JPS6372743A

JPS6372743A - 非帯電性自己潤滑組成物

Info

Publication number: JPS6372743A
Application number: JP21724586A
Authority: JP
Inventors: Hiromasa Uchiyama; 内山　裕允; Masakane Takemoto; 竹本　雅謙; Masao Ando; 正夫安藤; Isami Sugimoto; 杉本　伊三美; Teruyuki Honda; 本田　輝幸; Eisaku Matsumoto; 松本　栄作
Original assignee: Nippon Steel Corp; Nippon Steel Chemical Co Ltd
Current assignee: Nippon Steel Corp; Nippon Steel Chemical and Materials Co Ltd
Priority date: 1986-09-17
Filing date: 1986-09-17
Publication date: 1988-04-02

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】［産業上の利用分野］この発明は、潤滑油を超高分子量ポリエチレンに含浸さ
せてなる自己潤滑性組成物に係り、特に非帯電性であっ
て埃等が付着し難い非帯電性自己潤滑組成物に関する。

［従来の技術］従来、超高分子量ポリオレフィン類に潤滑油を含浸させ
、ゲル化させて含浸された潤滑油が滲み出るようにした
自己潤滑組成物（特公昭４７−３．４５５号公報）等が
提案されており、潤滑油を直接適用覆るのが困難な場所
、例えばライナ等においてはこの自己潤滑性組成物を埋
め込んでこれが破壊された時に滲み出てくる潤滑油でラ
イブの潤滑を行い、これによって部材間の直接接触を防
いで摩擦を軽減し、部材の疲労や摩耗あるいは部材間の
焼付きを防止し、ライナの耐久性の向上を図ることが行
われている。

しかしながら、このような自己潤滑組成物においては、
この自己潤滑組成物と潤滑面との間に必ずＩ２涼が起り
、この摩擦が原因になって自己潤滑組成物に静電気が発
生し、帯電して周辺から埃等を吸着し、長期間のうちに
はこの埃等が潤滑面に回り込んでこの潤滑面を損傷させ
るような摩耗を生じる場合がある。

このため、潤滑部分についてはその周辺から埃等が付着
しないようにシールを施すのが通常であるが、自己潤滑
組成物が帯電するとシールだけでは埃等の付着を完全に
防止するのが困難になる場合がある。

［発明が解決しようとする問題点］従って、本発明の目的は、自己ｉＴ、］滑組成物それ自
体が非帯電性であって、周辺から埃等を吸着するような
ことの少ない非帯電性自己潤滑組成物を提供することに
おる。

Ｅ問題点を解決するための手段］すなわち、本発明は、ｆ１１滑油と超高分子量ポリエチ
レンの混合物中に帯電防止剤１〜１０重量％を添加し、
加熱して固形化することにより上記潤滑油を含浸すると
共にこの含浸された潤滑油が滲み出る結果として潤滑性
を発揮する非帯電性自己潤滑組成物である。

本発明で使用する潤滑油については、それがパラフィン
系鉱油、合成炭化水素油、シリコーン油等どのようなも
のであってもよく、また、グリースであっても差し支え
ない。好ましくはナフテン系の合成潤滑油である。また
、潤滑油の粘度を適当に選択することにより、潤滑油の
滲み出し砧を調整することができる。

また、本発明で使用する超高分子量ポリエチレンは、そ
の平均分子量が１Ｘ１０６程度以上、好ましくは２Ｘ１
０６〜５Ｘ１０６のものであり、例えばトリアルキルア
ルミニウムと塩化チタンとからなる系のチーグラー触媒
を使用して常圧下でエチレンを液相重合させるチーグラ
ー法（低圧法）等でＨ’Ｓすることができる。このよう
な超高分子量ポリエチレンは、固形化して上記潤滑油を
含浸することができると共にそれ自体自己潤滑性を発揮
し、種々の機械要素等に適用した場合この含浸された潤
滑油が滲み出る結果としてｆｊｌ滑性を発揮することが
できる。

