JPS6362325B2 - - Google Patents

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JPS6362325B2
JPS6362325B2 JP59247681A JP24768184A JPS6362325B2 JP S6362325 B2 JPS6362325 B2 JP S6362325B2 JP 59247681 A JP59247681 A JP 59247681A JP 24768184 A JP24768184 A JP 24768184A JP S6362325 B2 JPS6362325 B2 JP S6362325B2
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strip material
bearing
roller
pair
rollers
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Publication of JPS6362325B2 publication Critical patent/JPS6362325B2/ja
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23DPLANING; SLOTTING; SHEARING; BROACHING; SAWING; FILING; SCRAPING; LIKE OPERATIONS FOR WORKING METAL BY REMOVING MATERIAL, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23D19/00Shearing machines or shearing devices cutting by rotary discs
    • B23D19/04Shearing machines or shearing devices cutting by rotary discs having rotary shearing discs arranged in co-operating pairs
    • B23D19/06Shearing machines or shearing devices cutting by rotary discs having rotary shearing discs arranged in co-operating pairs with several spaced pairs of shearing discs working simultaneously, e.g. for trimming or making strips

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Shearing Machines (AREA)
  • Accessories And Tools For Shearing Machines (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は軸受の基礎となる巾の狭い小帯状材を
製造する方法に関するものであり、更に詳細に
は、互いに平行にかつ近接して配置したローラ対
を少なくとも2段以上タンデムに配置し、該ロー
ラ対間の間隙に二層以上の相異なる材質の層を積
層して構成された軸受用帯状材を通過させ、各ロ
ーラ対において該軸受用帯状材をその長手方向に
切断して少なくとも一条以上の特に好適には無給
油式軸受の基礎材となる巾の狭い小帯状材を製造
する方法に関するものである。
〔従来の技術〕
従来、小径かつ短小の無給油式小型平軸受は次
のような工程で製造されていた。すなわち、防錆
メツキを施した金属層と焼結金属多孔質層との積
層体から成る巾広の帯状材をその長手方向と平行
に切断して巾の狭い小帯状体を製造した後、該小
帯状体を所定の長さに切断して長方形の板とな
し、該板をその長手方向(小帯状体の長手方向)
にロール成形して円筒体を作り、この円筒体の継
目部分を溶接して前記軸受を形成する。
