JPS63502521A - ノズル装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ノズル装置 本発明は、織機のノズル装置に関し、好ましくは請求の範囲第１項の従来技術に 準する加圧媒体の噴射によって織機の杼口から緯糸の緯入れをするノズル装置に 関するものである。

ジェット織機の緯糸は、空気と液体又はそのどちらかを媒体としたパルスジェッ トのような手段によって杼口から緯入れされている。

この加圧媒体の噴射はノズル装置によって行なわれるが、一般的なジェット織機 のノズル装置は、織機の動作と同調して弁機構を動作する電気制御装置によって 制御され、織機に固定された弁装置から加圧媒体が送られて来る織機のスレー（ 筬框）上に配設されたノズルから形成される。また、杼口の外側に位置し、緯糸 の挿入側に配設された主ノズルに加えて、中継ノズルが夫々等間隔に杼口のスレ ー上に配設されているが、この中継ノズルも織機に固定され、電気制御装置によ って制御される弁装置と連絡している。この織機の電気制御装置は、杼口の最終 端に緯糸を送る杼投げ又は緯糸打ちの間、主ノズルと夫々の中継ノズルとを連続 的に動作する。分離型弁やノズルを有するこれらの一般的なノズル装置では、夫 々の弁と夫々のノズルとの間の連絡のために組み込まれた導管に内在する加圧媒 体の体積によって多大な応答時間がかかり、順番に装置全体の制御動作に悪影響 を及ぼしてしまう。

一体型弁装置を有するノズル装置の他のタイプが米国特許第４゜４６６．４６８ 号に開示されている。この従来技術のノズル装置は、加圧媒体の供給部と、緯糸 が案内される通路の形をとる出口ノズルと、供給部及び出口ノズルを連結する導 管と、供給部及び出口ノズルの間に配設された弁装置とから形成される。この導 管は、弁装置が弁開口位置にあるとき、ノズル通路に終結する円錐形状管と連絡 している外部貯留室を有する。この円錐形状管及び外部貯留室はダイアフラム及 び縁部から構成される装置の円周方向に形成されたフレキシブルダイアフラムに 接触している周縁部によって分離されている。このダイアフラムの位置は、分離 型ソレノイド又は回転スプール弁によって従来技術のノズル装置へ供給される制 御用空気の圧力によって制御される。この制御用空気の圧力が減少するとき、ダ イアフラムは、加圧媒体が貯留室から出口ノズルへと流れるように周縁部から離 れ曲げられる。この従来技術のノズル装置の動的制御動作は、ダイアフラムの形 をとる主弁の動作を制御するサーボ弁を伴った二段式弁装置によって生じる固有 の制限を受ける。言い換えると、この従来技術のノズル装置全体の応答時間は、 サーボ弁装置やノズル装置自体の応答時間の総計より必然的に長くなる。更に、 この従来技術のノズル装置は、ダイアフラムと、外部貯留室及び出口ノズルに終 結している円錐形状管の形をとる導管との必要性から複雑な機械的設計となって いる。

上記の従来技術のノズル装置を考慮して、本発明は、比較的簡易設計ではあるが 、有利な動的動作を有するノズル装置を達成する目的に基づいている。

この目的は、それを特徴とする請求の範囲第１項に記載の従来技術に準するノズ ル装置によって達成される。

本発明による弁装置は、摺動可能な軟質磁性体から成る弁本体と、動作電流がコ イルに流れるとき弁本体を貫通して拡がる磁界を発生する電磁コイルとから形成 される。この摺動可能な軟質磁性体の弁本体は、導管を通る供給部から出口ノズ ルへの加圧媒体の流れが磁界に生じる磁力の方向と比較して反対方向の力を弁本 体に加えるように導管の中に配置されている。好適実施例によると、動作電流が コイルに流れるとき、コイルによって発生する磁界は、加圧媒体が供給部から導 管を通って出口ノズルへと流れるように弁開口位置に弁本体を移動する。動作電 流の流れを止めると、弁本体に沿って流れている加圧媒体と弁本体自体との間の 摩擦力によって、弁閉口位置に強制的に弁本体が移動する。また、弁開口位置か ら弁閉口位置への弁本体の移動方向に関して、加圧媒体の流動方向を変えると、 加圧媒体の流れもまた弁本体を開く役割を果たし、一方動作電流が誘導コイルに 流れるとき、コイルによって発生する磁界によって弁本体は閉じる。