ざらに、上記潤滑油と超高分子量ポリエチレンの混合物
中に添加される帯電防止剤としては、それが自己潤滑組
成物中に練り込んで使用できるものであって潤滑油と共
存状態でその効果を発揮し得るものである必要があり、
第四級アンモニウム塩型、第四級アンモニウム樹脂型、
イミダシリン型等のカチオン系帯電防止剤や、ソルビタ
ン型、エーテル型、エステル型、アミン型、アミＦ型、
エタノールアミド型等の非イオン系帯電防止剤や、ベタ
イン型等の両性イオン系帯電防止剤や、アルキルザルフ
ェート等のサルフェート型、フォスフェート型等のアニ
Ａン系帯電防止剤等を挙げることができるが、好ましく
はカチオン系、非イオン系又は両性イオン系の帯電防止
剤である。

なあ、一般の潤滑油に要求される種々の性能、例えば間
化安定性、防錆性、粘度指数向上性、消泡性、耐腐蝕性
、耐摩擦性等を向上させるために、例えば２，６−シー
ｔｅｒｔ−ブチル−ｐ−クレゾール等のアルキルフェノ
ール、ジアルキルジチオ燐酸亜鉛等の硫黄や燐化合物等
の酸化防止剤、アミン類、エステル類、金属塩類等の防
錆剤、ポリメタアクリレート類等の粘度指数向上剤、シ
リコーン系重合物等の消泡剤、その他を必要に応じて添
加することができる。

上記潤滑剤、超高分子ごポリエチレン及び帯電防止剤の
配合ｖ１合は、製造される非帯電性自己潤滑組成物に対
して要求される潤滑剤保持ｍ、機械的強度、硬度、寸法
安定性等によって異なるが、通常潤滑剤が１０〜９０単
量％、好ましくは２０〜７００〜７０重量、超高分子Ｑ
ポリエチレンが９０〜１０重量％、好ましくは８０〜３
０重量％であり、また、帯電防止剤が１〜１０重量％、
好ましくは１．５〜７＠□□□％である。帯電防止剤の
配合割合については、１重量％より少ないと帯電防止効
果を期待することができず、また、１０ｆｆｌ吊％より
多くなると成形性が悪くなる。

ざらに、本発明の非帯電性自己潤滑組成物においては、
その潤滑性、機械的強度、硬度、寸法安定性、難燃性、
安定性等を改善する目的で二硫化モリブデンやテフロン
等の固体ＫＡ潤滑剤種々の添加剤、例えばガラス繊維、
ケイソウ土、ナイロン粉末、染料、顔料、安定剤、難燃
剤等の添加剤を通常１０重１％以下の範囲内で添加する
ことができる。

本発明の非帯電性自己潤滑組成物を製造するに当っては
、先ず上記潤滑油、超高分子量ポリエチレン及び帯電防
止剤並びに必要に応じて添ｂｎされる添加剤を所定の割
合で配合し、均一に混合して１００〜２５０℃、好まし
くは１５０〜２００℃の範囲で加熱しゲル化させて所望
の形状に固形化ざＵる。この際、上記各原料の配合割合
を変えることにより、ビリー状、半固形状、固体状等に
形成することができるほか、値滑油の配合囚に応じてこ
の潤滑油の滲み出しωを調整することができる。

［実施例］以下、実施例に基いて、本発明の非帯電性自己「滑組成
物を具体的に説明する。

実施例１〜３パラフィン系鉱油（ＩＳＯ粘度（４０℃）：４６０ｃｓ
ｔ、＞６０９と、平均分子量３Ｘ１０６の超高分子量ポ
リエチレン３０ｇと、二硫化モリブデン５ｇと、テフロ
ン５ｇとの混合物中に、プラスチック、合成繊維用カチ
オン系帯電防止剤（ミヨシ油脂■製商品名：ダスパー１
２５　Ｂ）を１び（実施例１）、２ｇ（実施例２）又は
３９（実施例３）混合して３種の混合物を調製し、得ら
れた各混合物をそれぞれ２８繭φの試験管に入れ、これ
を前もって１７０℃に設定したオーブン中に設置し２時
間加熱した。次いで、オーブン中から取出した試験管を
水冷し、固形化して潤滑油が滲み出す実施例１〜３の非
帯電性自己潤滑組成物を１ｑた。

