JPS6361936B2 - - Google Patents

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JPS6361936B2
JPS6361936B2 JP56029390A JP2939081A JPS6361936B2 JP S6361936 B2 JPS6361936 B2 JP S6361936B2 JP 56029390 A JP56029390 A JP 56029390A JP 2939081 A JP2939081 A JP 2939081A JP S6361936 B2 JPS6361936 B2 JP S6361936B2
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JP
Japan
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acid
chromatography
salts
triterpenoids
present
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JP56029390A
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JPS57144240A (en
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  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、ブラジル甘草より抽出された新規ト
リテルペノイド類に関するものである。
ブラジル甘草は、ブラジル北部および中部方面
に自生するマメ科の潅木、ペリアンドラ
(Perian−dra)属に属する植物であるが、現地
では古来痰などの目的で薬用に供されている。
本発明者らは、ブラジル甘草の根に含有される
有用成分について研究を重ねた結果、ブラジル甘
草の根の抽出エキス、たとえばメタノールもしく
はその他のアルコール類、ケトン類、エステル
類、エーテル類によつて抽出したエキスを各種溶
媒間の分配、クロマトグラフイー処理などで分画
することにより文献未記載の3種の新規トリテル
ペノイド類を単離することに成功した。これらの
トリテルペノイド類は次のような構造式で表わさ
れる。
構造式〔〕で表わされるトリテルペノイドを
3−デヒドロペリアンドリン酸(3−dehydro
−periandric acid )、構造式〔〕で表わさ
れるものを3−デヒドロペリアンドリン酸(3
−dehydroperiandric acid )、構造式〔〕
で表わされるものを3−デヒドロペリアンドリン
酸(3−dehydroperiandric acid)と命名し
た。本発明はこれらの新知見に基いて完成された
ものであり、前記構造式〔〕〜〔〕で表わさ
れる新規トリテルペノイドならびにこれらの塩を
提供するものである。
本発明のトリテルペノイド類はすべて文献未記
載の新規化合物である。前記化学構造からして、
ステロイド様生理活性作用が期待され、医薬ある
いは生物学的諸研究に用いる試薬としての用途が
ある。また官能基に富み、これらから種々の誘導
体を容易に導くことができ、医薬、農薬もしくは
食品添加物として有用な各種誘導体を製造する上
での中間体として利用することもできる。たとえ
ば、本発明化合物を還元した後、グルクロン酸と
縮合させることにより、ペリアンドリン酸、
、のモノグルクロナイド誘導体を、またジグ
ルクロン酸と縮合させることにより、ペリアンド
リン、、誘導体を合成することができ、た
とえば3−デヒドロペリアンドリン酸からペリ
アンドリンへの反応工程を化学構造式をもつて
示せば以下のとおりである。
これらのグルクロナイド誘導体の甘味料として
有用である。
本発明化合物の塩の種類には特に限定はない。
その用途に適した塩型が常法によつて調製され
る。たとえば、食品添加物、医薬用途などの場合
には生理学的に許容される塩、具体的にはナトリ
ウム塩、カリウム塩、リチウム塩、カルシウム
塩、マグネシウム塩、アンモニウム塩など、合成
中間体の場合にはさらに有機アミン塩、複素環塩
基塩などが例示される。
次に、本発明のトリテルペノイド類の調製につ
いて説明する。ブラジル甘草の根をアルコール
類、ケトン類、エステル類、エーテル類などによ
つて抽出処理し、得られた抽出エキスを各種溶媒
間の分配、クロマトグラフイー処理に付すことに
より本発明の新規トリテルペノイド類を分離精製
することができる。
ブラジル甘草の代表例としては、ペリアンド
ラ・ドルシス(Periandra dulcis)、ペリアンド
ラ・メデイテラネア(Periandra mediteranea)
などが挙げられる。本発明化合物の抽出には、こ
れら植物の根もしくはその乾燥物を必要に応じて
細断もしくは粉砕して供すればよい。
抽出に使用される有機溶媒としては本発明化合
物が可溶なものであつて抽出操作に適したもので
あれば特に限定はなく、メタノール,エタノー
ル,プロパノール,ブタノールなどのアルコール
類、アセトン,メチルエチルケトン,ジエチルケ
トンなどのケトン類、酢酸メチル,酢酸エチル,
酢酸ブチル,ギ酸メチル,ギ酸エチル,ギ酸ブチ
ルなどのエステル類、エチルエーテル,ジオキサ
ン,テトラビドロフラン,石油エーテルなどのエ
ーテル類、ならびにこれらの混合溶媒などが例示
できる。抽出方法、抽出条件は常法によればよ
い。
溶媒間の分配処理には、水、アルコール類(メ
タノール,エタノール,プロパノール,ブタノー
ルなど)、エステル類(酢酸メチル,酢酸エチル,
酢酸ブチル,ギ酸メチル,ギ酸エチル,ギ酸ブチ
ルなど)、エーテル類(エチルエーテル,ジオキ
サン,テトラヒドロフラン,石油エーテルなど)、
ハロゲン化炭化水素(クロロホルム,塩化エチレ
ン,四塩化炭素など)またはこれらの混合溶媒を
用いればよい。
クロマトグラフイー処理は、シリカゲル,アル
ミナ,活性炭,合成吸着樹脂などを担体とする吸
着クロマトグラフイー、イオン交換樹脂,イオン
交換デキストランなどを担体とするイオン交換ク
ロマトグラフイーなどが適宜用いられ、溶出剤と
しては、水,アルコール類(たとえばメタノー
ル,エタノールなど)、ケトン類(たとえばアセ
