JPS6354941A - 複合酸化物触媒の製造法 - Google Patents

複合酸化物触媒の製造法

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JPS6354941A
JPS6354941A JP61197739A JP19773986A JPS6354941A JP S6354941 A JPS6354941 A JP S6354941A JP 61197739 A JP61197739 A JP 61197739A JP 19773986 A JP19773986 A JP 19773986A JP S6354941 A JPS6354941 A JP S6354941A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の背景〕 技術分野 Mo −Bi系の複合酸化物触媒はプロピレンからアク
ロレンを、イソブチンまたはターシャリ−ブタノールか
らメタクロレインを製造する気相接触酸化反応、プロピ
レンからアクリロニトリルを、イソブチンからメタクロ
ニトリルを製造する気相接触アンモ酸化反応およびブテ
ンからプタジエ/を製造する気相接触酸化的脱水素反応
などの選択的反応に対して有用な触媒であることは良く
知られており、工業的にも広く実用化されていることも
周知のことである。
先行技術 従って、これら各種反応におけるMO−Bi系複合酸化
物の組成および製造法に関する特許文献はである。
特公昭39−3670号、同48−1645号、同48
−4763号、同48−17253号、同49−349
8号、同55−41213号、同56−14659号、
同56−23969号、同56−52013号、および
同57−26245号各公報上記びに特開昭48−50
3号、同48−514号、同4日−52713号、同4
8−54027号、同48−57916号、同55−2
0610号、同55−47144号、同55−8454
1号。
同59−76541号および同60−122041号各
公報。
上記の各種特許文献はいずれもMo −Bi系複合酸化
物に係るものであるところ、これらのうち特開昭55−
47144号および特開昭59−76541号公報には
これら複合酸化物触媒を製造する際にあらかじめMo 
−BiまたはW −Bi を製造することが開示されて
いることを除けば、他のものはいずれもBiの原料とし
て実施例にお(・て硝酸ビスマスを使用するものであっ
て、事実、それぞれの説明中においてもBi原料として
は水溶性のビスマス化合物即ち硝酸ビスマスまたは水酸
化物を推奨している。
複合酸化物触媒内でのBiの均一分散を安易に考慮すれ
ば、この教示はまことにもっともなことである。
〔発明の概要〕
要旨 本発明者らは、 Aio −Bi系複合酸化物触媒の製
造方法に関して、Biの供給源化合物として次炭酸ビス
マスが有効であること、およびNaを固溶した次炭酸ビ
スマスは更に有効であることを発見し、すでに特願昭6
1−65279号および特願昭61−65280号とし
て特許出願中である。
これら二層に示した技術内容の延長のものとして、本発
明者らは Naの代りに他の金属成分でもBiの炭酸塩
に複合させれば、これをBiの供給源化合物とするとM
o −Bi系複合酸化物触媒の製造方法として優れてい
ることを見出し、従来の当業者のなし得なかった新しく
・これらMO−Bi系複合酸化物触媒の製造方法を開発
するに至つた。
すなわち、本発明による複合酸化物触媒の製造法は、下
記に示されるMo −Bi系複合酸化物触媒を各元素の
供給源化合物の合体および加熱を含む工程によって製造
する際に、Biの供給源化合物として所要X成分の少な
くとも一部を含むBiとXとの複合炭酸塩化合物を用(
・ること、を特徴とするものである。
Moa Bi1)Co。N1dFe6 NafXgYh
ZI ElijOk但しXはMEZ、 C!a、 Zn
、 C!eおよび(または)amであり、Yはに、 R
b、 Osおよび(または)Tユであり、2はB、 P
