JPS6360457A - 熱ロ−ラ定着用静電像現像用トナ− - Google Patents

熱ロ−ラ定着用静電像現像用トナ−

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JPS6360457A
JPS6360457A JP61202731A JP20273186A JPS6360457A JP S6360457 A JPS6360457 A JP S6360457A JP 61202731 A JP61202731 A JP 61202731A JP 20273186 A JP20273186 A JP 20273186A JP S6360457 A JPS6360457 A JP S6360457A
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JP
Japan
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component
polymer
toner
acid
heat roller
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JP61202731A
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English (en)
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Akitoshi Matsubara
昭年 松原
Satoru Ikeuchi
池内 覚
Kunio Akimoto
秋本 国夫
Yoshio Takizawa
喜夫 滝沢
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、電子写真法、静電印刷法、静電記録法等にお
いて形成される静電潜像の現像に用いられる静電像現像
用トナーに関し、特に熱ローラ定着用静電像現像用トナ
ーに関するものである。
〔発明の背景〕
例えば電子写真法としては従来種々の方法が知られてい
る(米国特許第2.297,691号等参照)。
−S的には、光導電性感光体よりなる静電像担持体に帯
電、露光により静電潜像を形成し、次いでこの静電潜像
を、トナーとキャリアとよりなる2成分系現像剤あるい
は磁性体を含有したトナーのみよりなるl成分系現像剤
により現像し、得られたトナー像を転写紙などの支持体
に転写し、加熱あるいは加圧等により定着して可視画像
が形成される。
トナー像を定着する方法としては、従来種々の方法が採
用されているが、中でも熱ローラ定着方式が好ましい、
この熱ローラ定着方式は、トナー像が担持された紙など
の支持体を、加熱されたローラと接触するよう搬送する
ことによりトナー像を支持体に定着させる方法である。
この方式によれば、安全性の点で有利であり、また熱損
失が少なく省エネルギーの点でも有利である。
しかしながら、熱ローラ定着方式を採用する場合には、
熱ローラ定着時においては熱ローラの表面にトナーが熔
融状態で接触することとなるが、従来のトナーにおいて
は熔融状態における粘着性が高く、その結果熔融トナー
の一部が熱ローラの表面に転移付着し、これが次に送ら
れてくる転写紙に再転移して画像を汚すといういわゆる
オフセット現象が発生する。
さらに最近においては、高速複写機あるいは複写機の小
型化の要請から、従来より一層低温で定着が可能なトナ
ーの開発が強く望まれている。すなわち、高速複写機に
おいては、多数枚の連続複写を行うと熱ローラの熱が転
写紙に奪われて熱補給が間に合わず、その結果熱ローラ
の温度が低下して定着不良が生じやすい、また小型複写
機においては、熱ローラの加熱用ヒーターの容量を小さ
くすることにより省エネルギーでコンパクトな複写機と
することが必要であるが、加熱用ヒーターの容量を小さ
くすると熱ローラの加熱に時間を要するため待ち時間が
長くなったり、あるいは連続複写を行うと熱補給が間に
合わなくなり、その結果熱ローラの温度が低下し定着不
良が生じやすい。
従ってこれらの問題を解決するためには、従来より低温
で定着が可能であり、しかも耐オフセント性の良好なト
ナーが必要とされる。
〔発明が解決しようとする問題点〕
従来においては、例えば特公昭57−36586号公報
に、50〜150℃の融点および35kcal 1モル
以下の流動化のための活性化エネルギーを有する結晶性
ポリマーをトナーのバインダーとして用いることにより
低温定着を達成する技術が開示されているが、このトナ
ーを用いて熱ローラ定着方式を採用して画像を形成する
場合には、耐オフセ−/ 電性が不十分である問題点が
ある。従って、オフセット現象の発生を防止するために
は、熱ローラの表面に離型性を付与するためのオイルを
供給する等の手段を必要とし、装置が複雑となる問題点
がある。また、この結晶性ポリマーは軟質であるため、
トナーとキャリアとの均一な混合が困難であり、その結
果トナーの摩擦帯電性が不安定となり、画像が不鮮明と
なる問題点がある。さらには、トナーを構成する結晶性
ポリマーが遊離してキャリア粒子や感光体表面へ転移付
着するいわゆるトナーフィルミングが発生し、画像形成
に悪影響を与える問題点がある。さらには耐久性が低い
問題点がある。
これに対して、結晶性ポリマーに硬質な無定形ポリマー
を混合することにより、軟質な結晶性ポリマーの欠点を
補うことが考えられる。
しかしながら、無定形ポリマーと結晶性ポリマーとが良
好な相溶性を示す場合には、着色剤等の分散性は良好と
なるが、反面ガラス転移点が低下するため、常温付近に
おいてトナーが現像器内等で凝集するいわゆるプロフキ
ング現象が発生する問題点がある。
一方無定形ポリマーと結晶性ポリマーとが非相溶性であ
る場合には、着色剤の結晶性ポリマーに対する分散性が
劣り、従って着色剤の分散不良が生じて、その結果色調
の劣ったトナーとなる。例えば黒色の着色剤を用いる場
合には色調がグレイとなり着色度の低いものとなる。こ
れは無定形ポリマーと結晶性ポリマーとの混和性が乏し
くて両ポリマーの混合が不均一となり、その結果結晶性
ポリマーが無定形ポリマー中において遊離した状態とな
るからである。
このように、従来においては、十分な低温定着性、十分
