JPS6350545Y2 - - Google Patents
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- JPS6350545Y2 JPS6350545Y2 JP14375280U JP14375280U JPS6350545Y2 JP S6350545 Y2 JPS6350545 Y2 JP S6350545Y2 JP 14375280 U JP14375280 U JP 14375280U JP 14375280 U JP14375280 U JP 14375280U JP S6350545 Y2 JPS6350545 Y2 JP S6350545Y2
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- joint
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- Joints With Sleeves (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
本考案は、主として地中に埋設して水道管路等
の流体輸送管路を構成する管のうち、一般にガス
管と称呼されるもので、その外周面に迷走電流の
侵入に伴なう電触や化学的腐触等を防止するよう
に電気絶縁性に勝れた材料の防食層を有し、か
つ、鋳鉄管などに比べては肉薄で、半径方向から
の外力に対しては比較的変形を生じ易い鋼製など
の金属製流体管の二つを、水密並びに軸芯方向の
力に対して不測の離脱がない抜止め状態に接合し
て構成される管継手に関する。
の流体輸送管路を構成する管のうち、一般にガス
管と称呼されるもので、その外周面に迷走電流の
侵入に伴なう電触や化学的腐触等を防止するよう
に電気絶縁性に勝れた材料の防食層を有し、か
つ、鋳鉄管などに比べては肉薄で、半径方向から
の外力に対しては比較的変形を生じ易い鋼製など
の金属製流体管の二つを、水密並びに軸芯方向の
力に対して不測の離脱がない抜止め状態に接合し
て構成される管継手に関する。
この種の管継手は、外周面に防食層の被膜が形
成されているため、所謂一般的な管継手の抜止め
構造のように、喰い込み突起を有した駒部材を管
外周面に圧接し、かつ、駒部材の抜出し方向への
移動に伴つて、その喰い込み度合を深めるような
カム面を継手本体に形成しておく、という手段を
用いることができず、従つて、従来では、前記防
食層を損傷しないように喰い込み突起のない駒部
材を用いて、これを直管状の流体管の半径方向内
方側へ向けて強く押圧することにより、管の抜止
めを図つていたものであるが、前述のように流体
管が薄肉に構成されているのが一般的であるた
め、その半径方向での押圧度合にも、管に変形を
生じない程度という限度があり、結局、充分な抜
止めを図ることが困難であつた。
成されているため、所謂一般的な管継手の抜止め
構造のように、喰い込み突起を有した駒部材を管
外周面に圧接し、かつ、駒部材の抜出し方向への
移動に伴つて、その喰い込み度合を深めるような
カム面を継手本体に形成しておく、という手段を
用いることができず、従つて、従来では、前記防
食層を損傷しないように喰い込み突起のない駒部
材を用いて、これを直管状の流体管の半径方向内
方側へ向けて強く押圧することにより、管の抜止
めを図つていたものであるが、前述のように流体
管が薄肉に構成されているのが一般的であるた
め、その半径方向での押圧度合にも、管に変形を
生じない程度という限度があり、結局、充分な抜
止めを図ることが困難であつた。
上述のような外周面に防食層を有した管を対象
とするものではないが、喰い込み突起を有してい
ない部材を用いて管の抜止めを行う手段として
は、例えば、特公昭53−30368号公報に示されて
いるように、周方向で波形に形成されたロツクリ
ングを継手本体に内装して、そのロツクリング内
に接続管を挿入し、ガイドリング、および、接続
管の管端に形成された径大部で波形のロツクリン
グを押し拡げて径大部を乗り越えた位置にロツク
リングを装着することにより継手本体と接続管と
を接続する構造のものがあるが、このような手段
を前記防食層を有する流体管の管継手に転用する
ことを考えてみた場合には、前記ロツクリングが
波形に形成されていて、波形の谷部に対する内接
円と波形の山部に対する外接円との半径方向での
距離の変化で縮・拡径するものであるため、流体