、 Asおよび(または〕Wである。
また、a−にはそれぞれの元素の原子比を表わし、!L
 m 12とするとき、1) −0,5〜7、(ニー0
〜10゜d−0〜10、C+dl1111〜10、ll
lm0.05〜3、f−O〜1、g−0,01〜1、h
 −0,04〜0.4.1−〇〜3、j−0〜48、お
よびkは他の元素の酸化状態を満足させる値である。
効果 本発明によれば、高活性および長寿命の触媒かえられる
従来の触媒製法における成分元素の均一分散の観点から
は Biを非均−系で使用することは当業界の常識に反
することであり、加えて微量特定成分Xをこの不均一系
Bi化合物に複合させることにより上記の高性能の触媒
が得られた。
〔発明の詳細な説明〕
触  媒 触媒の作業仮説 本発明の触媒は BiおよびX成分の供給源化合物が特
定なものであるという点で従来のこの種の触媒と大きく
区別される。
本発明者らが特願昭61−65280号明細書で述べた
ように、Haと他のアルカリ金属およびT1とは、Mo
 −Bi系複合酸化物触媒での作用機作にお(・て、ま
た従って効果において、有意に相異している。
この中味として、本発明者らは、Naを固溶した次炭酸
ビスマスをBiおよびNaの供給源化合物として用いる
ことにより製造されたMo −I3i系複含酸十 化物触媒にはNa イオンが(Bib)+イオンと置換
することにより酸素の格子欠陥を増大したモリブデン酸
ビスマス結晶が存在するとの作業仮説を提出した。今回
は、これら作業仮説の延長として、他の成分が同様の働
きを生じないかを検討して。
本件発明(至った。
基本触媒系 本発明によるMo −Bi系複合酸化物触媒は、Biお
よびX成分の供給源化合物が特定のものであるというこ
とを除けば、従来のそれ(たとえば前記の特許文献に記
載のもの)と本質的には異ならないO 従って、本発明によるMo −Bi系複合酸化物触媒は
、下式で模式的に示されるものである。
なお、この式はこれら複合酸化物触媒の表示に慣用され
ているものであって、必ずしもこの化合式で表わされる
単一化合物の存在を意味するものではない。
jlloaBil) cocNi4 Fe6 NafX
gYhZl 81jOk但し、XはMg、 Ca、 Z
n、 Osおよび(まタハ〕Smであり、Yはに、 R
1)、C8および(または) Tlであり、2はB、 
P%A8および(または)Wである。また、a −kは
それぞれの元素の原子比を表わし、a−12とするとき
、1) −0,5〜7、C−0−10%d −0〜10
、c+4−1〜10、θ−0,05〜3、f、−0〜1
、g畠0.01〜1、h −0,04〜0.4.1−0
〜3、j−0〜48、およびkは他の元素の酸化状態を
満足させる値である。
なお、X成分をLlあるいはTlとした時は実験におけ
る再現性が得られず、本来そのイオン半径からすれば効
果が発現するはずであるけれども、本発明では敢えて除
外している。
触媒の製造 製造法は、Bi供給源化合物として予じめX成分と B
iを炭醒塩として複合させたものを製造して用いること
に配慮する点を除けば、従来のそれと本質的には異なら
ない。
予じめX成分と Biとを複合させた炭酸塩を製造する
には、例えばBiおよびX成分それぞれの硝酸塩化合物
水溶液を所定量混合し、これを炭酸アンモンまたは重炭
酸アンモン水溶液に滴下混合し、得られた沈澱を洗滌お
よび必要ならば乾燥すればよい。
Mo −Bi系複合酸化物触媒の製造は、一般に、各元
素の供給源化合物の水性系での合体および加熱を含む工
程からなる。
ここで、「各元素の供給源化合物の水性系での合体」と
いうことは、各化合物の水溶液ないし水分散液を一時に
あるいは段階的に合体させることを意味する。ここで「
各元素の供給源化合物」とは、各元素のそれぞれについ
てのそれぞれの化合物のみを意味するのではなく、複数
の元素を共に含む化合物(たとえばMOとPとについて
のリンモリブデン酸アンモンなど)を包含するものであ
る。また、ここでいう合体は各元素の供給源化合物のみ
