JPS6364544B2 - - Google Patents
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- JPS6364544B2 JPS6364544B2 JP59115390A JP11539084A JPS6364544B2 JP S6364544 B2 JPS6364544 B2 JP S6364544B2 JP 59115390 A JP59115390 A JP 59115390A JP 11539084 A JP11539084 A JP 11539084A JP S6364544 B2 JPS6364544 B2 JP S6364544B2
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Landscapes
- Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)
Description
<産業上の利用分野>
本発明は、ポリエステル繊維製品及びその製造
方法に関し、その目的とする所は防炎性、風合等
が良好でかつその耐久性に優れたポリエステル繊
維製品を提供することにある。 <従来技術> 従来、ポリエステル繊維の後加工法による防炎
剤としては、ハロゲン化リン酸エステル、環状リ
ン酸エステル及びハロゲン化シクロアルカン化合
物等がある(特開昭57−137377号公報)。ハロゲ
ン化リン酸エステル及び環状リン酸エステル化合
物の欠点は、両者共液状である為、染色布に適応
する場合摩擦堅牢度、あるいは経時中に色移行が
生じ白場汚染の発生等が起るので染色布には適応
し難い点である。 更に、防炎効果が低い為、目付が小さく柄もプ
レーンなレースカーテン等にしか防炎性を付与す
る事が出来ない為用途が極めて限定される。一
方、ハロゲン化シクロアルカン化合物は、防炎性
は比較的良好であり通常のレースカーテン、ドレ
ープカーテンにも用いることができる。しかし、
最近ではカーテンの多様化、高級化、複合機能化
等の要請が強くなつており、特に、黒原着糸使
い、意匠糸使いカーテン、起毛カーテン等には、
ハロゲン化シクロアルカン化合物を使用しても防
炎性が不充分なものもあるため、防炎性を一段と
向上させる必要がある。本発明者等は、これらの
点に鑑み鋭意検討した結果、ポリエステル繊維に
ハロゲン化シクロアルカン化合物及び特定のホス
フイネート化合物又はホスホネート化合物を併用
することにより、予期せぬ相剰効果があり単独の
化合物ではえられない防炎性能を示すことを見出
し本発明に到達したものである。 <発明の目的> すなわち、本発明の目的は、前記防炎化の困難
なポリエステル繊維製品に対しても、十分な防炎
性を付与すると同時に風合、堅牢度等の優れた防
炎性ポリエステル繊維製品を提供することにあ
る。 <発明の構成> 上記目的を達成するための本発明の構成は以下
のとおりである。 (1) ポリエステル繊維にハロゲン化シクロアルカ
ン化合物(A)と下記一般式で示されるホスフイネ
ート化合物()およびホスホネート化合物
()からなる群から選ばれた1種または2種
以上の化合物(B)とを付着せしめてなるポリエス
テル繊維製品 (ここにRは水素もしくは脂肪族または芳香族
の炭化水素残基である。脂肪族または芳香族の
炭化水素残基の1部がハロゲンで置換されてい
てもよい。Xはハロゲンである。n1、n2は0〜
4の整数である。) (2) 化合物(A)を30〜95重量%、化合物(B)を70〜5
重量%の割合で付着せしめた特許請求の範囲第
1項に記載のポリエステル繊維製品。 (3) 化合物(A)および化合物(B)を繊維製品に対し1
〜8重量%付着せしめた特許請求の範囲第1項
または第2項に記載のポリエステル繊維製品。 (4) 繊維製品が染色布である特許請求の範囲第1
項〜第3項のいずれかに記載のポリエステル繊
維製品。 (5) 繊維製品がカーテンである特許請求の範囲第
1項〜第4項のいずれかに記載のポリエステル
繊維製品。 (6) ポリエステル繊維をハロゲン化シクロアルカ
