JPS6359812A

JPS6359812A - 回転式刈払機のカツタ−線

Info

Publication number: JPS6359812A
Application number: JP61203632A
Authority: JP
Inventors: 中西　重明; 正志阿部; 孝司岩瀬
Original assignee: Toray Monofilament Co Ltd
Current assignee: Toray Monofilament Co Ltd
Priority date: 1986-09-01
Filing date: 1986-09-01
Publication date: 1988-03-15

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明は、芝草や雑草を刈取る回転式刈払機の回転刃と
して使用する合成樹胞モノフィラメント製のカッター線
に関するもので必る。

（従来技術）刈払せ支は、一般家庭の芝草間収用、牧場の牧草刈収用
、農園やあぜ道の雑草刈取用および道路や河岸堤防の雑
草刈取用などの多方面に広く利用されている。

このような刈払機としては、金２冗製のノコギリ状回転
刃を高速回転させて、これを芝草などに当てて刈取る型
式のものが、従来からもっばら使用されてきたが、この
型式の刈払機は、その芝草刈取能力はきわめてすぐれて
いるものの、作業中に金属製回転刃が石塊やコンク１ノ
ートなどに当った場合に、刃先の一部が破損し、しかも
破損した刃や石片が飛散して作業者に怪我を負わすとい
う危険を含んでいる。また金属製回転刃を有する回転刃
を用いて、石垣、飛び石および植え込みなどの周辺の芝
草刈取作業を行なう場合には、回転刃がこれらの障害物
によって損傷を受けたり、おるいは植込み植物の根元を
切断したりして、能率的な作業を行なうことが困難でお
った。

そこで最近では、このような問題を解消し、安全でしか
も植物に傷を付けない回転刃として、合成樹胞モノフィ
ラメント製カッター線が開発され、とくに上記したよう
な金属製回転刃では清掃困難な場所を対象として使用さ
れている。

すなわちこの型式の回転式刈払機は、金属やプラスチッ
クからなる回転体に、長ざ杓１０〜２０ｃｍの合成樹胞
モノフィラメント製カッター線を、１本ないしは複数本
取付け、これを高速回転させて芝草などを打ち払うこと
によって刈払作業を行なうものでおる。

そしてこの型式の刈払四にｄ３いては、使用中にモノフ
ィラメント製のカッター、腺が摩滅あるいは折損し−Ｃ
消耗するために、カッター線の補給方法に工夫がなされ
、長尺のカッター線をカセットリールなどに線状に巻い
たものを回転物に取付け、その先端を必要早引き出して
使用し、消耗の度合に応じてカッター線先端をカセット
リールから引き出すことにより、簡便でしかも短時間に
カッター線を補給できるようになっている。

（本発明が解決しＪ：うとする問題点）しかしながら上
述した従来の合成樹胞モノフィラメント製カッター線を
用いた刈払機にあいでは、その先端が太茎の雑草、樹木
、地面および石塊などに当った場合に、回転が急激に低
下し、カッター線に衝撃的な荷重がかかるため、カセッ
トリール内のカッター線が瞬間的にしかも強力に引張ら
れ、巻上げ、積重ねられているカッター線が摩隙ににっ
て発熱し、相互に溶融接着してしまうという問題をしば
しば生ずる。

このようにカセットリール内で刀ツター線の溶融接着を
生じた場合には、カッター線をカセット・リールから引
き出ずことが不可能となり、カッター線をすべて新しい
ものと交換せざるを得す、経済的にもきわめて不利であ
る。

本発明は、上述した従来の合成樹胞モノフィラメント製
カッター線を用いた刈払いが有する問題点を解決するた
めに検討した結果達成されたものである。

したがって本発明の目的は、衝撃的荷重を付加しても、
カセットリール内において相互に溶融接着することがな
く、耐久性が改良された、回転式刈払機のモノフィラメ
ント製カッター、腺を提供することにある。

（問題点を解決するための手段）すなわち本発明は、合成樹胞モノフィラメン１への表面
に、ポリアルキレンオキシドと、芳香核に直接結合した
水酸基を有する芳香族化合物との縮合物を付着せしめて
なることを特徴とする回転式刈払機のカッター線を、そ
の要旨とするものでおる。

