JPS6352089B2 - - Google Patents
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- JPS6352089B2 JPS6352089B2 JP17468880A JP17468880A JPS6352089B2 JP S6352089 B2 JPS6352089 B2 JP S6352089B2 JP 17468880 A JP17468880 A JP 17468880A JP 17468880 A JP17468880 A JP 17468880A JP S6352089 B2 JPS6352089 B2 JP S6352089B2
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- centered cubic
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Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C21—METALLURGY OF IRON
- C21D—MODIFYING THE PHYSICAL STRUCTURE OF FERROUS METALS; GENERAL DEVICES FOR HEAT TREATMENT OF FERROUS OR NON-FERROUS METALS OR ALLOYS; MAKING METAL MALLEABLE, e.g. BY DECARBURISATION OR TEMPERING
- C21D9/00—Heat treatment, e.g. annealing, hardening, quenching or tempering, adapted for particular articles; Furnaces therefor
- C21D9/46—Heat treatment, e.g. annealing, hardening, quenching or tempering, adapted for particular articles; Furnaces therefor for sheet metals
- C21D9/48—Heat treatment, e.g. annealing, hardening, quenching or tempering, adapted for particular articles; Furnaces therefor for sheet metals deep-drawing sheets
Description
本発明は、加工用体心立方晶鉄鋼薄板の製造方
法に関するものである。 鉄鋼薄板は構造用材料としてプレス加工用途に
供される場合が多い。この場合塑性ひずみ比γ
（γ＝εw／εt，εw：巾方向のひずみ、εt：板厚方
向のひずみ）が大である材料ほど優れたプレス加
工性を示すことはすでによく知られている。かか
る塑性異方性は集合組織に起因して生ずるもので
あり、体心立方晶構造をとる鉄鋼にあつては
（111）面が板面に対して平行である集合組織の場
合にγ値が高くなり、また（100）面が板面に対
して平行である集合組織の場合にはγ値が低くな
ることもすでに明らかになつている。 ところで、鉄鋼薄板の製造方法において、熱間
圧延を省略した薄板鋳造−冷間圧延−焼鈍という
製造工程による製造方法が近時技術的に可能とな
つている。しかしながらこのような製造工程を経
て製造された立方晶鉄鋼薄板はプレス加工性が極
めて劣るという欠点があつた。 本発明は、前記薄板鋳造−冷間圧延−焼鈍の製
造工程を経て製造された体心立方晶鉄鋼薄板の有
する欠点を除去改善した加工用体心立方晶鉄鋼薄
板の製造方法を提供することを目的とするもので
あり、特許請求の範囲記載の方法によつて前記目
的を達成できる。 次に本発明を詳細に説明する。 本発明者等は、上記薄板鋳造−冷間圧延−焼鈍
という製造工程を経て製造された体心立方鉄鋼薄
板のプレス加工性が劣ることの原因を探求した結
果、その起源が鋳造集合組織にあることを新規に
知見した。すなわち体心立方金属が凝固する際の
結晶方向は〔100〕方向であるため、この金属を
薄板形状に鋳造した場合には、板厚方向に〔100〕
軸が平行な、換言すれば板面に対し（100）面が
平行な集合組織が形成される。このような（100）
集合組織は、フエライト系ステンレス鋼のように
冷却過程において変態が生じない場合は勿論その
まま、また普通鋼のように一旦完全にオーステナ
イト相に変態する場合でさえも、かなりの強度で
持越される。しかしてこの素材を通常の条件で冷
間圧延して焼鈍するとγ値が極めて低い再結晶集
合組織が形成されることとなることが判つた。本
発明者等は前記知見をもとに種々研究した結果、
