JPS63758Y2 - - Google Patents

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JPS63758Y2
JPS63758Y2 JP6339381U JP6339381U JPS63758Y2 JP S63758 Y2 JPS63758 Y2 JP S63758Y2 JP 6339381 U JP6339381 U JP 6339381U JP 6339381 U JP6339381 U JP 6339381U JP S63758 Y2 JPS63758 Y2 JP S63758Y2
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skid pipe
mounting plate
skid
displacement
pipe
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JP6339381U
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  • Heat Treatments In General, Especially Conveying And Cooling (AREA)
  • Tunnel Furnaces (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はスキツドパイプの熱間時の強度低下を
防止し、寿命の延長を可ならしめる加熱炉スキツ
ドパイプの変位調整装置に関する。
従来の加熱炉の1例を模式的に第1図に示す。
図において、101は加熱炉炉体、102は被加
熱鋼材(図示せず)を載置するスキツドパイプ、
103はスキツドパイプ102を取り付ける台
車、104は炉体101に取り付けられ、被加熱
鋼材を加熱するためのバーナ、105はローラで
ある。
ウオーキングビーム式加熱炉においては、台車
103が駆動装置(図示せず)により駆動され、
被加熱鋼材を移送するのであるが、その際スキツ
ドパイプ102は重い鋼材を支えるという重要な
役割を果たすので、高い強度をもつことが要求さ
れる。一方、このスキツドパイプ102は加熱炉
内の高温度にさらされるという悪条件にある。そ
の対応策として、スキツドパイプ12に断熱材を
巻き付けたり、内部に冷却水を流したりしてその
温度を下げるという方策がとられている。
しかし、そのような対策を施しても、スキツド
パイプ102の温度が炉外の大気温度より高くな
ることは不可避であつて、たとえば、炉外大気温
度20℃に対して、スキツドパイプ102の温度が
40〜50℃程にあること、すなわち、20〜30℃の温
度差がつくことは避けられないことである。しか
も、この温度差は施工時には全く無く、施工終了
後、炉の操業が始まり、熱間条件となつてから生
ずるものである。
このように、炉の操業時には炉外にある台車1
03と炉内にあるスキツドパイプ102との間に
温度差が生じることになり、このことが両者の熱
膨張量の差となつてあらわれてくる。この熱膨張
量の差によつて、スキツドパイプ102やその台
車103への取付部などにいわゆる熱応力が発生
し、これがスキツドパイプ102の強度低下の一
つの原因となつていた。
このようなスキツドパイプ10の熱膨張の状況
を第2図a,bに示す。すなわち、第2図aは冷
間時に据付けられたスキツドパイプ102を示
し、この冷間時のスキツドパイプ102が熱間時
に第2図bに示すように、熱膨張の方向106に
変形し、その結果スキツドパイプ102に歪が発
生し、いわゆる熱応力を生じ、その強度を抵下さ
せる原因となる。
また、加熱炉によつては、いわゆる蒸発冷却を
採用する場合があるが、その場合、スキツドパイ
プ102の温度は蒸発冷却系の圧力における飽和
温度、たとえば、圧力10Kg/cm2Gでは183℃まで
上昇するため、上述の温度差は160℃以上にもな
り、従つて、発生する熱応力も著しく大きくなる
という欠点がある。
このような熱応力を逃がすため、第1図bに示
すようにスキツドパイプ102の取付部にローラ
105を使用してスキツドパイプ102が自由に
変位できるようにした提案もあるが、構造が複雑
になるという欠点がある。また、熱膨張を考慮し
たスキツドパイプの例として第3図a,bに示す
ような方法が考えられている。すなわち、あらか
じめスキツドパイプ102を熱膨張だけ短く製作