管に対する半径方向で圧接力としては、上述のよ
うな半径方向距離の変化を生じない構造のものに
比べて弱いものであり、従つて、管の抜止め作用
力としては、管軸線方向での前記ロツクリング端
面と管端に形成の径大部との引掛りが主であり、
しかも、その引掛り部分も周方向での全範囲では
なく、波形の谷部側に相当する部分的な接当によ
るものであつて、これらのことから、径大部の外
表面に形成される防食層が面圧の大きな状態での
接当によつて損傷される虞があり、さらに、流体
管が薄肉のものであるためガイドリングによるロ
ツクリングの拡径作業を必然的に伴うことから管
接合作業上の煩わしさもあり、結局、このような
手段を、防食層を有する薄肉の流体管の継手構造
に適用してみても、防食層を傷めずに充分な抜止
め作用を発揮し得る状態での管接合を、容易に行
うことはできないものである。
とするものではないが、喰い込み突起を有してい
ない部材を用いて管の抜止めを行う手段として
は、例えば、特公昭53−30368号公報に示されて
いるように、周方向で波形に形成されたロツクリ
ングを継手本体に内装して、そのロツクリング内
に接続管を挿入し、ガイドリング、および、接続
管の管端に形成された径大部で波形のロツクリン
グを押し拡げて径大部を乗り越えた位置にロツク
リングを装着することにより継手本体と接続管と
を接続する構造のものがあるが、このような手段
を前記防食層を有する流体管の管継手に転用する
ことを考えてみた場合には、前記ロツクリングが
波形に形成されていて、波形の谷部に対する内接
円と波形の山部に対する外接円との半径方向での
距離の変化で縮・拡径するものであるため、流体
管に対する半径方向で圧接力としては、上述のよ
うな半径方向距離の変化を生じない構造のものに
比べて弱いものであり、従つて、管の抜止め作用
力としては、管軸線方向での前記ロツクリング端
面と管端に形成の径大部との引掛りが主であり、
しかも、その引掛り部分も周方向での全範囲では
なく、波形の谷部側に相当する部分的な接当によ
るものであつて、これらのことから、径大部の外
表面に形成される防食層が面圧の大きな状態での
接当によつて損傷される虞があり、さらに、流体
管が薄肉のものであるためガイドリングによるロ
ツクリングの拡径作業を必然的に伴うことから管
接合作業上の煩わしさもあり、結局、このような
手段を、防食層を有する薄肉の流体管の継手構造
に適用してみても、防食層を傷めずに充分な抜止
め作用を発揮し得る状態での管接合を、容易に行
うことはできないものである。
本考案は、上述のような防食層を有する薄肉の
流体管の接合を行うための管継手として、防食層
の損傷を招く虞が少ない状態で流体管に対する充
分強力な抜止め作用を発揮できるように、かつ、
その管継手を用いての流体管どうしの接合作業を
簡便に行えるように工夫した管継手を得ることに
その目的がある。
流体管の接合を行うための管継手として、防食層
の損傷を招く虞が少ない状態で流体管に対する充
分強力な抜止め作用を発揮できるように、かつ、
その管継手を用いての流体管どうしの接合作業を
簡便に行えるように工夫した管継手を得ることに
その目的がある。
上記目的を達成するための本考案の特徴とする
構成は、外周面に防食層を有し、かつ、管端近く
には外方へ突出する環状の膨出部を一体形成させ
た同径又はほぼ同径で薄肉の二つの金属製流体管
同士を、水密並びに抜止め状態に接合してある管
継手であつて、その軸芯方向の両端に前記両流体
管に亘つて外嵌させた状態において互いに逆方向
に向かつて開放する外拡がりの環状空間を形成可
能なテーパー部分を有するとともに、前記両テー
パー部分よりも軸芯方向での中央側において前記
両テーパー部分とは逆に中央側ほど大径となる奥
拡がりのテーパー面を形成してある継手本体と、
この継手本体の軸芯方向両外側位置で前記各流体
管に外嵌され、かつ、軸芯方向引寄せ具を介して
の前記継手本体側への移動により前記環状空間に
収納した環状弾性シールを流体管外周面および前
記テーパー部分内面に夫々弾性密着させる押輪
と、前記継手本体の端部側の前記両テーパー部分
よりも継手本体中央側に形成した両テーパー面部
分に介在されて一定以上の引抜き力が作用したと
き前記膨出部に係合して引抜き抵抗力を現出する
リング状の抜止め部材とを備え、さらに、前記抜
止め部材は、合成樹脂材料製で、かつ、前記流体
管の管端側から前記膨出部を乗り越えて、その膨
出部よりも外側位置の流体管部分に挿嵌させ得る
