JPS6349490A - 光記録媒体 - Google Patents

光記録媒体

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JPS6349490A
JPS6349490A JP61192099A JP19209986A JPS6349490A JP S6349490 A JPS6349490 A JP S6349490A JP 61192099 A JP61192099 A JP 61192099A JP 19209986 A JP19209986 A JP 19209986A JP S6349490 A JPS6349490 A JP S6349490A
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layer
film
group
recording
recording medium
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JP61192099A
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Kunihiro Sakai
酒井 邦裕
Toshihiko Miyazaki
俊彦 宮崎
Yukio Nishimura
征生 西村
Takashi Nakagiri
孝志 中桐
Takeshi Eguchi
健 江口
Harunori Kawada
河田 春紀
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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Publication of JPS6349490A publication Critical patent/JPS6349490A/ja
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B82NANOTECHNOLOGY
    • B82YSPECIFIC USES OR APPLICATIONS OF NANOSTRUCTURES; MEASUREMENT OR ANALYSIS OF NANOSTRUCTURES; MANUFACTURE OR TREATMENT OF NANOSTRUCTURES
    • B82Y30/00Nanotechnology for materials or surface science, e.g. nanocomposites
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B82NANOTECHNOLOGY
    • B82YSPECIFIC USES OR APPLICATIONS OF NANOSTRUCTURES; MEASUREMENT OR ANALYSIS OF NANOSTRUCTURES; MANUFACTURE OR TREATMENT OF NANOSTRUCTURES
    • B82Y10/00Nanotechnology for information processing, storage or transmission, e.g. quantum computing or single electron logic

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Nanotechnology (AREA)
  • Crystallography & Structural Chemistry (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Mathematical Physics (AREA)
  • Composite Materials (AREA)
  • Condensed Matter Physics & Semiconductors (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Thermal Transfer Or Thermal Recording In General (AREA)
  • Non-Silver Salt Photosensitive Materials And Non-Silver Salt Photography (AREA)
