JPS637222Y2

JPS637222Y2 -

Info

Publication number: JPS637222Y2
Application number: JP16044384U
Authority: JP
Priority date: 1984-10-24
Filing date: 1984-10-24
Publication date: 1988-03-01
Also published as: JPS6177014U

Description

【考案の詳細な説明】産業上の利用分野本考案は男性生殖器払拭器に係り、特には男性
の排尿時の残存尿を誘水案内して吸水させること
により、完全なる排尿を促し、尿のきれの悪い老
人、飲酒者、病人等においても残存尿により下
着、ズボンを濡らし、またトイレ内を汚すこと等
のないようにしたものである。

従来の技術社会生活におけるストレスが増加すると、肉体
的、精神的バランスを欠き、体調を崩す者が多
い。一方健康のバロメータとして日々の快食、快
眠、快便といつたことが古くよりいわれている。
しかし、人間も年齢を経るに従つて、また飲酒
時、疾病時等においては、排尿がスムーズに行な
われず、排尿後も残尿があることが多くなり、排
尿後下着、ズボンを着けた後にその残尿が排出さ
れ、下着等を汚すことが多い。それでも、女性の
場合は排尿後トイレツトペーパー等により払拭の
習慣があるため、残尿により下着を汚すことは少
ないものである。しかし、男性においては、排尿
後男性生殖器を揺動させて、残尿の滴を切る習慣
がある。そのため、年齢を経るとその切れが悪く
なり、揺動時間が長くかかり、また揺動後も残尿
があつたり、滴が多量に残つていることが多々あ
る。また、揺動させるために、尿の滴が周囲に飛
び散り、トイレを汚す原因ともなつている。さら
に、飲酒時にはこの傾向が強く、下着はいうに及
ばず、ズボンの前部を大きく濡らし、さらにはト
イレ内に滴を撒き散らしている。しかし、男性に
は排尿後の払拭の習慣はなく、残尿を備え付けの
トイレツトペーパーにより拭うとしても、トイレ
ツトペーパーは揺動といつた動作になじまず、手
を汚すことともなる。よつて、男性の場合は格段
の工夫がされておらず、トイレ及び下着等を汚す
結果となつている。

考案が解決しようとする問題点そこで、本考案は、排尿後の残尿をなくし、残
尿処理を短時間に行ない得て下着等を汚すことの
ないようにするものである。すなわち、男性生殖
器の排尿後の揺動動作になじみ、かつ、手を汚す
ことなく、残尿を誘水案内して吸水することがで
きて、しかもその携行及び使用後の後始末に好適
な男性生殖器払拭器を提供するものである。

問題点を解決するための手段本考案は上記の目的を達成するために、上面に
開口された開口部と、両側部及び底部に形成され
たヒダ部と、上部に連設された柄部とを有して水
分吸水性、かつ、水溶性のシートを貼合して形成
された袋体よりなり、該袋体内に排尿後の男性生
殖器の先部を挿入して柄部を握持して揺動させる
ことにより残存尿を袋体に吸水させることを特徴
とするものである。

作用上記の構成としたことによつて男性生殖器を袋
体に挿入さて揺動することにより、残尿が毛細管
現象によつて袋体に誘水案内されて吸水される。
しかも袋体には柄部が形成されており、揺動に便
宜であり、袋体の側部及び底部にはヒダ部が形成
されているために、揺動させて使用する場合にお
いて使い勝手がよいものである。また側部及び底
部のヒダ部を折り畳むことにより全体として平板
状になるから、携行時には数枚を平坦に重ねて持
ち運ぶことができて重ばることがない。さらに本
考案に係る男性生殖器払拭器は水分吸水性、か
つ、水溶性のシートより形成されているため、使
用後は水に流すことができ、簡単に後始末ができ
て便宜である。

実施例以下図面に基づいて本考案の詳細な説明を行
う。

第１図は本考案に係る男性生殖器払拭器の一実
施例を示す正面図、第２図は第１図Ａ−Ａ線図、
第３図は第１図のＢ−Ｂ線図、第４図は他の例を
示す正面図、第５図は使用状態を示す説明図であ
る。

