JPS637676A - 熱処理を用いた超伝導装置の製造方法 - Google Patents
熱処理を用いた超伝導装置の製造方法Info
- Publication number
- JPS637676A JPS637676A JP61150651A JP15065186A JPS637676A JP S637676 A JPS637676 A JP S637676A JP 61150651 A JP61150651 A JP 61150651A JP 15065186 A JP15065186 A JP 15065186A JP S637676 A JPS637676 A JP S637676A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- heat treatment
- layer
- tunnel barrier
- barrier layer
- junction
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
- 238000010438 heat treatment Methods 0.000 title claims abstract description 51
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 title claims description 10
- 238000000034 method Methods 0.000 claims abstract description 21
- 230000004888 barrier function Effects 0.000 claims abstract description 20
- 239000000758 substrate Substances 0.000 claims abstract description 18
- 230000015572 biosynthetic process Effects 0.000 claims abstract description 6
- 239000000356 contaminant Substances 0.000 claims description 16
- QVGXLLKOCUKJST-UHFFFAOYSA-N atomic oxygen Chemical compound [O] QVGXLLKOCUKJST-UHFFFAOYSA-N 0.000 claims description 15
- 239000001301 oxygen Substances 0.000 claims description 15
- 229910052760 oxygen Inorganic materials 0.000 claims description 15
- 239000000470 constituent Substances 0.000 claims description 13
- 239000002887 superconductor Substances 0.000 claims description 2
- 239000010955 niobium Substances 0.000 abstract description 18
- 230000008569 process Effects 0.000 abstract description 10
- XAGFODPZIPBFFR-UHFFFAOYSA-N aluminium Chemical compound [Al] XAGFODPZIPBFFR-UHFFFAOYSA-N 0.000 abstract description 7
- 229910052782 aluminium Inorganic materials 0.000 abstract description 7
- 229910052758 niobium Inorganic materials 0.000 abstract description 6
- GUCVJGMIXFAOAE-UHFFFAOYSA-N niobium atom Chemical compound [Nb] GUCVJGMIXFAOAE-UHFFFAOYSA-N 0.000 abstract description 6
- PNEYBMLMFCGWSK-UHFFFAOYSA-N Alumina Chemical compound [O-2].[O-2].[O-2].[Al+3].[Al+3] PNEYBMLMFCGWSK-UHFFFAOYSA-N 0.000 abstract 3
- 239000004411 aluminium Substances 0.000 abstract 1
