JPS63500393A - 錠および鍵 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 錠および鍵 本発明は、回転式シリンダー錠機構とその鍵に関する。

さらに詳述すると、シリンダーシェル（錠殻）と、このシェル内に回転自在に取 付けられ、同シェルとの間に剪断線を形成しているキープラグ（係止栓体）と、 この回転軸に平行してキープラグ内に延在し、キーブレード（鍵刃部）を収容す る鍵穴と、キープラグの幅方向に延びる凹部に収容案内され長手軸を中心に回転 しうる長手胴体を有する少なくとも１つのロックピン（積杆）と、このロックピ ンと連動する種部材であって好適形状のキーブレードを用いて前記ロックピンを 回転し位置きめすれば前記剪断線から外れる形状を有する種部材とから成るシリ ンダー錠に関する。

この種の錠は例えば英国特許明細書箱３．４９９，３０２号（および対応する再 発行特許第３０１９８号、Ｏ１ｉｖｅｒ他）から知られるごとく、−列の円柱状 口・ツクビンの繋状下端部をキープラグ内に挿入したキーブレードの上端の斜め 切欠部と協働させて８口・ツクピンを適正に位置決めし、錠の係止状態を解除す るようになっている。係止状態を解除するためには種部材が剪断線から退去する 特定の回転方向位置および上下方向位置に各ロックピンを位置させる必要がある 。

本発明の目的は、上述した公知の錠機構に代わる、あるいは加えて新しいロック 機構を備えた錠機構とその鍵を提供し以下の事項を達成することにある。

中回転移動しさらに上下移動可能なロックピンを採用することで非常に多くの雌 型コードの組合せが得られる。

・錠のこじあけおよび鍵の型取り偽造が非常に困難になる。

・多くの雌型コードの組合せが可能でありながらキーブレードと鍵穴の必要空間 を増大させなくてすむ。

・キーブレードの大部分は従来の鍵溝用およびその他追加鍵型コードパターン付 加用として自由に利用できる。

・２つの異なるロック機構が利用できるので不正操作がしに＜＜、実質的に無制 限の雌型の組合せ（少なくとも１０億の組合せが可能。

・新しいロック機構の採用により１つの鍵に複数の縫進を設ける必要がなくなる 。

・キープラグに開口している縫進の一部を遮るようにしたことで不正操作がより 困難となっていること。

これらの目的を達成すべく本発明によるシリンダー錠は少なくとも１つのロック ピン（上述した種類の錠において）に爪を設け、この爪は前記長手胴部の長手軸 から幅方向外方へと突出していて前記胴体の回転時には前記長手軸を中心に揺動 自在であり、前記爪は前記鍵穴内に突出して前記キーブレードと係合し、この係 合作用によりロックピンの胴体を回転方向にて位置決めするようにしている。

かかるロックピンを一列に配設し、各ロックピンをこれに協働する爪と共に往復 移動させることにより、非常に多くの雌型コードの組合せが得られる。

こうした雌型コード組合せ数が増大する以外にも、本発明による錠は揺動自在型 を有するロックピンを備えたことにより上記の目的に対応する多くの利点を有し ている。

従来の錠の中にも例えば米国特許明細書箱３，０３５゜４３３号（Ｔ　ｅｓｔａ ）に開示されるごとく、幅方向外方へ延び鍵穴内へと突出している突起を有する ロック杆を備えたものが知られている。しかし、このロック杆は板片で構成され 回転しえないようになっており、本発明により得られる多くの利点はこの従来錠 機構からは得られない。

本発明による錠機構のより好適実施態様は従属する請求の範囲に記されている。

本発明はかかる錠機構と共に用いられるキーブレードをも包含している。本発明 の第１の特徴によれば、錠の各ロックピンから幅方向に突出した爪と協働する概 ね長手に延びる波状雌型コードパターンを有するキーブレードであって、前記波 状雌型コードパターンが前記ロックピンの揺動自在型と係合する片側ガイド面を 有し、前記ガイド面が 底面部と、キーブレードの長手軸に対し斜めに延在している真直ぐな隣接側壁部 とを包含し前記揺動自在型を位置決めし支持するための少なくとも１つの谷部と 、前記谷部の前記側壁部の各々に隣接している斜面部であって、その少なくとも 一部分が面取りされキーブレードと反対側を向いていて、キーブレードが前記錠 内に挿入された時前記揺動自在爪と円滑に摺動接触するようにした斜面部と、 を包含して成るキーブレードが構成される。

本発明の別の特徴によれば、キーブレードが複数のロックピンの揺動自在型と協 働する波状雌型コードパターンを有し、前記雌型コードパターンはキーブレード の鍵穴挿入時に前記爪が位置する特定の揺動（および上下移動）位置に対応して 長手方向および上下方向に変位した谷部を包含している。

さらに、本発明はロックピンや柵部材等錠の特定部品に関する。

本発明は錠および鍵の好適な組合せ実施例を示す添付図面を参照しつつ以下にお いて詳述される。

第１図はキーブレードの斜視図、 第２図は第１図■−■線の断面図、 第３図は第１図のキーブレードと組合せて用いる本発明による錠の一部断面を含 む斜視図、 第４図は第３図の錠のキープラグの側面図、第５図は第４図のｖ−ｖ線の横断面 図、第６図は第４図のＶｌ−Ｖｌ線の横断面図、第７図はロックピンと、第３図 の錠の構成部材を成す横杆の一部を示すく拡大斜視図、 第８図は第７図の■−■線の縦断面図、第９図は第７図に類似の斜視図で、ロッ クピンが横杆に位置合致した状態を示し、 第１０図は第３図の錠に包含される別種のロックピンと第７図と第９図の横杆の 一部を示す拡大斜視図、第１１図はロックピンが横杆に位置合致した状態を示す 第１０図に類似の斜視図、 第１２図は第７図のロックピンの変更例とやはり変更した横杆の一部分の斜視図 、 第１２ａ図は第１２図に類似の斜視図で、ロックピンの別の実施例とこれに対応 する横杆を示し、第１３図は第１図のキーブレードの拡大側面図、第１４図は第 １３図のＸＩＶ−ＸＩＶ線の縦断面図で上方から見た雌型コードパターンを示し 、 第１５図と第１６図は第７、第９、第１２、第１２ａ図のロックピンから突出し ている爪と協働する異なる谷部を有するキーブレードの雌型コードパターンの種 々の部分を（上方斜めから）示す斜視図、 第１７図は谷部に爪が係合しているロックピンと共に示されるキーブレードの拡 大断面図、 第１８図はロックピンとその爪を自由端側から見た拡大側面図。

第１図と第１３図に示すキーブレード（１）は長手挿入軸（Ａ）を有し、第３図 に示す錠に挿入可能となっている。キーブレード（１）は前端（２）とグリップ 部すなわちつまみ部（３゛）に隣接する後端（３）とを有し、鍵全体を構成して いる。

第２図に示すごとく、キーブレード（１）は概ね平坦で平面状側面（４）　（５ ）を有する。第２図左側の側面（４）は小さな段差部（６）を、また第２図右側 の側面（５）は長手溝（７）を有している。長手溝（７）はキーブレード（１） と反対側を向くよう傾斜している上側面（８）と、キーブレード（１）の中央平 面（Ｐ）にほぼ直角の下側面（９）とを存している。さらに、キーブレードの下 縁面（１０）はわずかに湾曲している。第１、第２、第３図に明示するごとく、 キーブレード（１）は錠の鍵穴（１１）に嵌入しつる断面形状を有する。従って 鍵穴（１１）はほぼ矩形断面を有し、キーブレード（１）の段差部（６）に対応 する段差部（１３）を備えた左側壁（１２）と、キーブレードの長手溝（７）に 合致する長手突条（１５）を備えた右側壁（１４）と、幅狭で真直ぐな土壁（１ ６）と、キーブレードの下縁面（１ｏ）に合致してわずかに湾曲した下壁（１７ ）とで形成されている。

錠（１８）は回転式シリンダー錠であり、シリンダーシェル（錠殻）　（１９） と、このシェル内に回転自在に取付けられシリンダーシェルとの間に剪断線（２ １）　（第５図および第６図参照）を形成しているキープラグ（係止栓体）　（ ２０）とから成る。キープラグ（２０）内には鍵穴（１１）が該キープラグ（２ ０）の回転軸に平行に延在しキーブレード（１）を収受するようになっている。

錠（１８）はさらに平行な２つの平面に配した２列（２２）、（２３）のロック ビン（横杆）を有している。６本のロックピン（２２ａ〜２２ｒ）から成るロッ クピン列（２２）は鍵穴（１１）の中央平面のほぼ中央に配設されている。各ロ ックピン（２２ａ〜２２ｆ）はキープラグ（２０）に設けた円筒孔（２４ａ〜２ ４ｆ）内で上下移動および回転移動しうるように案内されていて、各円筒孔は鍵 穴（１１）の上部に連通し、各ロックピン（２２ａ〜２２ｒ）の繋状下端部が鍵 の挿入によりキーブレー、ド（１）の上縁部のＶ字状の斜め切欠部に係合しうる ようになっている。シリンダーシェル（１９）に設けた円筒孔（２６ａ〜２６ｆ ）には上方駆動ビン（２５ａ〜２５ｆ）の列（２５）が往復移動可能に案内され ていて、駆動バネ（２７ａ〜２７ｆ）により下方付勢されて各ロックピン（２２ ａ〜２２ｆ）に対しくキープラグ（２０）が第３図に示すごとく円筒孔（２４ａ 〜２４ｆ）と（２６ａ〜２６ｆ）とが合致する回転位置にあるとき）またはキー プラグ（２０）の外周面に対しくロック解除時およびプラグ回転時）押し下げ力 が作用するようになっている。

シリンダーシェル（１９）とキープラグ（２０）の間の剪断線（２１）上から障 害物を退去させるため、好適形状の切欠き上縁を備えたキーブレードを鍵穴に挿 入し、各ロックピン（２２ａ〜２２ｆ）が上昇して該ロックビン上端面が剪断線 （２１）に合致する位置へ移動するようにする。

さらに、各ロックピン（２２ａ〜２２ｒ）は（キーブレードの上縁の斜め切欠部 により）回転され、各ロックピンの周面の長手溝（２８ａ〜２８ｆ）がキープラ グ（２０）の側方開口部（３０）内に摺動自在に嵌着した種部材すなわち横杆（ ２９）の（比較的長い）突起（２９ａ〜２９ｆ）と位置合致する（第１０図、第 １１図参照）ようにする必要がある。横杆（２９）はバネ（３１）によりブロッ ク位置（第５図参照）へと付勢され、このブロック位置では半径外方向に突出し ているカム部（２９ｍ）がシリンダーシェル（１９）の内周面の対応カム溝（３ ２）に係合している。しかし、すべての突起（２９ａ〜２９ｆ）がロックピン（ ２２ａ〜２２ｆ）の溝（２８ａ〜２８ｆ）に位置合致した時、横杆はバネ（３１ ）の作用に抗して内方へ後退し、この時回転トルクがキープラグ（２０）とシリ ンダーシェル（１９）との間に働いてキープラグ（２０）が回転する。

