JPS6367511B2 - - Google Patents

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JPS6367511B2
JPS6367511B2 JP56065163A JP6516381A JPS6367511B2 JP S6367511 B2 JPS6367511 B2 JP S6367511B2 JP 56065163 A JP56065163 A JP 56065163A JP 6516381 A JP6516381 A JP 6516381A JP S6367511 B2 JPS6367511 B2 JP S6367511B2
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JP
Japan
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water
polymer
present
oil repellent
Prior art date
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Application number
JP56065163A
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English (en)
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JPS57180680A (en
Inventor
Takao Hayashi
Shoichi Kawakami
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AGC Inc
Original Assignee
Asahi Glass Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPS57180680A publication Critical patent/JPS57180680A/ja
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  • Materials Applied To Surfaces To Minimize Adherence Of Mist Or Water (AREA)
  • Graft Or Block Polymers (AREA)
  • Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、低温での造膜性に優れた撥水撥油剤
に関し、更に詳しく言えばブロツク化されたポリ
フルオロアルキル基を有する枝セグメントとジエ
ン系共重合体からなる幹セグメントが結合してな
るポリマーからなり、加工温度が低温であつて
も、繊維上に均一なフイルムを形成し、高度の深
色化効果を発揮する撥水撥油剤に関する。 パーフルオロアルキル基(以下Rf基と略記す
る)を含有したアクリレート類、又はメタクリレ
ート類の如きポリフルオロアルキル基含有の重合
し得る化合物の重合体、あるいはこれとアルキル
アクリレート、無水マレイン酸、クロロプレン、
ブタジエン、メチルビニルケトン、塩化ビニルの
如き他の重合し得る化合物との共重合体よりなる
撥水撥油剤は知られている。しかしながら、かゝ
る従来の撥水撥油剤は、一般的にランダム共重合
体からなるものが多く、ポリエステル繊維のよう
な反応活性点を持たない繊維に対して高度の耐久
性あるいは造膜性を持つものは少ない。すなわ
ち、ランダム共重合体の場合には、たとえ繊維と
の接着性あるいは造膜性の優れた成分をコモノマ
ーとして用いても、ポリマー鎖中においてRf
と混在することになり、かゝる親水親油基である
接着性基と撥水撥油基であるRf基が相互にその
機能を阻害し、接着性に優れ、かつ高度の撥水撥
油性及び深色効果を有するポリマーを得るのは困
難である。 前記の如き難点を解消するため、即ち、相反す
る機能を両立させるため、接着性基と撥水撥油性
基をブロツク化させた構造のポリマーを撥水撥油
剤とすることが提案されている。例えば接着性基
を持つポリマーを幹ポリマーとして、これにRf
基を含有したモノマー類をグラフト共重合したポ
リマー、あるいはRfセグメントと接着セグメン
トからなるブロツク共重合体などである。かゝる
ブロツク化された構造のポリマーで繊維を処理す
ると、高度の撥水撥油性と優れた耐久性を付与し
得るものである。特公昭52−43955号公報、特開
昭54−132694号公報、特公昭37−10090号公報、
特公昭37−18627号公報、特公昭38−10394号公報
などを参照。 本発明者は、ブロツク化構造を有する撥水撥油
剤について種々の研究、検討を重ねた結果、ブロ
ツク化されたRf基を有する枝セグメントが接着
性を有する幹ポリマーにグラフト結合した構造の
ポリマーが前記目的に良く合致し、さらに加工温
