JPS6348652Y2 - - Google Patents

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JPS6348652Y2
JPS6348652Y2 JP16177981U JP16177981U JPS6348652Y2 JP S6348652 Y2 JPS6348652 Y2 JP S6348652Y2 JP 16177981 U JP16177981 U JP 16177981U JP 16177981 U JP16177981 U JP 16177981U JP S6348652 Y2 JPS6348652 Y2 JP S6348652Y2
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JP
Japan
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cross
filament
section
wig
hollow
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JP16177981U
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JPS5865316U (ja
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、カール保持性及び嵩高性に優れた、
中空型断面形状を有するかつら用フイラメントに
関するものである。
かつら用合成繊維素材の断面形状は円形、楕円
形、馬蹄形、まゆ形、亜鈴型、4つ葉型、星形、
Y字型などであり、触感・外観・光沢及びかつら
の美容的機能性などの特性よりこれらの形状が選
択されている。また、かつらのスタイルには大別
してシヨート・ミデイアム・ロングの3つがある
が、スタイルによつて素材に要求される機能が異
なるため断面形状を工夫することによつて対応す
ることもできる。
本考案者らは、かつら用フイラメントの断面形
状とかつらの特性の関連について種々検討の結
果、中空型断面のフイラメントを用いてカール保
持性・嵩高性に優れ、自然な外観・触感を有する
かつらを作りうることを見出した。特にこのフイ
ラメントはカールの形態自己保持性やかつらに縫
製したときの嵩高性に優れ、シヨートスタイルか
らロングスタイル、タイトカールからルーズカー
ルまでの広い範囲のスタイルに適応できる美容特
性を有するものである。
本考案におけるかつら用フイラメントの断面形
状は、中心部から放射状に配列した3〜6個のT
字型突起により構成され、各突起が互に先端を実
質的に接触させた中空断面であり、該断面の外周
部分と内部の隔壁部分に囲まれた中空部の面積が
外周部分により構成される断面積の20〜60%であ
ることを特徴とするものである。この様な断面形
状を有するフイラメントは自重及び外力による曲
げ剛性が大きく、また外力による変形の回復力も
良好であるため、かつらの最も基本的な性質であ
るカールの形態保持性に優れ広い範囲のスタイル
に対応することができる。また中空部を有するこ
とによる繊維の見掛比重の軽減化も加わつて嵩高
性に優れたかつら又は軽量化されたかつらを作る
ことができる。以下図面により本考案を説明す
る。
第1図は本考案フイラメントの断面形状の基本
的な例であり、a,bは各々3個及び5個の中空
部を有する実質的には中空断面であり、該中空部
の面積が外周部分に構成される全断面積の20〜60
%の範囲内にある。本考案の断面形状の外形は、
この様に概ね円形に近似したものが望ましく、充
実度が高い断面形状であればその目的を達する事
ができる。また内部の隔壁は、外力によつて外周
部分が折れ曲がるのや、つぶれるのを防止した
り、カールの保持性を強化するなど繊維の強度を
向上させるのに不可欠である。この隔壁の数は3
〜6個が実用的な範囲であり、図−3a,bに例
示した様な1〜2個の中空部を有する中空断面で
は外力に対して弱いため実用に供すのは難かし
い。また7個以上の中空部では紡糸口金が複雑に
なることや実質的な効果の点から実用性が乏し
い。この隔壁部分の厚みは外周に相当する部分の
厚み較べ、中空部の数が多い程薄くしても差支え
ないが、壁隔部分の面積としては全断面積の10〜
30%の範囲が効果的である。
本考案の中空断面は、図−2に例示した紡糸口
金を用いて、従来公知の紡糸技術を使用すること
によつて容易に得られる。図−2aは比較的低粘
度の紡糸原液、即ち主として湿式法や乾式法に使
用される紡糸口金の孔形状の例であり、図−2b
は溶融法など高粘度重合体の紡糸口金の孔形状の
例である。
本考案フイラメントの中空断面は、図−1aに
例示した如く、粘性体が口金を通過する際のバラ
ス効果を充分に利用して口金のスリツト部分に相
当する部分を充分に接触させ実質的に連続化した
ものから、図−1bに例示した如く、比較的高ド
ラフト下で引取つた場合にはスリツト部分は接触
が弱いものとなる。しかしながら、これらのもの
はかつら用フイラメントとして前述した特性を発
揮できるものである。さらに高ドラフト下で引取
つたときの断面は接触部分が消滅し繊維側面に連
続した溝を有する構造となり、外力に対する曲げ
やねじりに弱くなるため望ましくない。
また本考案の中空断面の中空部の面積比は、嵩
高性の点から外周部分により構成される断面積に
対し20%以上、繊維の外力に対する強度の点から
60%以下が必要であり、この範囲内で本考案の改
良効果が顕著である。
本考案は、ポリ塩化ビニル及びモダクリルなど
かつら用素材として用いられている繊維に応用す
ることができ、広い範囲のスタイルに適応できる
かつら用合成繊維の断面形状であつて実用的価値
が大きい。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案フイラメントの1例の断面図、
第2図は本考案フイラメントを製造するのに使用
する紡糸口金の1例の平面図、第3図は比較例に
挙げたフイラメントの断面図である。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 熱可塑性重合体からなる繊維において、その
    断面が、中心部から放射状に配列した3〜6個
    のT字型突起により構成され、各突起先端部が
    両隣りの突起先端部と実質的に接触した中空断
    面であり、該断面の外周部分と内部の隔壁部分
    に囲まれた中空部の面積が外周部分により構成
    される断面積の20〜60%であることを特徴とす
    るかつら用フイラメント。 (2) 繊度が20〜100デニールの範囲内である実用
    新案登録請求の範囲第1項記載のかつら用フイ
    ラメント。 (3) 重合体がアクリロニトリル40〜80重量%と塩
    化ビニル及び又は塩化ビニリデン60〜20重量%
    からなる実用新案登録請求の範囲第1項記載の
    かつら用フイラメント。 (4) 重合体が重合度600〜1500であるポリ塩化ビ
    ニルである実用新案登録請求の範囲第1項記載
    のかつら用フイラメント。
JP16177981U 1981-10-28 1981-10-28 かつら用フイラメント Granted JPS5865316U (ja)

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JP16177981U JPS5865316U (ja) 1981-10-28 1981-10-28 かつら用フイラメント

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JP16177981U JPS5865316U (ja) 1981-10-28 1981-10-28 かつら用フイラメント

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Publication Number Publication Date
JPS5865316U JPS5865316U (ja) 1983-05-02
JPS6348652Y2 true JPS6348652Y2 (ja) 1988-12-14

Family

ID=29954121

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JP16177981U Granted JPS5865316U (ja) 1981-10-28 1981-10-28 かつら用フイラメント

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2020039704A1 (ja) * 2018-08-23 2020-02-27 株式会社カネカ 人工毛髪用アクリル系繊維、及びそれを含む頭飾製品

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2020039704A1 (ja) * 2018-08-23 2020-02-27 株式会社カネカ 人工毛髪用アクリル系繊維、及びそれを含む頭飾製品
US11885043B2 (en) 2018-08-23 2024-01-30 Kaneka Corporation Acrylic fiber for artificial hair, and head decoration product including same

Also Published As

Publication number Publication date
JPS5865316U (ja) 1983-05-02

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