JP2000349356A - 超伝導−通常−超伝導ジョセフソン接合中に通常層を作製するためのイオン注入の使用 - Google Patents

超伝導−通常−超伝導ジョセフソン接合中に通常層を作製するためのイオン注入の使用

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 均一で高品質のSNSジョセフソン接合を作
製する方法を提供する。 【解決手段】 SNSジョセフソン接合(10)中に通
常層を作製するためにイオン注入を使用する方法であ
る。本方法によって得られるSNS接合(10)は、基
板(18)上に堆積し及びパターン形成した第1の高温
超伝導(HTS)層(14)を含み、これは、第1のH
TS層(14)を選択的に除去して基板(18)の上面
を露出し、並びに、基板(18)の露出した上面に隣接
させて第1のHTS層(14)の表面に角を成す側面
(22)を形成したものである。イオン注入を使用し
て、非超伝導特性を有する接合領域(12)を、第1の
HTS層(14)の角を成す側面(22)に沿って形成
する。次に、第1のHTS層(14)及び基板(18)
の露出した上面の少なくとも一部の上に第2のHTS層
(16)を堆積し及びパターン形成し、それによってS
NSジョセフソン接合を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、超伝導−通常(no
rmal)−超伝導(SNS)ジョセフソン接合に関し、よ
り詳細には、SNSジョセフソン接合中に通常層を作製
するためにイオン注入を使用する方法に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】ジョセ
フソン接合は、様々な高温超伝導体(HTS)集積回路
において使用されている。ジョセフソン接合は、ある回
路から別の回路にわずか6psで信号をスイッチングでき
る超伝導装置である。従ってジョセフソン接合は、超伝
導電子が第1と第2の超伝導層の間を行き来してトンネ
ルする能力に依拠する。このトンネリング挙動は、通常
層材料の厚さ及びタイプを含む多くの事柄に依存する。
【0003】SNS接合を作製するためには、HTS材
料の薄膜を基板上に堆積し、次にフォトリソグラフィ技
術を使用してパターン形成して、第1の超伝導層(すな
わちベース電極)を作製する。絶縁性の誘電体層及び第
2の超伝導層(すなわち対向電極)を第1の超伝導層の
上に形成し、次にパターン形成して個々のSNS接合を
形成する。誘電体(すなわち通常層)が厚い程、好まし
いトンネリング挙動を実現するのが困難になる。従っ
て、均一で高品質のSNSジョセフソン接合を作製する
際の主要な障害の1つは、通常層の厚さと材料のタイプ
とを正確に制御する能力である。例えば、均一に厚い通
常層を堆積するのはしばしば困難であり、というのは不
均一な被覆が特に膜成長の初期の段階で起きるからであ
る。突起(outgrowth)及び細孔のような小さな表面形
状(surface feature)もまた、通常層の均一なコーテ
ィングを妨げ得る。通常層の厚さまたは組成の不均一
は、低品質の接合を生じ得る(例えば、電気的短絡、不
均一なトンネリング等)。
【0004】従って、上記に特定した課題に対処するS
NSジョセフソン接合を作製する方法は、高温超伝導集
積回路において使用するために望ましい。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の教示によれば、
超伝導集積回路において使用するためのSNSジョセフ
ソン接合が得られる。SNS接合は、基板上に堆積し及
びパターン形成した第1の高温超伝導(HTS)層を含
み、これは、第1のHTS層を選択的に除去して基板の
上面を露出し、並びに、基板の露出した上面に隣接させ
て第1のHTS層の表面に角を成す側面(angular side
surface)を形成したものである。イオン注入を使用し
て、非超伝導特性を有する接合領域を、第1の層の角を
成す側面に沿って形成する。次に、第1のHTS層及び
基板の露出した上面の少なくとも一部の上に第2のHT
S層を堆積し及びパターン形成し、それによってSNS
