3時間、5時
間および24時間焼成した。焼成は、水素、窒素および
水素/窒素=1の雰囲気下で行った。徐熱速度は100
℃/hであり、徐冷速度は50℃/hであった。このよ
うにして得られた各種試料について防振性を測定した。
防振性は、「インパルス応答関数を用いる減数係数の計
測方法」 (日本台℃!学会講演論文集(昭和60年9
月発行) P487頁)記載の方法にとにより測定した
。また、得られた試料について磁束密度を常法に従い測
定した。
第1図に黒鉛含量とSDCおよび磁束密度との関係を示
す。第1図から明らかなように、黒鉛含量が増加すると
S I) Cは増加し、従って防音効果は大となる。し
かし、磁束密度は、黒鉛含量の増加と共に減少する。こ
のような結果から、磁場中で使用しても軟磁性特性を示
すつつ防振性を得るためには、最大黒鉛含量は15%で
あることが分かる。
第2図に焼結温度1060℃および1140℃で得られ
た本発明の試料(cell〜5%)並びに公知の防振材
料(サイレンタロイおよび鋳鉄(Fe12) )の減衰
率を示す。第2図より本発明による磁性材料は公知の防
振材料よりはるかに秀れたSDCを示すことが分かる。
第3図に本発明による防振磁性材料の磁気特性等と焼結
温度との関係を示す。この図から明らかなように本合金
系の融点直下である1140℃で焼結した場合に、磁気
特性は最も高い。
また黒鉛量5%までのいずれの試料についても1140
℃で焼結した場合磁束密度B、。=10〜IIKGを示
し、磁性材料として十分有効である。
第4図に磁束密度等を焼結時間との関係を示す。
この図から焼結時間が長い程磁束密度は高くなる。
しかし、作業性等を考慮すると5時間程度で適当である
。第5図に、黒鉛含量1〜5%についての各種磁気的特
性を示す。
保磁力Hc、最大d6ff率μmとも1140°Cで焼
結した場合高くなり、5%Cまではほぼ一定の値となり
、十分に磁性材料として使用できる値を示す。
第6図に炉内雰囲気による相対密度、および磁束密度の
変化を示す。この図より、水素雰囲気で焼結するのが好
ましいことが分かる。
以上の説明から明らかなように本発明方法ではグラフア
イ1〜ffiや、焼成条件を変化させる′ことにより任
意の磁気密度13soと固有減衰能(SDC)を有する
合金の製造が可能となる。
また、3%の黒鉛を含む本発明の磁性材料をワイヤート
ッドプリンタ用ヘッドのアーマチャとして加工し器機に
適用して騒音を測定した。その結果、従来の防振材料(
サイレンタロイ)による場合は+65dBであったもの
が+55dBまで低下し、秀れた防振、防音効果が得ら
れた。またワイヤートッドプリンターのアーマチャとし
ての高速性能も維持されており、防振・磁性合金として
の極めて有用であることが判明した。更に磁気ディスク
のヘッドキャリッジに本発明の一磁性材料(黒鉛15%
含有のもの)を適用したところ(これは磁性は必要でな
い)、従来以上に高精度の位置決めが可能(振動が少な
いため)となり、さらに高密度記録の可能性も生じた。
以上説明したように本発明は構成されているので、磁場
中でも高い磁気特性と減衰能を有する合金が得られ、騒
音・振動の発生源となる機構部材に適用すると秀れた防
振効果を得ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、黒鉛含量と減衰量および磁束密度との関係を
示すグラフであり、 第2図は、黒鉛含量と減衰能との関係並びに従来の防振
材料の減衰率を示すグラフであり、第3図は、磁束密度
、相対密度および縮化寸法変化率と焼結温度との関係を
示すグラフであり、第4図は、磁束密度、相対密度およ
び縮化寸法変化率と焼結時間との関係を示すグラフであ
り、第5図は、黒鉛含量と各種磁気的性質との関係を示
すグラフであり、 第6図は、各種炉内雰囲気による相対密度および磁束密
度の変化を示すグラフである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、軟磁性特性を有するSi−Fe合金85〜99%お
    よび黒鉛1〜15%とから成る焼結防振磁性材料。 2、Si−Fe合金が1〜6.5%のSiを含むもので
    ある、特許請求の範囲第1項記載の焼結防振磁性材料。 3、85〜99%の軟磁性特性を有するSi−Fe合金
    粉に1〜15%の黒鉛粉を添加し、混合し、圧縮成形し
    、次いで焼結することを含んでなる、焼結防振磁性材料
    の製造方法。 4、焼結を1050〜1140℃の温度でかつ水素雰囲
    気下で行う、特許請求の範囲第3項記載の磁性材料の製
    造方法。 5、焼結の際、徐熱および徐冷を行う、特許請求の範囲
    第3項又は第4項記載の磁性材料の製造方法。
JP61220935A 1986-09-20 1986-09-20 防振磁性材料およびその製造方法 Granted JPS6376845A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP61220935A JPS6376845A (ja) 1986-09-20 1986-09-20 防振磁性材料およびその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP61220935A JPS6376845A (ja) 1986-09-20 1986-09-20 防振磁性材料およびその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6376845A true JPS6376845A (ja) 1988-04-07
JPH0419294B2 JPH0419294B2 (ja) 1992-03-30

