JPS60262517A - 回転式芝刈機の回転刃 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は芝草や雑草の刈取能力がすぐれ、しかも耐摩耗
性および耐久性が良好で、かつ、とく１こ太茎草割数時
の衝撃的荷重時に回転式芝刈機の回転刃収納カセット内
でｍ断あるいは溶融接着することのない、合成樹脂モノ
フィラメントからなる回転式芝刈機の回転刃に関するも
のである。

（従来技術） 一般家庭の経園、公園および各種スポーツ競技場などの
芝草や雑草などを割数るだめの芝草刈取機（以下芝刈機
という）としては、従来金属製回転刃のついた高速回転
刃物がもっばら使用されてきた。この芝刈機による作業
は能率面では極めてすぐれているが芝草中には石塊、セ
メント塊、金属片、ガラス片などが混在しており、これ
らに高速金属刃が当った場合、刃先の一部が欠け、飛散
し、時として作業中の人体（・こ当りけがをするなどの
危険な状態が発生する。

しかも金属製回転刃を有する芝刈機を用いて石垣、飛び
石あるいは植え込みの近くなどを清掃する際には回転刃
がこれら障害物ｅこよって損傷を受けたり、あるいは殖
え込み植物の根元を切断したりして、能率的な作業を行
なうことが困難であった。

そこでこれら問題を解消し、安全でしかも植物に傷をつ
けない目的で、金属刃の代りに合成樹脂製モノフィラメ
ントを回転刃として用いた回転式芝刈機がと（ｅこ上記
の如き金属回転刃では清掃困難な場所を対象として使用
されるようｅこなった。たとえば特開昭４９−１３１８
３４号公報および特公昭５１−２８５５８号公報などに
はナイロン製モノフィラメントを高速回転体に取付けて
、高速回転させながら芝草等ｅこ当てこれを刈取る提案
が開示されている。

ここでまず上記回転式芝刈機の構造および作用を図面を
用いて説明する。第１図はモノフィラメントを回転刃と
する回転式芝刈機の縦断側面図である。第１図Ｅこおい
て回転刃（モノフィラメントン１は回転体２内に固定さ
れたカセット３ｔこ巻取装着されている。使用時ｔこは
モノフィラメント１を回転体側面の引出口４から適宜長
さ、一般的には約１０〜３０ｚ引出してこれを回転刃１
′とし、その根本をガイド５で固定し、モーター６を駆
動することにより、回転体２を通常７０００〜１０００
０回／分の速度で高速回転させる。この芝刈機のハンｌ
’Ａｚ７ヲ適宜操作して芝草の側面へモノフィラメント
回転刃１′が直角１こ当たるようｅこすれば、芝草の刈
取り、刈払い作業が能率的ｔこ行なわれることになる。

そして使用中ｔこモノフィラメント回転刃１′の破損や
摩滅が著しくなった場合１こは、その回転刃部分を切断
し、さらにカセット３から新しいモノフィラメント１を
引出すことｔこより、回転刃の交換を容易ｅこ行なうこ
とができるのである。

このような回転式芝刈機のモノフィラメント製回転刃に
は高速回転ｔこ伴なう摩耗ｔこ耐え、モノフィラメント
根本部に生ずる繰り返し屈曲ｔこ耐え得るすぐれた強度
と耐久性が要求され、かかる要求性能を満足してはじめ
て、前述の金属刃物を使用した芝刈機の危険性が解消さ
れ、安全かつ能率的な作業ができると同時に、従来の金
属刃では作業のできなかった石垣や飛び石まわりなどま
でも刈取り作業が可能となるのである。

しかしながらこのような合成樹脂モノフィラメントから
なる回転刃は、金属回転刃ｔこ比較して芝草に対する切
れ味、すなわち芝草の刈取能　）力が劣り、しかも芝草
や雑草を所望の長さｔこ均一に刈取る能力ｔこ欠けると
いう致命的な欠点を　３− 有している。ようするｅこ合成樹脂モノフィラメントは
それ自体ｅこ切削性がなく、高速回転ｔこよる回転力ｔ
こより芝草等を当て切りするため１回転速度が大きいほ
ど刈取能力が高められるが。