前記の如き製造工程において巾広の帯状材を縦
方向に切断する場合、従来は公知のローラ型スリ
ツターを使用していた。
第10図は従来のローラスリツターの概略構造
を示したものであり、1は枠形のフレーム、2は
フレーム1に両端の軸受を介して水平に支給され
ている上ローラ、3は上ローラ2と平行にかつ上
ローラ2に近接して配置されるとともに両端の軸
受を介してフレーム1に支持された下ローラであ
る。上ローラ2にはその軸線方向に沿つて所定間
隔でつば状もしくはデイスク状(もしくはリング
状)の切刃4が上ローラ2の外周面から突出する
ように設けられており、また、上ローラ2の固定
位置は上ローラ2の両端の軸受箱(図示せず)に
連結された昇降ねじ5の操作ハンドル6を回転す
ることにより上下方向に調整できるようになつて
いる。一方、下ローラ3は上ローラ2の切刃4の
刃厚に対応する極く短かい小径部3aを複数箇所
具備した段付軸構造となつており、小径部3aの
両端部の端面には上ローラ2の切刃4の側面に近
接してデイスク状の切刃7が取付けられている。
前記の如き構造の公知のローラ型スリツターに
よつて巾広の帯状材を巾の狭い小帯状体に分割す
る時には、運転開始に先立つて、まず、操作ハン
ドル6を回転して下ローラ3に対する上ローラ2
の固定位置を調節し、これにより上下ローラ間の
ローラ間隙を該帯状材の板厚に合せるとともに上
ローラの切刃4の先端が下ローラの切刃7の間に
侵入するようにセツトする。このようにして上ロ
ーラ2の位置決めが終了した後、上ローラ2と下
ローラ3の駆動装置を起動させて上ローラ2と下
ローラ3とを互いに逆向きに回転させ、この状態
で帯状材8を上下のローラ間に送り込むと、上ロ
ーラ2の切刃4と下ローラ3の切刃7との相対運
動(切刃4と切刃7とは互いに逆向きに運動す
る)によつて両切刃の対向面間に上下方向のせん
断力が生じるため、帯状材8はその長手方向と平
行にせん断されるとともに上下のローラの外周面
間に噛込まれて長手方向に送りがかけられる。そ
の結果、以後は帯状材8の後端まで自動的にせん
断され、帯状材8は複数本の巾の狭い小帯状体9
に分割される。
〔発明が解決しようとする課題〕
前記の如き従来のローラ型スリツターを使用す
る切断方法には次のような問題点があつた。
(1) 一度に急激なせん断力を作用させて切断を行
うため切断面にバリやダレを生じやすく、美麗
で端正な切断面が得られない。特に、無給油式
軸受の基礎資材となる帯状材は焼結金属多孔質
層等の被覆層と防錆メツキした裏金層との積層
体であつて両層の変形率(弾性変形率及び塑性
変形率)が相異つているため外力を加えた時に
両層間に剥離を生じやすい性質があり、従つて
該帯状材を従来のローラ型スリツターで小帯状
体9に切断すると、小帯状体9の側縁部すなわ
ち切断面には第11図に示すようにバリ10や
ダレ11を生じるばかりでなく、ダレ11のた
め被覆層12と裏金層13との剥離14が生じ
やすい。このように荒れた側縁部を有した小帯
状体を用いて軸受を製造すると、軸受の寸法精
度及び商品価値が著しく低下するので、従来は
帯状材8の切断後、小帯状体9の側縁部に第1
1図に点線15で示すように面取り加工を施す
ことによつて前記の如き種々の欠陥を除去して
いた。
一般に、薄板を円筒状に巻いて形成した円筒
状軸受の環状端面に設けられる面取り部は、
相手軸材との局部接触を生ずるのを避ける、す
なわち(イ)相手軸材の損傷防止、(ロ)軸受の損傷防
止、(ハ)カジリの防止など、相手軸材の軸受摺
動面に対する正常な「当たり」を確保する。
相手軸材の軸受への挿入を容易にする。軸受
のハウジングへの圧入嵌装を容易にする。そ
の他カド部の存在による一般取扱い上の不都合
を生ずるのを避ける等の目的で施されている。
このような目的で施されている面取り部は一
般的には切削加工によつて行われている。
しかし、小径かつ短小の軸受においては、第
1に面取り作業に要する手間が、他の中小型軸
受に対して必要とされる手間に比較してほとん
ど変わらないから、製造コスト中に占める面取
り加工費の割合が高くなる。第2に、軸受内径
に入り込んだ切削粉の除去が、中小型軸受に比
較して困難である。第3に、手作業による場合
