JP2008239970A - 潤滑システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】発泡・硬化して多孔質化する樹脂内に潤滑成分を含んでなる発泡潤滑剤と補助潤滑用グリースとが潤滑対象部位に共存する潤滑システムであって、補助潤滑用グリースのちょう度が 175 以上 285 未満であり、自在継手で例にとって図示すると外方部材2および内方部材1に設けられたトラック溝3、4とトルク伝達部材である鋼球5との係り合いによって回転トルクが伝達され、トルク伝達部材である鋼球5が上記トラック溝3、4に沿って転動することによって軸方向移動がなされる自在継手の内部に、発泡潤滑剤9と、補助潤滑用グリース10とが共存する。
【選択図】図1
Description
例えば、潤滑油やグリースに、超高分子量ポリオレフィン、またはウレタン樹脂およびその硬化剤を混合し、樹脂の分子間に液状の潤滑成分を保持させて徐々に滲み出る物性を持たせた固形潤滑剤が知られている(特許文献1〜特許文献3参照)。
また、潤滑剤の存在下でポリウレタン原料であるポリオールとジイソシアネートとを潤滑成分中で反応させた自己潤滑性のポリウレタンエラストマーが知られている(特許文献4参照)。
このような固形潤滑剤は、軸受に封入して固化させると、潤滑油を徐々に滲み出させるものであり、これを用いると潤滑油の補充のためのメンテナンスが不要になり、水分の多い厳しい使用環境や強い慣性力の働く環境などでも軸受寿命の長期化に役立てることを狙ったものである。
しかし、固形潤滑剤の強度と充填率は通常、補償的なものであるので、潤滑剤を高充填率で保持することが困難であり、長寿命化を妨げる可能性がある。
そのため、圧縮や屈曲などの外部応力が高い頻度で繰り返し起こるような部位においても簡便に使用可能な固形潤滑剤が求められている。
この固形潤滑剤として、例えば、発泡して連通気孔を形成した柔軟な樹脂に潤滑油を含浸し、その気孔内に潤滑油を保持させた含油固形潤滑剤も軸受や等速ジョイントの内部に充填して使用されることが知られている(特許文献5参照)。
このような含油固形潤滑剤は、短時間での潤滑や密閉空間においては使用可能であるが、長時間の潤滑を要する部分や開放空間で使用すると潤滑油が供給不足になり、または、油保持力が弱いと、余剰の潤滑油は気孔から放出および吸収を繰り返し、耐えず空間内を流動することになる。固形潤滑剤から余剰に滲み出した潤滑油は、ゴムなどの外装に接すると、その素材を潤滑油やその添加剤が化学的に腐食または劣化するものもある。
なお、上記ちょう度は、JIS K 2220 5.3に基づき測定した 60 回混和ちょう度を表す。
また、上記発泡・硬化して多孔質化する樹脂がポリウレタン樹脂であることを特徴とする。
また、上記発泡・硬化して多孔質化する樹脂の連続気泡率が 50%以上であることを特徴とする。
また、上記樹脂の発泡倍率が、1.1 倍〜100 倍であることを特徴とする。
このため、発泡潤滑剤が封入される軸受や自在継手等の摺動部等において潤滑剤が不足することなく継続して潤滑機能を十分に果たすことができる。また、175 未満の場合、補助潤滑用グリースが硬すぎて、十分な潤滑機能が発揮できず、封入等の取扱いにも難がある。
その上、本発明に用いる発泡潤滑剤は、非多孔質体と比較して屈曲時に必要なエネルギーが非常に小さく、潤滑成分を高密度に保持しながら柔軟な変形が可能である。また、多孔質な部分を多く持つため、軽量化の点でも有利である。
なお、図1において一例として補助潤滑用グリース10を外方部材2の底部に収容した例を示したが、例えば摺動部や転がり部近傍などに補助潤滑用グリース10を収容してもよい。