本発明で用いる合成樹胞モノフィラメントとは、ナイロ
ン６、ナイロン６６、ナイロン６１０１ナイロン６１２
、ナイロン１１およびナイロン１２などのポリアミド、
ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレ
ートなどのポリエステル、ポリエチレン、ポリプロピレ
ンなどのポリオレフィン、ポリ塩化ビニリデン、ポリ弗
化ビニリデンなどのポリハロゲン化炭化水素、ポリオキ
シメチレンなどのポリエーテルおよびこれらを主成分と
する共重合体やポリマブレンドなどの繊維形成性重合体
を、通常の方法により溶融紡糸し、必要に応じて延伸、
熱セットしてなる、直径が０．５〜４．０簡の糸条を意
味する。

なお上記の重合体の中でも、モノフィラメントの強靭性
や紡糸性の面から、とくにポリアミド系重合体の使用が
好ましい。

また上記の合成樹胞モノフィラメントには、可塑剤、滑
剤、耐熱剤、耐光剤、耐候剤、帯電防止剤、顔料および
染料などの通常の添加剤を必要量含有せしめることがで
きる。

一方、本発明で用いるポリアルキレンオキシドと、芳香
核に直接結合した水酸基をＨする芳香族化合物との縮合
物とは、ポリエチレンオキシドおよびポリプロピレンオ
キシドなどのポリアルキレンオキシドと、ブチルフェノ
ール、オクチルフェノール、ドデシルフェノール、オク
チルクレゾール、トリブチルフェノールなどのアルキル
フェノ・−ル、アルキルナフトール、アルキルレゾルシ
ン、オレイルフェノール、ラウロイルフェノールおよび
ベンジルフェニルフェノールなどの芳香核に直接結合し
た水酸基を有する芳香族化合物とを、反応せしめて得ら
れる縮合生成物である。

本発明において、上記合成樹胞モノフィラメントの表面
に、上記１簡合物を付与する方法としては、上記縮合物
を水に：ｌざぜた水溶液、または通常の被膜形成性ポリ
マエマルジョンおるいは溶）１１に上記縮合物を混在さ
せた液状組成物などとなし、これを合成樹胞モノフィラ
メントに対し浸漬法、液膜接触法おるいは噴霧法などの
方法により付与した後、風乾あるいは強制乾燥する方法
が挙げられるが、とくに上記水溶液を用いる方法が有利
である。なお上記水溶液および液状組成物における上記
縮合物の濃度は、０．１〜２０重量％程度が好適である
。

かくしてなる本発明のカッター線は、これをカセットリ
ールに巻装し、回転式刈払機の本体に装着して、必要な
長さ分引き出し、回転刃とすることにより使用される。

そして本発明のカッター線は、回転刃の先端に瞬間的な
衝撃荷重が付加されても、カセットリール内において摩
家を生ずることがなく、カセットリール内での溶融接着
が効果的に防止されるため、カセットリールからの引き
出し補給を、常に安定して行なうことができる。

（発明の作用）本発明の刈払機のカッター線が上述したごとき効果を奏
する理由については明らかではないが、ポリアルキレン
オキシドと、芳香核に直接結合した水酸基を有する芳香
族化合物との縮合物の付与によって、モノフィラメント
間のｌ１ｇ力が大きくなり、モノフィラメントが瞬間的
な衝撃により引張られても滑らず、摩欺発熱を生じない
ことおよびたとえ滑りを生じても、上記縮合物の微粒子
が緩衝材となって離型剤的な役ｖｊを果たし、発熱や溶
融接着を防止することに起因するものと考えられる。

以下に実施例を挙げて本発明の効果をざらに詳）ホする
。

（実施例１）９８％濃硫酸を溶剤として測定した相対粘度が４．２の
ナイロン６に対し、柔軟化剤としてε−カブロラクタム
を７重旦％および滑剤としてエチレンビスステアリルア
ミドを０．３単口％添加した組成物を、２６０℃の温度
で溶融紡糸し、２０°Ｃの冷却水浴で冷却固化した後、
引き続いて９５℃熱水浴中で４倍に延伸し、直径２ｍの
延伸モノフィラメントを得た。