な耐オフセット性を有し、しかも優れた耐プロンキング
性、優れた摩擦帯電性を有し、優れた色調でそのうえカ
ブリのない鮮明な画像を形成することができ、さらには
多数回にわたり優れた画像を形成することができる熱ロ
ーラ定着用トナーは、いまだ得られていないのが実情で
あった。
〔発明の目的〕
本発明は以上の如き事情に基いてなされたものであって
、その目的は、(1)十分な低温定着性を有すること、
(2)十分な耐オフセット性を有すること、(3)優れ
た耐プロンキング性を有すること、(4)優れた摩擦帯
電性を有すること、(5)優れた色調の画像が得られる
こと、(6)カブリのない鮮明な画像が得られること、
(7)多数回にわたり優れた画像が得られること、の全
ての条件を満足する熱ローラ定着用静電像現像用トナー
を提供することにある。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明の熱ローラ定着用静電像現像用トナーは、下記成
分(A)、 (B)、 (C)および(D)を必須成分
として含有してなることを特徴とする。
成分(A)ニガラス転移点が50〜80℃のポリマー・ 成分(B):前記成分(A)と非相溶性でかつ融点が5
0〜130℃の低融点ポリマー。
成分(C):少なくとも前記成分(A)と相溶性のある
セグメントポリマーと、少なくとも前記成分(B)と相
溶性のあるセグメントポリマーとを化学的に結合してな
るコポリマー。
成分(D):着色剤。
〔発明の作用効果〕
上記成分(A)のポリマーと、成分(B)のポリマーと
は非相溶性であるため、これらのみでは両ポリマーが均
一に混合されたトナーを得ることは困難であるところ、
本発明のトナーは、さらに成分(C)として、成分(A
)のポリマーおよび成分(B)のポリマーにそれぞれ相
溶性のある2種のセグメントポリマーを含むコポリマー
をも含有してなるので、当該トナーにおいては、当該成
分(C)であるコポリマーが、成分(A)のポリマーと
成分(B)のポリマーとの界面に配位していわば界面活
性剤的作用を果たすようになり、この結果成分(A)の
ポリマー中に成分(B)のポリマーがいわばミクロ的に
均一に分散混合されるようになる。そしてこのように各
ポリマーが均一に分散混合されるようになることから、
着色剤のトナーにおける分散性も併せて向上する。
従って、トナーにおいては、成分(A)であるガラス転
移点が50〜80℃のポリマーに基く優れた特性と、成
分(B)である低融点ポリマーに暴く優れた特性とが共
に安定して発揮されるようになる。すなわち、成分(A
)であるポリマーは、ガラス転移点が50〜80℃であ
るため、硬質であり、主としてトナーの摩擦帯電性、耐
久性を高める役割を果たすと共に、熱ローラにより加熱
熔融されたときにもトナーが高い粘弾性を示して高い離
型性を有し、耐オフセット性を高める役割を果たす。
また成分(B)であるポリマーは、融点が50〜130
℃であり、主としてトナーの低温定着性を高める役割を
果たす、しかし、この成分(B)であるポリマーは、軟
質であるためトナーの耐ブロッキング性あるいは耐オフ
セット性を低下させたり、またFi!擦帯重帯電性化さ
せ耐久性を低下させる原因となりやすいが、本発明のト
ナーは、さらに成分(C)として、成分(A)のポリマ
ーおよび成分(B)のポリマーにそれぞれ相溶性のある
2種のセグメントポリマーを含むコポリマーをも含有し
てなるので、各セグメントポリマーがそれぞれ成分(A
)のポリマーおよび成分(B)のポリマーに部分的に溶
解し、従って成分(C)のコポリマーが、成分(A)の
ポリマーと成分(B)のポリマーとの界面に配位してい
わば界面活性剤的作用を果たすようになり、この結果成
分(A)のポリマー中に成分(B)のポリマーがいわば
ミクロ的に均一に分散混合されるようになる。
これらの結果、十分な低温定着性、十分な耐オフセット
性、優れた耐ブロッキング性、優れた摩擦帯電性を有す
るトナーとなり、カプリのない鮮明な画像を安定に形成
することができる。またこのような優れた特性が安定に
発揮されるため、多数回にわたり優れた画像を安定に形
成することができる。そして、各ポリマーの混合状態が
良好であって着色剤の分散性が良好であるため、優れた
色調の画像を形成することができる。
〔発明の具体的構成〕
以下、本発明の詳細な説明する。
本発明のトナーには、必須成分として、前記成分(A)
乃至(D)が含有される。
前記成分(A)は、ガラス転移点Tgが50〜80℃の
ポリマーであり、好ましくは55〜70℃のポリマーで
ある。ガラス転移点Tgが過大のときには十分な低温定
着性が得られず、一方ガラス転移点Tgが過小のときに
は耐ブロッキング性、耐オフセット性、耐久性が低下す
る。このポリマーは、成分(B)である低融点ポリマー
をトナー中に強く保持し得ると共に高い離型性が得られ
るものであることが好ましい。このような観点から、無
定形ポリマーである、二とが好ましい。
本発明において、ガラス転移点Tgとは、示差走査熱量
計「低温DSCJ  (理学電気社製)を用い、昇温速
度10℃/minで測定した際に、ガラス転移点以下の
ベースラインの延長線とピークの立ち上がり部分からピ
ークの頂点までの間での最大傾斜を示す接線との交点の
温度をいう。
また成分(A)のポリマーは、軟化点Tspが80〜1
50℃であることが好ましく、特に100〜140℃で
あることが好ましい、この軟化点Tspが過大であると
きには十分な低温定着性が得られない場合があり、一方
軟化点Tsρが過小のときには加熱熔融時における粘弾
性が低くて十分な耐オフセント性が得られない場合があ
る。
ここで、軟化点Tspとは、フローテスター「CFT−
500J(島原製作所社製)を用いて、測定条件を、荷
重20kg/am2、ノズルの直径1mm、ノズルの長
さl mm、予熱時間50℃で10分間、昇温速度6℃
/winとし、サンプル量1.0cm’ (真比重×1
 cIm”で表わされる重N)を測定記録したとき、フ
ローテスターのプランジャー降下量−温度曲線(軟化流
動油vA)におけるS字曲線の高さをhとしたとき、h
/2のときの温度をいう。
成分(A)のポリマーの割合は、トナーにおいて50〜
99重量%であることが好ましく、特に55〜95重量
%であることが好ましい。この割合が過小のときには耐