以上説明した錠機構は上記の米国特許明細書箱３，４９９．３０２号（および再 発行特許第３０１９８号０１１ｖｅｒ他）から公知である。しかし本発明による 錠（１８）はさらに上記のロックピン列を包含している。

５本のロックピン（２３ａ〜２３ｅ）から成るこの列は側方（第３図と第６図で 右側）へ変位しているがロックピン列（２２）とは平行である。各ロックピン（ ２３ａ〜２３ｅ）は対応する円筒孔（３３ａ〜３３ｅ）に各々収受されキープラ グ（２０）内部に全体が閉じ込められている（第４図と第６図参照）。

各ロックピン（２３ａ〜２３ｅ）は各円筒孔（３３ａ〜３３ｅ）の底端と各ロッ クピン（２３ａ〜２３ｅ）の上端との間に作用しているバネ（３４ａ〜３４ｅ） によって（図面かられかるごとく）下方へ付勢されている。第７、第８、第９図 に示すごとく、バネは孔（３５）　（第８図）で形成した上方凹部内に一部が収 容され案内されていて、ドリル保護体を成す中央ビン部材（３６）に周設されて いる。各ロックピン（２３ａ〜２３ｅ）は各円筒孔内で回転移動および上下移動 する円柱状胴体（２３ａｂ〜２３ｅｂ）と、各胴体の下端から幅方向へ延び各円 筒孔（３３ａ〜３３ｅ）と鍵穴（１１）との間のキープラグに設けた開口部（３ ７ａ〜３７ｅ）を貫通している。すなわち第６図に示すごとく、爪（２３ｂｆ） の一部が突条（１５）に隣接して鍵穴（１１）内へ延びている。

さらに後述するごとく、キーブレード（１）と爪（２３ａｆ〜２３ｅｆ）とが係 合することで冬瓜は胴体（２３ａｂ　〜２３ｅｂ）の長手中心軸（Ｂ）（第７図 ）を中心に揺動し、鍵溝（７）の下側壁（９）に形成した長手の波状雌型コード パターン（３８）に接触しつつ上下移動する。爪が左右に揺動し上下移動すると 、ロックピン（２３ａ〜２３ｅ）の対応する胴体（２３ａｂ〜２３ｅｂ）が回転 し上下移動する。対応するバネ（３４ａ〜３４ｒ）が各ロックピン（２３ａ〜２ ３ｅ）を下方へ付勢していて、キーブレード（１）を鍵穴（１１）内へ挿入した 時爪（２３ａ〜２３ｅ）と雌型コードパターン（３８）とが確実に接触し続ける ようにしている。

爪（２３ａ〜２３ｅ）がこのように揺動かつ上下移動しうるように、円筒孔（３ ３ａ〜３３ｅ）と鍵穴（１１）との間の開口部（３７ａ〜３７ｅ）は縦幅が爪の 高さく第７図で長手軸（Ｂ）に平行な方向）よりも大きく横幅も鍵穴（１１）の 長手軸に直角な方向から両方向へ（この実施例の場合）約１５″揺動するのに充 分な幅とし、好ましくは鍵穴（１１）に面するよう斜めに側壁を設け、冬瓜が揺 動端位置においてうまく当接支持されるようにする。これらの側壁はさらに爪が 上下移動する際にも円滑に摺動しうるようになっている。そのため各開口部の側 壁は各ロックビンの胴体の長手軸（Ｂ）に平行に延在し対応の爪の側方形状に対 応する形状を成しているのが好ましい。このように少なくとも線状に爪と側壁と が接触するので両者間の摩擦と摩耗作用は減少する。

第７、第９、第１２図に明示するごとく、各ロックビンの円柱状胴体（２３ａｂ 〜２３ｅｂ）はその周面に少なくとも１つのコード四部を有し、横杆（２９）の 上記の長突起（２９ａ〜２９ｆ）の間から突出している一連の短突起を各々収受 しうる寸法となっている。

第７図と第９図では、円筒孔（３９ａ）でコード凹部が構成され対応する突起が 円柱ピン（４０＃ａ　）から成り円筒孔（３９ａ）に嵌入するようになっている 。ロックビン（２３ａ〜２３ｅ）が所定の上下移動位置および揺動位置に位置す る時、円柱ピン（４０’ａ）は円筒孔（３９ａ）に位置合致し横杆はキープラグ （２０）の側方開口部内の内方座位へ移動可能となり、この移動によりロック解 除となる（ただし長突起（２９ａ〜２９ｆ）もロックビン（２２ａ〜２２ｆ）の 溝（２８ａ〜２８ｒ）に位置合致している場合）。

第１２図には変更例が示されている。この変更例ではロックビン（２３−ａ）に ある周面のコード凹部が長孔（３９−ａ）で構成され、対応する横杆（２９−） の短突起は（長孔（３９’ａ）に合致するほぼ短形断面を有する）短杆（４（１ ”ａ）で構成されている。いずれの場合も、コード凹部と突起は突起がコード凹 部内に嵌入した時ロックピンがある上下移動および揺動位置に保持されるように 設計する必要がある。

第１２ａ図はロックビンのコード凹部の別の変更例と対応の横杆（２９’）を示 す。単一の凹部に代わりロックビン（２３’ａ）の周面には中間に舌部（３９’ ａｚ）を残して相互離間した２つの別個の凹部（３９”ａｘ、　３９“ａｙ）が 設けられている。各凹部（３９”　ａｘ、　Ｈ“ａｙ）はカッタービンを用いて 形成しカッターピン軸（図示せず）に沿ってほぼＣ字状に形成される。中間の舌 部（３９“ａＺ）は横杆（２９“）に形成した平行凹部（２９’　ａ、２９”　 ｂ　）のうち対応する凹部（２９“ａ）に嵌入する（ただし各ロックビンが所定 の上下移動および揺動位置内に保持された時）寸法となっている。

この実施例は横杆の長手内縁がＣ字状凹部の傾斜面に係合してバネ（３１）　（ 第３図）が横杆をキープラグの開口部（３０）の内方座位から（何らかの理由で ）押し出されない場合にも鍵をわずかに外方へ引くことでロックビン（２３″ａ ）が上昇しかつ凹部斜面と横杆の下方長手内縁とが接触するため横杆（２９’） に横方向の力が作用して横杆が外方へ付勢される。この目的のため、少なくとも 凹部下面は斜面とするが、凹部上面は水平であってもよい。横杆の長手内縁を少 し丸くして摩耗が最小限となるようにしてもよい。

この実施例においても横杆（２９’）に（第１１図の突起（２９ａ〜２９ｅ）に 類似の）比較的長い突起を設け（ロックビン（２２ａ〜２２ｆ）に類似の）別の ロックビン列に係合するようにしてもよい。

マスターキー機構を形成するため、各ロックビンには第８、第９、第１２図に鎖 線で示すごとく少なくとも１つの別の凹部（３９ａａ、　３９＝　ａａ）を設け てもよい。

キーブレード（１）の０型コードパターン（３８）について第１、第２図、第１ ３〜第１８図を参照しつつ説明する。

後端部（３）から前端（２）へキーブレード（１）の長手軸（Ａ）沿いに延びる 溝（７）の深さは第２図と第１７図に示すごとく、キーブレードの厚さの約半分 となっている。この深さは、冬瓜（２３ａｆ〜２３ｅｆ）の自由端が常に溝（７ ）の底壁面から離間するような深さとなっている。いずれの場合にも、溝（７） の底壁面は爪の揺動に干渉しないようになっている。爪の揺動と上下移動はバネ （３４ａ〜３４ｅ）の作用により爪の下部と溝の下側面（９）の０型コードパタ ーン（３８）とが係合することのみによって生じる。従って溝の切欠きのない傾 斜上側面（８）も爪には係合しない。

０型コードパターン（３８）は谷部（４０，４１，４２，４３゜４４）と、各谷 部と溝の下側面（９）の他の部分との間に延在する結合斜面部（４０ａ、４０ｂ 、４１ａ、４１ｂ、４２ａ、４２ｂ、４３ａ。

４３ｂ、４４ａ、４４ｂ　）とを包含し、多対の隣接斜面部の間にはほぼ平面状 の頂部（４Ｂ、　４７．４ｇ、　４９．５０）を備え、さらにキーブレードの前 端に隣接する下縁（１０）に達する別の斜面部（４５ａ）を備えてキーブレード （１）の鍵穴（１１）挿入時に冬瓜（２３ａｆ〜２３ｅｆ）が波状鍵型コードパ ターン内へと進入しこれと係合するようになっている。

溝（７）の下側面（９）にコードパターン（３８）形成のため設けた凹部は溝（ ７）とほぼ同じ深さを有し、これらの凹部の内側部（５１，５２，５３，５４， ５５，５Ｂ、　）は溝（７）の底壁の延長平面を成し爪（２３ａｆ’〜２３ｅｆ ）には干渉しない。

各谷部（４０，４１，４２，４３，４４）の底面部（第１５図、第１６図の４１ ｃ、４２ｃ、４３ｃ　）はほぼ三角形状を成し上向きとなっていて、キーブレー ドの中央平面（Ｐ）に直角で（第２図参照）キーブレードの長手軸（Ａ）に平行 となっている（第１３図参照）。底面部を三角形状にしたことで、冬瓜をうまく 支持する。具体的には、キーブレード挿入時にキーブレードの谷部がロックビン （２３ａ〜２３ｅ）のうちの１つを通過しながら爪が一揺動端位置から他端位置 へ揺動する状態で支持すると共に、キーブレード全体を鍵穴挿入した時に爪が種 々の所定揺動位置方向を向き、例えば直角位置や爪がキーブレードの前端が後端 へ向って斜め方向を向いた状態（第９図の鎖線を比較参照）で支持する。

このような支持作用を行なうため、三角形状の底面部（４１ｃ、４２ｃ、４４ｃ 　）には、第１５図と第１６図に符号（４１ｄ、４２ｄ、４４ｄ　）で示す真直 ぐな結合側壁部を設けている。

これらの側壁部はキーブレードの長手軸（Ａ）に対し斜めに延在している。

好ましくは、底面部（４１ｃ他）が結合側壁部（４１ｄ他）と滑らかに合流し、 冬瓜の凸状湾曲下面部（５７）に対応する曲率を有するようにする。また、各側 壁部（４１ｄ他）の傾斜方向は爪の揺動端位置方向に対応して爪と各側壁部とが 線接触または面接触するようにする。

第１５図（右側）に示すごとく、底面部（４２ｃ）の少なくとも１つには円筒状 部を成す凹部（４２ｅ）を設け、この凹部の円筒軸がキーブレードの長手軸（Ａ ）と垂直を成し爪を直角位置に支持するようにしている。