Family

ID=16758862

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP61220935A Granted JPS6376845A (ja) 1986-09-20 1986-09-20 防振磁性材料およびその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS6376845A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0364341A (ja) * 1989-08-02 1991-03-19 Showa Denko Kk 熱可塑性エラストマー
JP2009102711A (ja) * 2007-10-24 2009-05-14 Denso Corp 軟磁性焼結材料及びその製造方法ならびに電磁構造体
JP2009525776A (ja) * 2006-02-06 2009-07-16 ケーシーアイ ライセンシング インコーポレイテッド 負圧創傷治療システム及び創傷ドレッシングの連結を改良するシステム及び方法
JP2013076166A (ja) * 2012-11-21 2013-04-25 Denso Corp 軟磁性焼結材料の製造方法

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS496744A (ja) * 1972-05-04 1974-01-21
JPS496743A (ja) * 1972-05-04 1974-01-21
JPS4913318A (ja) * 1972-03-30 1974-02-05

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4913318A (ja) * 1972-03-30 1974-02-05
JPS496744A (ja) * 1972-05-04 1974-01-21
JPS496743A (ja) * 1972-05-04 1974-01-21

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0364341A (ja) * 1989-08-02 1991-03-19 Showa Denko Kk 熱可塑性エラストマー
JP2009525776A (ja) * 2006-02-06 2009-07-16 ケーシーアイ ライセンシング インコーポレイテッド 負圧創傷治療システム及び創傷ドレッシングの連結を改良するシステム及び方法
JP4719278B2 (ja) * 2006-02-06 2011-07-06 ケーシーアイ ライセンシング インコーポレイテッド 負圧創傷治療を組織部位に適用するためのアダプタ
JP2009102711A (ja) * 2007-10-24 2009-05-14 Denso Corp 軟磁性焼結材料及びその製造方法ならびに電磁構造体
JP2013076166A (ja) * 2012-11-21 2013-04-25 Denso Corp 軟磁性焼結材料の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0419294B2 (ja) 1992-03-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
GB2129440A (en) Magnetically soft ferritic fe-cr-ni alloys
JPS6376845A (ja) 防振磁性材料およびその製造方法
US3769100A (en) Method for manufacturing semi-hard magnetic material
US3837844A (en) Wear resisting magnetic material having high permeability
JP3345640B2 (ja) 高強度制振合金とその製造方法
US4362581A (en) Magnetic alloy
EP0495121B1 (en) High strength damping alloy
Adams Recent developments in soft magnetic alloys
US5073214A (en) Magnetic material for a magnetic head
US3542542A (en) Magnetic permeability material
US4398972A (en) Ferritic Fe-Ni magnetic alloys
US3979233A (en) Magnetic Ni-Cr-Mn-Ge-Fe alloy
KR20180061508A (ko) 연자성 분말 제조방법
JPH02138706A (ja) 異方性永久磁石
JPH0255498B2 (ja)
JPH01184244A (ja) 永久磁石材料及びその製造方法
US4061509A (en) High permeability, long wearing magnetic head alloy
KR100384624B1 (ko) 영구자석합금및그의제조방법
JP2001284111A (ja) 高耐熱性永久磁石
JPH03116701A (ja) 防振磁性材料
JPH02231938A (ja) 防振磁性材料とその製造方法
JPS63262041A (ja) 防振磁性合金の製造方法
JPH04254303A (ja) 永久磁石
JPH0742540B2 (ja) 防振磁性材料の製造方法
JPH06132125A (ja) Fe基軟磁性薄膜

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees