JPS6353256B2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPS6353256B2 JPS6353256B2 JP58219072A JP21907283A JPS6353256B2 JP S6353256 B2 JPS6353256 B2 JP S6353256B2 JP 58219072 A JP58219072 A JP 58219072A JP 21907283 A JP21907283 A JP 21907283A JP S6353256 B2 JPS6353256 B2 JP S6353256B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- hardness
- yoke
- armature
- alloy
- wear resistance
- Prior art date
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- Expired
Links
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- Soft Magnetic Materials (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
Fe―Co系合金は金属材料中最高の飽和磁束密
度（Bs）を示すもので、一般に２％Ｖを含む49
％Co―Fe合金はバナジウム・パーメンダーとし
て知られ、主に受話器の振動板等に使用されてい
る。またパーメンダーはBsが高い為、各種機器
で小型化が要求されるヨーク，アマチユアに使用
されており、その一つとしてプリンターのヘツド
があげられる。 近年パーソナルコンピユータに関連してその周
辺機器であるプリンターのうちドツトプリンター
が多量に使用されるに至つている。この場合ドツ
トを打印するブリテイングワイヤはアマチユア
に溶接もしくはろう接で固定されており、電気
的パルスでアマチユアをヨークに吸引させて
打印するタイプと離脱させて打印するタイプがあ
る。吸引させるタイプのヘツド構成図を図に示
す。はコイル，５はアマチユア・ストツパ，６
はワイヤパイプ，７は印字紙，８はリボン，９は
ブラテン，１０はリセツトスプリングを示す。 最近ヘツドの小型化が要求され、ヨークあるい
はアマチユアに現在多用されているケイ素鉄の代
りに、高Bsのバナジウム・パーメンダーが検討
されている。 ヨークとアマチユアは構造上お互いに高速で叩
きあうもので、摩耗と騒音が問題となるが、Fe
―Co系合金は防振効果が大きいことから、騒音
の点はケイ素鉄に比べて有利である。しかし、従
来のパーメンダー合金は耐摩耗性改善の為、窒化
による表面硬化処理を行つたが硬度が低く、耐摩
耗性に問題があつた。 本発明はパーメンダー系合金の耐摩耗性を改良
した合金に関するものである。 本発明における合金元素の成分限定理由につい
て述べる。 Coを46〜55％およびＶを0.5〜３％に限定した
のはこの範囲外では高透磁率がえられない為であ
る。 Siを0.01／１％，Mnを0.01／２％としたのは
脱酸剤としての効果および加工性に関するもの
で、0.01％未満では加工性の向上は認められず、
脱酸作用も少ない。一方Siが１％，Mnが２％を
越えると飽和磁化の減少，透磁率の低下をきたす
ためである。Al，Zr，Tiは表面窒化（例えばイ
オン窒化）を行つたとき従来合金では硬さHv＝
800位であつたものが、Al0.01／1.5％，Zr0.02／
２％，Ti0.01／1.5％の１種または２種以上を合
計で0.01〜２％含有させるとHv≧1000となり耐
摩耗性を向上させる効果が認められた。１種また
は２種以上の合計で0.01％未満だと硬度上昇の効
果が少なく２％を越えると軟磁性を劣化させるた
めである。 以下実施例についてのべる。 表に示した化学組成の合金を真空誘導溶解にお
いて７Kg溶解したのち、鍛造，熱間圧延してから
930℃に1H保持したのち０℃の水中に焼入れを行
つた。それから冷間圧延を施し板厚2.5mmに仕上
げた。 試験は磁性とイオン窒化による表面硬度の測定
を行つた。まず、板材から内径33mm×外径45mmの
リングを採取したのち、850℃×4H水素雰囲気中
で磁性焼鈍を行ない、つづいて片面についてイオ
ン窒化を施した。このリングについて直流磁気特
性を測定し、その後窒化面の硬さをビツカース硬
度計で測定した。この結果もあわせて表に示す。 すなわち従来のパーメンダー合金は窒化による
表面硬度の上昇が低いが、本発明合金のごとく
Al，Ti，Zrを１種または２種以上で0.01〜２％
含有させると、軟磁性を損うことなく高硬度がえ
られた。 このため、ドツトプリンターのヨーク脚の端面
あるいはアマチユア端面の摩耗が少なく、ヘツド
の長寿命化が計れることからヨークやアマチユア
に対し本発明合金は工業上きわめて有益であると
みなされる。またドツトプリンターのヨークの場
合、ヨーク全体を発明合金で製造することなく、
磁路として断面積が狭く、アマチユアと叩きあう
脚部のみ溶着等で接着して使用しても、ヘツド小
型化に対し有効であつた。 【表】
度（Bs）を示すもので、一般に２％Ｖを含む49
％Co―Fe合金はバナジウム・パーメンダーとし
て知られ、主に受話器の振動板等に使用されてい
る。またパーメンダーはBsが高い為、各種機器
で小型化が要求されるヨーク，アマチユアに使用
されており、その一つとしてプリンターのヘツド
があげられる。 近年パーソナルコンピユータに関連してその周
辺機器であるプリンターのうちドツトプリンター
が多量に使用されるに至つている。この場合ドツ
トを打印するブリテイングワイヤはアマチユア
に溶接もしくはろう接で固定されており、電気
的パルスでアマチユアをヨークに吸引させて
打印するタイプと離脱させて打印するタイプがあ
る。吸引させるタイプのヘツド構成図を図に示
す。はコイル，５はアマチユア・ストツパ，６
はワイヤパイプ，７は印字紙，８はリボン，９は
ブラテン，１０はリセツトスプリングを示す。 最近ヘツドの小型化が要求され、ヨークあるい