エンドミルカッターブローチによる製造を容易にするため、第１６図に示すごと く底面部（４４ｃ）の中央に浅く直角方向に延びる突条（４４ｆ’）を残しても よい。

側壁部（４１ｄ他）に結合している斜面部（４０ａ、４０ｂ。

４１ａ、４１ｂ、４２ａ、４２ｂ、４３ａ、４３ｂ、４４ａ、４４ｂ　）は入口 部の斜面部（４５ａ）と共に側壁部（４１ｄ〜４４ｄ）の傾斜方向と概ね平行で キーブレードと相反する方向を向いた斜角面（ベベル面）を成している。こうし て爪の湾曲下面部（５７）は斜面部と線接触し、爪が波状雌型コードパターンの 斜面部に沿って摺動する際でも相互接触面の摩耗が減じるようになっている。こ のように線接触するようにするには、斜面部の外方部分だけを斜角面取りするだ けで充分である。さらにこのように部分的斜角面が谷部まで延在してもよい。こ れは底壁部および側壁部の内側部分だけであっても爪を充分支持しうるからであ る。

谷部の寸法は爪の幾何学的形状と寸法に合致させ、爪を効果的に位置決めすると 共に所定の揺動位置にて支持するようにする。

図示した好適実施例では、冬瓜（２３ａｆ’〜２３ｅｆ）を円柱状胴体（２３ａ ｂ〜２３ｅｂ）の下端に隣接配設し胴体の全幅にはすかいに延び、外方へ突出さ せている。冬瓜は凸状湾曲下面部を有するほぼ矩形断面を有し、その湾曲下面部 の曲率は鍵型コードパターンの谷部の支持面部に対応していて、爪はさらに相互 に平行な側面（５８，５９）を有している。爪の内側端、すなわち円柱状胴体に 隣接する側の端は凸状に湾曲しシリンダーシェル（１９）に円滑に係合するよう になっている（第６図参照）。爪の自由端面（６０）はキーブレードまたは錠の どの部分とも接触しないようになっており、その形状はここでは重要でない。

図示の実施例では上側にわずかな斜角面（６０”）　（第９、第１７、第１８図 ）を設け、爪がキーブレードの鍵溝（７）の上方傾斜壁（８）と接触しないよう にしている。

爪の周囲を成す面（５７，５８，５９）はキーブレードと錠の種々の部分に係合 する。

下面（５７）の中央円柱状面部（５７Ｍは鍵型コードパターンの谷部（４０〜４ ４）の底面部のみに接触し、下面（５７）のうちのほぼ平面状傾斜部（５７“） は斜面部（４０ａ、ｂ　〜４５ａ、ｂ　）に乗り、平面状側面（５８，５９）は 開口部（３７ａ〜３７ｅ）の側壁に当接し摺動する。しかるに、側面（５８，５ ９）および平面状傾斜部（５７“）が摩耗しても谷部における爪の位置決めには 影響しない。これは爪の位置決めは最下端の円柱状面部（５７Ｍで行なわれるか らである。

錠は特許請求の範囲第１項の範囲内で変更可能である。

ロックビンは２列とした方が雌型コードの組合せ数が増大するが１列のみとして もよい。１列中のロックビンの数は無論変更しうるし、特にその他ロック機構と 組合せる場合にはロックビンが１本のみであってもよい。

本発明によるロックビンを２列とし、鍵穴の両側に配設してもよい。

ロックビンの長手軸は鍵穴の中央平面に対し幾分傾斜していてもよい。しかし、 爪の向きを鍵穴の前記゛中央平面にほぼ垂直となるようにするのが、少なくとも 鍵型コードパターンがキーブレードの片側の溝内に形成される場合には好ましい 。鍵型コードパターンはキーブレードの片側の段差部や棚部に設けたり、キーブ レードの長手縁に設けたりしてもよい。