また、本発明に用いる発泡潤滑剤において樹脂は、発泡により表面積が大きくなっており、滲み出した余剰の潤滑成分である潤滑油を再び発泡体の気泡内に一時的に保持することもできて滲み出す潤滑油量は安定しており、また樹脂内に潤滑油を保持させるとともに発泡体の気泡内に含浸させることによって非発泡の状態より潤滑油の保持量も多くなる。
また、本発明に用いる発泡潤滑剤は潤滑成分と、樹脂とを含む混合物を発泡・硬化させるだけであるので、特別な設備も不要であり、任意の場所に充填して成形することが可能である。
また、上記混合物の配合成分の配合量をコントロールすることにより発泡潤滑剤の密度を変化させることができる。
発泡・硬化は、樹脂生成時に発泡・硬化させる形式であっても、樹脂に発泡剤を配合して成形時に発泡・硬化させる形式であってもよい。ここで硬化は架橋反応および/または液状物が固体化する現象を意味する。また、ゴム状弾性とは、ゴム弾性を意味するとともに、外力により加えられた変形がその外力を無くすことにより元の形状に復帰することを意味する。
ゴムとしては、天然ゴム、ブタジエンゴム、スチレンブタジエンゴム、クロロプレンゴム、ブチルゴム、ニトリルゴム、エチレンプロピレンゴム、シリコーンゴム、ウレタンエラストマー、フッ素ゴム、クロロスルフォンゴムなどの各種ゴムが挙げられる。
また、プラスチックとしては、ポリウレタン樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリアセタール樹脂、ポリアミド4,6樹脂、ポリアミド6,6樹脂、ポリアミド6T樹脂、ポリアミド9T樹脂などの汎用プラスチックやエンジニアリングプラスチックが挙げられる。
上記樹脂の中で、容易に発泡・硬化して多孔質化するポリウレタン樹脂が好ましい。
活性水素基を有する化合物としては低分子ポリオール、ポリエーテル系ポリオール、ポリエステル系ポリオール、ひまし油系ポリオール等が挙げられる。これらは単独で、または2種類以上の混合物として使用することができる。低分子ポリオールとしては、2価のもの例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、1,4-ブタンジオール、1,6-ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコール、水添ビスフェノールA等、3価以上のもの(3〜8価のもの)例えば、グリセリン、トリメチロールプロパン、ヘキサントリオール、ペンタエリスリトール、ソルビトール、シュークローズ等が挙げられる。
芳香族ジイソシアネートは、例えば、ジフェニルメタンジイソシアネート、2,4-トリレンジイソシアネート、2,6-トリレンジイソシアネートおよびその混合物、1,5-ナフチレンジイソシアネート、1,3-フェニレンジイソシアネート、1,4-フェニレンジイソシアネートが挙げられる。
脂肪族または脂環式ジイソシアネートは、例えば、1,6-ヘキサメチレンジイソシアネート、1,12-ドデカンジイソシアネート、1,3-シクロブタンジイソシアネート、1,3-シクロヘキサンジイソシアネート、1,4-シクロヘキサンジイソシアネート、イソプロパンジイソシアネート、2,4-ヘキサヒドロトルイレンジイソシアネート、2,6-ヘキサヒドロトルイレンジイソシアネート、1,3-ヘキサヒドロフェニルジイソシアネート、1,4-ヘキサヒドロフェニルジイソシアネート、2,4′パーヒドロジフェニルメタンジイソシアネート、4,4′-パーヒドロジフェニルメタンジイソシアネートが挙げられる。
ポリイソシアネート化合物としては、4,4′,4″-トリフェニルメタントリイソシアネート、4,6,4′-ジフェニルトリイソシアネート、2,4,4′-ジフェニルエーテルトリイソシアネート、ポリメチレンポリフェニルポリイソシアネートが挙げられる。
