JPS637676A - 熱処理を用いた超伝導装置の製造方法 - Google Patents

熱処理を用いた超伝導装置の製造方法

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JPS637676A
JPS637676A JP61150651A JP15065186A JPS637676A JP S637676 A JPS637676 A JP S637676A JP 61150651 A JP61150651 A JP 61150651A JP 15065186 A JP15065186 A JP 15065186A JP S637676 A JPS637676 A JP S637676A
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JP
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heat treatment
layer
tunnel barrier
barrier layer
junction
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JP61150651A
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Mutsuo Hidaka
睦夫 日高
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National Institute of Advanced Industrial Science and Technology AIST
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Agency of Industrial Science and Technology
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はジョセフソン接合を有する超伝導装置の製造方
法に関する。
(従来の技術) 第6図に示すようなジョセフソン接合を有する超伝導装
置の製造工程においては、ジョセフソン接合のトンネル
障壁層形成後、基板31が加熱される工程がいくつかあ
る。超伝導装置における重要なパラメータであるジョセ
フソン接合の臨界電流密度は前記基板31の加熱により
変化する。このため前記臨界電流密度を設計値どおりに
制御することが難しくなる。特にスパッタやドライエツ
チングの工程等のような数十秒がら数分間の短い時間だ
け基板31が加熱される工程がある場合、この加熱時間
範囲での前記臨界電流密度の変化率が大きいため、前記
臨界電流密度の制御は一層困難になる。
前記臨界電流密度を制御する方法として、アブライドフ
ィジックスレターズ(Applied Physics
Letters)、第45巻、第796頁、1984年
にあるように超伝導装置完成後、熱処理を行い前記臨界
電流密度をトリミングする手法が知られていた。
(発明が解決しようとする問題点) ジョセフソン接合の臨界電流密度は、基板の加熱により
変化し、−度その温度による変化が飽和してしまうと、
それ以下の熱処理では変化しなくなる。このため、従来
の技術で述べた熱処理による臨界電流密度トリミング時
の熱処理温度は、ジョセフソン接合のトンネル障壁形成
後の超伝導装置の製造工程における最高温度以上でなけ
ればならない。しかじ熱処理温度が高くなると第33回
応用物理学会関係連合講演会講演予稿集2a−zF−5
゜1986年にあるように、ニオブ等の電極材料中に酸
素等の汚染物が侵入し、接合特性を劣化させる。
この現象は電極材料表面に吸着されたわずかな汚染物に
よっても生じる。
このため、従来の技術で述べた超伝導装置完成後、熱処
理を用いてジョセフソン接合の臨界電流密度をトリミン
グする技術においては、熱処理時に、第5図に示す下部
電極32や上部電極34の側面および上部配線36の上
面から酸素等の汚染物が侵入し、接合特性が劣化する欠
点を有していた。また、この酸素等の汚染物が上部電極
34と上部配線36との界面に蓄積されると、接合と直
列に抵抗が発生し、超伝導装置の動作が著しく阻害され
る欠点も有していた。
本発明は、上記従来の技術の欠点を克服し、超伝導装置
の特性劣化を伴わない熱処理方法を用いた超伝導装置の
製造方法を提供することを目的としている。
(問題点を解決するための手段) 本発明によれば、基板上に超伝導体からなる下部電極層
と上部電極層がトンネル障壁層を介して結合した接合構
成層を加工することによって得られるジョセフソン接合
を有する超伝導装置の製造方法において、前記接合構成
層を成膜する工程後かつ前記接合構成層を加工する工程
前に前記上部電極層表面が酸素等の汚染物にさらされて
いない状態で熱処理を行うこと、かつ前記熱処理温度が
前記トンネル障壁層形成後の工程における最高温度以上
であることを特徴とする熱処理を用いた超伝導装置の製
造方法が得られる。
(作用) 第3図は上下両電極にニオブ(Nb)、トンネル障壁層
にアルミニウム酸化膜(A10x)を用いたNb/Al
Ox/Nbジョセフソン接合特性の、250°Cの熱処
理温度における熱処理時間依存性を示した特性図であり
、横軸は対数目盛で表しである。また第4図は同じ< 
Nb/AlOx/Nbジョセフソン接合特性の30分間
の熱処理における熱処理温度依存性を示した特性図であ
る。第3図、第4図においては接合特性として、臨界電
流密度I。、接合の質を表す値vm、接合の均一性を表
す臨界電流の標準偏差σが示されている。またこれら工
。、vm、σの値はそれぞれの熱処理前の値ICo、v
rno、σ0で規格化されている。第3図から臨界電流
密度工。の変化は長時間(例えば30分間)の熱処理で
ほぼ飽和することがわかる。また第4図から熱処理温度
が高くなる程、臨界電流密度の変化は大きくなることが
わかる。これらのことがら、−度高温で長時間の熱処理
を施されたジョセフソン接合の臨界電流密度は、それ以
下の温度では変化を受けないことがわかる。−方、接合
の質を表す値■工、接合の均一性を表す値0は250°
C以下の温度では劣化しないことから、上記熱処理は Nb/Al0xb出ジョセフソン接合の場合、250°
C以下では接合特性の劣化を考慮することなしに行うこ
とができる。以上説明したNb/AlOx/Nbジョセ
フソン接合で代表されるようにトンネル型ジョセフソン
接合は、熱処理を行うことにより、熱的により安定なト
ンネル障壁層が形成され、その後の製造工程で基板が加
熱されても、その温度が前記熱処理温度以下であれば、
ジョセフソン接合の臨界電流密度は変化しない。このた
