JPS6363909B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は液晶表示素子、特に時、分、秒を同時
に表示するアナログ表示液晶表示素子に関するも
のである。

第１図は従来の液晶表示素子、特に三種類の情
報として時、分、秒のアナログ表示を行なう液晶
表示時計の表示セグメント配置を示す要部平面図
である。同図においてa_iは秒表示セグメント群で
あり、この秒表示セグメント群a_iは文字板上の最
外周側に個々の秒表示セグメントa₁，a₂，a₃……
…a₆₀が放射状に60等配して構成されている。ま
たb_iは分兼秒表示セグメント群であり、この分兼
秒表示セグメント群b_iは上記秒表示セグメント群
a_iの内側でかつ同一放射線上に個々の分兼秒表示
セグメントb₁，b₂，b₃………b₆₀が60等配して構
成されている。さらにc_iは時兼分兼秒表示セグメ
ント群であり、この時兼分兼秒表示セグメント群
c_iは上記分兼秒表示セグメントb_iの内側でかつ同
一放射線上に個々の時兼分兼秒表示セグメント
c₁，c₂，c₃………C₆₀が60等配して構成されてい
る。したがつて、この場合は180表示の表示セグ
メントにより構成され、機械式のアナログ時計と
全く同様の３針表示ができるように構成されてお
り、同図では３時30分40秒が表示されている。

また、上記表示を行なう液晶表示時計は、第２
図ａ，ｂに示すように上記秒表示セグメント群
a_i、分兼秒表示セグメント群b_i、時兼分兼秒表示
セグメント群c_iに対応する時分割駆動用の上、下
電極パターン１，２が透光性上板、下板３，４上
にそれぞれ被着形成され、この上、下電極パター
ン１，２間に液晶が介在されて構成されている。

このように構成された液晶表示時計は、時兼分
兼秒表示セグメントc₁₅で３時を示し、時兼分兼
秒表示セグメントc₃₀および分兼秒表示セグメン
トb₃₀で30分を示し、時兼分兼秒表示セグメント
c₄₀、分兼秒表示セグメントb₄₀および秒表示セグ
メントa₄₀で40秒を示す表示であつた。この場合、
時兼分兼秒表示セグメントc₄₀、分兼秒表示セグ
メントb₄₀および秒表示セグメントa₄₀で形成され
る秒針は１秒毎に移動して表示されるため、時兼
分兼秒表示セグメントc₁₅で形成される時針と、
分兼秒表示セグメントb₃₀および時兼分兼秒表示
セグメントc₃₀で形成される分針とは見間違える
心配は全くない。

しかしながら、上記構成による液晶表示時計
は、時兼分兼秒表示セグメントc₁₅の時針と、分
兼秒表示セグメントb₃₀および時兼分兼秒表示セ
グメントc₃₀で形成される分針とは互いに針長が
異なり、表示手段としては全く問題ないが、その
針幅は時兼分兼秒表示セグメントc₁₅の時針の方
が分針に比較してセグメントが放射状に形成され
る関係上、極めて細くなつてしまう。これは機械
式の時針、分針の針幅の関係と逆となり、機械式
に慣れている人にとつては極めて見にくくなると
いう欠点を有していた。

したがつて、本発明の目的は上記従来の欠点を
除去し、機械式表示とほぼ同等の感覚で時刻を読
み取り易くした液晶表示時計を提供することにあ
る。以下実施例を用いて詳細に説明する。

第３図は本発明による液晶表示素子、特に液晶
表示時計の表示セグメント配置の一例を示す要部
平面図であり、第１図と同記号は同一要素となる
のでその説明は省略する。同図において、時兼分
兼秒表示セグメント群c₁のうち、連続する３個以
上の時兼分兼秒表示セグメントにより時針を形成
したものである。例えば３時を表示するとき、時
兼分兼秒表示セグメントc₁₅とこの両サイド側の
時兼分兼秒表示セグメントc₁₄，c₁₆とによつて形
成される３個の連続する時兼分兼秒表示セグメン
トによつて時針を形成したものである。ここで、
連続する２個の時兼分兼秒表示セグメント、例え
びば時兼分兼秒表示セグメントc₁₄，c₁₅または時
兼分兼秒表示セグメントc₁₅，c₁₆で時間を表示し
ても良いがこの場合、セグメント群の外周側に表
示してある12、１、２、………11までの時間表示
目盛と一致しなくなるため、好ましくない。した
がつて隣接して連続する３個以上の奇数セグメン
ト数により時針を形成するのが良い。

なお、上記実施例においては、時、分、秒を同
時に表示する液晶表示時計について説明したが、
本発明はこれに限定されるものではなく、時、分
を同時に表示する液晶表示時計に適用しても前述
と全く同様の効果が得られることは言うまでもな
い。

以上説明したように本発明による液晶表示素子
は、時針を連続した３個以上のセグメントで表示
したことによつて、時針が太く見え、機械式とほ
ぼ同感覚で違和感がなく、時刻が読み取り易くな
るなどの極めて優れた効果が得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の液晶表示時計の表示セグメント
配置図、第２図ａ，ｂは第１図の上、下電極パタ
ーン図、第３図は本発明による液晶表示素子の一
実施例を示す表示セグメント配置図である。 a_i……秒表示セグメント群、a₁，a₂，a₃，a₄₀…
…秒表示セグメント、b_i……分兼秒表示セグメン
ト群、b₁，b₂，b₃，b₃₀，b₄₀……分兼秒表示セグ
メント、C_i……時兼分兼秒表示セグメント群、
c₁，c₂，c₃，c₁₄，c₁₅，c₁₆，c₃₀，c₄₀……時兼分兼
秒表示セグメント。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 内、外周の２ブロツクにセグメントを同一放
   射線上に各々60個等配して少なくとも時針、分針
   を形成し、時、分を同時に表示するように構成さ
   れたアナログ表示液晶表示素子において、前記時
   針を内周ブロツクの円周方向に隣接して連続する
   ３個以上のセグメントにより、前記分針を同一放
   射線上の内周および外周ブロツクの各１個のセグ
   メントにより表示することを特徴とした液晶表示
   素子。