トンなど)、エステル類(たとえば酢酸エチルな
ど)、ハロゲン化炭化水素類(たとえばクロロホ
ルムなど)、炭化水素類(たとえばベンゼン,ト
ルエン,ヘキサンなど)もしくはこれらの混合溶
媒、酸、アルカリ、または塩類溶液などを用いれ
ばよい。たとえばシリカゲルクロマトグラフイー
では、溶出剤としてはヘキサン:アセトン(5:
1)やヘキサン:酢酸エチル(3:1)などが好
適に用いられる。クロマトグラフイー処理は各種
担保を用いて繰り返し行われ、目的とする成分を
より能率的に単離することができる。
本発明のトリテルペノイド類の精製単離方法は
前記方法のみに限定されるものではなく、たとえ
ばジエラール試薬(Girard′s Reagent)を用い
ても容易に単離精製することができる。また、各
種の精製分離手段を合目的的に前記工程に付加、
置換することが可能である。
また、トリテルペノイドをメチルエステル体に
導びくことにより、各種クロマトグラフイーにお
いてより有利に単離精製することができる。3−
デヒドロペリアンドリン酸の場合、アセチル体
やアセチルメチルエステル体に導びくことにより
同様に有利に単離精製することができる。
以下、本発明化合物の製造例および理化学的性
質を示し、より具体的な説明とする。
製造例 ペリアンドラ・ドルシスの根100Kgを細断し、
酢酸エチル300で50℃、6時間抽出した。酢酸
エチル抽出液を減圧下濃縮し、セルロースパウダ
ー900gを加えてさらに濃縮乾固した。残渣を石
油エーテル4×3回で抽出し、得られた石油エ
ーテル可溶部を乾固した(426g)。これをシリカ
ゲルカラムクロマトグラフイー(シリカゲル6.6
Kg)に付し、ヘキサン:アセトン(5:1)で溶
出した。各溶出画分は薄層クロマトグラフイーで
モニターし、目的とする物質を追跡した。本シリ
カゲルカラムクロマトグラフイーを目的物質が薄
層クロマトグラフイー上で1スポツトを呈するま
で繰返した。なお、薄層クロマトグラフイーの展
開溶媒はヘキサン:アセトン(3:1)を用い、
スポツトの検出は10%硫酸を噴霧し、120℃で10
分間加熱して発色させて行つた。このようにして
3−デヒドロペリアンドリン酸(1.68g)、3
−デヒドロペリアンドリン酸(960mg)、3−デ
ヒドロペリアンドリン酸(68mg)を単離するこ
とができた。
3−デヒドロペリアンドリン酸は水−アセト
ン混合溶媒より無色針状結晶として結晶化され
た。
分子式:C30H44O4 融点:283〜294℃ 質量分析スペクトル(m/e): 468(M+)、439、423、248、234、220、189、
188 赤外線吸収スペクトル(νKBr nax cm-1): 3150、2900、1700、1440、1360、1220 プロトン核磁気共鳴スペクトル(CDCl3
δ): 0.80(3H,s),1.06(6H,s),1.13(3H,
s),1.27(3H,s),1.30(3H,s),5.20
(1H,s),10.40(1H,s) 3−デヒドロペリアンドリン酸は水−アセト
ン混合溶媒より無色針状結晶として結晶化され
た。
分子式:C30H44O4 融点:290〜296℃ 質量分析スペクトル(m/e): 468(M+)、439、424、248、220、203、191 赤外線吸収スペクトル(νKBr nax cm-1): 3270、2900、1730、1685、1440、1380、
1155、1130 プロトン核磁気共鳴スペクトル(CDCl3
δ): 0.82(3H,s),0.98(3H,s),1.01(3H,
s),1.16(3H,s),1.18(3H,s),1.20
(3H,s),5.26(1H,br.s),10.45(1H,s) 3−デヒドロペリアンドリン酸は水−アセト
ンより無色針状結晶として結晶化された。
分子式:C30H46O4 融点:208℃ 赤外線吸収スペクトル(νKBr nax cm-1): 3380,3320,2920,1705,1460,1380,
1325,1235,1185

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 構造式〔〕 構造式〔〕 および構造式〔〕 で表わされる新規トリテルペノイド類ならびにこ
    れらの塩。
JP2939081A 1981-03-03 1981-03-03 Novel triterpenoid Granted JPS57144240A (en)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2939081A JPS57144240A (en) 1981-03-03 1981-03-03 Novel triterpenoid

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2939081A JPS57144240A (en) 1981-03-03 1981-03-03 Novel triterpenoid

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS57144240A JPS57144240A (en) 1982-09-06
JPS6361936B2 true JPS6361936B2 (ja) 1988-11-30

Family

ID=12274808

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2939081A Granted JPS57144240A (en) 1981-03-03 1981-03-03 Novel triterpenoid

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS57144240A (ja)

Non-Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
PHYTOCHEMISTRY=1980 *

Also Published As

Publication number Publication date
JPS57144240A (en) 1982-09-06

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