ン化合物(A)と下記一般式で示されるホスフイネ
ート化合物()およびホスホネート化合物
()からなる群から選ばれた1種または2種
以上の化合物(B)とからなる分散液で処理した
後、120〜240℃で熱処理することを特徴とする
ポリエステル繊維製品の製造方法。 (7) 分散液が化合物(A)と化合物(B)の混合分散液で
ある特許請求の範囲第6項に記載のポリエステ
ル繊維製品の製造方法。 (8) 化合物(A)の分散液と化合物(B)の分散液で個別
に処理する特許請求の範囲第6項に記載のポリ
エステル繊維製品の製造方法。 本発明において防炎剤として用いられるハロゲ
ン化シクロアルカン化合物(A)とは、7〜12個の環
構成炭素原子と該炭素原子に結合した3〜6個の
ハロゲン原子を有するシクロアルカン化合物を指
し、特に融点が140〜190℃のものが好適であり、
後記する如く、平均粒子径は1ミクロン以下であ
るとよい。特に好ましい例としては、1,2,
5,6,9,10―ヘキサブロモシクロドデカンで
ある。 また前記一般式で示されるホスフイネート化合
物またはホスホネート化合物(B)としては、たとえ
ば、
方法に関し、その目的とする所は防炎性、風合等
が良好でかつその耐久性に優れたポリエステル繊
維製品を提供することにある。 <従来技術> 従来、ポリエステル繊維の後加工法による防炎
剤としては、ハロゲン化リン酸エステル、環状リ
ン酸エステル及びハロゲン化シクロアルカン化合
物等がある(特開昭57−137377号公報)。ハロゲ
ン化リン酸エステル及び環状リン酸エステル化合
物の欠点は、両者共液状である為、染色布に適応
する場合摩擦堅牢度、あるいは経時中に色移行が
生じ白場汚染の発生等が起るので染色布には適応
し難い点である。 更に、防炎効果が低い為、目付が小さく柄もプ
レーンなレースカーテン等にしか防炎性を付与す
る事が出来ない為用途が極めて限定される。一
方、ハロゲン化シクロアルカン化合物は、防炎性
は比較的良好であり通常のレースカーテン、ドレ
ープカーテンにも用いることができる。しかし、
最近ではカーテンの多様化、高級化、複合機能化
等の要請が強くなつており、特に、黒原着糸使
い、意匠糸使いカーテン、起毛カーテン等には、
ハロゲン化シクロアルカン化合物を使用しても防
炎性が不充分なものもあるため、防炎性を一段と
向上させる必要がある。本発明者等は、これらの
点に鑑み鋭意検討した結果、ポリエステル繊維に
ハロゲン化シクロアルカン化合物及び特定のホス
フイネート化合物又はホスホネート化合物を併用
することにより、予期せぬ相剰効果があり単独の
化合物ではえられない防炎性能を示すことを見出
し本発明に到達したものである。 <発明の目的> すなわち、本発明の目的は、前記防炎化の困難
なポリエステル繊維製品に対しても、十分な防炎
性を付与すると同時に風合、堅牢度等の優れた防
炎性ポリエステル繊維製品を提供することにあ
る。 <発明の構成> 上記目的を達成するための本発明の構成は以下
のとおりである。 (1) ポリエステル繊維にハロゲン化シクロアルカ
ン化合物(A)と下記一般式で示されるホスフイネ
ート化合物()およびホスホネート化合物
()からなる群から選ばれた1種または2種
以上の化合物(B)とを付着せしめてなるポリエス
テル繊維製品 (ここにRは水素もしくは脂肪族または芳香族
の炭化水素残基である。脂肪族または芳香族の
炭化水素残基の1部がハロゲンで置換されてい
てもよい。Xはハロゲンである。n1、n2は0〜
4の整数である。) (2) 化合物(A)を30〜95重量%、化合物(B)を70〜5
重量%の割合で付着せしめた特許請求の範囲第
1項に記載のポリエステル繊維製品。 (3) 化合物(A)および化合物(B)を繊維製品に対し1
〜8重量%付着せしめた特許請求の範囲第1項
または第2項に記載のポリエステル繊維製品。 (4) 繊維製品が染色布である特許請求の範囲第1
項〜第3項のいずれかに記載のポリエステル繊
維製品。 (5) 繊維製品がカーテンである特許請求の範囲第
1項〜第4項のいずれかに記載のポリエステル
繊維製品。 (6) ポリエステル繊維をハロゲン化シクロアルカ