図において１は背面シート、２は前面シートで
あり、この両シートを接着剤等により貼合させて
上面に開口４を有し、底面にヒダ部６、両側面に
ヒダ部５を有するを有する袋体３を形成する。袋
体３はヒダ部５，６を拡開することにより男性生
殖器を挿入するのに充分な大きさを有するもので
あれば、その具体的形状は任意である。図におい
ては断面矩形であつて、底部が除々に狭小となる
形状としたが、円形等適宜の形状のものを選択し
てもよい。そして、かかる袋体３は水分吸水性、
かつ、水溶性の材質からなり、残尿を素早く吸水
することができ、かつ、使用後水洗用水に流すこ
とができるものであり、綿状パルプ、テイツシユ
ペーパー、超吸水性ポリマー等から成る構造体で
ある。そして、この袋体３の開口４の縁部に柄部
６を連設する。連設に際しては、接着、縫着等の
適宜の手段を選択すればよい。また、水分不透過
性の外部シート２と一体に形成してもよい。この
柄部６は袋体３に男性生殖器を挿入して揺動する
際に手に握持する部分であり、その長さは揺動に
適した長さ例えば袋体３の２倍程度の長さとす
る。なお、この柄部６は残存尿が泌み込まないよ
うに、水分不透過性の材質例えばポリエチレン、
ポリプロピレン、ポリエステル等のプラスチツク
フイルムを用いてよいものである。なお、実施例
では、背面シート１、前面シート２等袋体３を形
成するシートを一枚のものを使用したが、適宜複
数枚のものを重ねて形成すること、あるいは、底
部その他の所要箇所を厚く形成することも全て本
考案の範囲内にあるものである。

以上の如き構成の男性生殖器払拭器は不使用時
は、そのヒダ部５，６を折り畳んで平板状とし、
適数を包装して携行するか、あるいはトイレ内に
備え付けておくようにする。

そして、使用に際しては次のようにして行う。
まず、通常通り排尿を行なつた後、男性生殖器を
揺動する前に、本考案に係る男性生殖器払拭器の
袋体３の開口４から男性生殖器８を挿入し、袋体
３の中に挿入する（第５図仮想線図示）。そして、
柄部７を手に持ち袋体３を揺動させる。すると、
男性生殖器内の尿の滴は袋体３を形成する水分吸
水性、かつ、水溶性の背面シート１及び前面シー
トに当接して吸水され、さらに尿道内の残尿も毛
細管現象により誘水案内されて吸水され、排尿が
短時間に完全に終了する。使用後の男性生殖器払
拭器はその都度廃棄し、水洗用水に流す。あるい
は、トイレ内に適当なる収納器を付設して備え付
けておいてもよいものである。

考案の効果以上記載した本考案によれば次の如き著効があ
る。男性の排尿後の生殖器の揺動を袋体の中で行
なうため従来の如く揺動に伴い尿の滴が周囲に飛
散することがなく、スボンの前部やトイレを汚す
ことがなくて清潔である。そして、従来尿道内に
尿が残存し下着等を濡していたが、本考案によれ
ば、残尿が毛細管現象により水分吸水性の内部シ
ートに迅速に吸水されるため、緩動動作により残
尿が完全に吸水され、排尿後残尿により下着等を
汚すことがない。また、従来揺動に要していた時
間を短縮でき、排尿を迅速に行ない得る。また、
本考案には柄部が形成されているため、その取扱
特に揺動に際して便宜であり、使い勝手が頗る良
好である。さらに本考案に袋体にはその両側部及
び底部にヒダ部が形成されているため、不使用時
には薄く平板状に折り畳めて携行収納に便宜であ
り、また使用時にはかかるヒダ部が拡開して男性
生殖器の挿入が容易であり、老人、飲酒者、病人
等であつても容易に取扱うことのできるものであ
る。しかも、本考案は構成簡単にして製造容易で
あるため、安価に提供できるため実用性の極めて
高いものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係る男性生殖器払拭器の一実
施例を示す正面図、第２図は第１図Ａ−Ａ線図、
第３図は第１図のＢ−Ｂ線図、第４図は他の例を
示す正面図、第５図は使用状態を示す説明図であ
る。１……背面シート、２……前面シート、３……
袋体、４……開口、５，６……ヒダ部、７……柄
部、８……男性生殖器。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

上面に開口された開口部と、両側部及び底部に
形成されたヒダ部と、上部に連設された柄部とを
有して水分吸水性、かつ、水溶性のシートを貼合
して形成された袋体よりなり、該袋体内に排尿後
の男性生殖器の先部を挿入して柄部を握持して揺
動させることにより残存尿を袋体に吸水させるこ
とを特徴とする男性生殖器払拭器。