オフセット性、耐久性、摩擦帯電性が低下する場合があ
り、一方この割合が過大のときには低温定着性が低下す
る場合がある。
成分(A)のポリマーとしては、無定形ポリマーを好ま
しく用いることができ、具体的には、例えばビニル基を
育する七ツマ−の重合体もしくは共重合体、ポリエステ
ル、エポキシ樹脂、ポリウレタン、ポリアミド等を挙げ
ることができる。
前記ビニル基を存するモノマーとしては、例えばスチレ
ン、0−メチルスチレン、p−メチルスチレン、p−エ
チルスチレン、α−メチルスチレン、2.4−ジメチル
スチレン、p −tert−ブチルスチレン、p−n−
オクチルスチレン、 p−n −ドデシルスチレン、p
−メトキシスチレン、p−フェニルスチレン、p−クロ
ルスチレン、3.4−ジクロルスチレン等のスチレン類
およびその誘導体;酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、
ヘンゾエ酸ビニル、酪酸ビニル等のビニルエステル頻;
塩化ビニル;アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、ア
クリル酸n−ブチル、アクリル酸イソブチル、アクリル
酸−tert−ブチル、アクリル酸プロピル、アクリル
酸n−オクチル、アクリル酸ドデシル、アクリル酸2−
エチルヘキシル、アクリル酸ステアリル、アクリル酸2
−クロルエチル、アクリル酸フェニル、α−クロルアク
リル酸メチル、アクリル酸ジメチルアミノエチル、アク
リル酸ジエチルアミノエチル、メタクリル酸メチル、メ
タクリル酸エチル、メタクリル酸プロピル、メタクリル
11n−ブチル、メタクリル酸イソブチル、メタクリル
酸−ter L−ブチル、メタクリルnn−オクチル、
メタクリル酸ドデシル、メタクリル酸2−エチルヘキシ
ル、メタクリル酸ステアリル、メタクリル酸フェニル、
メタクリル酸ジメチルアミノエチル、メタクリル酸ジエ
チルアミノエチル等のα−メチレン脂肪族モノカルボン
酸エステル頚:アクリロニトリル、メタアクリロニトリ
ル、アクリルアミド等のアクリル酸もしくはメタクリル
酸誘導体;ビニルメチルエーテル、ビニルエチルエーテ
ル、ビニルイソブチルエーテル等のビニルエーテル類;
ビニルメチルケトン、ビニルへキシルケトン、ビニルイ
ソプロペニルケトン等のビニルケトン類;N−ビニルピ
ロール、N−ビニルカルバゾール、N−ビニルインドー
ル、N−ビニルピロリドン等のN−ビニル化合物類;ビ
ニルナフタレン類;その他を挙げることができる。
これらのモノマーの重合体もしくは共重合体としては、
例えばスチレン−アクリル酸n−ブチル共重合体、スチ
レン−メタクリル酸n−ブチル共重合体、スチレン−ア
クリル酸n−ブチル−メタクリル酸メチル共重合体、ス
チレンーメタクリル酸n−ブチルーメタクリル酸メチル
共重合体、エチレン−塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体
、スチレン−ブタジェン共重合体等のゴム状重合体等を
挙げることができる。
前記ポリエステルは、カルボン酸単量体とアルコール単
量体とを縮重合反応させることによって得ることができ
る。カルボン酸単量体としては、例えばテレフタル酸、
イソフタル酸、ナフタレンジカルボン酸等の芳香族カル
ボン酸;Il+−(2−ヒドロキシエトキシ)安息香酸
等の芳香族オキシカルボン酸;コハク酸、フマル酸、ア
ジピン酸、マレイン酸、セバシン酸、デカメチレンジカ
ルボン酸等の脂肪族ポリカルボン酸;1,4−シクロヘ
キサンジカルボン酸、1.3−シクロヘキサンジカルボ
ン酸、ヘキサハイドロフタル酸、テトラハイドロフタル
酸等の脂環族ポリカルボン酸;等を挙げることができる
。このうち特にジカルボン酸が好ましい。
また、アルコール単量体としては、例えばエチレングリ
コール、プロピレングリコール、1.4−ブタンジオー
ル、1,3−ブタンジオール、1,5−ベンタンジオー
ル、1,6−ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコー
ル等の脂肪族ポリオール;1゜4−シクロヘキサンジオ
ール、1.4−シクロヘキサンジメタツール等の脂環族
ポリオール;ビスフェノールAのエチレンオキシドまた
はプロピレンオキシド付加物類;等を挙げることができ
る。このうち特にグリコールが好ましい。
前記成分(B)は、前記成分(A)と非相溶性で、かつ
融点が50〜130℃好ましくは55〜120℃の低融
点ポリマーである。当該低融点ポリマーが前記成分(A
)と相溶性のある場合には、トナーのガラス転移点が低
下し、トナーの耐ブロツキング性が低下する。また当該
低融点ポリマーの融点が過小のときには、トナーの耐ブ
ロツキング性、耐フィルミング性が低下し、一方融点が
過大のときにはトナーの低温定着性が低下する。
本発明において、融点Tmpとは、次のようにして測定
された値と定義する。すなわち、示差走査熱量測定法(
DSC)に従い、例えばrDSC−20」(セイコー電
子工業社製)を用い、試料10mgを一定の昇温速度(
10℃/ll1in)で加熱したときの融解ピーク値を
融点T+*pとする。
また成分(B)が成分(A)と「非相溶性である」とは
、両者のポリマーを溶融混合した後に冷却して固体状態
としたときに白濁し不透明な状態を示すことをいい、あ
るいは両者のポリマーを溶融混合した状態において各成
分ポリマーのガラス転移温度を示すことをいう。
斯かる低融点ポリマーの分子量は、数平均分子量Mnが
1.000〜20,000.重量平均分子量軸が2.0
00〜100.000であることが好ましい。このうよ
うな好ましい範囲の分子量を有する低融点ポリマーを用
いることにより、耐オフセント性の一層優れたトナーと
することができ、またトナーの製造工程においては粉砕
性が良好となりトナーの生産性を高めることができる。
前記重量平均分子量M−および数平均分子量Mnの値は
、種々の方法により求めることができ、測定方法の相異
によって若干の差異があるが、本発明においては、下記
の測定法に準じて求めたものと定義する。
すなわち、ゲル・バーミュエーション・クロマトグラフ
ィ (GPC)によって以下に記す条件で重量平均分子
量Mwおよび数平均分子量Mnを測定する。温度40℃
において、溶媒(テトラヒドロフラン)を毎分1,2d
