JPS6350281Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPS6350281Y2
JPS6350281Y2 JP1983066487U JP6648783U JPS6350281Y2 JP S6350281 Y2 JPS6350281 Y2 JP S6350281Y2 JP 1983066487 U JP1983066487 U JP 1983066487U JP 6648783 U JP6648783 U JP 6648783U JP S6350281 Y2 JPS6350281 Y2 JP S6350281Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hood
gas
corona discharge
inert gas
film
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP1983066487U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS59172743U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP6648783U priority Critical patent/JPS59172743U/ja
Publication of JPS59172743U publication Critical patent/JPS59172743U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPS6350281Y2 publication Critical patent/JPS6350281Y2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Physical Or Chemical Processes And Apparatus (AREA)
  • Treatments Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、コロナ放電処理部へ連続的に搬入さ
れてくるプラスチツク成形物表面を、所望のコロ
ナ放電零囲気とする為に用いられる処理装置に関
し、詳細にはプラスチツク成形物の表面に随伴さ
れて進入してくる空気を該表面から確実に除去す
ることによつて自らの放電効果を高めることので
きるプラスチツク成形物表面処理装置に関するも
のである。
プラスチツク成形物の放電装置は、フイルム、
シート、繊維、パイプ、テープ、織物、不織布等
の長尺物について古くから行なわれている。尚以
下においてはフイルムを代表的にとりあげて説明
していくが、従来の技術の問題、本考案電極を用
いることによる効果等については他の長尺物にも
共通して言えることであるから、本考案の電極は
フイルム処理用に限定して解釈されるべきでは無
い。又プラスチツク材料や該材料中に配合される
添加剤が変更されたものに対しても共通の問題と
して認識されるところであるから、この方面にお
いても制限を受けることは無い。
コロナ放電処理は従来空気中で行なわれてきた
が、近年不活性ガス中での放電処理が検討される
様になり、従来得られなかつた様な新しい処理効
果が報告されている。この様なところから大気以
外の雰囲気、換言すれば酸素の極めて少ない雰囲
気をコロナ放電部に適用する技術が検討される様
になり、コロナ放電処理の新分野への展開が期待
されている。しかるに現今迄に提案されている方
法には色々な問題があり、工業的視野に立つとに
わかに採用できるものとは言い難い、例えば特公
昭56−18381号の方法では、コロナ放電処理全室
体を不活性ガス(同公報ではN2ガス)雰囲気と
する必要があり、大量の不活性ガスがいたずらに
浪費されるというだけでなく、処理室内の空気濃
度(酸素濃度)が十分に低くならず、従つて処理
効果にも不満が残る。又特開昭57−23634号は走
行フイルムのコロナ放電技術に関し、放電側電極
をフード内に納め、且つ該フード内に不活性ガス
を注入するという技術であるが、所望によりフイ
ルムの進入側に予備フードを設けて該フード内に
も不活性ガスを注入すれば、フイルム表面に随伴
してくる空気層が除去され、コロナ放電処理部に
おける空気除去が一層顕著になるということが記
載されている。しかし予備フード内を不活性ガス
雰囲気にするだけでは随伴空気の完全除去を図る
ことができず、殆んど気休めにしかならない。従
つて装置まわりの構成が複雑になると共に不活性
ガスの利用効率が悪くなるという欠陥ばかりが生
じ、且つ不活性ガス雰囲気が不十分なままでコロ
ナ放電処理を強行することになり、所期の目的が
十分に達成されているとは言い難い。勿論上記2
つの手段を組合わすこと、即ち部屋全体を不活性
ガス雰囲気とし、その上コロナ放電部をフードで
覆い該フード内に不活性ガスを注入するという構
成を考えることもできるが、設備コスト及びラン
ニングコストが著じるしく高くなり、到底実用化
できるものではない。
本考案者等はこの様な状況に着目し、装置自身
が安価に製造されると共に不活性ガスの消費量を
必要以上に多くしなくとも被処理物に随伴して搬
入される空気をほぼ確実に除去し得る様なプラス
チツク成形物表面処理装置を完成しようと考え種
種検討した。その結果コロナ放電部に搬入されて
くるプラスチツク成形物表面の随伴空気層をほぼ
完全に除去する為には、その周囲の雰囲気を調整
する程度では不足し、該成形物表面に対して不活
性ガスを直接吹付けることにより該空気層を成形
物表面から剥離する様に破壊拡散させるか、若し
くは該空気層と接触する様に任意の方向から不活
性ガスを流して該空気層を撹拌しこれによつて除
去させるのが有効であることを見出し別途特許出
願した。
しかし上記の方法はフード内への外気の侵入が
不可避であるとの前提の下になされたものであつ
たから、不活性ガスの吹付速度はかなり高いもの
にする必要があつた。そこで今度はフード内への
外気の侵入を可及的に抑止することを主眼点とし
て研究を行なつたが、本研究においても前記特許
出願発明の基礎となつた思想、即ち随伴空気層に
対して不活性ガスを吹付けるという思想が重要な
基礎となり、フード入口部(即ちフイルム搬入
側)において侵入してくる随伴空気層に対して第
1図に示す如く反対方向に向かう不活性ガス流を
形成すれば随伴空気の侵入量が大幅に減少するこ
とを見出し本考案を完成するに至つた。
即ち本考案のプラスチツク成形物表面処理装置
は、連続的に移送されてくるプラスチツク成形物
の表面をコロナ放電処理する時に用いる処理装置
であつて、コロナ放電々極を上記プラスチツク成
形物表面に向かう様にフード内に収納すると共
に、該フード内にガスを導入することのできるガ
ス導入部を設け、更に該フードの少なくともプラ
スチツク成形物搬入側にプラスチツク成形物表面
との間に狭隘なガス通路を形成する様な延長フー
ドが形成され且つフード内のガスを、該通路を通
して延長フード外に放散させる様に構成してなる
点に要旨を有するものであり、狭隘ガス通路はフ
ード内に導入されたガスの放散通路の一部となつ
ている。従つて狭隘ガス通路を経てフード内に侵
入しようとするプラスチツク成形物の表面随伴空
気層は、その侵入方向と反対方向の不活性ガス流
の影響を受け、その剥離作用によつてプラスチツ