して据付けるものであり、第3図aはその冷間時
の状況を、同じくbは熱間時の状況をそれぞれ示
す。第3図bの点線はaにおける冷間時のスキツ
ドパイプ102を示すものである。しかし、この
方法では、スキツドパイプ102の熱間時の長さ
は所定の寸法になるというものの、第3図bに示
すように、スキツドパイプ102は第2図bの場
合と同様な歪が発生することとなり、熱応力の解
消という面からは効果がないことになる。
本考案は上記の従来のスキツドパイプの熱変位
調整技術の欠点を解決し、スキツドパイプの熱間
時の強度低下を防止し、寿命の延長を可能ならし
める加熱炉スキツドパイプの変位調整装置を提供
するもので、その要旨とするところは、加熱炉ス
キツドパイプの変位調整装置において、スキツド
パイプを固定する取付板と該取付板を該スキツド
パイプの熱変位方向に沿つて台車上を移動させる
位置調整手段と該取付板を該取付板または該台車
に設けられた上記スキツドパイプの熱変位方向の
長穴を介して該台車に位置調整可能に固定する固
定手段とからなることを特徴とするスキツドパイ
プの変位調整装置、にある。
次に、本考案を図面によつて説明する。
第4図aは本考案の一実施例を用いて施工した
スキツドパイプの冷間時の概略図、同じくbはa
のスキツドパイプの熱間時の概略図、第5図は第
4図aのB部詳細図、第6図は本考案の別の実施
例を用いて施工したスキツドパイプの取付部の冷
間時の詳細図である。
第4図aにおいて、1は加熱炉炉床、2はスキ
ツドパイプ、3はスキツドパイプを取付ける台
車、4はスキツドパイプ2を台車3に取付ける以
前の製作時の形状、5はスキツドパイプの熱膨張
の方法、すなわち、熱変位方向、6はスキツドパ
イプ2を台車3に取付ける際に与える初期変位で
ある。この初期変位6はこのようなスキツドパイ
プ2の熱間時に予想される熱膨張をあらかじめ想
定し、その熱膨張量に見合つた変位である。この
ように、初期変位6を冷間時にスキツドパイプ2
に与えてあるので、熱間時には第4図bに示すよ
うに、スキツドパイプ2に与えた初期変位6は解
放されることになる。そのため、熱間時には、ス
キツドパイプ2の熱膨張は見かけ上零となり、強
度上有害な熱応力の発生も零となつて、強度の低
下を防止でき、スキツドパイプの寿命の延長が可
能となる。
このように、本考案のスキツドパイプの変位調
整装置の特徴はスキツドパイプに冷間時において
のみ初期変位を与えている点にある。すなわち、
スキツドパイプ2は上述したように、熱間時には
重い被加熱鋼材(図示せず)を支えるという役割
をもつているが、施工時からそのような負荷を負
つているわけではない。本考案はこのようなスキ
ツドパイプ2に対して強度を必要としない冷間時
に初期変位という形で応力を与えておき、強度が
必要となる熱間時にはその初期変位が解消され
て、応力が消滅するようにしたものであり、スキ
ツドパイプ2の強度設計上有利な効果をもたらす
ものである。
次に、本考案の初期変位6をスキツドパイプ2
に与えるための構成を具体的に示す。
第4図aのB群詳細図である第5図において、
本考案の実施例はスキツドパイプ2を溶接によつ
て固定する取付板7と取付板7をスキツドパイプ
2の熱変位方向に沿つて台車3上を移動させる押
しネジ12、押しネジ支持部材11および押ネジ
位置決め用ナツト13よりなる位置調整手段と取
付板7を取付板7に設けられたスキツドパイプ2
の熱変位方向の長穴8を介して台車3に位置調整
可能に固定する固定ボルト9およびナツト10よ
りなる固定手段とからなるという構成である。上
記押しネジ支持部材11は台車3に取付けてあ
る。スキツドパイプ2の熱変位方向5はスキツド
パイプ2に初期変位を与える方向である。
この構成によつて、取付板7に溶接固定された
スキツドパイプ2に必要な初期変位6を与えるた
めには、押しネジ12と押しネジ位置決め用ナツ
ト13で取付板7を台車3上を初期変位6に相当
する距離だけ移動させ、次に取付板7に設けられ
たスキツドパイプ2の熱変位方向5の長穴8を介
して取付板7を固定ボルト9とナツト10で台車
3に仮止めを行ない、さらに取付板7を台車3に
溶接することにより、スキツドパイプ2に容易に
初期変位を与えることができる。
以上の第5図ではスキツドパイプ2に所要の初
期変位を与えるための位置決め方法として、押し
ネジ12と押しネジ位置決め用ナツト13の組合
せを用いたが、このほかに、スキツドパイプ2を
ウインチ等により引張る方法も可能である。