は、取扱いが極めて繁雑である等の解決を要す
べき問題点があつた。
(2) 従来のローラ型スリツターで切断を行うと、
上ローラ2の切刃4の厚さに等しい巾の端材が
生じるため、材料の歩留りが悪く、従つて、軸
受のコストを高くする一因となつていた。
本発明は前記の問題点を解決し、円筒状に巻い
たのちに面取りを施すという従来一般に行われて
いる方法に代えて、円筒状に巻いたときに軸受環
状端面に面取り部が自動的に形形されるように、
軸受用帯状材から巾の狭い小帯状材を切断するに
当たり、該小帯状材の長手方向の両端面に美麗か
つ端正なサイドエツジ(面取り部)を備えた小帯
状材を製造する方法を提供することであり、更に
詳細には、切断面にバリやダレ及び層剥離などを
生じさせずに切断をおこなうことができる小帯状
材を製造する方法を提供することである。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は以下の構成を採る。
すなわち、第1の構成は、互いに平行にかつ近
接して配置したローラ対を少なくとも2段以上タ
ンデムに配置し、該ローラ対間の間隙に二層以上
の相異なる材質の層を積層して構成された軸受用
帯状材を通過させ、各ローラ対において該軸受用
帯状材をその長手方向に切断して少なくとも一条
以上の軸受の基礎材となる巾の狭い小帯状材を製
造する方法であつて、該軸受用帯状材を、外周
面に横断面形状くさび形もしくはV形の環状刃を
その軸線方向に所定の間隔をもつて備えかつ該環
状刃の刃元と外周面との接続部に曲面部を備えた
第一のローラ対間に通して該帯状材の両面に前記
曲面部に対応する曲面部をその側縁部にもつた溝
を刻設する第一工程と、該溝が刻設された該軸
受用帯状材を、外周面に前記環状刃の間隔と等し
い長さの小径部と大径部をその軸線方向に交互に
備えかつ小径部および大径部の端面角部にそれぞ
れ曲面部を備えるとともに一方の小径部と他方の
大径部とが対面するように組合わされた第二の段
付ローラ対間に通して該溝を境として該帯状材の
面に該面に直交する互いに逆向きの力を加えて該
帯状材を該溝の底部においてせん断する第二工程
と、せん断された該軸受用帯状材を、前記第二
の段付ローラ対と同様の構成からなる第三の段付
ローラ対に通して前記第二工程において該帯状材
に加えられたせん断力と逆向きのせん断力を該帯
状材に加える第三工程とからなることを特徴とす
る軸受用帯状材を切断して巾の狭い小帯状材を製
造する方法である。
さらに、第2の構成は、段付ローラ対に代え
て、外周面が平滑な上ローラと下ローラとを組合
せた平滑ローラ対を使用して巾の狭い小帯状材を
製造する方法である。
なお、本発明を実施例の装置以外の実施態様で
実施することも可能である。たとえば、第一のロ
ーラ対の上下両ローラを、ローラ円柱部と環状刃
(もしくはつば状突起)部分とを別体に構成した
組立式ローラとして構成することも可能である。
このようにローラの円柱部と環状刃とを別体に製
作すると、環状刃として粉末ダイヤモンド、粉末
合金等の超硬材料を使用することができる上、一
体型のものよりも種々の設計のローラ製作が容易
になり、かつ、高性能の装置を製作することがで
き、また、刃部の交換も容易となる。
また、本実施例では環状刃すなわち回転ローラ
とを用いて本発明方法を実施する例を示したが、
プレスによつて本発明方法を実施することもでき
る。
〔実施例〕
以下、第1図乃至第9図を参照して本発明方法
について説明する。
第1図は本発明方法を実施するための切断装置
を示した側面図である。16はフレームであり、
このフレーム16には第一及び第二並びに第三の
3基のローラ対17〜19が3段にタンデム配置
されており、切断されるべき帯状材8は第一のロ
ーラ対17の上下ローラ間のローラ間隙から第三
のローラ対19のローラ間隙まで図示矢印fの方
向に通板される。各ローラ対17〜19に属する
それぞれの上ローラ及び下ローラの軸受箱20,
21(チヨツク)はフレーム16に対して上下方
向に固定位置を調節できるように昇降可能に支持
されており、各軸受箱20,21は昇降ねじ杆2
2,23に連結され、昇降ねじ杆22,23には
