JPS6255807B2 - - Google Patents
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- JPS6255807B2 JPS6255807B2 JP54048974A JP4897479A JPS6255807B2 JP S6255807 B2 JPS6255807 B2 JP S6255807B2 JP 54048974 A JP54048974 A JP 54048974A JP 4897479 A JP4897479 A JP 4897479A JP S6255807 B2 JPS6255807 B2 JP S6255807B2
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Landscapes
- Harvester Elements (AREA)
Description
本発明は一般家庭の庭園、公園或いは各種スポ
ーツ競技場などの芝草或いは雑草などを刈取るた
めの芝草刈取用合成樹脂製モノフイラメントに関
するものである。 従来これら芝草刈取用機械としては金属製回転
刃のついた高速回転刃物によつて芝草を切断除去
していた。 この作業は能率面では極めてすぐれているが芝
草中には石塊、セメント塊、金属片、ガラス片な
ど以外と多く、これらに高速金属刃が当つた場
合、刃先の一部が欠け、飛散し、時として作業中
の人体に当り怪我をするなどの危険な状態が発生
した。また金属刃の場合、石垣、飛び石或いは植
え込みの近くなどで使用する際に刃がこれらの障
害物によつて損傷を受けたり、或いは植え込み植
物の根元を切断したりして、能率的な作業を行な
うことが困難であつた。 そこで、これら問題を解消し、安全でしかも植
物に傷をつけない芝草刈取用材料として、合成樹
脂製モノフイラメントを用いた芝草刈取機が使用
されるようになつた。たとえば特開昭49−131834
号公報および特公昭51−28538号公報などにはナ
イロン製モノフイラメントを高速回転体に取付け
て芝草等に当て、これを刈取る提案が開示されて
いる。このような合成樹脂製モノフイラメントを
使用した芝草刈取機の場合、先に述べた金属刃物
を使用した場合のような危険性は皆無となり、安
心して能率的な作業ができると同時に、従来金属
刃では作業のできなかつた石垣や飛び石廻りなど
までも刈取り作業が可能になつた。 さて、合成樹脂製モノフイラメントで芝草刈取
作業をする場合、該モノフイラメントの回転数は
毎分6000回転以上の高速回転を必要とし、毎分
5000回転の回転速度以下では芝草刈取り能力は極
めて低下し、初期の目的が達成できないとされて
いる。 ところでここで使用される合成樹脂製モノフイ
ラメントは高速回転、すなわち常用毎分7000回転
ないし9000回転において、高速回転しながら芝草
を刈取り、しかも石塊に当つたり、時として石垣
や飛び石廻り、さらに植え込みの根元廻りなどの
草刈取り作業という過酷な条件にさらされるた
め、これら過酷な条件に耐え得る性質を具備して
いなければならない。すなわち、芝草刈取用合成
樹脂製モノフイラメントに要求される特性として
は、高速回転芝草刈取り作業に伴なう摩耗に耐
え、回転体と合成樹脂製モノフイラメント根元部
（回転体保持部）に生ずる連続的な高速繰り返し
屈曲に耐えること及びとくに極めて過酷な状態に
さらされる先端部が「先割れ」に対する耐久性を
有することが挙げられる。 合成樹脂モノフイラメント根本部での屈曲状態
の変化は激しく、ときとしてモノフイラメントが
回転体保持部からちぎれて、飛んでしまうという
事故を招く。また合成樹脂モノフイラメント先端
部に加わる衝撃力は該モノフイラメントの「先割
れ」と云う形で現われ「先割れ」を生ずると芝草
刈取能力は当然乍ら低下するし、該モノフイラメ
ントの消耗も激しくなる。 そこで本発明者らは根元折れが少なく、先端割
れの生じにくい芝草刈取り用合成樹脂モノフイラ
メントを目的として鋭意検討した結果、モノフイ
ラメントの素材合成樹脂に対し、低分子可塑剤
を、いわゆる可塑剤としての配合量の常識を越え
て、比較的多量配合することにより、従来の芝草
刈取用モノフイラメントに比較して、耐久性がす