- 230000000087 stabilizing effect Effects 0.000 abstract 1
- 230000008859 change Effects 0.000 description 8
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 8
- 238000002161 passivation Methods 0.000 description 8
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 6
- 230000006866 deterioration Effects 0.000 description 5
- TWNQGVIAIRXVLR-UHFFFAOYSA-N oxo(oxoalumanyloxy)alumane Chemical compound O=[Al]O[Al]=O TWNQGVIAIRXVLR-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 5
- 238000004544 sputter deposition Methods 0.000 description 5
- XKRFYHLGVUSROY-UHFFFAOYSA-N Argon Chemical compound [Ar] XKRFYHLGVUSROY-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 4
- 230000003647 oxidation Effects 0.000 description 3
- 238000007254 oxidation reaction Methods 0.000 description 3
- 238000009966 trimming Methods 0.000 description 3
- FYYHWMGAXLPEAU-UHFFFAOYSA-N Magnesium Chemical compound [Mg] FYYHWMGAXLPEAU-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 2
- 229910052786 argon Inorganic materials 0.000 description 2
- 238000004140 cleaning Methods 0.000 description 2
- 238000007796 conventional method Methods 0.000 description 2
- 239000007772 electrode material Substances 0.000 description 2
- 229910052749 magnesium Inorganic materials 0.000 description 2
- 239000011777 magnesium Substances 0.000 description 2
- 239000000463 material Substances 0.000 description 2
- 230000007246 mechanism Effects 0.000 description 2
- 229910000484 niobium oxide Inorganic materials 0.000 description 2
- URLJKFSTXLNXLG-UHFFFAOYSA-N niobium(5+);oxygen(2-) Chemical compound [O-2].[O-2].[O-2].[O-2].[O-2].[Nb+5].[Nb+5] URLJKFSTXLNXLG-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 2
- MYMOFIZGZYHOMD-UHFFFAOYSA-N Dioxygen Chemical compound O=O MYMOFIZGZYHOMD-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- XUIMIQQOPSSXEZ-UHFFFAOYSA-N Silicon Chemical compound [Si] XUIMIQQOPSSXEZ-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 230000008901 benefit Effects 0.000 description 1
- 238000001312 dry etching Methods 0.000 description 1
- 230000007774 longterm Effects 0.000 description 1
