JPS6350068Y2 - - Google Patents

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JPS6350068Y2
JPS6350068Y2 JP8584186U JP8584186U JPS6350068Y2 JP S6350068 Y2 JPS6350068 Y2 JP S6350068Y2 JP 8584186 U JP8584186 U JP 8584186U JP 8584186 U JP8584186 U JP 8584186U JP S6350068 Y2 JPS6350068 Y2 JP S6350068Y2
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JP
Japan
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molten metal
slide valve
bottom plate
metal container
nozzle
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JP8584186U
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  • Casting Support Devices, Ladles, And Melt Control Thereby (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、製鋼炉からの出鋼等に使用される
溶湯容器に関し、特にその底部の変形を防止でき
るようにした構造に関する。
〔従来の技術〕
転炉等の各種精錬炉で精錬した溶湯について
は、これを一旦取鍋とよばれる溶湯容器に受け、
次の造塊、連鋳工程へ輸送し、鋳型に注入すると
いう方法が一般に採用されている。
第5図は従来の溶湯容器を示す。図において、
13はカツプ状の鋼板製外殻であり、この外殻1
3の上部には上下一対の補強部材である上、下部
スチフナ11,12が溶接され、このスチフナ1
1,12間には左、右の一対のトラニオン18が
リブ17を介して溶接固着されている。又外殻1
3の下端部には外周が鏡形状をした取鍋底板14
aが溶接固着され、該底板14aの平坦な底面内
側には補強用の底板14bがリベツト等で固定さ
れている。この両底板14a,14bにはノズル
孔15が貫通して設けられ、又底板14aの外面
にはこのノズル孔15を開閉するスライドバルブ
(図示せず)が取付けられる。なお16は脚であ
る。
〔考案が解決しようとする問題点〕 しかるに従来の溶湯容器はその構造上、次のよ
うな問題点があつた。
取鍋底板が溶湯及び耐火断熱材の重量によつ
て変形し易く、この底板の変形によつてスライ
ドバルブ固定座に変位が生じ、その変位によつ
て溶湯の注入流が傾き、注入流が飛散する。
上記取鍋底板の変形によつて取鍋底内に内張
りされた煉瓦が浮き上がり易く、そのため該煉
瓦の損耗や地金差し込みが激しい。
スライドバルブのベースプレートを取鍋底板
に直接圧着させているが、この取鍋底板が変形
し易いことから両者間に隙間が生じることがあ
り、洩鋼等が発生し易い。
この考案は、かかる従来の問題点に鑑み、底部
の変形を防止して、注入流の傾き、洩れ鋼、煉瓦
の損耗や地金差し込みを大幅に低減できる溶湯容
器を提供せんとするものである。
〔問題点を解決するための手段〕
そこでこの考案にかかる溶湯容器は、底部を所
定曲率半径の球面状とし、この底部の鋳込ノズル
取付部にスライドバルブ用固定座を取り付け、該
固定座の上面を底部と面一に、下面を水平に形成
し、略中央部にノズル孔を、その周囲にマス煉瓦
が取り付けられるマス煉瓦取付座を水平に形成し
たことを特徴としている。
〔作用〕
この考案においては、底部を球面状としたの
で、平底の場合に比較して溶鋼等の重量に対する
支持力が増大し、そのため底部の変形が小さくな
り、その結果底部の変形に起因する上記問題点は
解消される。
またこの場合スライドバルブ固定座を独立して
設け、これの内面を底部と面一にするとともに、
マス煉瓦取付座を水平に形成したので、マス煉瓦
の内面を底部の内張り煉瓦に沿つた球面アーチ構
造にできることから、煉瓦の浮き上がり、地金差
し込みをこの点からも抑制できるとともに、マス
煉瓦の取付位置を精度よく決定できる。
〔実施例〕
以下、本考案の実施例を図について説明する。
第1図ないし第3図は本考案の一実施例による
溶湯容器を示し、これは長円形の溶鋼取鍋に適用
した例である。外殻1の筒状の側板1aにはこれ
を天井クレーンで吊るための一対のトラニオンブ
ロツク2が固定されており、さらにこの側板1a
の外周にはこれを補強するためのスチフナ3が溶
接されている。またこの側板1aの上端には、こ
れも補強用の補強フランジ4が溶接固着され、さ
らにまた側板1の上端縁には幅700〜1500mm、高
さ100〜150mmの排滓口5が形成されている。
そして側板1aの下端部には取鍋底板6が溶接
して取付けられている。この取鍋底板6は、一体
形成された鏡板を2分割し、かつその分割されて
なる鏡板6a,6b間に平行部材6cを溶接して
形成され、側板1aの内径の2倍〜4倍の曲率半
径Rを有する球面状になつている。
また取鍋底板6には2個の円形の固定座取付孔
7a,7bが形成され、該取付孔7a,7bには
スライドバルブベースプレートの最大長さ以上の
大きさを有するスライドバルブ固定座8a,8b
が溶接固着されている。このスライドバルブ固定
座8a,8bの上面は取鍋底板6の球面と同一形
状に、即ち面一に形成され、下面はこの外殻1の