第6図は本考案の別の実施例である。第6図
で、スキツドパイプ2は取付板7に溶接によつて
固定され取付板7はボルト9、ナツト10で台車
3に固定される。台車3において、取付ボルト9
の貫通部8はスキツドパイプ2の熱変位方向を示
す矢印5と同方向の長穴となつている。
一方台車3にはスキツドパイプ2を押し板14
を介して熱変位方向に移動させるための押しネジ
12、押しネジ支持部材11、および押しネジ位
置決め用ナツト13とからなる位置調整手段が設
けられている。押し板14は押しネジ12がスキ
ツドパイプ2を損傷しないように設けた。このよ
うな構成では押しネジ12により、所要の初期変
位をスキツドパイプ2に与えた後取付板7をボル
ト9、ナツト10により台車3に仮止めし、さら
に、取付板7を台車3に溶接することにより、ス
キツドパイプ2に容易に初期変位を与えることが
でき、第5図の構成による場合と同様の効果が得
られる。
以上において、ウオーキングビーム式加熱炉の
移動スキツドパイプについての例を示したが、同
じウオーキングビーム式加熱炉の固定スキツドパ
イプや他のプツシヤ式加熱炉などの加熱炉のスキ
ツドパイプについても、本考案を適用できること
はもちろんである。
本考案の効果は次の通りである。
(1) スキツドパイプに強度を必要としない冷間時
に初期変位を与えることにより、強度を必要と
する熱間時には熱応力を発生しないですむの
で、スキツドパイプの寿命の延長が可能であ
る。
(2) 熱間時の熱応力を考慮する必要がないので、
スキツドパイプの設計が簡便となる。
(3) 従来のローラのごとき熱応力を逃がすための
複雑な機構が不要となり、製造コストが低減し
かつメンテナンスの必要がなくなる。
【図面の簡単な説明】
第1図aは従来の連続加熱炉の一例を示す概略
図、同じくbはaのA部拡大図、第2図aは第1
図aのスキツドパイプの冷間時の概略図、同じく
bはaのスキツドパイプの熱間時の概略図、第3
図aは従来の熱膨張を考慮して施工されたスキツ
ドパイプの冷間時の概略図、同じくbはaのスキ
ツドパイプの熱間時の概略図、第4図aは本考案
の別の実施例を用いて施工したスキツドパイプの
冷間時の概略図、同じくbはaのスキツドパイプ
の熱間時の概略図、第5図は第4図aのB部詳細
図、第6図は本考案の別の実施例を用いて施工し
たスキツドパイプの取付部の冷間時の詳細図であ
る。 図において、1……加熱炉炉床、2……スキツ
ドパイプ、3……台車、4……製作時のスキツド
パイプ、5……スキツドパイプの熱膨張方向、6
……初期変位、7……取付板、8……長穴、9…
…固定ボルト、10……ナツト、11……押しネ
ジ支持部材、12……押しネジ、13……押しネ
ジ位置決め用ナツト、14……スキツドパイプ押
し板、101……加熱炉炉床、102……スキツ
ドパイプ、103……台車、104……バーナ、
105……ローラ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 加熱炉スキツドパイプの変位調整装置におい
    て、スキツドパイプを固定する取付板と該取付板
    を該スキツドパイプの熱変位方向に沿つて台車上
    を移動させる位置調整手段と該取付板を該取付板
    または該台車に設けられた上記スキツドパイプの
    熱変位方向の長穴を介して該台車に位置調整可能
    に固定する固定手段とからなることを特徴とする
    スキツドパイプの変位調整装置。
JP6339381U 1981-04-30 1981-04-30 Expired JPS63758Y2 (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6339381U JPS63758Y2 (ja) 1981-04-30 1981-04-30

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JP6339381U JPS63758Y2 (ja) 1981-04-30 1981-04-30

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JPS57176456U JPS57176456U (ja) 1982-11-08
JPS63758Y2 true JPS63758Y2 (ja) 1988-01-09

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