JPS6351654B2 - - Google Patents
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- JPS6351654B2 JPS6351654B2 JP6916685A JP6916685A JPS6351654B2 JP S6351654 B2 JPS6351654 B2 JP S6351654B2 JP 6916685 A JP6916685 A JP 6916685A JP 6916685 A JP6916685 A JP 6916685A JP S6351654 B2 JPS6351654 B2 JP S6351654B2
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- eccentric
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- 235000008429 bread Nutrition 0.000 claims description 11
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- 230000000452 restraining effect Effects 0.000 description 1
Landscapes
- Manufacturing And Processing Devices For Dough (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
(イ) 発明の目的
産業上の技術分野
本発明は、製パン用丸め機における定量分割パ
ン生地の成形カツプの偏心回転機構に関する。
ン生地の成形カツプの偏心回転機構に関する。
従来技術
コンベヤベルト上に整列した複数個の定量分割
パン生地の上から下側開口のカツプを下降させ、
それぞれの生地に被せてから、垂直軸を軸心にし
て各カツプを一斉に偏心回転させ分割パン生地を
カツプ内壁面に沿わせて転がすことによつて丸め
加工を施してから、各カツプの偏心回転のアーム
を0に戻し、その後にカツプを上昇させて定位置
に復帰させ、1次の生地の丸め加工を終了する
と、生地を載せたコンベヤベルトは一ピツチだけ
前進して1次加工が施されたパン生地を、2次の
丸め加工位置にまで運搬する。次いで2次の丸め
加工を上述と同様な工程によつてパン生地に施
す。以上に述べたような生地の丸め加工を複数回
施すことにより、奇塵に丸め加工が完了したパン
生地を得る。
パン生地の上から下側開口のカツプを下降させ、
それぞれの生地に被せてから、垂直軸を軸心にし
て各カツプを一斉に偏心回転させ分割パン生地を
カツプ内壁面に沿わせて転がすことによつて丸め
加工を施してから、各カツプの偏心回転のアーム
を0に戻し、その後にカツプを上昇させて定位置
に復帰させ、1次の生地の丸め加工を終了する
と、生地を載せたコンベヤベルトは一ピツチだけ
前進して1次加工が施されたパン生地を、2次の
丸め加工位置にまで運搬する。次いで2次の丸め
加工を上述と同様な工程によつてパン生地に施
す。以上に述べたような生地の丸め加工を複数回
施すことにより、奇塵に丸め加工が完了したパン
生地を得る。
上記の生地丸め機用カツプ偏心回転機構は、お
およそ次のようなものであつた。すなわち、垂直
に軸支された回転主軸に、回転方向には拘束され
ているが軸方向には相互に摺動可能に嵌着された
第1のスリーブおよび前記主軸に固着したフラン
ジを設け、前記第1スリーブの上端フランジ部に
は、前記主軸から偏心し、垂直方向に穿設した軸
受に偏心軸を軸支し、同軸の回りに相対的に揺動
可能な揺動部材を取付けると共に、同部材の中間
上側には前記主軸の軸心の延長方向に一致する軸
心を備えた副軸を、同部材の偏心軸から離れた端
部下面には、前記偏心軸を中心としたセクター状
の第1傘歯車を組付ける一方、その傘歯車に、前
記第1スリーブの回転軸心に対して直角方向に伸
ばしてスリーブ周面に設けた支軸に、その中心軸
を軸受したセクター状の第2の傘歯車を噛合わ