ロックビンがとりうる揺動位置の数を変えてもよく、例えば２つから５つまで実 際可能である。しかし揺動位置は２つか３つが好ましく思われる。

ロックビンは付勢してキーブレードの鍵型コードパターンと接触し続けるように すべきである。この目的のため、バネに代えて、磁気エレメントを用いてもよい 。

揺動するロックビンは種部材と個別に協働するようにしてもよいが、共通する１ つの横杆を用いるのが実用的である。

国際調査報告 Ｗｓｎｎ＋１″＋１１４１　ＡＩ＃ｋｌｌ−Ｈａ、　ＰＣ−Ｔ／５Ｅ８７１００ ０３８

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 〔１〕シリンダー錠が、 シリンダーシェル（１９）と、 前記シリンダーシェル（１９）内に回転自在に取付けられて、前記シリンダーシ ェルとの間に剪断線を形成しているキープラグ（２０）と、 前記キープラグ（２０）内に同キープラグの回転軸と平行に延在しキーブレード （１）を収容するための鍵穴（１１）と、 前記キープラグ（２０）内に設けた幅方向の対応形状の中空部（３３ａ〜３３ｅ ）内に案内された長手胴体（２３ａｂ〜２３ｅｂ）を有し、前記長手胴体が長手 中心軸（Ｂ）を中心に回転しうるよう構成されている少なくとも１つの槓杆（２ ３ａ〜２３ｅ）と、 前記槓杆（２３ａ〜２３ｅ）に連動してこれをブロックし、適正形状のキーブレ ードを用いて前記ロックピンを揺動位置決めすることで剪断線から退去するよう な形状を有する谷部材（２９）とから成るシリンダー錠であって、前記少なくと も１つの槓杆（２３ａ〜２３ｅ）は前記長手胴体（２３ａｂ〜２３ｅｂ）の前記 長手軸を横切って外方へ突出している爪（２３ａｆ〜２３ｅｆ）を備え、前記爪 は前記胴体の回転移動時に前記胴体の前記長手軸を中心に揺動し、前記爪は前記 鍵穴（１１）内へ突出して前記キーブレード（１）に係合し、前記槓杆の長手胴 体の回転移動位置決めを行なうようになっているシリンダー綻。 〔２〕前記少なくとも１つのロックピン（２３ａ〜２３ｅ）は前記鍵穴（２０） 内に全体が閉じ込められている、請求の範囲第１項記載のシリンダー錠。 〔３〕前記槓杆がロックピンとなっている、請求の範囲第１項記載のシリンダー 錠。 〔４〕前記胴体が円柱状で前記対応形状の直角方向の中空部は孔から成る、請求 の範囲第３項記載のシリンダー錠。 〔５〕前記ロックピン（２３ａ〜２３ｅ）は複数であり一列（２３）に配役され 、各ロックピンが爪（２３ａｆ〜２３ｅｆ）を有し、各ロックピンは前記中空部 （３３ａ〜３３ｅ）内に案内されていて谷部材（２９，２９′，２９′′）に連 動してブロックされる、請求の範囲第３項または第４項記載のシリンダー錠。 〔６〕前記中空部（３３ａ〜３３ｅ）は前記列（２３）に沿って等間隔で配設さ れている、請求の範囲第５項記載のシリンダー錠。 〔７〕各ロックピンの前記胴体（２３ａｂ〜２３ｅｂ）は長手軸（Ｂ）に沿って 往復移動可能であり、各爪（２３ａｆ〜２３ｅｆ）と前記キーブレードとの係合 により対応の胴体が上下移動して位置決めされ、前記谷部材（２９）を剪断線か ら退去させるようになっている、請求の範囲第５項記載のシリンダー錠。 〔８〕前記ロックピン（２３ａ〜２３ｅ）の各々は前記鍵穴に前記キーブレード を挿入した時、前記ロックピンの前記爪を付勢し前記キーブレードに常に接触し 続けさせようとする付勢手段に抗して上下移動する、請求の範囲第７項記載のシ リンダー錠。 〔９〕概ね長手方向に延びる長手の波状鍵型コードパターン（３８）と組合せて 用いられるシリンダー錠であって、前記鍵型コードパターン（３８）は、各ロッ クピンの前記爪（２３ａｆ〜２３ｅｆ）に係合して各ロックピンの前記胴体（２ ３ａｂ〜２３ｅｂ）の回転移動の位置決めを行ない谷部材（２９）を剪断線から 退去させる形状となっている、請求の範囲第５項記載のシリンダー錠。 〔１０〕キーブレードの前記鍵型コードパターンは各ロックピンの前記爪に係合 して各ロックピンの前記胴体の上下移動の位置決めを行ない谷部材を剪断線から 退却させる形状となっている、請求の範囲第９項記載のシリンダー錠。 〔１１〕キーブレードの前記鍵型コードパターンは各爪の自由端が所定の揺動お よび上下移動位置にて係合する長手方向および上下移動に変位した谷部（４０〜 ４４）を包含している、請求の範囲第１０項記載のシリンダー錠。 〔１２〕前記ロックピンの直角方向に突出した爪（２３ａｆ〜２３ｅｆ）は前記 キーブレードの前記鍵穴挿入時に前記キーブレードの前記片側（５）の前記波状 鍵型コードパターン（３８）に接触するよう前記鍵穴（１１）に対する上下位置 に配設されている、請求の範囲第９項記載のシリンダー錠。 〔１３〕各ロックピンの前記爪（２３ａｆ〜２３ｅｆ）の少なくとも自由端には 凸状湾曲面部を設けて、鍵穴へのキーブレード挿入時に前記爪がキーブレードの 前記波状鍵型コードパターン（３８）に滑らかに接触するようにした、請求の範 囲第９項記載のシリンダー錠。 〔１４〕前記凸状湾曲面（５７）の一部は少なくとも円柱状を成している、請求 の範囲第１３項記載のシリンダー錠。 〔１５〕各ロックピンの前記爪（２３ａｆ〜２３ｅｆ）は前記胴体（２３ａｂ〜 ２３ｅｂ）の一端部に配設されている、請求の範囲第５項記載のシリンダー錠。 