ン化合物(A)と下記一般式で示されるホスフイネ
ート化合物()およびホスホネート化合物
()からなる群から選ばれた1種または2種
以上の化合物(B)とからなる分散液で処理した
後、120〜240℃で熱処理することを特徴とする
ポリエステル繊維製品の製造方法。 (7) 分散液が化合物(A)と化合物(B)の混合分散液で
ある特許請求の範囲第6項に記載のポリエステ
ル繊維製品の製造方法。 (8) 化合物(A)の分散液と化合物(B)の分散液で個別
に処理する特許請求の範囲第6項に記載のポリ
エステル繊維製品の製造方法。 本発明において防炎剤として用いられるハロゲ
ン化シクロアルカン化合物(A)とは、7〜12個の環
構成炭素原子と該炭素原子に結合した3〜6個の
ハロゲン原子を有するシクロアルカン化合物を指
し、特に融点が140〜190℃のものが好適であり、
後記する如く、平均粒子径は1ミクロン以下であ
るとよい。特に好ましい例としては、1,2,
5,6,9,10―ヘキサブロモシクロドデカンで
ある。 また前記一般式で示されるホスフイネート化合
物またはホスホネート化合物(B)としては、たとえ
ば、
【式】
【式】
【式】
【式】
【式】
などを挙げることができる。前記防炎剤化合物(A)
及び(B)をポリエステル繊維に付着せしめる方法と
しては、前記防炎剤化合物(A)及び(B)の水分散液も
しくは有機溶剤に溶解した溶液をポリエステル繊
維製品にパツテイング、スプレー、コーテイング
することにより行なわれる。また特殊な方法とし
ては、たとえば100℃の水分散液でポリエステル
繊維を処理し、防炎剤化合物(A)及び(B)を繊維に吸
着させる方法も有効である。前記防炎剤化合物(A)
及び(B)をポリエステル繊維に付着させた後、120
〜240℃の温度で熱処理する。 処理する時期は、紡糸以降であれば任意の段階
でよく、例えば、延伸前後、編織物その他布状物
を作製する前後のいずれでもよい。防炎剤化合物
(A)及び(B)の分散液調整法としては、ボールミル、
サンドグラインダー、デイスククラツシヤーや乾
式法でも可能であるが、好ましくは、水平型湿式
超微粉分散機を用いて平均粒子径が1ミクロン以
下に微粉化する。平均粒子径が1ミクロン以下で
あると、分散助剤を必らずしも必要としない。 ハロゲン化シクロアルカン化合物(A)とホスフイ
ネート又はホスホネート化合物(B)の付着割合は両
者の比で前者が30〜95重量%、後者が70〜5重量
%とするのが望ましい。両者の比が、この範囲外
であると相剰効果が十分発揮されない。また、防
炎剤化合物(A)及び(B)の繊維製品に対する付着率
は、約1〜8重量%である。付着率が約1重量%
未満では得られる繊維製品に防炎性を十分付与出
来難く、1方8重量%を越えても格別これらの性
能は向上せず不経済でもあり、また繊維製品自体
が有する風合、感触等を悪化させる。 また、防炎剤化合物(A)及び(B)は混合分散液とし
て用いてもよく、それぞれ単独の分散液としてお
いて、(A)分散液で処理したのち(B)分散液で処理し
てもよく、またこの逆順で処理してもよい。 ポリエステル繊維製品とは、ポリエチレンテレ
フタレート、又はポリブチレンテレフタレート等
のポリエステルを主たる構成成分とする繊維製品
であつて、具体的には、防炎性、風合等を要求さ
れるポリエステルカーテン、染色布等を挙げるこ
とができる。尚、特に耐光堅牢度が要求される場
合は、ベンゾトリアゾール系、ベンゾフエノン系
等の紫外線吸収剤を併用してもよい。 <発明の効果> 本発明によれば、従来防炎化が困難であつた黒
色の原着糸を用いた織物あるいは起毛織物等にも
十分応用することができ、極めて優れた防炎性と
ともに洗濯耐久性、風合、耐光堅牢性等をポリエ
ステル繊維製品に具備せしめることができる。 <実施例> 以下に実施例により本発明を具体的に説明す
る。 実施例 1 ポリエチレンテレフタレート織物(経糸300de
ウーリー加工糸、経方向織密度100本/インチ、
緯糸150de黒原着糸フイラメント、緯方向織密度
60本/インチ、8枚朱子織、目付290g/m2)を精