冷間圧延の条件を調整することにより加工性を改
善することができることに想到し、本発明を完成
したのである。 本発明は、圧延時に圧延方向に直角、圧延面に
平行な軸（TD軸）に対して非対称な剪断変形を
起させることによつて圧延前素材に存在する
（100）集合組織を回転させ、深絞性に対して有利
な再結晶集合組織を形成させることを主眼とし、
具体的には圧延に際して用いる一対の加工ロール
の周速度に相対的な差を与えることによつて深絞
性に対して有利な再結晶集合組織を形成させるこ
とができる。勿論上記手段には厳密に規制された
条件が必要である。 ところで、２本の加工ロールのそれぞれの周速
度をV1，V2とし、ｉ番目のパスにおけるロール
の周速差をΔViとするとき、ΔViは下記式(1)で表
すことができる。 ΔVi＝２（V1−V2）／（V1＋V2） ……(1) またロールの入側板厚をhl、出側板厚をhoとす
るときｉ番目のパスの圧下ひずみεiは下記式(2)で
表すことができる。 εi＝ln（hli／hoi） ……(2) そこで、本発明者らは、深絞りに与える異周速
圧延の効果を見るために、双ロール法薄板鋳造機
にて、 普通鋼1.0mm厚：（Ｃ：0.02％、Si：0.25％、
Mn：0.18％、Fe：Bal.） フエライト系ステンレス鋼1.5mm厚：（Ｃ：
0.02％、Si：0.35％、Mn：0.85％、Cr：12.2
％、Fe：Bal.） ２相ステンレス鋼５mm厚：（Ｃ：0.03％、
Si：0.65％、Mn：0.70％、Ni：8.0％、Cr：
24.5％、Fe：Bal.） をそれぞれ直接鋳造した。 得られた上記〜各薄板を、4Hi圧延機（加
工ロール径＝50mmφ）において、種々の周速比と
圧延パススケジユールで冷間圧延を施し、さらに
680℃で５時間の焼鈍を行い、調質圧延を施した
後のものについて圧延方向の塑性歪み比γを測定
した。それらγ値を圧延におけるΣεi・ΔViと対
比してプロツトした結果を第１図に示す。本発明
によれば、上記(1)，(2)式で示されるΔViとεiとの
積εi・ΔViを全パスについて加算した和を示す
Σεi・ΔViの値が0.05以下であると第１図の実験
結果から判るように圧延方向の塑性ひずみ比γが
1.0以下になるので、前記Σεi・ΔViは0.05を越え
ることが必要である。 さらにまた本発明は、その適用が鉄鋼薄板の凝
固時あるいは加工時の何れにおいても体心立方晶
相の全体に対する体積比が80％以上である場合に
限定される。すなわち凝固時に上記体積比を規制
することは、言うまでもなく凝固集合組織の発達
に直接影響するからであり、また加工時に上記体
積比の規制外となると、第２相の存在によつてマ
トリツクスの体心立方晶の辷り変形の規則性を弱
めるために本発明を適用する意味が薄れる。また
本発明によれば、圧延前の素材の板厚はそれを直
接冷間圧延することができる10mmを上限として規
制する。 なお、本発明の効果が得られる素材は、直接鋳
造法によつて製造された鉄および鉄合金であつ
て、上述の説明ならびに第１図からわかるよう
に、フエライト体積比が80％の２相ステンレス鋼
であつても効果が得られる。したがつて、本発明
においては対象とする素材を、体心立方晶体積比
が80％以上の鉄および鉄合金とする。 次に本発明を実施例について説明する。 実施例 表１に示す組成の溶融鉄鋼を回転する１対のロ
ールの間隙に連続注入して板厚2.0mmの薄板とし、
引続いて酸洗によつて表面を清浄にした後、4Hi
圧延機（加工ロール径50mmφ）においてベース周
速50mm／min.の条件のもとで、加工ロール周速
比１：1.25、および等速の２条件でパススケジユ
ール2.0mm−1.5mm−1.1mm−0.85mm−0.70mmの冷間
圧延を表２に、前記パススケジユールに従つて圧
延した際の具体的条件；すなわちεiならびにΔVi
とΣεi・ΔViについて示す。 その後、異周速、等周速圧延ともに680℃で５
時間の焼鈍を行ない、調質圧延を行なつた後、圧
延方向と平行な方向の塑性ひずみ比γを測定し
た。その結果を同じく表１に示す。この結果から
本発明に係る技術の適用によつてγ値の高い薄板
が製造できることは明らかである。
法に関するものである。 鉄鋼薄板は構造用材料としてプレス加工用途に
供される場合が多い。この場合塑性ひずみ比γ
（γ＝εw／εt，εw：巾方向のひずみ、εt：板厚方
向のひずみ）が大である材料ほど優れたプレス加
工性を示すことはすでによく知られている。かか
る塑性異方性は集合組織に起因して生ずるもので
あり、体心立方晶構造をとる鉄鋼にあつては
（111）面が板面に対して平行である集合組織の場
合にγ値が高くなり、また（100）面が板面に対
して平行である集合組織の場合にはγ値が低くな
ることもすでに明らかになつている。 ところで、鉄鋼薄板の製造方法において、熱間