せ、その第2セクター歯車の周縁に設けた支軸
と、前記第1スリーブに嵌着し、同スリーブの軸
方向には相互に摺動可能ではあるが、回転方向に
は拘束されている第2のスリーブ上縁に設けた支
軸とを、リンク部材により連結すると共に、前記
第2スリーブの外周を軸受を介して外部の上、下
動アームに連結し、また、前記第1スリーブの下
端フランジ上縁と第2スリーブの下端縁との間
に、つる巻きバネを嵌装して両スリーブの間を互
に上、下方向に付勢するようにして成る偏心回転
機構である。
およそ次のようなものであつた。すなわち、垂直
に軸支された回転主軸に、回転方向には拘束され
ているが軸方向には相互に摺動可能に嵌着された
第1のスリーブおよび前記主軸に固着したフラン
ジを設け、前記第1スリーブの上端フランジ部に
は、前記主軸から偏心し、垂直方向に穿設した軸
受に偏心軸を軸支し、同軸の回りに相対的に揺動
可能な揺動部材を取付けると共に、同部材の中間
上側には前記主軸の軸心の延長方向に一致する軸
心を備えた副軸を、同部材の偏心軸から離れた端
部下面には、前記偏心軸を中心としたセクター状
の第1傘歯車を組付ける一方、その傘歯車に、前
記第1スリーブの回転軸心に対して直角方向に伸
ばしてスリーブ周面に設けた支軸に、その中心軸
を軸受したセクター状の第2の傘歯車を噛合わ
せ、その第2セクター歯車の周縁に設けた支軸
と、前記第1スリーブに嵌着し、同スリーブの軸
方向には相互に摺動可能ではあるが、回転方向に
は拘束されている第2のスリーブ上縁に設けた支
軸とを、リンク部材により連結すると共に、前記
第2スリーブの外周を軸受を介して外部の上、下
動アームに連結し、また、前記第1スリーブの下
端フランジ上縁と第2スリーブの下端縁との間
に、つる巻きバネを嵌装して両スリーブの間を互
に上、下方向に付勢するようにして成る偏心回転
機構である。
従来、上記回転機構は分割生地を搬送するベル
トコンベアを含む製パン用生地丸め機の両側に一
対宛設けられ、その副軸に、前記コンベヤの移送
方向に対してそれぞれ直角に架設した丸め機用カ
ツプを複数個取付けた、カツプフレームの両端を
軸支している。
トコンベアを含む製パン用生地丸め機の両側に一
対宛設けられ、その副軸に、前記コンベヤの移送
方向に対してそれぞれ直角に架設した丸め機用カ
ツプを複数個取付けた、カツプフレームの両端を
軸支している。
上述回転機構の作用の概略を説明すると、生地
丸め機のコンベヤベルト上に載置された定量分割
パン生地が、それぞれのカツプの直下に搬送され
て停止する。
丸め機のコンベヤベルト上に載置された定量分割
パン生地が、それぞれのカツプの直下に搬送され
て停止する。
上、下動アームが下降して第2スリーブを降下
させると、これに、つる巻きバネの負荷によつて
連絡している第1スリーブもまた降下し、したが
つて、その上端フランジ部および揺動部材ならび
に副軸も降下する。このために副軸に、その両端
を軸支されたカツプフレーム、カツプがコンベヤ
ベルト面に向つて下降し、それぞれのカツプがベ
ルト上の分割パン生地を覆うようになる。勿論、
この際は回転主軸は所要速さで回転をしているの
で、上、下動アームおよびカツプフレームを除い
た上述の各部材は、すべて回転主軸の回転に同期
して回転している。
させると、これに、つる巻きバネの負荷によつて
連絡している第1スリーブもまた降下し、したが
つて、その上端フランジ部および揺動部材ならび
に副軸も降下する。このために副軸に、その両端
を軸支されたカツプフレーム、カツプがコンベヤ
ベルト面に向つて下降し、それぞれのカツプがベ
ルト上の分割パン生地を覆うようになる。勿論、
この際は回転主軸は所要速さで回転をしているの
で、上、下動アームおよびカツプフレームを除い
た上述の各部材は、すべて回転主軸の回転に同期
して回転している。
かくして、丸め機用カツプがベルト面に近接し
て分割パン生地を全面的に覆う位置を占めたとき
に、第1スリーブの下端面が回転主軸に固着した
フランジに接触し、同部材に邪魔されて、それ以
上、上、下動アームが下降しても第1スリーブし
たがつて成形カツプも降下することができない。
このとき迄は、回転主軸の軸心と揺動部材上の副