請求の範囲第２項によると、弁本体は、好ましくは、この弁の内表面が導管の円 筒形内壁部に対して気密性を保ちながら接触し摺動するように環状になっている 。弁本体の環状設計及び導管の内壁部の円筒形状は共に構造上好ましいが、弁本 体及び内壁部の他の断面部分もまた環状又は円筒形状が選定されることが好まし い。

請求の範囲第３項によると、導管は、環状部分を有し、円筒型内壁部及び弁本体 の周囲を取り囲んでおり、環状部分及び出口ノズルを相互に連絡している半径方 向内方に伸びる部分から形成される。

更に、弁本体は、導管の半径方向内方に伸びる部分をさえぎって、係合部の環状 当接面に対して気密性を保つために、その軸方向に指位置に関する弁本体の運動 方向に平行な弁本体の外表面に沿って流れる加圧媒体の案内を可能とすると共に 、ノズル装置の構成部品を機械仕上げにより製造可能とする。

請求の範囲第４項によると、この弁本体は、その外表面に円周方向に形成された 溝を有する。これらの円周方向に形成された溝は、弁本体の外表面に沿って流れ る加圧媒体と弁本体との間の摩擦力を増加する。このため、弁本体を弁閉口位置 に移動しようとする力は、ノズル装置のコイルへ流れる動作電流を止めるとすぐ 弁の閉口が始まり、弁開口時間が短くなるように増加される。

請求の範囲第５項によると、弁本体自体は、そ閉口位置にて、加圧媒体の残りの 流量を規定する内径を有している。この残りの流量が静止状態にある緯糸を制御 している。

請求の範囲第５項によると、弁本体は、軟質磁性体か成る環状部分と弾性高分子 物質から成る保護当接部とから形成される。この弾性高分子物質から成る保護当 接部は、弁本体自体と係合部の環状当接面との間に気密面を形成する。

以下、本発明によるノズル装置の好適実施例が添付図面と関連して記述されてい る。

第１図は、弁本体が弁閉口位置における本発明によるノズル装置の第１の実施例 の断面図を示す。

第２図は、弁本体が弁開口位置における第１図に準する実施例の断面図を示す。

第３図は、本発明によるノズル装置の第２の実施例を示す。

第１図によると、主ノズルの形をとるノズル装置１は、織機（図示ゼず）のスレ ーに固定され得る架構部２から形成される。電磁コイル３は、架構部２の中に配 設され、架構部に圧入された環状圧入体によってその軸位置に保持されている。

環状圧入体４の内表面は部分的に係合部６の雄ねじ部７と係合する雌ねじ部５の 形をとる。

係合部６は、主ノズルを介して糸９を案内するために中央糸通路８を有する。係 合部６は、環状圧入体４にねじ結合されている。セラミック材料から成る糸案内 アイレットＩＯは、係合部６の外側中央オリフィスに取り付けられている。係合 部６は、薄内壁を有する短いチューブ１１の形をとる内側中央オリフィス部分に おいて軸方向の延長形成部を有する。第１図による主ノズル装置の左側部にて架 橋部２は、雌ねじ１１を具えている。事実上チューブ状の縦通路１３は、係合部 ６に関係する調整可能な位置にて架構部２の雌ねじ１２と係合する雄ねじ１４を 具えている。チューブ状部１５は、第１図による縦通路部１３の左側部にて長い チューブ延長部１６を形成する。

架橋部２、電磁コイル３及び環状圧入体４の内径は、環状導管１７が架橋部と縦 通路部との間に規定され形成されるように縦通路部１３のチューブ状部Ｉ５の外 径より僅かに大きい。圧縮空気は架橋部２の外表面に形成された環状溝から成る 外側環状溝１９と連絡する複数の放射状方向の孔１８を介して環状導管１７に供 給される。

空気圧縮機（図示せず）によって形成される圧縮空気の供給部は、圧縮空気供給 部２０によって環状溝１９と連絡している。圧縮空気供給部２０は、この供給部 ２０の範囲内で架構部２の外径に相当する内径２１を有する。供給部２０と架構 部２の外表面との間の耐圧気密処理は、３個のＯリング２１．２２及び２３によ って成される。