各軸受箱20,21を昇降動させるための操作ハ
ンドル24,25が取付けられている。
第一のローラ対17は帯状材8の両面の相対向
する位置に帯状材8の長手方向に延在するV形溝
を刻設するための溝形成部を構成している。第一
ローラ対17を構成する上ローラ26と下ローラ
27には第2図及び第5図に示すように、刃先の
横断面形状が三角もしくはV形の環状刃(もしく
はつば状突起)26a,27aがローラ軸線方向
に沿つて所定間隔で形成されており、環状刃26
a,27a(もしくはつば状突起)の突出高さは
切断すべき帯状材8の板厚の1/3程度であり、刃
先角度θ(第5図参照)は15゜〜75゜となつている。
また、第5図に示すように該環状刃の先端26b
及び27bには丸みがつけられており、刃の基部
とローラ外周面との接続部26c及び27cは第
5図に示すように曲面で構成されている。このよ
うに刃の先端26b及び27bと刃の基部とロー
ラ外周面との接続部26c及び27cに丸みをつ
けることは、後に説明するように、被覆層を有す
る積層材を切断する場合に該被覆層の剥離を生じ
させないために望ましいことである。
第二のローラ対18と第三のローラ対19とは
第一ローラ対17において帯状材8の両面に刻設
された溝8a,8bの底部にせん断力を作用させ
るためのせん断力作用部を構成している。両ロー
ラ対18及び19は第3図と第4図及び第6図と
第7図とに図示されるように両者共に帯状材8の
溝間隔、すなわち、第一ローラ対17における環
状刃の相互間隔に等しい軸長の小径部と大径部と
がローラ軸線方向に沿つて交互に形成された段付
きローラの対として構成される一方、第二のロー
ラ対18と第三のローラ対19とは互いに異る組
合せのローラ対として構成されている。すなわ
ち、第3図及び第4図に示すように第二のローラ
対18においては上ローラ28の大径部28a,
28bが下ローラ29の小径部29a,29bに
対面するよう配置されるとともに上ローラ28の
小径部28c,28dが下ローラ29の大径部2
9c,29dにそれぞれ対面するように配置され
ており、一方、第三のローラ対19においてはそ
の上ローラ30の大径部30a,30bが下ロー
ラ31の小径部31a,31bに対面するように
配置されるとともに上ローラ30の小径部30
c,30dが下ローラ31の大径部31c,31
dに対面するように配置されているため、両ロー
ラ対18及び19における概観構造は共に類似し
ているが、第3図及び第4図から明らかなよう
に、第二のローラ対18の上ローラ28と第三の
ローラ対19の下ローラ31とは互いに相似形で
あり、また、第二のローラ対18の下ローラ29
と第三のローラ対19の上ローラ30とが互いに
相似形であるため、第二ローラ対18と第三ロー
ラ対19とは互いに反転したローラ対構造となつ
ている。
従つて各ローラの軸線上の同一位置(すなわち
帯状材8の長手方向と平行な線上の位置)におけ
る上下両ローラの組合せ形式は第二のローラ対1
8と第三のローラ対19とにおいて互いに相異つ
ており、たとえば第3図及び第4図において及
びで表示される部分のローラ間間隔は第二のロ
ーラ対18においては上ローラ28の大径部28
aと下ローラ29の小径部29aとで構成される
のに対し、第三のローラ対19では上ローラ30
の小径部30cと下ローラ31の大径部31cと
で構成されている。
このように第二のローラ対18と第三のローラ
対19が共に段付きローラの大径部と小径部とを
対面した構成となつているため、第二及び第三の
ローラ対においては各ローラの大径部と小径部と
の境界、すなわち段部において帯状材の面に直交
する向きのせん断力が帯状材に加えられることに
なるが、前記したように第二のローラ対18と第
三のローラ対19では互いに反転したローラ対構
造となつているので第二のローラ対18において
帯状材の特定位置に負荷されるせん断力の向きと
第三のローラ対19において帯状材の同じ位置に
負荷されるせん断力の向きとは逆向きになる。
第二のローラ対18と第三のローラ対19とを
構成するそれぞれの上ローラ28及び30と下ロ
ーラ29及び31には、第6図及び第7図に示す
