JPS6362344B2 - - Google Patents

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JPS6362344B2
JPS6362344B2 JP60201192A JP20119285A JPS6362344B2 JP S6362344 B2 JPS6362344 B2 JP S6362344B2 JP 60201192 A JP60201192 A JP 60201192A JP 20119285 A JP20119285 A JP 20119285A JP S6362344 B2 JPS6362344 B2 JP S6362344B2
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abrasive grains
binder
mol
vitrified
cbn
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JP60201192A
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  • Polishing Bodies And Polishing Tools (AREA)
  • Compositions Of Oxide Ceramics (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕 この発明はビトリフアイド砥石用結合剤および
この結合剤を用いた超仕上げ砥石に関するもので
ある。 〔従来の技術〕 立方晶窒化硼素(以下これをCBNと略記する)
は炭化珪素質または酸化アルミニウム質砥粒の約
2倍の硬さをもち、強靭で砕かれにくく、研削加
工の際鋼材用に広く利用されようとしていること
はよく知られている。一方、定圧切込みによる超
仕上げ加工の分野では、金属表面の最終仕上げ用
として硬くて強靭なCBN砥粒を使用すると、砥
粒が貫入性に優れてこわれにくいことから仕上げ
面は粗くなり、またこのような欠点を改善しよう
として細粒度砥石の選択仕様とすれば切削性が悪
くなり、さらにこの欠点を改善しようとして細粒
度、軟結合度のものとすれば砥石摩耗量は増加
し、研削比、経済性は著しく低下してしまう。 したがつて、これら問題点を解決するため、た
とえば特公昭57−49351号公報に記載されている
ように砥粒接着力の強大なことを利用し、特開昭
59−161269号公報に記載されているような多孔性
砥石とする方策がとられているが、砥石作用面積
の小さい、たとえば8mm2以下のミニチユア軸受も
しくは小径軸受軌道面の超仕上げ加工などに対し
てはその効果が現われ充分実用化されていく傾向
にある。 また、特開昭54−51090号公報においては、溶
融アルミナ質(以下Al2O3と略記する)または炭
化珪素質(以下SiCと略記する)などの一般の砥
粒の平均粒径に対して30〜55%に相当する平均粒
径のCBN砥粒を一般砥粒100部に対し2.5〜8.0部
の少量、すなわちCBN砥粒100部に対して普通砥
粒を1250〜4000部の割合で配合することが示され
ているが、このような砥粒をビトリフアイド結合
剤で強力に結合するためには、砥粒と結合剤との
熱膨脹係数が近似していて、結合剤のそれが砥粒
のそれを下回わることが基本的に重要であつて、
ビトリフアイド結合剤の熱膨脹係数はCBN砥粒
の3.5×10-6/℃、Al2O3砥粒の(8〜9)×
10-6/℃、およびSiC砥粒の(5〜6)×10-6/℃
などと関して、それぞれ異なる複数の砥粒を単一
種類の結合剤で強固に結合させることは非常に困
難である。そして一般に砥粒を結合するためのビ
トリフアイド結合剤には、結合剤成分中の主成分
である珪酸SiO2分のガラス化が容易となるよう
に、800℃付近の比較的低温で溶融する各種融剤、
たとえば硼酸B2O3、酸化鉛PbO、酸化リチウム
Li2O、弗素F、燐酸P2O5などが加えられ(特公
昭50−13991号、同50−13992号、同51−27244号、
同52−3147号、同52−9873号、同54−12928号、
特開昭54−39292号等参照)、さらに砥石焼成温度