  • Optical Record Carriers And Manufacture Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、光記録媒体に関し、特に赤外線レーザーによ
る光書き込みに適した光記録媒体に関する。
(従来の技術) 最近、オフィスオートメーションの中心的な存在として
光ディスクが注目を集めている。光ディスクは一枚のデ
ィスク中に大量の文書、文献等を記録保存てきるため、
オフィスにおける文書等の整理、管理が効率よ〈実施で
きる。この先ディスク用の記録素子としては、各種のも
のが検討されているが、価格、製造の容易さから有機材
料を用いたものが注目されている。
このような記録素子用の有機材料として、ジアセチレン
誘導体化合物が知られており、該化合物の熱変色性に着
目し、レーザー記録素子として用いる記録技術が特開昭
5+i−147807号に開示されている。しかし、こ
の明細書中には、どのようなレーザーを用いたか、ある
いは用いるべきかの記載がなく、単にレーザーを用いて
記録を実施したとの記載に留まっている。
本発明者らは、種々のレーザーを用いてこのジアセチレ
ン誘導体化合物のレーザー記録につき検討した結果、ア
ルゴンレーザー等の大型かつ高出力のレーザーを用いれ
ば熱変色記録か可能なものの、小型で比較的低出力の半
導体レーザー(波長800〜QOOnm)を使用した場
合にはレーサー記録が実施できないことを確認した。し
かし、光ティスフ等の実用的な記録媒体としては、小型
で低出力の半導体レーザーにより光−)き込みか可能な
ことか要ス青される。
一方、特開昭58−217558号および特開昭58−
220143号には、スクェアリリウム染料が開示さね
、これら染料を含有する打機被膜がt導体レーサー輻射
波長領域の輻射線を吸収し発熱するので、レーザーエネ
ルギーによりピットを形成するいわゆるヒートモード記
録が実施できることを開示している。しかし、記録媒体
の表面に物理的なピットを形成して記録を実施する場合
には、比較的大きなエネルキーを必要とし、高密度で高
速記録を実施することは比較的困難である。
また、これらの記録媒体の記録層は、ジアセチレン誘導
体化合物の微結晶あるいはスクェアリリウム染料等かバ
インダー中に分散してなるものであり、記録層内におけ
るこれら化合物の配向はランタムであり、そのため場所
によって光の吸収率や反射率が異ったり、化学反応の程
度が相違したりする現象が生じ、高密度の記録には必ず
しも適しているとはいえなかった。
〔発明が解決しようとする問題点〕
本発明はかかる従来技術の問題点を解決するためになさ
れたものであり、本発明の目的は小型軽量の半導体レー
ザーて光書き込みか可能な光記録媒体を提供することに
ある。
本発明の他の目的は、高密度、高感度で高速記録の可能
な光記録媒体を提供することにある。
本発明の更に他の目的は、安定性に優れ、高品質な光記
録媒体を提供することにある。
(問題点を解決するための手段) すなわち、本発明の光記録媒体は、少なくとも親水性部
位および疎水性部位を併有するジアセチレン誘導体化合
物の単分子膜またはその累積膜を含有するA層と、スク
ェアリリウム染料を含有するB層とが積層されてなる記
録層を有することを特徴とする。
本発明に用いる親水性部位および疎水性部位を併有1−
るジアセチレン誘導体化合物(以下、DA化合物と略称
する)とは、隣接する分子中のc=c−c=c官能基間
において1,4−付加重合反応が可能な化合物であり、
代表的にはF記一般式8式%) (式中、×は、親水性部位を形成する親水性基であり、
m、nは整数を表わす。) で表わされる化合物が挙げられる。
上記DA化合物における親水性基×としては、例えばカ
ルホキシル基、アミノ基、ヒドロキシ基、ニトリル基、
チオアルコール基、イミノ基、スルホン酸基、スルフィ
ニル基またはその金属若しくはアミン塩が挙げられる。
疎水性部位を形成する11(Clh)n−表わされるア
ルキル基としては炭素原子数か 1〜30の長鎖アルキ
ル基が好ましい。また、m+nとしては1〜30の整数
が好ましい。
一方、本発明で用いるスクェアリリウム染料とは、下記
の基本構造 複素環を含む置換基 を有する化合物(分子内塩をも含む)であって、750