- CPLXHLVBOLITMK-UHFFFAOYSA-N magnesium oxide Inorganic materials [Mg]=O CPLXHLVBOLITMK-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 239000000395 magnesium oxide Substances 0.000 description 1
- AXZKOIWUVFPNLO-UHFFFAOYSA-N magnesium;oxygen(2-) Chemical compound [O-2].[Mg+2] AXZKOIWUVFPNLO-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 229920006395 saturated elastomer Polymers 0.000 description 1
- 229910052710 silicon Inorganic materials 0.000 description 1
- 239000010703 silicon Substances 0.000 description 1
Landscapes
- Superconductor Devices And Manufacturing Methods Thereof (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本発明はジョセフソン接合を有する超伝導装置の製造方
法に関する。
法に関する。
(従来の技術)
第6図に示すようなジョセフソン接合を有する超伝導装
置の製造工程においては、ジョセフソン接合のトンネル
障壁層形成後、基板31が加熱される工程がいくつかあ
る。超伝導装置における重要なパラメータであるジョセ
フソン接合の臨界電流密度は前記基板31の加熱により
変化する。このため前記臨界電流密度を設計値どおりに
制御することが難しくなる。特にスパッタやドライエツ
チングの工程等のような数十秒がら数分間の短い時間だ
け基板31が加熱される工程がある場合、この加熱時間
範囲での前記臨界電流密度の変化率が大きいため、前記
臨界電流密度の制御は一層困難になる。
置の製造工程においては、ジョセフソン接合のトンネル
障壁層形成後、基板31が加熱される工程がいくつかあ
る。超伝導装置における重要なパラメータであるジョセ
フソン接合の臨界電流密度は前記基板31の加熱により
変化する。このため前記臨界電流密度を設計値どおりに
制御することが難しくなる。特にスパッタやドライエツ
チングの工程等のような数十秒がら数分間の短い時間だ
け基板31が加熱される工程がある場合、この加熱時間
範囲での前記臨界電流密度の変化率が大きいため、前記
臨界電流密度の制御は一層困難になる。
前記臨界電流密度を制御する方法として、アブライドフ
ィジックスレターズ(Applied Physics
Letters)、第45巻、第796頁、1984年
にあるように超伝導装置完成後、熱処理を行い前記臨界
電流密度をトリミングする手法が知られていた。
ィジックスレターズ(Applied Physics
Letters)、第45巻、第796頁、1984年
にあるように超伝導装置完成後、熱処理を行い前記臨界
電流密度をトリミングする手法が知られていた。
(発明が解決しようとする問題点)
ジョセフソン接合の臨界電流密度は、基板の加熱により
変化し、−度その温度による変化が飽和してしまうと、
それ以下の熱処理では変化しなくなる。このため、従来
の技術で述べた熱処理による臨界電流密度トリミング時
の熱処理温度は、ジョセフソン接合のトンネル障壁形成
後の超伝導装置の製造工程における最高温度以上でなけ
ればならない。しかじ熱処理温度が高くなると第33回
応用物理学会関係連合講演会講演予稿集2a−zF−5
゜1986年にあるように、ニオブ等の電極材料中に酸
素等の汚染物が侵入し、接合特性を劣化させる。
変化し、−度その温度による変化が飽和してしまうと、
それ以下の熱処理では変化しなくなる。このため、従来
の技術で述べた熱処理による臨界電流密度トリミング時
の熱処理温度は、ジョセフソン接合のトンネル障壁形成
後の超伝導装置の製造工程における最高温度以上でなけ
ればならない。しかじ熱処理温度が高くなると第33回
応用物理学会関係連合講演会講演予稿集2a−zF−5
゜1986年にあるように、ニオブ等の電極材料中に酸
素等の汚染物が侵入し、接合特性を劣化させる。
この現象は電極材料表面に吸着されたわずかな汚染物に
よっても生じる。
よっても生じる。
このため、従来の技術で述べた超伝導装置完成後、熱処
理を用いてジョセフソン接合の臨界電流密度をトリミン