はアマチユアに現在多用されているケイ素鉄の代
りに、高Bsのバナジウム・パーメンダーが検討
されている。 ヨークとアマチユアは構造上お互いに高速で叩
きあうもので、摩耗と騒音が問題となるが、Fe
―Co系合金は防振効果が大きいことから、騒音
の点はケイ素鉄に比べて有利である。しかし、従
来のパーメンダー合金は耐摩耗性改善の為、窒化
による表面硬化処理を行つたが硬度が低く、耐摩
耗性に問題があつた。 本発明はパーメンダー系合金の耐摩耗性を改良
した合金に関するものである。 本発明における合金元素の成分限定理由につい
て述べる。 Coを46〜55％およびＶを0.5〜３％に限定した
のはこの範囲外では高透磁率がえられない為であ
る。 Siを0.01／１％，Mnを0.01／２％としたのは
脱酸剤としての効果および加工性に関するもの
で、0.01％未満では加工性の向上は認められず、
脱酸作用も少ない。一方Siが１％，Mnが２％を
越えると飽和磁化の減少，透磁率の低下をきたす
ためである。Al，Zr，Tiは表面窒化（例えばイ
オン窒化）を行つたとき従来合金では硬さHv＝
800位であつたものが、Al0.01／1.5％，Zr0.02／
２％，Ti0.01／1.5％の１種または２種以上を合
計で0.01〜２％含有させるとHv≧1000となり耐
摩耗性を向上させる効果が認められた。１種また
は２種以上の合計で0.01％未満だと硬度上昇の効
果が少なく２％を越えると軟磁性を劣化させるた
めである。 以下実施例についてのべる。 表に示した化学組成の合金を真空誘導溶解にお
いて７Kg溶解したのち、鍛造，熱間圧延してから
930℃に1H保持したのち０℃の水中に焼入れを行
つた。それから冷間圧延を施し板厚2.5mmに仕上
げた。 試験は磁性とイオン窒化による表面硬度の測定
を行つた。まず、板材から内径33mm×外径45mmの
リングを採取したのち、850℃×4H水素雰囲気中
で磁性焼鈍を行ない、つづいて片面についてイオ
ン窒化を施した。このリングについて直流磁気特
性を測定し、その後窒化面の硬さをビツカース硬
度計で測定した。この結果もあわせて表に示す。 すなわち従来のパーメンダー合金は窒化による
表面硬度の上昇が低いが、本発明合金のごとく
Al，Ti，Zrを１種または２種以上で0.01〜２％
含有させると、軟磁性を損うことなく高硬度がえ
られた。 このため、ドツトプリンターのヨーク脚の端面
あるいはアマチユア端面の摩耗が少なく、ヘツド
の長寿命化が計れることからヨークやアマチユア
に対し本発明合金は工業上きわめて有益であると
みなされる。またドツトプリンターのヨークの場
合、ヨーク全体を発明合金で製造することなく、
磁路として断面積が狭く、アマチユアと叩きあう
脚部のみ溶着等で接着して使用しても、ヘツド小
型化に対し有効であつた。 【表】
第１図はドツトプリンターの一例を示す原理図
である。 ……ブリテイングワイヤ、……アマチユ
ア、……ヨーク、……コイル、Ａ……ヨーク
脚の端面。
である。 ……ブリテイングワイヤ、……アマチユ
ア、……ヨーク、……コイル、Ａ……ヨーク
脚の端面。
Claims (1)
- １ 重量％でCo：46／55％，Ｖ：0.5／３％，
Si：0.01／１％，Mn：0.01／２％とAl0.01／1.5
％，Zr0.02／２％，Ti0.01／1.5％の１種または２
種以上を合計で0.01／２％残部Feよりなる耐摩耗
性、防振性の良好な高透磁率磁性合金。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP58219072A JPS60110846A (ja) | 1983-11-21 | 1983-11-21 | 高透磁率磁性合金 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP58219072A JPS60110846A (ja) | 1983-11-21 | 1983-11-21 | 高透磁率磁性合金 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS60110846A JPS60110846A (ja) | 1985-06-17 |
| JPS6353256B2 true JPS6353256B2 (ja) | 1988-10-21 |
Family
ID=16729819
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP58219072A Granted JPS60110846A (ja) | 1983-11-21 | 1983-11-21 | 高透磁率磁性合金 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS60110846A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP3026592U (ja) * | 1994-08-03 | 1996-07-16 | 株式会社ヘイセイ | ペットの引き紐 |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2701306B2 (ja) * | 1988-04-05 | 1998-01-21 | 大同特殊鋼株式会社 | Ｆｅ−Ｃｏ系磁性合金の製造方法 |
-
1983
- 1983-11-21 JP JP58219072A patent/JPS60110846A/ja active Granted
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP3026592U (ja) * | 1994-08-03 | 1996-07-16 | 株式会社ヘイセイ | ペットの引き紐 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS60110846A (ja) | 1985-06-17 |
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