nm以上に吸収ピークを有し、この波長の赤外光により
発熱する化合物である。このスクェアリリウム染料類と
しては、代表的には下記一般式[I]〜[rV]で示さ
れる染料が例示される。
nbc [I ] ろθ −1Vt[旧 。eM■        ウθ 一般式[f[I] 〇 一般式[IV] K=   に−I     Fc1  に1′OeM■
     Xθ 一般式(I)(TI)中、R1およびR2は、アルキル
基(例えば、メチル基、エチルJ、(、n−プロピル基
、1so−プロピル基、n−ブチル基、5ec−ブチル
基、1so−ブチル基、L−ブチル基、0−アミル基、
L−アミル基、n−ヘキシル基、n−オクチル基、し−
オクチル基など)、置換アルキル基(例えば2−ヒドロ
キシエチル店、3−ヒドロキシプロピル基、4−ヒドロ
キシブチル基、2−アセトキシエチル基、カルホキジメ
チル基、2−カルボキシエチル基、3−カルボキシプロ
ピル基、2−スルホエチル基、3−スルホプロピル基、
4−スルホブチル基、3−スルフェートプロピル基、4
−スルフェートブチル基、 N〜(メチルスルホニル)
−カルバミルメチル基、 3−(アセチルスルファミル
)プロピル基、 4−(アセチルスルファミル)ブチル
基など)、環式アルキル基(例えば、シクロヘキシル基
なと)、アリルj、シ、アラルキル基(例えば、ペンシ
ル基、フェネチル基、α−ナフチルメヂル基、β−ナフ
ヂルメチル基なと)、置換アラルキル基(例えば、カル
ホキジメチル基、スルホ・ペンシル基、ヒドロキシヘン
シル基なと)、アリール基(例えば、フェニル基など)
または置換アリール基(例えば、カルボキシフェニル基
、スルホフェニル基、ヒドロキシフェニル基など)を示
す。特に、本発明においては、これらの有機残基のうち
、疎水性のものが好ましい。
置換または未置換の複素環、例えば、チアゾール系列の
核(例えばチアゾール、4−メチルチアゾール、4−フ
ェニルチアゾール、5−メチルチアゾール、5−フェニ
ルチアゾール、4.5−ジメチルチアゾール、4.5−
ジフェニルチアゾール、4−(2−チェニル)−チアゾ
ールなど)、ベンゾチアゾール系列の核(例えばベンゾ
チアゾール、5−クロロベンゾチアゾール、5−メチル
ベンゾチアゾール、6−メチルベンゾチアゾール、5,
6−シメチルベンゾチアゾール、5−プロモヘンゾチア
ゾール、5−フェニルベンゾチアゾール、5−メトキシ
ベンゾチアゾール、6−メトキシベンゾチアゾール、5
.6−シメトキシヘンソチアゾール、5.6−シオキシ
メチレンヘンゾチアゾール、5−ヒドロキシベンゾチア
ゾール、6−ヒドロキシベンゾチアゾール、4,5,8
.7−チトラヒドロベンゾチアゾールなど)、ナフトデ
アゾール系列の核(例えばナフト[2,1−d]チアゾ
ール、ナフト[1,2−d]チアゾール、5−メトキシ
ナフト[1,2−d]チアゾール、5−エトキシナフト
[1,2−dコチアゾール、8−メトキシナフト[2,
1−d]チアゾール、7−メトキシナフト[2,1−d
]チアゾールなど)、チオナフテン[7,8−d]チア
ゾール系列の核(例えば7−メドキシチオナフテン[7
,6−d]チアゾール)、オキサゾール系列の核(例え
ば・1−メチルオキサゾール、5−メチルオキサゾール
、4〜フエニルオキサゾール、4.5−ジフェニルオキ
サゾール、4−エチルオキサゾール、4.5−ジメチル
オキサゾール、5−フェニルオキサゾール)、ペンツオ
キサゾール系列の核(例えばベンゾオキサゾール、5−
クロロベンゾオキサゾール、5−メチルベンゾオキサゾ
ール、5−フェニルベンゾオキサゾール、6−メチルベ
ンゾオキサゾール、5.6−ジメチルペンツオキサゾー
ル、5−メトキシヘンソオキサゾール、6−メドキシベ
ンゾオキサゾール、5−ヒドロキシベンゾオキサソール
、6−ヒドロキシベンゾオキサソールなと)、ナフトオ
キサゾール系列の核(例えばナフト[2,1−dlオキ
サゾール、ナフト[1,2−d]オキサゾールなど)、
セレナゾール系列の核(例えば4−メチルセレナソール
、4−フェニルセレナゾールなど)、ヘンゾセレナゾー
ル系列の核(例えばベンゾセレナゾール、5−クロロベ
ンゾセレナゾール、5−メチルベンゾセレナゾール、5
.6−シメチルベンゾセレナゾール、5−メトキシベン
ゾセレナゾール、5−メチル−6−メトキシベンゾセレ
ナゾール、5.6−シオキシメチレンベンゾセレナソー
ル、5−ヒドロキシベンゾセレナゾール、4.5,5.
