JPS6353948B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はデータ端末装置等に使用するドツトマ
トリクスシリアルプリンタにおいて、該文字を縦
方向に分割して複数回の印刷動作を行なわせるこ
とにより１文字を形成するようにした分割印字方
式のプリンタに関するものである。

従来のドツトマトリクスシリアルプリンタは該
文字を形成する縦方向のドツト数分のドツト素子
を有しており、漢字等を印字する場合には縦ドツ
ト数の多い印字ヘツドを用いており、印字ヘツド
の大形化、消費電力の増加があつた。

本発明は前記従来技術の欠点を除去するため、
該印字行における該文字を縦方向に複数回に分け
て印字し、分割印字の印字方向を同一方向とする
ことにより印字品質の向上を図ることを目的とす
る。

本発明の特徴とするところは、印字ヘツドの縦
方向の間隔単位に用紙を送つて印字したとき該文
字の１回目の分割印字によるドツトマトリクスと
該文字の２回目以降の分割印字によるドツトマト
リクスが連続した一連のドツトマトリクスとなる
ような間隔でも送れる用紙送り機構を有し、該文
字を構成する縦ドツト数より少ないドツト素子を
有する印字ヘツドにより、複数回に分けて同一方
向より分割印字して１文字を形成するようにして
分割印字時の印字ずれを防止することにある。

更に、該行と次行の印字方向を反対方向からも
可能とし、行単位に見ると両方向印字動作を行う
ように制御して片方向印字方式による行間に必要
な印字ヘツドの空振りを無くし印字速度の向上を
図ることにある。

本発明の一実施例について詳細に説明する。

第１図は印刷装置の構成概略を示し、印字機構
部と制御部との機能的接続を表わすブロツク図で
ある。

第２図は印字ヘツドのドツト印字素子の配列を
示す。第３図は印字例と該印字を行なうときの印
字ヘツドの動きを示したものである。

本例においては該文字の縦方向の分割印字回数
を２回とし印字ヘツド間隔をａとする。

本印刷装置は第１図に示すごとく印字機構部と
制御部により構成され、印字機構部は印字ヘツド
３、印字ヘツド３の縦方向の間隔ａ単位にでも用
紙速りできる用紙送り機構１、印字ヘツド３を左
から右（正方向）、右から左（負方向）に移動で
きる印字ヘツド送り機構２より構成され、制御部
は該文字のドツトパターンデータを記憶したＣ、
Ｇメモリ４、該文字対応のＣ、Ｇメモリ４より印
字中の文字に対するドツトパターンデータを取り
出し印字ヘツド３へ出力するための出力データ編
集部５、 現在印字中の方向を表示する印字方向インジケ
ータ７、該１文字の縦方向の分割印字回数を記憶
する分割回数カウンタ８、これら各構成要素を機
能的に制御するためのプログラムを格納した制御
プログラムメモリ９、と印字機構部と制御部とを
機能的に制御するための印字制御部６により構成
される。本例においては該１文字の縦方向分割印
字回数を２回とし分割カウンタ８はこれを計数す
るものとする。

前記印字機構部を用いて印字したとき、第２図
に示すごとく上印字と下印字は連続した一連のマ
トリツクスを形成する。

第３図に示す印字例の印字動作は、先ず印字に
先立ち、印字方向のインジケータ７をチエツク
し、正方向印字を示していることを確認の後、第
１行目の上印字動作の準備を行なう。Ｃ、Ｇメモ
リ４よりＡ文字のドツトパターンを読み出し出力
データ編集部５において上半分のドツトパターン
データを記憶する。その後印字制御部の制御にも
とづいて印字ヘツド送り機構２を動かしながら印
字ヘツド３にデータを出力し印字する。

この動作を第１行目上半分について逐次行な
う。上半分について全て印字を行なつたとき印字
ヘツド３は印字用紙１０の右端付近にあり、ここ
で用紙送り機構１を動かして印字ヘツド間隔ａに
相当する分だけ用紙を送る。その後分割回数カウ
ンタを＋１すると共に、下半分を正方向より印字
のため印字ヘツド送り機構２を動かし印字ヘツド
３を印字用紙１０の左端付近にもどす。

次に下半分の印字も前記と同様な制御により、
該文字のドツトパターンデータＣ、Ｇメモリ４よ
り読み出し下半分のドツトパターンデータを記憶
した後印字開始する。この２回の印字により該文
字は同一方向からの分割印字により上、下半分づ
つ合わされて文字を形成する。この時点において
印字ヘツド３は印字用紙１０の右端付近にあり、
ここで用紙送り機構２を動かし印字フオーマツト
に合わせた改行ｂを行ない、分割回数カウンタ８
を＋１し計２となつて分割印字の終了を示すと共
に、印字方向インジケータ７を負方向印字表示に
切替える。第２行目の印字は負方向より上半分を
印字した後、印字ヘツド間隔ａ分用紙を送り、更
に印字ヘツド３を印字用紙１０の右端付近にもど
し、その後、第２行目の下半分の印字を行ない第
２行目の文字を形成する。第２行目の印字中にお
ける分割回数カウンタ８の動きは第１行目と同様
に上半分印字完了で＋１、下半分印字完了で＋１
し計２となつて分割印字動作の終了を示す。

また、印字方向インジケータ７は第２行目印字
完了時点において、正方向印字表示に切替える。
以後、この動作を繰返しながら、同一行の上半分
と下半分は同一方向より印字し、該行と次行の印
字方向を逆方向としながら印字動作を行なう。

本発明によれば、印字行における文字を複数回
に分けて印字する際、分割印字の印字方向を同一
方向とすることにより印字品質の向上を図ること
ができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は印制装置の構成概略を示し、印字機構
部と制御部との機能的接続を表わすブロツク図で
ある。第２図は印字ヘツドのドツト印字素子の配
列を示す図。第３図は印字例と該印字を行なうと
きの印字ヘツドの動きを示す図。 １……用紙送り機構、２……印字ヘツド送り機
構、３……印字ヘツド、４……Ｃ、Ｇメモリ、５
……出力データ編集部、６……印字制御部、７…
…印字方向インジケータ、８……分割回数カウン
タ、９……制御プログラムメモリ、１０……印字
用紙、１１……印字ヘツド先端、ａ……印字ヘツ
ド間隔、ｂ……改行間隔。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 紙面に印字する１文字の縦方向ドツト数ｍを
   ｎ分割し、ｍより少数のドツト素子を有する印字
   ヘツドと、文字を印字する場合、該印字ヘツドの
   縦方向に分割された間隔単位に用紙を送る用紙送
   り機構と、該印字ヘツドを正方向及び逆方向に移
   動させる印字ヘツド送り機構と、印字すべき文字
   に対するドツトパターンを格納するドツトパター
   ン格納メモリと、該メモリから現在印字中のドツ
   ト列に対するドツトパターンデータを取り出し、
   該印字ヘツドに出力するデータ編集部と、該印字
   ヘツドによる正方向又は逆方向への印字回数を計
   数する計数手段と、該用紙送り機構により用紙を
   該分割された間隔単位に送りながら、該印字ヘツ
   ド送り機構により該印字ヘツドを正方向及び逆方
   向に繰り返し移動させ、その内の同一方向で印字
   を行い、該計数手段がｎ回計数し終えたら、該印
   字ヘツドによる印字方向を逆方向に切替え、該切
   替えられた方向での印字回数を該計数手段がｎ回
   計数し終えるまで該印字ヘツドを繰返し移動させ
   るように制御する制御手段とを有することを特徴
   とする印刷装置。