JPS6353553B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、火災、防犯等の防災システムの集中
監視に用いられるCRTデイスプレイの異常を検
出するようにしたCRTの異常検出装置に関する 近年、火災、防犯等の防災システムにおける集
中監視には、CRTデイスプレイ装置を使用し、
コンピユータコントロールのもとに防災情報を表
示して効率的で的確な集中監視を行なえるように
している。

そのため、防災情報を表示するCRTデイスプ
レイ装置が重要な役割を果していることから、信
頼性の高い高品質の装置を使用するようにしてい
るが、CRTデイスプレイ装置には常に電源が印
加されて表示可能状態におかれているために、長
い期間使用しているうちに故障を起すことが考え
られ、例えばCRT画面に画像が表示されていな
い平常時に故障を生じた場合には、非常事態が発
生して、何らの情報も表示されなかつたときに初
めてCRTの故障を知ることとなり、万が一にも
防災情報ができなかつたとすると、防災システム
の機能が大幅に損なわれてしまうという問題があ
る。

本発明は、このような従来の問題点に着目して
なされたもので、CRT表示画面の情報画像を妨
げない所定の位置に定期的（例えば30分毎に）に
試験用の輝点を一定周期でフリツカ表示させ、こ
の輝点の強さを光検出センサにより検出し、検出
信号レベルの所定値以下への低下又は周期ずれの
少なくともいずれか一方を検出したときにCRT
の異常を検出して表示することによりCRTの異
常を迅速且つ確実に知らせるようにして上記の問
題点を解決することを目的とする。

以下、本発明を図面に基づいて説明する。

第１図は本発明のCRT異常検出装置を備えた
防災システムの中央監視装置を示したブロツク図
である。

まず構成を説明すると、１はCRTのコントロ
ールユニツトで、中央処理ユニツト（以下
「CUP」という）２、データを一時記憶するため
のRAM（ランダムアクセスメモリ）３、所定の
制御プログラムを固定的に記憶したROM（リー
ドオンメモリ）４を有し、入力インターフエイス
５を介して入力する操作指令、防災検出信号等に
基づいて表示情報をプログラム制御のもとに作成
してCRTコントロール回路６Ａ，６Ｂに与える
ようにしている。

CRTコントロール回路６Ａ，６Ｂの出力には、
各出力を切換える切換スイツチ回路７が設けら
れ、切換スイツチ回路７を介して２台のCRTカ
ラーデイスプレイ８Ａ，８Ｂ各々に情報画像信号
を出力するようにしている。

CRTカラーデイスプレイ８Ａ，８Ｂの表示画
面上の所定位置、例えば表示画像を妨げることの
ない画面片隅の位置には、光検出センサ９Ａ，９
Ｂが設けられ、CPU２によるプログラム制御の
もとに光検出センサ９Ａ，９Ｂを取付けている表
示画面の位置に、輝点を定期的に表示させてい
る。この試験用の輝点としては、赤、緑、青の３
原色の合成で得られる白色の輝点とし、所定の輝
度で周期的に表示させる。従つて、CRTカラー
デイスプレイが故障すると白色の輝点が表示され
なくなるか、又は輝度が低下し、CRTカラーデ
イスプレイの偏向コイルの故障にあつては輝点の
位置がずれ、更に赤、緑、青のいずれかのビーム
の故障にあつては輝点の色が白色から他の色に変
つて輝度が低下するようになる。

光センサ９Ａ，９Ｂの輝点検出信号は異常検出
回路１０に入力され、上記の故障のいずれかによ
り検出信号の信号レベルが所定値以下に低下した
ときに故障と判断し、異常表示燈を点燈すると共
に、ブザーを鳴動して異常を知らせるようにして
いる。

尚、異常検出回路１０からは一定時間毎に輝点
表示指令が入力インターフエイス５を介して
CPU２にも入力され、後の説明で明らかにする
輝点表示処理を行なわせるようにしている。

第２図は第１図の実施例におけるCRTカラー
デイスプレイ８Ａ，８Ｂに周期的に表示する輝点
を検出する光検出センサ９Ａ，９Ｂの具体的な構
成の一実施例を示したもので、第２図Ａでは
CRT表示画面１１の輝点表示位置に対向して光
フアイバケーブル１２の受光部１２ａを吸板１３
の吸着によつてCRT表示画面１１に取付け、光
フアイバーケーブル１２を異常検出回路１０のフ
オトトランジスタ１４に導いて電気信号に変換す
るようにしたものである。また、第２図Ｂに示す
ように、CRT表示画面１１の輝点表示位置に対
向して吸板１３に直接フオトトランジスタ１４を
取付け、信号線１５をもつて異常検出回路１０に
入力するようにしても良い。