度が低温で済み、造膜性の優れた撥水撥油剤を得
るためには、幹ポリマーの選択が重要であるとの
知見を得た。それによると、かかる低温加工性、
あるいは造膜性を付与できる幹ポリマーとして
は、ジエン系モノマーを構成単位として含む共重
合体が有効であることがわかつた。 一方、前記幹ポリマーにRf基を有する枝セグ
メントをグラフト結合させた構造のポリマーから
なる本発明の撥水撥油剤は、均一な造膜性や弗素
化合物の低屈折性などのために、織物に色の深み
を与えることができることがわかつた。 かくして、本発明は前記知見に基づいて完成さ
れたものであり、エーテル結合含有基を有する
(メタ)アクリレート類50〜90wt%とジエン系化
合物10〜50wt%とからなる共重合体からなる幹
セグメントに炭素数4〜20個のパーフルオロアル
キル基を有するマクロマーからなる枝セグメント
を共重合させてなるポリマーからなることを特徴
とする低温での造膜性に優れた撥水撥油剤を新規
に提供するものである。 本発明における幹セグメントは、ジエン系モノ
マーを10〜50wt%好ましくは15〜40wt%構成単
位として含む共重合体から成り立つている。好適
なジエン系モノマー(以下A成分という)の例と
しては1.3−ブタジエン、クロルプレン、イソプ
レンなどが挙げられる。A成分と共重合体を形成
するモノマー(以下B成分という)としては、ア
ルキル(メタ)アクリレート類、例えばブチルア
クリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、
ステアリルアクリレート等、又はエーテル結合含
有基を有する(メタ)アクリレート類、例えばグ
リシジルメタクリレート、メトキシエチルアクリ
レート、ポリエチレングリコールメタクリレー
ト、ポリプロピレングリコールメタクリレート
(日本油脂製ブレンマーPP−1000)等が有効であ
る。又、A/Bの重量比は5/1〜1/3、好ま
しくは3/1〜1/2、特に2/1〜1/2であ
るものが採用される。 A.B成分以外に、繊維との接着性をより向上さ
せるために少量の架橋成分例えばN−メチロール
アクリルアミド、N−ブトキシメチルアクリルア
ミド等を0〜10%好ましくは1〜5%導入するこ
とも可能である。又、アクリレート類とジエン類
の共重合反応性を調節するためにスチレン類を0
〜40%好ましくは5〜25%用いることもできる。 本発明における枝セグメントは、ブロツク化さ
れたポリフルオロアルキル基を有している。ポリ
フルオロアルキル基(以下、PFA基と略記す
る。)は、通常炭素数4〜20個のものが選定され、
パーフルオロアルキル基であることが好ましい。
特に炭素数6〜18個のパーフルオロアルキル基が
好適である。かゝるPFA基は、枝セグメントに
複数個、好適には3個以上、特に5個以上含まれ
ている。PFA基のブロツク化手段は各種採用さ
れ得る。例えば、幹ポリマーにPFA基含有モノ
マーをグラフト重合せしめる方法がある。かゝる
枝セグメントとしては、CH2=C(R1)COOQRf
の単独重合体、あるいはこれとアルキルアクリレ
ート、アルキルメタクリレート、スチレンなどと
の共重合体が例示可能である。R1は水素原子又
はメチル基、Qは炭素数1〜10個の二価のアルキ
レン基、Rfは炭素数6〜18個のパーフルオロア
ルキル基であり、好適にはR1が水素、Qが−
CH2CH2−である。 前記のごとき幹セグメントへ枝セグメントがグ
ラフトされたポリマーの合成法としては、通常の
溶液重合、乳化重合などによつて合成した幹セグ
メントに対して、(1)連鎖移動法、(2)ポリマーラジ
カル開始法、(3)Ce()による開始法、(4)高分子
反応法などが例示される。その他、ブロツク化さ
れたPFA基を有する枝セグメントをもつたモノ
マー、いわゆるマクロマーを合成し、該マクロマ
ーを幹セグメントの主成分と共重合させることに
よつても、本発明の撥水撥油剤が製造され得る。
かゝるマクロマーを他のモノマーと共重合させる
方法としては、通常の重合方法、例えば溶液重
合、乳化重合等を用いることができる。溶液重合
においては、該マクロマーを溶解する溶媒、例え
ばベンゾトリフルオライド、1,1,2−トリフ
ロロトリクロロエタン、アセトン、テトラヒドロ
フラン、酢酸エチル又はこれらの混合溶媒を用
い、30〜120℃で重合するのが通例である。乳化
重合においても、同様にこれら溶媒共存下で行な
うのが望ましい。 本発明の撥水撥油剤は、幹セグメントがジエン
系の共重合体から成つているため、低温加工性、
平滑な造膜性に優れている。これは、これらジエ
ン系成分は柔軟でいわゆるガラス転移点が低いた
め少量の熱量で造膜するためと考えられる。ま
た、本発明の撥水撥油剤は、ブロツク化した構造
を有するために、パーフルオロアルキル基特有の
性質である撥水撥油性、低屈折率による深色性
が、これら幹セグメントにより阻害されないとい
う利点をも有する。かゝる説明は、本発明の理解
を助けるためのものであり、本発明を何ら限定し