の合体を意味するものではなく、必要に応じて使用する
ことがあるアルミナ、シリカ・アルミナ、耐火性酸化物
等の担体材料を合体させる場合も包含するものである。
一方、「加熱」は、先ず、その目的が各元素の供給源化
合物の個々の酸化物および(または)複酸化物の形成お
よび(または〕合体により生じた複合化合物の酸化物お
よび(または)複酸化物の形成ならびに(−!たは)生
成最終複合酸化物の熱処理にある。そして、この加熱は
その対象が第−義的には各元素の供給源化合物の合体物
でなくてもよく、また加熱は必ずしも1回に限られない
従りて、本発明で(・う「加熱」は、各元素の供給源化
合物の各々につ−・てこれを実施して酸化物の形成(お
よび場合によっては複酸化物の形成)を段階的に実施す
る場合を包含するものである。また「合体および加熱を
含む」ということは、これら両工程の外に他の合目的的
な工程、たとえば、乾燥、粉砕、成形、その他を実施し
てもよいことを意味するものである。
本発明によれば、Bi供給源化合物は水不溶性のMg%
Ca、 Zn、Osおよび(または) E3mを含有し
た次炭酸ビスマスである。この化合物は、粉末の形態で
使用することが好ましく・。触媒製造原料としてのこれ
ら化合物は粉末より大きな粒子のものでありでもよいが
、その熱拡散を行わせるべき加熱工程を考えれば小さい
粒子である方が好ましい。
従って、原料としてのこれらの化合物がこのように粒子
の小さいものでなかった場合は、加熱工程前に粉砕を行
なうべきである。
本発明による触媒の製造法の具体例を示せば、下記の通
りである・前記したような特許文献その他が公知の時点
において、この具体例から他の具体例に及ぶことは当業
者にとって容易であろう。
適自なモリブデン化合物、好ましくはモリブデン酸アン
モン、の水溶液に、鉄、コバルト、およびニッケルの化
合物、好ましくはそれぞれの硝酸塩、の水溶液を加える
。更に、ナトリウム、カリウム、ルビジウム、タリウム
、ホウ素、リン、ヒ素、および(または)タングステン
の化合物、好ましくはそれぞれの水溶性塩、をそれらの
水溶液として加える。更に、必要ならば粒状あるいはコ
ロイダル状のシリカを加える。次に、予めX成分を含有
した次炭酸ビスマス粉末を加える。予めX成分を含有し
た次炭酸ビスマスは、前記のように。
ビスマスならびにMg、 Oa、 Zn、 Oeおよび
(または) Bmの水溶性化合物、好ましくはそれぞれ
の硝酸塩化合物、の水溶液を混合し、これを炭酸アンモ
ンまたは重炭酸アンモン水溶液に滴下混合し、得られた
スラリーを水洗および乾燥することにより製造されろ。
次に、得られたスラリーを充分に撹拌した後、乾燥する
乾燥された顆粒あるいはケーキ状のものは空気中で25
0〜350℃の温度域で短時間の熱処理を行なう。この
時得られた熱処理品においては、鉄、コバルトおよびニ
ッケルはすでに酸性酸化物との塩を形成しているのに対
し、次炭酸ビスマスの大部分は原料の形態を示していた
。このことは、次炭酸ビスマスの添加時期は任意にとり
得ることを意味している。
この様に得られた分解品を、押出し成型、打錠成型、あ
る(・は担持成型等の方法により任意の形状に賦形する
次にこのものを、好ましくは450〜650℃の温度条
件にて1〜16時間程度の最終熱処理に付す。
触媒の使用 本発明による複合酸化物触媒は、分子状酸素の存在下に
行なわれる各種の気相接触酸化反応に対して使用するこ
とができる。
ここでいう気相接触酸化反応の具体例は、前記したよう
に、プロピレンまたはイソブチンないしターシャリ−ブ
タノールからアクロレインまたはXタクロレインを製造
する反応、プロピレンまたはイソブチンからアンモニア
の共存下に7クリロニトリルまたはメタクロニトリルを
製造する反応、およびブテンからブタジェンを製造する
反応、その他である。
実  験  例 実施例1 パラモリブデン酸ア/モン94.1 gを純水400m
1に加熱して溶解させる。次に硝酸第二鉄7,18g、
硝酸コバル) 25.8 Eおよび硝酸ニッケル37.
