JP3075544U - 男性用トイレットペーパー - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】放尿後の滴の拭き取りが容易でかつ手に付着す
ることがなく衛生上好ましい男性用トイレットペーパー
の提供。 【解決手段】図１において、男性用トイレットペーパー
Ｉは、局部拭き取り部１が円形からなり、該端部には握
手３を有している。またこの局部拭き取り部１は、断面
が凹部２となっており、この凹部２の形状は円形状乃至
楕円形である。更に凹部２の大きさは、曲率半径が３０
ｍｍ〜６０ｍｍであることが好ましい。握手３の形状
は、特に限定されない。一方、男性用トイレットペーパ
ー収納部材は、外周の中央部に固定部材を有する半円径
の枠部材と収納用支持板とからなる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】本考案は、男性用トイレットペーパーに関するも のであり、更に詳しくは本考案は、放尿後、男性局部（以下、単に局部という。 ）が拭き取り易く、かつ残尿を完全に吸収し得る男性用トイレットペーパーに関 するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、女性はその局部の構造上、清潔性を保つ必要があり、 そのため排尿後、局部を紙等で拭き取る風習があるが、こと男性にとっては放尿 後の汚れは少なく通常は、局部に付着している滴を上下に振る程度で十分処理す ることができるので、従来、女性ほど放尿後の後始末に感心がなかった。また近 年、生活環境が改善され、女性に限らず男性においても身体の清潔性に感心がも たれるようになり、放尿後の後始末に十分注意するようになってきた。特に、男 性は急いで放尿を済ませようとして残尿感のあるうち納めたり、また滴を振り落 とそうとした時、尿が下着についたりまたズボン等に付着して汚したりすること がしばしばある。更に老化により局部は、放尿後の切れが悪くなり、残尿感のあ るまましまいこむ場合が多くなり、その結果尿が手についたり、衣服を汚すこと がしばしたあった。

【０００３】 これにかんがみ、従来、男性用トイレットペーパーに関する技術は、種々知ら れ、例えば、特開昭６３−１２７７３３号公報には、外箱に内箱が引き出し状に 収納され、この内箱内に吸収紙の中央部が露出するように収納した携帯使い捨て 吸収具が開示され、使用に際し、内箱を引き出し露出している吸収紙を排尿後局 部に当てて拭き取るものである。また実開平１−１５１７９３号公報の如く、吸 収性のあるシート体を袋状に形成して成る衛生紙や実開平７−３３１９３号公報 の如く、使用後便器の洗浄水で十分に溶け切る紙が開示されている。更にこのよ うな紙や吸収紙等を便器の傍に箱等に収納して設置したものも知られている（例 えば、実用新案登録第３０６４０１１号参照）。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】しかしながら、特開昭６３−１２７７３３ 号公報に記載ものは、携帯用であるため１単位が箱等に収納されているので、嵩 張るばかりでなく使用面が平面であるため局部への接触面積が小さく、したがっ て滴の吸い取りが不充分となるばかりでなく便器の傍への備え付けるには経済的 ではないという問題がある。また実開平１−１５１７９３号公報では、袋状に形 成されているため使用に際し袋を開口しなければならず、これを片手で行うには 難点があるという問題があり、更に実開平７−３３１９３号公報も前記と同様に 使用面が平面であるため局部への接触面積が小さく、したがって滴の吸い取りが 不十分となるという問題がある。

【０００５】 そこで、本考案者は、前述のごとき問題点について種々検討したところ、使用 面が凹部を有するように構成しかつ握手を設けることにより前述のごとき問題点 を解決することができ、放尿後の滴の拭き取りが容易でかつ手に付着することが なく衛生上好ましい男性用トイレットペーパーが得られることを見出した。した がって、本考案が解決しようとする課題は、放尿後の滴の拭き取りが容易でかつ 手に付着することがなく衛生上好ましい男性用トイレットペーパーを提供するこ とにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本考案の上記課題は、以下の各考案によって それぞれ達成される。

