JPH10158682A - 固形潤滑剤充填転がり軸受 - Google Patents

固形潤滑剤充填転がり軸受

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JPH10158682A
JPH10158682A JP31901796A JP31901796A JPH10158682A JP H10158682 A JPH10158682 A JP H10158682A JP 31901796 A JP31901796 A JP 31901796A JP 31901796 A JP31901796 A JP 31901796A JP H10158682 A JPH10158682 A JP H10158682A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 固形潤滑剤を充填した転がり軸受について、
多湿環境で長時間使用しても軸受内部への防水性が高
く、発錆を防止し得て長時間安定した潤滑特性を発揮さ
せることである。 【解決手段】 潤滑油又は潤滑グリースと、熱硬化性樹
脂または超高分子量ポリオレフィンなどの熱可塑性樹脂
との混合物を転がり軸受内部に充填し、熱可塑性樹脂を
採用した場合には混合物を加熱した後に冷却して固形状
化し、熱硬化性樹脂を採用した場合には所定温度に加熱
して、その際に形成された固形潤滑剤と転がり軸受との
空隙に潤滑グリースを充填した潤滑剤充填転がり軸受と
する。熱硬化性樹脂としては、反応性有機基を有する変
性シリコーンと前記反応性有機基に反応する基を有する
エポキシ化合物などの硬化剤を採用できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、転がり軸受の内
部に固形潤滑剤等を充填した潤滑剤充填転がり軸受に関
する。
【0002】
【従来の技術】通常、転がり軸受は、その内部にグリー
スを充填して転動体と軸受内外輪および保持器相互の摩
擦面を潤滑しており、特に自動車、屋外用機械またはア
ルカリ性の液体や水または蒸気に接する染色機械等に使
用される耐水性の転がり軸受ではその内部へ水分等が侵
入しないように、シールリング等の密封装置が設けられ
ている。
【0003】しかし、密封装置付きの転がり軸受であっ
ても、グリースを完全に密封することは困難であり、長
時間使用すると徐々に流出したり、軸受内に外部から侵
入した水分によってグリースが徐々に劣化することがあ
る。
【0004】このようなグリースの密封不良および劣化
防止に関する問題点を解決するべく先に本願の発明者等
は、軸受外に流出しない固形状の潤滑剤を軸受内に充填
する技術を改良し、超高分子量のポリエチレンと、この
ポリエチレンの融解温度より高い滴点を有する潤滑グリ
ースを配合し、これを前記融解温度以上に加熱して軸受
内に充填して固形化した潤滑剤を特公昭63−2323
9号に開示した。また、潤滑グリースとポリアミドまた
はポリアセタールの粉末を混合し、この混合粉末を成形
した固形潤滑剤を特開平8−183978号公報で開示
した。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した従来
の軸受充填用の固形潤滑剤は、一旦固形状化すると軸受
外へ流出することはないが、軸受本体と固形潤滑剤との
間に形成される空隙に水分が侵入した場合に軸受鋼等の
金属に錆が発生し、潤滑特性が早期に低下することがあ
る。
【0006】上記した問題点については、亜硝酸ナトリ
ウムなどの防錆剤を添加して発錆を防止する方法もある
が、そのような手法では種々の寸法で形成される転がり
軸受の発錆を完全に防止することは困難であった。
【0007】そこで、この発明の課題は、上記した固形
潤滑剤を充填した転がり軸受についての防錆性に関する
問題点を解決し、多湿な環境で長時間使用しても転がり
軸受内部への水分の侵入防止性を高めて転がり軸受内の
発錆を防止し、長時間安定した潤滑特性を発揮させるこ
とである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、潤滑油または潤滑グリースと、熱硬化性樹脂との混
合物を転がり軸受内部に充填した状態で固形化した固形
潤滑剤充填転がり軸受において、前記固形潤滑剤と転が
り軸受との空隙に潤滑グリースを充填した固形潤滑剤充
填転がり軸受としたのである。
【0009】また、上記固形潤滑剤充填転がり軸受にお
いて、熱硬化性樹脂が、反応性有機基を有する変性シリ
コーンと前記反応性有機基に反応する基を有する硬化剤
との重合体であるという構成を採用することができる。