グする技術においては、熱処理時に、第5図に示す下部
電極32や上部電極34の側面および上部配線36の上
面から酸素等の汚染物が侵入し、接合特性が劣化する欠
点を有していた。また、この酸素等の汚染物が上部電極
34と上部配線36との界面に蓄積されると、接合と直
列に抵抗が発生し、超伝導装置の動作が著しく阻害され
る欠点も有していた。
理を用いてジョセフソン接合の臨界電流密度をトリミン
グする技術においては、熱処理時に、第5図に示す下部
電極32や上部電極34の側面および上部配線36の上
面から酸素等の汚染物が侵入し、接合特性が劣化する欠
点を有していた。また、この酸素等の汚染物が上部電極
34と上部配線36との界面に蓄積されると、接合と直
列に抵抗が発生し、超伝導装置の動作が著しく阻害され
る欠点も有していた。
本発明は、上記従来の技術の欠点を克服し、超伝導装置
の特性劣化を伴わない熱処理方法を用いた超伝導装置の
製造方法を提供することを目的としている。
の特性劣化を伴わない熱処理方法を用いた超伝導装置の
製造方法を提供することを目的としている。
(問題点を解決するための手段)
本発明によれば、基板上に超伝導体からなる下部電極層
と上部電極層がトンネル障壁層を介して結合した接合構
成層を加工することによって得られるジョセフソン接合
を有する超伝導装置の製造方法において、前記接合構成
層を成膜する工程後かつ前記接合構成層を加工する工程
前に前記上部電極層表面が酸素等の汚染物にさらされて
いない状態で熱処理を行うこと、かつ前記熱処理温度が
前記トンネル障壁層形成後の工程における最高温度以上
であることを特徴とする熱処理を用いた超伝導装置の製
造方法が得られる。
と上部電極層がトンネル障壁層を介して結合した接合構
成層を加工することによって得られるジョセフソン接合
を有する超伝導装置の製造方法において、前記接合構成
層を成膜する工程後かつ前記接合構成層を加工する工程
前に前記上部電極層表面が酸素等の汚染物にさらされて
いない状態で熱処理を行うこと、かつ前記熱処理温度が
前記トンネル障壁層形成後の工程における最高温度以上
であることを特徴とする熱処理を用いた超伝導装置の製
造方法が得られる。
(作用)
第3図は上下両電極にニオブ(Nb)、トンネル障壁層
にアルミニウム酸化膜(A10x)を用いたNb/Al
Ox/Nbジョセフソン接合特性の、250°Cの熱処
理温度における熱処理時間依存性を示した特性図であり
、横軸は対数目盛で表しである。また第4図は同じ<
Nb/AlOx/Nbジョセフソン接合特性の30分間
の熱処理における熱処理温度依存性を示した特性図であ
る。第3図、第4図においては接合特性として、臨界電
流密度I。、接合の質を表す値vm、接合の均一性を表
す臨界電流の標準偏差σが示されている。またこれら工
。、vm、σの値はそれぞれの熱処理前の値ICo、v
rno、σ0で規格化されている。第3図から臨界電流
密度工。の変化は長時間(例えば30分間)の熱処理で
ほぼ飽和することがわかる。また第4図から熱処理温度
が高くなる程、臨界電流密度の変化は大きくなることが
わかる。これらのことがら、−度高温で長時間の熱処理
を施されたジョセフソン接合の臨界電流密度は、それ以
下の温度では変化を受けないことがわかる。−方、接合
の質を表す値■工、接合の均一性を表す値0は250°
C以下の温度では劣化しないことから、上記熱処理は Nb/Al0xb出ジョセフソン接合の場合、250°
C以下では接合特性の劣化を考慮することなしに行うこ
とができる。以上説明したNb/AlOx/Nbジョセ
フソン接合で代表されるようにトンネル型ジョセフソン
接合は、熱処理を行うことにより、熱的により安定なト
ンネル障壁層が形成され、その後の製造工程で基板が加
熱されても、その温度が前記熱処理温度以下であれば、
ジョセフソン接合の臨界電流密度は変化しない。このた
めジョセフソン接合の臨界電流密度の制御性は、上記熱
処理により、向上する。また本発明における熱処理は、
接合構成層の成膜後、その加工前に、上部電極表面が酸
素等の汚染物にさらされていない状態で行われるため、
熱処理中には接合構成層は酸素等の汚染物から完全に隔
離されている。このため酸素等の汚染物の接合構成層中
への侵入が起こらず、それによる接合特性劣化が生じな
い。
にアルミニウム酸化膜(A10x)を用いたNb/Al
Ox/Nbジョセフソン接合特性の、250°Cの熱処
理温度における熱処理時間依存性を示した特性図であり
、横軸は対数目盛で表しである。また第4図は同じ<
Nb/AlOx/Nbジョセフソン接合特性の30分間
の熱処理における熱処理温度依存性を示した特性図であ
る。第3図、第4図においては接合特性として、臨界電
流密度I。、接合の質を表す値vm、接合の均一性を表
す臨界電流の標準偏差σが示されている。またこれら工