ジョセフソン接合を形成する。
【0006】本発明の他の目的及び利点は、以下の詳細
な説明を読みまた図面を参照することで、当業者には明
瞭になろう。
【0007】
【実施例】本発明を、特定の用途のための例証となる実
施例に関連して本明細書において説明するが、本発明は
それに限定されるものでないことは理解されるはずであ
る。当業者及び本明細書において提供する教示を利用で
きる人であれば、その範囲内での追加の修正、用途及び
実施例、並びに本発明がかなりの有用性を持つと思われ
る追加の分野を認識できよう。
【0008】超伝導集積回路において使用するための超
伝導−通常−超伝導(SNS)接合10を図1に表わ
す。超伝導体の間の薄いバリア層を通してジョセフソン
効果が実現されるが、これはジョセフソン接合として周
知である。具体的にはジョセフソン効果は、第1の高温
超伝導(HTS)層14と第2のHTS層16とを分離
する薄い誘電体または金属の接合領域12を通る電子対
のトンネリングである。
【0009】図2〜4は、本発明による、SNSジョセ
フソン接合10を作製するための第1の好ましい方法の
諸工程を示す。厚さ約200ナノメートルを有する第1
のHTS層14を、パルスレーザー堆積(PLD)また
は他の周知の技術を使用して基板18上に堆積する。第
1のHTS層(すなわちベース電極)14は好ましくは
イットリウム−バリウム−銅−酸素(YBa2Cu
37)材料で構成される。しかしながら、ビスマス−ス
トロンチウム−カルシウム−銅−酸素(BiSrCaC
uO)、タリウム−バリウム−カルシウム−銅−酸素
(TlBaCaCuO)、窒素−バリウム−銅−酸素
(NBaCuO)、ガドリニウム−カルシウム−バリウ
ム−ランタン−銅−酸素(Gd0.6Ca0.4Ba1.6La
0.4Cu37)または容易に明白な他の超伝導材料も使
用してよい。誘電体層15(例えばチタン酸ストロンチ
ウム(SrTiO3))を任意に第1のHTS層の上に
堆積して、第1のHTS層14と第2のHTS層16と
の間の絶縁を改良する。
【0010】次に第1のHTS層14をパターン形成し
て、超伝導集積回路の基礎を形成する構造にする。図2
は、集積回路の部分断面図を示す。第1のHTS層14
の角を成す側面22は基板18の露出した上面24に隣
接し、SNS接合10のための接合領域12になる。こ
の構造を形成するためには、第1のHTS層14の望ま
れない部分を、様々な技術を使用して物理的にエッチす
る。理解できるように、イオンミリング、反応性イオン
エッチング、プラズマエッチング、ウェットエッチング
並びに他のエッチング及びリフトオフ技術を使用してよ
い。
【0011】イオン注入を次に使用して、図3に示すよ
うに接合領域12に沿って超伝導特性を変更する。接合
領域12の結晶格子構造を維持して、第2のHTS層1
6をその上に堆積し及びパターン形成できるようにしな
ければならない。結晶格子を損傷するようなイオン注入
を使用して接合領域12を非超伝導に転換することは、
許容できない。従って、イオン打込み種(例えばシリコ
ン、ベリリウム(berylium)、ニッケル、コバルト、カ
ルシウム、ガリウム等)を選択することで、格子構造を
断続させること無く接合領域12の化学的及び電気的性
質を変更する。そのようなイオン注入を、本明細書にお
いて参考のために引用するShiga et alに付与された米
国特許第5,194,419号においてさらに開示する。
【0012】イオンのドーズ量及びタイプは、接合領域
12に沿って形成される通常層のタイプを制御する。そ
の上イオン注入の平均侵入深さは、打込まれるイオンの
加速エネルギーによって決まる。例えば、低い加速エネ
ルギーは浅い打込みを生じるのに反して、高い加速エネ
ルギーは深い打込みを生じる。従ってエネルギーは接合
領域12の厚さを制御し、厚さは好ましくは約10〜3
0ナノメートルである。
【0013】理解できるように、イオン注入の最中にフ
ォトレジスト/マスク(図示せず)を使用して、変更す
る接合領域12を回路の他の変更しない領域から区切る
(delineate)ことができる。好ましくはイオン注入