練・染色(Resolin Blue FBLピツクアツプ率2
%owf、染色温度130℃、染色時間30分)したの
ち、平均粒子径1ミクロンのヘキサブロムシクロ
ドデカンの水分散液(濃度10重量%)と平均粒子
径1ミクロンのホスフイネート化合物
及び(B)をポリエステル繊維に付着せしめる方法と
しては、前記防炎剤化合物(A)及び(B)の水分散液も
しくは有機溶剤に溶解した溶液をポリエステル繊
維製品にパツテイング、スプレー、コーテイング
することにより行なわれる。また特殊な方法とし
ては、たとえば100℃の水分散液でポリエステル
繊維を処理し、防炎剤化合物(A)及び(B)を繊維に吸
着させる方法も有効である。前記防炎剤化合物(A)
及び(B)をポリエステル繊維に付着させた後、120
〜240℃の温度で熱処理する。 処理する時期は、紡糸以降であれば任意の段階
でよく、例えば、延伸前後、編織物その他布状物
を作製する前後のいずれでもよい。防炎剤化合物
(A)及び(B)の分散液調整法としては、ボールミル、
サンドグラインダー、デイスククラツシヤーや乾
式法でも可能であるが、好ましくは、水平型湿式
超微粉分散機を用いて平均粒子径が1ミクロン以
下に微粉化する。平均粒子径が1ミクロン以下で
あると、分散助剤を必らずしも必要としない。 ハロゲン化シクロアルカン化合物(A)とホスフイ
ネート又はホスホネート化合物(B)の付着割合は両
者の比で前者が30〜95重量%、後者が70〜5重量
%とするのが望ましい。両者の比が、この範囲外
であると相剰効果が十分発揮されない。また、防
炎剤化合物(A)及び(B)の繊維製品に対する付着率
は、約1〜8重量%である。付着率が約1重量%
未満では得られる繊維製品に防炎性を十分付与出
来難く、1方8重量%を越えても格別これらの性
能は向上せず不経済でもあり、また繊維製品自体
が有する風合、感触等を悪化させる。 また、防炎剤化合物(A)及び(B)は混合分散液とし
て用いてもよく、それぞれ単独の分散液としてお
いて、(A)分散液で処理したのち(B)分散液で処理し
てもよく、またこの逆順で処理してもよい。 ポリエステル繊維製品とは、ポリエチレンテレ
フタレート、又はポリブチレンテレフタレート等
のポリエステルを主たる構成成分とする繊維製品
であつて、具体的には、防炎性、風合等を要求さ
れるポリエステルカーテン、染色布等を挙げるこ
とができる。尚、特に耐光堅牢度が要求される場
合は、ベンゾトリアゾール系、ベンゾフエノン系
等の紫外線吸収剤を併用してもよい。 <発明の効果> 本発明によれば、従来防炎化が困難であつた黒
色の原着糸を用いた織物あるいは起毛織物等にも
十分応用することができ、極めて優れた防炎性と
ともに洗濯耐久性、風合、耐光堅牢性等をポリエ
ステル繊維製品に具備せしめることができる。 <実施例> 以下に実施例により本発明を具体的に説明す
る。 実施例 1 ポリエチレンテレフタレート織物(経糸300de
ウーリー加工糸、経方向織密度100本/インチ、
緯糸150de黒原着糸フイラメント、緯方向織密度
60本/インチ、8枚朱子織、目付290g/m2)を精
練・染色(Resolin Blue FBLピツクアツプ率2
%owf、染色温度130℃、染色時間30分)したの
ち、平均粒子径1ミクロンのヘキサブロムシクロ
ドデカンの水分散液(濃度10重量%)と平均粒子
径1ミクロンのホスフイネート化合物
【式】の水分散液(濃度5
重量%)との混合液に浸漬したのち、マングルで
絞り(ピツクアツプ率70重量%)、次いで100℃で
10分間乾燥したのち195℃で30秒間熱処理した。
結果を第1表に示す。 実施例2〜3、比較例1〜2 実施例1で使用した織物を用いて、防炎剤(A)と
(B)の配合比率を第1表の如く変更した以外は実施
例1と全く同様に処理した。 結果を第1表に示す。 実施例 4 75デニール/36フイラメントのポリエチレンテ
レフタレートフイラメント糸を用いウエル40本/
インチ、コース50本/インチで編成した目付450
g/m2の起毛トリコツトカーテンを下記染色条件
にて実施例1と同様にヘキサブロムシクロドデカ
