JPS635906Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は営業マン等が使用して多大な宣伝効果
を発揮する名刺の改良に関するものである。

従来の名刺には接着剤付の名刺、二つ折りの名
刺等宣伝効果の増大を目的とした改良がなされて
いるが、いずれも名刺提出者側からの着眼であり
名刺受取者にとつては何等の配慮もなされておら
ず、一回限りのものであつた。そこで手鏡を名刺
として利用せんとする発想が実開昭56−41677号
として開示された。しかし、この考案は手鏡を広
告媒体としているだけにすぎず、名刺として使用
する際の鏡面の保護や、名刺としての機能を配慮
したものではなく、更に実用的な鏡面付名刺の改
良が望まれていた。

本考案は、二つ折り名刺の内側を鏡面に形成し
かつ外側は通常の名刺用紙にて構成し、上記難点
を解決し、名刺の使用回数を何倍にも増大させ、
会社名、個人名の宣伝効果を増大することのでき
る鏡面付名刺を提供せんとするものである。

そこで本考案の構成を実施例とともに説明す
る。

本考案は第５図の一部斜視図及び第２図のＡ−
Ａ線断面図で示されるように、二つ折り名刺用紙
である基板１と鏡面フイルム２とを鏡面フイルム
２を見開き側にして接合してなる鏡面付名刺用紙
の一側の端部の少なくとも一角をカツトしてなる
ものである。

鏡面フイルム２はアルミニユウムもしくはアル
ミニユウム合金を合成樹脂フイルムに蒸着させた
ものや、アルミ箔状のものに合成樹脂を熱融着さ
せた薄手のものである。最適実施例としては厚さ
100ミクロンのアルミ蒸着フイルムを使用してい
る。尚、鏡面フイルム２は左側７と右側４とに分
離して、基板１に接合することが、二つ折り用と
しては適している。

鏡面付名刺用紙は一側の端部の少なくとも一角
３をカツトしてある。図示の実施例では、第１図
で示されるように右側４の四つの角３総てがカツ
トされている。実施例は折畳んで名刺として使用
する際のデザイン上の関係で四つの角３総てをカ
ツトしたのであつて、見開きの便宜のためには端
部の少なくとも一角がカツトされることで充分で
ある。

鏡面付名刺用紙の内側側端部には容易に剥離で
きる易剥性粘着テープ層５が形成されており、中
央には折畳み用背部６が鏡面付名刺用紙の厚さに
応じて形成されている。

尚、基板１は二つ折りの名刺として利用をした
場合にデザイン上表裏が同形となるよう、第４図
のごとく、左側７及び右側４の全ての角３部分が
カツトされている。従つて、第３図にあつて四角
に存在する部分は基板１に接合した鏡面フイルム
２の裏面側である。

そして本考案は叙上のように構成されるため、
見開き側が全て鏡として機能し、外側の一側が名
刺印刷面、他側がメモ欄や宣伝等の印刷面として
機能する。従つて名刺と手鏡とが一体化し、住
所、氏名、等の情報を知らせる従来の名刺の役割
を果たす他に、手鏡として使用されるため、名刺
自体の取り出し回数が何倍にも増し、宣伝効果を
増大させることが可能である。

その上、本考案における鏡面部は二つ折り名刺
用紙たる基板１の内側に接合されているため、鏡
として不使用の場合には鏡面同志が重なり合つて
おり、鏡面の損傷等の防止が図れるものである。

又鏡面付名刺用紙の一側の端部の少なくとも一
角３がカツトされているため、その部分に指を当
てて押すことにより二つ折りにされた本考案は容
易に開くことができ、手鏡として利用する際に極
めて便利である。

又、実施態様の効果ではあるが、鏡面付名刺用
紙の内側側端部に易剥離性粘着テープ層を形成す
ることにより、二つ折り状態をしつかりと保持す
ることができるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例の見開側表面図であ
り、第２図は同Ａ−Ａ線断面図、第３図は同裏面
図、第４図は基板用紙の表面図、第５図は名刺と
して使用している状態の一部斜視図である。 １……基板、２……鏡面フイルム、３……角、
５……易剥性粘着テープ層。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ 基板となる二つ折り名刺用紙と表面に鏡面加
   工を施したアルミ蒸着フイルム等の薄手の鏡面
   フイルムを、鏡面フイルムを見開き側にて接合
   してなる鏡面付名刺用紙の一側の端部の少なく
   とも一角をカツトしてなる鏡面付名刺。 ２ 鏡面付名刺用紙の内側側端部に易剥性粘着テ
   ープ層を形成してなる実用新案登録請求の範囲
   第１項記載の鏡面付名刺。