【０００７】 （１）局部拭き取り部が円形状乃至楕円形状の凹部からなり、該端部に握手を有 し、かつ該局部拭き取り部及び握手は吸水紙で一体に形成されていることを特徴 とする男性用トイレットペーパー。 （２）外周の中央部に固定部材を有する半円径の枠部材と収納用支持板とからな ることを特徴とする男性用トイレットペーパー収納部材。

【０００８】

【考案の実施の形態】以下に、本考案について、その実施の形態を図面で説 明するが、本考案はこれらに限定されるものではない。また図において、同一部 分には、同一符号を付してその説明を省略すると共に、各構成の同一部分には同 一符号を使用する。

【０００９】 図１は、本考案の男性用トイレットペーパーを示す平面図である。図２は、図 １の男性用トイレットペーパーを示す側面図である。図１及び図２において、男 性用トイレットペーパーＩは、局部拭き取り部１が円形からなり、該端部には握 手３を有している。またこの局部拭き取り部１は、断面が凹部２となっており、 この凹部２の形状は円形状である。更に凹部２の大きさは、曲率半径が３０ｍｍ 〜６０ｍｍであることが好ましい。握手３の形状は、特に限定されるものではな いが、図１では、両側端が平行で握手の後端はＲに形成されている。Ｒは握手の 幅により適宜決められるが２０ｍｍの長さの握手３ではＲは１０ｍｍが好ましい 。

【００１０】 図３及び図４は、図１の男性用トイレットペーパーの別の実施の形態であり、 図３及び図４において、局部拭き取り部１が円形からなり、かつ断面の凹部２の 形状は円形状である。図３では、握手４が局部拭き取り部１の端部からテーパー 状に幅が減少し、後部はＲを有している。また図４では、握手５円形状であり、 局部拭き取り部１の端部と接続し、該接続部は窪み5 ａを有する形状となってい る。このように本考案の男性用トイレットペーパーＩは、局部拭き取り部１が円 形からなり、かつ断面の凹部２の形状は円形状であることにより、放尿後の滴の 拭き取りが容易であり、また握手３（４、５）を有するので、前記ペーパーの使 用中滴が手に付着することがなく衛生上好ましいという優れた効果を奏するもの である。その結果、本考案の男性用トイレットペーパーを使用することにより、 スボンや下着に濡れ後を残したり、それが滲みになるということがなく、また便 器や床に尿が飛散して汚すことがなく衛生上も好ましい。

【００１１】 本考案の男性用トイレットペーパーの局部拭き取り部１の形状は、円形に限ら ず他の形状、例えば楕円形でもよい。図５は、楕円形の局部拭き取り部からなる 男性用トイレットペーパーの平面図である。図５のａにおいて、男性用トイレッ トペーパーは、局部拭き取り部が２１楕円形であり、握手３が楕円形の長径方向 の端部に設けられている。また図５のｂにおいて、男性用トイレットペーパーは 、局部拭き取り部２２が楕円形であり、握手３が楕円形の短径方向に設けられて いてもよい。本考案において、男性用トイレットペーパーの材質としては、通常 のテッシュペーパー（商品名）、吸い取り紙状紙、濡れテッシュ用紙、濾過紙状 紙等であって、軟らかく、かつ吸水正性が十分あり、更に形状の保持が可能な紙 が用いられる。

【００１２】 以上の構成からなる本考案の男性用トイレットペーパーは、特に男性用に開発 されたものであるが、女性の局部にも適用でき、この場合には、男性用トイレッ トペーパーの凸部側を女性の局部に当接することにより、その目的を達成するこ とができる。特に女性の場合には、楕円形状のものが好ましい。