回転速度が過度にすぎるとモノフィラメントの折損、割
れおよび摩耗などが激しくなる。

また生活様式の変化と共１こ、モノフィラメントを回転
刃に使用した芝刈機はその有用性が認められ、用途が拡
大して、雑草刈取りｅこも使用されるようｔこなったが
、この場合には雑草の種類や屡の太さの異る雑草を対象
とするため、特ｔこ太茎で丈夫な雑草を刈取る際に高速
回転している回転刃ｅこ衝撃的な荷重がかかる。そして
この衝撃荷重が芝刈機のカセット内のモノフィラメント
１こ瞬間的摩擦を与え、そのためｅこカセット内でモノ
フィラメントの溶断あるいは溶融接着の現象が発生し、
回転刃をカセットから引出すことが困難な状態に至ると
いう問題がしばしば生ずるようｔこナツタ。

　４− （本発明が解決しようとする問題点） そこで本発明者らは上記従来の欠点を解消することを目
的として鋭意検討した結果、回転刃を形成する合成樹脂
モノフィラメントｅこ、オルガノポリシロキサンを均−
ｅこ含有せしめること１こより、回転刃の摩擦係数が下
り、すぐれた刈取り能力を保持したまま、衝撃的荷重が
かかつても、モノフィラメントが芝刈機カセット内で溶
断あるいは溶融接着することなく、大要等の混在する雑
草刈取りｔこおいてすぐれた性能を発揮することを見出
し、本発明に到達した。

（問題点を解決するための手段） すなわち本発明はオルガノポリシロキサンを００５〜１
０重量％緊蜜ｔこ含有する合成樹脂モノフィラメントか
らなることを特徴とする回転式芝刈機の回転刃を提供す
るものである。

本発明で回転刃として使用するモノフィラメントを構成
する合成樹脂原料としてはナイロン６、ナイロン６６、
ナイロン６１０、ナイロン１１、ナイロン１２、ナイロ
ン６／６６％ナイロン６／１２などのポリアミド、ポリ
エチレンテレフタレート、ホリブチレンテレフタレート
。

ポリエチレンテレフタレート・イソフタレートなどのポ
リエステルおよびポリエチレン、ポリプロピレンなどの
ポリオレフィンなどの溶融紡糸可能な熱可塑性合成樹脂
が挙げられるが、これらの中でも強靭性や紡糸性の点で
ポリアミドがとくに好ましく使用できる。またこれらの
合成樹脂ｅこはモノフィラメントの強度や耐屈曲性を高
めるためｅこ可塑前］やアイオノマなどを所望１こ応じ
て配合することができ、さらｔこは熱安定剤、酸化防止
剤、耐候剤、着色剤、滑剤、難燃剤、帯電防止剤および
砥剤などの通常の添加剤を含有せしめることができる。

本発明で用いるオルガノポリシロキサンとしてはジメチ
ルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、メ
チルハイドロジエンポリシロキサンおよびこれらの変性
物などの通常シリコーンオイルと称されるものが挙げら
れ、２５℃で測定した粘度が１００〜Ｉ　００．０００
センチボイズのものが使用できる。

オルガノポリシロキサンの合成樹脂に対する添加址は０
０５〜１０箪量％、とくに０１〜５重量％の範囲から選
択され、０．０５重量％未満では目的とする効果が得ら
れず、１５重量％を越えると合成樹脂との混和性が低下
し、モノフィラメントの製糸性が低下するため好ましく
ない。

本発明の回転刃としてのモノフィラメントｅこおいては
、合成樹脂中にオルガノポリシロキサンが緊密かつ均一
に分散していることが重要であり、このためにモノフィ
ラメントは樹脂とオルガノポリシロキサンとの溶融混合
紡糸１こより作られる。オルガノポリシロキサンの合成
樹脂への添加方法としては（１）樹脂ペレットと混合り
これを直接浴融紡糸する方法、（２）一旦オルガノボリ
シロキザンを含有する樹脂ペレットを調整し、これを溶
融紡糸する方法、（３）一旦オルガノボリシロキサンを
含有するマスターペレットを調整し、このマスターペレ
ットと樹脂ペレット　７− の混合物を溶融紡糸する方法などが挙げられるが、緊密
配合のすぐれる点ではなかでも上記（２）および（３）
法、と（ｅこ（３）法が推奨される。

モノフィラメントの溶融紡糸は通常の合成樹脂の溶融紡
糸法ｅこ準じて行なうことができ、溶融紡糸後のモノフ
ィラメントを適宜延伸および熱固定してさらｅこ強靭性
等を付与することも可能である。

モノフィラメントの直径にもとくｔこ制限がなく、モノ
フィラメントの用途に応じて紡出口金直径の変更や延伸
条件の設定等ｔこより自由ｔこ選択できるが１通常は０
２〜３０Ｍ、好ましくは１．０〜２５藺の範囲が適当で
ある。