ように、周方向での一部が切除されたCの字状に
形成して弾性拡径変形可能に構成してあるととも
に、前記継手本体の奥拡がりのテーパー面部分に
は、前記弾性拡径変形による前記膨出部の乗り越
えが可能な位置で、前記抜止め部材の継手本体中
央部側への移動を制限する半径方向内方側への突
起部を設けた点にあり、かかる構成から次の作用
効果を奏する。
構成は、外周面に防食層を有し、かつ、管端近く
には外方へ突出する環状の膨出部を一体形成させ
た同径又はほぼ同径で薄肉の二つの金属製流体管
同士を、水密並びに抜止め状態に接合してある管
継手であつて、その軸芯方向の両端に前記両流体
管に亘つて外嵌させた状態において互いに逆方向
に向かつて開放する外拡がりの環状空間を形成可
能なテーパー部分を有するとともに、前記両テー
パー部分よりも軸芯方向での中央側において前記
両テーパー部分とは逆に中央側ほど大径となる奥
拡がりのテーパー面を形成してある継手本体と、
この継手本体の軸芯方向両外側位置で前記各流体
管に外嵌され、かつ、軸芯方向引寄せ具を介して
の前記継手本体側への移動により前記環状空間に
収納した環状弾性シールを流体管外周面および前
記テーパー部分内面に夫々弾性密着させる押輪
と、前記継手本体の端部側の前記両テーパー部分
よりも継手本体中央側に形成した両テーパー面部
分に介在されて一定以上の引抜き力が作用したと
き前記膨出部に係合して引抜き抵抗力を現出する
リング状の抜止め部材とを備え、さらに、前記抜
止め部材は、合成樹脂材料製で、かつ、前記流体
管の管端側から前記膨出部を乗り越えて、その膨
出部よりも外側位置の流体管部分に挿嵌させ得る
ように、周方向での一部が切除されたCの字状に
形成して弾性拡径変形可能に構成してあるととも
に、前記継手本体の奥拡がりのテーパー面部分に
は、前記弾性拡径変形による前記膨出部の乗り越
えが可能な位置で、前記抜止め部材の継手本体中
央部側への移動を制限する半径方向内方側への突
起部を設けた点にあり、かかる構成から次の作用
効果を奏する。
すなわち、流体管に対して引抜き抵抗力を与え
るための抜止め部材は、リング状で、かつ、周方
向での一部が切除されたCの字状に形成してあつ
て弾性拡径変形可能に構成されているものである
から、流体管の端部に、管軸線方向での抜止めに
対して効果的に作用する膨出部を形成しても、抜
止め部材自身の拡径変形によつてこれを乗り越え
ることができ、その膨出部を乗り越えたリング状
抜止め部材が、管抜出し方向側ほど小径となるテ
ーパー面部分を備えた継手本体と管外周面との面
に挾圧されての管半径方向での押圧力と、抜止め
部材と膨出部との接当による管抜出し方向への抵
抗力との総和により、喰い込み突起などの防食層
を傷める構成のないものでありながら、強力に管
の抜出しを阻止し得るものである。
るための抜止め部材は、リング状で、かつ、周方
向での一部が切除されたCの字状に形成してあつ
て弾性拡径変形可能に構成されているものである
から、流体管の端部に、管軸線方向での抜止めに
対して効果的に作用する膨出部を形成しても、抜
止め部材自身の拡径変形によつてこれを乗り越え
ることができ、その膨出部を乗り越えたリング状
抜止め部材が、管抜出し方向側ほど小径となるテ
ーパー面部分を備えた継手本体と管外周面との面
に挾圧されての管半径方向での押圧力と、抜止め
部材と膨出部との接当による管抜出し方向への抵
抗力との総和により、喰い込み突起などの防食層
を傷める構成のないものでありながら、強力に管
の抜出しを阻止し得るものである。
そして、上記の管抜出し阻止作用のために働く
抜止め部材は、管の半径方向および軸線方向の何
れの方向でも流体管の略全周に接触した状態で作
用するので、強い引抜き抵抗力を有する割に、広
い接触面積で単位面積当たりの面圧の少ない状態
で接触し、防食層の損傷を極力抑制し得るもので
ある。
抜止め部材は、管の半径方向および軸線方向の何
れの方向でも流体管の略全周に接触した状態で作
用するので、強い引抜き抵抗力を有する割に、広
い接触面積で単位面積当たりの面圧の少ない状態
で接触し、防食層の損傷を極力抑制し得るもので
ある。
また、リング状の抜止め部材は、それが継手本
体のテーパー面部分と管外周面との間に挾圧され
た状態では、ほとんど径方向での変形を生じない
ので、例えば、この抜止め部材を波形リング状に
形成して膨出部を乗り越えられるように構成する
場合に比べて、波形の山部と谷部との距離が変化