の流速で流し、濃度0.2g/20dのテトラヒドロフ
ラン試料溶液を試料重量として3■g注入し測定を行う
。試料の分子量測定にあたっては、当該試料の有する分
子量が数種の単分散ポリスチレン標準試料により作製さ
れた検量線の分子量の対数とカウント数が直線となる範
囲内に包含される測定条件を選択する。
なお、測定結果の信輔性は、上述の測定条件で行ったN
B5706ボリスチレン標準試料が、重量平均分子ii
Mh = 28.8 X 10゜数平均分子量Mn =
 13.7 X 10’となることにより確認すること
ができる。
また、用いるGPCOカラムとしては、前記条件を満足
するものであるならばいかなるカラムを採用してもよい
、具体的には、例えばTSK−GELSGMH(東洋曹
達社製)等を用いることができる。
なお、溶媒および測定温度は記載した条件に限定される
ものではなく適当な条件に変更してもよい。
斯かる低融点ポリマーの含有割合はトナーに対して1〜
50重量%であることが好ましく、特に5〜40重量%
であることが好ましい、このように好ましい割合の低融
点ポリマーを用いることにより、トナーにおいては一層
優れた特性が得られる。−方トナーにおける低融点ポリ
マーの割合が過小のときにはトナーの低温定着性が低下
する場合があり、逆に過大のときにはトナーの摩擦帯電
性、耐オフセット性、耐久性が低下する場合がある。
斯かる低融点ポリマーとしては、結晶性ポリマーを好ま
しく用いることができる。結晶性ポリマーは、少なくと
も当該ポリマーの一部に結晶構造を有し゛ごいるポリマ
ーであり、ホモポリマーあるいはコポリマーにおいて少
なくともl成分が結晶性すなわち部分的に結晶している
ものをも含み、鋭く明瞭な融点を示すものであり、融点
以下の温度における固体状態においては結晶化部分によ
る白濁化を示すものである。このような結晶性ポリマー
を用いることにより、熱ローラによる加熱時においては
より低温でしかも迅速に熔融し、優れた低温定着性を発
揮するトナーを得ることができる。
斯かる結晶性ポリマーとしては、少なくとも一部に結晶
構造を有する、結晶性ポリエステル、結晶性ポリエーテ
ル、結晶性ポリアミド、結晶性ポリウレタン、結晶性ポ
リアクリレート、結晶性ポリメタクリレート、結晶性ポ
リアルデヒド、結晶性ポリ酸、結晶性ポリラクトン、結
晶性ポリオキサゾール、結晶性ポリエピハロヒドリン、
結晶性ポリスルホン等を挙げることができる。このうち
特に結晶性ポリエステルが好ましい。
斯かる結晶性ポリエステルとしては、具体的には、例え
ばポリエチレンセバケート、ポリエチレンアジペート、
ポリエチレンアジペート、ポリエチレンサクシネート、
ポリエチレン−p−<カルボフェノキシ)ウンデカエー
ト、ポリエチレン−p−(カルボフェノキシ)ブチレー
ト、ポリエチレン−p−フェニレンジアセテート、ポリ
へキサメチレンカーボネート、ポリへキサメチレン−p
−(カルボフェノキシ)ウンデカエート、ポリへキサメ
チレンオキザレート、ポリへキサメチレンセバケート、
ポリへキサメチレンデカンジオエート、ポリオクタメチ
レンドデカンジオエート、ポリノナメチレンアゼレート
、ポリノナメチレンテレフタレート、ポリデカメチレン
アジペート、ポリデカメチレンアゼレート、ポリデカメ
チレンオキザレート、ポリデカメチレンセバケート、ポ
リデカメチレンサクシネート、ポリデカメチレンドデカ
ンジオエート、ポリデカメチレンオクタデカンジオエー
ト、ポリテトラメチレンセバケート、ポリテトラメチレ
ン−p−フェニレンジアセテート、ポリトリメチレンド
デカンジオエート、ポリトリメチレンオクタデカンジオ
エート、ポリトリメチレンオキザレート、ポリ−p−キ
シレンアジペート、ポリ−p−キシレンセバケート、ポ
リ−4,4′−イソプロピリデンジフェニレンアジペー
ト、ボIJ−4.4°−イソプロピリデンフェニレンマ
ロネート、ポリヘキサメチレンデカメチレンセバケート
、ポリデカメチレンセバケートテレフタレート、ポリデ
カメチレン−2−メチル−1,3−プロパンジオールド
デカンジオエート、その他を挙げることができる。
上記結晶性ポリエステルは、アルコールunとカルボン
酸単量体との縮重合反応により得られるが、アルコール
単量体としては、例えばエチレングリコール、ジエチレ
ングリコール、1.3−プロピレングリコール、トリメ
チレングリコール、テトラメチレングリコール、ペンタ
メチレングリコール、ヘキサメチレングリコール、オク
タメチレングリコール、ノナメチレングリコール、デカ
メチレングリコール、4.4’−イソプロピリデンビフ
ェノール、p−キシリレングリコール、ネオペンチルグ
リコール、シクロヘキサンジメタツール、ポリオキシエ
チレン化ビスフェノールへ、ポリオキシプロピレン化ビ
スフェノールA等を挙げることができる。
またカルボン酸単量体としては、例えばマロン酸、コハ
ク酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、スペリン
酸、グルタコン酸、アゼライン酸、セバシン酸、ノナン
ジカルボン酸、デカンジカルボン酸、ウンデカンジカル
ボン酸、ドデカンジカルボン酸、フマル酸、メサコン酸
、シトラコン酸、イタコン酸、イソフタル酸、テレフタ
ル酸、シクロヘキサンジカルボン酸、これらの酸の無水
物、これらの酸の低級アルキルエステル等を挙げること
ができる。
前記成分(C)は、少なくとも前記成分(A)と相溶性
のあるセグメントポリマーと、少なくとも前記(B)成
分と相溶性のあるセグメントポリマーとを化学的に結合
してなるコポリマーである。
ここで「相溶性のある」とは、両者のポリマーを溶融混
合した後に冷却して固体状態としたときに透明な状態を
示すことをいい、あるいは両者のポリマーを溶融混合し
た状態において新たなガラス転移温度を示すことをいう
成分(C)であるコポリマーの割合は、トナーにおいて
1〜50重量%であることが好ましく、特に3〜40重
量%であることが好ましい、この割合が過小のときには
成分(D)である着色剤の分散性が不良となる場合があ
り、一方この割合が過大のときには耐久性が低下する場
合がある。
前記成分(A)と相溶性のあるセグメントポリマーとし
ては、ガラス転移点Tgが50〜80℃の無定形セグメ
ントポリマーであることが好ましく、また前記成分(B