また、これらイソシアネートの一部をビウレット、アロファネート、カルボジイミド、オキサゾリドン、アミド、イミド等に変性したものが挙げられる。
上記ポリラクトンエステルポリオールはカプロラクトンを開環反応させて得られるポリラクトンエステルポリオールに短鎖ポリオールの存在下、ポリイソシアネートを付加重合させたウレタンプレポリマーが好ましい。
上記ポリエーテルポリオールとしては、アルキレンオキサイドの付加物または開環重合物が挙げられ、これらとポリイソシアネートを付加重合させたウレタンプレポリマーが好ましい。
また、有機金属触媒としてはスタナオクタエート、ジブチルチンジアセテート、ジブチルチンジラウレート、ジブチルチンメルカプチド、ジブチルチンチオカルボキシレート、ジブチルチンマレエート、ジオクチルチンジメルカプチド、ジオクチルチンチオカルボキシレート、オクテン酸塩などが挙げられる。また、反応のバランスを整えるなどの目的でこれら複数種類を混合して用いてもよい。
潤滑油としては、パラフィン系やナフテン系の鉱油、エステル系合成油、エーテル系合成油、炭化水素系合成油、GTL基油、フッ素油、シリコーン油等が挙げられる。これらは単独でも混合油としても使用できる。
上記発泡・硬化して多孔質化する樹脂と潤滑油が極性などの化学的な相性によって溶解、分散しない場合には、粘度の近い潤滑油を使用することで、物理的に混合しやすくなり、潤滑油の偏析を防ぐことが可能となる。
モノアミンとしては、オクチルアミン、ドデシルアミン、へキサデシルアミン、オクタデシルアミン、オレイルアミン、アニリン、p-トルイジン、シクロヘキシルアミン等が挙げられる。
上記潤滑成分の配合割合は、混合物全体に対して、1〜90 重量%、好ましくは 5〜80 重量%である。潤滑成分が 1 重量%未満であると、潤滑成分の供給量が少なく発泡潤滑剤としての機能を発揮できず、90 重量%より多いときには固化しなくなる。
樹脂の配合割合は、混合物全体に対して、8〜98 重量%、好ましくは 20〜80 重量%である。8 重量%より少ないときは固化せず、98 重量%より多いときには潤滑成分の供給量が少なく、発泡潤滑剤としての機能を発揮できない。
上記混合物は、市販のシリコーン系整泡剤などの界面活性剤を使用し、各原料分子を均一に分散させておくことが好ましい。また、この整泡剤の種類によって表面張力を制御し、生じる気泡の種類を連続気泡または独立気泡に制御することが可能となる。このような界面活性剤としては陰イオン系界面活性剤、非イオン系界面活性剤、陽イオン系界面活性剤、両性界面活性剤、シリコーン系界面活性剤、フッ素系界面活性剤などが挙げられる。
この発泡潤滑剤は、潤滑成分の存在下で樹脂の発泡反応と硬化反応とを同時に行なわせる反応型含浸法を採用することが望ましい。このようにすると潤滑成分を樹脂内部に高充填することが可能となり、その後には潤滑剤を含浸して補充する後含浸工程を省略できる。
これに対して発泡固形体をあらかじめ成形しておき、これに潤滑成分を含浸させる後含浸法だけでは、樹脂内部に十分な量の液体潤滑成分が滲み込まないので、潤滑剤保持力が十分でなく、短時間で潤滑油が放出されて長期的に使用すると潤滑油が供給不足となる場合がある。このため、後含浸工程は、反応型含浸法の補助手段として採用することが好ましい。
(1)発泡硬化した発泡潤滑剤を適当な大きさにカットし、試料Aを得る。試料Aの重量を測定する。
(2)試料Aを 3 時間ソックスレー洗浄(溶剤:石油ベンジン)する。その後 80℃で 2 時間恒温槽に放置し、有機溶剤を完全に乾燥させ、試料Bを得る。試料Bの重量を測定する。
(3)連続気泡率を以下の手順で算出する。