軸の軸心とは一直線上にある為、副軸自体が回転
していてもカツプフレームすなわちカツプは回転
していない。
て分割パン生地を全面的に覆う位置を占めたとき
に、第1スリーブの下端面が回転主軸に固着した
フランジに接触し、同部材に邪魔されて、それ以
上、上、下動アームが下降しても第1スリーブし
たがつて成形カツプも降下することができない。
このとき迄は、回転主軸の軸心と揺動部材上の副
軸の軸心とは一直線上にある為、副軸自体が回転
していてもカツプフレームすなわちカツプは回転
していない。
上述の状態から、さらにアームが下降すると、
第2スリーブは、第1スリーブとの間に装着され
ている、つる巻きバネを押圧して第1スリーブに
対し相対的に摺動、下降し、これにリンク機構に
より連結する第2セクター傘歯車を、その支持軸
の回りに揺動させるので、これに噛合う第1セク
ター傘歯車、すなわち揺動部材が、その偏心軸の
回りに揺動し、この為、同部材の中間上部に垂設
されている副軸の軸心が回転主軸の軸心の延長線
から外れるように移動する。
第2スリーブは、第1スリーブとの間に装着され
ている、つる巻きバネを押圧して第1スリーブに
対し相対的に摺動、下降し、これにリンク機構に
より連結する第2セクター傘歯車を、その支持軸
の回りに揺動させるので、これに噛合う第1セク
ター傘歯車、すなわち揺動部材が、その偏心軸の
回りに揺動し、この為、同部材の中間上部に垂設
されている副軸の軸心が回転主軸の軸心の延長線
から外れるように移動する。
前記したように、それらの部材は、すべて回転
主軸の上に載つて同期回転をしているものである
から、副軸の軸心が回転主軸の軸心の延長線から
外れた位置に移動すると、その副軸は回転主軸の
軸心を中心として移動量を半径として回転主軸の
回りを回るようになる。
主軸の上に載つて同期回転をしているものである
から、副軸の軸心が回転主軸の軸心の延長線から
外れた位置に移動すると、その副軸は回転主軸の
軸心を中心として移動量を半径として回転主軸の
回りを回るようになる。
カツプフレームの両端を副軸が支承しているの
で、その一対の副軸の偏心回転に伴ない、そのフ
レームは移動量を半径とする回転運動を行い、各
カツプもまた分割パン生地に対して偏心回転を
し、上述のような成形加工を施す。
で、その一対の副軸の偏心回転に伴ない、そのフ
レームは移動量を半径とする回転運動を行い、各
カツプもまた分割パン生地に対して偏心回転を
し、上述のような成形加工を施す。
かくして、上、下動アームを下降させる程、第
2セクター傘歯車の揺動角が大きくなり、揺動部
材の揺動角も増加するので、その上面に設けられ
た副軸の回転主軸に対する偏心量が増して、これ
に伴ない、カツプは、より大きな回転半径で偏心
回転をするようになる。
2セクター傘歯車の揺動角が大きくなり、揺動部
材の揺動角も増加するので、その上面に設けられ
た副軸の回転主軸に対する偏心量が増して、これ
に伴ない、カツプは、より大きな回転半径で偏心
回転をするようになる。
所定時間、生地丸め加工を施した後、上記機構
の上、下動アームを上昇させれば、両スリーブの
間に嵌装されている、つる巻きバネが伸び、第1
スリーブを回転主軸のフランジに接触させた状態
のまま、第2スリーブが上昇するので、リンク機
構が第2セクター傘歯車を旧位置に復帰させるよ
うに揺動し、したがつて揺動部材の揺動量が旧位
置に戻るように減少し、これに伴ない副軸の回転
主軸に対する変位量が0に近付いて、カツプの偏
心回転が止まり、さらに上、下動アームを上昇さ
せることによつて第2スリーブは第1スリーブを
伴なつて回転主軸に対し上方向に摺動して副軸を
上昇させるので、副軸に支承されているカツプフ
レーム、すなわち生地丸め機用カツプを、コンベ
ヤベルトの表面から離して上昇させ、後に丸め加
工を施したパン生地が残ることになる。
の上、下動アームを上昇させれば、両スリーブの
間に嵌装されている、つる巻きバネが伸び、第1
スリーブを回転主軸のフランジに接触させた状態
のまま、第2スリーブが上昇するので、リンク機
構が第2セクター傘歯車を旧位置に復帰させるよ