。、vm、σの値はそれぞれの熱処理前の値ICo、v
rno、σ0で規格化されている。第3図から臨界電流
密度工。の変化は長時間(例えば30分間)の熱処理で
ほぼ飽和することがわかる。また第4図から熱処理温度
が高くなる程、臨界電流密度の変化は大きくなることが
わかる。これらのことがら、−度高温で長時間の熱処理
を施されたジョセフソン接合の臨界電流密度は、それ以
下の温度では変化を受けないことがわかる。−方、接合
の質を表す値■工、接合の均一性を表す値0は250°
C以下の温度では劣化しないことから、上記熱処理は Nb/Al0xb出ジョセフソン接合の場合、250°
C以下では接合特性の劣化を考慮することなしに行うこ
とができる。以上説明したNb/AlOx/Nbジョセ
フソン接合で代表されるようにトンネル型ジョセフソン
接合は、熱処理を行うことにより、熱的により安定なト
ンネル障壁層が形成され、その後の製造工程で基板が加
熱されても、その温度が前記熱処理温度以下であれば、
ジョセフソン接合の臨界電流密度は変化しない。このた
めジョセフソン接合の臨界電流密度の制御性は、上記熱
処理により、向上する。また本発明における熱処理は、
接合構成層の成膜後、その加工前に、上部電極表面が酸
素等の汚染物にさらされていない状態で行われるため、
熱処理中には接合構成層は酸素等の汚染物から完全に隔
離されている。このため酸素等の汚染物の接合構成層中
への侵入が起こらず、それによる接合特性劣化が生じな
い。
(実施例1)
第1図は、第1、第2の実施例を説明するための図であ
る。シリコンウェハからなる基板11上にニオブを厚さ
300nmだけスパッタで成膜し下部電極層12とする
。下部電極層12上にアルミニウムを厚さ10nmスパ
ッタで成膜し、このアルミニウム膜表面を酸化すること
によりアルミニウム酸化膜(AlOx)を生成しトンネ
ル障壁層13とする。
る。シリコンウェハからなる基板11上にニオブを厚さ
300nmだけスパッタで成膜し下部電極層12とする
。下部電極層12上にアルミニウムを厚さ10nmスパ
ッタで成膜し、このアルミニウム膜表面を酸化すること
によりアルミニウム酸化膜(AlOx)を生成しトンネ
ル障壁層13とする。
酸化条件は純酸素13Pa、 10分間の自然酸化であ
未。この酸化条件から2000A/am2の臨界電流密
度を暴 有するトンネル障壁層が得られる。トンネル障壁層13
上にニオブを150nmスパッタで成膜し上部電極層1
4とする。以上の工程はすべて同一真空中で行われ、途
中で真空が破られることはない。これらの工程により臨
界電流密度200OA/cm2のNb/A1ox/N′
bジョセフソン接合構成層が得られる(第1図(a))
。
未。この酸化条件から2000A/am2の臨界電流密
度を暴 有するトンネル障壁層が得られる。トンネル障壁層13
上にニオブを150nmスパッタで成膜し上部電極層1
4とする。以上の工程はすべて同一真空中で行われ、途
中で真空が破られることはない。これらの工程により臨
界電流密度200OA/cm2のNb/A1ox/N′
bジョセフソン接合構成層が得られる(第1図(a))
。
本実施例では、上記の方法で成膜された接合構成層に対
して真空を破ることなく220°C260分間の熱処理
を行う。第3図からNb1A10x/Nbジョセフソン
接合の臨界電流密度は、220’C,30分間の熱処理
により35%減少する。このため臨界電流密度1300
A/cm2となる。
して真空を破ることなく220°C260分間の熱処理
を行う。第3図からNb1A10x/Nbジョセフソン
接合の臨界電流密度は、220’C,30分間の熱処理
により35%減少する。このため臨界電流密度1300
A/cm2となる。
その後、接合構成層の加工、絶縁層15や上部配線層1
6の成膜および加工等の工程を経て、第1図(b)に示
す超伝導装置を完成する。これらの工程において基板温
度が上昇してもその温度が前記熱処理温度220°C以
下であるならば、接合の臨界電流密度は100OA/c
m2に保たれる。これは熱処理により、より安定なトン
ネル障壁13が形成されたためである。このように上記
熱処理によって第5図に示すようにジョセフソン接合の
臨界電流密度は、その後−゛め工程による基板温度上昇
の影響を受けずに一定ゆ値を保つようになるため臨界電
流密度の制御性牟向上する。
6の成膜および加工等の工程を経て、第1図(b)に示
す超伝導装置を完成する。これらの工程において基板温
度が上昇してもその温度が前記熱処理温度220°C以
下であるならば、接合の臨界電流密度は100OA/c
m2に保たれる。これは熱処理により、より安定なトン
ネル障壁13が形成されたためである。このように上記
熱処理によって第5図に示すようにジョセフソン接合の
臨界電流密度は、その後−゛め工程による基板温度上昇