ぐれ、芝草刈取能力の良い合成樹脂製モノフイラ
メントが得られることを見出すにいたつた。 従来から、合成樹脂製モノフイラメントを製造
する際に、モノフイラメントの透明性、柔軟性お
よび延伸性などを改良するために、合成樹脂に対
し、低分子可塑剤を配合することは良く知られて
いるが、この目的を達成するための可塑剤配合量
は、モノフイラメントの他の特性を阻害させない
ために、通常数％の少割合であり、多くとも高々
３〜４重量％の範囲にあるのが常識であつた。 しかるに本発明者らは、いわゆる可塑剤の配合
量の常識を大きく越えた、５重量％以上、とくに
７重量％以上という多量の低分子可塑剤を合成樹
脂に含有せしめて得られたモノフイラメントは、
芝草刈取用という特定の用途において、先割れや
根元折れを起こしにくく、耐久性および芝草刈取
能力がすぐれるという特異効果を奏することを知
見したのである。 すなわち本発明は、低分子可塑剤を５ないし15
重量％含有することを特徴とする芝草刈取用合成
樹脂製モノフイラメントを、その要旨とするもの
である。 本発明のモノフイラメントを構成する合成樹脂
原料はポリアミド樹脂が最適であり、ナイロン
６、ナイロン66などの単独重合体またはこれらの
共重合体が好ましく適用できる。合成樹脂原料の
重合度は硫酸相対粘度法により測定した値が3.0
〜4.5程度の範囲が好ましい。 本発明の芝草刈取用合成樹脂モノフイラメント
が必須成分とする低分子可塑剤としては、Ｎ―エ
チル―Ｏ・Ｐ―トルエンスルホンアミド、Ｎ―ｎ
ブチル―ベンゼンスルホンアミド、ｐ―トルエン
スルホンアミド、Ｎ―シクロヘキシル―Ｐ―トル
エンスルホンアミドおよびＮ―ｎブチル―Ｐ―ト
ルエンスルホンアミドなどのスルホンアミド系可
塑剤、Ｐ―オキシ安息香酸―２―エチルヘキシル
エステルなどの安息香酸エステル系可塑剤および
２―メチル―２，４―ペンタンジオールなどのア
ルコール系可塑剤などが使用できるが、なかでも
スルホンアミド系可塑剤の使用により好ましい効
果が得られる。これら低分子可塑剤の含有量は５
〜15重量％、とくに７〜12重量％の範囲が適当で
あり、５重量％以下では目的とする効果が得られ
ず、15重量％以上ではモノフイラメントの他の特
性の低下が大きくなるため好ましくない。 本発明の芝草刈取用合成樹脂モノフイラメント
は例えばポリアミドと低分子可塑剤の予備混合物
を溶融押出機に供給し、これを通常の手段で溶融
紡糸することにより得られるが、このモノフイラ
メントを必要に応じ適度に延伸した後、さらに50
〜98℃の温水浴中で弛緩温水処理を行なうことに
より、一層柔軟性にすぐれた製品を得ることがで
きる。 本発明の芝草刈取用合成樹脂モノフイラメント
の横断面直径は例えば通常0.5mm〜3.0mm、好まし
くは1.5mm〜2.5mmの範囲が適当である。またモノ
フイラメントの横断面形状は通常円形または楕円
形でよく、場合によつては異形断面のものも使わ
れる。 本発明の芝草刈取用合成樹脂モノフイラメント
は、その１本または２本以上を回転体にとりつ
け、例えばその回転体を毎分8000〜10000回転さ
せて使用される。回転体からのびるモノフイラメ
ントの長さは刈払われる対象物あるいは地形等に
よつて適宜調節されるもので、とくに制限はされ
ないが、一般に100〜250mm程度で使用される。 本発明の芝草刈取用合成樹脂モノフイラメント
によれば、根元折れ或いは先端割れなどの異常現
象の発生がなく極めて能率的な草刈り作業を行な
うことができる。 また該合成樹脂製モノフイラメントは柔軟性に
富んでおり、芝草刈機に収納するカセツトへの巻
付作業性が良い。小型カセツトへのモノフイラメ
ントのなじみも優れており、通常の場合にはモノ
フイラメントが太くなると小型カセツトへの巻付
けが困難となるが、本発明の合成樹脂製モノフイ
ラメントの場合は極めて容易に巻付けが可能とな
り取扱い作業性は改善できる。 以下に実施例を挙げ、本発明の効果を説明す
る。 実施例 １ 硫酸法相対粘度3.40のナイロン６ペレツトに対
し富士アミドケミカル(株)製可塑剤TopcizerNo.３
（Ｎ―エチル―Ｏ・Ｐ―トルエンスルホンアミ
ド）を10重量パーセント加え、ヘンシエルミキサ