【００１３】 本考案の男性用トイレットペーパーＩは、使用に際し、適宜の使用の仕方があ るが、好ましくは便器の傍に設置した収納部材に男性用トイレットペーパーを収 納保持して置き、これを取り出して使用することが好ましい。具体的には、図６ 、図７に示される収納部材が用いられる。図６は、男性用トイレットペーパーを 重ねて収納してなる収納部材の側面図であり、図７は、その平面図である。図６ 、図７において、収納部材１０は、男性用トイレットペーパーＩを収納する半円 径の枠部材７と該枠部材７を支持しかつ男性用トイレットペーパーＩを重ねて載 置する支持板６とからなる。この支持板の形状は、特に限定されるものではなく 、長方形でもよいが、男性用トイレットペーパーＩの形状に合わせた円形、楕円 形でもよく、更に握手を含めた全体形状に一致させてもよい。また半円径の枠部 材７は、側面中央部に平坦部８を有し、該部分８に離型紙１１で覆われた粘着材 層（固定部材）９を有する。収納部材を構成する材質は、特に限定されるもので はなく、木材、プラスチックス、ガラス質又は陶器質材料、金属等が挙げられる 。

【００１４】 この収納部材１０は、トイレの便器の前や斜め前等の壁に離型紙１１を剥がし てから貼着して設置する。この設置手段に変えて釘やボルトで壁等に止めてもよ い。このように設置された収納部材１０には、男性用トイレットペーパーＩが凸 部を上にして積み重ねられている。この収容部材１０は、男性用トイレットペー パーＩをまとめてかつコンパクトに収納することができるという優れた効果を奏 するものである。使用に際し、放尿後、上から一枚取り出しその凹部２を局部の 曲面に当てて拭き取る。曲面と曲面とで接触面積が大きく、したがって、容易に 滴を拭き取ることができる。

【００１５】

【考案の効果】本考案は、請求項１に記載されるように、局部拭き取り部が 円形状乃至楕円形状の凹部からなり、該端部に握手を有し、かつ該局部拭き取り 部及び握手は吸水紙で一体に形成されており、局部拭き取り部が円形からなり、 かつ断面の凹部の形状は円形状であることにより、放尿後の滴の拭き取りが容易 であり、また握手を有するので、該ペーパーの使用中滴が手に付着することがな く衛生上好ましいという優れた効果を奏するものである。また本考案の男性用ト イレットペーパーを使用することにより、スボンや下着に濡れ後を残したり、そ れが滲みになるということがなく、また便器や床に尿が飛散して汚すことがなく 衛生上も好ましい。

【００１６】 本考案の男性用トイレットペーパーにおいて、吸水紙が、請求項２に記載のご とく裏面に形状保持部材を有するかまたは請求項３に記載のごとく形状保持部材 の両面に有することにより、吸水紙の吸水作用を損なうことなく十分な凹部形状 を維持することができる。更に本考案の収容部材１０は、男性用トイレットペー パーをまとめてかつコンパクトに収納することができるという優れた効果を奏す るものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の男性用トイレットペーパーを示す平面
図である。

【図２】図１の男性用トイレットペーパーを示す側面図
である。

【図３】図１の男性用トイレットペーパーの別の実施の
形態を示す断面図である。

【図４】図１の男性用トイレットペーパーの更に別の実
施の形態を示す断面図である。

【図５】本考案の楕円形の局部拭き取り部からなる男性
用トイレットペーパーの平面図である。

【図６】男性用トイレットペーパーを重ねて収納してな
る収納部材の側面図である。

【図７】図６の平面図である。

【符号の説明】

１、２１、２２ 局部拭き取り部 ２ 凹部 ３、４、５ 握手 ５ａ 窪み ６ 支持板 ７ 半円部 ８ 平坦部 ９ 粘着部 １０ 収納部材 １１ 離型紙 Ｉ 男性用トイレットペーパー

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】局部拭き取り部が円形状乃至楕円形状の凹
   部からなり、該端部に握手を有し、かつ該局部拭き取り
   部及び握手は吸水紙で一体に形成されていることを特徴
   とする男性用トイレットペーパー。
2. 【請求項２】外周の中央部に固定部材を有する半円径の
   枠部材と収納用支持板とからなることを特徴とする男性
   用トイレットペーパー収納部材。