の影響を受けずに一定ゆ値を保つようになるため臨界電
流密度の制御性牟向上する。
゛ また上記熱処理は、接合構成層成膜に引き続き同一
真空中で行われるため、上部電極層14表面からの酸素
等の侵入が起こらずそれにともなう接合特性劣化も起こ
らない。
真空中で行われるため、上部電極層14表面からの酸素
等の侵入が起こらずそれにともなう接合特性劣化も起こ
らない。
(実施例2)
実施例1で示した工程によりNb/AlOx/Nb接合
の接合構成層を成膜する(第1図(a))。その後基板
11を一度真空外に取り出し、別の真空装置に移す。こ
の別の真空装置においてアルゴン1.3Pa、印加電力
1.0kwの条件で10分間のRFプラズマクリーニン
グを行い、上部電極14表面の汚染物およびニオブ酸化
物を除去する。その後同一真空中において220°01
時間の熱処理を行う。その後接合構成層を加工し、絶縁
層15、上部配線16を形成して超伝導装置を完成する
(第1図(b)入 本実施例においては、実施例1で得られた効果の他に、
接合構成層の成膜装置に適切な加熱機構がない場合でも
、他の真空装置のさらにすぐれた加熱機構を用いること
ができ、臨界電流の制御性がさらに向上するという効果
も有する。
の接合構成層を成膜する(第1図(a))。その後基板
11を一度真空外に取り出し、別の真空装置に移す。こ
の別の真空装置においてアルゴン1.3Pa、印加電力
1.0kwの条件で10分間のRFプラズマクリーニン
グを行い、上部電極14表面の汚染物およびニオブ酸化
物を除去する。その後同一真空中において220°01
時間の熱処理を行う。その後接合構成層を加工し、絶縁
層15、上部配線16を形成して超伝導装置を完成する
(第1図(b)入 本実施例においては、実施例1で得られた効果の他に、
接合構成層の成膜装置に適切な加熱機構がない場合でも
、他の真空装置のさらにすぐれた加熱機構を用いること
ができ、臨界電流の制御性がさらに向上するという効果
も有する。
(実施例3)
第2図は本発明の第3、第4の実施例を説明するための
図である。以下第2図を用いて第3の実施例の説明を行
う。実施例1で示した工程によりNb/AlOx/Nb
接合の接合構成層を成膜する(第2図(a))。その後
上部電極24上に、同一真空中において、厚さ20nm
のアルミニウム膜をスパッタで成膜する(第2図(b)
)。アルミニウムは大気中で容易に酸化し表面に安定な
アルミニウム酸化膜が厚さ約5nm生成され、このアル
ミニウム酸化膜により酸素等の膜中への侵入が防止され
る。このため、上記アルミニウム膜は酸素等の汚染物に
対する良好なパッシベーション膜27となり、大気中で
熱処理を行っても表面から酸素等の汚染物は侵入しない
。
図である。以下第2図を用いて第3の実施例の説明を行
う。実施例1で示した工程によりNb/AlOx/Nb
接合の接合構成層を成膜する(第2図(a))。その後
上部電極24上に、同一真空中において、厚さ20nm
のアルミニウム膜をスパッタで成膜する(第2図(b)
)。アルミニウムは大気中で容易に酸化し表面に安定な
アルミニウム酸化膜が厚さ約5nm生成され、このアル
ミニウム酸化膜により酸素等の膜中への侵入が防止され
る。このため、上記アルミニウム膜は酸素等の汚染物に
対する良好なパッシベーション膜27となり、大気中で
熱処理を行っても表面から酸素等の汚染物は侵入しない
。
またこのパッシベーション膜27は、接合構成層成膜に
引き続き同一真空中で成膜されるため、上部電極24と
パッシベーション膜27界面には酸素等の汚染物は存在
しない。
引き続き同一真空中で成膜されるため、上部電極24と
パッシベーション膜27界面には酸素等の汚染物は存在
しない。
第2図に示すように上記パッシベーション膜27成膜後
基板を真空室外に取り出し220°C530分間の熱処
理を行う。その後、接合構成層を加工し、絶縁層25を
形成し、パッシベーション膜27を除去した後、上部配
線26を形成し、第2図(c)に示す超伝導装置を得る
。
基板を真空室外に取り出し220°C530分間の熱処
理を行う。その後、接合構成層を加工し、絶縁層25を
形成し、パッシベーション膜27を除去した後、上部配
線26を形成し、第2図(c)に示す超伝導装置を得る
。
本実施例では、実施例1で述べた効果の他に、真空室内
での熱処理という制約がないためあらゆる種類の熱処理
装置を利用できさらに温度の制御性の良い熱処理が行え
るという効果を有する。また実施例1に示した工程によ
りNb1A10x/Nb接合を成膜する(第2図(a)
)。その後基板を一度真空外に取り出し、別の真空装置
に移す。この別の真空装置において、アルゴン1.3P
a、印加電力1.0kwの条件で10分間のRFプラズ
マクリーニングを行い、上部電極24表面の汚染物およ