ように、それぞれの大径部及び小径部の端面の角
部Mには丸みがつけられているが、このように角
部Mを曲面に構成することは、帯状材のせん断面
に切粉を生じさせないようにするためである。
装置の運転に先立つて、操作ハンドル24,2
5を操作して各ローラ対17〜19の各々の上ロ
ーラと下ローラとを上下方向に位置決めして切断
すべき帯状材8の板厚に各ローラ対17〜19の
ローラ間間隙を一致させる。
本発明に係る製造方法の各工程は次のとおりで
ある。
第一工程 駆動装置(図示せず)を起動して各ローラ対の
上ローラと下ローラとを互いに逆向きに(第1図
において上ローラは反時計方向に、また、下ロー
ラは時計方向に)回転させることにより装置を運
転する。切断すべき帯状材8をその長手方向に第
1図の左側から第一ローラ対17のローラ間間隙
に送入すると、帯状材8は上ローラ26と下ロー
ラ27との間に噛込まれて該帯状材の長手方向に
送りがかけられるとともに上下ローラの環状刃2
6aと27aが該帯状材の両面に食込んで該帯状
材の長手方向に延在するV形横断面形状の溝8
a,8bが第2図及び第5図に示すように該帯状
材の両面の同一位置に刻設される。このため、両
面の溝8a及び8bの溝底の部分8cが薄肉化さ
れるとともに該溝8a及び8bの斜面には元の板
面が押込まれた状態となるが、このように溝刻設
前の板面が溝の側面を形成するという状態は帯状
材8が積層体である場合には極めて好ましい。す
なわち、後に説明するように、切断によつて得ら
れる小帯状体の側縁部において表面被覆層の剥離
を生じないばかりでなく、該側縁部における表面
被覆層と下地層との結合が強化されるからであ
る。また、前記したように、刃の基部とロール外
周面との接続部26c及び27cが曲面に構成さ
れているため、帯状材8の表面と溝8a及び8b
の側面との接続部が角張らず丸く形成され、従つ
て該接続部において被覆層が破断することなく押
し曲げられる。一方、前記したように環状刃26
a及び27aの刃の先端26b及び27bが丸く
形成されているので、環状刃が帯状材8の面に食
込んだ時に被覆層が切断されずに溝中に押込まれ
る。
第二工程 第一のローラ対17において前記の如く溝形成
された帯状材8は次いで第二のローラ対18に進
入し、ここで第二のローラ対18の上ローラ28
と下ローラ29との間で各溝に沿つて帯状材の面
に直交する方向のせん断力を受ける。すなわち、
第2図にVで表示された部分の帯状材は第3図及
び第6図に示すように第二のローラ対18におい
ては上ローラ28の大径部分28aと下ローラ2
9の小径部分29aとの間に噛込まれて下向きの
力を受ける一方、その隣りに位置する帯状材の部
分は上ローラ28の小径部分28cと下ローラ2
9の大径部分29cとの間に噛込まれて上向きの
力を受けるため、各溝に沿つてせん断力が作用し
て帯状材8の両面の相対向する溝8a及び8bの
溝底の部分8cは破断されるか、もしくは破断直
前の状態となる。
この場合、前記したように上ローラ28及び下
ローラ29の小径部及び大径部のそれぞれの端面
の角部Mが丸く形成されているので、帯状材のせ
ん断時に、せん断面が粗くこすられることがな
く、従つて切粉等が発生する恐れがない。
第三工程 帯状材8が第三のローラ対19に導入される
と、第三のローラ対19では第二のローラ対18
に対して反転したローラ組合せ構造となつている
ため、第二のローラ対18で下向きの力を受けた
第3図のの部分の帯状材は第三のローラ対19
では第4図及び第7図に示すように上ローラ30
の小径部分30cと下ローラ31の大径部31c
との間に噛込まれて上向きの力を受け、その結
果、その両側の溝には第二のローラ対18におい
て帯状材8に作用したせん断力とは逆向きのせん
断力が作用して最終的に該帯状材8は各溝に沿つ
てせん断され、該帯状材は最初に形成された溝間
の巾に等しい巾の小帯状体9Aに分割される。
第8図は被覆層12と裏金層13とから成る積
層材の帯状材を本発明方法により切断して得た小
帯状体9Aの横断面図である。同図に示すよう
に、本発明方法を用いて切断された小帯状体9A
はテーパ付きの台形状のサイドエツジすなわち側