圧延を省略した薄板鋳造−冷間圧延−焼鈍という
製造工程による製造方法が近時技術的に可能とな
つている。しかしながらこのような製造工程を経
て製造された立方晶鉄鋼薄板はプレス加工性が極
めて劣るという欠点があつた。 本発明は、前記薄板鋳造−冷間圧延−焼鈍の製
造工程を経て製造された体心立方晶鉄鋼薄板の有
する欠点を除去改善した加工用体心立方晶鉄鋼薄
板の製造方法を提供することを目的とするもので
あり、特許請求の範囲記載の方法によつて前記目
的を達成できる。 次に本発明を詳細に説明する。 本発明者等は、上記薄板鋳造−冷間圧延−焼鈍
という製造工程を経て製造された体心立方鉄鋼薄
板のプレス加工性が劣ることの原因を探求した結
果、その起源が鋳造集合組織にあることを新規に
知見した。すなわち体心立方金属が凝固する際の
結晶方向は〔100〕方向であるため、この金属を
薄板形状に鋳造した場合には、板厚方向に〔100〕
軸が平行な、換言すれば板面に対し（100）面が
平行な集合組織が形成される。このような（100）
集合組織は、フエライト系ステンレス鋼のように
冷却過程において変態が生じない場合は勿論その
まま、また普通鋼のように一旦完全にオーステナ
イト相に変態する場合でさえも、かなりの強度で
持越される。しかしてこの素材を通常の条件で冷
間圧延して焼鈍するとγ値が極めて低い再結晶集
合組織が形成されることとなることが判つた。本
発明者等は前記知見をもとに種々研究した結果、
冷間圧延の条件を調整することにより加工性を改
善することができることに想到し、本発明を完成
したのである。 本発明は、圧延時に圧延方向に直角、圧延面に
平行な軸（TD軸）に対して非対称な剪断変形を
起させることによつて圧延前素材に存在する
（100）集合組織を回転させ、深絞性に対して有利
な再結晶集合組織を形成させることを主眼とし、
具体的には圧延に際して用いる一対の加工ロール
の周速度に相対的な差を与えることによつて深絞
性に対して有利な再結晶集合組織を形成させるこ
とができる。勿論上記手段には厳密に規制された
条件が必要である。 ところで、２本の加工ロールのそれぞれの周速
度をV1，V2とし、ｉ番目のパスにおけるロール
の周速差をΔViとするとき、ΔViは下記式(1)で表
すことができる。 ΔVi＝２（V1−V2）／（V1＋V2） ……(1) またロールの入側板厚をhl、出側板厚をhoとす
るときｉ番目のパスの圧下ひずみεiは下記式(2)で
表すことができる。 εi＝ln（hli／hoi） ……(2) そこで、本発明者らは、深絞りに与える異周速
圧延の効果を見るために、双ロール法薄板鋳造機
にて、 普通鋼1.0mm厚：（Ｃ：0.02％、Si：0.25％、
Mn：0.18％、Fe：Bal.） フエライト系ステンレス鋼1.5mm厚：（Ｃ：
0.02％、Si：0.35％、Mn：0.85％、Cr：12.2
％、Fe：Bal.） ２相ステンレス鋼５mm厚：（Ｃ：0.03％、
Si：0.65％、Mn：0.70％、Ni：8.0％、Cr：
24.5％、Fe：Bal.） をそれぞれ直接鋳造した。 得られた上記〜各薄板を、4Hi圧延機（加
工ロール径＝50mmφ）において、種々の周速比と
圧延パススケジユールで冷間圧延を施し、さらに
680℃で５時間の焼鈍を行い、調質圧延を施した
後のものについて圧延方向の塑性歪み比γを測定
した。それらγ値を圧延におけるΣεi・ΔViと対
比してプロツトした結果を第１図に示す。本発明
によれば、上記(1)，(2)式で示されるΔViとεiとの
積εi・ΔViを全パスについて加算した和を示す
Σεi・ΔViの値が0.05以下であると第１図の実験
結果から判るように圧延方向の塑性ひずみ比γが
1.0以下になるので、前記Σεi・ΔViは0.05を越え
ることが必要である。 さらにまた本発明は、その適用が鉄鋼薄板の凝
固時あるいは加工時の何れにおいても体心立方晶
相の全体に対する体積比が80％以上である場合に
限定される。すなわち凝固時に上記体積比を規制
することは、言うまでもなく凝固集合組織の発達
に直接影響するからであり、また加工時に上記体
積比の規制外となると、第２相の存在によつてマ
トリツクスの体心立方晶の辷り変形の規則性を弱
めるために本発明を適用する意味が薄れる。また
本発明によれば、圧延前の素材の板厚はそれを直
接冷間圧延することができる10mmを上限として規
制する。 なお、本発明の効果が得られる素材は、直接鋳
造法によつて製造された鉄および鉄合金であつ
て、上述の説明ならびに第１図からわかるよう
に、フエライト体積比が80％の２相ステンレス鋼
であつても効果が得られる。したがつて、本発明
においては対象とする素材を、体心立方晶体積比
が80％以上の鉄および鉄合金とする。 次に本発明を実施例について説明する。 実施例 表１に示す組成の溶融鉄鋼を回転する１対のロ
ールの間隙に連続注入して板厚2.0mmの薄板とし、