連続気泡率=(1−(試料Bの樹脂重量−試料Aの樹脂重量)/試料Aの潤滑成分重量)×100
なお、試料A、Bの樹脂重量、潤滑成分重量は、試料A、Bの重量に組成の仕込み割合を乗じて算出する。
連続していない独立気泡中に取り込まれた潤滑成分は 3 時間ソックスレー洗浄では外部へ放出されないため試料Bの重量を減少させることがないので、上記の操作で試料Bの重量減少分は連続気泡からの潤滑成分の放出によるものとして連続気泡率が算出できる。
形状が複雑な潤滑対象部材内の任意の部位にも容易に充填することが可能であり、発泡成形体を得るための成形金型や研削工程等も不要であることから、本発明では、混合物を発泡・硬化前に潤滑対象部材内に流し込み、該部材内において発泡・硬化させる方法を採用することが好ましい。該方法を採用することで、製造工程が簡易となり低コスト化が図れる。
補助潤滑用グリースの具体例としては、上記発泡潤滑剤の潤滑成分として使用できるグリースが挙げられる。同様に各種添加剤を含むこともできる。
また、潤滑システムにおいて補助潤滑用グリースを封入あるいは塗布する場所は特に問わないが、潤滑対象部位の摺動部近傍に封入あるいは塗布することが好ましい。等速自在継手に用いる場合では、上述したように外方部材底部も好ましい。封入あるいは塗布された補助潤滑用グリースは潤滑対象部位の遠心力や屈曲運動により、潤滑対象部位の摺動部に徐々に移動し、潤滑に寄与することができる。
実施例1〜実施例4および比較例3〜比較例4に用いる補助潤滑用グリースA〜補助潤滑用グリースCを以下の方法で作製した。ちょう度は、JIS K 2220 5.3に基づき測定した 60 回混和ちょう度である。
補助潤滑用グリースA
鉱油(タービン100:新日本石油社製) 77 g 中で、ジフェニルメタン‐4,4‐ジイソシアナート 12.39 g、p-トルイジン 10.61 g を反応させ、生成したジウレア系化合物を均一に分散させて補助潤滑用グリースAを得た。ちょう度を測定したところ、270 であった。
補助潤滑用グリースB
鉱油(タービン100:新日本石油社製)91 g 中で、ジフェニルメタン‐4,4‐ジイソシアナート 3.64 g、ステアリルアミン 3.92 g、シクロヘキシルアミン 1.44 g を反応させ、生成したジウレア系化合物を均一に分散させて補助潤滑用グリースBを得た。ちょう度を測定したところ、280 であった。
補助潤滑用グリースC
鉱油(タービン100:新日本石油社製)92 g 中で、ジフェニルメタン‐4,4‐ジイソシアナート 3.94 g、オクチルアミン 4.07 g を反応させ、生成したジウレア系化合物を均一に分散させて補助潤滑用グリースCを得た。ちょう度を測定したところ、320 であった。
最初に、図1に示す、外方部材2、内方部材1、ケージ6およびトルク伝達部材である鋼球5を組み付けた固定式8個ボールジョイントサブアッシー(NTN株式会社製 EBJ82 外径サイズ 72.6 mm )の外方部材底部に、表1に示す補助潤滑用グリースを 3 g 封入した。次に表1に示す組成のうち(a)、(d)、(e)、(i)を 80℃でよく混合し、次に 120℃で溶解した(b)を加えて素早く混合した。最後に(c)、(h)を投入し撹拌した後、補助潤滑用グリースを封入した前述のジョイントサブアッシーに 18.0 g 封入した。数秒後に発泡反応が始まり、100℃に設定した恒温槽で 30 分間放置し硬化させ、ブーツ、シャフトなど他の部区を組み付け、発泡潤滑剤と、ちょう度が 175 以上 285 未満である補助潤滑用グリースとが内部に共存する等速自在継手の試験片を得た。得られた試験片を以下に示す耐久性試験に供し、寿命時間を測定した。また前述の連続気泡率の算出法に基づき発泡潤滑剤の連続気泡率を測定した。結果を表1に併記する。