縁部を有し、該側縁部の上下のテーパ面は被覆層
12Aと裏金層13の裏面の防錆メツキ層13a
の延長部13bとでそれぞれ被覆されるとともに
被覆層12Aと防錆メツキ層延長部13bが該側
縁部の裏金層13に強固に圧着されている。ま
た、小帯状体9Aの側面すなわち切断面には被覆
層12と裏金層13との剥離やバリやダレ等の欠
陥は生じていない。これは、本発明方法では溝刻
設後に溝底の薄肉化した部分を無理なくせん断す
るからである。
さらに、環状刃26aとして2つの凹面から成
る先端の光つた形状のものを用いることにより、
小帯状体9AのサイドエツジR面取りを施すこと
ができる。
第9図は本発明方法を実施するために使用する
他の実施態様の装置である。第9図Cに示すよう
に、帯状材8を最終的にせん断するための第三の
ローラ対19Aとして段付きローラ対ではなく、
外周面が平滑な上ローラ30Aと下ローラ31A
とを組合せた平滑ローラ対を使用することを特徴
とする。従つて、第9図A及びBに示す第一のロ
ーラ対17及び第二のローラ対18は第1図乃至
第3図に示したものと同じであるから第9図A及
びBには第1図乃至第3図と同一部分は同一符号
で表示するとともに説明を省略する。
第9図において、第二のローラ対18において
帯状材8の各溝で区画された帯状部分に上下方向
の力を加えて互いに上下方向に食い違うように各
帯状部分を変位させるとともに各溝にせん断力を
作用させた後、第三のローラ対19Aにおいて該
変位を回復する方向に上下方向の力を加えること
により各溝にせん断力を作用させる。従つて、こ
の切断装置によつても第1図の切断装置と同等の
せん断作用を帯状材8に与えることができ、その
結果、第1図の切断装置と同等の効果を奏するこ
とができる。
〔発明の効果〕
本発明は、以上説明したように構成されている
ので、以下に記載されるような効果を奏する。
(i) 第一のローラ対17において、その外周面に
間隔をもつて設けられた環状刃26a,27a
の刃元と該外周面との接続部26c,27cに
曲面部を形成することにより、該ローラ対17
間を通過する軸受用帯状材の両面に該曲面部に
対応する曲面部をその側縁部にもつた溝が形成
されて溝刻設前の板面が溝8a及び8bの側面
を形成するという状態を呈し、小帯状体の側縁
部における表面被覆層と裏金層との結合が強化
されるから、複層から成る軸受用帯状材の剥離
を生じることがない。
(ii) 第二の段付ローラ対18の小径部および大径
部の端面角部Mにそれぞれ曲面部を形成するこ
とにより、せん断された小帯状材の両側面にば
りやダレを生じることなく美麗な側面部がえら
れる。
(iii) 本発明方法では切断面にバリやダレが生じな
いため、切断後にバリ取り加工や面取り加工等
を行う必要がなくなるから、軸受及び材料の製
造歩留りの向上と製造コストの低減を実現する
ことができる。
(iv) 上記(i)ないし(iii)の効果はとくに小径かつ短小
の軸受の場合極めて有利となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明方法を実施するために使用する
切断装置の一実施例を示す側面図、第2図乃至第
4図は第1図の−,−及び−の各切
断面における矢視図、第5図乃至第7図は第2図
乃至第4図の,,の部分の拡大図、第8図
は本発明方法により得られた小帯状体の横断面
図、第9図は本発明方法を実施するために使用す
る他の実施態様の切断装置を示す図で、第2図乃
至第4図と同じ方向から見た正面図、第10図は
従来公知のローラ型スリツターの正面概略図、第
11図はローラ型スリツターで切断された積層形
帯状材の断面図である。 1……フレーム、2……上ローラ、3……下ロ
ーラ、4,7……切刃、5……昇降ねじ、6……
操作ハンドル、8……帯状材、9,9A……小帯
状体、10……バリ、11……ダレ、12……被
覆層、13……裏金層、14……剥離、15……
面取り、16……フレーム、17……第一ローラ
対、18……第二ローラ対、19,19A……第
三ローラ対、20,21……軸受箱、22,23
……昇降ねじ、24,25……操作ハンドル、2
6,28,30,30A……上ローラ、27,2