第３図は第１図の実施例における異常検出回路
１０の一実施例を示したブロツク図である。

この実施例では、輝点の周期的な表示によりフ
オトトランジスタ１４に入射するパルス光L_Pを
パルス信号P_cに変換して入力し、入力バツフア回
路１６で波形整形した後にレベル検出回路１７及
び同期検出回路１８に入力し、レベル検出回路１
７はパルス信号P_cの信号レベルが所定の基準値以
下になつたときに出力し、一方、同期検出回路１
８はパルス信号P_cの周期を監視し、周期ずれを検
出したときに出力するようにしており、レベル検
出回路１７及び同期検出回路１８の少なくともい
ずれか一方の出力により異常表示器１９を作動し
て、CRTカラーデイスプレイの故障を知らせる
ようにしている。

第４図は第１図の実施例で用いる異常検出回路
１０の他の実施例を示したもので、コンピユータ
によるプログラム制御によりCRTカラーデイス
プレイの異常を検出するようにしたことを特徴と
する。

その構成は、輝点検出信号としてのパルス信号
P_cを波形整形する入力バツフア回路１６、パルス
信号P_cの信号レベルを基準値と比較し、この基準
以下となつたときに出力するレベル検出回路１
７、及びパルス信号P_cの周期ずれを検出して出力
する同期検出回路１８が設けられ、レベル検出回
路１７に対する基準値の設定は、各パルス毎に１
周期のパルス信号のレベルを、Ｄ／Ａ変換して順
次設定し、この設定基準値以下のレベルとなつた
ときに出力するようにし、フオトトランジスタの
経年変化による信号レベルの低下で誤検出をしな
いように補償している。

レベル検出回路１７及び同期検出回路１８の各
出力は入力インターフエイス２０を介してCPU
２１の制御のもとにRAM２２に一時記憶され、
ROM２３に格納している異常検出処理プログラ
ムに基づいて処理される。この処理結果は、出力
インターフエイス２４を介して表示器２５に表示
されると共に、異常と判断したときにはブザー２
６を鳴動する。

尚、入力インターフエイス２０に接続されてい
る液晶駆動回路２７及び発光ダイオードを備えた
発光回路２８の各々は、後の説明で明らかにされ
る光センサの他の実施例の制御を行なうために設
けている。また、入力インターフエイス２０から
は第１図のコントロールユニツトに対し、輝点表
示の制御信号e_cが出力されている。

次に、第４図の実施例による異常検出の処理動
作を第５図の動作フローチヤートを参照して説明
する。

第４図の実施例における異常検出処理プログラ
ムは、一定時間は例えば30分毎のタイム割込みに
より起動し、まずブロツク２９で輝点制御信号e_c
を入力インターフエイス２０を介してコントロー
ルユニツト（第１図参照）に出力し、CRTカラ
ーデイスプレイ８Ａ，８Ｂの所定位置に輝点を周
期的に表示するポイントフリツカ制御を指令す
る。この指令を受けてコントロールユニツト１は
ブロツク３０，３１に示すように、CRTカラー
デイスプレイ８Ａ，８Ｂに輝点表示信号を出力
し、ブロツク３２，３３に示すように輝点のポイ
ントフリツカ表示が行なわれる。このポイントフ
リツカによる光はブロツク３４にてフオトトラン
ジスタが検出され、判別ブロツク３５で信号レベ
ルが判別され、正常であれば次の判別ブロツク３
６に進んでフリツカ周期を判別し、周期が正常で
あれば待機状態に戻つて次のタイマ割込みを待
つ。

一方、判別ブロツク３５，３６のいずれかで異
常と判別されたときには、ブロツク３７に進んで
出力インターフエイス２４を介して表示器２５に
CRTカラーデイスプレイの異常を表示すると共
に、ブザー２６を鳴動して故障を知らせる。

第６図は本発明で用いる輝点の光検出センサの
他の実施例を示したもので、輝点検出に用いてい
るフオトトランジスタ１４の故障をも検出できる
ようにしたことを特徴とする。

すなわち、第６図Ａに示すように、吸板１３に
よりCRT表示画面１１に取付けているフオトト
ランジスタ１４の前に液晶板３８を設け、液晶板
３８を介して輝点の光をフオトトランジスタ１４
に入射するようにしたものである。

従つて、フオトトランジスタ１４からの光検出
信号（パルス信号P_c）に基づいて異常検出回路１
０で故障検出処理が行なわれた後に、液晶駆動信
号e₁を出力することにより、液晶板３８を不透明
にして光の入射を遮断し、このときフオトトラン
ジスタ１４からの光検出信号が無くなれば、フオ
トトランジスタ１４は正常であるとしてCRTカ
ラーデイスプレイの異常検出処理の結果を表示さ
せ光の入射を遮断しても光検出信号が生じていた
ならば、CRTカラーデイスプレイの故障ではな
くフオトトランジスタ１４の故障と判断して、そ
の旨の表示を行なうようにする。従つて、このよ
うな光検出センサによれば、フオトトランジスタ
１４の故障による異常を、CRTカラーデイスプ
レイの故障と誤つて表示することが防止でき、異
常検出の信頼性が大幅に向上できる。

第６図Ｂは光フアイバーケーブル１２を用いて
異常検出回路１０のフオトトランジスタ１４に輝
点の光を入射する光検出センサに、第６図Ａと同
様に、フオトトランジスタ１４の故障をチエツク
するための液晶板３８を設けたもので、CRT表
示画面１１の位置まで液晶駆動用の信号線を設け
る必要がないぶんだけ装置構成を簡単にできる。