めジョセフソン接合の臨界電流密度の制御性は、上記熱
処理により、向上する。また本発明における熱処理は、
接合構成層の成膜後、その加工前に、上部電極表面が酸
素等の汚染物にさらされていない状態で行われるため、
熱処理中には接合構成層は酸素等の汚染物から完全に隔
離されている。このため酸素等の汚染物の接合構成層中
への侵入が起こらず、それによる接合特性劣化が生じな
い。
(実施例1) 第1図は、第1、第2の実施例を説明するための図であ
る。シリコンウェハからなる基板11上にニオブを厚さ
300nmだけスパッタで成膜し下部電極層12とする
。下部電極層12上にアルミニウムを厚さ10nmスパ
ッタで成膜し、このアルミニウム膜表面を酸化すること
によりアルミニウム酸化膜(AlOx)を生成しトンネ
ル障壁層13とする。
酸化条件は純酸素13Pa、 10分間の自然酸化であ
未。この酸化条件から2000A/am2の臨界電流密
度を暴 有するトンネル障壁層が得られる。トンネル障壁層13
上にニオブを150nmスパッタで成膜し上部電極層1
4とする。以上の工程はすべて同一真空中で行われ、途
中で真空が破られることはない。これらの工程により臨
界電流密度200OA/cm2のNb/A1ox/N′
bジョセフソン接合構成層が得られる(第1図(a))
本実施例では、上記の方法で成膜された接合構成層に対
して真空を破ることなく220°C260分間の熱処理
を行う。第3図からNb1A10x/Nbジョセフソン
接合の臨界電流密度は、220’C,30分間の熱処理
により35%減少する。このため臨界電流密度1300
A/cm2となる。
その後、接合構成層の加工、絶縁層15や上部配線層1
6の成膜および加工等の工程を経て、第1図(b)に示
す超伝導装置を完成する。これらの工程において基板温
度が上昇してもその温度が前記熱処理温度220°C以
下であるならば、接合の臨界電流密度は100OA/c
m2に保たれる。これは熱処理により、より安定なトン
ネル障壁13が形成されたためである。このように上記
熱処理によって第5図に示すようにジョセフソン接合の
臨界電流密度は、その後−゛め工程による基板温度上昇
の影響を受けずに一定ゆ値を保つようになるため臨界電
流密度の制御性牟向上する。
゛ また上記熱処理は、接合構成層成膜に引き続き同一
真空中で行われるため、上部電極層14表面からの酸素
等の侵入が起こらずそれにともなう接合特性劣化も起こ
らない。
(実施例2) 実施例1で示した工程によりNb/AlOx/Nb接合
の接合構成層を成膜する(第1図(a))。その後基板
11を一度真空外に取り出し、別の真空装置に移す。こ
の別の真空装置においてアルゴン1.3Pa、印加電力
1.0kwの条件で10分間のRFプラズマクリーニン
グを行い、上部電極14表面の汚染物およびニオブ酸化
物を除去する。その後同一真空中において220°01
時間の熱処理を行う。その後接合構成層を加工し、絶縁
層15、上部配線16を形成して超伝導装置を完成する
(第1図(b)入 本実施例においては、実施例1で得られた効果の他に、
接合構成層の成膜装置に適切な加熱機構がない場合でも
、他の真空装置のさらにすぐれた加熱機構を用いること
ができ、臨界電流の制御性がさらに向上するという効果
も有する。
(実施例3) 第2図は本発明の第3、第4の実施例を説明するための
図である。以下第2図を用いて第3の実施例の説明を行
う。実施例1で示した工程によりNb/AlOx/Nb
接合の接合構成層を成膜する(第2図(a))。その後
上部電極24上に、同一真空中において、厚さ20nm
のアルミニウム膜をスパッタで成膜する(第2図(b)
)。アルミニウムは大気中で容易に酸化し表面に安定な
アルミニウム酸化膜が厚さ約5nm生成され、このアル
ミニウム酸化膜により酸素等の膜中への侵入が防止され
る。このため、上記アルミニウム膜は酸素等の汚染物に
対する良好なパッシベーション膜27となり、大気中で
熱処理を行っても表面から酸素等の汚染物は侵入しない
またこのパッシベーション膜27は、接合構成層成膜に
引き続き同一真空中で成膜されるため、上部電極24と
パッシベーション膜27界面には酸素等の汚染物は存在
しない。
第2図に示すように上記パッシベーション膜27成膜後
基板を真空室外に取り出し220°C530分間の熱処
理を行う。その後、接合構成層を加工し、絶縁層25を
形成し、パッシベーション膜27を除去した後、上部配
線26を形成し、第2図(c)に示す超伝導装置を得る
本実施例では、実施例1で述べた効果の他に、真空室内
での熱処理という制約がないためあらゆる種類の熱処理
装置を利用できさらに温度の制御性の良い熱処理が行え
るという効果を有する。また実施例1に示した工程によ
りNb1A10x/Nb接合を成膜する(第2図(a)
)。その後基板を一度真空外に取り出し、別の真空装置
に移す。この別の真空装置において、アルゴン1.3P
a、印加電力1.0kwの条件で10分間のRFプラズ
マクリーニングを行い、上部電極24表面の汚染物およ
びニオブ酸化膜を除去する。続いて同一真空中において
マグネシウムを厚さ20nmスパッタで成膜する(第2
図(b))。マグネシウム酸化膜はアルミニウム酸化膜
より生成熱の高いより安定な酸化膜であるため、より良
好なパッシベーション膜27となる。その後基板を真空
室外に取り出し220℃、30分間の熱処理を行う。そ
の後第2図(c)に示す超伝導装置を完成する。
本実施例においては、第3の実施例で述べた効果の外に
、接合構成層を形成した材料にオブ、アルミニウム)以
外の材料(例えばマグネシウム)をパッシベーション膜
として用いることができ、さらに良好なパッシベーショ
ン膜を得ることができる。
(発明の効果) 一゛1 以上説明したように本発明による超伝導装置の
を行うため、熱的に安定なトンネル障壁層が形成でき、
後の工程において基板が加熱されても臨界電流値が変化
せず、臨界電流値の制御性が向上する効果がある。また
前記熱処理は、接合構成層の加工前に上部電極表面が酸
素等の汚染物にさらされていない状想で行われるため、
酸素等の汚染物が電極層およびトンネル障壁層中に侵入
することによって起る特性劣化を防止することができる
等の効果もある。
【図面の簡単な説明】
第1図(a)〜(b)は本発明の第1、第2の実施例を
説明するための断面図、第2図(a)〜(c)は本発明
の第3、第4の実施例を説明するための断面図、第3図
は2506C熱処理におけ乞う1AIOx/Nb接合特
性の熱処理時間依存性を示す特性図、第4図は30分間
の熱処理におけるN′blAIOx/Nb接合特性の熱
処理温度依存性を示す特性図、第5図は第1の実施例の
効果を示すための特性図、第6図は、従来例を示すため
の超伝導装置の断面図である。 図において、