うに揺動し、したがつて揺動部材の揺動量が旧位
置に戻るように減少し、これに伴ない副軸の回転
主軸に対する変位量が0に近付いて、カツプの偏
心回転が止まり、さらに上、下動アームを上昇さ
せることによつて第2スリーブは第1スリーブを
伴なつて回転主軸に対し上方向に摺動して副軸を
上昇させるので、副軸に支承されているカツプフ
レーム、すなわち生地丸め機用カツプを、コンベ
ヤベルトの表面から離して上昇させ、後に丸め加
工を施したパン生地が残ることになる。
ところで、上記の偏心回転機構では、鍜造によ
り成形する一組のセクター歯車を組付けている
が、その製造に手間がかかる上に精度が出ない。
また、前記歯車の回動をリンク機構を介して規制
するようにしているので、構造が複雑で部品点数
も多くなり、高速作動をすると動作が円滑でなく
なり機構にガタが出易い。
り成形する一組のセクター歯車を組付けている
が、その製造に手間がかかる上に精度が出ない。
また、前記歯車の回動をリンク機構を介して規制
するようにしているので、構造が複雑で部品点数
も多くなり、高速作動をすると動作が円滑でなく
なり機構にガタが出易い。
と云つた不都合がある。
発明が解決しようとする問題点
そこで本発明は、上記偏心回転機構の不都合点
に鑑み、その揺動部材の揺動機構に新規な方式を
採用して、前記構造および作動を簡単かつ単純化
し、耐久性に富み、しかも操作をスピードアツプ
でき、また確実な作動を保証することができる丸
め機用カツプの偏心回転機構を供提することを目
的とする。
に鑑み、その揺動部材の揺動機構に新規な方式を
採用して、前記構造および作動を簡単かつ単純化
し、耐久性に富み、しかも操作をスピードアツプ
でき、また確実な作動を保証することができる丸
め機用カツプの偏心回転機構を供提することを目
的とする。
(ロ) 発明の構成
問題点を解決するための手段
本発明は、上記の目的を達成するために、次に
述べるような構成要件を具備している。
述べるような構成要件を具備している。
(1) 垂直に軸支された回転主軸に、回転方向には
拘束されるが長手軸方向には相互に摺動可能に
嵌着した第1スリーブを設け、前記第1スリー
ブの上端フランジ部には、回転主軸の軸心から
偏心した位置に前記軸心に平行して軸受部材を
設け、その偏心軸受の回りに相対的に揺動可能
な揺動部材を取付けると共に、同部材の中間上
側には前記主軸の軸心の延長方向に一致する軸
心を備えた副軸を、同部材の副軸に対し偏心軸
受とは反対側端部にカムフオロワーを設ける一
方、前記第1スリーブに、その回転方向には拘
束されるが長手軸方向には相互に摺動可能な第
2スリーブを嵌着して、その下端面と第1スリ
ーブ下端上面との間に、つる巻きバネを装着し
て、両スリーブを互に反対方向に引離すように
付勢し、かつ上端部周壁には第2スリーブの第
1スリーブに対する上、下動に応じて前記カム
フオロワーを偏心軸回りに水平面内で揺動させ
る溝カムを穿設して、ここにカムフオロワーを
嵌合すると共に、その中間部を軸受を介して
上、下動アームに連結し、前記副軸にはカツプ
フレームを軸支したことを特徴とするパン生地
の丸め機用カツプ偏心回転機構。
拘束されるが長手軸方向には相互に摺動可能に
嵌着した第1スリーブを設け、前記第1スリー
ブの上端フランジ部には、回転主軸の軸心から
偏心した位置に前記軸心に平行して軸受部材を
設け、その偏心軸受の回りに相対的に揺動可能
な揺動部材を取付けると共に、同部材の中間上
側には前記主軸の軸心の延長方向に一致する軸
心を備えた副軸を、同部材の副軸に対し偏心軸
受とは反対側端部にカムフオロワーを設ける一
方、前記第1スリーブに、その回転方向には拘
束されるが長手軸方向には相互に摺動可能な第
2スリーブを嵌着して、その下端面と第1スリ
ーブ下端上面との間に、つる巻きバネを装着し
て、両スリーブを互に反対方向に引離すように
付勢し、かつ上端部周壁には第2スリーブの第
1スリーブに対する上、下動に応じて前記カム
フオロワーを偏心軸回りに水平面内で揺動させ
る溝カムを穿設して、ここにカムフオロワーを
嵌合すると共に、その中間部を軸受を介して
上、下動アームに連結し、前記副軸にはカツプ