ンを付与したのち、平均粒子径1ミクロンのホス
ホネート化合物
絞り(ピツクアツプ率70重量%)、次いで100℃で
10分間乾燥したのち195℃で30秒間熱処理した。
結果を第1表に示す。 実施例2〜3、比較例1〜2 実施例1で使用した織物を用いて、防炎剤(A)と
(B)の配合比率を第1表の如く変更した以外は実施
例1と全く同様に処理した。 結果を第1表に示す。 実施例 4 75デニール/36フイラメントのポリエチレンテ
レフタレートフイラメント糸を用いウエル40本/
インチ、コース50本/インチで編成した目付450
g/m2の起毛トリコツトカーテンを下記染色条件
にて実施例1と同様にヘキサブロムシクロドデカ
ンを付与したのち、平均粒子径1ミクロンのホス
ホネート化合物
【式】の水
分散液(濃度5重量%)に浸漬し、マングルで絞
り(ピツクアツプ率70重量%)、次いで100℃で10
分間乾燥したのち185℃で30秒間熱処理した。 染色条件:染料 Resolin Blue FBL 5%owf ホスホネート化合物 15%owf Disper VG 0.2g/ 酢酸 0.2g/ 浴比1:20、染色温度130℃、染色時間45分 比較例 防炎剤(B)として n=0、1、アンチブレーズ19(モービルケミ
カル製) を10重量%使用する以外は実施例1と全く同様に
処理した。結果を第1表に示す。
り(ピツクアツプ率70重量%)、次いで100℃で10
分間乾燥したのち185℃で30秒間熱処理した。 染色条件:染料 Resolin Blue FBL 5%owf ホスホネート化合物 15%owf Disper VG 0.2g/ 酢酸 0.2g/ 浴比1:20、染色温度130℃、染色時間45分 比較例 防炎剤(B)として n=0、1、アンチブレーズ19(モービルケミ
カル製) を10重量%使用する以外は実施例1と全く同様に
処理した。結果を第1表に示す。
【表】
【表】
尚、防炎性は消防庁告示第11号「防炎性能に係
る耐洗濯性能の基準」に従つて水洗い洗濯後、消
防法の45゜ミクロバーナー法(着炎3秒テスト)
及びコイル法により測定した。合否判定は、残炎
が3秒以下でかつ、コイル法接炎回数が3回以上
を合格とした。
る耐洗濯性能の基準」に従つて水洗い洗濯後、消
防法の45゜ミクロバーナー法(着炎3秒テスト)
及びコイル法により測定した。合否判定は、残炎
が3秒以下でかつ、コイル法接炎回数が3回以上
を合格とした。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 ポリエステル繊維にハロゲン化シクロアルカ
ン化合物(A)と下記一般式で示されるホスフイネー
ト化合物()およびホスホネート化合物()
からなる群から選ばれた1種または2種以上の化
合物(B)とを付着せしめてなるポリエステル繊維製
品。 (ここにRは水素もしくは脂肪族または芳香族の
炭化水素残基である。脂肪族または芳香族の炭化
水素残基の1部がハロゲンで置換されていてもよ
い。Xはハロゲンである。n1、n2は0〜4の整数
である。) 2 化合物(A)を30〜95重量%、化合物(B)を70〜5
重量%の割合で付着せしめた特許請求の範囲第1
項に記載のポリエステル繊維製品。 3 化合物(A)および化合物(B)を繊維製品に対し1
〜8重量%付着せしめた特許請求の範囲第1項ま
たは第2項に記載のポリエステル繊維製品。 4 繊維製品が染色布である特許請求の範囲第1
項〜第3項のいずれかに記載のポリエステル繊維
製品。 5 繊維製品がカーテンである特許請求の範囲第
1項〜第4項のいずれかに記載のポリエステル繊
維製品。 6 ポリエステル繊維をハロゲン化シクロアルカ
ン化合物(A)と下記一般式で示されるホスフイネー
ト化合物()およびホスホネート化合物()
からなる群から選ばれた1種または2種以上の化
合物(B)とから成る分散液で処理した後、120〜240
℃で熱処理することを特徴とするポリエステル繊
維製品の製造方法。 (ここにRは水素もしくは脂肪族または芳香族の
炭化水素残基である。脂肪族または芳香族の炭化
水素残基の1部がハロゲンで置換されていてもよ