にて充分撹拌混合後、30ｍ／ｍφ押出機を使用
し、紡糸温度270℃、吐出量135ｇ／min、紡糸速
度7.6ｍ／minにて17℃の水浴中に紡出した。冷
却後85℃の温水浴中で2.9倍に延伸し、引き続き
95℃の温水浴中で1.27倍に延伸して、直径2.55ミ
リメートルのモノフイラメントをドラムに巻き取
つた。 該モノフイラメントを枠長１メートルの綛巻機
に巻き綛取りした。次いで95℃の温水浴中にて弛
緩状態で60分間処理し引き続き表面処理油剤中に
浸し風乾した。 このようにして得られた合成樹脂製モノフイラ
メントＡは極めて柔軟性に富んでおり共立農機(株)
製SRM―140 Ｄ型芝草刈取機の小型カセツトへ
の巻付性も良く、「カセツト端より10センチメー
トルモノフイラメントを出し毎分約7000回転の高
速回転で連続５分間の芝草刈取りを行なう」操作
を、モノフイラメントを遂次カセツトから引き出
し、10回くり返す試験を行なつた。 その結果を表―１に示すが根元折れ、先端割れ
の少ないことがわかる。 なお、試験後のモノフイラメントの先端は第１
図のＡに示す如く先端割れが全くなかつた。 また、弛緩熱処理を省略した以外は、上記と同
様にして得たモノフイラメントＢについて、芝草
刈取機での実用評価を行なつた結果、表―１に示
したとおり、モノフイラメントがやや硬く、カセ
ツトへのなじみおよび収納性の点でやや問題があ
つたものの、根元折れおよび先割れはほとんど生
じなかつた。 比較例 １ 実施例１の合成樹脂製モノフイラメントＡと同
様の製組造条件において、可塑剤（TOPCIZER
No.３）の配合量を表―１に示したように種々変更
して、合成樹脂製モノフイラメントＣ，Ｄおよび
Ｅを製造した。 これらのモノフイラメントについて、同様に実
用試験を行なつた結果を表―１に併せて示す。 この結果、低分子可塑剤の配合しない場合Ｃ
は、カセツトへの収納性が不良で、しかも根元折
れや先割れが著しく生じ、また低分子可塑剤の配
合量がいわゆる可塑剤並の少割合の場合Ｄ，Ｅ
は、上記モノフイラメントＣよりもやや改良され
るものの、本発明のモノフイラメントＡ，Ｂに比
較してカセツト収納性、根元割れおよび先割れお
よび先割れが共に劣つている。
ーツ競技場などの芝草或いは雑草などを刈取るた
めの芝草刈取用合成樹脂製モノフイラメントに関
するものである。 従来これら芝草刈取用機械としては金属製回転
刃のついた高速回転刃物によつて芝草を切断除去
していた。 この作業は能率面では極めてすぐれているが芝
草中には石塊、セメント塊、金属片、ガラス片な
ど以外と多く、これらに高速金属刃が当つた場
合、刃先の一部が欠け、飛散し、時として作業中
の人体に当り怪我をするなどの危険な状態が発生
した。また金属刃の場合、石垣、飛び石或いは植
え込みの近くなどで使用する際に刃がこれらの障
害物によつて損傷を受けたり、或いは植え込み植
物の根元を切断したりして、能率的な作業を行な
うことが困難であつた。 そこで、これら問題を解消し、安全でしかも植
物に傷をつけない芝草刈取用材料として、合成樹
脂製モノフイラメントを用いた芝草刈取機が使用
されるようになつた。たとえば特開昭49−131834
号公報および特公昭51−28538号公報などにはナ
イロン製モノフイラメントを高速回転体に取付け
て芝草等に当て、これを刈取る提案が開示されて
いる。このような合成樹脂製モノフイラメントを
使用した芝草刈取機の場合、先に述べた金属刃物
を使用した場合のような危険性は皆無となり、安
心して能率的な作業ができると同時に、従来金属
刃では作業のできなかつた石垣や飛び石廻りなど
までも刈取り作業が可能になつた。 さて、合成樹脂製モノフイラメントで芝草刈取
作業をする場合、該モノフイラメントの回転数は
毎分6000回転以上の高速回転を必要とし、毎分
5000回転の回転速度以下では芝草刈取り能力は極
めて低下し、初期の目的が達成できないとされて
いる。 ところでここで使用される合成樹脂製モノフイ
ラメントは高速回転、すなわち常用毎分7000回転
ないし9000回転において、高速回転しながら芝草
を刈取り、しかも石塊に当つたり、時として石垣
や飛び石廻り、さらに植え込みの根元廻りなどの
草刈取り作業という過酷な条件にさらされるた