)と相溶性のあるセグメントポリマーとしては、融点T
APが50〜130℃の結晶性セグメントポリマーであ
ることが好ましい、これらのコポリマーとしては、グラ
フトコポリマーあるいはブロックコポリマーであること
が好ましい。
当該コポリマーにおいては、成分(A)と相溶性のある
セグメントポリマーと、成分(B)と相溶性のあるセグ
メントポリマーとが、共有結合により固く結合されてい
ることが好ましい。
前記成分(A)と相溶性のあるセグメントポリマーは、
成分(A)のポリマーの中から選択されたものであるこ
とが好ましく、特に両者が同一のものであることが好ま
しい、そして前記成分(B)と相溶性のあるセグメント
ポリマーは、成分(B)である低融点ポリマーの中から
選択されたものであることが好ましく、特に両者が同一
のものであることが好ましい。
成分(C)であるコポリマーの形成において、各セグメ
ントポリマーを化学的に結合する具体的手段の一例にお
いては、例えば各セグメントポリマーに存在する末端官
能基間のカップリング反応により頭−尾様式で互いに直
接に結合させて当該コポリマーを得ることができる。
また他の一例においては、各ポリマーの末端官能基を少
なくとも二官能性のカップリング剤によって結合するこ
とができる。具体的には、例えばその末端基がヒドロキ
シル基であるポリマーとジイソシアネートとの反応によ
り形成されるウレタン結合、例えばその末端基がヒドロ
キシル基であるポリマーとジカルボン酸との反応により
形成される結合、例えばその末端基がカルボキシル基で
あるポリマーとグリコールとの反応により形成されるエ
ステル結合、例えばその末端基がヒドロキシル基である
ポリマーとホスゲン、ジクロルジメチルシラン等との反
応により形成される結合、等の結合によってコポリマー
を得ることができる。
斯かるカンプリング剤の具体例としては、例えばヘキサ
メチレンジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシ
アネート、トリレンジイソシアネート、トリジンジイソ
シアネート、ナフチレンジイソシアネート、イソホロン
ジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート等のイ
ソシアネート;例えばエチレンジアミン、ヘキサメチレ
ンジアミン、フェニレンジアミン等のアミン:例えばシ
ュウ酸、コハク酸、アジピン酸、セバシン酸、テレフタ
ル酸、イソフタル酸等のカルボン酸;例えばエチレング
リコール、プロピレングリコール、ブタンジオール、ベ
ンタンジオール、ヘキサンジオール、シクロヘキサンジ
メタツール、p−キシリレングリコール等のアルコール
;例えばテレフタル酸クロリド、イソフタル酸クロリド
、アジピン酸クロリド、セバシン酸クロリド等の酸塩化
物;例えばジイソチオシアナート、ビスケテン、ビスカ
ルボジイミド等の他のカップリング剤等を挙げることが
できる。
これらのカフブリング剤の使用割合は、セグメントポリ
マーの総重量に対して1〜10重量%であることが好ま
しく、特に2〜7重1%であることが好ましい。
前記コポリマーを得るための他の方法としては、例えば
次のような方法がある。すなわち、まず成分(A)と相
溶性のあるセグメントポリマーを通常の方法により合成
し、次いでこれに成分(B)と相溶性のあるセグメント
ポリマーを形成するために必要な七ツマ−を添加し、成
分(A)と相溶性のあるセグメントポリマーの末端から
成分CB)と相溶性のあるセグメントポリマーが伸びる
よう結合させてコポリマーを合成する。またあるいは、
まず成分<8)と相溶性のあるセグメントポリマーを通
常の方法により合成し、次いでこれに成分(A)と相溶
性のあるセグメントポリマーを形成するために必要な七
ツマ−を添加し、成分(B)と相溶性のあるセグメント
ポリマーの末端から成分(A)と相溶性のあるセグメン
トポリマーが伸びるよう結合させてコポリマーを合成す
ることも可能である。
成分(C)であるコポリマーの形成においては、成分(
A)と相溶性のあるセグメントポリマーおよび成分(B
)と相溶性のあるセグメントポリマーのほか、必要に応
じてその他のセグメントポリマーを用いてもよい。
本発明のトナーには、上記の如き成分(A)、(B)お
よび(C)のほかに、その他の樹脂が混合されていても
よい、斯かるその他の樹脂としては、例えばスチレン−
アクリル系共重合体、ポリエステル、ポリアミド、ポリ
ウレタン、エポキシ樹脂等を挙げることができる。
前記成分(D)である着色剤としては、例えばカーボン
ブランク、ニグロシン染料(C,1,m50415B)
、アニリンブルー(C,1,隘50405)、カルコオ
イルブルー(C,I、Ml azoic Blue 3
) 、クロムイエロー(C,I 、丸 14090)、
ウルトラマリンブルー(、C,1,魚77103)、デ
ュポンオイルレンド(C,1,隘26105)、キノリ
ンイエロー (C,1,m47005)、メチレンブル
ークロライド(C,1,1lh52015)、フタロシ
アニンブルー(C,1,N174160)、マラカイト
グリーンオキザレート (C,1,N142000)、
ランプブラック(C,1,1lkL77266)、ロー
ズベンガル(C,1,患45435)、これらの混合物
、その他を挙げることができる。
またこのほか各種の有機または無機の有彩色染料あるい
は各種の有彩色顔料を用いることができる。特に色彩の
鮮明な、耐光性および隠ぺい性の高い有機有彩色顔料が
好ましい。具体的には例えば下記の如きものを用いるこ
とができる。尚下記の例示物質は、カラーインデックス
第3版1971同増補1975に記載されたC、1.名
称番号、およびそれに該当する商品名の一例で示した。
C,1,ピグメントレッド5 (パーマネントカーミンFB 、ヘキストジャパン社製
) C,1,ピグメントレッド48:1 (スミカプリントレッドC1住友化学社製)C,1,ピ
グメントレッド53:1 (クロモフタールマゼンタG、チバ・ガイギー社製) C,1,ピグメントレッド57:1 (スミカプリントカーミン68C1住友化学社製)C,
!、ピグメントレッド123 (カヤセットレッドE−8.日本化薬社製)C11,ピ
グメントレッド139 (カヤセットレッドE−GR、日本北東社製)C,1,