びニオブ酸化膜を除去する。続いて同一真空中において
マグネシウムを厚さ20nmスパッタで成膜する(第2
図(b))。マグネシウム酸化膜はアルミニウム酸化膜
より生成熱の高いより安定な酸化膜であるため、より良
好なパッシベーション膜27となる。その後基板を真空
室外に取り出し220℃、30分間の熱処理を行う。そ
の後第2図(c)に示す超伝導装置を完成する。
での熱処理という制約がないためあらゆる種類の熱処理
装置を利用できさらに温度の制御性の良い熱処理が行え
るという効果を有する。また実施例1に示した工程によ
りNb1A10x/Nb接合を成膜する(第2図(a)
)。その後基板を一度真空外に取り出し、別の真空装置
に移す。この別の真空装置において、アルゴン1.3P
a、印加電力1.0kwの条件で10分間のRFプラズ
マクリーニングを行い、上部電極24表面の汚染物およ
びニオブ酸化膜を除去する。続いて同一真空中において
マグネシウムを厚さ20nmスパッタで成膜する(第2
図(b))。マグネシウム酸化膜はアルミニウム酸化膜
より生成熱の高いより安定な酸化膜であるため、より良
好なパッシベーション膜27となる。その後基板を真空
室外に取り出し220℃、30分間の熱処理を行う。そ
の後第2図(c)に示す超伝導装置を完成する。
本実施例においては、第3の実施例で述べた効果の外に
、接合構成層を形成した材料にオブ、アルミニウム)以
外の材料(例えばマグネシウム)をパッシベーション膜
として用いることができ、さらに良好なパッシベーショ
ン膜を得ることができる。
、接合構成層を形成した材料にオブ、アルミニウム)以
外の材料(例えばマグネシウム)をパッシベーション膜
として用いることができ、さらに良好なパッシベーショ
ン膜を得ることができる。
(発明の効果)
一゛1 以上説明したように本発明による超伝導装置の
を行うため、熱的に安定なトンネル障壁層が形成でき、
後の工程において基板が加熱されても臨界電流値が変化
せず、臨界電流値の制御性が向上する効果がある。また
前記熱処理は、接合構成層の加工前に上部電極表面が酸
素等の汚染物にさらされていない状想で行われるため、
酸素等の汚染物が電極層およびトンネル障壁層中に侵入
することによって起る特性劣化を防止することができる
等の効果もある。
を行うため、熱的に安定なトンネル障壁層が形成でき、
後の工程において基板が加熱されても臨界電流値が変化
せず、臨界電流値の制御性が向上する効果がある。また
前記熱処理は、接合構成層の加工前に上部電極表面が酸
素等の汚染物にさらされていない状想で行われるため、
酸素等の汚染物が電極層およびトンネル障壁層中に侵入
することによって起る特性劣化を防止することができる
等の効果もある。
第1図(a)〜(b)は本発明の第1、第2の実施例を
説明するための断面図、第2図(a)〜(c)は本発明
の第3、第4の実施例を説明するための断面図、第3図
は2506C熱処理におけ乞う1AIOx/Nb接合特
性の熱処理時間依存性を示す特性図、第4図は30分間
の熱処理におけるN′blAIOx/Nb接合特性の熱
処理温度依存性を示す特性図、第5図は第1の実施例の
効果を示すための特性図、第6図は、従来例を示すため
の超伝導装置の断面図である。 図において、
説明するための断面図、第2図(a)〜(c)は本発明
の第3、第4の実施例を説明するための断面図、第3図
は2506C熱処理におけ乞う1AIOx/Nb接合特
性の熱処理時間依存性を示す特性図、第4図は30分間
の熱処理におけるN′blAIOx/Nb接合特性の熱
処理温度依存性を示す特性図、第5図は第1の実施例の
効果を示すための特性図、第6図は、従来例を示すため
の超伝導装置の断面図である。 図において、
Claims (1)
- 基板上に超伝導体からなる下部電極層と上部電極層がト
ンネル障壁層を介して結合した接合構成層を加工するこ
とによって得られるジョセフソン接合を有する超伝導装
置の製造方法において、前記接合構成層を成膜する工程
後かつ前記接合構成層を加工する工程前に前記上部電極
層表面が酸素等の汚染物にさらされていない状態で熱処
理を行うこと、かつ前記熱処理温度が前記トンネル障壁
層形成後の工程における最高温度以上であることを特徴
とする熱処理を用いた超伝導装置の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61150651A JPS637676A (ja) | 1986-06-28 | 1986-06-28 | 熱処理を用いた超伝導装置の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61150651A JPS637676A (ja) | 1986-06-28 | 1986-06-28 | 熱処理を用いた超伝導装置の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS637676A true JPS637676A (ja) | 1988-01-13 |