フレームを軸支したことを特徴とするパン生地
の丸め機用カツプ偏心回転機構。
作 用
本発明偏心回転機構の全体的かつ基本的作動
は、上記「従来技術」の項で説明した最近の機構
のそれと変りがないので、同項の記載を参照する
こととし、その上に載つて本発明機構の動作の特
徴を説明すれば、 第2スリーブ上端円周面に穿設され、その母線
方向に対し斜めにカム溝が穿設され、その溝カム
に揺動部材端部のカムフオロワーが嵌合している
ため、第2スリーブが第1スリーブに対して上、
下方向に摺動すると、これに応じてカムフオロワ
ーすなわち揺動部材が偏心軸の回りに強制的に揺
動するから、その上面に垂設された副軸もまた、
回転主軸の軸心の延長線上から変位し、偏心回転
を始める。その際、第2スリーブの上、下摺動ス
トロークが一定であれば、その偏心距離は常に同
一になり、回転主軸の回転数が定まつていれば、
カツプのパン生地に対する丸め加工作用もまた、
一定になるものと云える。
は、上記「従来技術」の項で説明した最近の機構
のそれと変りがないので、同項の記載を参照する
こととし、その上に載つて本発明機構の動作の特
徴を説明すれば、 第2スリーブ上端円周面に穿設され、その母線
方向に対し斜めにカム溝が穿設され、その溝カム
に揺動部材端部のカムフオロワーが嵌合している
ため、第2スリーブが第1スリーブに対して上、
下方向に摺動すると、これに応じてカムフオロワ
ーすなわち揺動部材が偏心軸の回りに強制的に揺
動するから、その上面に垂設された副軸もまた、
回転主軸の軸心の延長線上から変位し、偏心回転
を始める。その際、第2スリーブの上、下摺動ス
トロークが一定であれば、その偏心距離は常に同
一になり、回転主軸の回転数が定まつていれば、
カツプのパン生地に対する丸め加工作用もまた、
一定になるものと云える。
第2スリーブの変位を旧位置に復帰させるよう
上、下動アームを操作すれば、第2スリーブ上端
に設けたカム機構が直接かつ強制的に揺動部材を
旧位置に向つて揺動させるため、副軸の主軸に対
する偏心距離が小さくなつてカツプフレームの偏
心運動量も少なくなり、副軸の軸心が回転主軸の
軸心の延長線上に復帰したときは、副軸は偏心回
転を止める。
上、下動アームを操作すれば、第2スリーブ上端
に設けたカム機構が直接かつ強制的に揺動部材を
旧位置に向つて揺動させるため、副軸の主軸に対
する偏心距離が小さくなつてカツプフレームの偏
心運動量も少なくなり、副軸の軸心が回転主軸の
軸心の延長線上に復帰したときは、副軸は偏心回
転を止める。
すなわち、揺動部材は、溝カムにより、いずれ
の側にも直接かつ強制的に揺動変位するので、そ
の動作が確実に行われ、また、スピードアツプし
ても応答特性が良く作動に乱れが生じない。さら
に、構造が簡単で、保守管理が容易であり、長期
使用に耐え、かつ故障のおそれもない。
の側にも直接かつ強制的に揺動変位するので、そ
の動作が確実に行われ、また、スピードアツプし
ても応答特性が良く作動に乱れが生じない。さら
に、構造が簡単で、保守管理が容易であり、長期
使用に耐え、かつ故障のおそれもない。
実施例
第1図は本発明偏心回転機構の一実施例の縦断
面図、第2図は、第1図中の―線に沿う断面
図、第3図は、第1図中、矢視方向からの溝カム
の正面図であつて、図中、1は、装置に垂直に軸
支された回転主軸で、稼動中は図示してない動力
伝達機構を通じ一定スピードで常時駆動されてい
る。
面図、第2図は、第1図中の―線に沿う断面
図、第3図は、第1図中、矢視方向からの溝カム
の正面図であつて、図中、1は、装置に垂直に軸
支された回転主軸で、稼動中は図示してない動力
伝達機構を通じ一定スピードで常時駆動されてい
る。
2は、前記回転主軸1に嵌着していて、軸方向
に摺動可能に設けられた第1スリーブで、同スリ
ーブ2の内面には、その軸方向に沿うキー溝が設
けてあつて、そのキー溝には回転主軸1の周面で
母線方向に設けたキー3が嵌合し、回転主軸1と
第1スリーブ2とは回転方向に対して互に拘束さ
れている。
に摺動可能に設けられた第1スリーブで、同スリ
ーブ2の内面には、その軸方向に沿うキー溝が設