ク成形物表面から随伴空気層が除去されていく。
その為コロナ放電部雰囲気中への空気の混入が大
幅に抑制され、夫々採用した不活性ガスの種類に
応じた、特性のあるコロナ放電効果が得られる様
になつた。
以下実施例図面に基づいて本考案の構成及び作
用効果を説明するが、図面は代表的な実施例を示
すに過ぎず、前・後記の趣旨に反しない範囲での
設計変更は全て本考案の技術的範囲に含まれる。
第2図は本考案実施例装置を示す模式図で、1
は表面処理装置、2はコロナ放電電極、3はフー
ド、4はガス導入口、5は延長フード、6は金属
ドラム、7はガス通路、8はフイルムを夫々示
す。
コロナ放電々極2はフイルム8を介して金属ド
ラム6面に対面して配置されると共に、該コロナ
放電々極2を収納するフード3の上部には不活性
ガス導入口4が設けられ、且つフード3のフイル
ム8搬入側(図では左側)には延長フード5が取
り付けられて、フイルム8表面との間に狭隘なガ
ス通路7を形成している。
上記構成の表面処理装置1を用いてコロナ放電
処理を行なうに当つては、ガス導入口4からフー
ド3内に不活性ガスを導入してフード3内を不活
性ガス雰囲気にすると共に、フード3下部即ちフ
イルム8搬入側の狭隘なガス通路7及びフイルム
搬出側の間〓9からフード3外へ不活性ガスを噴
出させておく。次いで金属ドラム6を矢印A方向
に回転させると共にフイルム8を矢印B方向に走
行させながらフイルム8面のコロナ放電処理を行
なうが、図示する如く、矢印B方向に高速走行す
るフイルム8に随伴してフード3内に侵入しよう
とする空気層10は、狭隘なガス通路7から噴出
する不活性ガスの流れによつてフイルム8表面か
ら剥離される様に除去されてフード内への侵入量
が極めて僅かになる。従つてコロナ放電部に到達
したフイルム8aは空気若しくは酸素含有量の少
ない不活性ガス雰囲気下にコロナ放電処理を受け
ることになり、不活性ガスの種類に応じた特有の
コロナ放電効果を得ることができる。
第3図は本考案の他の実施例を示す模式図で、
フード3のフイルム搬出側にも延長フード5aが
取り付けられてフイルム8表面との間に狭隘なガ
ス通路7aを形成している。又フード3内に収納
される電極2aは第4図(斜視図)に示す如く電
極本体2aの底面(フイルム8に対向する面)に
長手方向に連続した開口部11を有するスリツト
12が形成され、スリツト12の最奥部にはガス
の溜り用又は長手方向への拡散用大径底溝13が
形成されている。他方電極本体2bの頂面には不
活性ガス導入管14が適当な間隔を置いて連結さ
れると共に、電極本体2bの内部には前記大径底
溝13とガス導入管14を結ぶべきガス導入路1
5が形成されている。尚スリツト12の側面には
封鎖板を取付ける。そしてガス導入管14を系外
のガス供給手段に接続しガス導入管14から不活
性ガスを導入すると、ガス導入管15、大径底溝
13、スリツト12を経由して開口部11からフ
イルム表面に向けて不活性ガスが均一に噴射され
る。従つてフイルム搬入側ガス通路7部分をかろ
うじて通過してきた極めて若干の随伴空気層は電
極下部に至り不活性ガス噴出流によつて剥離除去
される。又フイルム搬出側から侵入しようとする
空気も搬出側ガス通路7aからフード外へ放散す
る不活性ガス流に邪魔されて侵入できないので、
フイルム搬入側から侵入する随伴空気層の剥離除
去成果が一層高まり、コロナ放電処理をより完全
な不活性ガス雰囲気下で行なうことができる。上
記第2図の実施例では、随伴空気層が僅かしか残
つていないので電極2開口部からの不活性ガス吹
付け速度は、比較的小さくても十分である。尚コ
ロナ放電々極から不活性ガスを噴出する場合ある
いは逆にフード内のガスをコロナ放電々極側へ吸
引していく様な構成については、特願昭57−
107400、特願昭57−108219、実願昭57−94911、
実願昭57−94912において既に記載した様に色々
な設計変更が可能であり、例えば大径底溝13と
スリツト12の間に焼結金属やスチールウール等
を配置する構成をとることも有効である。
その他、第5図(他の実施例を示す模式図)に
示す様に延長フード5にガス吹込口5aを設け、
該ガス吹込口5aからも延長フード5とフイルム
8との間に形成される狭隘通路7にガスを噴出さ
せるようにすれば、随伴流の侵入をいつそう効果
的に抑制することができる。又フード3の外側に
フード3より大きいフードを設けフード3全体を
包囲した上で該外側フード内にフード3と同様に
ガスを導入すると随伴流ガス成分を置換すること
ができフード3内への空気の侵入をより完全に防
止することができる。
本考案は概略以上の様に構成されており、以下
要約する様な効果を得ることができる。
(1) 極めて簡単な構造でありながら、フード内殊
にコロナ放電処理部への侵入空気量を大幅に減
少させることができる。
(2) 上記効果を得る為の不活性ガス消費量は極め
て僅かであり不活性ガス雰囲気を形成する為の
コストが安価になる。
(3) コロナ放電が全面に亘つて均一に行なわれる
ので、不活性ガスの種類に応じた特有の処理効
果を効率よく得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は随伴空気層の破壊状況を示す説明図、
第2図は本考案に係る表面処理装置を示す模式
図、第3,5図は他の実施例を示す模式図、第4
図は第3図に示す電極の斜視図である。 1……表面処理装置、2……電極、3……フー
ド、4……ガス導入口、5……延長フード、6…
…金属ドラム、7……狭隘なガス通路、8……フ
イルム、10……随伴空気層。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 連続的に移送されるプラスチツク成形物の表面
    をコロナ放電処理する時に用いる処理装置であつ
    て、コロナ放電々極を上記プラスチツク成形物表
    面に向かう様にフード内に収納すると共に、該フ
    ード内にガスを導入することのできるガス導入部
    を設け、更に該フードの少なくともプラスチツク
    成形物搬入側にプラスチツク成形物表面との間に
    狭隘なガス通路を形成する様な延長フードが形成
    され且つフード内のガスを、該通路を通して延長
    フード外に放散させる様に構成してなることを特
    徴とするプラスチツク成形物の表面処理装置。
JP6648783U 1983-05-02 1983-05-02 プラスチツク成形物の表面処理装置 Granted JPS59172743U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6648783U JPS59172743U (ja) 1983-05-02 1983-05-02 プラスチツク成形物の表面処理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6648783U JPS59172743U (ja) 1983-05-02 1983-05-02 プラスチツク成形物の表面処理装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS59172743U JPS59172743U (ja) 1984-11-19
JPS6350281Y2 true JPS6350281Y2 (ja) 1988-12-23