モノフィラメントの断面形状も通常の真円形ｔこ限らず
、だ円形、短形、菱形、三角形、星形。

六角形など所望の形状を選択することが可能である。

かくして得られる合成樹脂モノフィラメントはオルガノ
ポリシロキサンを緊密ｅこ含有し、摩擦係数が低いこと
を特徴とするものである。

　８− したがってこのモノフィラメントを第１図に示したよう
ｅこ回転刃１′として内蔵する回転式芝刈機においては
１回転刃が強い衝撃的荷重を受けても、カセット内でモ
ノフィラメントが融断および融着することなく、効率的
な芝刈りを続行することが可能ｅこなる。

以下に実施例を挙げて本発明をさらに説明する。

（実施例） ナイロン６ペレット（東しくａ）Ｗｃ間１０４１）ｋコ
粘Ｆｌ　２０．００　（’センチポイズのシリコーン・
オイｌｖ（トーン・シリコーン（株）製５Ｈ−２００）
を１０重量％混合し、２７０℃で浴融混練、再ペレタイ
ズすることｅこよりマスターペレッｌ−ヲ得た。

次＋コ上記マスターペレットとナイロン６ペレットとを
、シリコーンオイルの含有量が第１表１こ示した割合と
なるように混合し、これを４゜肩φの紡糸機に供給して
、ポリマ温度２６０℃、吐出量＋　２５　ｇ／分、紡糸
速度１２ｍ／分の条件で２０℃の水浴中に紡出させた。

引き続いて紡出糸を９０℃の温水浴中で３７倍ｔこ延伸
することｔこより、直径２藺φのモノフィラメントをド
ラムｔこ捲き取った。次いでこのモノフィラメントを枠
長１ｍの耽捲機１こ捲き紹取りした後。

９５℃の温水中、弛緩状態で６０分間処理し。

さら１こ表面処理油剤に浸漬してから風乾した。

このようＱこして得たシリコーンオイル含有量の相違す
る６種のモノフィラメントを、第１図に示した形状の（
株〕共立製ＳＲＭ−１４０型回転式芝刈機の小型カセッ
トへ捲き付け、カセット端よりＩＯｚのモノフィラメン
トを引出し、毎分約７．０００回転の高速回転をさせな
がら雑草の刈取作業を行ない、種々の性能を評価した。

この結果を第１表ｅこ併せて示す。

なお、割数用七ノフィラメントの刈取能力体河用提防の
雑草地を芝刈機で２０分間連続運転した時の雑草地の刈
取面積により評価した。

また上記作業前後の回転刃部分モノフィラメント１０１
の長さを測定し、その減少分（％）で回転刃の摩耗性を
評価した。回転刃の溶断は上記２０分間の作業中におけ
る溶断回数で評価した。カセット内の溶着は上記作業終
了後のカセット内を肉眼で目視し、○〜溶着なし、Δ〜
若干溶着あり、Ｘ〜溶着または溶断て評価した。

製糸性については○〜良好、△〜若干問題あり、Ｘ〜不
良で評価した。

表−１ −１１− ！＋（比較例）はナイロン６ペレット単独で実施例と同
じ方法で造ったモノフィラメントであり、カセット内溶
清、溶断が発生した。

４６（比較例）はナイロン６ペレットにシリコーン・オ
イルを１５ｉｉ量％ｒＪＲ合Ｌ／　マスｐ　−ペレット
を造り、実施例と同じ方法でモノフィラメントを造った
がナイロン６とシリコーンの混和性が悪く、性能評価に
至らなかった。

（発明の効果） 本発明の回転式芝刈機の回転刃はその摩擦係数が低いた
め、犬蓼の雑草刈取り時ｅこ衝撃的な荷重を受けても、
刈払機のカセット内で溶断あるいは溶融接着することが
なく、カセットへの捲付けおよび引出しが容易である。

そして大軍の混在する雑草刈取り作業ｔこも能力の低下
がないばかりか、回転刃の耐久性および刈取り能力が丁
ぐれており、従来のモノフィラメントを回転刃とする芝
刈機に適用して一層すぐれた効果を期待することができ
る。

−１２−

【図面の簡単な説明】

第１図は通常の回転式芝刈機の縦断側面図を示す。 １・・・回転刃 ２・・・回転体 ３川カセツト ４・・・引出口 ５・・・ガイド ６−・・モーター ７−・・ハンドル

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. オルガノポリシロキサンを００５〜１０重量％緊密に含
   有する合成樹脂モノフィラメントからなることを特徴と
   する回転式芝刈機の回転刃。