【0010】または、前記の課題を解決するために、潤
滑油または潤滑グリースと、熱可塑性樹脂との混合物を
転がり軸受内部に充填し、熱可塑性樹脂のゲル化点以上
の温度まで加熱した後、冷却して固形化した固形潤滑剤
充填転がり軸受において、前記固形潤滑剤と転がり軸受
との空隙に潤滑グリースを充填した固形潤滑剤充填転が
り軸受としたのである。
【0011】また、上記固形潤滑剤充填転がり軸受にお
いて、熱可塑性樹脂が、超高分子量ポリオレフィン、ポ
リアミドおよびポリアセタールから選ばれる一種以上の
熱可塑性樹脂であるという構成を採用することができ
る。
【0012】この発明における固形潤滑剤は、固形化し
た樹脂中に潤滑油または潤滑グリースを分散保持してい
るものであり、転がり軸受の内部の所要箇所(保持器と
内・外輪との空間、保持器のない転がり軸受における内
・外輪間の空間など)から流出することがなく、固形化
した樹脂の表面に潤滑油または潤滑グリースを適当な速
度で滲み出させて軸受を長時間にわたって潤滑すること
ができるものである。
【0013】固形潤滑剤と転がり軸受との空隙に充填さ
れた潤滑グリースは、半固体状態で軸受内の種々の形状
の空隙を密封するので、外部から軸受内に水分を侵入さ
せず錆の発生を防止する。
【0014】分子内に反応性有機基を有する変性シリコ
ーンと、前記反応性有機基に反応する有機基を有する硬
化剤との混合物は重合反応した際に三次元網目構造の熱
硬化性樹脂となり、潤滑油または潤滑グリースを均一分
散させた状態に保持する。
【0015】特に、潤滑油またはグリースからなる成分
と、シリコーンとが相溶性がないものを採用すると、三
次元網目構造体によって形成される空間が大きくなり、
網目状に形成された連通孔から潤滑油または潤滑グリー
スが組成物表面に安定した速度で滲みだすようになり、
長時間にわたって安定した潤滑性能を発揮する転がり軸
受になる。
【0016】
【発明の実施の形態】この発明に使用する潤滑油は、鉱
油、合成炭化水素油、ポリアルキレングリコール油、ジ
エステル油、ポリオールエステル油、リン酸エステル
油、ポリフェニルエーテル油、シリコーン油などが挙げ
られ、周知の潤滑油を特に限定することなく使用でき
る。
【0017】この発明において、熱硬化性樹脂または熱
可塑性樹脂と混合する場合、または固形潤滑剤と転がり
軸受との空隙に充填する場合に用いる潤滑グリースは、
いずれも石けんまたは非石けんで増稠した潤滑グリース
であって、基油や増稠剤の種類を特に限定したものでな
く、例えばリチウム石けん−ジエステル系グリース、リ
チウム石けん−鉱油系グリース、ナトリウム石けん−鉱
油系グリース、アルミニウム石けん−鉱油系グリース、
リチウム石けん−ジエステル鉱油系グリース、非石けん
−ジエステル系グリース、非石けん−鉱油系グリース、
非石けん−ポリオールエステル系グリース、リチウム石
けん−ポリオールエステル系グリース、リチウム石けん
−シリコーン油系グリースなどの各系のグリースが挙げ
られる。
【0018】この発明に用いる熱硬化性樹脂としては、
フェノール樹脂、ユリア樹脂、メラミン樹脂、ウレタン
樹脂、ポリエステル樹脂、ジアリルフタレート樹脂、エ
ポキシ樹脂、エポキシ樹脂などが挙げられる。特に、ア
ミノ基その他の反応性有機基を持つ変性シリコーン油
と、前記反応性有機基に反応する有機基を有するエポキ
シ樹脂との組み合わせは、固形化状態や耐熱性の点で好
ましいものであるといえる。
【0019】また、この発明に用いる熱可塑性樹脂とし
ては、超高分子量ポリオレフィン、ポリアミド、ポリア
セタール、ポリカーボネート、ポリスチレンなどが挙げ
られる。特に、超高分子量ポリオレフィン、ポリアミ
ド、ポリアセタールは、固形化された状態や潤滑性が好
ましく、良好な結果が得られる。
【0020】上記した超高分子量ポリオレフィンは、ポ
リエチレン、ポリプロピレン、ポリブテンもしくはこれ
らの共重合体からなる粉末またはそれぞれ単独の粉末を
配合した混合粉末からなり、各粉末の分子量は、粘度法
によって測定される平均分子量が1×106 〜5×10
6 である。
【0021】このような超高分子量のポリオレフィン
は、剛性及び保油性において低分子量のポリオレフィン
より優れており、加熱してもほとんど流動することがな
い。このような超高分子量ポリオレフィンの固形潤滑剤
中の配合割合は、94〜1重量%であり、その配合量に
より組成物の所望の離油度、粘り強さおよび硬さが変化
する。すなわち、超高分子量ポリオレフィンの配合量が
多い程、所定温度で分散保持させた成形体が硬くなる。
【0022】前記した潤滑油に、超高分子量ポリオレフ