Family
ID=15501502
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP61150651A Pending JPS637676A (ja) | 1986-06-28 | 1986-06-28 | 熱処理を用いた超伝導装置の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS637676A (ja) |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS58176982A (ja) * | 1982-04-12 | 1983-10-17 | Agency Of Ind Science & Technol | ジヨセフソン接合素子の製造方法 |
JPS5979585A (ja) * | 1982-10-29 | 1984-05-08 | Hitachi Ltd | ジヨセフソン接合素子とその製造方法 |
JPS5998573A (ja) * | 1982-10-28 | 1984-06-06 | スペリ−・コ−ポレ−シヨン | 超伝導ジヨセフソン接合素子用のトンネル障壁作製法 |
-
1986
- 1986-06-28 JP JP61150651A patent/JPS637676A/ja active Pending
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS58176982A (ja) * | 1982-04-12 | 1983-10-17 | Agency Of Ind Science & Technol | ジヨセフソン接合素子の製造方法 |
JPS5998573A (ja) * | 1982-10-28 | 1984-06-06 | スペリ−・コ−ポレ−シヨン | 超伝導ジヨセフソン接合素子用のトンネル障壁作製法 |
JPS5979585A (ja) * | 1982-10-29 | 1984-05-08 | Hitachi Ltd | ジヨセフソン接合素子とその製造方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP0013130A1 (en) | Method of producing Josephson elements of the tunneling junction type | |
JPS63226981A (ja) | 超伝導集積回路装置およびその製造方法 | |
JP2000349356A (ja) | 超伝導−通常−超伝導ジョセフソン接合中に通常層を作製するためのイオン注入の使用 | |
JPS637675A (ja) | 超伝導装置の製造方法 | |
JPS637676A (ja) | 熱処理を用いた超伝導装置の製造方法 | |
JPH0714079B2 (ja) | 酸化物超電導三端子素子 | |
JPS59114853A (ja) | 積層集積回路素子の製造方法 | |
JPS6259467B2 (ja) | ||
JPS59114829A (ja) | 窒化シリコン膜の製造方法 | |
JPH06132577A (ja) | 酸化物超伝導ジョセフソン素子の作製方法 | |
JPH05211355A (ja) | ジョセフソン集積回路の製造方法 | |
JPH08227743A (ja) | 酸化物超電導体用金属電極 | |
JP3120914B2 (ja) | 超電導デバイスの製造方法 | |
JPS5979585A (ja) | ジヨセフソン接合素子とその製造方法 | |
JPH0381313B2 (ja) | ||
JPH01296683A (ja) | ジョセフソン接合膜の形成方法 | |
JP3091032B2 (ja) | 酸化物超電導体素子の製造方法及び超電導デバイスの製造方法 | |
JPH01296684A (ja) | ジョセフソン接合の形成方法 | |
JPS6331181A (ja) | 超伝導トランジスタ及びその製造方法 | |
JPH07120822B2 (ja) | ジョセフソン素子の製造方法 | |
JPS59114828A (ja) | 酸化シリコン膜の製造方法 | |
JPS6380580A (ja) | ジヨセフソン接合素子の製造方法 | |
JPS6130734B2 (ja) | ||
JPH04171872A (ja) | ジョセフソン素子およびその製造方法 | |
JPS5877269A (ja) | ジヨセフソン素子の製造方法 |