〔１６〕前記キープラグ（２０）内に前記鍵穴（１１）に連結して１列の側方開 口部（３７ａ〜３７ｅ）を設け、側方開口部は前記鍵穴と前記対応形状の中空部 （３３ａ〜３３ｅ）のうちの１つとの間に延在し、ロックピンの爪（２３ａｆ〜 ２３ｅｆ）は前記側方開口部を通って前記鍵穴内へと突出し、側方開口部の各々 は各州が対応の胴体（２３ａｂ〜２３ｅｂ）の長手軸（Ｂ）を中心に揺動し同軸 （Ｂ）と平行に上下移動するのに充分な幅を有する、請求の範囲第５項記載のシ リンダー錠。 〔１７〕各側方開口部（３７ａ〜３７ｅ）は胴体（２３ａｂ〜２３ｅｂ）の長手 軸（Ｂ）にほぼ平行に延在する側面を有し、前記側面が当接面を形成し前記のロ ックピンの上下移動時に対応の爪がこの当接面沿いに摺動するようになっている 、請求の範囲第１６項記載のシリンダー錠。 〔１８〕前記爪の各々は前記側方開口部の側面に対応形状の側面を有し、爪の各 揺動端位置において、各側面の間の接触面積が大きくなるようにした、請求の範 囲第１６項記載のシリンダー錠。 〔１９〕前記キープラグ（２０）の長手突条部（１５）は前記鍵穴（１１）の断 面形状が前記側方開口部区域において側方凹部を成すよう配設されている、請求 の範囲第１６項記載のシリンダー錠。 〔２０〕各ロックピンの前記胴体（２３ａｂ〜２３ｅｂ）は側面に少なくとも１ つの凹部（３９ａ）を事前選定箇所に有し、前記谷部材（２９）は突出部（４０ ′′ａ）を有し、前記突出部は前記爪が前記適正形状の鍵と係合し前記胴体が正 しく位置決めされて前記突出部に前記凹部を合わせた時、前記谷部を解放し前記 キープラグ（２０）が前記キーシェル（１９）内で回転しうるようになっている 、請求の範囲第５項記載のシリンダー錠。 〔２１〕前記対応形状の中空部の各々は前記キープラグ（２０）の周面に開口し ている、請求の範囲第５項記載のシリンダー錠。 〔２２〕前記谷部材は前記剪断線に沿って長手方向に延在する谷部材（２９）か ら成る、請求の範囲第５項記載のシリンダー錠。 〔２３〕前記ロックピン列は第１ロックピン列（２３）から成り、前記対応形状 の中空部は第１中空部列から成り、前記シリンダー錠がさらに第２中空部列内に 収容案内された第２ロックピン（２２）を包含している、請求の範囲第５項記載 のシリンダー錠。 〔２４〕前記谷部材（２９）は前記第１ロックピンおよび前記第２ロックピンと 協働している、請求の範囲第２３項記載のシリンダー錠。 〔２５〕前記横杆（２９）は全長に亘り配設した横突起（２９ａ〜２９ｆ，４０ ′′ａ）を有し、全ての前記ロックピンが前記キーブレードの前記鍵穴挿入時に 正しく位置決めされると、前記横突起は前記ロックピンに設けたコード凹部（２ ８，３９ａ）に嵌合することで前記横杆の側方移動を可能にし前記剪断線から退 去させるようになっている、請求の範囲第２２項または第２４項記載のシリンダ ー錠。 〔２６〕前記第２ロックピン（２２ａ〜２２ｆ）は前記第１ロックピン（２３ａ 〜２３ｅ）の位置に対し前記シリンダー錠の長手方向で変位した位置に配設され ている、請求の範囲第２５項記載のシリンダー錠。 〔２７〕前記突起は前記第１ロックピンのコード凹部（３９ａ）に嵌入する第１ 矩突起群（４０′′ａ）と、前記横杆の長手方向で前記第１矩突起群から変位し た位置に設けられ前記第２ロックピン（２２ａ〜２２ｆ）のコード凹部（２８） 内に嵌入する第２長突起群（２９ａ〜２９ｆ）とを包含している、請求の範囲第 ２６項記載のシリンダー錠。 〔２８〕前記第１、第２中空部列（２２，２３）は相互に平行な第１、第２平面 内に各々位置する長手軸を有する、請求の範囲第２７項記載のシリンダー錠。 〔２９〕シリンダー錠と共に用いるキーブレードが前記錠の各槓杆の側方突出爪 と協働する長手の概ね長手方向に延びる波状鍵型コードパターン（３８）を有す るものにおいて、 前記鍵型コードパターンは前記槓杆の前記揺動爪（２３ａｆ〜２３ｅｆ）と係合 する片側ガイド面を有し、前記ガイド面は、 底面部（４１ｃ，４２ｃ．４４ｃ）とこれらに結合し前記キーブレードの長手軸 （Ａ）に対し斜めに延びる真直ぐな側壁部（４１ｄ，４２ｄ，４４ｄ）と包含し て、前記揺動爪を位置決めし支持するための少なくとも１つの谷部（４０〜４４ ）と、前記谷部の前記側壁部（４１ｄ，４２ｄ，４４ｄ）の各々に結合している 斜面部（４０ａ，ｂ〜４４ａ，ｂ）であって、各斜面部（４０ａ，ｂ〜４４ａ， ｂ）の少なくとも１部は斜角面取りされ、前記キーブレードと相反方向を向いて いて、前記キーブレードが前記錠内に挿入された時、前記揺動爪と円滑に摺動接 触しうるようになっている斜面部と、を包含して成る第１項記載の錠と組合わせ て用いるキーブレード。 〔３０〕前記キーブレードは前記ロックピン（２３ａ〜２３ｅ）の前記揺動爪（ ２３ａｆ〜２３ｅｆ）と協働している波状鍵型コードパターン（３８）を有し、 前記波状鍵型コードパターン（３８）は、前記キーブレードの前記鍵穴挿入時に 前記爪の特定揺動位置に対応して長手方向（Ａ）に変位している谷部（４０〜４ ４）を包含している、請求の範囲第５項記載の錠と組合わせて用いるキーブレー ド。 〔３１〕前記谷部（４０〜４４）は前記キーブレードの前記鍵穴挿入時に前記爪 の特定上下移動位置に対応して幅方向にも変位している、請求の範囲第３０項記 載のキーブレード。 