ィンその他の熱可塑性樹脂を分散保持させるには、上記
した材料を混合した後、熱可塑性樹脂がゲル化を起す温
度以上であって、例えば150〜200℃程度に加熱
し、その後、冷却して固形化させ、油性面すなわち油が
滲み出る面のある固形潤滑剤とする。
【0023】また、潤滑グリースを分散保持させる場合
には、熱可塑性樹脂のゲル化点以上でありかつグリース
の滴点以下の温度を前記加熱温度として採用する。
【0024】この発明に用いる反応性有機基を有する変
性シリコーンは、分子内に反応性有機基を有するシリコ
ーン樹脂材料であり、これは反応性有機基に反応する有
機基を有する硬化剤と混合することによって重合反応
し、三次元網目構造の熱硬化性樹脂になる。
【0025】上記の変性シリコーンとしては、シリコー
ンの側鎖または末端にアミノ基、エポキシ基、水酸基、
メルカプト基、カルボキシル基などが結合した周知の変
性シリコーンを特に限定することなく使用できる。
【0026】変性シリコーンと硬化剤における反応性有
機基との組み合わせは、互いに反応する有機基であれば
任意に選定して組み合わせることができる。また、有機
基の組み合わせ例は、一方の有機基がシリコーンまたは
硬化剤のいずれかに結合することを限定したものでな
く、例えば、アミノ基とエポキシ基の組み合わせであれ
ば、アミノ変性シリコーンとエポキシ硬化剤、およびエ
ポキシ変性シリコーンとアミン硬化剤の両方の組み合わ
せを含む。
【0027】すなわち、変性シリコーンと硬化剤の反応
性有機基との好ましい組み合わせの例は、ヒドロキシル
基とイソシアナート基、ヒドロキシル基とカルボキシル
基、ヒドロキシル基とエポキシ基、またはアミノ基とイ
ソシアナート基、アミノ基とカルボキシル基、アミノ基
とエポキシ基などである。
【0028】また、変性シリコーンの反応性有機基以外
の部分を金属で置換してもよく、たとえばシリコーンの
一部をアルミニウムやチタン等の金属で置換したメタロ
シロキサンを使用すれば、より耐熱性に優れた組成物が
得られる。
【0029】前記エポキシ基を有する硬化剤として好ま
しい化合物の具体例としては、ビスフェノール型エポキ
シ化合物、環式脂肪族エポキシ化合物が挙げられる。ビ
スフェノール型エポキシ化合物としては、ビスフェノー
ルAとエピクロルヒドリンの反応物があり、その市販品
として油化シェルエポキシ社製:エピコート825,8
27,828,834,815が挙げられ、またビスフ
ェノールFとエピクロルヒドリンの反応物として、油化
シェルエポキシ社製:エピコート807が挙げられる。
【0030】そして、環式脂肪族エポキシ化合物として
は、アリサイクリックジエポキシアセタール(チバガイ
ギー社製:CY175)、アリサイクリックジエポキシ
アジペート(チバガイギー社製:CY177)、アリサ
イクリックジエポキシカルボキシレート(チバガイギー
社製:CY179)、ビニルシクロヘキセンジオキサイ
ド、ジグリシジルフタレート、ジグリシジルテトラヒド
ロフタレート、ジグリシジルヘキサヒドロフタレート、
ジメチルグリシジルフタレート、ジメチルグリシジルヘ
キサヒドロフタレート、ダイコー酸グリシジルエステ
ル、ダイコー酸グリシジルエステル変成物、アロコティ
ックジグリシジルエステル、シクロアリファティックジ
グリシジルエステルなどが挙げられる。
【0031】変性シリコーンと所定の硬化剤を重合した
熱硬化性樹脂を使用する発明においては、シリコーンと
相溶性のない潤滑油を使用することが好ましく、そのよ
うな潤滑油としては例えば鉱油、合成炭化水素油、ジエ
ステル油、ポリオールエステル油、エーテル油、フッ素
油、リン酸エステル油などのシリコーン油以外の潤滑油
が挙げられる。
【0032】その場合のグリースは、上記したような潤
滑油を基油として、金属石けんや非石けん(ジウレア、
ベントン、ポリウレア等)の増稠剤を添加して適当な粘
度にし、必要に応じて極圧剤等の各種添加剤を添加した
周知のものを採用することができる。
【0033】
【実施例】実施例および比較例で使用した固形潤滑剤の
原材料を一括して示すと以下の通りである。 (1)アミノ変性シリコーン油(信越シリコーン社製) (2)環式脂肪族エポキシ樹脂(日本チバガイギー社
製:アラルダイト) (3)超高分子量ポリオレフィン(三井石油化学工業社
製:ミペロン、主成分がポリオレフィンのうちポリエチ
レンであり、粘度法による分子量が200万である) (4)ナイロン12(ダイセル・ヒュルス社製:ダイア
ミド) (5)ポリアセタール樹脂(ポリプラスチックス社製:
ジュラコン)。
【0034】〔実施例1〕表1に示した固形潤滑剤の原