7−チトラヒドロベンゾセレナゾールなと)、ナフトセ
レナゾール系列の核(例えばナフト[2,1−dlセレ
ナゾール、ナフト[1,2−d]セレナソール)、チア
ソリン系列の核(例えばチアゾリン、4−メチルチアゾ
リン、4−ヒドロキシメチル−4−メチルチアゾリン、
4.4−ビス−ヒドロキシメチルチアゾリンなと)、オ
キサゾリン系列の核(例えばオキサゾリン)、セレナゾ
リン系列の核(例えばセレナゾリン)、2−キノリン系
列の核(例えばキノリン、6−メチルキノリン、6−ク
ロロキノリン、6−メドキシキノリン、6−ニトキシキ
ノリン、6−ヒドロキシキノリン)、4−キノリン系列
の核(例えばキノリン、6−メドキシキノリン、7−メ
チルキノリン、8−メチルキノリン)、l−インキノリ
ン系列の核(例えばインキノリン、3,4−ジヒドロイ
ソキノリン)、3−イソキノリン系列の核(例えばイソ
キノリン)、3.3−ジアルキルインドレニン系列の核
(例えば3.3−ジメチルインドレニン、3.3−ジメ
チル−5−クロロインドレニン、3,3.5−トリメチ
ルインドレニン、3,3.7−トリメチルインドレニン
)、とリジン系列の核(例えばピリジン、5−メチルビ
リジン)、ベンゾイミダゾール系列の核(例えば1−エ
チル−5,6−ジクロロベンゾイミダゾール、■−ヒド
ロキシエチルー5.6−シクロロヘンゾイミダゾール、
l−エチル−5−クロロヘンソイミダゾール、1−エチ
ル−5,6−ジクロロベンゾイミダゾール、l−エチル
−5−フェニルベンゾイミダゾール、1−エチル−5−
フルオロベンゾイミダゾール、1−エチル−5−シアノ
ベンゾイミダゾール、1(β−アセトキシエチル)−5
−シアノベンゾイミダゾール、■−エチルー5−クロロ
−6−ジアツベンゾイミダゾール、1−エチル−5−フ
ルオロ−6−シアノベンゾイミダゾール、1−エチル−
5−アセチルベンゾイミタゾール、1−エチル−5−カ
ルポキシベンゾイミタゾール、l−エチル−5−エトキ
シ力ルポニルベンゾイミタゾール、■−エチルー5−ス
ルファミルヘンゾイミタゾール、l−エチル−5−N−
エチルスルファミルベンゾイミダゾール、l−エチル−
5,6−シフルオロヘンゾイミダゾール、1−エチル−
5,6−ジシアツヘンゾイミダゾール、l−エチル−5
−エチルスルホニルベンゾイミダゾール、1−エチル−
5−メチルスルホニルヘンシイミダゾール、1−エチル
−5−トリフルオロメチルベンゾイミダゾール、l−エ
チル−5−トリフルオロメチルスルホニルベンゾイミタ
ゾール、1−エチル−5−トリフルオロメチルスルフィ
ニルヘンシイミダゾールなど)を完成するに必要な非金
属原子群を表わす。X′−は、塩化物イオン、臭化物イ
オン、ヨウ化物イオン、過塩素酸塩イオン、ベンゼンス
ルホン酸塩イオン、p−トルエンスルホン酸塩イオン、
メチル硫酸塩イオン、エチル硫酸塩イオン、プロピル硫
酸塩イオンなどの陰イオンを表わし、 X はR1およ
び/ま■ 含むときには存在しない。M は、例えば水素陽イオン
、ナトリウム陽イオン、アンモニウム陽イオン、カリウ
ム陽イオン、ピリジウム陽イオンなどの陽イオンを表わ
す。nおよびmは、0又は1である。
一般式(I[[)  (IV)中、R3およびR4は、
メチル、エチル、プロピル、ブチルなとのアルキル基を
示す。またR3とR4て窒素原子とともにモルフォリノ
、ピペリジニル、ピロリジノなどの環を形成するとこと
も出来る。R5、R6、R7およびR8は水素原子、ア
ルキル基(メチル、エチル、プロピル、ブチルなと)、
アルコキシ基(メトキシ、エトキシ、プロポキシ、ブト
キシなど)又はヒドロキシ基を示す。また、R5とR6
で結合してベンゼン埋を形成することができ、さらにR
5およびR6とR7およびR8がそれぞれ結合してベン
ゼン埋を形成することができる。
次に、本発明で用いるスクェアリリウム染料の代表例を
下記に列挙するが、便宜上、一般式[I]あるいは[I
[I]のベタイン構造の形で表わす。しかし、これらの
染料の調製においては、ベタイン形や塩の形にある染料
の混合物が得られるので、混合物として使用される。
一般式[I]、[111の代表例 (2)。
(3)             。
(0゜ (9)。
(11)              Q(13)  
          。