第７図は本発明で用いる光検出センサの他の実
施例を示したもので、第６図の実施例におけるフ
オトトランジスタ１４の故障チエツクに加え、フ
オトトランジスタ１４の故障をチエツクするため
に設けている液晶板３８の故障チエツクを異常検
出時に行なうようにしたことを特徴とする。

すなわち第７図Ａの実施例では、吸板１４によ
りCRT表示画面の輝点表示位置に取付けている
フオトトランジスタ１４への光の入射を遮ぎるよ
うに作動する液晶板３８に対し、異常検出回路１
０に設けている発光ダイオード３９からの光を光
フアイバーケーブル１２′を介して送るようにし
たものである。

その動作は、まず第８図Ａに示すように、液晶
板３８の駆動信号ｅ１をゼロボトルとした透明状
態で輝点からの光を液晶板３８を介してフオトト
ランジスタ１４で検出し、次いで、駆動信号ｅ１
で所定の駆動電圧を印加して第８図Ｂに示すよう
にフオトトランジスタ１４への入射を遮断してフ
オトトランジスタ１４が正常か否かチエツクし、
更に、第８図Ｃに示すように、液晶板３８の駆動
信号をゼロボルトにして透明に戻し、且つCRT
表示画面１１の輝点を消去した状態で、光フアイ
バーケーブル１２′を介して送出した光をCRT表
示画面１１に反射させてフオトトランジスタ１４
で受光するようにしたものである。

従つて、もし液晶板３８が故障していたとすれ
ば、第８図Ｃのように液晶板３８の駆動を解除し
ても完全に透明に戻らず、光フアイバーケーブル
１２′からの反射光が受光されないか、又はレベ
ルが低下することで、液晶板３８又はその駆動回
路の故障と判断し、誤つてCRTカラーデイスプ
レイの故障表示を行なうことを防止している。

尚、第７図Ｂは、第６図Ｂの実施例について、
液晶板３８の故障をチエツクできるように、発光
ダイオード３９及び光フアイバーケーブル１２′
を設けたものである。

また、第６，７図に示す液晶板３８によるフオ
トトランジスタ１４の故障チエツク、及び発光ダ
イオード３９の光による液晶板３８の故障チエツ
クは、第４図に示した異常検出回路１０のプログ
ラム制御による液晶駆動回路２７、発光回路２８
の作動により行なわれるようになる。

更に、第４図の実施例における異常検出のプロ
グラム制御は、コントロールユニツト１（第１図
参照）のコンピユータで行なうようにしても良
い。

以上説明してきたように、本発明によれば、
CRT表示画面の情報画像を妨げない位置に試験
用の輝点を一定周期でフリツカ表示し、この輝点
からの光を光検出センサで検出して検出信号レベ
ルの所定値以下への低下又は周期ずれの少なくと
もいずれか一方を検出したときにCRTの異常を
表示して知らせるようにしたため、防災情報の表
示するCRTの故障が迅速且つ確実に判り、CRT
の交換修理又は予備のCRTへの切換等の適切な
措置を構ずることができ、防災システムの信頼性
を大幅に向上することができるという効果が得ら
れる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の異常検出装置を備えた防災シ
ステムの集中監視装置のブロツク図、第２図は
CRT表示画面の輝点を検出する光検出センサの
一実施例を示した説明図、第３図は本発明の異常
検出回路の一実施例を示したブロツク図、第４図
はプログラム制御による本発明の異常検出回路の
実施例を示したブロツク図、第５図は第４図の実
施例による動作フローチヤート図、第６，７図は
本発明で用いる輝点の光検出センサの他の実施例
を示した説明図、第８図は第７図の実施例の動作
状態を示した説明図である。 １……コントロールユニツト、２，２１……
CPU、３，２２……RAM、４，２３……ROM、
５，２０……入出力インターフエイス、６Ａ，６
Ｂ……CRTコントロール回路、７……切換スイ
ツチ回路、８Ａ，８Ｂ……CRTカラーデイスプ
レイ、９Ａ，９Ｂ……光検出センサ、１０……異
常検出回路、１１……CRT表示画面、１２，１
２′……光フアイバーケーブル、１３……吸板、
１４……フオトトランジスタ、１６……入力バツ
フア回路、１７……レベル検出回路、１８……同
期検出回路、１９……異常表示器、２４……出力
インターフエイス、２５……表示器、２６……ブ
ザー、３８……液晶板、３９……発光ダイオー
ド。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ CRT表示画面の表示画像を妨げない所定位
   置に定期的に試験用の輝点を一定周期でフリツカ
   表示する輝点表示回路と、 前記輝点に対応するCRT表示画面上の位置に
   取り付けた光検出センサと、 該光検出センサの検出信号レベルの所定値以下
   への低下または検出信号の周期ずれの少なくとも
   いずれか一方を検出したときに異常表示する異常
   表示回路とを設けたことを特徴とするCRTの異
   常検出装置。