は、第1のHTS層14の角を成す側面22を変更し、
並びに、基板の露出した上面に接する第1の区域26と
第1のHTS層14の上面に接する第2の区域28(こ
の両方とも角を成す側面22に隣接する)を変更する。
フォトレジスト/マスクを除去した後に、第2のHTS
層16を堆積する。
【0014】打込み後、厚さ約250ナノメートルを有
する第2のHTS層16(すなわち対向電極)を、PL
Dまたは他の周知の技術を使用して堆積する。図4を参
照すると、次に、第2のHTS層16を先に説明した技
術を使用してパターン形成して、SNS接合10を形成
する。SNS接合10を転移温度(Tc)未満に冷却し
た時に、第1及び第2のHTS層14及び16は超伝導
になるのに反して、接合領域12は絶縁性の誘電体かま
たは金属材料のままである(すなわち通常層)。当業者
であれば、他のタイプの材料と様々な厚さとを使用し
て、SNS接合10を構成してよいことは、上述の検討
から容易に認識できよう。
【0015】用途によっては、第2の誘電体層(図示せ
ず)を第2のHTS層16の上に堆積して、さらにSN
S接合10を絶縁してよく、または、金属層(例えば銀
または金材料)を第2のHTS層16上に堆積して、S
NS接合10との電気的接触を確立してよい。また、第
2のHTS層16を堆積し及びパターン形成する工程の
前かまたは後にアニーリングを実行できる。アニーリン
グを使用して、イオン打込み損傷を除去し、接合領域1
2中の打込み種と酸素との間の化学結合を活性化し、打
込みしたドーパントが接合領域12から他の未変更HT
S領域へ外方拡散するのを最小化する。
【0016】本発明の第2の好ましい方法は、熱駆動境
界拡散(thermally driven boundary diffusion)を用
いて、SNSジョセフソン接合10を形成する。図5に
おいては、イオン注入は、第2のHTS層16を第1の
HTS層14の上に堆積した後に行われる。イオンの拡
散速度は、結晶粒界に沿った場合には材料のバルクにお
ける場合よりも何桁も速いことは従来技術において周知
である。従って、打込まれたイオンは第1及び第2の層
14及び16の間の境界中に拡散し、それによって通常
層を形成する。高温アニール(例えばYBa2Cu37
材料の場合には、酸素中で400〜500℃)が、イオ
ンを拡散させるために必要である。図6に示すように、
第2のHTS層16はエッチされていないが既にパター
ン形成は済んでいる間に、エッジを封止した状態でアニ
ーリングは行われるべきである。アニーリング温度は、
接合を形成するために使用する打込み種とHTS材料と
によって変えてよいことに留意されたい。
【0017】本発明の第3の好ましい方法においては、
打込み増強(implant enhancement)(IE)層を使用
して、SNS接合10の形成を容易にする。一般にこの
方法は、上記に説明した任意の方法と同じ諸工程を用い
る。しかしながら図7に示すように、第1のHTS層1
4をエッチ除去して、接合の角を成す側面22を形成し
た後、厚さ約10〜30ナノメートルを有するIE層3
0を装置の上面の上に堆積する。IE層30は打込み種
を集中させる効果を有し、それによってこれをSNS接
合10のための有効な通常層に変換する。
【0018】第1及び第2のHTS層14及び16がイ
ットリウム−バリウム−銅−酸素材料から構成されてい
る場合、IE層をコバルトをドープしたイットリウム−
バリウム−銅−酸素材料から形成してよく、または、第
1及び第2のHTS層14及び16がネオジム−バリウ
ム−銅−酸素またはガドリニウム−カルシウム−バリウ
ム−ランタン−銅−酸素材料から構成されている場合、
イットリウム−バリウム−銅−酸素材料から形成してよ
い。一般に、IE層30に使用される材料は次の点を示
す:(1)打込み種に対する高い阻止能、(2)打込み
種に対する大きな化学親和力、及び/または(3)第1
及び第2のHTS層14及び16のHTS材料と比較し
た場合の、打込み種の大きな拡散率。当業者には明白な
ように、他のタイプの材料及び材料の組合せも本発明の
範囲に含まれる。いったん接合領域12が形成された
ら、上記の手法のどちらかの残りの諸工程を実行して、