叢 (14)           。
(18)           。
層 1、Iz                  にz(
IT)              Q(+8)   
           0(20)         
    。
(28)                O一般式[
ml  [rVlの代表例 上記(1)〜(42)のスクェアリリウム染料は、1種
または2種以上を組合せて用いることができる。
本発明の光記録媒体の代表的な構成を第1a図および第
1b図に例示する。この例では基板1上に前記スクェア
リリウム染料を含有する8層4が形成され、その上に前
記DA化合物の単分子膜またはその累積膜からなる4層
3が積層され、これら二層により記録層2が構成されて
いる。4層3と8層4との積層順序は、これらの図に示
される態様に限定されず、逆の順序で積層してもよいが
、OA化合物の単分子膜またはその累積膜からなる4層
3か記録層2の表面側に現われるよう積層する方が好ま
しい。また、必要に応じて、例えば記録層2上に透明な
保護層等の他の層を設けることもできる。
4層3の膜厚としては、単分子層の累積度が5層0程度
までのものが実用上好ましく、一方、8層4の膜厚とし
ては、 300人〜jul程度が適しており、特に50
0〜3000人の範囲が好ましい。
本発明の光記録媒体の基板1としては、ガラス、アクリ
ル樹脂等のプラスチック板、ポリエステル等のプラスチ
ックフィルム、紙、金属等の各種の支持材料か使用でき
るが、基板側から輻射線を照射して記録を実施する場合
には、特定波長の記録用輻射線を透過するものを用いる
基板1上あるいはスクェアリリウム染料を含有するB層
上にDA化合物の単分子膜または単分子累積膜を形成す
るには、例えば1.Langmuirらの開発したラン
グミュア・プロジェット法(以下、LB法と略)が用い
られる。LB法は、分子内に親木基と疎水基を有する構
造の分子において、両者のバランス(両親媒性のバラン
ス)が適度に保たれているとき、この分子は水面上で親
木基を下に向けた単分子の層になることを利用して単分
子膜または単分子層の累積した膜を作成する方法である
。水面上の単分子層は二次元系の特徴をもつ。
分子かまばらに散開しているときは、一分子当り面積A
と表面圧口との間に二次元理想気体の式、nA=kT が成り立ち、“気体膜”となる。ここに、kはボルツマ
ン定数、Tは絶対温度である。Aを1分小さくすれば分
子間相互作用が強まり二次元固体の“凝@膜(または固
体膜)”になる。凝縮膜はガラスなどの基板の表面へ一
層ずつ移すことができる。
この方法を用いて、DA化合物の単分子膜または74分
子累積膜は、例えば次のようにして製造される。まずD
A化合物をクロロホルム等の溶剤に溶解し、こわを水相
上に展開し、これら化合物を膜状に展開させた展開層を
形成する。次にこの展開層か水相上を自由に拡散して拡
がりすぎないように仕切板(または浮子)を設けて展開
層の面積を制限して眸化合物の集合状態を制御し、その
集合状態に比例した表面圧nを得る。この仕切板を動か
し、展開面積を縮少して膜物質の集合状態を制御し、表
面圧を徐々に上昇させ、累積膜の製造に適する表面圧n
を設定することができる。この表面圧を維持しながら静
かに清浄な基板あるいは表面にB層か形成された基板を
垂直に上下させることにより、DA化合物の単分子膜が
基板上あるいはB層りに移しとられる。単分子膜はこの
ようにし・て製造されるが、単分子層累積膜は、前記の
操作な繰り返すことにより所望の累積度の単分子層累積
膜が形成される。
単分子膜を基板上に移すには、上述した垂直浸漬法の他
、水平付着法、回転円筒法などの方法が採用できる。水
平付着法は基板を水面に水平に接触させて移しとる方法
で、回転円筒法は、円筒型の基体を水面上を回転させで
単分子層を基体表面に移しとる方法である。前述した垂
直浸漬法では、水面を横切る方向に表面が親水性である
基板を水中から引き上げると、−層目はDA化合物の親
木基が基板側に向いた単分子層が基板上に形成される。
基板を上下させると、各行程ごとに一層ずつ単分子膜か
積層されていく。成膜分子の向きが引上げ行程と浸漬行
程で逆になるので、この方法によると、各層間は親木基
と親木基、疎水基と疎水基が向かい合うY型膜か形成さ
れる。