引続いて酸洗によつて表面を清浄にした後、4Hi
圧延機（加工ロール径50mmφ）においてベース周
速50mm／min.の条件のもとで、加工ロール周速
比１：1.25、および等速の２条件でパススケジユ
ール2.0mm−1.5mm−1.1mm−0.85mm−0.70mmの冷間
圧延を表２に、前記パススケジユールに従つて圧
延した際の具体的条件；すなわちεiならびにΔVi
とΣεi・ΔViについて示す。 その後、異周速、等周速圧延ともに680℃で５
時間の焼鈍を行ない、調質圧延を行なつた後、圧
延方向と平行な方向の塑性ひずみ比γを測定し
た。その結果を同じく表１に示す。この結果から
本発明に係る技術の適用によつてγ値の高い薄板
が製造できることは明らかである。
【表】
【表】
以上本発明によれば、従来の直接製板技術によ
つて製造された体心立方鉄鋼薄板の加工性が劣る
点を改善することができる。
つて製造された体心立方鉄鋼薄板の加工性が劣る
点を改善することができる。
図は体心立方鉄鋼薄板のγ値とΣεi・ΔViとの
関係を示す図である。
関係を示す図である。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 １ 凝固時および加工時に80％以上の体心立方晶
体積比を有する鉄および鉄合金を溶融状態から直
接10mm以下の薄板に鋳造した後再結晶温度以下の
温度範囲内で圧延する際、下記式(1)より導かれる
１番目のパスの１パス当りの圧下ひずみεiと下記
式(2)より導かれる２本のロール周速差ΔViとの積
εi・ΔViの全パスについての和Σεi・ΔViが0.05を
越える圧延条件下で減厚し、引続いて再結晶焼鈍
を施すことを特徴とする加工用体心立方晶鉄鋼薄
板の製造方法。 εi＝ln（hIi／hoi） ……(1) 但しhIは入側板厚、hoは出側板厚 ΔVi＝２（V1−V2）／（V1＋V2） ……(2) 但し、V1，V2は２本の加工ロールのそれぞれ
の周速度。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17468880A JPS57101616A (en) | 1980-12-12 | 1980-12-12 | Manufacture of body-centered cubic metal thin plate for machining |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17468880A JPS57101616A (en) | 1980-12-12 | 1980-12-12 | Manufacture of body-centered cubic metal thin plate for machining |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS57101616A JPS57101616A (en) | 1982-06-24 |
| JPS6352089B2 true JPS6352089B2 (ja) | 1988-10-18 |
Family
ID=15982939
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP17468880A Granted JPS57101616A (en) | 1980-12-12 | 1980-12-12 | Manufacture of body-centered cubic metal thin plate for machining |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS57101616A (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6045691B2 (ja) * | 1982-09-03 | 1985-10-11 | 川崎製鉄株式会社 | 絞り性の良好な薄鋼板の製造方法 |
| DE602006019274D1 (de) | 2005-08-23 | 2011-02-10 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | Dichtungsstruktur und brennkammer einer gasturbine |
-
1980
- 1980-12-12 JP JP17468880A patent/JPS57101616A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS57101616A (en) | 1982-06-24 |
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