が1000℃未満の低温焼成では、これら融剤成分の
含有量はたとえば15〜20重量%のようにかなり高
濃度のものとなつている。 さらに、CBN砥粒およびSiC砥粒はAl2O3砥粒
と異なつていずれも非酸化物であるから、酸化作
用によりCBN砥粒は900℃付近から砥粒表面に酸
化硼素の被膜が生じ、砥粒焼結性を増し、砥粒強
度が低下し、一方、SiC砥粒も1000℃付近の高温
から強固な焼結性が現われ、主成分であるSiCは
急減してSiO2を生成することなどは古くからよ
く知られている。このような砥粒の焼結性は砥粒
の平均径が20μm以下になるほど顕著であるか
ら、微細粒のCBN砥粒やSiC砥粒などの酸化およ
び焼結などを防ぐためには、結合剤中の強力な溶
融剤であるアルカリ分(B2O3、Na2O、K2Oもし
くはLi2O等)を多量に含むことは好ましくない。 〔発明が解決しようとする問題点〕 以上述べたように、特にCBN砥粒を含む異種
混合砥粒を強固な結合力で同時に結合させるうえ
で満足できるビトリフアイド砥石用結合剤はな
く、そのために耐摩耗性、切削力、仕上げ面粗
さ、表面性状などの仕上げ加工性能の優れたビト
リフアイド超仕上げ砥石が得られないという問題
点があつた。 〔問題を解決するための手段〕 上記の問題点を解決するために、この発明は、
まず第一に、成分組成がSiO2、Al2O3、CaO、
Na2O、K2O、FeOのほかにMgO3.5〜6.0モル%
とZnO0.5〜2.5モル%とを含有させたビトリフア
イド砥石用結合剤とする手段、および第二に、こ
のビトリフアイド砥石用結合剤によつて、砥石中
の砥粒容積割合で5〜10%SiC砥粒またはAl2O3
砥粒を混合したCBN砥粒を結合させた超仕上げ
砥石とする手段を採用したものである。以下にそ
の詳細を述べる。 まず、この発明においては、混合砥粒の酸化を
防止し、熱膨脹係数を小さくし、溶融状態で結合
剤の表面張力を下げ、砥粒に対する濡れ性を増し
強力な砥粒支持力が得られる酸化物としてMgO
およびZnOに着目したが、これら二つの酸化物
は、通常の低温で溶融する融剤を含まないで1000
℃よりも低い温度では耐火剤として作用し、1000
℃を越える高温では融剤として作用する。そし
て、MgOが3.5〜6.0モル%でZnOが0.5〜2.5モル
%の範囲でそれぞれ両成分が共存したとき結合剤
の熱膨脹係数は低下して、焼成による収縮は減少
し、均一で強固な結合剤の微細構造が形成され
る。したがつて、CBN砥粒中に緑色炭化珪素
(以下これをGCと略称する)を混入したときも、
GC砥粒の支持強度を劣化させることなく2種類
の混合砥粒によつて仕上げ性能と研削比の大きい
優れた砥石性能とを具備させることが可能とな
る。ここでGC砥粒の熱膨脹係数にくらべてCBN
砥粒のそれは約2/3と小さいので結合剤にZnOを
適量配合して溶融結合剤の粘度を下げ熱膨脹係数
を低下させ、焼成を終え冷却した後の砥粒の支持
力を高度に発現させるものであり、MgOが3.5モ
ル%未満のときは結合剤の融化作用が顕著でな
く、6.0モル%を越える多量では溶融時のガラス
質粘度が低下し過ぎて砥粒保持力を弱め、他方
ZnOが0.5モル%未満の少量では熱膨脹係数の低
下に伴う安定でしかも緻密な結合剤層の砥石構造
とする効果が少なく、逆に2.5モル%を越える多
量では耐火性が顕著になつて砥粒表面への融着作
用が妨げられて好ましくないからである。 つぎに、このようなビトリフアイド砥石用結合
剤を用いて、CBN砥粒とSiC砥粒またはAl2O3
粒との混合砥粒を結合させるときは、CBN砥粒
とSiC砥粒またはAl2O3砥粒との混合割合を砥石
中の砥粒容積割合で5〜10%程度が望ましい理由
は、SiC砥粒またはAl2O3砥粒が5%末満の少量
では仕上げ面粗さの改善もしくは光沢のある鏡面
仕上げの効果が期待できず、逆に10%を越える多
量では砥石損耗量を増し切削量も低下させて仕上
げ性能を悪化させて好ましくないからである。 ここで、混合する砥粒の粒子径は、分散をよく
する上から小さいほどよく、また同等の径にする
ことが好ましい。CBN砥粒に比較してSiC砥粒を
より小さい径のものとすると充填密度が上昇し、
ビトリフアイド超仕上げ砥石固有の多孔質な砥石
構造を損うことになる。また逆に粗粒にしたとき
