JPS6364531B2 - - Google Patents

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JPS6364531B2
JPS6364531B2 JP2819982A JP2819982A JPS6364531B2 JP S6364531 B2 JPS6364531 B2 JP S6364531B2 JP 2819982 A JP2819982 A JP 2819982A JP 2819982 A JP2819982 A JP 2819982A JP S6364531 B2 JPS6364531 B2 JP S6364531B2
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JP
Japan
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colorant
acid
ester
parts
polyester
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JP2819982A
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English (en)
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JPS58149311A (ja
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Description

【発明の詳細な説明】
本発明はポリエステル繊維原着用着色剤に関す
る。 従来、ポリエチレンテレフタレートのような飽
和型ポリエステルの原液着色方法としては、ポリ
エステル重合反応時に反応系に顔料または染料を
添加する方法が良く知られているが、この方法に
おいては反応系が高温(240〜300℃)であるため
実用上使用されるものは二酸化チタン、カーボン
ブラツクなどの耐熱性が良い顔料に制限されてお
り、また重合釜を著しく汚染するため専用の釜を
設置したり、釜の洗浄に多大の労力経費を必要と
するなどの欠点があつた。 上記欠点を改良するためオレフイン系樹脂など
の着色方法と同様にマスターバツチ方式あるいは
ドライカラー方式が採用されたが、マスターバツ
チ方式においては使用した分散媒であるポリエス
テル樹脂の熱履歴のため着色紡糸された糸の引張
強度などの物性の低下が起きるという欠点があ
り、またドライカラー方式においてはプレミツク
ス時着色剤の飛散や顔料または染料の分散性にも
問題があり、上記のいずれの方式においても十分
な品質の成形品が得られない。 また、取扱いが簡単でプレミツクス時の汚染も
なく色替の時間も短かくてすむなどの優れた特長
を有する液状の着色剤、例えばモノ、ジ、トリエ
タノールアミンのようなアミノアルコール類を分
散助剤とし、エチレングリコールのような二価ア
ルコールを分散媒とする組成物が知られている。
しかしながら上記組成物においては、二価アルコ
ール類の粘度が高いことに起因して顔料含有量が
増加するにしたがい流動性が低下し、このことが
着色剤配合時自動供給機による定量供給性が悪い
という欠点となつて現われ、しかも着色剤の分散
性も必ずしも良好でないという実用面での問題点
もあつた。 本発明者らは上述のようなポリエステル繊維原
着用着色剤の欠点ないしは問題点を改善するた
め、特に液状分散剤を種々検討した結果本発明に
到達したものである。すなわち本発明は、顔料ま
たは染料100重量部と、一塩基もしくは多塩基有
機酸を酸成分とし一価もしくは多価アルコールを
アルコール成分とするエステル30〜2000重量部と
からなる常温で1500ポイズ以下の液体であること
を特徴とするポリエステル繊維原着用着色剤であ
る。 本発明において使用しうる顔料または染料とし
ては、アゾ系、フタロシアニン系、キナクリドン
系、アンスラキノン系、ジオキサジン系、ペリレ
ン・ペリノン系の有機顔料および酸化チタン、酸
化鉄、群青、カーボンブラツクなど一般にポリエ
ステルに使用される公知の顔料、またアゾ系、ア
ンスラキノン系、ペリノン系、フタロシアニン
系、複素環系の染料であり顔料と染料を併用する
ことも可能である。 本発明において顔料または染料の分散媒として
使用されるエステルとは、例えばアジピン酸、セ
バシン酸、アゼライン酸などの脂肪族ジカルボン
酸、オレイン酸、ラウリル酸などの脂肪族飽和も
しくは不飽和モノカルボン酸およびフタル酸、ト
リメリツト酸などの芳香族カルボン酸を酸成分と
し、n−オクチルアルコール、イソオクチルアル
コール、2−エチルヘキシルアルコール、n−ノ
ニルアルコール、n−デシルアルコールなどの一
価アルコール、ペンタエリスリトール、ジペンタ
エリスリトール、ソルビトールなど多価アルコー
ルをアルコール成分とするものであり、常温にお
いて100ポイズ以下の粘度を有するものが好まし
く、特に常温における粘度が200ポイズ以上にな
ると、顔料または染料の分散性が不良となること
がある。 また本発明のエステルは比較的高沸点のもので
あるが紡糸の際その条件によつてはエステルが気
化することに起因して発泡現象を起し糸切れの原
因となることがあり、このような場合には特に
200℃における蒸気圧が1.5mm以下のエステルが選
択される。 本発明のポリエステル繊維原着用着色剤は、三
本ロール、ボールミル、サンドミル、アトライタ
など通常の分散機を用いて製造することができ
る。 本発明のエステルはポリ塩化ビニル樹脂の可塑
剤として公知のものであるが、ポリエステル樹脂
の紡糸温度(約280℃)においても分解変質せず、
低粘度のため顔料または染料が例えばカーボンブ
ラツクにおいては25重量%、有機顔料では35重量
%、無機顔料では70重量%の含有量であつても常
温で流動性を示し、しかもポリエステル樹脂に対
する相溶性が良好であるという好ましい性質を有
しているため、本発明のポリエステル繊維原着用
着色剤は (1) 分散性が良好で高濃度の着色が可能である。 (2) 紡糸成形時スクリユーへのくい込みが良く糸
切れ等の現象がない。 (3) 着色剤の配合時の定量供給性が良い。 (4) 繊維の物性低下がほとんどない。 という特長がある。 次に実施例について説明する。 実施例1〜実施例6および比較例1〜比較例3
【表】 第1表に示す組成の着色剤を3本ロールで混練
し顔料または染料分散体を得た。得られた着色剤
の粘度をB型粘度計を用いて25℃において測定し
同表に示した。本発明の着色剤は顔料の含有量が
大きいにもかかわらず低い粘度を示す。 次に押出成型機にてポリエステル樹脂100重量
部に対しそれぞれの着色剤4〜5重量部を添加し
紡糸を行なつた。糸の太さ3テニールにおける紡
糸中の糸切れの有無および得られた着色繊維の顔
料または染料の分散性を顕微鏡で観察し、引張強
度を測定した。結果を第2表に示した。 第2表から明らかなように、本発明の着色剤を
使用したポリエステル繊維は3μm以上の大きさの
着色粒子は全く認められず物性の低下もほとんど
ない。また耐溶剤性の低下もなかつた。
【表】
【表】