ピグメントレッド144 (クロモフタールレッドBRN、チバ・ガイギー社製) C,1,ピグメントレッド149 (PVファストレッドB、ヘキストジャバン社製)C,
[、ピグメントレッド166 (クロモフクールスカーレットR1チバ・ガイギー社製
) C,1,ピグメントレッド177 (クロモフタールレッドA3B、チバ・ガイギー社製) C,1,ピグメントレッド178 (カヤセットレッドE−GG 、日本北東社製)C,1
,ピグメントレッド222 (クロモフクールレッドマゼンタG1チバ・ガイギー社
製) C,1,ピグメントオレンジ31 (クロモフタールオレンジ4R、チバ・ガイギー社製) C,1,ピグメントオレンジ43 (ホスタバームオレンジGR、ヘキスト社製)C,1,
ピグメントイエロー17 (ファストイエローGBFN 、住友化学社製)C,1
,ピグメントイエロー14 (ベンジジンイエローOT 、デュポン社製)C,1,
ピグメントイエロー138 (バリオトールイエローLO96011D、バスフ社製
)C,!、ピグメントイエロー93 (クロモフクールイエロー3G 、チバ・ガイギー社製
) C,[、ピグメントイエロー94 (クロモフタールイエロー6G、チバ・ガイギー社製) C,1,ピグメントグリーン7 (クロモフタールグリーンGP 、チバ・ガイギー社製
) C,1,ピグメントグリーン36 (シアニングリーン5537−2Y、大日精化社製)C
,1,ピグメントブルー15:3 (シアニンブルーA330、出隅色素社製)C,1,ピ
グメントブルー60 (クロモフタールブルーA3R,チバ・ガイギー社製) C,1,ピグメントバイオレット23 (スミカプリントファーストバイオレy ) RLN。
住友化学社製) また必要に応して以上の物質と共にベンガラ、酸化チタ
ン、カーボンブラック等の無機顔料を併用することもで
きる。
また有彩色染料としては、例えばアゾ染料、アントラキ
ノン染料、インジゴイド染料、キノンイミン染料、フタ
ロシアニン染料等用いることができる。
これらの着色剤は、革独で用いてもよいし、あるいは二
種以上のものを組合せて用いてもよい。
着色剤の割合は、通常トナーの100重量部に対して1
〜20重量部程置部あることが好ましい、また磁性トナ
ーとする場合には、着色性磁性体を着色剤として用いて
もよい。
以上本発明トナーの必須成分について説明したが、本発
明のトナーには、必要に応じてその他の添加剤が含有さ
れてもよい、斯かる添加剤としては、例えば磁性体、オ
フセット防止助剤、定着性向上助剤、流動性向上剤、研
磨剤、荷電制御剤等があり、これらの添加剤は、ポリマ
ー中に混合分散された状態で含有されてもよいし、ある
いはポリマー粒子の表面に被着した状態もしくは打ち込
まれた状態で含有されてもよい。
前記磁性体としては、フェライト、マグネタイトを始め
とする鉄、コバルト、ニッケル等の強磁性を示す金属も
しくは合金またはこれらの元素を含む化合物、あるいは
強磁性元素を含まないが適当な熱処理を施すことによっ
て強磁性を示すようになる合金、例えばマンガン−銅−
アルミニウム、マンガン−銅−錫等のマンガンと銅とを
含むホイスラー合金と呼ばれる種類の合金、または二酸
化クロム、その他を挙げることができる。これらの磁性
体は平均粒径が0.1〜lflの微粉末の形でポリマー
中に均一に分散されて含有されることが好ましい、また
磁性体の割合は、磁性トナーとする場合には通常トナー
の100重量部に対して20〜70重量部であることが
好ましく、特に25〜50重量部であることが好ましい
前記オフセント防止助剤もしくは定着性向上助剤として
は、例えば融点が50〜150℃のワックスを好ましく
用いることができる。具体的には、流動もしくは固型の
パラフィン、ポリエチレンもしくはポリプロピレン等の
ポリオレフィン、脂肪酸金属塩、脂肪酸エステル、部分
ケン化脂肪酸エスチル、高級脂肪酸、高級アルコール、
シリコーンオイル、アミド系ワフクス、脂肪族フルオロ
カーボンおよびその変性体等を挙げることができる。
またこれらの割合は、通常トナーに対して0.1〜30
重景%であることが好ましく、特に0.2〜10重量%
であることが好ましい、これらのオフセント防止助剤も
しくは定着性向上助剤をトナーの構成成分として用いる
場合には、トナーの特性がさらに一層優れたものとなる
0例えば熱ローラ定着方式においては、通常熱ローラに
対してクリーニングローラを対接配置し、これにより熱
ローラの表面に生じたトナー物質による汚れを除去する
ようにしているが、上記の如きオフセット防止助剤もし
くは定着性向上助剤がトナーに含有されている場合には
、トナー物質の熱ローラへの転移付着が一層有効に防止
されるようになるので、クリーニングローラおよび熱ロ
ーラの使用寿命が長くなる利点が得られる。
前記流動性向上剤もしくは研磨剤としては、例えば無機
微粒子あるいはその他の微粒子等を用いることができ、
その1次粒子径は5171〜2μであることが好ましく
、特に5u〜500171であることが好ましい、また
BET法による比表面積が20〜500−”/ gであ
る微粒子が好ましい、これらの微粒子の割合は、トナー
に対して例えば0.01〜5重量%であることが好まし
く、特に0.1〜2.0重量%であることが好ましい、
これらの微粒子は、トナー粒子の表面に被着もしくは打
ち込まれて含有されることが好ましい、具体的には、例
えばシリカ、アルミナ、酸化チタン、チタン酸バリウム
、チタン酸マグネシウム、チタン酸カルシウム、チタン
酸ストロンチウム、酸化亜鉛、ケイ砂、クレー、雲母、
ケイ灰石、ケイソウ土、酸化クロム、酸化セリウム、ベ
ンガラ、二酸化アンチモン、酸化マグネシウム、酸化ジ
ルコニウム、硫酸バリウム、炭酸バリウム、炭酸カルシ
ウム、炭化ケイ素、窒化ケイ素等の微粒子を用いること
ができる。これらのうち、シリカ微粒子を特に好ましく
用いることができる。
このシリカ微粒子は、下記の如き結合構造を有する微粒
子であり、乾式法あるいは湿式法で製造されたもののい
ずれであってもよい。
またシリカとしては、無水二酸化ケイ素のほが、ケイ酸
アルミニウム、ケイ酸ナトリウム、ケイ酸カリウム、ケ
イ酸マグネシウム、ケイ酸亜鉛等のいずれの形態であっ
てもよく、特にSingを85重量%以上含むものが好
ましい。
シリカ微粒子として市販されているものが種々あるが、