め、これら過酷な条件に耐え得る性質を具備して
いなければならない。すなわち、芝草刈取用合成
樹脂製モノフイラメントに要求される特性として
は、高速回転芝草刈取り作業に伴なう摩耗に耐
え、回転体と合成樹脂製モノフイラメント根元部
（回転体保持部）に生ずる連続的な高速繰り返し
屈曲に耐えること及びとくに極めて過酷な状態に
さらされる先端部が「先割れ」に対する耐久性を
有することが挙げられる。 合成樹脂モノフイラメント根本部での屈曲状態
の変化は激しく、ときとしてモノフイラメントが
回転体保持部からちぎれて、飛んでしまうという
事故を招く。また合成樹脂モノフイラメント先端
部に加わる衝撃力は該モノフイラメントの「先割
れ」と云う形で現われ「先割れ」を生ずると芝草
刈取能力は当然乍ら低下するし、該モノフイラメ
ントの消耗も激しくなる。 そこで本発明者らは根元折れが少なく、先端割
れの生じにくい芝草刈取り用合成樹脂モノフイラ
メントを目的として鋭意検討した結果、モノフイ
ラメントの素材合成樹脂に対し、低分子可塑剤
を、いわゆる可塑剤としての配合量の常識を越え
て、比較的多量配合することにより、従来の芝草
刈取用モノフイラメントに比較して、耐久性がす
ぐれ、芝草刈取能力の良い合成樹脂製モノフイラ
メントが得られることを見出すにいたつた。 従来から、合成樹脂製モノフイラメントを製造
する際に、モノフイラメントの透明性、柔軟性お
よび延伸性などを改良するために、合成樹脂に対
し、低分子可塑剤を配合することは良く知られて
いるが、この目的を達成するための可塑剤配合量
は、モノフイラメントの他の特性を阻害させない
ために、通常数％の少割合であり、多くとも高々
３〜４重量％の範囲にあるのが常識であつた。 しかるに本発明者らは、いわゆる可塑剤の配合
量の常識を大きく越えた、５重量％以上、とくに
７重量％以上という多量の低分子可塑剤を合成樹
脂に含有せしめて得られたモノフイラメントは、
芝草刈取用という特定の用途において、先割れや
根元折れを起こしにくく、耐久性および芝草刈取
能力がすぐれるという特異効果を奏することを知
見したのである。 すなわち本発明は、低分子可塑剤を５ないし15
重量％含有することを特徴とする芝草刈取用合成
樹脂製モノフイラメントを、その要旨とするもの
である。 本発明のモノフイラメントを構成する合成樹脂
原料はポリアミド樹脂が最適であり、ナイロン
６、ナイロン66などの単独重合体またはこれらの
共重合体が好ましく適用できる。合成樹脂原料の
重合度は硫酸相対粘度法により測定した値が3.0
〜4.5程度の範囲が好ましい。 本発明の芝草刈取用合成樹脂モノフイラメント
が必須成分とする低分子可塑剤としては、Ｎ―エ
チル―Ｏ・Ｐ―トルエンスルホンアミド、Ｎ―ｎ
ブチル―ベンゼンスルホンアミド、ｐ―トルエン
スルホンアミド、Ｎ―シクロヘキシル―Ｐ―トル
エンスルホンアミドおよびＮ―ｎブチル―Ｐ―ト
ルエンスルホンアミドなどのスルホンアミド系可
塑剤、Ｐ―オキシ安息香酸―２―エチルヘキシル
エステルなどの安息香酸エステル系可塑剤および
２―メチル―２，４―ペンタンジオールなどのア
ルコール系可塑剤などが使用できるが、なかでも
スルホンアミド系可塑剤の使用により好ましい効
果が得られる。これら低分子可塑剤の含有量は５
〜15重量％、とくに７〜12重量％の範囲が適当で
あり、５重量％以下では目的とする効果が得られ
ず、15重量％以上ではモノフイラメントの他の特
性の低下が大きくなるため好ましくない。 本発明の芝草刈取用合成樹脂モノフイラメント
は例えばポリアミドと低分子可塑剤の予備混合物
を溶融押出機に供給し、これを通常の手段で溶融
紡糸することにより得られるが、このモノフイラ
メントを必要に応じ適度に延伸した後、さらに50
〜98℃の温水浴中で弛緩温水処理を行なうことに
より、一層柔軟性にすぐれた製品を得ることがで
きる。 本発明の芝草刈取用合成樹脂モノフイラメント
の横断面直径は例えば通常0.5mm〜3.0mm、好まし
くは1.5mm〜2.5mmの範囲が適当である。またモノ
フイラメントの横断面形状は通常円形または楕円
形でよく、場合によつては異形断面のものも使わ
れる。 本発明の芝草刈取用合成樹脂モノフイラメント
は、その１本または２本以上を回転体にとりつ