こねに対し、水平付着法は、基板を水面に水・トに接触
させて移しとる方法で、D△化合物の疎水基が基板側に
向いた単分子層か基板上に形成される。この方法では、
累積しても、OA化合物の分子の向きの交代はなく全て
の層において、疎水基が基板側に向いたX型膜が形成さ
れる。反対に全ての層において親木基が基板側に向いた
累積膜はZ型膜と呼ばれる。
回転円筒法は、円筒型の基体を水面上を回転させて単分
子層を基体表面に移しとる方法である。
単分子層を基板上に移す方法は、これらに限定されるわ
けではなく、大面積基板を用いる時には、基板ロールか
ら水相中に基板を押し出していく方法などもとり得る。
また、前述した親木基、疎水基の基板への向きは原則で
あり、基板の表面処理等によって変えることもできる。
これらの単分子膜の移し取り操作の詳細については既に
公知であり、例えば「新実験化学講座18界面とコロイ
ド」498〜507頁、丸善刊、に記載されている。
一方、スクェアリリウム染料を含有するB層を形成する
には、代表的にはスクェアリリウム染料を適当な揮発性
溶媒に溶解して塗布液を作成し、これを塗布する方法が
採用できる。塗布液には、基板1やDA化合物3の単分
子膜またはその累積膜からなるA層との密着性を向上さ
せるために、適宜天然若しくは合成高分子からなるバイ
ンダーを添加してもよい。また、B層の安定性、品質向
上を計るために各種の添加剤を加えてもよい。 塗布の
ために用いる溶媒は、使用するバインダー、Dへ化合物
およびスクェアリリウム染料の種類によフて適宜選択さ
れ、スクェアリリウム染料か粒子状態の場合には、メタ
ノール、エタノール、イソプロパツール等のアルコール
類;アセトン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン
等のケトン類、N、N−ジメチルホルムアミド、N、N
−ジメチルアセトアミド等のアミド類;ジメチルスルホ
キシド等のスルホキシド類;テトラヒドロフラン、ジオ
キサン、エチレングリコールモノメチルエーテル等のエ
ーテル類;酢酸メチル、酢酸エチル等のニスデル類、ヘ
ンセン、トルエン、キシレン、リク′ロイン等の芳香族
類等が挙げられ、またスクェアリリウムが非晶質状態の
場合にはジクロルメタン、クロロホルム、四塩化炭素、
1.1−ジクロルメタン、1.2−ジクロルメタン、1
,1.2−トリクロルメタン、クロルベンゼン、ブロモ
ベンゼン、1.2−ジクロルベンゼン等のハロゲン化炭
化水素類等が挙げられる。
このようにして得た塗布液の塗工は、スピナー回転塗布
法、浸漬コーティング法、スプレーコーチインク法、ス
ピンナーコーティング法、ピードコーティング法、マイ
ヤーバーコーティング法、ブレードコーティング法、ロ
ーラーコーティング法、カーテンコーティング法等の手
法が用いられる。
また、スクェアリリウム染料を含有するB層は、Dへ化
合物の単分子膜またはその累積膜からなるA層と同杜に
単分子膜またはその累積膜であってもよい。しかし、ス
クェアリリウム染料5は両親媒性物質ではないので、単
独ではLB法によっては単分子膜を形成することはでき
ない。ところが、例えばステアリン酸、アラギジン酸な
との高級脂肪酸のような両親媒性のバランスの適度に保
だねた有機高分子を担体分子として任意の比率で混合使
用することによりLB法を適用することかできる。すな
わち、少なくとも一つの化合物において両親媒性のバラ
ンスが保たれていれば、水面上に単分子層が形成され、
他の化合物は両親媒性の化合物に挟持され、結局全体と
して分子秩序性のある単分子層が形成されるからである
したがって、スクェアリリウム染料5単独の単分子膜ま
たはその累積膜を形成することは困難であるが、スクェ
アリリウム染料5を含有する単分子膜またはその累積膜
である8層4は、両親媒性物質を併用することによりL
B法で容易に形成することができる。
このようにして、基板上あるいはスクェアリリウム染料
を含有するB層−Lに形成されるDA化合物の単分子膜
およびその累積膜は、高密度で高度な秩序性を有してい
るので、場所による光吸収のバラツキは極めて小さい。
したがって、このような服によって記録層を構成するこ
とにより、DA化合物とスクェアリリウム染料との機能
に応して、光記録、熱的記録の可能な基1モ度、高解像