けてあつて、そのキー溝には回転主軸1の周面で
母線方向に設けたキー3が嵌合し、回転主軸1と
第1スリーブ2とは回転方向に対して互に拘束さ
れている。
4は、回転主軸1に固着されたデイスクで、第
1スリーブ2が主軸1に沿つて降下したとき、そ
のストツパとして働き、結局、丸め機用カツプの
下降停止位置を規制する。
1スリーブ2が主軸1に沿つて降下したとき、そ
のストツパとして働き、結局、丸め機用カツプの
下降停止位置を規制する。
5は、第1スリーブ2の上端に設けたフランジ
部で、同部には、回転主軸1と平行し、その嵌合
孔から所定距離、離して偏心軸受6を穿設し、前
記軸受6に対して、一端に偏心軸7を備えた揺動
部材8を、軸7を介して揺動可能に軸支する。揺
動部材8の上面中間には上向きに副軸9を垂設す
るが、同軸9と偏心軸7との軸間距離は、さきの
回転主軸1の軸心と偏心軸受6の軸心との間の距
離と一致するから、揺動部材8が揺動してない状
態では、主軸1の軸心の延長線上に副軸9の軸心
が位置する。
部で、同部には、回転主軸1と平行し、その嵌合
孔から所定距離、離して偏心軸受6を穿設し、前
記軸受6に対して、一端に偏心軸7を備えた揺動
部材8を、軸7を介して揺動可能に軸支する。揺
動部材8の上面中間には上向きに副軸9を垂設す
るが、同軸9と偏心軸7との軸間距離は、さきの
回転主軸1の軸心と偏心軸受6の軸心との間の距
離と一致するから、揺動部材8が揺動してない状
態では、主軸1の軸心の延長線上に副軸9の軸心
が位置する。
なお上記機構のうち、偏心軸7の軸着機構は、
上述実施例以外に種々タイプがあり得るが、要す
るに揺動部材8を偏心軸受部を中心にして水平面
内で円滑に揺動可能に軸支してあれば良いのであ
る。
上述実施例以外に種々タイプがあり得るが、要す
るに揺動部材8を偏心軸受部を中心にして水平面
内で円滑に揺動可能に軸支してあれば良いのであ
る。
10は、揺動部材8の他端、すなわち、副軸9
に対し、偏心軸7と反対側端に回動自在に取付け
たカムフオロワーで、後述する溝カム11に係合
する。(第1図、第3図参照) したがつて、溝カム11が上、下方向に変位す
ることによつて、カムフオロワー10が水平面内
で位置換えを強制されれば、揺動部材8は偏心軸
7の回りに水平揺動をするようになるので、それ
迄、回転主軸1の軸心の延長線上に位置していた
副軸9の軸心が、ここから変位して両者の間に軸
間距離が生じる結果、副軸9は主軸1の軸心の延
長線の回りに、その軸間距離を半径にした偏心回
転を行うようになる経過は後述する。
に対し、偏心軸7と反対側端に回動自在に取付け
たカムフオロワーで、後述する溝カム11に係合
する。(第1図、第3図参照) したがつて、溝カム11が上、下方向に変位す
ることによつて、カムフオロワー10が水平面内
で位置換えを強制されれば、揺動部材8は偏心軸
7の回りに水平揺動をするようになるので、それ
迄、回転主軸1の軸心の延長線上に位置していた
副軸9の軸心が、ここから変位して両者の間に軸
間距離が生じる結果、副軸9は主軸1の軸心の延
長線の回りに、その軸間距離を半径にした偏心回
転を行うようになる経過は後述する。
12は、第1スリーブ2に嵌着し、その軸方向
に相対的に摺動可能に設けた第2スリーブで、両
スリーブの間には軸方向に、それぞれ設けたキー
13およびキー溝の嵌合によつて回転方向に対す
る拘束力が生じている。14は、第2スリーブ1
2の上端に設けた溝カム11の形成部材で、同部
材は、偏心軸7を中心軸とした円筒体の一部であ
る平面図でセクター状に形成され、その周面に、
母線方向に対し傾斜してカム溝11を削設し、こ
の溝内に前述カムフオロワー10が嵌着している
(第3図参照)。なお、上記、カム機構の具体的構
造は、本実施例の外にも多々考えられるが、要
は、第2スリーブ12の上、下動によつて、その
変位に比例し直接的、強制的に揺動部材12を水
平面内で揺動させることができるカム機構を採用
すれば足りるものである。
に相対的に摺動可能に設けた第2スリーブで、両
スリーブの間には軸方向に、それぞれ設けたキー
13およびキー溝の嵌合によつて回転方向に対す
