JPS637064Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 技術分野 本考案は、ワンタツチにより必要なキーを容易
に取り出すことができるボツクスキーに関すもの
である。

従来技術 一般に、自宅のドアのキー以外に自動車のキー
や金庫のキー等の複数のキーを持つている人は多
い。この複数のキーはリング状のキーホルダーに
通して所持されているが、例えば暗闇で家のドア
や自動車のドアを開ける場合に、必要なキーがす
ぐに見つからず、１つづつ鍵穴にキーを入れて確
かめるのが現状であつた。またキーホルダーは以
外に外れ易く、そのためキーを落としたりすると
いう欠点があつた。更に、従来のキーは鍵を開け
るために、それ自体を回動するようにヘツド部分
は大きく作られているが、この部分の形を変える
ことによりコンパクトにボツクスに収納できるも
のである。

目 的 本考案は、上記従来例の欠点を考慮してなされ
たもので、その目的は１つまたは複数のボツクス
にワンタツチにより出し入れできるキーを設ける
ことにより、１つのボツクスの場合は、キーを鍵
穴に入れる方向が手さぐりで判別できるので、暗
闇でもキーを鍵穴に簡単入れることができ、更に
ボツクスが複数の場合には、ボツクスの上部に明
記することにより、必要なキーをワンタツチで取
り出すことができるキーボツクスを提供するもの
である。以下、本考案の実施例の構成について説
明する。

構 成 第１図は、本考案の１実施例のキーボツクスの
側面断面図及び平面図を示したもので、１はボツ
クス、２はボツクス１の上部に設けたロツク機
構、３はボツクス１の内部に収納されるキー、４
はキー３をボツクス１から出す方向に押圧するバ
ネ、５はキーを取り替えるための裏蓋である。ま
たロツク機構２は中央にボタン部２ａが設けら
れ、その両側に支点２ｅ，２ｆで第１、第２のロ
ツク部２ｂ，２ｃが回動自在に設けられ、ボタン
部２ａの下にバネ２ｄが設けられてボタン部２ａ
を常に上方に押圧している。従つて、ボタン部２
ａを押すと、第１、第２のロツク部２ｂ，２ｃの
端部が上がり、ロツクを外すことができる。また
キー３のヘツド部３ａに切り込み３ｂがあり、キ
ー３が常にボツクス１の内部にあるようにロツク
機構２の第１のロツク部２ｂの端部がこの切り込
み３ｂに挿入され、またロツク機構２のボタン部
２ａを押すことにより第１のロツク部２ｂに端部
が切り込み３ｂから外れる。

このように構成された本考案のボツクスキーで
は、使用するとき、ロツク機構２のボタン部２ａ
を押すと、第２図に示したように第１のロツク部
２ｂの端部が持ち上がつてキー３の切り込みから
外れ、バネ４がヘツド部３ａを押すことによつて
キー３はボツクス１の外部に突出する。このと
き、キー３のヘツド部３ａの端部にロツク機構２
の第２のロツク部２ｃの端部が当接されてキー３
がロツクされるので、キー３を鍵穴に入れるとき
に、キー３が押し戻されず、キー３を鍵穴に入れ
易いという利点がある。また、キー３のボツクス
１内への収納は、ロツク機構２のボタン部２ａを
押して第２のロツク部２ｃの端部を上げてロツク
を外し、キー３が第１のロツク部２ｂの端部でロ
ツクされるまでキー３を押し入れることにより行
なわれる。

本考案のボツクスキーはこのように構成したの
で、ロツク機構２のボタン部２ａを押すことによ
り、キー３が突出するが、このとき、キー３の鍵
穴との嵌合方向が決まつているので、手さぐりで
もキー３を鍵穴に容易に入れることができる。

第３図は、本考案の他の実施例のキーボツクス
の平面図を示したもので、１はボツクス、２はロ
ツク機構、３はキー、４は裏蓋であり、ボツクス
１は複数個（この例では５個）が一体となつてい
る。

このように構成した本考案のキーボツクスで
は、ボツクスの上部に明記することにより、暗闇
でも必要なキー３を容易に取り出すことができ
る。また、キー３の配置替えや取り替はボツクス
１の裏蓋５を外して行なうようにすればよい。