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 基板上に超伝導体からなる下部電極層と上部電極層がト
    ンネル障壁層を介して結合した接合構成層を加工するこ
    とによって得られるジョセフソン接合を有する超伝導装
    置の製造方法において、前記接合構成層を成膜する工程
    後かつ前記接合構成層を加工する工程前に前記上部電極
    層表面が酸素等の汚染物にさらされていない状態で熱処
    理を行うこと、かつ前記熱処理温度が前記トンネル障壁
    層形成後の工程における最高温度以上であることを特徴
    とする熱処理を用いた超伝導装置の製造方法。
JP61150651A 1986-06-28 1986-06-28 熱処理を用いた超伝導装置の製造方法 Pending JPS637676A (ja)

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Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58176982A (ja) * 1982-04-12 1983-10-17 Agency Of Ind Science & Technol ジヨセフソン接合素子の製造方法
JPS5979585A (ja) * 1982-10-29 1984-05-08 Hitachi Ltd ジヨセフソン接合素子とその製造方法
JPS5998573A (ja) * 1982-10-28 1984-06-06 スペリ−・コ−ポレ−シヨン 超伝導ジヨセフソン接合素子用のトンネル障壁作製法

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58176982A (ja) * 1982-04-12 1983-10-17 Agency Of Ind Science & Technol ジヨセフソン接合素子の製造方法
JPS5998573A (ja) * 1982-10-28 1984-06-06 スペリ−・コ−ポレ−シヨン 超伝導ジヨセフソン接合素子用のトンネル障壁作製法
JPS5979585A (ja) * 1982-10-29 1984-05-08 Hitachi Ltd ジヨセフソン接合素子とその製造方法

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