JPS635877Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は、断熱シートの改良に関し、主に建築
物の壁、床、天井等に介在添装して火災時におけ
る防炎、防熱を目的として使用する断熱材料とし
ての断熱シートの製造、販売産業の分野で利用さ
れるものである。

（従来技術） ガラス繊維製布帛等の非金属断熱シート面にア
ルミ箔等の金属箔を接着して構成された従来の断
熱シートは、非金属断熱シート面に単一枚の状態
で金属箔の一面に接着しているため、金属箔の１
部が炎熱で加熱された場合でも、その炎熱は金属
箔を全体に伝播されると言う現象を生じ、不測の
延焼原因となり易い重大な問題がある。

（本考案の目的） 本考案は、上記の問題に対処して開発されたも
ので、金属箔の１部が炎熱で加熱された場合に、
その炎熱が金属箔全体に伝播するのを確実に防止
して、火災の拡大阻止に有効に寄与し得る断熱シ
ートを提供することを目的とするものである。

（本考案の構成） 本考案は、非金属断熱シートの少なくとも片面
に金属箔を接着して成る断熱シートにおいて、該
金属箔が分離帯により複数に分断隔離されている
ことを特徴とする断熱シートに係るものである。

（本考案の実施例） 本考案の実施例を添付図面に基いて以下に説明
すれば、１はガラス繊維製の不織布から成る非金
属断熱シートであつて、第１図〜第３図に例示す
るように、該シート１の片面に、数条の所要巾の
非接着部分から成る分離帯２を残存させた状態
で、複数枚のアルミ箔より成る金属箔３を接着し
て、該分離帯２により各金属箔を夫々分断隔離し
て成る断熱シート４を構成したものである。

なお、上記の各金属箔３は、第４図のイに示す
ように、非金属断熱シート１の片面に接着して
も、或は同図のロに示すように、該シートの両面
に接着してもよく、また、非金属断熱シート１は
上記の不織布以外に、織布或は編布であつてもよ
く、さらに、その素材としてアスベスト繊維等を
用いてもよいものである。

（本考案の作用、効果） 本考案は、従来のこの種の断熱材のように、非
金属断熱シートに単一枚の金属箔を一面に接着す
ることなく、分離帯を残存させた状態で、金属箔
を複数に分断隔離させて接着したので、金属箔が
部分的に炎熱で加熱された場合は、その炎熱は該
金属箔のみに伝播されるに止まり、他の金属箔に
伝播するのを確実に防止し得て、火災の拡大、延
焼阻止に著しく寄与できる有用顕著な作用、効果
を奏するものである。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示すもので、第１図〜
第３図はその数例を示す斜視図、第４図のイは拡
大断面図、同図のロは他の実施例の拡大断面図で
ある。 １……非金属断熱シート、２……分離帯、３…
…金属箔、４……断熱シート。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 非金属断熱シートの少なくとも片面に金属箔
   を接着して成る断熱シートにおいて、該金属箔
   が分離帯により複数に分断隔離されていること
   を特徴とする断熱シート。 (2) 非金属シートがガラス繊維で構成されている
   実用新案登録請求の範囲第(1)項に記載の断熱シ
   ート。 (3) 非金属シートがアスベスト繊維で構成されて
   いる実用新案登録請求の範囲第(1)項に記載の断
   熱シート。