〔３２〕シリンダーシェル（１９）と、前記シリンダーシェル（１９）内に回転 自在に取付けられて、前記シリンダーシェルとの間に剪断線を形成しているキー プラグ（２０）と、前記キープラグ（２０）内に同キープラグの回転軸と平行に 延在しキーブレード（１）を収容するための鍵穴（１１）と、前記キープラグ（ ２０）内に設けた幅方向の対応形状の中空部（３３ａ〜３３ｅ）内に案内された 長手胴体（２３ａｂ〜２３ｅｂ）を有し、前記長手胴体が長手中心軸（Ｂ）を中 心に回転しうるよう構成されている少なくとも１つの槓杆（２３ａ〜２３ｅ）と 、前記槓杆（２３ａ〜２３ｅ）に連動してこれをブロックし、適正形状のキーブ レードを用いて前記ロックピンを揺動位置決めすることで剪断線から退去するよ うな形状を有する谷部材（２９）とから成るシリンダー錠であって、 前記長手胴体（２３′′ａ）は舌部（３９′′ａｚ）をその間に残して１対の離 間した凹部（３９′′ａｘ，３９′′ａｙ）を有し、前記舌部は前記谷部材（２ ９′′）に形成した凹部（２９′′ａ）内に嵌入しうる寸法となっている、シリ ンダー錠。 〔３３〕一列のロックピン（２３′′ａ）が共通の１本の横杆（２９′′）に協 働してブロックされ、各ピンが上下移動および揺動しうるシリンダー錠であって 、前記相互に離間した凹部（３９′′ａｘ，３９′′ａｙ）の各々は斜面部を有 し、前記斜面部は前記ロックピンが上方移動する時前記横杆に側方から力を加え られるような形状となっている、請求の範囲第３２項記載のシリンダー錠。 〔３４〕シリンダー錠が、シリンダーシェル（１９）と、前記シリンダーシェル （１９）内に回転自在に取付けられて、前記シリンダーシェルとの間に剪断線を 形成しているキープラグ（２０）と、前記キープラグ（２０）内に同キープラグ の回転軸と平行に延在しキーブレード（１）を収容するための鍵穴（１１）と、 からなるシリンダー錠と共に用いる槓杆（２３ａ〜２３ｅ）であって、 前記キープラグ内に設けた対応形状の幅方向中空部（３３ａ〜３３ｅ）内に延び て案内されている長手胴体（２３ａｂ〜２３ｅｂ）であって、長手軸（Ｂ）を中 心に回転しうる胴体と、 前記槓杆と協働してブロックされる谷部材（２９）であって、適正形状に形成し たキーブレードにより前記槓杆が回転移動位置決めされることで剪断線から退去 する形状となっている谷部材とを有し、 前記槓杆は、前記胴体の一端に固着した第１端とこの第１端から外方へ延在して 自由端（６０）を成す第２端とを有し前記胴体の回転時に前記胴体の前記長手軸 を中心に揺動する爪を包含し、前記爪は前記鍵穴内に突出して前記キーブレード と係合し前記槓杆の前記胴体の回転移動位置決めを行なうようになっている槓杆 。 〔３５〕前記槓杆はロックピンであり、前記胴体は円柱状を成し、前記対応形状 の幅方向の中空部は孔から成る、請求の範囲第３４項記載の槓杆。 〔３６〕シリンダー錠が、シリンダーシェル（１９）と、前記シリンダーシェル （１９）内に回転自在に取付けられて、前記シリンダーシェルとの間に剪断線を 形成しているキープラグ（２０）と、前記キープラグ（２０）内に同キープラグ の回転軸と平行に延在しキーブレード（１）を収容するための鍵穴（１１）と、 一列に配設され、各々前記キープラグの対応形状の幅方向中空部（３３ａ〜３３ ｅ）内に延在して案内されている長手胴体を有する複数の槓杆ロックピン（２３ ａ〜２３ｅ）とを有し、前記長手胴体（２３ａｂ〜２３ｅｂ）は長手軸（Ｂ）を 中心に回転し、前記槓杆は、前記胴体の一端に固着した第１端とこの第１端から 外方へ延在して自由端（６０）を成す第２端とを有し前記胴体の回転時に前記胴 体の前記長手軸を中心に揺動する爪を包含し、前記爪は前記鍵穴内に突出して前 記キーブレードと係合し前記槓杆の前記胴体の回転移動位置決めを行なうように なっていて、前記複数の槓杆（２３ａ〜２３ｅ）から離間して複数のロックピン （２２ａ〜２２ｆ）が一列に配設されているシリンダー錠と共に用いる谷部材で あって、 前記槓杆および前記ロックピンと協働してブロックされる横杆であって前記槓杆 の回転移動位置決めと適正形状のキーブレードとの係合により前記谷部材を前記 剪断線から退去させるような形状となっている横杆（２９，２９′，２９′′） から成り、 前記横杆は外方へ第１の所定距離だけ延び前記複数の槓杆（２３ａ〜２３ｅ）と 係合する複数の第１突起（４０′′ａ，４０′ａ，２９′′ａと２９′′ｂの間 ）と、外方へ第２の所定距離だけ延び前記複数のロックピン（２２ａ〜２２ｆ） と係合する複数の第２突起（２９ａ〜２９ｆ）とを有して成る、谷部材。 〔３７〕前記横杆（２９，２９′）から延びる前記複数の第１突起（４０′′ａ ，４０′ａ，）は前記槓杆が前記突起に位置合致した時前記槓杆に設けた開口部 （３９ａ，３９′ａ）に係合して前記横杆を解放し前記剪断線から退去するよう になっている、請求の範囲第３６項記載の谷部材。 〔３８〕前記横杆（２９′′）から延びる前記複数の第１突起（２９′′ａと２ ９′′ｂの間）は前記槓杆が前記突起と適正に位置合致した時、前記槓杆に設け た舌部（３９′′ａｚ）に係合して前記谷部材を解放し前記剪断線から退去させ るようになっている、請求の範囲第３６項記載の谷部材。 〔３９〕前記複数の第２突起の前記第２の所定距離は前記複数の第１突起の前記 第１の所定距離より長くなっている、請求の範囲第３６項記載の谷部材。