上記各実施例１〜３の非帯電性自己潤滑組成物について
、それぞれ３枚の直径４０ＭφＸ厚さ３ｍのテストサン
プルを切出し、オネストメータを使用して印加電圧８ｋ
Ｖ及び印加時間６０ｓｅｃ、の条件で帯電電圧とその半
減期を測定した。対照として帯電防止剤のみを除いた以
外は各実施例と同様にして３枚の自己［７組成物のテス
トサンプルを作り、各実施例と同様にネオストメータテ
ストを行い、各実施例の場合と比較した。結果は、各対
照の場合は帯電電圧がそれぞれ１３０ｍＶ、３１５ｍＶ
及び３３０ｍＶであって、測定時間が５分間でその間の
電圧変化がなかったのに対し、各実施例１〜３の場合に
は帯電電圧がほと／Ｖど測定されないと共に半減期も１
ｓｅｃ、と極めて）ｊい時間てあった。

実施例４及び５パラフィン系鉱油（１３０粘度（４０’Ｃ）：２２０ｃ
ｓｔ、＞５０ｇ、実施例１〜３で使用したと同じ超高分
子Ｒポリエチレン４０ｇ、二硫化モリブデン５ｇ、及び
、テフロン５ｇの混合物中に、カチオン系帯電防止剤（
ダスパー１２５Ｂ）を３ｇ（実施例４）又は１０ｇ（実
施例５）混合して２種の混合物を調製し、得られた各混
合物をそれぞれ２８胴φの試験管に入れ、これを前もっ
て１７０℃に設定したオーブン中に設置し２時間加熱し
た。次いで、オーブン中から取出した試験管を水冷し、
固形化して潤滑油が滲み出す実施例４及び５の非帯電性
自己潤滑組成物を得た。

上記実施例４及び５で得られた各非帯電性自己潤滑組成
物について、ティムケンテスターを使用し、荷重３０Ｌ
ｂ、リング回転数３００　ｒｐｍ、、テスト時間：無負
荷３分及び負荷７分の条件で潤滑性能の試験を行い、摩
擦係数とブロック摩耗量を調べた。また、対照として帯
電防止剤のみを除いた以外は各実施例と同様にして自己
潤滑組成物を調製し、上記各実施例４及び５の場合と同
様の潤滑性能試験を行った。結果を第１表に示す。

第１表また、上記各実施例４及び５の非帯電性自己潤滑組成物
及び対照の自己潤滑組成物について、その表面固有抵抗
値を測定した結果、対照の場合は４Ｘ１０１１Ωであっ
たのに対し、実施例４の場合は３Ｘ１０　　Ωで、実施
例５の場合は３×１０９Ωであり、この種の自己潤滑組
成物としては帯電が問題にならない程度までその導電性
が向上しているのがわかった。

ざらに、上記各実施例４及び５の非帯電性自己潤滑組成
物及び対照の自己潤滑組成物について、これを実際に埃
の多い場所で使用される車輪の潤滑に使用し、埃の付着
試験を行ったところ、対照は約１ケ月間で埃が条苗に付
着し、その除去が必要になったが、各実施例４及び５の
場合には埃の付着が少なく、特にその除去作業は必要が
なかった。

［発明の効果］本発明の非帯電性自己潤滑組成物は、優れた潤滑性能を
発揮するだけでなく、導電性に優れ、非帯電性であって
埃やごみが付むしずらく、長期間に亘って埃やごみをシ
ャットアウトすることができるのでそのメインテナンス
が容易になる。

Claims

【特許請求の範囲】

潤滑油と超高分子量ポリエチレンの混合物中に帯電防止
剤１〜１０重量％を添加し、加熱して固形化することに
より上記潤滑油を含浸すると共にこの含浸された潤滑油
が滲み出る結果として潤滑性を発揮することを特徴とす
る非帯電性自己潤滑組成物。