軟質磁性体から成る環状型弁本体２４は、縦通路部１３のチューブ状部１５の右 側延長部によって形成される環状導管１７の円筒状内壁部２５に対して気密性を 保ちながら接触し摺動する。弁本体２４は、チューブ状部１５の軸方向に沿って 摺動可能である。弁開口位置に相当する弁本体２４の第１の位置にて、弁本体は 、縦通路部１３の左方に寄せられ、圧縮空気は、連絡部２０から環状導管１７を 経由して、チューブ状部１５の円筒状内壁部２５の内壁とノズル装置１の糸通路 ８の中に配設された係合部６のチューブ１１の外壁とによって規定され形成され る導管の半径方向内方に伸びる部分２６（第２図参照）を介して流れる。

電磁コイル３に織機と同調して動作する電気制御装置（図示せず）により動作電 流が流れるとき、弁本体２４は、第１の位置にある。

緯糸の緯入れが成されるとき、弁本体２４は、第１の位置にある。

弁本体が弁閉口位置から第１の位置である弁開口位置に移動するとき、その前の 時点で停止していた糸は、織機の杼口から緯糸を吹き飛ばす圧縮空気によってす ばやく加速される。

第１図に示される弁本体２４のその他の動作位置にて、弁本体２４は、係合部６ に当接して静止する。この弁本体２４は、０．３開の範囲での直径を有する微細 な内径２７を有する。この微細な内径は、静止している糸を制御するために、弁 本体２４の弁閉口位置にて加圧媒体の残りの流量を規定する。動作電流が電磁コ イル３に流れないとき、弁本体は第２の位置にある。

言い換えると、軟質磁性体の弁本体２４は、コイル３に動作電流が流れるとき、 コイルによって発生する磁界における弁本体に加えられた磁力によって弁開口位 置である第１の位置に保持される。動作電流が流れないとき、弁本体２４の外表 面に沿って流れる加圧媒体の流れが弁本体２４を弁閉口位置に移動する摩擦力を 発生する。

弁開口動作時間を短縮するために、弁本体２４は、円周方向に形成された溝２８ を具えている。

弁本体２４は、係合部６に面した弁本体の端部に配設された弾性高分子物質から 成る保護当接部２９を具えている。この保護当接部は、係合部６に対する弁本体 ２４の気密性を高めている。

好ましくは、弁本体２４、架橋部２、環状電磁コイル組込部３及び縦通路部１３ は、軟質磁性体から形成され、一方保合部６は、非軟質磁性体から形成される。

第３図は、中継ノズル３０の形状を示した本発明によるノズル装置の第２の実施 例を示す。この中継ノズル３０は、第１図及び第２図に示すように主ノズル装置 ｌと比較したとき、本質的に同様の設計である。従って、第１図及び第２図によ る実施例の部品と比較したとき、設計上及び機能上において相異する部品につい てのみ以下に記述する。

中継ノズル３０は糸通路８を有さず、その代わり係合部６から伸びたチューブ形 状部３１を有する。この係合部６は、その内側中央オリフィスにおいてチューブ １１を具えていない。このチューブ形状部３１の自由端は、一群の出口ノズルを 形成する複数の微細孔３２を有する。弁本体２４の開口位置にて、圧縮空気の形 をとる加圧媒体は、流体供給部から環状導管を経由して、この導管の事実上半径 方向に伸びる部分２６を通り、チューブ形状部３１を通って複数の微細孔３２へ と流れる。この微細孔３２で発生する空気噴射によって、織機の杼口３３からの 緯糸９の供給を補助し、かつ杼口３３の到達端へ緯糸を運ぶ。

中継ノズル３０の縦部材１３の内部は、非軟質磁性体から成る充填部材３４が充 填されている。

本発明によるノズル装置は、分離型弁及び非一体型弁を有する従来技術の弁装置 と比較したとき、ノズル装置と弁装置との間の圧縮空気又は加圧媒体の無駄な体 積を最小限にできる。また、一体型弁を有する従来技術のノズル装置と比較した とき、本発明は、ノズル装置の簡易化された設計を提供すると共に、主弁を制御 するためにサーボ弁の使用を避けることによって、短い応答時間を達成する方法 をも提供する。