る拘束力が生じている。14は、第2スリーブ1
2の上端に設けた溝カム11の形成部材で、同部
材は、偏心軸7を中心軸とした円筒体の一部であ
る平面図でセクター状に形成され、その周面に、
母線方向に対し傾斜してカム溝11を削設し、こ
の溝内に前述カムフオロワー10が嵌着している
(第3図参照)。なお、上記、カム機構の具体的構
造は、本実施例の外にも多々考えられるが、要
は、第2スリーブ12の上、下動によつて、その
変位に比例し直接的、強制的に揺動部材12を水
平面内で揺動させることができるカム機構を採用
すれば足りるものである。
15は、第1スリーブ2の下端フランジの上面
と第2スリーブ12の下端面との間に装架した、
つる巻きバネで、前記バネは常時、第1および第
2スリーブを互に反対方向に引離すように付勢し
ている。なお、第2スリーブ12の上向き方向の
付勢は、同部材が第1スリーブの上端に設けたフ
ランジ部材5に衝き当つてストツプする。
と第2スリーブ12の下端面との間に装架した、
つる巻きバネで、前記バネは常時、第1および第
2スリーブを互に反対方向に引離すように付勢し
ている。なお、第2スリーブ12の上向き方向の
付勢は、同部材が第1スリーブの上端に設けたフ
ランジ部材5に衝き当つてストツプする。
16は、同バネ15の間隔保持部材、
17は、第2スリーブ12の外周面に取付けた
軸受機構、 18は、軸受17の外輪を支持する上、下動ア
ームである。このアーム18は、軸受17を介し
て上、下方向に第2スリーブ12を拘束し、同ア
ームの上、下動操作によつて、第2スリーブ等を
上、下動することができるようになつている。
軸受機構、 18は、軸受17の外輪を支持する上、下動ア
ームである。このアーム18は、軸受17を介し
て上、下方向に第2スリーブ12を拘束し、同ア
ームの上、下動操作によつて、第2スリーブ等を
上、下動することができるようになつている。
19は、揺動部材8のカムフオロワー10側に
軸支されたローラで、第1スリーブ2の上端フラ
ンジ面上を転動し、カムフオロワー10に対して
溝カム11の変位のため下方向への分力が加えら
れたときに、その力をローラ19が受けて、その
影響を揺動部材8または偏心軸、軸受7,6に及
ばぬよう設計されている。
軸支されたローラで、第1スリーブ2の上端フラ
ンジ面上を転動し、カムフオロワー10に対して
溝カム11の変位のため下方向への分力が加えら
れたときに、その力をローラ19が受けて、その
影響を揺動部材8または偏心軸、軸受7,6に及
ばぬよう設計されている。
なお、上述機構のうちの副軸9には、パン生地
丸め機用カツプを複数個取付けたカツプフレーム
の一端が軸架されている。
丸め機用カツプを複数個取付けたカツプフレーム
の一端が軸架されている。
以上、述べた本実施例の作動は、さきの「作
用」の項において説明したとおりであるから再説
はしない。
用」の項において説明したとおりであるから再説
はしない。
(ハ) 効果
本発明偏心回転機構は、第2スリーブの相対的
変位量を、回転中の揺動部材、したがつて副軸に
伝達する機構を簡素化して構成部品点数ならびに
摺接個所を減らすことに成功したので、機構の応
動特性が向上し、スピード運転を可能にし結局、
生地丸め加工の能率を大巾に高める(ほぼ2倍に
アツプすることができる)。長期使用に当り、部
材の摩耗に基く機構のガタ発生を抑え、また故障
発生のおそれが少ない。部品点数を削減し、構造
を簡易化することができるため製造、組立工程数
を少なくし、コストダウンが可能になる、等々の
格別の作用、効果を奏することができる。
変位量を、回転中の揺動部材、したがつて副軸に
伝達する機構を簡素化して構成部品点数ならびに
摺接個所を減らすことに成功したので、機構の応
動特性が向上し、スピード運転を可能にし結局、
生地丸め加工の能率を大巾に高める(ほぼ2倍に
アツプすることができる)。長期使用に当り、部
材の摩耗に基く機構のガタ発生を抑え、また故障
発生のおそれが少ない。部品点数を削減し、構造
を簡易化することができるため製造、組立工程数
を少なくし、コストダウンが可能になる、等々の
格別の作用、効果を奏することができる。