Family

ID=30196696

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6648783U Granted JPS59172743U (ja) 1983-05-02 1983-05-02 プラスチツク成形物の表面処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS59172743U (ja)

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5723634A (en) * 1980-07-17 1982-02-06 Tokuyama Soda Co Ltd Discharge treating apparatus of plastic film

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5723634A (en) * 1980-07-17 1982-02-06 Tokuyama Soda Co Ltd Discharge treating apparatus of plastic film

Also Published As

Publication number Publication date
JPS59172743U (ja) 1984-11-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2681576B2 (ja) 加工物を周囲空気を排除した特定の選択ガスの雰囲気中で処理するための装置及び方法
JPS6350281Y2 (ja)
TWI327636B (en) Dry apparatus for large area substrate and method thereof
JPS59205462A (ja) ストリツプの連続コ−テング装置
JPS58225133A (ja) プラスチツク成形物表面のコロナ放電処理法
JPS5723634A (en) Discharge treating apparatus of plastic film
JP2000500384A (ja) コロナステーションによる平坦基板処理装置
JPS6126336Y2 (ja)
JPH0220196Y2 (ja)
JPH07132270A (ja) 液体除去装置
JPS58225132A (ja) プラスチツク成形物のコロナ放電処理方法
JPS5966430A (ja) 高接着性ポリオレフイン成形物の製造方法
JPH0479326A (ja) 基板表面の洗浄装置
JPH0994546A (ja) 基板の液切り装置
WO2003069246A1 (fr) Secheur rapide
TWI706525B (zh) 裝載埠模組的前開式晶圓傳送盒的降低濕度裝置及具備其的半導體製程裝置
JPS61204386A (ja) 表面処理方法とその装置
JPH08166151A (ja) エアシャワー装置
JPH05124047A (ja) 熱風乾燥装置
JPS5894674A (ja) 液体金属浴シ−ル装置
JPS647622A (en) Device for treatment of semiconductor substrate
JPS59193030A (ja) 処理装置
CN214766379U (zh) 一种生产糙面土工膜的喷塑设备
JPH0536660A (ja) 基板乾燥装置
JPH06260412A (ja) シャワー型枚葉式現像装置