軸と直角な平坦面に形成されている。このスライ
ドバルブ固定座8a,8bの略中央にはノズル取
付孔9a,9bが穿設され、該ノズル取付孔9
a,9bの周囲には該スライドバルブ固定座8
a,8bの下面と平行な台形状のマス煉瓦取付面
10a,10bが設けられている。なおスライド
バルブ固定座8a,8bの位置は一般的には他設
備との取合条件で決められる。
次に作用効果について説明する。
本実施例の溶湯容器では、取鍋底板6を球面状
に形成したので、溶鋼、及び内張り耐火煉瓦の荷
重を取鍋底の半径方向の引張応力によつて支える
ことができ、取鍋底の曲げ応力を平坦な取鍋底板
よりも低減できる。そのため従来の平底の場合に
比較して取鍋底板6の変形、変位を少なくでき、
これによりこの取鍋底板6の変形に基因する従来
の問題点、例えば溶湯の注入流の傾き、内張り耐
火煉瓦の損耗、地金差し込み、洩れ鋼の発生を大
幅に低減できる。
また本溶湯容器では、スライドバルブ固定座8
a,8bを取鍋底板6とは別体に設け、これの内
面を取鍋底板6の内面と面一にしたので、取鍋底
板6内面に合わせた耐火煉瓦の内張り施行が可能
であり、これにより取鍋底板6の剛性アツプと相
まつて煉瓦の浮き上がりを防止でき、煉瓦の損耗
や地金の差し込みを大幅に低減でき、またマス煉
瓦取付面10a,10bをスライドバルブ固定座
8a,8bの下面と平行に設けたので、マス煉瓦
の取付位置を精度良く決定できる。
なお上記実施例ではスライドバルブ固定座8
a,8bを円形としたが、これは第4図に示され
るように矩形であつてもよい。またスライドバル
ブ固定座の数は1個又は3個以上であつてもよ
く、さらにまたスライドバルブ固定座の取付方向
は取鍋底板の中心Cに向けるのではなく、例えば
固定座間の中心線Xに平行な方向であつてもよ
い。
〔考案の効果〕
以上のように、本考案にかかる溶湯容器によれ
ば、底部を所定曲率半径の球面状とし、底部の鋳
込ノズル取付部に内面が底部と面一で、下面が水
平で、さらにこの下面と平行なマス煉瓦取付面を
有するスライドバルブ固定座を取付けたので、取
鍋底板の変形、変位を小さくして溶湯注入流の傾
きや洩れ鋼の発生を低減できる効果があり、又耐
火煉瓦を取鍋底板の球面に合わせて施行して煉瓦
の浮き上がりや地金差し込みを低減できる効果が
あり、さらにマス煉瓦の位置決め精度を向上でき
る効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例による溶湯容器の側
面図、第2図は上記溶湯容器の断面正面図、第3
図aは第2図のA−A線断面図、第3図bは第3
図aのB−B線断面図、第4図は本考案の他の実
施例の断面図、第5図は従来の溶湯容器の側面図
である。 図において、1は外殻、6は取鍋底板(底部)、
8a,8bはスライドバルブ固定座、9a,9b
はノズル取付孔、10a,10bはマス煉瓦取付
面である。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. カツプ状の外殻の内面を耐火断熱材で内張りし
    てなり、その底部に鋳込用ノズルが取り付けら
    れ、該ノズルの下方にこれを開閉するスライドバ
    ルブが取り付けられる溶湯容器において、上記底
    部を球面状に形成し、この底部の鋳込用ノズル取
    付部に上記スライドバルブを取り付けるための固
    定座を取り付け、該固定座の上面を上記底部の内
    面と面一に形成するとともに、下面を外殻の軸と
    直交する平面状に形成し、該固定座の略中央に鋳
    込用ノズル孔を形成し、該ノズル孔の周囲に鋳込
    用ノズルを支持するマス煉瓦を取り付けるための
    マス煉瓦取付け座を上記固定座の下面と平行に形
    成したたことを特徴とする溶湯容器のスライドバ
    ルブ取付構造。
JP8584186U 1986-06-05 1986-06-05 Expired JPS6350068Y2 (ja)

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JP8584186U JPS6350068Y2 (ja) 1986-06-05 1986-06-05

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JP8584186U JPS6350068Y2 (ja) 1986-06-05 1986-06-05

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Publication Number Publication Date
JPS62199251U JPS62199251U (ja) 1987-12-18
JPS6350068Y2 true JPS6350068Y2 (ja) 1988-12-22

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ID=30941608

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JP8584186U Expired JPS6350068Y2 (ja) 1986-06-05 1986-06-05

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KR101273419B1 (ko) * 2008-06-03 2013-06-11 바오샨 아이론 앤 스틸 유한공사 새로운 타입의 구조를 가지는 야금 슬래그 레이들 및 그의 제조방법

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