一方、ＴＲＮ−１２６（竹本油脂■製ポリオキシエチレ
ン・アルキルフェノール縮合物の２０％溶液）を純水で
希釈して、表−１に示したように有効成分の異なる水溶
液を調整し、各水溶液に上記で得たポリアミドモノフィ
ラメントを浸漬した後、風乾することにより、ポリオキ
シエチレン・アルキルフェノール縮合物を表面に付与し
たポリアミドモノフィラメントを得た。

このようにしてｊｄられた７種のポリアミドモノフィラ
メントについて、糸−系間摩擦力を測定すると共に、刈
払機にカッター線として着装し、実用試験に供した際の
溶融接着状態を観察し、その結果を表−１に併せて示し
た。

なおモノフィラメントの糸−系間摩擦力は、長さ１０ｃ
ｍのモノフィラメント試料１本を中央に、またその周囲
に長さ５ｃｍのモノフィラメント試料６本を束ね、結束
バンド（２軽粗材“’Ｃ０ＮＶＥＸ”　　ＣＶ−ｉｏｏ
）を２本用いて結束したものについて、中央の１本を引
ぎ摸く力を島）土製住所■製オートグラフＤＳＣ−２０
００を用いて、３００ｒｔｗｎ／分の速度で測定し、荷
重−時間曲線の初期変曲点の荷重を摩擦力として読み取
った値である。

また刈払機の実用試験は、■共立製″てが−る゛。

ＳＲＭ−１４１Ｆ型（回転ｆ１５００ＲＰＭ＞（７）専
用カセットリールに、モノフィラメン１〜のカッター線
を３ｍＷ付け、先端の１５ｃｍをカセットから引き出し
て回転刃となし、この刈払濾を運転して、直径約３ｃｍ
の立木の根元を打ち払う作業を行なう際に、回転刃の回
転が急激に低下した状態で立木から刈払はを離し、回転
速度が回復したら再度立木を打ち払う作業を繰り返して
、この作業をモノフィラメント回転刃が付根から折損す
るまで行なった後、カセットリールをとりはずして、モ
ノフィラメント同志の溶融接着状態を観察することによ
り次のとおり評価した。

Ｏ・・・溶融接着が全く生じていない △・・・わずかに溶融接着があるが、弱い力で分離可能 ×・・・溶融接着が著しく生じている表−１表−１の結果から明らかなように、ポリオキシエチレン
・アルキルフェノール縮合物を付与していない従来の回
転式刈払機のカッター線（Ｎα１）は、回転刃に瞬間的
な衝撃荷重をかけると、カセットリール内の溶融接着が
著しく発生するが、モノフィラメント表面にポリオキシ
エチレン・アルキルフェノール縮合物を付与してなる本
発明の回転式刈払機のカッター線（Ｎｏ、　２〜７）は
、カセットリール内で溶融接着することが全くなく、カ
セットリールからの引き出し補給操作を常に容易に行な
うことができる。

（実施例２）実施例１において、ＴＲＮ−１２６の代りに、丁ＲＮ−
１２５（竹本油脂■製ポリオキシエチレン・ベンジルフ
ェニルフェノール縮合物）の２％水溶液を用いて、同様
に試験した結果、糸−系間摩擦力は１．９Ｋｙで必り、
溶融接着は全く生じていなかった。

（発明の効果）以上説明したように、本発明の回転式刈払機のカッター
線は、衝撃的ｖＪ重を付加しても、カセットリール内に
おいて相互に溶融接着することがなく、常に一定の力で
カセットリールから引き出し補給することができ、操作
性および耐久性がきわめてすぐれている。

Claims

【特許請求の範囲】

合成樹胞モノフィラメントの表面に、ポリアルキレンオ
キシドと、芳香核に直接結合した水酸基を有する芳香族
化合物との縮合物を付着せしめてなることを特徴とする
回転式刈払機のカッター線。