第４図は本考案の他の実施例のキーボツクスの
側面図を示したもので、１はボツクス、２はロツ
ク機構、３はキーであり、第４図イでは、第１図
のキーボツクス３個を３角形に構成し、ロツク機
構２が互いにぶつからないように反対側に設けて
いる。また第４図ロでは、第１図のキーボツクス
４個を４角形に構成している。

このように構成した本実施例のキーボツクスで
は、それぞれキーボツクスで取り囲んだ空間にタ
バコに火を付けるライターや電池と豆電球等を装
着することができる。

第５図は、本考案の更に他の実施例のキーを示
したもので、既に持つているキーを本考案のボツ
クスキーに装着したい場合は、内側が広がつた切
欠部３ｄを持つヘツド部３ａを予め作り、既に持
つているキー３ｃに切欠部３ｄと嵌合する突起３
ｅを設け、これらの切欠部３ｄと突起３ｅを嵌合
接着することにより一体とすることができる。な
お、切欠部３ｄと突起３ｅを嵌合しただけでも、
ボツクスに収納されれば、横方向に力がかからな
いので、外れることはない。また切欠部３ｄと突
起３ｅの位置はヘツド部３ａとキー３ｃで逆に設
けてもよい。

このように構成したキーでは、既にあるキーの
ヘツド部に突起３ｅまたは切欠部３ｄを加工し
て、予め作られているヘツド３ａの切欠部３ｄま
たは突起３ｅに装着すればよいので、非常に便利
である。また既成のキーのヘツド部を第１図のヘ
ツド部のように加工してもよい。

上記実施例の説明では、ボツクス１内にバネ４
を設け、ロツク機構２のボタン部２ａを押したと
きに、キー３がバネ４の力で突出するようにした
が、バネ４を省き、手でキーを引き出すようにし
てもよい。また、ボツクス１の上部に細孔を設
け、ロツク機構とキーのヘツドを接続し、ロツク
機構の細孔内で摺動するようにして、キーをロツ
ク機構で出し入れするようにしてもよい。更にボ
ツクスに引掛け穴を設け、鎖を通して下げたり、
壁の釘等に掛けてもよい。

なお、上記の説明では、キーとして平らなもの
で説明したが、断面が円形、楕円、四角等のキー
でも同様に構成することができる。

効 果 以上の説明から明らかなように、本考案は、ボ
ツクス内に収納されているキーをボツクスから突
出させるようにしたので、ボツクスのロツク機構
の位置でキーを鍵穴に容易に挿入でき、また複数
のボツクスの場合は、上部に明記することにより
必要なキーをワンタツチで取り出すことができる
と利点がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の１実施例のキーボツクスの側
面断面図及び平面図、第２図は第１図の使用状態
を示した図、第３図は本考案の他の実施例の複数
のキーボツクスの平面図、第４図は第３図の変形
警を示した図、第５図は既成のキーを取り付ける
ための説明図である。 １……ボツクス、２……ロツク機構、３……キ
ー、４……バネ、５……裏蓋。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) ボツクスの側面で常に外側に付勢されるボタ
   ン部と、該ボタン部のボツクス内端部の対向す
   る側面にそれぞれ一端が接触されて、上記ボツ
   クスに回動できるように支持され、かつ他端が
   常に内側に付勢される２つのロツク部と、該２
   つのロツク部の他端の突出位置で摺動するよう
   に設けられ、かつ該２つのロツク部の１つの他
   端を挿入して保持係合する切り込みをヘツド部
   に設けたキーと、該キーを常に外側に付勢する
   ように前記キーのヘツド部とボツクスの裏蓋の
   間に設けたバネとからなり、キーが突出したと
   きに他方のロツク部の他端で前記キーのヘツド
   部に係合してなることを特徴とするボツクスキ
   ー。 (2) 前記ボタン部が同方向になるように複数のボ
   ツクスを並列に固着したことを特徴とする実用
   新案登録請求の範囲第１項記載のボツクスキ
   ー。 (3) 前記ボタン部側の側面と前記ボタン部の反対
   側の面またはその近傍を互いに接着して、前記
   複数のボツクスで三角形または四角形に構成し
   たことを特徴とする実用新案登録請求の範囲第
   １項記載のボツクスキー。