8gを純水60 mlに加温して溶解させる。これらの
溶液を、充分に撹拌しながら徐々に混合する。
次に、純水40m1にホウ砂0.85 gおよび硝酸カ
リウム0.36 gを加温下に溶解させて、上記スラリ
ーに加える。次に、粒状シリカ64gを加えて、充分に
撹拌する。
次に、予めMgを0.80重i%複合した次炭酸ビスマ
ス58.1 gを加えて、撹拌混合する。
このスラリーを加熱乾燥した後、空気雰囲気で300℃
/1時間の熱処理に付す。得られた粒状固体を小型成形
機にて径5mm、高さ4−の錠剤に打錠成型し、次に5
00℃74時間の焼成を行って、触媒とした。
仕込み原料から計算される触媒は、次の原子比を有する
複合酸化物である。
MO: Bi : Oo : Ni : Pg : N
a : Mg : B : K : 5i−12:5:
2:3:0.4:0.1  :0.4:0.2:0.0
8:24この触媒20 mlを内径15mmのステンレ
ス鋼製ナイタージャケット付反応管に充填し、プロピレ
ン濃度10%、スチーム濃度17%、および空気濃度7
3憾の原料ガスを常圧にて接触時間2.3秒にて通過さ
せて、プロピレンの酸化反応を実施した。
反応浴温310°Cにて次の反応結果が得られた。
プロピレン転化率    98.0% アクロレイン収率    90.0% アクリル酸収率      3.8% 合計収率    93.8% 実施例2〜5 上記実施例と Biの原料供給源化合物である次炭酸ビ
スマスに複合した金属種および量が異なることだけを異
なる点として他の条件は同じにて表1に示される触媒を
製造した。これら触媒の実施例1と同条件における反応
結果は表2の通りであった。
表10次炭酸ビスマスに対する複合金属種、素および色
実施例2    0a     1.2     白3
 Zn O,8白 4 ’ Oe 2.0黄 58m 2.0白 表26反応結果 実施例2   98,4      93.83   
97.1      92.74   98.1   
   93.35   97.6      93.1
実施例6 バラモリブデン酸アンモン94.1 gを74.水40
0mユに加熱して溶解させる。次に、パラタングステン
酸アンモン5.8gを添加して、撹拌する。
一方、硝酸第二鉄5.39 g、硝酸コバルト38.7
gおよび硝酸ニッケル25.8 gを純水60 ml 
Ic加熱して溶解させる。この液を、充分に撹拌しなが
ら徐々に混合する。次に、この混合液にホウ砂0.85
gおよび硝酸タリウム0.71 gを純水40m1に加
温溶解した液を加えて、充分に撹拌する。次に、Oaを
1.2重量1複合した次炭酸ビスマス58.0 g と
シリカ32gを加えて、撹拌混合する。以下、実施例1
と同じ操作にて、下記組成の触媒を製造した。
MO:  W :  Bj−:  Co  :  Ni
  :  Fe  :  Na :  C!a  : 
 B  :  Tユ :S1鯵L2:0.5:5:3:
2:0.3:0.1:0.4:0.2:0.06:12
この触媒を実施例1と全く同じ条件にてプロピレンの酸
化反応評価に供したところ、反応浴温310℃にて次の
反応結果が得られた。
プロピレン転化率    98.1チ ラクロレイン収率    91.0係 アクリル酸収率      4.1係 合計収率    95.1係 比較例1 バラモリブデン酸アンモン94.1 gヲH水400m
1に加熱溶解させる。次に、硝酸第二鉄7.18g、硝
酸コバル) 25.81Lおよび硝酸ニッケル38.7
gを純水60m1に加温して溶解させる。この二液を、
充分撹拌しながら徐々に混合する。
この混合液にホウ砂0.85 g および硝酸カリウム
0.36 gを純水40m1に加温溶解した液を加えて
、充分に撹拌する。次に、硝酸ビスマスと重炭酸アンモ
ン水溶液から沈澱法により製造された次炭酸ビスマス5
7.6 gとシリカ64gとを加えて、撹拌混合する。
以下、実施例1と同様の操作にて触媒を製造した。
仕込み原料から計算される触媒の金属成分の組成比は、
当比較例ではMgを含んでいないことを異なる点として
実施例1に同じである。
この触媒20m1を用いて、実施例1と同様の反応条件
にてプロピレンの酸化反応を実施した。
反応温度310℃にて次の反応結果が得られた。
プロピレン転化率    95.3% アクロレイン収率    87.0% アクリル酸収率      4.8係 合計収率    91.8係

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 下記に示されるMo−Bi系複合酸化物触媒を各成分元
    素の供給源化合物の合体および加熱を含む工程によって
    製造する際に、Biの供給源化合物としてX成分の少な
    くとも一部を含むBiとXとの複合炭酸塩化合物を用い
    ることを特徴とする、複合酸化物触媒の製造法。 Mo_aBi_bCo_cNi_dFe_eNa_fX
    _gY_hZ_iSi_iO_k但し、XはMg、Ca
    、Zn、Ceおよび(または)Smであり、YはK、R
    b、Csおよび(または)Tlであり、ZはB、P、A
    sおよび(または)Wである。また、a〜kはそれぞれ
    の元素の原子比を表わし、a=12とするとき、b=0
    .5〜7、c=0〜10、d=0〜10、c+d=1〜
    10、e=0.05〜i=0〜3、j=0〜48、およ
    びkは他の元素の酸化状態を満足させる値である。
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