弁本体２４は、結果的に更に短いノズル応答時間を実現する０゜３〜０．４１１ １ｍの範囲での非常に短い行程を有する。

弁本体は、設計の簡易化及びノズル装置の応答時間の短縮化をより一層補助する 加圧媒体の流れによって、弁の非動作位置に移動される。　本発明によるノズル 装置の短い応答時間によって、緯糸の緯入れ順序の制御動作を早め、かつ杼投げ の始めと終わりにおける緯糸の過度の伸張を避けることができる。無駄な体積の 除去及び応答時間の短縮によって、圧縮空気の消費量の節約を可能とする。

本発明によるノズル装置を多色織機に用いた場合、圧縮空気のための１本のホー スのみが夫々のノズルに対する供給部に要求される。

このことにより、織機全体の設計が簡易化される。

ＦＩＧ、３ 国際調査報告 ＡＡＮＮＥＸ　Ｔｏ　λＨＦ、ＩＮＴＥＲＮＡＴ工０ＮＡＥｉ　ＳＥＡ只ＣＨＲ 工ＰＯＲＴ　ＯＮエト】ＴＥ圏ＡＴ工０ＮＡＬ　ＡＰＰｌ、ＪＣＡＴＩＯＮ　Ｎ ｏ、　ＰＣＴ／ＥＰ　８７１００００１　（ＳＡ　１５９４４１ＢＥ−Ａ−９０ ３１５６２８１０２／８６　ＥＰ−Ａ−０２１２７２５０４１０３／８７ＵＳ− Ａｍ　４２１２３３０　１５１０７／８０　ＮｏｎｅＵＳ−Ａ−４４６６４６＋ ３　２１１０Ｓ／８４　Ｎｏｎｅ

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. １．好ましくは、加圧媒体の噴射によって職域の杼口（３３）から緯糸の緯入れ をするためのノズル装置（１）において、この加圧媒体の供給部（２０）と、出 口ノズル（１１，２５，！５；３２）と供給部（２０）と出口ノズル（１１，２ ５，１５；３２）とを連絡する導管（１７）と、供給部（２０）と出口ノズル（ １１，２５，１５；３２）との間に配設された弁装置（２４）とから形成され、 この弁装置は、摺動可能な軟質磁性体から成る弁本体（２４）と動作電流がコイ ル（３）に流れるとき軟質磁性体から成る弁本体（２４）を貫通して拡がる磁界 を発生するための電磁コイル（３）とから構成され、また、この弁本体（２４） は、供給部（２０）から出口ノズル（１１，２５，１５；３２）へ向って導管（ １７）を通る加圧媒体の流れが磁界によって発生する磁力とは反対方向の力を弁 本体（２４）に働かせるように導管（１７）内に配役されたことを特徴とするノ ズル装置。
2. ２．前記の弁本体（２４）は、環状であり、弁本体（２４）の内表面は、導管（ １７）を規定する円筒状内壁部（２５）に対して気密性を保ちながら接触し摺動 ずることを特徴とする請求の範囲第１項に記載のノズル装置。
3. ３．前記の導管は、環状部分（１７）を存し、円筒状内壁部（２５）と弁本体（ ２４）の周囲を取り囲んでおり、環状部分（１７）及び出口ノズル（１１，２５ ，１５；３２）を相互に連絡している半径方向内方に伸びる部分（２６）から形 成され、また、弁本体は、導管（１７，２６）の半径方向内方に伸びる部分をさ えぎって、係合部（６）の環状当接面に対して気密性を保っために、その軸方向 に摺動可能であることを特徴とする請求の範囲第２項に記載のノズル装置。
4. ４．前記の弁本体（２４）は、その外表面に円周方向に形成された溝（２８）を 有したことを特徴とする請求の範囲第１項乃至第３項に記載のノズル装置。
5. ５．前記の弁本体（２４）は、その閉口位置にて、加圧媒体の残りの流量を規定 する内径（２７）を有したことを特徴とする請求の範囲第１項乃至第４項に記載 のノズル装置。
6. ６．前記の弁本体（２４）は、軟質磁性体から成る環状部分と弾性高分子物質か ら成る保護当接部とから形成されたことを特徴とする請求の範囲第１項乃至第５ 項に記載のノズル装置。