け、例えばその回転体を毎分8000〜10000回転さ
せて使用される。回転体からのびるモノフイラメ
ントの長さは刈払われる対象物あるいは地形等に
よつて適宜調節されるもので、とくに制限はされ
ないが、一般に100〜250mm程度で使用される。 本発明の芝草刈取用合成樹脂モノフイラメント
によれば、根元折れ或いは先端割れなどの異常現
象の発生がなく極めて能率的な草刈り作業を行な
うことができる。 また該合成樹脂製モノフイラメントは柔軟性に
富んでおり、芝草刈機に収納するカセツトへの巻
付作業性が良い。小型カセツトへのモノフイラメ
ントのなじみも優れており、通常の場合にはモノ
フイラメントが太くなると小型カセツトへの巻付
けが困難となるが、本発明の合成樹脂製モノフイ
ラメントの場合は極めて容易に巻付けが可能とな
り取扱い作業性は改善できる。 以下に実施例を挙げ、本発明の効果を説明す
る。 実施例 １ 硫酸法相対粘度3.40のナイロン６ペレツトに対
し富士アミドケミカル(株)製可塑剤TopcizerNo.３
（Ｎ―エチル―Ｏ・Ｐ―トルエンスルホンアミ
ド）を10重量パーセント加え、ヘンシエルミキサ
にて充分撹拌混合後、30ｍ／ｍφ押出機を使用
し、紡糸温度270℃、吐出量135ｇ／min、紡糸速
度7.6ｍ／minにて17℃の水浴中に紡出した。冷
却後85℃の温水浴中で2.9倍に延伸し、引き続き
95℃の温水浴中で1.27倍に延伸して、直径2.55ミ
リメートルのモノフイラメントをドラムに巻き取
つた。 該モノフイラメントを枠長１メートルの綛巻機
に巻き綛取りした。次いで95℃の温水浴中にて弛
緩状態で60分間処理し引き続き表面処理油剤中に
浸し風乾した。 このようにして得られた合成樹脂製モノフイラ
メントＡは極めて柔軟性に富んでおり共立農機(株)
製SRM―140 Ｄ型芝草刈取機の小型カセツトへ
の巻付性も良く、「カセツト端より10センチメー
トルモノフイラメントを出し毎分約7000回転の高
速回転で連続５分間の芝草刈取りを行なう」操作
を、モノフイラメントを遂次カセツトから引き出
し、10回くり返す試験を行なつた。 その結果を表―１に示すが根元折れ、先端割れ
の少ないことがわかる。 なお、試験後のモノフイラメントの先端は第１
図のＡに示す如く先端割れが全くなかつた。 また、弛緩熱処理を省略した以外は、上記と同
様にして得たモノフイラメントＢについて、芝草
刈取機での実用評価を行なつた結果、表―１に示
したとおり、モノフイラメントがやや硬く、カセ
ツトへのなじみおよび収納性の点でやや問題があ
つたものの、根元折れおよび先割れはほとんど生
じなかつた。 比較例 １ 実施例１の合成樹脂製モノフイラメントＡと同
様の製組造条件において、可塑剤（TOPCIZER
No.３）の配合量を表―１に示したように種々変更
して、合成樹脂製モノフイラメントＣ，Ｄおよび
Ｅを製造した。 これらのモノフイラメントについて、同様に実
用試験を行なつた結果を表―１に併せて示す。 この結果、低分子可塑剤の配合しない場合Ｃ
は、カセツトへの収納性が不良で、しかも根元折
れや先割れが著しく生じ、また低分子可塑剤の配
合量がいわゆる可塑剤並の少割合の場合Ｄ，Ｅ
は、上記モノフイラメントＣよりもやや改良され
るものの、本発明のモノフイラメントＡ，Ｂに比
較してカセツト収納性、根元割れおよび先割れお
よび先割れが共に劣つている。
【表】
ストし、発生回数を分数で表示。
第１図は芝草刈取り実施試験後の合成樹脂製モ
ノフイラメントの先割れ状態を示す側面図であ
る。 Ａ：本発明のモノフイラメント、Ｂ：比較例１
のモノフイラメント。
ノフイラメントの先割れ状態を示す側面図であ
る。 Ａ：本発明のモノフイラメント、Ｂ：比較例１
のモノフイラメント。
Claims (1)
- １ 低分子可塑剤を５ないし15重量パーセント含
有することを特徴とする芝草刈取用合成樹脂製モ
