JPS6350705Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、ドツト構成による文字パターンデー
タを横縦変換して表示し得る文字パターン発生装
置に関する。

一般に、ドツト構成による文字パターンデータ
を横縦変換して表示する場合に、そのまゝ使用で
きるパターンとできないパターンがあり、できな
い場合の解決方法として、例えば別のパターンを
用意しておく方法が考えられる。しかし、その場
合には、パターン用メモリーが増加して不経済と
なり、また、使用に当つた、どのパターンを使用
するのかを判断する判断回路が必要となる。これ
に対し、本考案は、一定のアルゴリズムで変換を
行えばよいか、又は、変換をしなくても良いか、
更には、別のアルゴリズムを使用しなくてはなら
ないかの情報を文字パターンデータの一部を利用
して記憶させておき、使用時に上記情報をチエツ
クして横縦変換を行うようにしたものである。

一般に、ドツトパターンで構成される文字パタ
ーンデータは、ある方向に出力する場合に都合の
よい様にメモリー上に格納してある。例えば、第
１図Ａに示すように、１文字分を８×８ドツトで
構成し、横書きの文に適したドツト構成となつて
いる。このドツトデータを用いて縦書きの出力を
行う場合、一定の操作に従つてドツトパターンを
90゜だけ左回転させると、第１図Ｂに示すように
なる（網目ハツチング部参照）。しかしながら、
この場合、“文”の文字はこれで良いが、鍵括弧
ａ，ｂは正しい位置にない。正しくは斜線で示し
たパターンa′，b′である。従つて、この２つの記
号については90゜の回転操作は不用のことになる。
斯様に、文字パターンの中には、横縦変換に際し
て一定のアルゴリズムで一様に行つて良いもの、
そのまゝ残して変換を行うべきでないもの、又
は、全く特有な変換を要するもの等種々あり、例
えば、上記例の他に、句読点や仮名の小文字等が
ある。

本考案は、如上のごとき必要性に対処するため
になされたもので、以下、第２図及び第３図を参
照しながら説明する。第２図は、本考案の実施に
使用される文字データの内容を示す図で、図示の
ように、メモリーの内部には文字パターンデータ
と共にどんな処理で変換を行うべきかのフラグデ
ータが格納されている。第３図は、第２図に示し
たメモリーを用いて本考案を実施するための一例
を示す図で、図中、１はパターンデータ用メモリ
ー、２はパターンデータバツフア、３はフラグデ
ータチエツク回路、４はデータパターン変換回
路、５はゲート回路で、パターンデータ用メモリ
ー１から読み出されたデータは、その文字パター
ン部がパターンデータバツフア２へ、また、フラ
グデータ部がフラグデータチエツク回路４へ転送
される。フラグデータチエツク回路４は転送され
てきたフラグデータをチエツクし、その結果、変
換の必要がないと判断した時は、パターンデータ
バツフア２の出力をそのまゝゲート回路５を通し
て送出し、変換の必要があると判断したときは、
データパターン変換回路４で所定の変換をしてか
らゲート回路５を通して送出する。

以上の説明から明らかなように、本考案による
と、ドツト構成による文字パターンデータの横縦
変換を忠実にしかも若干のハードで実施すること
ができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案の概要を説明するためのドツ
ト構成文字の一例を示す図、第２図は、本考案の
実施に使用するメモリー内容の一例を示す図、第
３図は、本考案の一実施例を示す電気的ブロツク
線図である。 １……パターンデータ用メモリー、２……パタ
ーンデータバツフア、３……フラグデータチエツ
ク回路、４……データパターン変換回路、５……
ゲート回路。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ドツト構成による文字パターンデータを横縦変
   換して表示し得る文字パターン発生装置におい
   て、前記横縦変換を90゜左回転する第１のアルゴ
   リズムで変換するか、該第１のアルゴリズムとは
   異なる他のアルゴリズムで変換するか、もしくは
   変換をせずにそのまま出力するかを定める変換情
   報を文字パターンデータの一部に含み、文字パタ
   ーンデータの出力処理に先だつて前記変換情報を
   識別し、この識別結果に応じて文字パターンデー
   タ全体の出力処理を行なうことを特徴とする文字
   パターン発生装置。