9,31,31A……下ローラ。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 互いに平行にかつ近接して配置したローラ対
    を少なくとも2段以上タンデムに配置し、該ロー
    ラ対間の間隙に二層以上の相異なる材質の層を積
    層して構成された軸受用帯状材を通過させ、各ロ
    ーラ対において該軸受用帯状材をその長手方向に
    切断して少なくとも一条以上の軸受の基礎材とな
    る巾の狭い小帯状材を製造する方法であつて、 該軸受用帯状材8を、外周面に横断面形状く
    さび形もしくはV形の環状刃26a,27aを
    その軸線方向に所定の間隔をもつて備えかつ該
    環状刃26a,27aの刃元と外周面との接続
    部26c,27cに曲面部を備えた第一のロー
    ラ対17間に通して該帯状材8の両面に前記曲
    面部に対応する曲面部をその側縁部にもつた溝
    8a,8bを刻設する第一工程と、 該溝8a,8bが刻設された該軸受用帯状材
    8を、外周面に前記環状刃26a,27aの間
    隔と等しい長さの小径部28c,28d,29
    a,29bと大径部28a,28b,29c,
    29dをその軸線方向に交互に備えかつ小径部
    および大径部の端面角部Mにそれぞれ曲面部を
    備えるとともに一方の小径部28c,28dと
    他方の大径部29c,29dとが対面するよう
    に組合わされた第二の段付ローラ対18間に通
    して該溝8a,8bを境として該帯状材の面に
    該面に直交する互いに逆向きの力を加えて該帯
    状材を該溝の底部8cにおいてせん断する第二
    工程と、 せん断された該軸受用帯状材8を、前記第二
    の段付ローラ対18と同様の構成からなる第三
    の段付ローラ対19に通して前記第二工程にお
    いて該帯状材に加えられたせん断力と逆向きの
    せん断力を該帯状材に加える第三工程とからな
    ることを特徴とする軸受用帯状材を切断して巾
    の狭い小帯状材を製造する方法。 2 互いに平行にかつ近接して配置したローラ対
    を少なくとも2段以上タンデムに配置し、該ロー
    ラ対間の間隙に二層以上の相異なる材質の層を積
    層して構成された軸受用帯状材を通過させ、各ロ
    ーラ対において該軸受用帯状材をその長手方向に
    切断して少なくとも一条以上の軸受の基礎材とな
    る巾の狭い小帯状材を製造する方法であつて、 該軸受用帯状材8を、外周面に横断面形状く
    さび形もしくはV形の環状刃26a,27aを
    その軸線方向に所定の間隔をもつて備えかつ該
    環状刃26a,27aの刃元と外周面との接続
    部26c,27cに曲面部を備えた第一のロー
    ラ対17間に通して該帯状材の両面に前記曲面
    部に対応する曲面部をその側縁部にもつた溝8
    a,8bを刻設する第一工程と、 該溝8a,8bが刻設された該軸受用帯状材
    8を、外周面に前記環状刃26a,27aの間
    隔と等しい長さの小径部28c,28d,29
    a,29bと大径部28a,28b,29c,
    29dをその軸線方向に交互に備えかつ小径部
    および大径部の端面角部Mにそれぞれ曲面部を
    備えるとともに一方の小径部28c,28dと
    他方の大径部29c,29dとが対面するよう
    に組合わされた第二の段付ローラ対18間に通
    して該溝を境として該帯状材の面に該面に直交
    する互いに逆向きの力を加えて該帯状材を該溝
    の底部8cにおいてせん断する第二工程と、 せん断された該軸受用帯状材を、第三の平滑
    ローラ対19A間に通して前記第二工程におい
    て該帯状材に加えられたせん断力と逆向きのせ
    ん断力を該帯状材に加える第三工程とからなる
    ことを特徴とする軸受用帯状材を切断して巾の
    狭い小帯状材を製造する方法。
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