第1図は、本発明カツプ偏心回転機構の縦断面
図、第2図は、第1図における―線に沿い切
断して示した平面図、第3図は、同じく矢視方向
からの溝カムの正面図である。 1……回転主軸、2……第1スリーブ、5……
フランジ部、6……偏心軸受、8……揺動部材、
9……副軸、10……カムフオロワー、11……
溝カム、12……第2スリーブ、15……つる巻
きバネ、17……軸受機構、18……上、下動ア
ーム。
図、第2図は、第1図における―線に沿い切
断して示した平面図、第3図は、同じく矢視方向
からの溝カムの正面図である。 1……回転主軸、2……第1スリーブ、5……
フランジ部、6……偏心軸受、8……揺動部材、
9……副軸、10……カムフオロワー、11……
溝カム、12……第2スリーブ、15……つる巻
きバネ、17……軸受機構、18……上、下動ア
ーム。
Claims (1)
- 1 垂直に軸支された回転主軸に、回転方向には
拘束されるが長手軸方向には相互に摺動可能に嵌
着した第1スリーブを設け、前記第1スリーブの
上端フランジ部には、回転主軸の軸心から偏心し
た位置に、前記軸心に平行して軸受部材を設け、
その偏心軸受の回りに相対的に揺動可能な揺動部
材を取付けると共に、同部材の中間上側には前記
主軸の軸心の延長方向に一致する軸心を備えた副
軸を、同部材の副軸に対し偏心軸受とは反対側端
部にカムフオロワーを設ける一方、前記第1スリ
ーブに、その回転方向には拘束されるが長手軸方
向には相互に摺動可能な第2スリーブを嵌着し
て、その下端面と第1スリーブ下端上面との間
に、つる巻きバネを装着して、両スリーブを互に
反対方向に引離すように付勢し、かつ上端部周壁
には第2スリーブの第1スリーブに対する上、下
動に応じて前記カムフオロワーを偏心軸回りに水
平面内で揺動させる溝カムを穿設して、これにカ
ムフオロワーを嵌合すると共に、その中間部を軸
受を介して上、下動アームに連結し、前記副軸に
はカツプフレームを軸支したことを特徴とするパ
ン生地の丸め機用カツプ偏心回転機構。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6916685A JPS61227726A (ja) | 1985-04-03 | 1985-04-03 | 丸め機用カツプ偏心回転機構 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6916685A JPS61227726A (ja) | 1985-04-03 | 1985-04-03 | 丸め機用カツプ偏心回転機構 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61227726A JPS61227726A (ja) | 1986-10-09 |
JPS6351654B2 true JPS6351654B2 (ja) | 1988-10-14 |
Family
ID=13394852
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6916685A Granted JPS61227726A (ja) | 1985-04-03 | 1985-04-03 | 丸め機用カツプ偏心回転機構 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS61227726A (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109287696B (zh) * | 2018-09-13 | 2021-01-26 | 李奎 | 一种下压时同步移料的单面皮包馅生产设备 |
-
1985
- 1985-04-03 JP JP6916685A patent/JPS61227726A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS61227726A (ja) | 1986-10-09 |
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