JPS636015Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ この考案は菓子類容器に係り、更に詳述すれば
シヨートケーキ等を箱型の容器に入れてから取出
す際に便利な菓子類容器に関する。

［従来の技術］ シヨートケーキやチーズケーキ等は一般に円盤
状のものを複数個に等分し、楔状の型にして市販
されている。

［考案が解決しようとする問題］ このようなケーキを購入すると大抵の場合紙製
の箱型容器内に入れられて手渡されるが、小さい
容器内に入れられたやわらかいケーキを家庭で取
出す場合、販売店のようにトングがなく、手か箸
で取出されるためケーキ型が損われて見栄えが悪
くなり、手での取出しの場合衛生的でない上にク
リーム等が指先に付着し、特に子供がこれを行つ
た場合周囲のものや衣服をよごし体裁もよくな
い。

［問題点を解決するための手段］ この考案はこのような欠点を除去することを目
的とするもので、その特徴とするところは方形の
底板１を中心に該底板１の一方の対向辺から一対
の端面板２，２を延在せしめ、他方の対向辺から
端縁に略Ｖ字状の提げ手部５，５と、この提げ手
部５が連接しこの間の端縁に一対の側面板４，４
とをそれぞれ延在せしめ、これら各端面板２，２
および側面板４，４と底板１の境に折目７および
８を施した容器素形材９からなり、前記端面板
２，２および側面板４，４を底板１の一面側にそ
れぞれ折目７，７と８，８から曲げ起こすことに
より載置部１０を構成せしめ、この載置部１０内
に入れられた菓子類ａの側面に前記端面板２，２
を密着せしめ、前記提げ手部５，５をもつて持ち
上げ持ち運びし得るようにしたことを特徴とする
菓子類容器を提供するものである。

［実施例の構成］ 以下この考案を図に示す一実施例について詳述
する。

この考案の菓子類容器は、第１図の展開図で示
すように、紙または同効素材をもつて市販されて
いるケーキが載せられる大きさの方形の底板１を
中心にその一方の２辺より端縁にＶ字形の刻み目
（ノツチ）３を施した一対の端面板２を、他方の
２辺より端縁に略Ｖ字状の提げ手部５とこの提げ
手部が連接し、この間の端縁に前記同様Ｖ字形の
刻み目６を施した一対の側面板４をそれぞれ延在
せしめ、これら各端面板２および側面板４と底板
１の境に鎖線で示す折目７および８を施けた容器
素形材９を紙葉等より型抜きにより形成せしめ
る。

［考案の作用］ この容器素形材９は、使用前に嵩らないように
偏平状態で収納されており、使用に当つては第２
図に示すように折目７，８で両端面板２と両側面
板４を底板１の一面側に曲げ起こすことにより載
置部１０を形成して菓子類容器１１とし、第３図
に示すようにこの載置部１０内にケーキやカステ
ラ等の菓子類ａを入れ、第４図に示すように提げ
手部５の端部を必要に応じ合掌貼りするかホツチ
ギス止めし、端面板２、側面板４を菓子類ａの側
面に密着するように当接すれば菓子類ａの残留水
分や糖分等により糊料を使用しなくても特に端面
板２，２や側面板４，４は菓子類ａから剥がれな
い。

この場合紙葉の一面に合成樹脂薄膜を形成した
複合紙を用いれば剥がす時菓子類の付着が少なく
形を損うことがない。

第４図に示すように菓子類を１個づつ収容した
菓子類容器１１を第５図に示すように、更に大き
い箱型の容器１２に入れて販売すれば、箱型の容
器１２の中から取出しに当つては提げ手部５が利
用でき、取出したあともこの容器１１が第３図に
示すように皿代りをし便利である。

［考案の効果］ 以上述べたようにこの考案は方形の底板１を中
心に該底板１の一方の対向辺から一対の端面板
２，２を延在せしめ、他方の対向辺から端縁に略
Ｖ字状の提げ手部５，５と、この提げ手部５が連
接しこの間の端縁に一対の側面板４，４とをそれ
ぞれ延在せしめ、これら各端面板２，２および側
面板４，４と底板１の境に折目７および８を施し
た容器素形材９からなり、前記端面板２，２およ
び側面板４，４を底板１の一面側にそれぞれ折目
７，７と８，８から曲げ起こすことにより載置部
１０を構成せしめ、この載置部１０内に入れられ
た菓子類ａの側面に前記端面板２，２を密着せし
め、前記提げ手部５，５をもつて持ち上げ持ち運
びし得るようにしたので、菓子類の個別容器とし
て単品売り用の容器としても利用でき、多数個売
りの場合、これら多数個を入れた箱からの取り出
しが容易で、皿代りにもなり、しかも貼り付け部
分がないので安価に構成できる等の効果を有す
る。

【図面の簡単な説明】

図はいずれもこの考案の一実施例を示すもの
で、第１図は展開図、第２図は菓子類を入れるた
めに端面および側面板を折曲げた状態の斜視図、
第３図は載置部に菓子類を載せた状態の斜視図、
第４図は菓子類容器としての完成状態の斜視図、
第５図は使用状態の１例を示す断面図である。 １……底板、２……端面板、４……側面板、５
……提、１０……載置部、１１……菓子類容器。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 方形の底板１を中心に該底板１の一方の対向辺
   から一対の端面板２，２を延在せしめ、他方の対
   向辺から端縁に略Ｖ字状の提げ手部５，５と、こ
   の提げ手部５が連接しこの間の端縁に一対の側面
   板４，４とをそれぞれ延在せしめ、これら各端面
   板２，２および側面板４，４と底板１の境に折目
   ７および８を施した容器素形材９からなり、前記
   端面板２，２および側面板４，４を底板１の一面
   側にそれぞれ折目７，７と８，８から曲げ起こす
   ことにより載置部１０を構成せしめ、この載置部
   １０内に入れられた菓子類ａの側面に前記端面板
   ２，２を密着せしめ、前記提げ手部５，５をもつ
   て持ち上げ持ち運びし得るようにしたことを特徴
   とする菓子類容器。