度の記録機能を有する記録媒体が得られる。
なお、上述したようにして形成された単分子膜またはそ
の累積膜からなるA層は、紫外線を照射することにより
、単分子膜またはその累積膜として形成されたDA化合
物か重合したものであってもよい。
本発明の光記録媒体は、各種の方式の光記録を実施する
ことが可能であるか、以下に光や熱を加えることにより
、記録層の吸収波長が変化して見掛けの色が変化するこ
とを利用する半導体レーザーによる記録の機構につき簡
略に説明する。
DA化合物は、初期にはほぼ無色透明であるが、記録層
に紫外線を照射すると重合し、ポリアセチレン誘導体化
合物へと変化する。この重合は紫外線の照射等によって
起り、単に熱エネルギーの印加のみによっては生じない
。この重合の結果、記録層は620〜660nmに最大
吸収波長を有するようになり、青色乃至暗色へと変化す
る。この重合に基づく色相の変化は不可逆変化であり、
−度青色乃至暗色へ変化した記録層は無色透明11mへ
とは戻らない。また、この青色乃至暗色へ変化したポリ
アセチレン誘導体化合物を約50℃以上に加熱すると今
度は約540nmに最大吸収波長を有するようになり、
赤色膜へと変化する。この変化も不可逆変化である。
したがって、本発明の光記録媒体を用いた光記録は、第
2a図、第2b図に示すように次のような機構により実
施される。
先ず本発明の光記録媒体の記録層2全体に紫外線を照射
すると記録層中のOA化合物が重合しポリアセチレン誘
導体化合物へ変化することにより、記録層2は青色乃至
暗色の膜へと変化する。次いで、この記録媒体の所定の
位置に情報信号に応じて点滅する波長800〜QCIO
nmの半導体レーザービーム7を照射すると、ポリアセ
チレン誘導体化合物はこのレーザービーム7を吸収しな
いが、第2a図に示されるように、8層4中のスクェア
リリウム染料はこのレーザービーム7を吸収し発熱する
(発熱部位を5で示した。)このスクェアリリウム染料
の発熱が隣接するA層3のポリアセチレン誘導体化合物
に伝わり、赤色へと変化する。かくして、第2b図に示
されるように、入力情報に応じて記録層上の記録部位6
の色変化による光記録が実施される。
〔発明の効果〕
本発明の光記録媒体の効果を以下に列挙する。
(1)記録層中のD^化合物が単分子膜またはその累積
膜で形成されているので高密度で高度な秩序性を存して
おり、したがって高密度で均質な記録が可能である。
(2)記録層が波長800〜qoo nmの光を吸収し
て発熱するスクェアリリウム染料を含有しているので小
型軽量の半導体レーザーを用いた記録が可能である。
(3)光照射による記録層の色相の変化を利用した記録
が可能なので、高速、高感度、高密度な光記録が実施で
きる。
〔実施例〕
以下、本発明を実施例に基つきより詳細に説明する。
実施例1 前記の染料/L (5)で表わされるスクェアリリウム
染料1重1部を塩化メチレン10重量部中に溶解して得
た塗布液を、スピナー塗布機に装着したガラス製のディ
スク基板(厚さ 1.5mm、直径200mm)の中央
部に少量滴下した後、所定の回転数で所定の時間スピナ
ーを回転させ塗布し、常温で乾燥し、基板上の乾燥後の
塗膜の厚みが200人、500人、1000人、 30
00人および5000人のものをそれぞれ多数準備した
次に、一般式Cl2H2S−C=C−C=C−C3H,
6−GO叶で表わされるDA化合物をクロロホルムに3
XIO−3モル/lの濃度で溶解した溶液を、pl+が
6.5で塩化カドミニウム濃度がlXl0−3モル/l
の水相上に展開した。溶媒のクロロホルムを除去した後
、表面圧を20dyne/cmまで高め一定に保ちなが
ら、先にスクェアリリウム染料層を表面に形成したガラ
ス基板を、水面を横切る方向にL下速度]、0cm7分
で静かに上下させ、DA化合物の単分子膜をスクェアリ
リウム染料層上に移しとり、単分子膜ならびに7層、4
1層および101層に累積した単分子累積膜を基板上に
形成した光記録媒体を作成した。
比較例1 スクェアリリウム染料の塗膜(B層)を形成せずに、直
接基板上にDA化合物の単層、7層、41層、101層
の単分子累積膜を形成した光記録媒体を作製した。
比較例2 ガラス基板上にスパッタリング法により、膜厚1500
人のGd−Tb−Feによる輻射線吸収層を設けた。こ