中でも表面に疎水性基を有するものを好ましく用いるこ
とができる。そのような市販品としては、例えば「アエ
ロジルR−972J、「アエロジルR−974J、「ア
エロジルR−805J、「アx a ’、;ルR−81
2J (以上、日本アエロジル社製)、「タラノックス
500J  (タルコ社製)等を挙げることができる。
またそのほかシランカップリング剤、チタンカップリン
グ剤、シリコーンオイル、側鎖にアミンを有するシリコ
ーンオイル等により表面処理されたシリカ微粒子もを効
に用いることができる。
前記荷電制御剤としては、特に限定されず公知の物質を
用いることができる。負帯電性のものとしては、例えば
特開昭57−141452号公報、特開昭58−764
5号公報、特開昭58−111049号公報、特開昭5
8−185653号公報、特開昭57−167033号
公報、特公昭44−6397号公報等に開示されている
2:l型含金属アゾ染料;例えば特開昭57−1049
40号公報、特開昭57−111541号公報、特開昭
57−124357号公報、特開昭53−127726
号公報等に開示されている芳香族オキシカルボン酸、芳
香族グイカルボン酸の金属錯体;例えば特開昭52−4
5931号公報に開示されている銅フタロシアニン染料
のスルホニルアミン誘導体あるいは銅フタロシアニンの
スルホンアミド誘導体染料、銅フタロシアニンのスルホ
ンアミドおよびスルホン酸またはスルホン酸塩誘導体染
料;等を挙げることができる。
また正帯電性のものとしては、例えば特開昭49−51
951号公報、特開昭52−10141号公報等に開示
されている第4級アンモニウム化合物;例えば特開昭5
6−11461号公報、特開昭54−158932号公
報、米国特許第4,254,205号明細書等に開示さ
れているアルキルピリジニウム化合物、アルキルピコリ
ニウム化合物;例えばニグロシンSO、ニグロシンEX
等のニグロシン系染料;例えば特公昭49−80320
号公報に開示されている付加縮合体等を挙げることがで
きる。
これらの荷電制御剤の割合は、トナーに対して0.1−
10重量%であることが好ましく、特に0.3〜5重量
%であることが好ましい。
また本発明のトナーは、その軟化点Tspが90〜15
0℃であることが好ましく、特に100〜140℃であ
ることが好ましい、当該軟化点Tspが過小のときには
耐オフセット性が低下する場合があり、一方過大のとき
には低温定着性が不良となる場合がある。
本発明のトナーは、例えば次のような方法により製造す
ることができる。すなわち、既述の如き特定のポリマー
成分あるいはさらにその他の樹脂を加えたものに、着色
剤を加え、さらには必要に応じてその他の添加剤を加え
、これらを例えばエクストルーダーにより熔融混練し、
冷却後ジェットミル等により微粉砕し、次いで分級する
ことにより、所望の粒径のトナー粉末を得ることができ
る。またこのトナー粉末にさらにその他の添加剤を添加
混合することにより特性の改良されたトナーを得ること
もできる。
またその他の方法としては、エクストルーダーにより熔
融混練したものを熔融状態のままスプレードライヤー等
により噴霧もしくは液体中に分散することにより所望の
粒径のトナーを得ることができる。
本発明のトナーは、熱ローラ定着用のトナーであって、
例えば次のようにして画像の形成に供される。すなわち
、電子写真法においては、潜像担持体である悪光体上に
形成された静1itWJ像を、本発明のトナーを用いて
構成した現像剤により現像し、得られたトナー像を紙等
よりなる転写材に例えば静電転写し、次いで転写トナー
を熱ローラ定着方式により定着し、もって可視画像を形
成する。
熱ローラ定着方式において用いられる熱ローラ定着器は
、通常、熱ローラと、これに対接配置された対接ローラ
と、加熱源とにより構成され、加熱源により熱ローラの
温度を一定範囲の温度に維持しながら、これら一対のロ
ーラ間をトナーが転写された支持体を通過させることに
より、トナーを直接熱ローラに接触させて当該トナーを
支持体に熱定着する。
本発明のトナーは、特に支持体上のトナーと、熱ローラ
との接触時間が1秒以内好ましくは0.5秒以内である
ような高速で定着を行うときに従来のトナーに比して著
しく優れた効果を発揮する。
〔具体的実施例〕
以下本発明の具体的実施例および比較例について説明す
るが、本発明がこれらの実施例に限定されるものではな
い。
以下の実施例および比較例で用いた各ポリマーの具体的
組成は、後記第1表、第2表および第3表に示す通りで
あり、そして各実施例および比較例においては、後記第
4表に示す組合せおよび配合比で各ポリマーを用いた。
〈実施例1〜6および比較例1〜5〉 各実施例および比較例においては次のようにしてトナー
を製造した。
すなわち、後記第4表に示す各ポリマーの合計100重
量部および着色剤と、ポリプロピレン「ビスコール66
0PJ  (三洋化成工業社製)3重量部と、rWax
−EJ  (ヘキスト社製)2重量部と、荷電制御剤「
ボントロンE−81J  (オリエント化学社製)2重
量部とを混合し、加熱ロールにより混練し、冷却した後
粗砕し、さらに超音速ジェットミルにより微粉砕し、次
いで風力分級機により分級することにより着色微粒子を
得た。
この着色機°粒子100重量部に対して、疎水性シリカ
微粉末「アエロジルR−972J(日本アエロジル社製
)0.8重量部を添加し、これらを■型混合器により混
合し、もって体積平均粒径が11.Oμのトナーを得た
実施例1〜6および比較例1〜5で得られたトナーをそ
れぞれ「トナー1」〜「トナー6」および「比較トナー
1」〜「比較トナー5」とする。
次に、トナー1〜6および比較トナー1〜5の各3重量
部と、スチレン−メチルメタクリレート共重合体樹脂を
被覆してなる平均粒径が110nの樹脂被覆キャリア9
7重量部とを混合して合計11種の現像剤を調製した。
これらの現像剤を用いて、電子写真複写機rU−Biχ
5000J  (小西六写真工業社製)により静電潜像
の形成および現像を行い、得られたトナー像を転写紙上
に転写したうえ熱ローラ定着器により定着して複写画像
を形成する実写テストを行い、下記の方法により最低定
着温度(定着可能な熱ローラの最低温度)、オフセント
発生温度(オフセット現像が生ずる最低温度)を測定し
、併せて定着可能温度範囲を求めた。