い。Xはハロゲンである。n1、n2は0〜4の整数
である。) 7 分散液が化合物(A)と化合物(B)の混合分散液で
ある特許請求の範囲第6項に記載のポリエステル
繊維製品の製造方法。 8 化合物(A)の分散液と化合物(B)の分散液で個別
に処理する特許請求の範囲第6項に記載のポリエ
ステル繊維製品の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP59115390A JPS60259674A (ja) | 1984-06-07 | 1984-06-07 | ポリエステル繊維製品およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP59115390A JPS60259674A (ja) | 1984-06-07 | 1984-06-07 | ポリエステル繊維製品およびその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS60259674A JPS60259674A (ja) | 1985-12-21 |
JPS6364544B2 true JPS6364544B2 (ja) | 1988-12-12 |
Family
ID=14661358
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP59115390A Granted JPS60259674A (ja) | 1984-06-07 | 1984-06-07 | ポリエステル繊維製品およびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS60259674A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0518992U (ja) * | 1991-08-29 | 1993-03-09 | アラコ株式会社 | 車両用前方確認装置 |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS62299574A (ja) * | 1986-06-05 | 1987-12-26 | バ−リントン・インダストリ−ズ・インコ−ポレイテツド | ポリエステル/木綿混紡織物に難燃性を付与する方法および難燃性のポリエステル/木綿混紡織物 |
AU603391B2 (en) * | 1986-09-26 | 1990-11-15 | Burlington Industries, Inc. | Flame-resistant cotton blend fabrics |
JPH0621421B2 (ja) * | 1986-11-04 | 1994-03-23 | 丸菱油化工業株式会社 | 風合の優れたポリエステル繊維製品の防炎加工法 |
US5064595A (en) * | 1988-01-22 | 1991-11-12 | E. I. Du Pont De Nemours And Company | Process for retaining fiber whiteness |
JP3920691B2 (ja) | 2002-04-12 | 2007-05-30 | 日華化学株式会社 | 難燃加工剤、難燃加工方法、及び難燃加工物 |
-
1984
- 1984-06-07 JP JP59115390A patent/JPS60259674A/ja active Granted
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0518992U (ja) * | 1991-08-29 | 1993-03-09 | アラコ株式会社 | 車両用前方確認装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS60259674A (ja) | 1985-12-21 |
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