の基板の輻射線吸収層上に実施例1と同様にしてDへ化
合物の単分子膜または単分子累積膜を基板上に形成した
光記録媒体を作成した。
記録試験1 実施例1および比較例2で作成した光記録媒体に254
n+++の紫外線を均一かつ十分に照射し、記録層を青
色膜にした。次に出力3mW、波長830nm、ビーム
径1μの半導体レーザービームを入力情報にしたがい、
各光記録媒体表面の所定位置に照射(照射時間300n
s/ ]ビット)し、青色の記録層上に赤色の記21画
像を形成した。
この記録結果の評価を第1表に示した。評価は記録の感
度、画像解像度および画像濃度の良否の総合評価により
判定し、特に良好なものを◎、良好なものをO1記録が
できないあるいは不良なものを×とした。
第   1   表 比較例3 スクェアリリウム染料3重量部とニトロセルロース1重
量部とを塩化メチレン22重量部に溶解した溶液を塗布
液とし使用し、実施例1と同様の方法により厚みが10
00人のB層を形成し、これをそのまま光記録媒体とし
た。
実施例2 比較例3で形成した光記録媒体のB層上に実施例1と同
様にして41層のD^化合物の単分子累積膜を形成した
光記録媒体を作成した。
記録試験2 実施例2で作成した光記録媒体に対し半導体レーザービ
ームの照射時間を種々変更(照射時間100〜800n
s/ Iビット)した以外は記録試験1と同様な操作で
記録を実施した。また、比較例3の光記録媒体について
は、紫外線照射を実施せずに直接半導体レーザーど−ム
を人力情報にしたがい、同し出力で光記録媒体表面の所
定位置に照射時間を種々変更して記録層表面上に照射(
()Q射時間500 ns〜5μs / Iビット)し
、ピットを形成することによる記録を実施した。
実施例2の光記録媒体については、照射時間が300 
ns以上の場合に特に良好な記録が実施できたか、比較
例3で作成した光記録媒体については、顕微鏡で観察し
た結果、一つのピットを明瞭に形成するには2μs以上
の照射時間を要することが判明した。
実施例3 一般式C,2H25−CEC−C:C−C3H,6−C
0OHで表わされるDへ化合物に代え、C8H,7−C
EC−CミC−C2H4−C00IIの一般式で表わさ
れるDA化合物を用いたことを除いては実施例1と同様
の方法により、B層の厚みが1000人で、DA化合物
の単分子層の累積度が41の光記録媒体を作製した。
実h’s例4〜6 染料遂(5)で表わされるスクェアリリウム染料に代え
、染料/L(23)、 (36)および(40)で表わ
されるスクェアリリウム染料をそれぞれ用いたことを除
いては実施例3と同様の方法により光記録媒体を作成し
た。
記録試験3 実施例3〜6で作成した光記録媒体を用いて、記録試験
1と同様にして記録試験を実施した。この記録結果の評
価を第2表に示した。
第   2   表
【図面の簡単な説明】
第1a図及び第1b図は、本発明の光記録媒体の構成の
態様を示す模式断面図であり、第2a図および第2b図
は、本発明の光記録媒体の記録の態様を示す模式断面図
である。 1:基板      2:記録層 3ニジアセチレン誘導体化合物 4:スクエアリリウム染料類含有層 5:発熱部位 6:記録部位 7:レーザービーム

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1)少なくとも親水性部位および疎水性部位を併有する
    ジアセチレン誘導体化合物の単分子膜またはその累積膜
    を含有するA層と、スクエアリリウム染料を含有するB
    層とが積層されてなる記録層を有することを特徴とする
    光記録媒体。
JP61192099A 1986-08-19 1986-08-19 光記録媒体 Pending JPS6349490A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0385344A2 (en) * 1989-02-27 1990-09-05 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Optical storage media

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