するために充分な半径方向での押圧力を与え難い
という欠点を生じることなく、管半径方向での押
圧力を充分大きくすることが可能であり、しか
も、流体管も膨出部を形成してあることで単なる
直管に比べて半径方向での圧潰に対して強い構造
となり、これらの相乗作用によつて、半径方向で
の押圧力を充分強くした、より一層引抜き抵抗力
の大きい抜止め構造を得られたものである。
体のテーパー面部分と管外周面との間に挾圧され
た状態では、ほとんど径方向での変形を生じない
ので、例えば、この抜止め部材を波形リング状に
形成して膨出部を乗り越えられるように構成する
場合に比べて、波形の山部と谷部との距離が変化
するために充分な半径方向での押圧力を与え難い
という欠点を生じることなく、管半径方向での押
圧力を充分大きくすることが可能であり、しか
も、流体管も膨出部を形成してあることで単なる
直管に比べて半径方向での圧潰に対して強い構造
となり、これらの相乗作用によつて、半径方向で
の押圧力を充分強くした、より一層引抜き抵抗力
の大きい抜止め構造を得られたものである。
その上、周方向での一部を切除されたCの字状
抜止め部材が、継手本体の奥拡がりのテーパー面
部分に形成された半径内方側への突起部と接当す
るに伴つて、自身の弾性拡径変形で膨出部を乗り
越えられることは、前記波形リングの拡径作業
や、流体管にリング状の抜止め部材を嵌合させた
後で管端に膨出部を形成する等の作業を要さず、
流体管の接合を簡便に行える点でも有利である。
抜止め部材が、継手本体の奥拡がりのテーパー面
部分に形成された半径内方側への突起部と接当す
るに伴つて、自身の弾性拡径変形で膨出部を乗り
越えられることは、前記波形リングの拡径作業
や、流体管にリング状の抜止め部材を嵌合させた
後で管端に膨出部を形成する等の作業を要さず、
流体管の接合を簡便に行える点でも有利である。
以下に、本考案の実施例を図面の記載に基づい
て説明する。
て説明する。
第1図で示すように、その外周面に迷走電流の
侵入に起因する電触や化学的腐触等を防止できる
電気絶縁性に勝れた材料の防食層1aを有し、か
つ、管端近くには管内面側からの拡管によつて外
方突起する環状の膨出部1bを一体形成させた、
同径又はほぼ同径で薄肉の二つの鋼管等の金属製
流体管1,1同士を、水密並びに抜止め状態に接
合して成る管継手を次のように構成する。
侵入に起因する電触や化学的腐触等を防止できる
電気絶縁性に勝れた材料の防食層1aを有し、か
つ、管端近くには管内面側からの拡管によつて外
方突起する環状の膨出部1bを一体形成させた、
同径又はほぼ同径で薄肉の二つの鋼管等の金属製
流体管1,1同士を、水密並びに抜止め状態に接
合して成る管継手を次のように構成する。
即ち、前記両流体管1,1の相対向する側の管
端部分に亘つて外嵌させた状態においてその軸芯
方向の両端部に互いに逆方向に向かう外拡がりの
環状空間3A,3Aを形成可能なテーパー部分2
a,2aとそれに連なるフランジ部分2b,2b
とを有し、かつ、前記両テーパー部分2a,2a
よりも軸芯方向での中央側において前記両テーパ
ー部分2a,2aとは逆に中央側ほど大径となる
奥拡がりのテーパー面2d,2dを形成してある
とともに、その奥拡がりのテーパー面2d,2d
の内面側で、後述する抜止め部材7の弾性拡径変
形を許しながら、継手本体2中央部側への移動を
制限するように、半径方向内方側に突出させた突
起部2e,2e全体をその軸芯方向の中央位置を
対称の中心として左右対称の筒状に構成した継手
本体2と、この継手本体2の軸芯方向両外側位置
で前記両流体管1,1に夫々外嵌可能で、かつそ
の外嵌させた状態において前記継手本体2のフラ
ンジ部分2b,2bとに亘つて介装させた、ボル
ト・ナツトから成る軸芯方向引寄せ具4,4を介
して前記継手本体2側へ移動させることにより、
前記環状空間3A,3Aに収納した、断面がほぼ
楔形の環状弾性シール6,6を外方から内方に向
けて押圧移動させてそのシール6,6を各流体管
1,1の外周面および継手本体2のテーパー部分
2a,2aの内周面2c,2cに夫々、弾性密着
させ、もつて、水密状態を現出ならびに保持させ
る押輪5,5ならびに前記両金属製流体管1,1
の各テーパー部分2a,2aよりも継手本体2の
中央側に形成した前記両テーパー面2d,2d部
分と各流体管1,1の防食層1a,1a外周面と
の間に介在されて、接合状態において水圧変動等
の影響により軸芯方向に一定以上の引抜き力が作