員他定lム皮 上記複写機にて未定着画像を作成した後、表層がテフロ
ン(デュポン社製ポリテトラフルオロエチレン)で形成
された50φの熱ローラと、表層がシリコーンゴムrK
E−1300RTVJ  (信越化学工業社製)で形成
された圧着ローラとよりなる熱ローラ定着器により、6
4g/m”の転写紙に転写せしめた試料トナーによるト
ナー像を、熱ローラの線速度2001wm 7秒、線圧
0.8kg/ (II、ニフブ輻8.0−一で定着せし
める操作を、熱ローラの設定温度を80〜230℃の範
囲内で5℃ずつ段階的に高くして各温度において繰り返
し、形成された定着画像に対して、ケン寸度試験機によ
り転写紙と同一の紙にて摺擦を施し、十分な耐摺性を示
す定着画像に係る最低の設定温度をもって最低定着温度
とした。
なおここに用いた熱ローラ定着器はシリコーンオイル供
給機構を存しないものである。
オフセット 生゛エ オフセント発生温度の測定は、上記最低定着温度の測定
に準するが、上記複写機にて未定着画像を作成した後、
トナー像を転写して上述の熱ローラ定着器により定着処
理を行い、次いで白紙の転写紙を同様の条件下で当該熱
ローラ定着器に送ってこれにトナー汚れが生ずるか否か
を目視観察する操作を、前記熱ローラ定着器の熱ローラ
の設定温度を順次上昇させた状態で繰り返し、トナーに
よる汚れの生じた最低の設定温度をもってオフセント発
生温度とした。
定l旦皿貫皮靴皿 上記のようにして測定されたオフセント発生温度と最低
定着温度との差を定着可能温度範囲とした。
以上の結果を第5表に示す。
さらに各トナーの耐ブロッキング性、色調および帯電量
(Q/M)を次のようにして測定した。
呈工豆ヱ土Z久1 トナーを、温度50℃、相対湿度43%の環境条件下に
2時間放置し、当該トナーに凝集塊が生ずるか否かによ
って判定し、凝集塊が認められなかった場合を「○」と
し、4に集塊が若干認められた場合を「Δ」とし、凝集
塊が相当に認められた場合を「×」とした。
豊田 目視により判定した。
帯電量(Q/M) 公知のブローオフ法により測定し、トナー1g当りの摩
擦帯it荷量の値を帯電量(Q/M)とした。
以上の結果を第5表に併せて示す。
さらに上記複写機による実写テストにより得られた複写
画像について、カブリ、鮮明性を次のようにして評価し
た。
カブリ サクラデンシトメーター(小西六写真工業社製)を用い
て、原稿濃度が0.0の白地部分の現像画像に対する相
対濃度を測定して判定した。なお、白地反射濃度を0.
0とした。評価は相対濃度が0.01未満のものを「○
」とし、0,01以上で0.03未満のものを「△」と
し、0.03以上のものを「×」とした。
■凱箪 原稿の線画チャートをオリジナルとして、その再現性を
拡大し視角的に判定した。評価は良好なものを「○jと
し、良好とはいえないが実用レベルにあるものを「△」
とし、劣っていて実用的には問題のあるものを「×」と
した。
以上の結果を第5表に併せて示す。
さらに上記複写機による実写テストを連続的に繰り返し
て行い、トナーの耐久性を調べた。
すなわち、上記複写機により連続して3万回の画像形成
プロセスを繰り返した後に、複写画像のカブリ、鮮明性
を上記と同様にして測定評価した。
以上の結果を第5表に併せて示す。
第5表の結果から理解されるように、本発明のトナー1
〜6は、いずれも、低温定着性、耐オフセント性、耐ブ
ロッキング性、摩擦帯電性、耐久性、色調の優れたもの
であり、カブリのない鮮明な画像を長期間安定に形成す
ることができる。
これに対して、比較トナーlは、成分(B)の低融点ポ
リマーの融点が過小であるため、耐ブロッキング性が劣
り、得られた複写画像はカブリの多い不鮮明なものであ
り、また3万回の画像形成後においてはこれらの欠点が
さらに著しくなり、結局耐久性の低いものであった。
また比較トナー2は、成分(B)の低融点ポリマーの融
点が過大であるため、低温定着性が劣り、定着不良の生
じやすいものであった。
また比較トナー3は、成分(C)のコポリマーを含有し
ないため、着色剤の分散性が不十分であり、その結果得
られる複写画像の色調が劣り、また摩擦帯電性が低く、
そのため複写画像はカブリの多い不鮮明なものであった
。また3万回の画像形成後においてはこれらの欠点がさ
らに著しくなり、結局耐久性の低いものであった。
また比較トナー4は、成分(A)のポリマーおよび成分
(C)のコポリマーを含有しないため、耐オフセント性
、摩擦帯電性、着色剤の分散性がいずれも劣り、複写画
像はカブリのある不鮮明なものであった。
また比較トナー5は、成分(B)の低融点ポリマーおよ
び成分(C)のコポリマーを含有しないため、低温定着
性が劣り、定着不良の生じやすいものであった。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1)下記成分(A)、(B)、(C)および(D)を必
    須成分として含有してなることを特徴とする熱ローラ定
    着用静電像現像用トナー。 成分(A):ガラス転移点が50〜80℃のポリマー。 成分(B):前記成分(A)と非相溶性でかつ融点が5
    0〜130℃の低融点ポリマー。 成分(C):少なくとも前記成分(A)と相溶性のある
    セグメントポリマーと、少なくとも前記成分(B)と相
    溶性のあるセグメントポリマーとを化学的に結合してな
    るコポリマー。 成分(D):着色剤。
JP61202731A 1986-08-30 1986-08-30 熱ロ−ラ定着用静電像現像用トナ− Pending JPS6360457A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001175021A (ja) * 1999-12-16 2001-06-29 Mitsubishi Chemicals Corp 静電荷像現像用トナー

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2001175021A (ja) * 1999-12-16 2001-06-29 Mitsubishi Chemicals Corp 静電荷像現像用トナー

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