目的の耐久性の向上が得られているか評価するために、等速自在継手試験片を以下の条件で実機評価を行なった。試験中に外方部材表面温度が 100℃をこえたものは、異常温度上昇として試験打ち切りとした。また、試験後に試験片内部を点検し、摩耗やピーリング等の内部損傷が見られなかったものを可と判定して「○」を、損傷が確認されたものを不可と判定して「×」を記録する。
・トルク 451 N・m
・角度 6 deg
・回転数 580 rpm
・試験時間 300 時間
最初に、図1に示す、外方部材2、内方部材1、ケージ6およびトルク伝達部材である鋼球5を組み付けた固定式8個ボールジョイントサブアッシー(NTN株式会社製 EBJ82 外径サイズ 72.6 mm )の外方部材底部に、表1に示す補助潤滑用グリースを 3 g 封入した。表1に示す成分量(組成)で、ポリエーテルポリオールにシリコーン系整泡剤、鉱油、アミン系触媒、発泡剤としての水を加え、90℃で加熱しよく撹拌した。これにイソシアネートを加えてよく撹拌した後、補助潤滑用グリースを封入した前述のジョイントサブアッシーに 16.0 g 封入した。数秒後に発泡反応が始まり、90℃に設定した恒温槽で 15 分間放置し硬化させ、ブーツ、シャフトなど他の部区を組み付け、発泡潤滑剤と、ちょう度が175 以上 285 未満である補助潤滑用グリースとが内部に共存する等速自在継手の試験片を得た。実施例1同様の項目を測定した。結果を表1に併記する。
表1に示す組成で実施例2と同様の手順で等速自在継手試験片を作製したが、補助潤滑用グリースは封入しなかった。実施例1同様の項目を測定した。結果を表1に併記する。
表1に示す組成で実施例3と同様の手順で等速自在継手試験片を作製したが、補助潤滑用グリースは封入しなかった。実施例1同様の項目を測定した。結果を表1に併記する。
表1に示す組成で実施例2と同様の手順で等速自在継手試験片を得た。補助潤滑用グリースには、ちょう度 320 の補助潤滑用グリースCを用いた。実施例1同様の項目を測定した。結果を表1に併記する。
表1に示す組成で実施例4と同様の手順で等速自在継手試験片を作製したが、シリコーン系整泡剤は使用しなかった。補助潤滑用グリースには、ちょう度 280 の補助潤滑用グリースBを用いた。実施例1同様の項目を測定した。結果を表1に併記する。
2 外方部材
3 内方部材側トラック溝
4 外方部材側トラック溝
5 トルク伝達部材である鋼球
6 ケージ
7 シャフト
8 ブーツ
9 発泡潤滑剤
10 補助潤滑用グリース
Claims (5)
- 発泡・硬化して多孔質化する樹脂内に潤滑成分を含んでなる発泡潤滑剤と、補助潤滑用グリースとが潤滑対象部位に共存する潤滑システムであって、
前記補助潤滑用グリースのちょう度が 175 以上 285 未満であることを特徴とする潤滑システム。 - 前記発泡潤滑剤は、発泡・硬化して多孔質化する樹脂がゴム状弾性を有し、該樹脂内に含まれる潤滑成分がゴム状弾性体の変形により滲出性を有することを特徴とする請求項1記載の潤滑システム。
- 前記発泡・硬化して多孔質化する樹脂が、ポリウレタン樹脂であることを特徴とする請求項1または請求項2記載の潤滑システム。
- 前記発泡・硬化して多孔質化する樹脂の連続気泡率が 50%以上であることを特徴とする請求項1、請求項2または請求項3記載の潤滑システム。
- 前記樹脂の発泡倍率が、1.1〜100 倍であることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか一項記載の潤滑システム。
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