用した場合、前記の膨出部1b,1bに接合係合
して強大な引抜き抵抗力を現出するところのリン
グ状の抜止め部材7,7とを備えさせ、かつ、前
記抜止め部材7,7を硬質塩化ビニールなど比較
的硬度大なる合成樹脂材料から構成するととも
に、これを第2図で示すように継手本体2の内面
側に保持させた状態で前記各流体管1,1の管端
外側から内方に向けて引込み操作させることによ
つて、前記の膨出部1b,1bを乗り越えさせて
その膨出部1b,1bよりも外側位置の流体管
1,1部分に挿嵌させ得るように第3図の如くそ
の周方向の1箇所に切欠き7a,7aを形成して
弾性的に拡径変形可能なものに構成したのであ
る。
端部分に亘つて外嵌させた状態においてその軸芯
方向の両端部に互いに逆方向に向かう外拡がりの
環状空間3A,3Aを形成可能なテーパー部分2
a,2aとそれに連なるフランジ部分2b,2b
とを有し、かつ、前記両テーパー部分2a,2a
よりも軸芯方向での中央側において前記両テーパ
ー部分2a,2aとは逆に中央側ほど大径となる
奥拡がりのテーパー面2d,2dを形成してある
とともに、その奥拡がりのテーパー面2d,2d
の内面側で、後述する抜止め部材7の弾性拡径変
形を許しながら、継手本体2中央部側への移動を
制限するように、半径方向内方側に突出させた突
起部2e,2e全体をその軸芯方向の中央位置を
対称の中心として左右対称の筒状に構成した継手
本体2と、この継手本体2の軸芯方向両外側位置
で前記両流体管1,1に夫々外嵌可能で、かつそ
の外嵌させた状態において前記継手本体2のフラ
ンジ部分2b,2bとに亘つて介装させた、ボル
ト・ナツトから成る軸芯方向引寄せ具4,4を介
して前記継手本体2側へ移動させることにより、
前記環状空間3A,3Aに収納した、断面がほぼ
楔形の環状弾性シール6,6を外方から内方に向
けて押圧移動させてそのシール6,6を各流体管
1,1の外周面および継手本体2のテーパー部分
2a,2aの内周面2c,2cに夫々、弾性密着
させ、もつて、水密状態を現出ならびに保持させ
る押輪5,5ならびに前記両金属製流体管1,1
の各テーパー部分2a,2aよりも継手本体2の
中央側に形成した前記両テーパー面2d,2d部
分と各流体管1,1の防食層1a,1a外周面と
の間に介在されて、接合状態において水圧変動等
の影響により軸芯方向に一定以上の引抜き力が作
用した場合、前記の膨出部1b,1bに接合係合
して強大な引抜き抵抗力を現出するところのリン
グ状の抜止め部材7,7とを備えさせ、かつ、前
記抜止め部材7,7を硬質塩化ビニールなど比較
的硬度大なる合成樹脂材料から構成するととも
に、これを第2図で示すように継手本体2の内面
側に保持させた状態で前記各流体管1,1の管端
外側から内方に向けて引込み操作させることによ
つて、前記の膨出部1b,1bを乗り越えさせて
その膨出部1b,1bよりも外側位置の流体管
1,1部分に挿嵌させ得るように第3図の如くそ
の周方向の1箇所に切欠き7a,7aを形成して
弾性的に拡径変形可能なものに構成したのであ
る。
次に、上記の如き管継手の嵌合要領を説明する
と、前記環状弾性シール6,6及び押輪5,5を
前記両流体管1,1側に外嵌保持させる一方、前
記継手本体2側に、前記抜止め部材7,7をそれ
の弾性拡径力によつて継手本体2内面に弾接保持
させた上で、前記両流体管1,1と継手本体2と
を、前記抜止め部材7,7が膨出部1b,1bを
乗り越えるまで軸芯方向に相対移動させて夫々互
嵌させ、次に引寄せ具4,4を操作することによ
り、第1図で示す如き接合を得るのである。
と、前記環状弾性シール6,6及び押輪5,5を
前記両流体管1,1側に外嵌保持させる一方、前
記継手本体2側に、前記抜止め部材7,7をそれ
の弾性拡径力によつて継手本体2内面に弾接保持
させた上で、前記両流体管1,1と継手本体2と
を、前記抜止め部材7,7が膨出部1b,1bを
乗り越えるまで軸芯方向に相対移動させて夫々互
嵌させ、次に引寄せ具4,4を操作することによ
り、第1図で示す如き接合を得るのである。
図面は本考案に係る管継手の実施例を示し、第
1図は縦断側面図、第2図は接合要領の説明図、
第3図は抜止め部材の拡大正面図である。 1……流体管、1a……防食層、1b……膨出
部、2……継手本体、2a……テーパー部分、2
d……テーパー面、2e……突起部、3A……環
状空間、4……軸芯方向引寄せ具、5……押輪、
6……環状弾性シール、7……抜止め部材。