図8に示すSNS接合10の形成を完了する。
【0019】前述した点は、単に本発明の模範的な実施
例を開示しまた説明するものである。当業者であれば、
様々な変更、修正及び変形を、本発明の範囲及び精神か
ら逸脱すること無くなし得ることは、上述の検討並びに
添付図面及び請求の範囲から容易に認識できよう。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による、SNSジョセフソン接合の断面
図を示す。
【図2】本発明による、基板上に堆積した第1のHTS
層及び誘電体層の断面図を示す。
【図3】本発明による、イオン注入を使用して形成した
接合領域の断面図を示す。
【図4】本発明による、SNSジョセフソン接合を形成
するために第1のHTS層上に堆積させた第2のHTS
層の断面図を示す。
【図5】本発明による、SNS接合の断面図を示し、こ
こで、イオン打込み物の熱駆動境界拡散を使用して接合
を形成する。
【図6】本発明の第2の好適な実施例による、SNS接
合の断面図を示す。
【図7】本発明による、接合領域を形成するために使用
される打込み増強層の断面図を示す。
【図8】本発明の第3の好適な実施例による、SNS接
合の断面図を示す。
【符号の説明】
10 超伝導−通常−超伝導接合 12 接合領域 14 第1の高温超伝導層 15 誘電体層 16 第2の高温超伝導層 18 基板 22 角を成す側面 24 基板18の露出した上面 26 基板の露出した上面に接する第1の区域 28 第1の高温超伝導層14の上面に接する第2の区
域 30 打込み増強層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ジェイムズ・エム・マーダック アメリカ合衆国カリフォルニア州90278, リダンド・ビーチ,ブレイズデル・アベニ ュー 3000 (72)発明者 ヒューゴ・ダブリュー−ケイ・チャン アメリカ合衆国カリフォルニア州90275, フレモント,センチネル・ドライブ 46850

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の高温超伝導(HTS)層を基板上
    に堆積する工程と;前記第1のHTS層の一部を選択的
    に除去して、基板の上面の一部を露出し、該基板の露出
    した上面に隣接させて前記第1のHTS層の表面に角を
    成す側面を形成する工程と;該角を成す側面に沿ってイ
    オン注入を実行して、非超伝導特性を有する接合領域を
    形成する工程と;該接合領域及び前記基板の露出した上
    面の上に第2のHTS層を堆積し、それによってSNS
    接合を形成する工程と;を含む、超伝導集積回路におい
    て使用するための超伝導−通常−超伝導(SNS)接合
    を作製する方法。
  2. 【請求項2】 シリコン、ベリリウム、ニッケル、コバ
    ルト、カルシウム、及びガリウムからなる群から選択さ
    れるイオン種を使用することをさらに含む、請求項1に
    記載の方法。
  3. 【請求項3】 前記第1のHTS層及び前記第2のHT
    S層は、イットリウム−バリウム−銅−酸素、ビスマス
    −ストロンチウム−カルシウム−銅−酸素、タリウム−
    バリウム−カルシウム−銅−酸素、ネオジム−バリウム
    −銅−酸素、及びガドリニウム−カルシウム−バリウム
    −ランタン−銅−酸素からなる群から選択される材料で
    構成される、請求項1に記載の方法。
  4. 【請求項4】 前記第1のHTS層の一部を選択的に除
    去した後に、誘電体層を前記第1のHTS層の上面の上
    に堆積することをさらに含む、請求項1に記載の方法。
  5. 【請求項5】 前記誘電体層はチタン酸ストロンチウム
    材料で構成される、請求項4に記載の方法。
  6. 【請求項6】 前記第1のHTS層の一部を選択的に除
    去した後に、打込み増強層を堆積する工程をさらに含
    み、該打込み増強層中のイオン打込み物を集中させるた
    めに、前記打込み増強層は前記第1のHTS層及び前記