材料であるアミノ変性シリコーン油30重量%、環式脂
肪族エポキシ樹脂20重量%、ウレアを増稠剤とする合
成炭化水素系グリース50重量%を攪拌機によって常温
で均一に混合し、グリース状でちょう度340の混合物
を6204玉軸受(深溝玉軸受:内径20mm、外径4
7mm、幅14mm)に約1.8g充填して軸受内輪と
非接触のゴム製シールをした。そして、この軸受を15
0℃の恒温層で30分加熱して、前記の混合物を固形状
化した。
【0035】得られた固形潤滑剤の硬さと錆試験を
以下の試験方法によって行ない、これらの結果を表1中
に示した。 硬さ: JIS K6301 5.2によりHs(ス
プリング硬さ)を測定した。 錆試験: 固形潤滑剤を保持した軸受6204の軸方
向の内・外輪の間にゴム製のシールを両輪に非接触状態
に装着し、この軸受を室温で100rpmで回転させな
がら内輪外径面に側方から水道水を800ミリリットル
/分の流量で4時間連続して噴射し、その後20時間回
転を停止する工程を1サイクルとして、3サイクル繰り
返した後、軸受内側の発錆状況を調べた。その評価は、
内輪レースを周方向に23等分し、外輪レースを周方向
に31等分して錆のあった区間数を調べ、試験回数n=
2回の平均区間数を錆評点とした。
【0036】
【表1】
【0037】〔実施例2〜4〕固形潤滑剤の原材料を表
1に示す配合割合で混合し、混合物を6204玉軸受に
約1.8g充填した後の加熱硬化工程を、実施例2では
150℃で30分間保持することにより行ない、実施例
3および4では200℃で30分間保持した後で冷却す
ることにより行なった。得られた固形状潤滑剤について
の特性を調べるため、前記した硬さと錆試験を行
い、これらの結果を表1中に併記した。
【0038】〔比較例1〜4〕固形潤滑剤の原材料を表
1に示す配合割合で混合し、混合物を6204玉軸受に
約1.8g充填した後の加熱硬化工程を、比較例1では
150℃で30分間保持することにより行ない、比較例
2では150℃で30分間保持した後に冷却することに
より行ない、また比較例3および4では200℃で30
分間保持した後で冷却することにより行なった。得られ
た固形状潤滑剤についての特性を調べるため、前記した
硬さと錆試験を行い、これらの結果を表1中に併記
した。
【0039】表1の試験結果から明らかなように、比較
例1〜4と同じ組成の固形潤滑剤を使用したそれぞれ対
応する同じ番号の実施例1〜4は、固形潤滑剤と転がり
軸受との空隙に潤滑グリースを充填することによって、
比較例1〜4よりも防錆性が顕著に向上することが判明
した。
【0040】
【発明の効果】この発明は、以上説明したように、固形
潤滑剤と転がり軸受との空隙に潤滑グリースを充填した
潤滑剤充填転がり軸受としたので、潤滑グリースが軸受
内の空隙を完全に密封して、多湿環境で長時間使用して
も転がり軸受内部への水分の侵入が確実に防止され、転
がり軸受内の発錆が防止されて、長時間安定した潤滑特
性を発揮する転がり軸受となる利点がある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI // C10N 30:12 40:02 50:08 50:10

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 潤滑油または潤滑グリースと、熱硬化性
    樹脂との混合物を転がり軸受内部に充填した状態で固形
    化した固形潤滑剤充填転がり軸受において、前記固形潤
    滑剤と転がり軸受との空隙に潤滑グリースを充填したこ
    とを特徴とする固形潤滑剤充填転がり軸受。
  2. 【請求項2】 熱硬化性樹脂が、反応性有機基を有する
    変性シリコーンと前記反応性有機基に反応する基を有す
    る硬化剤との重合体である請求項1記載の固形潤滑剤充
    填転がり軸受。
  3. 【請求項3】 潤滑油または潤滑グリースと、熱可塑性
    樹脂との混合物を転がり軸受内部に充填し、熱可塑性樹
    脂のゲル化点以上の温度まで加熱した後、冷却して固形
    化した固形潤滑剤充填転がり軸受において、前記固形潤
    滑剤と転がり軸受との空隙に潤滑グリースを充填したこ
    とを特徴とする固形潤滑剤充填転がり軸受。
  4. 【請求項4】 熱可塑性樹脂が、超高分子量ポリオレフ
    ィン、ポリアミドおよびポリアセタールから選ばれる一
    種以上の熱可塑性樹脂である請求項3記載の固形潤滑剤
    充填転がり軸受。
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