ノフイラメント。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4897479A JPS55141117A (en) | 1979-04-23 | 1979-04-23 | Synthetic resin made monofilament for lawn mowing |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4897479A JPS55141117A (en) | 1979-04-23 | 1979-04-23 | Synthetic resin made monofilament for lawn mowing |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS55141117A JPS55141117A (en) | 1980-11-04 |
| JPS6255807B2 true JPS6255807B2 (ja) | 1987-11-21 |
Family
ID=12818231
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4897479A Granted JPS55141117A (en) | 1979-04-23 | 1979-04-23 | Synthetic resin made monofilament for lawn mowing |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS55141117A (ja) |
Citations (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US3182100A (en) * | 1960-07-21 | 1965-05-04 | Berkley & Company Inc | Monofilament polyamide fishline composition |
| JPS49131834A (ja) * | 1973-04-05 | 1974-12-18 | ||
| JPS5095360A (ja) * | 1973-12-25 | 1975-07-29 | ||
| JPS5254748A (en) * | 1975-10-30 | 1977-05-04 | Toray Ind Inc | Melt molded products of polyamide |
| JPS53103821A (en) * | 1977-02-21 | 1978-09-09 | Shingu Shoko Kk | Drawinggout device for cord in bush cleaneer * especially grass mower |
-
1979
- 1979-04-23 JP JP4897479A patent/JPS55141117A/ja active Granted
Patent Citations (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US3182100A (en) * | 1960-07-21 | 1965-05-04 | Berkley & Company Inc | Monofilament polyamide fishline composition |
| JPS49131834A (ja) * | 1973-04-05 | 1974-12-18 | ||
| JPS5095360A (ja) * | 1973-12-25 | 1975-07-29 | ||
| JPS5254748A (en) * | 1975-10-30 | 1977-05-04 | Toray Ind Inc | Melt molded products of polyamide |
| JPS53103821A (en) * | 1977-02-21 | 1978-09-09 | Shingu Shoko Kk | Drawinggout device for cord in bush cleaneer * especially grass mower |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS55141117A (en) | 1980-11-04 |
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