1図は縦断側面図、第2図は接合要領の説明図、
第3図は抜止め部材の拡大正面図である。 1……流体管、1a……防食層、1b……膨出
部、2……継手本体、2a……テーパー部分、2
d……テーパー面、2e……突起部、3A……環
状空間、4……軸芯方向引寄せ具、5……押輪、
6……環状弾性シール、7……抜止め部材。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 1 外周面に防食層1aを有し、かつ、管端近く
には外方へ突出する環状の膨出部1bを一体形
成させた同径又はほぼ同径で薄肉の二つの金属
製流体管1,1同士を、水密並びに抜止め状態
に接合してある管継手であつて、その軸芯方向
の両端に前記両流体管1,1に亘つて外嵌させ
た状態において互いに逆方向に向かつて開放す
る外拡がりの環状空間3A,3Aを形成可能な
テーパー部分2a,2aを有するとともに、前
記両テーパー部分2a,2aよりも軸芯方向で
の中央側において前記両テーパー部分2a,2
aとは逆に中央側ほど大径となる奥拡がりのテ
ーパー面2d,2dを形成してある継手本体2
と、この継手本体2の軸芯方向両外側位置で前
記各流体管1,1に外嵌され、かつ、軸芯方向
引寄せ具4,4を介しての前記継手本体2側へ
の移動により前記環状空間3A,3Aに収納し
た環状弾性シール6,6を流体管1,1外周面
および前記テーパー部分2a,2a内面に夫々
弾性密着させる押輪5,5と、前記継手本体2
の端部側の前記両テーパー部分2a,2aより
も継手本体中央側に形成した両テーパー面2
d,2d部分に介在されて一定以上の引抜き力
が作用したとき前記膨出部1b,1bに係合し
て引抜き抵抗力を現出するリング状の抜止め部
材7,7とを備え、さらに、前記抜止め部材
7,7は、合成樹脂材料製で、かつ、前記流体
管1,1の管端側から前記膨出部1b,1bを
乗り越えて、その膨出部1b,1bよりも外側
位置の流体管1,1部分に挿嵌させ得るよう
に、周方向での一部が切除されたCの字状に形
成して弾性拡径変形可能に構成してあるととも
に、前記継手本体2の奥拡がりのテーパー面2
d,2d部分には、前記弾性拡径変形による前
記膨出部1b,1bの乗り越えが可能な位置
で、前記抜止め部材7,7の継手本体2中央部
側への移動を制限する半径方向内方側への突起
部2e,2eを設けてある事を特徴とする管継
手。 2 前記抜止め部材7が硬質塩化ビニール製であ
る実用新案登録請求の範囲第1項に記載の管継
手。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14375280U JPS6350545Y2 (ja) | 1980-10-07 | 1980-10-07 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14375280U JPS6350545Y2 (ja) | 1980-10-07 | 1980-10-07 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5765290U JPS5765290U (ja) | 1982-04-19 |
JPS6350545Y2 true JPS6350545Y2 (ja) | 1988-12-26 |
Family
ID=29503489
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14375280U Expired JPS6350545Y2 (ja) | 1980-10-07 | 1980-10-07 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6350545Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6885683B2 (ja) * | 2016-07-20 | 2021-06-16 | 日本鋳鉄管株式会社 | 管接続方法 |
-
1980
- 1980-10-07 JP JP14375280U patent/JPS6350545Y2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5765290U (ja) | 1982-04-19 |
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