は、均一な砥石表面の減耗作用が損われて、最終
仕上げ用砥石として仕上げ面粗さ、仕上げ面性状
もしくは仕上げ性能に悪影響を及ぼすことにな
る。したがつて、混合する砥粒は平均粒径20μm
以下で同等の粒径のものであることが望ましい。 以上述べたCBN砥粒、SiC砥粒およびビトリフ
アイド結合剤を混合して砥石を製造する方法は、
たとえば35重量%デキストリン水溶液のような一
時的結合剤で原料を練り合わせ、所望する砥石形
状に加圧成形して乾燥した後、窒素雰囲気下1000
〜1200℃で焼成すればよい。ここで焼成温度を
1000〜1200℃とする理由は、1000℃よりも低温で
は融化が不充分であり、ビトリフアイド結合剤と
しての満足のいく結合力は得られず、一方、1200
℃を越える高温では結合剤の溶融状の粘性は低下
するものの、冷却後結合剤(砥石)の微細構造は
粗くなつて砥石の機械的強度は弱くなり好ましく
ないからである。 〔実施例〕 ビトリフアイド結合剤組成物として第1表に示
すような2種類(試料1および試料2)を調製し
た。ここで、CBN砥粒は米国ゼネラル・エレク
トリツク社製:G6で平均粒径6μm(粒径4〜8μ
m)であり、SiC砥粒はJIS−R6001に基づく
#2500(平均粒径6μm)のもので
【表】
【表】 ある。そして、CBN砥粒およびSiC砥粒の所定量
に対し、デキストリンの35重量%水溶液を被覆
後、ビトリフアイド結合剤組成物を添加し充分混
練した。この際焼成後の砥石で砥石結合度が同一
となり、SiC砥粒の割合が変化しうるように、容
積割合でCBN砥粒率29%および気孔率45%を一
定とし、SiC砥粒率を10%および15%となるよう
に生砥石の嵩比重を予め計算で求めておき、この
嵩比重をもとにして各配合割合および成形圧力を
定めて成形した。成形を終わつた生砥石を乾燥し
た後、窒素ガス雰囲気下にある電気炉によつて最
高温度1160℃で1.5時間保持し所要時間が36時間
となるような条件で焼成した。 一方対照品は特公昭57−49351号に基づき第1
表に併記した組成のものであり、成形条件は前記
試料1および2と同一であるが焼成は最高温度
1240℃で1.5時間保持し所要時間が42時間という
条件であつた。 ここで、試料1、試料2および対照品の3種類
の結合剤の室温乃至450℃の平均熱膨脹係数
(10-6cm/cm/℃)および昇温速度毎時125℃で測
定した融点(耐火性)は第2表のとおりである。 このような結合剤を使用して第3表に示すよう
な砥石A、BおよびCならびに対照品としての砥
【表】
〔効果〕
以上述べたことから明らかなように、この第一
の発明のビトリフアイド砥石用の結合剤を用い
て、第二の発明の砥粒容積割合で作つた超仕上げ
砥石はきわめて高性能であるから、これら発明の
意義はきわめて大きいと言うことができる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 成分組成がSiO2、Al2O3、CaO、Na2O、
    K2O、FeOのほかにMgO3.5〜6.0モル%とZnO0.5
    〜2.5モル%を含有することを特徴とするビトリ
    フアイド砥石用結合剤。 2 砥石中の砥粒容積割合で5〜10%炭化珪素ま
    たは溶融アルミナ質砥粒を混合した立方晶窒化硼
    素砥粒を、成分組成がSiO2、Al2O3、CaO、
    Na2O、K2O、FeOのほかにMgO3.5〜6.0モル%、
    ZnO0.5〜2.5モル%を含有するビトリフアイド砥
    石用結合剤によつて結合したことを特徴とする超
    仕上げ砥石。
JP60201192A 1985-09-10 1985-09-10 ビトリフアイド砥石用結合剤および超仕上げ砥石 Granted JPS6263065A (ja)

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US3326703A (en) * 1963-05-10 1967-06-20 Corning Glass Works Heat-absorbing glass

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