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 顔料または染料100重量部と、一塩基もしく
    は多塩基有機酸を酸成分とし一価もしくは多価ア
    ルコールをアルコール成分とするエステル30〜
    2000重量部とからなる常温で1500ポイズ以下の液
    体であることを特徴とするポリエステル繊維原着
    用着色剤。 2 一塩基もしくは多塩基有機酸が脂肪族カルボ
    ン酸である特許請求の範囲第1項記載のポリエス
    テル繊維原着用着色剤。 3 一塩基もしくは多塩基有機酸が芳香族カルボ
    ン酸である特許請求の範囲第1項記載のポリエス
    テル繊維原着用着色剤。 4 エステルが200℃における蒸気圧が1.5mmHg
    以下のエステルである特許請求の範囲第2項もし
    くは第3項記載のポリエステル繊維原着用着色
    剤。
JP2819982A 1982-02-25 1982-02-25 ポリエステル繊維原着用着色剤 Granted JPS58149311A (ja)

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JP2819982A JPS58149311A (ja) 1982-02-25 1982-02-25 ポリエステル繊維原着用着色剤

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JPS58149311A JPS58149311A (ja) 1983-09-05
JPS6364531B2 true JPS6364531B2 (ja) 1988-12-12

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Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6297918A (ja) * 1985-10-21 1987-05-07 Teijin Ltd 導電性繊維
JPH0635688B2 (ja) * 1986-09-30 1994-05-11 東洋インキ製造株式会社 ポリエステル繊維原着用黒色液状着色剤
JPH01118678A (ja) * 1987-10-27 1989-05-11 Toyo Ink Mfg Co Ltd ポリエステル原着用着色剤およびそれにより着色された原着ポリエステル成形物
JPS63117071A (ja) * 1986-11-05 1988-05-21 Nippon Ester Co Ltd ポリエステル原着用液状着色剤
US6110405A (en) * 1997-09-15 2000-08-29 Wellman, Inc. Melt spinning colored polycondensation polymers
US10174454B2 (en) 2015-09-11 2019-01-08 Parkdale Incorporated Polyester composition with improved dyeing properties

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JPS58149311A (ja) 1983-09-05

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