ないことは勿論である。 本発明の撥水撥油剤は、天然又は合成の織物用
繊維又はこれらからの織布、その他いわゆる混紡
に対して適用可能である。特に疎水性のポリエス
テル繊維に対しても、優れた耐久性、造膜性ある
いは深色加工性を発揮する。 次に、本発明の実施例について更に具体的に説
明するが、かゝる説明によつて本発明は何ら限定
されるものではない。尚、深色性は、色素計CD
−100型(村上色彩技術研究所(株)製)でL値を求
めた。L値が小さい程濃色であり、深色性に優れ
ることを意味する。撥水性はJISL−1018(1977)、
撥油性はAATCC−TM118(1966)にて測定し
た。耐久性については、次の諸方法による耐久試
験後のL値を求めることによつて行なつた。摩擦
は学振式染色堅牢試験機により500回行なつた。 また、洗たくは、家庭用電気洗たく機を使用
し、洗剤(ブルーダイヤ:商品名)55g、浴量20
、40℃、10分間洗たくした後、10分間すすぎ、
次いで乾燥するという工程を1回とし、5回行な
つた。ドライクリーニングはAA−TCC TM−
86(1970)によつて行なつた。 実施例 1 撹拌機、冷却管、温度計、窒素ガス導入管を備
えた内容積1の四ツ口フラスコに、テトラヒド
ロフラン(THF)300g、FA(Rf:C6F13
C18F37の混合物、平均C9F19)284g(0.5モル)、
チオグリコール3.9g(0.05モル)を入れ、約30
分間窒素下で脱気した。脱気後、温度を80℃に上
げ、1.1′−アゾビスシクロヘキサン−1−カルボ
ニトリル(和光純薬V−40)5.68gを入れ、低重
合反応を行なわせた。18時間後、ガスクロマトグ
ラフイーでFAが99%以上反応していることを確
認した後、反応混合物を40℃に冷却した。これ
に、トリクロロトリフルオロエタン300gを加え、
生成している沈澱物を溶解させた。更らに、ピリ
ジン5.93g(0.075モル)を加えた後、滴下ロー
トよりアクリル酸クロライド6.79g(0.075モル)
を滴下し、エステル化反応を行わせた。4時間後
に反応混合物を3000gのメタノール中に再沈さ
せ、得られた沈澱を減圧下で乾燥させると、淡黄
色の固体を265.2g得た。 この生成物のベンゾトリフルオライド中の核磁
気共鳴スペクトルを測定すると、ビニル性ブロト
ン(CH2=CH−)がσ値3.4と4.4に観察され、
二重結合を有するマクロマーであることが確認さ
れた。尚、FAはCH2=CHCOOCH2CH2Rfであ
る。 実施例 2 実施例1で合成したマクロマー10g、PP−
1000(プロピレングリコールモノメタクリレート)
43.75gN−ブトキシメチルアクリルアミド
(NBM)2.50g、非イオン系界面活性剤ニユーコ
ール7235gをベンゾトリフルオライド33.33gに
溶解し、水200gを加えて、乳化機により乳化し
た。この乳化液85.4gを200mlの耐圧反応器に入
れ、スチレン7.30g、ブタジエン7.30g、開始剤
アゾビスアミジノプロパン塩酸塩2gを加えた。
脱気後、温度を60℃にし、かく拌しながら15時間
反応させた。 反応後、乳化液を0.60wt%に稀釈し、黒色ポリ
エステル布を浸漬し、90%の絞り率で処理した。
更らに、所定の熱処理条件(温度時間)で熱処理
した。このようにして加工処理した布の深色性、
撥油性、撥水性を表1に示す。比較として、Rf
基を有するランダム共重合体からなる市販品の性
能も示す。 本発明品は、低温、短時間で性能を発揮するこ
とから、低温造膜性が良好であることは明白であ
る。
【表】 注;上記表中〓+〓印を付した数値はその性
能がさらに良好なものを示す。
実施例 3〜9 実施例2の方法において、ブタジエン、PP−
1000の代わりに種々のコモノマーを用いて共重合
させ、種々のグラフトポリマーを合成し、性能を
測定した。その結果を第2表に示す。なお、処理
ポリマー濃度は実施例3と5は0.20重量%であ
り、他は0.60重量%である。これは0.36mgのフツ
素分が1gの布に付着していることを示す。又、
熱処理条件は130℃、1分である。
【表】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 エーテル結合含有基を有する(メタ)アクリ
    レート類50〜90wt%とジエン系化合物10〜50wt
    %とからなる共重合体からなる幹セグメントに炭
    素数4〜20個のパーフルオロアルキル基を有する
    マクロマーからなる枝セグメントを共重合させて
    なるポリマーからなることを特徴とする低温での
    造膜性に優れた撥水撥油剤。
JP6516381A 1981-05-01 1981-05-01 Water- and oil-repellant excellent in film formability at low temperature Granted JPS57180680A (en)

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