    基板の上面の上に堆積される、請求項1に記載の方法。
  7. 【請求項7】 前記打込み増強層は、イットリウム−バ
    リウム−銅−酸素及びコバルトをドープしたイットリウ
    ム−バリウム−銅−酸素からなる群から選択される材料
    で構成される、請求項6に記載の方法。
  8. 【請求項8】 第1の高温超伝導(HTS)層を基板上
    に堆積する工程と;前記第1のHTS層の一部を選択的
    に除去して、基板の上面の一部を露出し、該基板の露出
    した上面に隣接させて前記第1のHTS層の表面に角を
    成す側面を形成する工程と;前記第1のHTS層及び前
    記基板の露出した上面の一部の上に第2のHTS層を堆
    積する工程と;前記角を成す側面に沿ってイオン注入を
    実行して、接合領域を形成する工程と;アニーリングし
    て、前記第1のHTS層と前記第2のHTS層との間の
    前記角を成す側面に沿ってイオン打込み物を拡散させ、
    それによって非超伝導特性を有する前記接合領域を形成
    する工程と;を含む、超伝導集積回路において使用する
    ための超伝導−通常−超伝導(SNS)接合を作製する
    方法。
  9. 【請求項9】 イオン注入を実行する前記工程は、シリ
    コン、ベリリウム、ニッケル、コバルト、カルシウム、
    及びガリウムからなる群から選択されるイオン種を使用
    することをさらに含む、請求項8に記載の方法。
  10. 【請求項10】 前記第1のHTS層及び前記第2のH
    TS層は、イットリウム−バリウム−銅−酸素、ビスマ
    ス−ストロンチウム−カルシウム−銅−酸素、タリウム
    −バリウム−カルシウム−銅−酸素、ネオジム−バリウ
    ム−銅−酸素、及びガドリニウム−カルシウム−バリウ
    ム−ランタン−銅−酸素からなる群から選択される材料
    で構成される、請求項8に記載の方法。
  11. 【請求項11】 前記第1のHTS層の一部を選択的に
    除去した後に、打込み増強層を堆積する工程をさらに含
    み、該打込み増強層中のイオン打込み物を集中させるた
    めに、前記打込み増強層は前記第1のHTS層及び前記
    基板の上面の上に堆積される、請求項8に記載の方法。
  12. 【請求項12】 前記打込み増強層は、イットリウム−
    バリウム−銅−酸素及びコバルトをドープしたイットリ
    ウム−バリウム−銅−酸素からなる群から選択される材
    料で構成される、請求項11に記載の方法。
  13. 【請求項13】 超伝導集積回路において使用するため
    に基板上に形成された超伝導−通常−超伝導(SNS)
    接合であって:前記基板上に堆積された第1のHTS層
    であって、選択的に除去されて前記基板の上面の一部を
    露出し、前記基板の露出した上面に隣接させて前記第1
    のHTS層の表面に角を成す側面が形成される第1のH
    TS層と;該第1のHTS層の上面及び前記基板の露出
    した上面の少なくとも一部の上に堆積され及びパターン
    形成された第2のHTS層と;前記角を成す側面に沿っ
    てイオン注入を使用して形成された、非超伝導特性を有
    する接合領域と;を備える接合。
  14. 【請求項14】 イオン注入を実行するためのイオン種
    は、イットリウム−バリウム−銅−酸素及びコバルトを
    ドープしたイットリウム−バリウム−銅−酸素からなる
    群から選択される、請求項13に記載のSNS接合。
  15. 【請求項15】 前記第1のHTS層及び前記第2のH
    TS層は、イットリウム−バリウム−銅−酸素、ビスマ
    ス−ストロンチウム−カルシウム−銅−酸素、タリウム
    −バリウム−カルシウム−銅−酸素、ネオジム−バリウ
    ム−銅−酸素、及びガドリニウム−カルシウム−バリウ
    ム−ランタン−銅−酸素からなる群から選択される材料
    で構成される、請求項13に記載のSNS接合。
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